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2019年01月22日

仙台市のいじめ無理心中事件への私見。

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カテゴリ：生活雑記

２０１９年１月２１日（月）

テレビのニュースを見ていて、とても気になるものがありました。

昨年１１月に小学２年生の女の子とその母親が無理心中したのはいじめが原因だと、父親が第三者委員会の設置を仙台市の教育委員会に求めたというものです。

昨年５月ごろから、両親はいじめの相談を学校に２０回ほど、教育委員会に５回ほどもしたそうです。
当初、担任はいじめの子の親には連絡をせず、子供同士の握手でことを納めてしまいました。
でもいじめはなくならず、女の子は「しにたいしにたい　なにもいいことないよう。わるいことしかないよう。（中略）しにたいよう　しにたいよう」の悲痛なメモを残しています。

母親は、いじめの経過をまとめた文章を学校側に提出しますが、それを無断でいじめ側の親の手に渡してしまう学校です。
いじめはいじめられる方にも問題があるという学校側と教育委員会の対応に、身も心も疲れボロボロになった母親は、夫の出社後娘の首を絞め、自分は階段の手すりで首を吊ります・

仙台市には、２０１６年中学２年生の男子のいじめによる自死という事案があり、そのホームページには
『平成２６年３月２６日付で仙台市いじめ防止基本方針を策定した』と、堂々と書かれています。

いじめ未然防止に向けた取組
いじめの早期発見に向けた取組
いじめへの対処としての取組
教育局の体制強化
関係機関との連携
学校における主な取組

などとその見出しを見ただけでも、たいそうな取組をしたかのように書かれています。
でも現実には、学校へは２０回にも及ぶ相談、教育委員会へも５回も相談したのに何の対応もなく、無理心中という悲惨な結果を招いたのです。

長女が中学２年生の時、いじめにあいました。
いじめにあっている子供はなかなか親にそれを伝えませんが、偶然が重なって親が知ることになりました。
長女が小学４年生の時越してきましたので地域の状況に詳しくなく、長女の小学校時代のママ友達に相談をしました。
そこでわかったことは、いじめのリーダー格の女子は幼いころから陰湿ないじめを繰り返し、ママ友の子供達も例外なくそのいじめの対象になっていたということ。

長女がいじめの対象になったきっかけは、そのいじめっ子の好きな男子の隣の席に長女の席がたまたまなったことでした。
クラスの席替え行事ですので、本人の意思とは関係なく隣になったのです。
でもいじめっ子がいじめる理由は、何でもいいんです。
いじめる相手のターゲットを次々と変えて、長い期間いじめるのが楽しいんですね、彼らには。

担任と話し合いましたが、初めはいじめられる方にも問題があると取り合おうとしません。
私は先生を叱りつけました。

欠点のない人間なんていないし、まして中学生で欠点ない人はいないでしょう。
いじめられる方に問題があるとしたら、世界中の人がいじめの対象になります。
問題は、いじめをするかしないかです。
いじめは、１００％いじめる側の問題です！！！

ええ、頑張りましたよ。
担任・校長に大演説をぶって、学校に具体的対策をとらせました。
その結果長女へのいじめは止みました。
後で知ったのですが、長女は自分は生きている価値のない人間で、死んだほうがいいとまで思い詰めていたんです。
もう少しで、私は長女を失うところでした。

日本では「喧嘩両成敗」という考え方があるので、いじめられる方にも責があるととらえる人が多いと思いますが、それは大きな間違いです。

文部科学省のいじめの定義を簡単にまとめたものがネットにありましたので、紹介します。

１・いじめは、いじめる方が強い立場にある（喧嘩は対等にやり合う）
２・いじめは、いじめられた方だけが心身ともに傷つく（喧嘩は互いが傷つく）
３・いじめは、いじめたほうが止めない限り続く（喧嘩はどちらかが止めれば終わる）

いじめは、いじめる方が圧倒的に強い立場にあり、いじめる方が止めない限り続くものなのです。
エスカレートして暴力となったり、自死に追い込んだりしてしまうことも多々あります。

私見ですが、いじめはいじめる方が１００％悪いという考え方を広めないと、いじめはなくならないし、仙台市の学校や教育委員会のような対応が続き、被害者は増え続けるでしょう。

声を大にして言いたいのは、人間は欠点だらけです。
誰にでもいじめられる要素、攻撃される要素はあります。
もちろんいじめている方にも。
いじめるかいじめないかは、いじめる側の問題です。
その事を基本を基として、いじめ対策にあたってもらいたいと思うのです。

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