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2020年09月09日

深大寺散歩。

(10)

カテゴリ：お出かけ

２０２０年９月８日（火）

夫を無事検査入院させることができましたので、今日は少し足を延ばして深大寺まで出かけてみることにします。
といっても、同じ多摩地区の中なのでそんなに遠出ではありません。

京王線で調布駅まで、あっという間についてしまいます。
そこから小田急バスで、３０分ほどで到着です。
バスは、調布の住宅街を抜けると緑深い道がしばらく続いて、換気のために開けている窓から涼やかな風が入ってきます。
もうこれだけで旅行気分です。

深大寺に着くと、そこには清水が流れる参道になります。

湧水がいたるところから湧き出て、町全体をひんやり冷やしてくれています。

バスを降りてすぐ参道の入口にあるのが、「鬼太郎茶屋」。
「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な、水木しげるさんの住居がありましたので、調布の街は鬼太郎や妖怪がいっぱいです。

そう言えばNHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」は、ここが舞台でした。

参道の両側には、お土産屋さんやお蕎麦屋さんがいっぱい！！！
湧水が豊富なところは、蕎麦が名物なんです。

さて、まずは深大寺さんにお参りです。

本堂で、夫の検査が無事に終わりますようにお祈りしました。

本堂のわきには、青銅でできた蓮の花。

蓮の花の中に、丸い実がいっぱい落ちています。

横に大きな「ムクロジの木」がありました。
実は真黒く固まり、羽根つきの根の部分に使われるのだそうです。

この木には神聖な力があって、子を患わせることが無いようにという意味が込められているんだそうです。
また、実にはサポニンが含まれ強い殺菌作用があり、天然の石鹸として使われていたんですって。

お寺さんを抜けると、

さやさやと流れが道のわきに続き、

池が現れます。

今来た道を戻って、水生植物園に向かいます。

深大寺の奥には、都立神代植物公園の広大な敷地が広がっていて、今はたぶんバラの花の見ごろでしょう。
その分室というのかしら、湧水の豊富な地の利を生かした水生植物園。
入園料は無料で、だれでも気軽に立ち寄れます。

菖蒲やアヤメの花の時期は過ぎていてちょっと寂しいのですが、木道をずっと歩いてみました。

儚げな花も、また良しですね。

１１時半、水生園に隣接するお蕎麦屋さんに入ってみました。

いつもは長い行列のできる人気店でしたが、ちょっと時間が早かったので待たずに席を案内していただけました。
せっかくなので水生園の入口に面した、お庭の席へ。

この赤い傘の下で、

お蕎麦と冷酒をいただきました。

どういうわけかわが夫、蕎麦が好きではありません。
蕎麦が大好物な私としては、一緒にお蕎麦屋さんに入ることもできず蕎麦メニューを食卓に乗せることもかなわず、絶えずそばを食べたいと飢餓状態なんです。

今日は夫を検査入院させるためにいろいろ我慢をした自分に、ご褒美のお蕎麦です。
冷酒は、多摩自慢の淡麗吟醸。
福生にある、石川酒造さんのお酒です。
これが誠にさらさらとした飲み口で、いくらでも飲めそうです。

と、夫から電話が入りました。
無事、心臓カテーテル検査が終わったんですって！！
「痛くなかった？辛くなかった？」って聞きましたら、「全然大丈夫だったよ。普通に歩けるし何も不自由はないよ」ってことでした。

昨日とは打って変わって、優しい言葉つき。
安心しました！！！
「明日は、１０時半ごろ１階のロビーに行っているからね。退院の手続きが終わったらメールしてね」って伝えましたら、素直に「うん」って返事が返ってきました。

検査の結果がどうであろうと、検査が無事受けられたことがまず一安心です。
さらに、「検査結果を聞くときには、一緒に診察室に入れるか医師に聞いておくね」って自分から言ってくれました。
昨日までとはなんという違い！！！
夫も無事に検査が済んだので、ほっと気持ちに余裕ができたのでしょうね。
検査の結果がどうであろうと、一緒に治療をしていけばいいんですものね。

背中に涼やかな風を受けながら、お蕎麦と冷酒を楽しみました。
もう店の外には、順番を待つ人の長い列ができています。
平日ですのにね。

避暑地に来た気分になれますし、見どころもたくさんありますから、ちょっとした旅行気分を楽しめます。
いいところですよ、深大寺。

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