ワインと絵画がある生活

ワインと絵画がある生活

2008.06.08
XML
カテゴリ: ワイナリー紀行
前回 からの続き。ランチのあとは展示ホールでワイナリーの説明。ここにはワイナリーの歴史が書かれたボードやジオラマなどが展示されている。



超高価な白と赤(カベルネ・フラン)の貴腐


ステンレスタンク。またの名をイノックス  室内はホワイトバランスが合いづらい。いっそのことRAWで撮ろうとも考えたけれど、面倒になって断念。


今の時期は醸造施設を使っていないので軽やかに見学してセラーへ。昨年訪問したときは収穫期だったので、除梗・破砕、ステンレスタンク、瓶詰めなども説明してます( 1 , 2 )。



セラーには空調が入っていてすごく寒い


こちらはカベルネ・ソーヴィニョンのセニエ


樽から抜き出したものなので飲み頃とは言えないけれど、セニエというイメージよりも力強く、また想像していたよりおいしい。



87年のオリを見るためにライトでかざしてくれた


セラー内のテイスティングルームで、テイスティング開始。





1. 樽醗酵 甲州 2005 / \3,157
2. 登美の丘(白)2005 / \3,167
3. 登美(白)2005 / \10,500
4. 登美の丘(赤)2005 / \3,167
5. 登美(赤)2004 / \12,600
6. 特別瓶熟品 カベルネ・ソーヴィニョン 1987 / 非売品

1と3は樽醗酵・樽熟成。2はステンレスタンク醗酵・樽熟成。樽醗酵させると、その発酵過程で樽の内面に膜ができるので、ステンレスタンク醗酵・樽熟成のものとは違う香りになる。たしかに1と3には共通の香りがある。

簡単にコメント。テイスティングでも飲む派なので自信なし!



2. 去年まったく同じワインを飲んでいるのに印象が違う。1,3が柔らかい樽香なのに対し、こちらは焦げっぽい。1,3のほうが好きだったこともあり印象が薄い。

3. グラスに注いだ当初はクローズしていたけれど、温度が上がるとともに厚みが増してくる。柔らかな樽香が印象的で、模範的中庸さ。Bar10さんのお気に入り。

4. ピーマンの青さ。スパイシー。それほど高く無いボルドースタイルの典型的なワイン。若いけれど、それなりにバランスはよい。

5. 今日の主役04の登美。04はグレートビンテージらしい。エレガンスで、すくっと立つ品の良さ。しいて例えれば、昔のやさしいころのラフィット。ボルドーの上級シャトーが持つ凄みはないのだけれど、このワイナリーのスタイルを知ると、これでもいいのかなと思えてくる。

6. こちらは非売品の87カベルネ。わずかに酸化したニュアンスがあるけれど、まだタンニンも残っていて寿命はある。栽培・醸造技術の進歩のせいか、新しいもののほうが良くできているように感じた。
---

ヨーロッパのワインと比べると「酸はおとなしくて凝縮感は中程度」というのは前回と変わらない共通した印象。

昨年来たときは、サントリーのワインをこれだけ同時に飲むのは初めてだったので、フランスワインと比較してしまい、少しがっかりした部分もあった。今回はスタイルを知ったうえで飲んでいるためか、昨年よりもおいしく感じた。

世界を基準としてワインを評価してしまうと、CPも含めて発展途上の部分はあるけれど、

「目指しているのは日本の食卓に合うワイン」

というワイナリーの方針を聞いてしまうと、一概にどうこう言うのは難しい。個人的な好みを言えば、白については樽を使わない種類をもっと増やしてほしい。

04の登美は熟成させたものを飲んでみたい。とはいえ、1万円以上する国産ワインには手を出しづらいのだけど...。


登美・赤[2004]年・特別醸造限定品・サントリー登美の丘ワイナリー・限定品・ワイナリー元詰・...

セラーの出口付近にあったワインボトルのシャンデリア






ここでは新たなアイテムと、先ほどのテイスティングで出てきた残りのワインが登場。テイスティングで、まったく吐かずなかったため、すでにほろ酔い加減。

7. 萌黄台園 2002 / \5,267
8. 眺富台園 2004 / \5,267
9. 塩尻ワイナリー 信州メルロ 2004 / \3,157

7は小樽熟成のソーヴィニョン・ブラン。今回の白は樽がきいているのが多い。このくらいのボディならば、小樽を使わないスタイルのほうが好み。

8はカベルネ・フラン。フランにしては青さが少なくグレートビンテージらしい仕上がり。値段の良しあしは別として、なかなかおいしいワイン。


カツのせいで、この時点でおなかいっぱいなのだけれど、もうちょっと料理らしいものもつまみたかったかな。欲張り過ぎか(笑)?


ほかの人とあまり話すことができずに、あっという間に懇親会は終了。スケジュールがぎっしりだと、あっという間に終わってしまう。途中抜け出して、Bar10さんと貴腐ワインを飲んできました。



夜の新宿


バスで充電したこともあり、このあと飲みに行くのであった(笑)。

ワイナリーの方々、スタッフの方々、今回はこのような機会をありがとうございました。とても楽しく過ごせました。前回同様スケジュールがタイトで忙しかったので、あれほど渋滞するなら8時出発でもいいですね。

(おわり)

サントリーの公式ブログ から、ほかの参加者のブログをたどれます。

ワイナリーでしか売っていないような限定ワインは E-liquor で購入できます。

気が向いたら投票お願いします→ banner_01.gif





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.06.11 01:09:38
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

サイド自由欄


キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

コメント新着

busuka-san @ Re:エチケットが美しいシャブリジェンヌのロゼ(11/17) お気遣いありがとうございます。Yahooメー…
ねこまんまねこ @ Re:エチケットが美しいシャブリジェンヌのロゼ(11/17) ブースカ様 何らかの方法でお教えいただ…
busuka-san @ Re[1]:今年はひどいブショネによく出会う(06/12) shinakunさんへ ごぶさたしています。返事…
shinakun @ Re:今年はひどいブショネによく出会う(06/12) こんばんは!お久しぶりです🙇‍♂️ 今でも…

プロフィール

busuka-san

busuka-san


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: