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June 9, 2017
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カテゴリ: 教授の映画談義
アカデミー賞で作品賞と脚本賞を受賞した『スポットライト』という映画を観ました。ので、ちょいと心覚えを。以下、ネタバレ注意ということで。

 ま、ネタバレと言っても、これ、例によって実話を元にしたアレでして、21世紀初頭、ボストン・グローブというアメリカ・ボストンにある新聞社が、70人ものカトリックの坊さんたちが教区の少年・少女たちを性的にいたずらし、そうした事実を把握していたにも関わらず、教会が圧力をかけて隠ぺいしていた、というスクープをものにした、その一連の顛末を描いた映画でございます。

 それでもアカデミー賞の主要2部門をゲットした映画ですからね、一応は大いなる期待を持って観たのですけれども・・・

 ・・・一言で言って・・・地味?

 ワタクシとしては、もっとスキャンダラスな映画なのかと思ってたのよ。「世紀のスクープ」なんていう日本語の副題まで付いているわけだし。つまり、スキャンダルの封じ込めを狙うカトリック教会が、その底知れないパワーを縦横に使って、正義に燃えたジャーナリストたちに物理的・精神的なプレッシャーをかけ、事実のもみ消しを試みる話かと思ったわけ。

 だけど、別にそういうのもないし。淡々と調べたら、淡々と事実が分って来て、淡々と公表したら、それなりに好評でした、みたいな映画ですからね。

 なんか、この盛り上がりに欠ける感じ、前にも同じような映画を観たなと思ったんですけど、アレですわ、『大統領の陰謀』(1976)。ウォーターゲート事件をすっぱ抜いた二人のジャーナリストの活躍を描いた奴。あれも、なんかアンチ・クライマックスな感じの映画でしたけれども、脚本賞を含む4部門でアカデミー賞を受賞したんですよね。

 『スポットライト』も『大統領の陰謀』も、ジャーナリスト役の俳優の演技には見るべきものがあるのだけど、その割に地味っていうところがよく似てない?

 多分、アカデミーは、こういう感じの映画が好きなんだろうね。これこそジャーナリストたちのリアルな日常じゃ、みたいなのが。



 だけど、ワタクシは映画に「ストーリー」を求めるんだなあ。ワタクシの言う「ストーリー」って何かって言ったら、とりあえず『スモーク』とか『ビッグ・フィッシュ』を観て。これらの映画は、「ストーリーって何?」という主題の映画だから。

 というわけで、『スポットライト』に点数を付けるとしたら・・・

 「68点」かな。凡作。ま、そんなもんよ。私はマイケル・キートンのファンだから観てもいいけど、そういうのがなければ、それほどおすすめはしないかな。


スポットライト 世紀のスクープ 【DVD】





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Last updated  June 9, 2017 11:38:38 PM
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Comments

釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…

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