Freepage List

2010.06.04
XML
2010年4月8日夕方、カザンラクから北へ約100Kmのところにある古都ヴェリコ・タルノヴォに着いた。

この町はかってタルノヴォと呼ばれ、ビザンツ帝国(東ローマ帝国)に反旗を翻したイヴァン・アッセン1世によって独立し、1187~1393年まで200年間第二次ブルガリア帝国の首都だったところ。
その後500年続いたトルコの支配から露土戦争の勝利によって解放され、1879年に新生ブルガリア王国の最初の国会が開かれたのもこの町であった。
この国会でタルノヴォ憲法として知られるブルガリア初の憲法が議決され、首都はソフィアに移されることになった。

その後1965年に、タルノヴォは豊かな歴史と重要性を記念して、公式にヴェリコ・タルノヴォと改称された。ちなみにヴェリコとは「大」という意味なのだそうである。

日本相撲界の人気力士大関琴欧州関はここヴェリコ・タルノヴォの出身である。

さて我々は一旦ホテルに入り、改めてバスで旧市街へ向かった。

ニコラ・ピコロ通りの駐車スペースにバスが止まる。
そこから歩いて「ツァレヴェッツの丘」の手前まで行く。
ツァレヴェッツの丘

この丘は第二次ブルガリア帝国時代には全体が宮殿だったが、オスマントルコの猛攻によって破壊つくされてしまったそうである。

ここから来た道を戻り、旧市街繁華街のサモヴォドスカタ・チャルシャに向かう。チャルシャとは市場の意味。

ビザンチン様式の聖処女降誕聖堂が民家の屋根越しに見えた。
聖処女降誕聖堂


ちょっと歩いて細い階段を登る。この上がサモヴォドスカタ・チャルシャになる。
チャルシャ(市場)への階段を登る
右側の建物の壁画が凄い。

プロヴディフで見たような上層階が1階よりはみ出す民族復興期様式の民家がここでも見られた。
民族復興期様式の家


いろいろな店が道の両側に列んでいる。ほとんどが職人のお店。
最初のお店
ここは自然素材を活かした製品の製作・販売のようである。マラカスのようなものがスタンドに並べてある。

ここは手作りのアクセサリー屋さん。
綺麗な看板のお店
看板がなかなか綺麗だし、それに合った美人のおねえさんの横顔が見えていた。

こちらはちょっとラテンぽい感じのグラマラスなお姉さん(オバサン?)の焼き物屋さん。
焼きもの屋さんと女主人


しばらく歩くと左側にオープン・カフェがあり、誰かの銅像が立っていてそこから先はお店は片側だけになり、左側の一段下がったところにステファン・スタンボロフ通りが出てくる。
サモヴォドスカタ・チャルシャとステファン・スタンポロフ通り

この辺りから引き返す。

往きに登った階段降りるとバスの待っているヤントラ・ホテル前に戻る。
往きには気がつかなかったが、オベリスクがある。
ヤントラ・ホテル前のオベリスク


若いお嬢さん方が歩いて行ったがジーパン姿でバッグはお尻の上でぶらぶら、日本とあまり変わらない姿だった。
街を歩く



旧市街地を背景にヤントラ側の向こう岸にハッセン王の戦勝記念碑が見えていた。
旧市街とアッセン王のモニュメント

大きな碑だ。
人間がとても小さく見える。
モニュメントの基部


眼を右に向けるとヤントラ川に架かる大きな橋、そしてその向こうには明るい色のヴェリコ・タルノヴォ美術館があった。
橋の向こうにヴェリコ・タルノヴォ美術館


まだ夕食の時間まで1時間程度あるので、バスからちらっと見たブルガリアの母広場へ歩いて行くことにした。
ホテルはヤントラ川のそばなので、徒歩で行くと上り坂が結構きつい。
ヴェリコ・タルノヴォはアメリカ西海岸のサン・フランシスコ程ではないにしても坂の街だったのだ。

15分ほど歩いただろうかやっと「ブルガリアの母広場」に到着。モニュメントはトルコとの戦いでの戦死者を祀る記念碑のようだ。
ブルガリアの母広場

ここは街の中心地で旧市街と新市街の境目になるところ。
横には市役所があり、旧市街を貫通しているステファン・スタンボロフ通りが通っている。
旧市街の方向に行ってみる。
大きなホテルがあった。
旧市街入口の新しいホテル
後で知ったことなのだがこのホテルには琴欧州関の写真や資料がロビーに展示されているとのことだった。

ホテルとステファン・スタンボロフ通りとの間の法面は綺麗に手入れされており、草花や八重桜が咲いていた。
綺麗な道路脇ののり面


この辺りから先程の「ブルガリアの母広場」をみる。
ブルガリアの母広場方向を見る
モニュメントが中央に見える。

また旧市街の方を見たのが下の写真。
旧市街の方を見る
アーチをこぐって行けばサモヴォドスカタ・チャルシャ(市場)になるのだろう。

夕陽も随分傾いてきた。
この辺でホテルに戻ることにした。

途中可愛い子犬に出会ったので写真を撮らして貰った。
可愛いワンちゃん
昼寝の猫
猫は街の中で昼寝をしていた黒。

途中、道を1本間違えて映画館の横に出てしまった。
要塞のような建物の映画館だ。
要塞のような映画館
相変わらず落書きが凄い。
ちょっと坂を登り直してから無事ホテルへ帰着した。

このヴェリコ・タルノヴォには、外壁に立派な壁画を付けている建物が幾つかあったので、次回はそれを簡単に紹介したい。

明日はブルガリアともいよいよお別れ。
国境のドナウ川を越えてルーマニアに入る。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013.12.30 20:20:46
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

Mitch29

Mitch29

Calendar

Favorite Blog

急に秋になりました はざくら2005さん

purinn親子の ぷる… カスタードpurinnさん
Tjena i Lund monacat610さん
REGALO たんぽぽ3711さん
わかめの「えっ!」… wakame25jpさん
アトリエ派で行こう… yamaoka-aoさん
ラストホープ 健康… Dr.ガイアさん
空の色のもとに 空りすさん
我が家の庭の生き物… アーチャーンさん

Comments

Mitch29 @ Re:獅子咲きの椿(04/14) ChatGPTの返事 「申し訳ありませんが、は…
Mitch29 @ Re:夕暮れ富士(11/10) 昨今は日中雲が多く、富士はなかなか姿を…
はざくら2005 @ Re:夕暮れ富士(11/10) すてきな景色ですね。 こんど久々に東京に…
Mitch29 @ Re:令和4年 初富士(01/01) XONG清水 さん 新年、おめでとううござい…
XONG清水@ Re:令和4年 初富士(01/01) あけましておめでとうございます いつも…

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: