Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

2025/09/28
XML
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
雑誌「TOYRO BUSINESS(トイロ ビジネス)」からの転載
連載コラム【愉しみは酒の数だけ…第12回】
 「脇役」に見られがちなリキュールだが…

リキュール(Liqueur)と言えば、オーセンティック・バーでは通常、カクテルを作る際の材料の一つという位置づけだ。スタンダードなカクテルをつくるために最低限必要なリキュールは、どこのバーでも常備しているだろう。

そもそも「リキュール」とは何なのか。「スピリッツをベースにして、薬草や果物、スパイス類、糖類など複数の材料をブレンドして造られる酒」という定義が一般的だが、最近は多種、多様なリキュールが登場しており、この定義に当てはまらないものもある( 写真左 =バーで使われるリキュールの数々。輸入される商品も年々多彩になってきている)。

製造方法は複雑だからここでは省略するが、リキュールは材料によって、「果実系」「薬草・香草系」「種子系」「特殊系」の大きく4つに分類される。
「果実系」で代表的なリキュールは、オレンジを原材料にしたコアントロー。他にもカシス、バナナ、ピーチ、ブルーベリー、ライチ、ココナツなど様々な果実を使ったリキュールが商品化されている。

「薬草・香草系」ではカンパリ、シャルトリューズ、ベネディクティン、アブサン、ペルノー、イエーガー・マイスター、ペパーミント・リキュールなどが有名だ。近年人気上昇中の抹茶リキュール、桜リキュールもこの範疇に入るだろう。

「種子系」でよく目にするのは、コーヒー・リキュールの代名詞にもなっているカルーアや、「ゴッドファーザー」というカクテルで必ず使われるディサーロ・アマレット。他にもカカオを使ったクレーム・デ・カカオも、フィズや「アレキザンダー」というカクテルの材料として有名だ( 写真右 =リキュールをベースにした代表的なカクテルの一つ「グラスホッパー(Grasshopper)」。ミントの香りが爽やかだ)。

最後に「特殊系」というリキュールが存在するが、これはその名の通り、特殊な原材料で造ったリキュールである。例えば、近年は加工技術が進歩したことで、クリームやチョコレート、ヨーグルトを使ったリキュールも様々な商品が登場している。中には、卵黄と砂糖を合わせたアドヴォガートという珍しいリキュールがあるが、これは200年以上の歴史があると伝わっている。

 しかし、どんなにリキュールの種類が増えても、バーではカクテルをつくるための「脇役」として見られることが多いが、近年ではリキュールが「主役」になる味わい方も注目を集めている。昔は「人工的な味が支配的だ」と不評だったリキュールも、最近は天然材料を生かした商品も増えて、クオリティが高くなっている。

 だからこそ、いまお勧めしたいのは、そのリキュールの味をできるだけ生かす楽しみ方。例えば、リキュールだけで飲むと甘すぎるので、ロック・グラスに大きめの氷を入れ、そこにお好みのリキュールを50~60mlほど入れる。これだけでは物足りないという方には、ウイスキーを5mlほど足したり、シナモンやナツメグなどのスパイス・パウダーを少し振りかけたり、レモン・ピールをしたり…。そういう「味変」を加えてみても面白い。








PR

Profile

うらんかんろ

うらんかんろ

Comments

kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

Free Space

▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

神戸の残り香 [ 成田一徹 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2021/5/29時点)


▼コロナ禍の家飲みには、Bar UKのハウス・ウイスキーでもあるDewar's White Labelはいかが?ハイボールに最も相性が良いウイスキーですよ。 ▼ワンランク上の家飲みはいかが? Bar UKのおすすめは、”アイラの女王”ボウモア(Bowmore)です。バランスの良さに定評がある、スモーキーなモルト。ぜひストレートかロックでゆっくりと味わってみてください。クールダウンのチェイサー(水)もお忘れなく…。

Favorite Blog

「かにばらずし」 はなだんなさん

74歳になりました。 きんちゃん1690さん

LADY BIRD の こんな… Lady Birdさん
きのこ徒然日誌  … aracashiさん
猫じゃらしの猫まんま 武則天さん
久里風のホームページ 久里風さん
閑話休題 ~今日を… 汪(ワン)さん
BARで描く絵日記 パブデ・ピカソさん
ブログ版 南堀江法… やまうち27さん
イタリアワインと音… yoda3さん

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: