りぃー子さん

インタビューでは、観念的なことを聞くのではなく、ある意味俗っぽいことを聞いた方が面白くなりますね。

たとえば、大事な対局で負けた時、どうするのか。まっすぐ家に帰ってすぐ寝るのか、それとも家で負けた対局を全部おさらいするのか、はたまたやけになって若い連中連れて飲みに行き、へべれけになるまで酔うのか。そういう話が聞きたいじゃないですか。またそういう時の行動によって、羽生という人のあり方が分かるわけですし。

私だったら、そういうことをインタビューで聞きたいですね。 (November 9, 2008 04:00:39 PM)

教授のおすすめ!セレクトショップ

教授のおすすめ!セレクトショップ

PR

Profile

釈迦楽

釈迦楽

Keyword Search

▼キーワード検索

Shopping List

お買いものレビューがまだ書かれていません。
November 8, 2008
XML
カテゴリ: 教授の雑感

昨日の深夜、何となくテレビを見ていたら、NHKでプロ棋士の羽生さんへのインタビュー番組をやっていたので、つい遅くまで見てしまいました。

ま、昔に比べて総じて人間が小粒になったなあ、という漠然とした思いがある中で、この人は昔の人よりすごいんじゃないか、と思える人がいます。たとえば野球で言えばイチローなんてのはそういう一人ですが、私の見るところ羽生さんもその一人。この人なら、古の伝説の棋士たちと対局しても勝つんじゃないだろうかという気がする。となれば、そんな人の肉声を聞くことが出来るなんてすごいことではないですか。

で、途中から見たのでアレですけど、色々面白いことを言っておられまして。

たとえば、羽生さんは小学校1年で将棋を始められたそうで、その頃、どうも将棋というゲームのコツが分からないと思っていたのだそうですが、その点から言うと、今でもいま一つコツが分からないのだとか。・・・ということを字面で書くと、何だかイヤミに聞こえますが、そうではなくて、どうも本当にそう思っているらしいことは、画面を見ていると分かります。どうも将棋というのは、あんなに上手な人から見ても、コツが分からないものらしいんですな。

あと、コンピュータの将棋ソフトについての話で、コンピュータが打った手はパッと見てすぐ分かる、という話も面白かった。やはりどこにコマを打つか、ということには人間の気息が通うものらしく、人間以外のものが打った手にはどうもそれがないのですぐ分かるということらしい。またコンピュータにとって将棋が強くなるというのは、できるだけ沢山の手を読んで完璧な損得勘定をすることを意味するのに対し、人間にとって将棋が強くなるというのは、逆に読む手が少なくなって、「この手しかない」というのがひょいっと分かるようになることだ、なんていう話も面白かった。

それから、将棋の世界では羽生さんのようにタイトル戦を争うようなトップ中のトップではないく、むしろ四段、五段くらいの若手の棋士が新しい実験的な手を編み出したりしているんですって。ふーん、そうなのか・・・って感じがしますでしょ?

とまあ、なるほど、そういうものか・・・と思うような話が随所に出てきて、とても面白かった。やはり、超一流の人の話というのは、説得力がありますね。

しかし・・・。

こう言っちゃなんですが、どうもね、インタビュアーの腕前がいま一つで、「そこ、今の話、めちゃくちゃ面白いんだから、もっと突っ込んで聞いてくれよ!」というところで、あっさり流したりするものだから、何だか隔靴掻痒の感があってじれったかった。



あるいは、先程の「将棋の最先端は、むしろプロになりたての人が担っている」という話が出たのなら、「じゃ、羽生さんはそういうタイトル戦とは無縁の若い人たちのやっていることに常に目を光らせて、研究をしているわけですか。その場合、羽生さんの方から練習試合を申し込んだりするんですか? それともこっそり棋譜を手に入れて研究するんですか? 羽生さんが注目したことをその若い棋士に知らせるんですか、それとも内緒にしておくんですか?」などなど、聞きたいことはいくらでもあるのに、そういうのを聞いてくれないんだよなあ・・・。

ということで、面白いインタビューを聞きながら、何だかじれったい気持ちが残ってしまったワタクシなのでありました。いやあ、ワタクシがインタビューした方が、よほど面白い番組になったと思いますよ。あーん、ワタクシにインタビューさせて~! たとえばワタクシだったら、「羽生睨みって言いますけど、あれ、どういうつもりで相手を睨んでいるんですか? 意識的ですか、それとも無意識なんですか?」とか、そういうレベルの質問も含めて、聞きたいこと全部聞いてやるんだけどな。

ま、それはともかく、今回のインタビューでもう一つ、非常に印象的だったのは、羽生さんの手ですね。すごく大きくて、指が細くて長くて、繊細できれいな手をしている。ワタクシの手そっくり。その点だけで、何だか妙に親近感が湧いてしまったワタクシなのでありました、とさ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  November 9, 2008 01:51:17 AM
コメント(2) | コメントを書く
[教授の雑感] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:私にインタビューさせて!(11/08)  
りぃー子  さん
ああ~!!

こちらは興味津々で、もっと聞きたいと身を乗り出している時!・・・インタビュアーの通り一遍の質問でガッカリしちゃう。

ただのアナウンサーよりも、経験者でタレント性のある人がインタビューしてくれれば違うのかな。
スポーツなんかは、そういう傾向が進んでますけど、
他の分野ではインタビュアーの適材不足なんですかねえ。
(November 9, 2008 11:47:46 AM)

Re[1]:私にインタビューさせて!(11/08)  
釈迦楽  さん

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Calendar

Comments

釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: