○英語の名詞は、日本語の動詞に訳し替える(And then suddenly deliverance from daily toil had come to the girl in the most unexpected manner. → まったく思いがけない形で、娘は毎日あくせく働かなくてよいことになった)。
○英語の名詞を形容詞/副詞として訳す(stretches of the room → 「部屋の広がり」ではなく「広い部屋」)(I used the opportunity to ・・・ → 僕はこの時とばかり・・・)。
○肯定の命令形は、否定形・丁寧体で訳す(Swim at your own responsibility. → 泳ぐべからず)。
○間接話法で書かれた文章を直接話法で訳してはならない(以前読んだ安西徹雄氏の説とは逆)。
○原文の方向を逆にしないこと(I'm not particularly fond of her. → 「あの女は嫌いだ」ではなく、「あの女が特に好きなわけではない」と訳すべき)。
○「he said/she said」の類いは、必要がない限り訳出しない。
○「Oh!」「Ah!」を「おお!/ああ!」と訳さない。
○「がつがつ」「キョロキョロ」などの擬声語・擬態語は、なるべく使わない。ただし、どうしても必要であれば、使うこと自体は構わない(The smell of sweat filled the little room. → 「汗の臭いが小さな部屋に充満していた」より「小さな部屋は汗くさい臭いでむっとした」の方が感じが出る)。