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2010.06.05
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ヴェリコ・タルノヴォの旧市街や新市街を歩いていて眼に強く留まったものがある。
それは家屋やビルの壁面に描かれたり、取り付けられたりしている絵や彫刻であった。

これらは私に少なからぬ驚きを与えた。

まずは例の手作り品の店が列ぶサモヴォドスカタ・チャルシャに登る階段の脇にあった大きな壁画。
これは家の1つの壁面をすべて埋め尽くしていた。
1835の表示がある壁画
上部にはブルガリアを現すライオン、下には交差した銃と剣と見開きの本、これは条約書かな? 
右側には断固とした顔をした人々、それと対照的に左側には、右側の人を詰問するような顔つきの人々。
これはここで何かあった事件を現しているのだろう。

気になるのは、ライオンの下に書かれた文字と1835という数字。

これは施政者トルコに対して禁制の正教の教会を馬小屋と偽って検閲をごまかそうとした事件のようで、軍事衝突ではないようなのだ。首謀者は死刑になっている。

この絵と対照的なのは、この絵の対面にあるヤントラ・ホテルの隣の壁画。
職人の仕事の絵?
この絵の右下には教会の模型を持った聖職者と思われる人がいる。
きっと教会を造るために働いているいろいろな職人の仕事を描いたものなのだろう。
街の職人の技術の高さをアピールするための絵なのかも知れない。


「ブルガリアの母」広場の真横、ステファン・スタンボロフ通りを挟んだところにある市庁舎。
市庁舎の壁画(彫刻)
これはニンフであろうか。
現代彫刻のようだ。

それと私たちが泊まったヴェリコ・タルノヴォ・ホテルから登ってきて、ちょうど「ブルガリアの母」広場から下ってきている道(多分これは駅へ行く道)とが交差しているところにあったビル。
ここはショッピング・センターかもしれない。
このビルとそのそばにある高層ビルの屋上にも彫刻が取り付けられていた。
太陽を受けている人

ビルの屋上の彫刻



街の各所の建物にまでこのような歴史を感じさせる絵や現代的な彫刻を置くということは市民全体の歴史や芸術に対する理解が深いものがあるからなのだろう。

ユーロの中では経済的に貧しいと言われている国ではあるが、精神的にはとても豊かな国であるようだ。
それは町の人がとても親切であることからも察せられる。






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Last updated  2013.12.30 20:20:17
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Mitch29 @ Re:獅子咲きの椿(04/14) ChatGPTの返事 「申し訳ありませんが、は…
Mitch29 @ Re:夕暮れ富士(11/10) 昨今は日中雲が多く、富士はなかなか姿を…
はざくら2005 @ Re:夕暮れ富士(11/10) すてきな景色ですね。 こんど久々に東京に…
Mitch29 @ Re:令和4年 初富士(01/01) XONG清水 さん 新年、おめでとううござい…
XONG清水@ Re:令和4年 初富士(01/01) あけましておめでとうございます いつも…

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