教授のおすすめ!セレクトショップ

教授のおすすめ!セレクトショップ

PR

Profile

釈迦楽

釈迦楽

Keyword Search

▼キーワード検索

Shopping List

お買いものレビューがまだ書かれていません。
April 22, 2012
XML
カテゴリ: 教授の旅日記

 さて安曇野旅行の全貌なんですが、まず初日。

 初日の予定としては、安曇野へ向かう途中、中央道・伊那インターで降りて、そこからしばらく行ったところにある「le petit marche」という予約制のレストランでジビエ料理を食べつつ、同店に展示・販売されている北欧雑貨を見ようというのが目玉だったのですが、前日に予約を入れたところ、既に貸切状態で計画は挫折。

 そこで初日の昼食は途中のSAで簡単に済ませることとし、結局、午後3時頃に長野道・豊科インターに到着。そしてそこから20分ほど走ったところにある「安曇野ジャンセン美術館」に向います。ここはアルメニア出身の画家、ジャン・ジャンセンの作品ばかりを扱った世界で唯一の専門美術館であります。

 で、見た感想なんですけど、裸体もしくは半裸体の女性を大きく描くことの多いジャンセンですが、私の個人的な好みとしては、むしろ静物画や風景画の方が好きかなと。しかし展示されている作品の大半が上に述べたような人物画なので、イマイチ乗り切れず。30分くらいで見終わっちゃった。

 で、予想外に早く見終わってしまい、しかし、宿に入るにはまだ時間があったので、本当は翌日行く予定だった「ギャラリー・礫(シュタイネ)」を訪れることに。

 ところで、そもそも何故、私と家内がこのギャラリーに行くことを計画していたかと申しますと、先日、家内が家の近くにある「ミルグレイ」というケーキ屋さんを訪れた際、そこにこのギャラリーの展示の案内状が置いてあって、その展示内容がとても良かったからなんです。で、近く安曇野に行くのなら、是非ここに立ち寄ろうと思っていたわけ。

 で、ジャンセン美術館から地元の人たちが「山麓線」と呼ぶ道を5分ほど北上し、ちょいと右折して小道(安曇野では主要道路を一歩入るとすべてが小道なんですが・・・)を行ったところに、そのギャラリーはありました。そしてその佇まいを見た途端、「お、これはどうやらアタリだな」という予感。というのは、建物の感じが、如何にもセンスがあったからです。

 実際、中に入ってみて、予感が的中したことが分かりました。そこに展示されている作家ものの陶器のどれもが、私と家内の好みのど真ん中、という感じ。で、家内と目配せして「どれを買うか」を決める作業に早くも突入。

 で、そうやってあれこれ品定めをしている間に、ギャラリーのオーナーのご夫婦と少しお話をさせていただいたのですが、我々が名古屋から来たという話の中で、実はオーナーご夫妻も名古屋のご出身とのこと。ついでにミルグレイに話が及ぶと、実はギャラリー・シュタイネにはカフェが隣接していて、そのカフェで出すお菓子としてミルグレイの焼き菓子が使われている。それでギャラリー・シュタイネの案内はがきが同店に置かれていたのだと判明。ふうむ、縁とは奇なものでございます。



 有吉さん・あいざわさんのことはこのブログでも何度か紹介してきましたが、有吉さんは陶芸を、あいざわさんはガラスをつかったアートを作られる方で、私たちはもう何年もお付き合いをさせていただいている間柄。そのお二人の作品が、このギャラリーに置かれていたのですから、もうビックリです。しかも、3日後の月曜日には、お二人が新しい作品を持ってこちらのギャラリーに来る予定というのですから、さらにビックリ。

 私たち御用達のケーキ屋さんの焼き菓子が提供され、私たちの友人のアーチストが作品を預けに来るこの「シュタイネ」というギャラリーに、そんなこととは露知らずに行ってしまったというね。これは、本当に縁ですなあ。

 そうなってくると、初めてお会いしたオーナーご夫妻とも、何だか古くからの知り合いのような感じが湧いてくるものでございまして。

 で、展示されていた作品を2点ほど購入した後、早速、テラス・カフェでコーヒーとミルグレイの焼き菓子をいただきながら、ご夫妻とお話しさせていただくことに。

 オーナーのYさんは、身体の大きな、いかにも都会よりこういうところが好きそうな方でしたが、普通に会社にお勤めだったのをリタイアしてから8年ほど前にこちらに移られ、ギャラリーの仕事を始められたとのこと。

 で、面白かったのはその動機で、ある時、何気なく立ち寄った「安曇野絵本館」において、スタシス・エイドリゲビシウスという絵本作家の作品を目にしたのが運命の分かれ道だった、というのですな。それまで、Yさんが特にアートに興味があったとかいうわけではないのに、スタシス・エイドリゲビシウスの作品世界にいきなり魅入られてしまった。それで、自分の人生の後半は、ぜひこの地で、自身、芸術作品に囲まれ、それを扱うような生き方をしたいと、そう思ってしまった。

 うーむ、そう考えると、芸術作品との出会いというのは、その人の人生の方向まで変えてしまうというね。凄い力。ある意味、コワイ。

 それで、理解のある奥様とご一緒にギャラリーの開設となったわけですが、それについては色々ご苦労もあったようで、ここには敢えて記しませんが、私には非常に参考になる話をお聞きすることが出来ました。

 それから、ギャラリーとカフェの建物の感じが非常に私の好みだったので、設計者を尋ねたところ、春日裕昭さんという、小淵沢をベースに活躍されている建築家であるとのこと。その後調べて見ると、私はこの人の設計した建物の多くに足を運んでいることが判明し、ここでも奇なる縁を感じましたねえ。

 ということで、この日一番の目的地であったジャンセン美術館の方は少し期待外れでしたけど、ギャラリー・シュタイネ訪問の方は大成功、Yさんご夫妻という、私にとっては私のやりたいと思っていることを一歩先に実現された方とお知り合いになることが出来、しかもステキな陶器を購入することもでき、さらにおいしいコーヒーとミルグレイの焼き菓子までいただくことが出来て、実に実に幸福なるひと時を過ごすことが出来たのでした。気付いてみれば、2時間近くお邪魔した挙句、明日の昼食の時に訪れるべき蕎麦屋さんの情報などもお聞きしてしまったというね。



 というのが、安曇野旅行初日の全行程。明日はまた2日目の模様をお伝えしますね!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  April 23, 2012 09:34:05 AM
コメント(2) | コメントを書く
[教授の旅日記] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:安曇野旅行記(その1)(04/22)  
釈迦楽さん;

安曇野は山間に在りながら驚くほど広々した、明るい平地で(安曇野という以前は地元では安曇平といっていたそうです)、私は勝手に「第三の故郷」として、いずれ自らの終の棲家として登録しています。
景色もさることながら、美術館なども数多くあり、中には粒よりといって良いくらいのものもあります。
しかし、ギャラリーシュタイネは釈迦楽さんのお陰で始めて知りました。今度是非行ってみます。
温泉も良いですねぇ。安曇野辺りの温泉は、低伸張性アルカリ単純温泉という泉質が一般のようです。
あぁ、又行きたくなってきました。
第二話、楽しみです。 (April 23, 2012 11:42:29 AM)

Re[1]:安曇野旅行記(その1)(04/22)  
釈迦楽  さん
求連帯而懼孤立!さん

 おお、そうでしたか。終の棲家の候補地と。

 私もあちこち見て回って、大学村の別荘地に家を建てる、なんてことを夢見たのですが、一点だけ問題点があるかなと。

 それについては、(その2)をご覧くださいまし。

 でもいいところですね、安曇野。温泉も良かったです。小淵沢や蓼科からも近いので、たとえここに住まなかったとしても、遊びに来ることはできますので、テリトリーにしたいと思います。 (April 23, 2012 11:15:44 PM)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Calendar

Favorite Blog

奮闘中 New! AZURE702さん

YAMAKOのアサ… YAMAKO(NAOKO)さん
まるとるっちのマル… まるとるっちさん
Professor Rokku の… Rokkuさん
青藍(せいらん)な… Mike23さん

Comments

釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: