Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

2021/08/01
XML
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
【長文ですが、ご容赦ください】
一昨日の大阪府のコロナ対策幹部会議の様子が、大阪維新の会のHPで(You Tube上でも)公開されていましたので、視聴しました。

会議が始まって50分過ぎくらいから、2人の副知事がそれぞれ、「病床使用率などにまだ余裕があると知事が発言した翌日の発令には、唐突感が否めない」「せっかく飲食店の協力を得て進めているゴールドステッカー認証はどうなるのか」などと、(政府の)緊急事態宣言適用や飲食店への一律の酒類規制ついての違和感を口にしていました。

しかし、府の幹部らは「デルタ株による首都圏の異常な感染拡大は、必ずや関西圏にも遅れて波及するというデータを政府の分科会から示された。なので今回は、先手を打っての適用を受け入れた」「感染拡大防止には、やはり酒類の提供禁止は欠かせない。感染者数急増が懸念される中、今回はゴールド認証を受けた店も含めてお願いすることになる」という趣旨以上のことはあまり語りませんでした。

最後に、吉村知事は「今回は飲食店主らの協力が大事。ゴールステッカー認証の審査をスピードアップする中で、現地調査の機会に直接丁寧に説明し、協力をお願いしてほしい。早い協力金支給にも努めてほしい」と幹部に指示するなど、それなりに認証店(や認証申請店)を気遣っている様子でしたが、そもそも、手間も金もかけた「ゴールドステッカー認証」制度は何のためにつくったのか、府の幹部は「ゴールド認証をどう位置付けているのか」がまったく見えない、物足りない議論でした。

過去3度の緊急事態宣言下では、1回目と2回目では時短営業ながら酒類の提供は容認されました。その後3回目では酒類が禁止され、その後に「ゴールドステッカー認証」制度が出来ました。それは、感染症の流行時でも経済活動を止めないという行政の意思ではなかったのですか?

「真面目に対策に取り組んでいる店、安心して飲食できる店の営業は支援していきたい」と知事は以前から言っていたはずなのに、やっていることは真逆です。オーセンティック・バーに「酒類を提供するな」というのは即ち「休業しろ」と言ってることと同じです。自分たちがつくった制度ですら活用しないことは、まったく理解に苦しみます。

何度も書かせてもらいますが、お酒の中や飲食店内にコロナウイルスが潜んでいる訳ではありません。特定の屋内に誰かが持ち込んで、そこで拡散させることが問題なのです。それは飲食店以外だってあり得る話です。しかし、行政は相変わらず、お酒や飲食店を「悪者扱い」しています。

問題にすべきは、お酒の提供の有無や営業時間帯ではなく、「飲み方(飲むスタイル)や距離・空間や騒ぎ方、滞在時間等」であるはずです。少なくとも大阪では、この1年以上、バーでクラスターが発生したという話も聞きません。飲食店への酒類提供禁止(バーにとっては事実上の”休業命令”)は、エビデンスもない非科学的なもので、理不尽というしかありません。

私の店では、アクリル板やCO2センサー、サーキュレーターなど指示された感染対策は取ったうえで、「ドアは全開放」「入店は2人客まで」「在店時間は原則90分以内」「総在店客は6人まで」という自分の店なりの追加ルールも課すなど、出来る限りの対策は取ってきたつもりです。

それでも心配なら、例えば「1人客に限る」「滞在は60分以内」「在店客数はキャパの50%まで」等々のさらに厳しい条件を課せばよいのに、コンビニの酒類販売は野放しにしておいて、そういう現実的な対案を検討した形跡もありません。

知事や府の幹部、専門家会議の皆さんが、なぜか非科学的な規制を推奨し、現実的な提案をしてくれないのか、私にはまったく理解できません。ただ、悲しいと言うしかありません。バー業界では、「もはや行政の要請には従わない。協力金も要らない」という店も増えてきています。私はそういう仲間を責める気にはなれません。






PR

Profile

うらんかんろ

うらんかんろ

Comments

汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

Free Space

▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

神戸の残り香 [ 成田一徹 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2021/5/29時点)


▼コロナ禍の家飲みには、Bar UKのハウス・ウイスキーでもあるDewar's White Labelはいかが?ハイボールに最も相性が良いウイスキーですよ。 ▼ワンランク上の家飲みはいかが? Bar UKのおすすめは、”アイラの女王”ボウモア(Bowmore)です。バランスの良さに定評がある、スモーキーなモルト。ぜひストレートかロックでゆっくりと味わってみてください。クールダウンのチェイサー(水)もお忘れなく…。

Favorite Blog

「続^8・実山椒のし… New! はなだんなさん

LADY BIRD の こんな… Lady Birdさん
きのこ徒然日誌  … aracashiさん
きんちゃんの部屋へ… きんちゃん1690さん
猫じゃらしの猫まんま 武則天さん
久里風のホームページ 久里風さん
閑話休題 ~今日を… 汪(ワン)さん
BARで描く絵日記 パブデ・ピカソさん
ブログ版 南堀江法… やまうち27さん
イタリアワインと音… yoda3さん

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: