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2022/01/09
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カテゴリ: ITTETSU GALLERY
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 成田一徹・バー切り絵作品集
『NARITA ITTETSU to the BAR』
完全改訂増補版 発刊記念!
 ITTETSU Gallery:もう一つの成田一徹(450)


  えべっさん  1990年代前半
  ※お正月シリーズ。本日は「戎(えびす)様」を描いた作品。関西では親しみを込めて、「えべっさん」と言うことが多い。恒例の「十日戎」はきょうが「宵戎」(関西では、全国約3500の戎神社の総本社でもある西宮戎(兵庫県)のほか、大阪の今宮戎、堀川戎などが有名である)。という訳で、今回もWEB専門ページを参考にしながら、少し解説を。
 「戎」(「恵比寿」と表記することも)は、七福神では唯一、日本発祥の神である。「西宮戎」は、神戸・和田岬の沖に出現した神像を、西宮・鳴尾の漁師がお祀りしていたが、神託により西宮の現在地に移し、祭られたのが起源という。元来は「漁業の神様」であった。
 鎮座の時期は明らかではないが、(西宮の)「戎」の名は平安時代後期には文献に度々登場するという。安土桃山時代には豊臣秀頼が(西宮戎や今宮戎の)社殿造営の普請奉行を命じたという記録もある。
 「戎様」は「漁業の神」として崇められていたので、通常は必ず鯛を抱いている(鯛だけでなく、釣り竿も持つ戎様の絵も多い)。しかし、西宮が西国街道の宿場町としても発展し、「市」が立つようになると、「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす神様としても、灘五郷の一つ西宮郷の銘酒と共に、隆盛を極めるようになった。江戸期には大坂も商業の一大中心地として発展し、今宮戎もより賑わうようになったという。
 「十日戎」の行事の起源はよく分かっていない。しかし、現存する最も古い大坂案内の図「葦分舟」(1675年<延宝三年>)にも描かれ、江戸前期には行われていたことが分かる。西宮戎では明治以降、魚市場や材木商組合、金物商組合等による(戎神社の)支援組織(講)が生まれるなど、「十日戎」と「えべっさん」信仰は、時代とともにさらに庶民の間に浸透していった。
 なお、西宮戎の通称「赤門」と云われる表大門は、豊臣秀頼奉納と伝えられ、桃山建築の遺構を残し重要文化財に指定されている。ちなみに、十日早暁の開門神事、「走り参り(福男選び)」は大変な熱気で賑わうが、コロナ禍のため2年連続で開催中止となったのは、ただ残念というしかない。



◆故・成田一徹氏の切り絵など作品の著作権は、「Office Ittetsu」が所有しております。許可のない転載・複製や二次利用は著作権法違反であり、固くお断りいたします (著作権侵害に対する刑罰は、10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金という結構重いものです)。

※「ITTETSU GALLERY:もうひとつの成田一徹」過去分は、 こちらへ

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うらんかんろ

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Comments

kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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