ワインと絵画がある生活

ワインと絵画がある生活

2007.06.03
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早起きは三文の得



前回 からの続き。

チケット売り場に近づくと、思ったより並んでいなさそう。はじめからテントのある部分に並べた。係員のアナウンスを聞いてみると、本来の開館時間は10時だけど、わたしが着いた時点(8:50)で、すでに入場しているとのこと。

ラッキー!

幸運だとは思いながらも、開館時間を早めないと夕方パニックになるよねとも思う。わたしは、並んでから10分ほどでチケットを購入できた。その後クロークに荷物を預けて入場の列に並ぶ。その後もぐんぐん進む。

結局並んだ時間は、チケットもぎりの入り口までだと20分。第一室まで5分ほどかかったので、それを入れても25分。土日の若冲展としては、最短に近い時間なのではないだろうか。当初は、9時前に並んでも、最低でも90分、場合によっては120分以上待つと思っていただけに、うれしい誤算である。

承天閣美術館入り口


ここまでで20分


会場は第一室と第二室に分かれている。第一室は、鹿苑寺(金閣寺)の屏風絵など、若冲の水墨画を中心に展示している。内部は思ったより混雑してなくて、東京ではいくらでもありそうな雰囲気。身動きがとれないなんてことはなくて、ある程度身長のある男子であれば、余裕で後ろから鑑賞できる程度。

その後、みなさんおすすめの第二室に進む。こちらには今回のメインテーマである、釈迦三尊像と動植綵絵が展示されている。自動ドアが開くと、極彩色の絵が突然目に入ってくる。

180度全面極彩色

動植綵絵30幅と釈迦像3幅が、展示室の左右と正面に並んでいる。それにしても、なんと表現したらよいのだろう。緻密で鮮やか。あまり空白を持たせずに、圧倒的な書き込みによる迫力。

そして完璧な保存状態。250年近くたっているものとは思えない美しさ。昨年修復が終わったばかりということもあるけれど、相国寺から宮内庁という由緒正しき伝来、お金持ちだったゆえに良い画材を使えた環境、相国寺時代も年に一度しか一般公開していなかった、など複合的な要因もあるのだろう。



それぞれの絵をぐるりと2回見て、あとは入り口付近に立って180度全面を広角的にとらえる。10分以上そうしていただろうか。満足して会場をあとにする。

承天閣美術館の出口。満足満足。


図録を購入して会場を出る。途中、若冲のお墓という看板が目に付いたので行ってみることにする。

相国寺の敷地は一万八千坪もある広大さ。


浴室。妙心寺の浴室に似ている。この先を左折したところにお墓がある。




墓地の入り口には、こんな石碑があった。御所が近いので、いろいろあったのだろう。


墓地に入ってキョロキョロしていると、墓参りに来た地元の人に「若冲のお墓はそこだよ」と教えてもらう。お墓は、入り口のすぐ左にあった。すると若冲だけでなく、藤原定家、足利義政のお墓と並んでいた。さすが京都。これだけのビッグネームが並んでいるとは。ちなみに相国寺は、金閣寺や銀閣寺を含む臨済宗相国寺派の大本山です。





帰りぎわ、行列を見るとだいぶ長くなっている。10時すぎで、つづら折りの状態。一時間違うだけでだいぶ違う。出口の南門通り過ぎるとき

「これだったら明日(日曜日で最終日)は4時間待ちになるんじゃないの」

という警備員同士の会話が聞こえてきた。ブログを見ても180分待ちという人もいたようなので、あながち嘘じゃなさそう。ヒー。



当初はすぐに昼食の予定が、予定外に早く終わって時間が余ってしまった。うれしい悩みである。残りの時間は、これまで行っていない哲学の道と平安神宮に行くことにした。

つづく。

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最終更新日  2007.06.04 13:19:07
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