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2006.03.20
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カテゴリ: スポーツ
<スコットランドリーグ杯:セルティック3-0ダンファームリン>◇決勝◇19日◇グラスゴー
 【グラスゴー(英国)19日=アンソニー・マッカスカー通信員】
 セルティックMF中村俊輔(27)が、欧州挑戦4年目で初優勝を果たした。ダンファームリンとのスコットランドリーグ杯決勝にスタメン出場し、前半43分に先制点の基点になるなど、3-0勝利に貢献した。左足付け根痛に加え、左足首痛にも悩まされた。周囲からは欠場を勧められたが強行出場し、自己初タイトルをもぎ取った。
 いつものように、左足から決戦のピッチに入った。しかし、その左足に感覚がない。足の先が白くなるほど、2重、3重にテープを巻いた。「口でこの痛みを表現するのは難しい。足首の関節に何かが入って、動く度に刺されているみたいな痛さ」と話す。無理すれば、もっと大きなケガにつながる危険性もある。それでも弱音は吐かない。何人もの人に欠場を勧められた。その度に首を横に振った。欧州での自己初のタイトルが懸かる大事な一戦をスタンドで見守るつもりはなかった。
 理由がある。日本中を熱くさせた04年夏。中村はアジア杯出場のため、中国のピッチに立っていた。左足付け根の状態が思わしくない。しかし「イタイ」の3文字が言えなかった。FW玉田やMF本山ら、満身創痍(そうい)になりながら黙々とチームのために練習ピッチに立つ姿を見た。中村はその大会で優勝の主役としてMVPになり、賞金1万ドル(約115万円)をもらったが「みんなを代表して僕がもらったんだから、均等に分けてください」と協会関係者に渡した。今回も「チームのため」と思ったら、不思議と痛みは消え去っていた。
 やはり慣れない初優勝だった。勝利が決まった瞬間、近くにいたFWダブリンと握手したが、その後はハーフライン付近で、仲間が集まるまで落ち着かない様子。派手に喜ばなかった。みんなと抱き合った後は、痛い左足の靴ひもを緩めた。中村は欧州で味わう初優勝を、決意通りにピッチで迎えた。リーグ戦優勝も目前に迫る。目標だったスペインリーグ移籍を遅らせてまで求めた新天地での初タイトル。あこがれのW杯出場まで3カ月。日本のファンタジスタが、クラブでの勢いを日本代表にも持ち帰る。





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Last updated  2006.03.20 11:56:17
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