ワインと絵画がある生活

ワインと絵画がある生活

2010.12.15
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カテゴリ: ワイン会あれこれ
前回 からの続き。Part2は山梨産の赤ワイン。悩んだ末に以下のワインをセレクト。


2008 マスカットベリーAキュヴェ・イケガワ(シャトー酒折)

山梨の赤といえばマスカットベリーA。マスカットベリーAは独特の甘い風味があり、あか抜けないものが多い。だけれど最近はすばらしいものが生み出されている。そして、これもその1つ。ワインツーリズムで飲んだときには、ピノ・ノワールにも通じるエッチっぽさまで表現されていてびっくり。

さて今回のワインを飲んでみると、甘い香りと果実味あふれるボディ。とはいえ従来のベリーAに感じるジャミーさは抑え気味で、すごいと思うのはアフターの色っぽさ。上質のクリュ・ボジョレーにも通じる構造。

現時点では甘い雰囲気が前面に出ていて、ワイナリーで飲んだときよりも甘みを強く感じる。だけれど熟成させればさらによくなりそう。今でも飲みごろの範囲ではあるけれど、わたしの好みでは、最低でもあと1年は寝かせたい。

限定品なので、欲しい人はあるうちに買うべし。

ちなみにキュヴェ・イケガワじゃない普通のもおすすめ。



2004 シャトーマルス プレステージ 穂坂三之蔵ルージュ(山梨マルスワイナリー)

先日ワイナリーを訪問して、赤のレベルの高さに感心した山梨マルスワイナリー。品質が高いとは思えない観光客向けのワインをけっこう作っているのだけれど、シャトーマルスシリーズはなかなかのレベル。

そしてこちらは山梨では数少ないボルドー系の赤。日本にあるボルドー系の赤は、その多くは長野産。それでもこちらがおいしいのは、穂坂地区はメルローやカベルネにとって山梨最高のテロワールだからとのこと。

この「穂坂三之蔵ルージュ」は、赤のフラッグシップ「穂坂日之城カベルネ&メルロ」のセカンド的ワイン。セカンド的というのは、「穂坂日之城カベルネ&メルロ」は100%自社畑のワインであるのに対し、こちらの「穂坂三之蔵ルージュ」は、買いブドウも使用しているから。ちなみにブドウ品種はカベルネ、メルローなどのブレンド。



同価格帯のイタリア・フランスワインと比べると、凝縮度だけで比較すると勝負にならない。だけれど、大きくはないけれど優しいバランスのよさでは十分競争力があるように感じる。


トップキュヴェの「穂坂日之城カベルネ&メルロ」はこちらよりおいしいけれど、5千円するとなると、個人的にはマンズの信州東山カベルネや信州小諸メルロのバックビンテージのほうが気になる。ソラリスは最近値上げしたのでバックビンテージの方が安い。

豚肉と根菜 キノコのリゾット


過去に飲んだときと多少イメージが違うものはあった。だけれど今回の国産ワインは、ワイナリーで試飲したものをそのままハンドキャリーしてきたものなので、ビン差というよりは、体調差や環境差によるものだと思う。それだけ人間の味覚なんていい加減なものだと思っている。

でもたまに、半年くらい寝かせただけで、味のタイプまで違っていると思うくらい、違うものがあるんだよね。あれは不思議。


つづく。

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最終更新日  2010.12.17 03:22:35
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Re:2010年12月度Villa Dueワイン会 Part2(12/15)  
zzz.santa  さん
ソラリス小諸メルローは小諸のマンズワインを訪れた際購入したのがまだ残っています。


それから、先日知人の慰労会をした際、奥野田の泡、白、赤を開けてみました。
一緒に飲んだ家族の評判は良かったです。
スミレはボルドーを連想させますね。
(2010.12.17 12:08:03)

Re:2010年12月度Villa Dueワイン会 Part2(12/15)  
キュヴェ・イケガワは、知り合いが同じ08を飲んでいるのですが、その方いわく「08は07と比べるとちょっとバランスが落ちる」そうでして。ヴィンテージの影響などのようですね。果実味がこなれた頃が楽しみですね。

シャトー・マルスのボルドーブレンドも良さそうですね。日本のカベルネやメルローは、外国のものとは違った物差しで量る事ができればかなり面白い選択肢だと思います。
ただ、山梨ワインさんやルバイヤートさんの上級キュヴェは結構ボルドーチックな出来のようですね。 (2010.12.17 12:47:21)

Re[1]:2010年12月度Villa Dueワイン会 Part2(12/15)  
busuka-san  さん
zzz.santaさん、こんばんは。

>ソラリス小諸メルローは小諸のマンズワインを訪れた際購入したのがまだ残っています。
>熟成を待たず早めに飲んだほうがいいですかね。

これはエイジングポテンシャルがありますよ。
とはいえ若いときでも、そこそこ飲めてします。
こんなことを言うのは何ですが、飲みたいときが
飲みごろではと。

>それから、先日知人の慰労会をした際、奥野田の泡、白、赤を開けてみました。
>一緒に飲んだ家族の評判は良かったです。
>スミレはボルドーを連想させますね。

外国産ワインと比べるとインパクト不足なので
どの程度気に入っていただけるか不安はあるのですが、
とくに花のラベルのワイン(赤、白、ロゼ)が好きです。
もう少し安いと、さらにいいんですけどね。 (2010.12.17 22:38:26)

Re[1]:2010年12月度Villa Dueワイン会 Part2(12/15)  
busuka-san  さん
ぱんだしゅりけんさん、連打ありがとうございます。

キュヴェ・イケガワは、あと1本ある(しかない)ので、
あと1年は熟成させたいです。限定生産品の場合、
熟成を見るために3本は買っとけと言うことでしょうか。

>シャトー・マルスのボルドーブレンドも良さそうですね。日本のカベルネやメルローは、外国のものとは違った物差しで量る事ができればかなり面白い選択肢だと思います。
>ただ、山梨ワインさんやルバイヤートさんの上級キュヴェは結構ボルドーチックな出来のようですね。

シャトーマルスのこれは、3千円でこの味わいを
実現できていることに意義があると感じています。

ルミエールのプレステージ キュヴェスペシャルは
2本飲んだことがあり、まるでボルドーです。

ただし上のほうのワインでも、長野産のブドウとブレンドだったり、銘柄によっては外国産果汁を使っているようなことが書いてあるので、いまいちよくわかりません。

それとグレースの三澤も立派なスタイルですね。
(2010.12.17 23:00:37)

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