窓辺でお茶を

窓辺でお茶を

February 13, 2007
XML
カテゴリ: 舞台
 国立劇場小劇場にて文楽「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」を観ました。


 最初は上手床に大勢の大夫さんと三味線が並び、壮観です。すぐ近くの席だったので、迫力ある太棹三味線の音がびんびん響いてくると楽しくなって思わず顔がほころんでしまいそうになります。舞台には美しい橘姫と、姫の後を追ってきた求馬(もとめ)。そこに求馬と恋仲のお三輪が追いかけてきて、ふたりの間に割り込みます。お三輪は庶民の娘なのでちょっとおきゃん、「いーだ」みたいなしぐさを姫に向かってしますが、姫も上品ながらもすぐにはおとなしくひきさがらず… 三人の舞踊。 結局姫は立ち去りますが、求馬は姫の着物に苧環の赤い糸のはしをつけ、糸をたぐって後を追い、その求馬にお三輪が白い糸のはしをつけて追います。

 蘇我入鹿のすむ御殿に橘姫が来ます。橘姫は入鹿の妹だったのです。そして求馬は入鹿の敵、藤原淡海でした…後を追ってきたお三輪はその後かわいそうなことに。
 入鹿の首が飛んだり、竜に変わった三種の神器の刀を追って橘姫が泳いで行ったり…
それにしても、姫はどこにいってしまったのでしょう?

 12月は休演だった嶋大夫さんのなんとも巧みで生き生きした語りが堪能できてよかったです。

日本芸術文化振興会「2月文楽公演」





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  February 13, 2007 02:25:31 PM
コメント(2) | コメントを書く
[舞台] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:文楽「妹背山婦女庭訓」(02/13)  
薔薇豪城  さん
 歌舞伎は、時代にかかわらず、衣裳や調度が江戸時代の格好だと言いますけど、文楽もそうなんでしょうね。蘇我入鹿も江戸時代の武士の格好なんでしょうか? (February 15, 2007 10:07:31 PM)

Re[1]:文楽「妹背山婦女庭訓」(02/13)  
heliotrope8543  さん
薔薇豪城さん

そうなんですよね、時代考証関係なく、というか、同時代だとさしさわりがあるのでもっと昔のことにしてあるのですが、衣装は江戸時代です。入鹿は大名みたいな格好で(髪型が違うんですが)、入鹿の時代の衣装ではないですね。だから入鹿と言われても全然ぴんと来ないんです。 (February 15, 2007 10:55:45 PM)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: