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March 8, 2019
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カテゴリ: 教授の追悼記
ニュースでプロレスラーのザ・デストロイヤーさんが亡くなられたことを知りました。享年88。

 私が生まれた年にデビューした伝説のプロレスラーですが、私が明けても暮れてもプロレスに夢中になっていた10歳当時は彼もキャリアの絶頂におりまして。マスクマンとして、ミル・マスカラスと人気を二分するような位置におりましたねえ。

 もっとも、メキシカンで小柄、空中殺法を得意とするマスカラスとは異なり、WWAのチャンピオンだったデストロイヤーは、当時のプロレスの主流を行くような戦いぶり。「手四つ」か「ロックアップ」で試合が始まり、ヘッドロックなどを含めた地味な主導権争いがらみがあり、その後、審判から見えないところでの反則技もお約束で織り込みながら、次第にロープに飛ばしてからの打撃技やモンキー・フリップ、さらにボディ・スラムやバックドロップのような大技へと移行していき、両者フラフラの状態から最終的に必殺技の「足四の字固め」を決めるという。これを黄金期のプロレスといわずして・・・というような試合運びに、我々ファンは魅了されたのでした。

 とりわけ、必殺技の「足四の字固め」。他にこの技を使う人がほとんどいなかった当時、まさに代名詞でしたねえ・・・。そう簡単には決まらない技ですが、足が四の字に組まれてしまえば100%デストロイヤーが勝つという意味で、真の必殺技。素晴らしかった。

 私の世代、男の子たちは誰もがこの技をやりたがってねえ。デストロイヤーの四の字固めは、数あるプロレス技の中でも猪木のコブラツイストと並んで子供に大うけの技で、学校でも校庭のどこかでは、誰かが誰かにこの技をかけ、皆でそれを囲んで大いに盛り上がったもんですよ。プロレス少年だった私も、皆に見本を見せて、大いに尊敬されたものでございます。

 デストロイヤーの位置付けとしては、一応、ヒールではあるのですが、その後に出たブッチャーとかタイガー・ジェット・シンなどとは異なって、愛嬌のある反則技をちょこっと使うだけで、それも試合を盛り上げるためのものですから、私は好きだった。もっともその後、日本のテレビ番組に出て、「ゴッド姐ちゃん」こと和田アキ子あたりとふざけるようになったのは、あまり評価しませんでしたが。私としては、彼はあくまで「覆面の魔王」でしたからね。その威厳を保って欲しかった。

 デストロイヤーは日本で特に人気があり、本人も親日家で、2020の東京オリンピックには是非もう一度、日本を訪れたいと言っていただけに、その夢がかなわず、残念なことでございます。

 でも、あの鮮やかな必殺技、「足四の字固め」は、私をはじめオールド・ファンの心には今なおしっかりと記憶されているはず。人柄も含め、バランスのとれたいいレスラーでした。「覆面の魔王」のご冥福を、心からお祈りいたします。合掌。





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Last updated  March 8, 2019 01:06:41 PM
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Comments

釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…

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