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ここのところ、時間が取れるときにはなるべく所属するスウェーデンの自然保護協会・野外生活推進協会・大学・・・などで催される講座に顔を出すようにしている。日本で培った自然の知識を土台に、スウェーデン流野外生活の過ごし方を自然をガイドするという仕事とパラレルに無我夢中で身に付けて来たが、やっとそれを深める余裕が出てきたのかもしれない。ちょっと時間がかかりすぎた今日は、スウェーデン自然保護協会のホームページで見つけた、いろいろな仕事場で自然を人々につなぐ仕事をしている人々のための講座。ストックホルムの中心から郊外電車とバスを乗り継いで1時間もかからずに行ける、テュレスタ国立公園内のNaturumというビジターセンターで行われた。自然を人々につなぐ仕事としている人として、Naturumのようにビジターセンターのようなところで働く人、自然史博物館で働く人、学校の先生、自然保護協会や野鳥の会で自然観察ガイドをする人などが集まっていた。いろいろな職種ではあっても、人々に自然の何かを人々に伝えていくという目的の下に、「自然への道案内」ということで一つに括っていこうという動きがあり、この講習はその流れの中にあるようだ。Naturumに辿り着くと、既に泊まっていた人や車できた人でかなりの人が集まり、挨拶を交わしている。どうもこの本版前のラフな情報交換みたいな場にいまだスッと入っていく事ができない。こういった講習には外国人がいることはほとんど無く、おまけに領域が重なる仕事をしていて見知った間柄の人々も多く、打ち解けた雰囲気が漂っているからだ。先ずは、スウェーデンの国土の形を表している建物を前に、簡単に名前と参加理由を披露。そして足慣らしにNaturumの職員によるミニガイドに参加。森に入る前にヘビ発見。尻尾が千切れていたので、何かがあったため道路をうろちょろしていたのだろう。ヘビを道の傍らに返しながら、その説明をしているのがNaturumに17年勤めているガイドさん。その後簡単に森の中に入っていき、ヨーロッパトウヒ主流の森と松主流の森の雰囲気の違いを感じさせる部分を案内。この松は倒木しつつも生きていて、樹齢250年程度らしく、この国立公園で一番写真に撮られている木らしい。この導入としての散歩は簡単なもので、Naturumに戻り、Fika(休憩)!スウェーデンの全ての活動には、Fikaというコーヒータイムが必ずついてくる。室内に入って、午前中はグループダイナミズムとリーダーシップに関する話。ガイドに始まり理論に移っていく話の中で、この講習がNaturum(国立公園ビジターセンター)、Studiefrämjandet(学習サークル協会)、SLU(スウェーデン農業大学)の3つの組織が協働して形にしたものということがわかった。スウェーデンはこういう風に、同じ目的のために所属の異なる団体が協働して動く事が多い。午後は、「自然への道案内」とはどういったことかということの講義。その後、3つにグループ分けされ、少人数のなかでそれぞれが3分間何らかの自然の題材を参加者にガイドする実習。全ての人が実践をしているので、5分ほどの準備時間でそれぞれがガイドをし、その後に全員からフィードバックをもらった。短い時間で限られた場所なのに、驚くほどバラエティのあるミニガイドを体験でき、とても参考になった。参加者の一人の人が、国立公園マークが付いたシャツを着ていたので、写真に撮らせてもらった。朝9時からの講習が終り、スウェーデン語に集中していた緊張が切れ、何も言葉が出なくなってしまった。
2015年05月12日
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今年の1月から月に1‐2回の頻度で始まったストックホルム大での「遊び、冒険そして学び」のコース。もう残すところ数回。このコースは、仕事の中に冒険・遊びの要素を取り入れた活動をしたいと思っている、子供と接する施設で働く人のためのもの。23人の参加者は保育所で働く人・学童で働く人が中心だが、水泳教室の先生や私みたいな変り種も。ほとんどの人は学校の時間帯と同様に働いているので、ほとんどは授業は夜に行われたのだが、2回は野外。夜に行われた授業も、参考文献を持ちながらの座学ではなく、テーマに関連する実践に使える活動を行ない、関連する理論を紹介する簡単なもの。既に教育学を学び実践に関わっている人たちなので、実践にすぐ使える方が大切なのだ。1ヶ月前には、生徒の中の数人がグループを作り、他の生徒たちのモデルとなるような”冒険”という概念を土台とした活動を計画し、実践してくれた。森の中、「サーカスの危機」というテーマで繰り広げられたプログラムは、スカウト歴の長い3人の保育士で提供されたもので素晴らしかった。彼らだけでも十分にこういった活動のワークショップを組み立てられる力量だった。今日は1ヶ月前の実践を経験した上で、自分たちの実践の場で行うプログラムを学んだ事を土台に指導案を作り、その一部を披露する内容。いつも23人が揃う事はないが、それでもかなりの人数が自分のプログラムを披露しなければならないので、一人約30分の持ち時間。朝、10時前に地下鉄の駅前に集合し、実践を行うStoraskugganと呼ばれる大学の裏に広がる、首都にある国立公園の一部である林野部へ向かう。この林野部分までは地下鉄駅から15分ほどで辿り着くが、今回は急ぎ足だったので10ほどだった。朝10時から16時までの授業は、ずっと外で行われるのだが、野外で活動する事に慣れている人々なので、何の説明が無くとも、みんなその時々の天候の状況に合った服装と装備をしていた。ここのところ、急に気温が上がりだした事もあり、林野部の木々には花が咲き誇り始めた。10時から16時といっても、半日しか休みが取れず途中で帰る人も多かったが、15人程度がそれぞれの現場を想定して組んだプログラムは本当にいろいろ。野外でそれぞれのプログラムをプレゼンするのは、そのことに対し現場が異なるほかの人々から、内容を煮詰め改善するための価値あるフィードバックをもらうことに目的があった。自分のプレゼンに対しても、自分が気がつかなかったような意見やヒントをもらい、とても有効だった。長いと思った授業時間も、お昼の時間も惜しいと感じたほど短く感じ、とても意義深い1日だった。授業の締めは、それぞれが今日1日を表す一言を発表。私は「意義深かった」
2015年05月06日
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Social demokrat(社会民主労働党)が政権の中心に返り咲いたメーデーなので、街中がどんな雰囲気に感じられるかどうか、デモ行進の場所と規模がをチェックし、街中へ出発。向かったのは、Humlegården(フムレゴーデン)という王立図書館がその一角にある公園。写真の左側にあるのが王立図書館で、ここには日本の国会図書館のようにスウェーデンで出版されている印刷物のほとんどが収められている。中心の大きな人物は、かのカール・フォン・リンネ。この図書館裏にある大きな公園の反対側には、子供の大好きな遊び場があるのだが、今日はその中心の広場に社会民主労働党の人々を中心に、いろいろなグループが旗やプラカードを持って三々五々集合し始めていた。行進の先頭を取る、いくつかのブラスバンドが練習がてらずっと元気が出そうな音楽が鳴り、ホットドッグや飲み物を売る屋台などもあり、にぎやか。乳母車に乗った子供から、お年寄り、いろいろな国から来ている移民たちなどいろいろな人たちが集まり、メーデーの行進に参加するために集まっているというのを忘れてしまいそう。実は、ここに来ようと思ったのも、彼の保育園にいるチリから来ている家族の小さな女の子が、昨日保育園からの帰り際に彼に向かって、「明日、デモにお父さんと行くんだ!」と楽しそうに話していたというのを聞いたから。さて、ブラスバンドのリズムに乗って出発ストックホルム一の繁華街Kungsgatan(クングスガータン)のいつもは車が通るところを、デモはどんどん進んでいく。最終地点はストックホルム中央駅に近いNorra bantorgetという広場。もうその付近は、車進入禁止になり、見る人や参加者も区別がなくなり、全体がお祭りのようになっている。広場にはステージが設えられ、歌が歌われていたが、政治家の演説が最後を引き締めるというプログラム。私たちは他に用があったので、実は一番の目玉であるはずの演説を聴かずに場を離れた。公園周辺はこの1週間で急に春めいてきたので、春のこの時期にしか見られない新緑の萌黄色に彩られていた。そして、年代を感じさせる巨大な木と花。実は時折、小雨のぱらつく不安定な天気だったが、街の雰囲気はとても安定した春の雰囲気だった。
2015年05月01日
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随分、ブログをこうしていないとふと気になって覗いて見たら、もう3ヶ月以上が過ぎてしまっていた。2013年に仕事をかなり整理し新たな方向性に進みだしたのだが、やはり物事はそう思ったようには進まない。試行錯誤に結局1年以上を費やしてしまい、今振り返ってみると2014年はかなり社会的に休眠状態だったように思う。もちろん、いろいろな人に出会い、自分の始めた活動を運営するための努力は惜しまなかったので、何もしていなかったわけではないのだが、積極的に新たな繋がりを作っていくために足を踏み出すことをしていなかった。2014年の試行錯誤の中から、自分の取り出した方向性をもっと太くするためには、足りない部分を補いつつ、積極的にもっと自分の殻から出て行かなければと、ちょっと状況を整備しなおし、新たな動きをし始めたのがこの1月から。それが始まる前に書いたのが、前回のページ。この英語のコース、自分の甘さを痛感したきつい内容。スウェーデン語を身に付けるのに必死で、英語をきちんと使ってこなかったので、もともといい加減だった英語が本当にいい加減になっていた。聞き取り、文法、文章・・・全てだめだしが出たのと、クラスメートの流暢な英語にため息が出た。このコースは最終的に、大学入学用件としての英語力を示すレベル試験があり、スウェーデン社会での仕事を得るために大学での勉強を望む若い移民のクラスメートたちは、最後の方悲壮感が漂っていた。このレベルテストのNational testを失敗すると、どんどん可能性が狭まってきてしまうだからだ。ともあれ、久しぶりの英語漬けだった3ヶ月弱のコースは、すれすれの成績であっても合格で修了。兎にも角にも、自分の英語力の錆び方が実感できたのは収穫だった。そして、少し遅れて始まったのが、ストックホルム大学での「遊び、冒険そして学び」というコース。保育園・学童・学校といったところで働く人たちが、自分たちの技術向上のために参加するもので、月に1・2回実習のために集まる。森であそぼう・日本語であそぼうで小さな子供たちと接するなかで、自分に足りない部分を積極的の補おうと思って参加を決めたもの2週間前にあった、森の中での実習は大いに刺激になった(詳細は何時か紹介してみたい)。先生はファシリテーターで、生徒たちがそれぞれに与えられた役割に応じて実習を動かしていく。そのほかにここに来てからすぐに会員になった、スウェーデン自然保護協会での活動にも首を突っ込むようになった。そんなこんなであっという間に4ヶ月が過ぎようとしている。冬だったのが今週辺りからしっかり春に変わってきたので、その印をご紹介。雪割草王立公園の桜我が家近くの土筆ヘビ
2015年04月22日
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実は、今学期本当に久しぶりにコミューンで行なわれている成人学校(KOMVUX)のコースを取った。昨年「森であそぼう」の質の向上のために大学の短期コースを取ろうとしたら、全て許可が下りずおかしいと思ったら、私の学歴は古すぎスウェーデンのレベルテストを受けていないので、受け入れられなかったこと判明。これもいいきっかけと、英語を勉強してレベルテストをクリアすることにしたのだ5日の月曜から開始予定だったのが、その日は先生たちの職員会議に変更され、今日からが始まり。成人学校なので、もちろん夕方。そして、無料。ここで、大学や高等教育機関で学ぶために、基本的な学科レベル用件を整えるように勉強する移民が多いが、スウェーデン人も科目によってはかなり多い。今はKOMVUXもその多くが教育産業に携わる民間企業に委託される形で行なわれている場合が多く、今回私が取ったのはそのうちの一つ。先ずは、ストックホルムコミューンの成人学校全てのアドミニを統括しているセンターへ行き、自分の英語がどのくらいのレベルにあるかの判定テストを受ける。このレベルテストは、日本の大学生だと1~7までのレベルで2か3くらいしか取れないだろうと思えるくらい、聞き取りの速度が早かった。その結果はすぐに判明するので、それに基づき、いろいろなところのコースを見て入学申請をするのだが、全て手続きはコンピューターを通して行なわれ、結果もメールで返ってくる。コンピューターが使えなければ、全く先に進めない今日の授業はこれからどのように授業が行われるかのオリエンテーション。もちろん普通の速度の英語での説明で、それぞれ簡単な自己紹介をしたがみな普通に話していたので、一体どんな授業がされるのか興味津々。30代だろう先生のオリエンテーションは、パワーポイントを使ってテンポ良く進み、あっという間に終わってしまった。学校を出てすぐのところに、クリスマスツリーの捨て場があった。昨日出されたものだ。そしてもう一つの大きな高校の中にある成人学校へ立ち寄る。そこには、成人学校で使われる教科書の中古を売る本屋が入っている。丁度行った時に、中古が入ってきていて、1000円近く安く買うことができたそして、学校の近くのケーキ屋でセムラ(SEMLA)というお菓子発見。このお菓子、昔復活祭の断食に備えて作られたお菓子で、2月に入って出回るものだったのだが、近頃は新年に入ってすぐ出回るようになって来た。私はこれが大好きなので、見てしまったら買うしかない
2015年01月07日
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クリスマスから13日目という休日で、キリストの誕生を3人の博士が訪れたことが起源になっているよう。実はこの日でクリスマスも最後と言う意味も込められていて、この日にクリスマス飾りを取り、クリスマスツリーの木を一定期間内は指定されたところに積み上げて捨てることができる。朝から我が家もあちこちに散らばらせていた飾りを取り去り、地下の倉庫に収納。飾りがなくなると急に普通感が溢れる。午後、ちょっと用事があってストックホルムの中心のとおりに出かけたのだが、ある地下鉄の駅が様変わりしていて驚く。その駅はコンサートホールのあるへートリエット(Hötorget)だが、長く工事していた地下の出口際にCOOPの大きいお店が登場。そして、そこから地上へ上がる4つの上がり口全てに、物乞いの人が座っている。そのうちの1箇所では、3人の若い女性が楽しそうにしゃべりながら物乞いをしている。実は、年末少しベルリンを訪れた際、そこで全く物乞いの姿を見かけていなかったので、その違いを急に意識してしまった。ドイツでは各地で反移民のデモがかなり大規模に行なわれているようで、恐らく経済的な理由より、物乞いをする他国からの流入者が社会的にもとても居心地の悪いものなのだろう。今日は零下になっているので、寒くて物乞いを仕事にしている人たちは地下鉄と電車の中に集中したようだ。なので、街の中心の大きなショッピング街に続く地下鉄の出口付近には6人を目にして、行きと帰りの地下鉄の車両の中でも物乞いの往来があった。そんなに多くの物乞いがいながらも、見ているとたまに彼らが持っている紙コップにお金を入れる人を見ることもあるので、案外実入りがあるのかもしれない。お休みの地下鉄の中には、子供たちの姿もあり、そういった多くの他の国から流入してくる物乞いをする人々の姿はいい影響を与えるはずがない。そういった姿はいろいろな社会問題も生み出しているのだが、いまだはっきりとした政策になっているわけではない。明日からの仕事始めを前に、静かに2015年のスウェーデン社会を思った。夕方、街中から家に戻ると、他の家の窓窓からもクリスマス用の伝色が消えていて、気分が引き締まった。
2015年01月06日
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1月6日は13日目のJUL(クリスマス)と言う祝日。この祝日と日曜に挟まれた月曜日がお休みになるか半日になる職場も多いので、月曜日の夜に新年会を設定した。日程の良さもあって友人が結構集まってくれることになったので、クリスマス料理を自分で作らない代わりに12月半ばからおせち料理の材料の算段にかかった。今は、日本食料品店以外でも中国食材店でも日本料理用の調味料・乾物などけっこういろいろなものが手に入る。おまけに、近頃は近くのスーパーマーケットでさえ、大根・サツマイモ・里芋・モヤシ・しいたけといった生の食材も手に入るので、日本から食材を手配しなくても案外伝統的な日本料理を作ることができる。基本的なお節用にと、戴いたとても質のいい昆布以外で手に入れたものは、中国食材店での黒豆と日本食品店でのかまぼこくらい。そして、その紅白かまぼこが驚くほど高く、1個1000円近くで、ひょっとして料理全体で一番高いものかもしれない。ただ、かんぴょうがどこにも無い。何で代用しようかと思案に暮れていたら、なんとクリスマス後に行ったベルリンのアジア系食料品店にあったやはり、ドイツは違うと妙なところで感心。大晦日から元旦にかけては、その直前まで行っていたドイツに影響された料理でまとめ、新年のご馳走はこのときまでとっておいた。黒豆はやわらかくするために2日前からお湯で戻すところから準備に入り、前日には昆布巻きとお煮しめを作り、少しずつ整えていった。本当に年に一度本格的にきちんと伝統的な日本料理を作ると、手順が複雑で時間がかかるのを実感するが、だからこそ無心にかんぴょうで昆布巻きを一つ一つ結んでいると、無心になって気持ちがリフレッシュされていくように感じた。いろいろなものを数日にわたって少しずつ作って行く私の姿を見て、彼が「食べ物が一杯」と見るたびに言っていた。5日の朝にできていた伝統的お節は、黒豆、五目なます、昆布巻き、煮しめ。昼間に用事を済ませ、新年会開始7時に向かい、肉・魚・ご飯系の新年会用料理を作り始める。たまたま、パーティ料理のヒントを検索したクックパッドに載っていた、門松を野菜で作るのがあまりにもかわいいのでオードブル用に挑戦。門松の木の部分はブロッコリー、竹はアスパラかインゲン、それを竹輪に入れ込むのが本物だったが、無いので最初はラディッシュ、そしてきゅうりを土台にした。木に乗っている赤い花は、ラディッシュをケーキの飾りのクリーム用口金で抜いたもの。これを考えた人はもっと細かい手順を加えていて、驚くばかり。そして、料理の全容はこちら。お呼びした皆さんが三々五々集まり、挨拶を済ませ、シャンパンで乾杯その後、やはり野菜の門松もどきが脚光を浴びた。年の初めに親しい友人たちと集まり、おいしいと言って料理を食べる時間ができ、何だかとても新たな気持ちで物事に取り組んでいこうという元気をもらうことができた。
2015年01月05日
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明けましておめでとうございます。長い休みが続いているが、少し体調を崩した事もあって、少し長い散歩をしてみることに。前から行きたいと思っていた公園を目的地にした。アンダーシュ・フランツェンス公園(Anders Franzéns park)と言って、前に触れた事があるブリュガルテッパン(Bryggartäppan)という1800年代の古い町並みを再現した街中にある公園と、ムッレメック(Mulle Meck)と言う昭和くらいの古い道具屋さん街を再現した公園と同系列にある。後の二つは大分前から行って大好きになっていて、この3つ目に早く着てみたかった。どれもそれぞれの場所に合わせて、子供たちが中に入って自由に遊べるよう、小さなサイズに家々や道具が再現され独特の環境を作り出している。この公園はストックホルムの中心から地下鉄で30分ほどで辿り着く、開発地域のハンマルビュー地域(Hammarby Sjöstad)の端の方にあるが、我が家から10キロ以上離れている。ちょっと距離はあるが、久しぶりにあまりにいい天気なので歩く事にしたのだ。我が家から30分ほど歩いたところでまた違う開発地域の側を通っていく。かなり高い建物が並んで立つよう。その後はストックホルム西部の街中を抜け、昔のストックホルムの一番端をしのばせる古い町並みを抜けるとやっと公園に近づける。この上の赤い建物は本物。公園に近づいたときにはもう3時近くなってしまったので、もう暗くなり始めた。それでも多くの子供たちが寒さにかまわず遊んでいる。ここは、すぐ側に大きく広がった湖の入り江が広がったところに作られた開発地域が広がっているので、それに合わせてボート工場やそれの作業場みたいなもののミニチュアができている。もう少し近づいて写真を撮りたかったが、子供が多かったのでもう少し人がいないときに再訪する事にした。そこからちょっと歩いたところの水場で少し氷が張り始めていた。いつになったら今年は氷の上でスケートができるようになるのだろう。
2015年01月03日
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30日位から外が暗くなるとパンパンという花火を打ち上げる音がしたりする。日本では花火は夏のものだが、ここでは夏は夜があまり暗くならないため、花火といえば大晦日というのが定番ここのところ大晦日は、たまたま同じ年だった昔の教え子の保護者夫婦と一緒に過ごし大晦日の花火を楽しむことにしている。お互いの家を行ったり来たりしているのだが、今年は我が家で和洋折衷の料理。この前菜の左側は門松を表してみたもの。食事とおしゃべりを楽しみ、0時前にシャンパンを明け一斉に花火が上がるのを待っていると、なんとその前から怪しかった雲行きがもっと深くなり、かなり靄がかかってしまった。高台にある我が家からは地平線が見え、そこに0度丁度にかなりの花火がずらっと並ぶように見えるのだが、なんと全く見えずにほとんど音も聞こえない。こんな静かな大晦日は本当に久しぶりだった。こうして明けた新年もその後はあまり大きな変化もなく、2日から割合普通に生活が始まる。ただ、学校は7日以降から始まり出すので(学校により違う)、まだまだ子供がいる家庭は変則的な動き方をしている。
2014年12月31日
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日本は23日がお休みだが、スウェーデンは24日クリスマスイブ、25日クリスマス、26日クリスマス二日目と国民の祝日。今年はそれに土・日が続いているので、24日~28日まで普通に働いている人はお休み。わが夫は29・30日は子供たちが少ないこともあってお休みを取り、おまけに2日と4日はお休みに挟まれた日なので又もやお休みとなって、なんと6日までぶっ続けのお休みになった。他にも有給を少し取るだけで長期のお休みになる人が多いので、日本へ帰られる家族が多いよう。私の仕事は子供たちの余暇に関わる事が多いのだが、この年末・年始のお休みは家族で過ごすのが主となるためかなり暇。少し身体がなまってきたので、天気が落ち着いたのを見て、ちょっとがんばって街中にある市立図書館に歩いていってみる事にする恐らく、1時間半程度だろうと予測。ストックホルム圏は海に面し、そこから繋がるメーラレン湖が入り込んでいるので、いくつかの島で出来ている。我が家から図書館に辿り着くまでは最低2つの大き目の橋を渡らなければならないが、地図を見ると直線的に行けば3つの橋を渡ればいいようだ。先ず一つ目この橋は勝鬨橋で、今はあまり上がらないが夏のヨットの往来が多いときには、1日数回橋が跳ね上がる。橋の入り口のところに環境税の料金が10krと出ている。その料金は時間によって少しずつ変動がある。次の橋まで約20分。気がついたら、何だか私と同世代らしいスウェーデン人の女性が私の前をかなりの速度で橋の方向に歩いている。この橋の右手にずっと行くとノーベル賞の宴のあった市庁舎に出る。私の前を歩いていた人はふと見失ったら、なんと脇道があったようでかなり先の方を歩いていた。別に競争をしているわけではないが、歩速を早めてみたら、なんと地下鉄駅前の横断歩道で追いついた。そこから彼女は違う方向へ行ってしまったけれど、知らない人と歩きを共にするのは楽しかった。街の中を通って3番目の橋へ。ここを水路に右の方へ進むとストックホルムの中央駅へつく。橋はこれで最後。そこから、街中にある大きな公園の横を抜けて、目的地の中央図書館へ足を進める。その公園には普段のサッカー場にスケートリンクが作られていた。どうも寒さが足りないので、氷が少し解け気味になっていて、ちょっとかわいそう。そこから約15分で図書館が見えてきた。図書館の横の広場にはクリスマスツリー売り場が作られていた。予想通り1時間半の行程だった。この図書館はアスプルンドという有名な建築家が造ったもの。中で1月から始まる英語のコースの教材を借りて外に出たら、もう3時で暗くなり始めていた。かなり足に疲れが出てきたが、ちょっと年末・年始用の買い物を済まさなければならず、クリスマス気分で盛り上がる街中を続けて歩き回る。普段よりかなり人が出ているが、それでも日本に比べれば普通の日位かもしれない。まだ4時過ぎなのだが、暗くなってきてクリスマスのムードがしてきた。帰りは流石に地下鉄にした。
2014年12月24日
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雪道になった次の日には0度を下らない日々となり、実は道がぐちゃぐちゃになったそれが朝には寒さが強まるので、そのぐちゃぐちゃに氷が張り、歩きにくい事この上ない。前に息が止まるほど転んでいたので、ビクビクもので歩き怖くて仕方ない。転んでしまった時とは違って砂がまかれていてまだいいのだけれど、長く続く階段にはちょっと足が竦む。こういうときには、やはり外に出るのが億劫になりがち。転びっぱなしは癪なので、足元をかなりがっちりしたものに変え、時間があれば1日1時間は歩くことを心がける自分の足は自分で鍛えなければ!今日は、中学生の子供たちが我が家に集まって、一緒にPepparkaka(ジンジャークッキー)とLussekatt(サフランパン)を作った。この二つのお菓子はクリスマスが近づくと店頭をにぎわし、昔は家庭で作られていた物。過去の教え子、森であそぼうに参加してくる子、その友達たち・・・・とそれぞれ学年も学校も違う子供たちなのだが、共通項は日本語を話せるということ。その中の子が、私が補習校にいた頃、生徒たちを集めて我が家でPepparkakaを作っていたのを恒例にしていたのを知っていて、やりたいとリクエストしてきた。狭い日本人社会で日本語を話す共通項はあっても、一緒になって自分たちの楽しみのために何かをやる事が少ないので、喜んで場所とノウハウを提供することに。Pepparkakaだけでは大きな子供たちには迫力がかけるので、パンを作ることにしたのだが、パン生地だけは事前に仕込んで醗酵をさせておかなければならないので、事前に用意。子供たちの中に乳製品のだめな子がいるので、初めてラクトースの含まれていないものを使ってパン生地を作った。やってきた子供たちは荷物を置いてソファーに座っているので、今日はお客様ではなく全部自分でやると説明。Pepparkakaの作り方を書いた紙をあずけ、自分たちでやってみようと号令。調理具から材料まで何も用意されていないのに、子供たちはびっくりしたよう。使うものを洗う事からしなければならないことに気づいた子供たちは、微妙に役割分担をし始める。だれが何をやるかを見ているだけで、個々の個性が伝わってきた。途中からPepparkaka作りとLussekatt作りの2班に別れ作業。焼きあがるたびに口に入れていってしまうので、なかなか写真が撮れないほど。売っているのとは違う形の物がたくさん出来た。この黄色い色は本物のサフランだから。サフランは今の時期たくさん使われるので特売だったが、それでも2袋(1グラム)25kr(約400円弱)もし、商品棚には置いておらずスーパーのレジで言って買うか、薬局で買う。小さい子供たちと違ってほとんどを自分たちで作る事ができたのだが、終わった頃にはぐったりして疲れたを連発。洗い物をするほど力が残っていなかったのは残念。でも、この活動は彼らへのクリスマスプレゼントだったので、山盛りの洗い物は残ったけれど、おいしかった・楽しかったというキラキラした笑顔が私へのプレゼントになった。暖かい空気にパンの匂いが今も残っていて、幸せな気持ちになる。
2014年12月20日
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JUL(クリスマス)前はその大きな行事を目指して、1ヶ月以上前からいろいろな準備が始まる。11月からぐっと暗さを感じるようになるので、子供たちもけっこう暗い気分になるので、それを引き上げるために11月中旬あたりにはJulを感じさせる歌・工作・・・などが余暇活動の部分にかなり入り込んでくる。そういった時間の中で子供たちは手作りのプレゼントやカードを作ったりもする。Julの4週間前の日曜日からアドベントというJulに向けての特別月間が始まり、家々は部屋をクリスマス仕様にし、伝統的に窓にロウソク4本を立て、1週1本火をつけていったりする。本物のロウソクに火をつけるため、それがカーテンに引火して家事などという事もあるため、近頃はほとんど電飾になってきている。(我が家は事情があり1週遅らせた)そのアドベントに日めくりできるアドベントカレンダーは、もちろんその前に用意しなければならないので11月中旬から作り出すのはもちろん。そんな準備の中で子供たちとやったのは、Pepparkaka(ジンジャークッキー)作り、カード作り、マーブリング。そういった中で子供たちに作ってもらったカードと自分で作ったのを合わせ、東北の震災被害を受けた地区の子供たちへ送った。中央大の先生が取り纏め役として2011年から行なわれている活動に参加していて、今年で恒例の4回目。段々加わってくれる人々を集める算段がしにくくなってしまい、数が少なくなってきているが送る事ができてよかった。段々寒くなってきているが、なかなか0度を下回らずまだ雪は降らないかとうずうずしていた。この時期雪が降ると、景色が白くなって明るくなり、子供たちは寒さをものともせず外へ飛び出して遊ぶ雰囲気になるので、保育園・学校の職員たちは雪を待ちわびている。そんな中、12月第1週過ぎたあたりから樅の木売り場が駅近・ショッピングセンター・広場みたいなところに出来、クリスマスマーケットができたりする。フィンランドの彼の故郷でのクリスマスでは、自分の家の敷地にある樅の木の中から好きなものを自分たちで切り出して飾る事をしていたが、森の国であっても都市では買うものになっている。昨日の朝、外に出てみるとかなり気温が下がっている感じで、路面がうっすら凍っている。吹きっさらしの丘にある階段を危なそうと思いながら歩いたにもかかわらず、足元の石に足を取られ、ツルっと思いっきりすべり階段に思いっきり臀部を打ちつけた。思わず息ができなかったほど。臀部に十分脂肪がついていたので、強打による打撲とちょっとした切り傷で済んだ。うっすらと氷が張っていそうと思いつつ、冬仕様の靴に変えていなかったのと、道路も冬仕様に砂がまかれていなかったからだろう。そうして、今日の昼過ぎから、なんと待望の雪が降り出した。このまま行けば、ホワイトクリスマスになるかもしれない。これからは最後のプレゼントの買い物とクリスマス用の買い物で街中は大賑わいになってくる。一番のかき入れ時で慌しいとき。そして、学期の変わる時。新学期は8月・9月から始まり、12月で秋学期が終わり、1月から6月までの春学期が始まる。大学・成人学校は春学期から開講されるものもたくさんあり、それらへの申請は10月11月に行い、その返事が来るのが12月の今頃に集中する。楽しさの後にはすぐ普通の日々が学びの場では始まるので、1月から新しいコースの勉強を始めようと思っている人はあまり羽を伸ばせない
2014年12月17日
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日本人3人の受賞者が出たので、日本のマスコミのノーベル賞関連の報道はすごい事になっているのだろう。スウェーデンではノーベル賞授賞式やディナーといった事がニュースとして流されるが、個々についての情報番組があるわけではないので、けっこう知らない事が多い。でも、ノーベル賞発祥の国にいる特典として、その受賞者の記念講演などに気軽に触れる事ができる。過去にも、日本人授賞の有無に関わらず、拝聴してきたが、日本人受賞者がいらっしゃると、急激に聴衆が増える。前回の山中先生のときは、会場がカロリンスカ医学研究所の小さなところで混雑が予想され、ネットで記念講演を見た。今年の物理学賞はストックホルム大学の講堂なので、行ってみることに。開場前にロビーでノーベル賞のポスターや講演要旨が配られるので、早目に出かけてみると、入り口に既に多くの人がたまっていた。ここまでになるとは思っていなかったので、けっこうびっくり講演は通常平日に行なわれるため、来られる人は時間が自由になる働き方をしている人と、科学に興味のある人に限られるので、意外と開場はスキスキな事が多いからだ。開場されると、先ずは多くの人がポスター・講演要旨をめがけゴタゴタ。それを日本のマスコミが撮影していた。会場に入ったらあっという間に人で埋め尽くされ、満員状態に。正面を見下ろす事のできる場所には、多くの日本のマスコミのカメラが林立。私の隣の座っていらっしゃった方々は恐らくスウェーデンの研究者たちだと思うが、日本人の多さをどことなく面白くなく思っていることを感じさせる会話をしていた。プレゼンターの簡単な3人の受賞者の紹介があって始まった、英語による三者三様のプレゼンテーション。先ずはLEDの量産化の道への先鞭をつけられた赤崎先生のプレゼンテーションは、80歳を超えられているにもかかわらず流れるような英語だったが、難しいテクニカルタームの詰まったものだった。2番目の天野先生のは、これぞプレゼンテーションというくらい分かりやすく、安定感のあるものだった。赤崎先生が理論的なことを話されていたので、歴史的な流れとお三者の関わり方を包括的に説明なさった。経歴紹介の中で全く外国経験が紹介されていなかったにもかかわらず、普段英語を使われているかのごとくに感じられる英語だったので、自分に確固として伝えたい物がある場合には言葉は関係ないのかもしれないと思わせられてしまった。最後の中村先生は、動き方と話し方からも人を圧倒する雰囲気。ひょっとしてかなりせっかちな方で、結果を確実に早く実感したいのではと想像させる内容だった。先のお二人の研究を土台にして、独自に多くのものを結びつけてLEDの量産化を具現化されてきたエネルギーを実感できた。たった、各30分程度のプレゼンテーションで、個々の人間性まで伝わってくるような内容に、さすがアカデミー賞の授章者と感じ、大いに刺激を受けた。
2014年12月08日
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本来、アドベント第1週にJulの飾り付けをするのだが、昨日の土曜日に小さな子供たちが我が家に集うことになっていたので、興味をそそる飾り物の登場は第2週の始まる今日にすることにした。先ず、残しておいた昨日のクッキー生地を使って、立体型の飾り用のクッキーを焼き上げる。彼が地下の倉庫からJul飾りセットを取ってきて、包みを取り去り、いつものように飾り始める。飾り物はたくさんあるが、大体置く場所は決まっているので、あまり時間はかからない。最後はJul仕様のカーテンにアイロンをかけてチェンジ。Julの雰囲気を整えてから、クリスマスマーケットの雰囲気を感じるために街へ出かける。去年出かけた、古民家を保存する団体が運営していたマーケットがなかったので、歩いて出かけられるところにある街の中のマーケットに行ってみたけれど、いまひとつ。クリスマスマーケットで有名なドイツなどとは全く比べ物にならず、残念。このJulの部屋の雰囲気は年明け1月6日まで続く。窓には朝作ったクッキーもぶら下がっている。クッキーの匂いがそこはかとなく漂い、温まる雰囲気。
2014年12月07日
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森であそぼうから派生した「日本語であそぼう」の活動仲間を作って遊ぶ事ができない小さな子供たちの集まる場を作ることと、そこで日本語漬けになりながら楽しいと感じる活動を一緒にすることが目的。2014年の最終を飾る活動は、やはりJul(クリスマス)に向かって伝統的に子供たちが行なうもの子供たちもやる事がわかっているだけに大好きな活動先ずはカード作り穴あけパンチ、切り抜ける広告、きれいな紙、ノリ、はさみ、クレヨン、ペン・・・など使えるものを用意。あまり出来上がりを見せず、出来る事を見せていろいろなものを作ってもらった。2011年から東北大震災の被災地の子供たちにクリスマスカードを送っているので、その子たちに送るカードを一つ頂戴とお願いしたら、みんな作ったものを全部提供してくれた。子供たちの作ったものを喜んでもらえるだろうか。1週間おいてのPepparkaka(ジンジャークッキー)作り去年はクッキー作りとクリスマス飾り作りを一緒に行なったが、今年はこれだけに。小さな子供たちは、やはりやる事は一つに集中した方が良い。生地を前日に用意して冷蔵庫に入れていたのが、朝起きてみるとカチカチに青くなって朝一でもう一度作り直し。子供用の伸し棒、伸ばし台、焼き型など場をセッティング。子供たちだけではすぐに飽きて、他の事に注意が移りがちなのと、こういった昔は家庭でやっていた事を家族で楽しんで欲しいのもあって、保護者にも加わってもらったので短時間にいろいろできた。その後、クッキー焼きあがりの暖かい空気を身にまとい、社会科を勉強したいという子供たちが集まる会に焼きあがったクッキーのおすそ分けを持って向かった。
2014年12月06日
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12月14日が衆院選挙。そういえば、在外選挙日はいつだったかしらと慌ててチェック。日本から帰ったばかりだったので、うっかりしていた。在外選挙の場合、投票用紙が日本へ送られるので日本の投票日より1週間ほど前になる。大使館の案内に6日までとあったので、慌てて在外選挙表を持って今日行くことに。お隣がアメリカ大使館の日本大使館周辺は、何だか物々しくて近づきにくい。門を開けてもらい中に入ったら、知り合いが出てきたので投票場に入らず立ち話をしていたら、守衛さんに注意されてしまう。投票場は大使館前に設えられた窓のない箱型のバラック。中に入ったら、投票者は一人。おまけに、投票所の係りをされていた方々は皆さん知り合いだったので、とても気楽に投票する事ができた。在外投票の場合、日本と違って投票用紙を送るための封筒への住所を書くという一手間がある。投票者一人だけという特典もあって、投票し終わってから少しおしゃべりをして外に出たら真っ暗になっていた。まだ4時前だというのに。投票の結果はどうなるのだろうという気持ちを表しているよう。
2014年12月04日
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修善寺の町から約30分。緑と紅葉の入り混じったひっそりした森を満喫しながら山を登った先には、丘陵地帯の上部と斜面を利用した「虹の郷」という自然を使ったテーマパークのような施設ともみじの群生林のある自然公園がある。森を向けていくと、鮮やかな赤がドンドン目に飛び込んでくる。色鮮やかな木々の間を抜けていったら、公園の一部なのか、古民家発見。だれもいないのを幸いに、古民家の庭で自動シャッターで記念写真(失敗気味)その公園地帯の一体を通り抜けると道路沿いに池があり、その横にはもみじの群生鈴がある自然公園が広がる。だれでもが入れる無料の自然公園なのだが、この時期紅葉を目当てに訪れる観光客が多いので、観光客用のおみやげ物屋と食べ物の小屋ができていた。もみじが群生している丘陵部分は燃え上がるような赤から黄色まで混じって目を楽しませてくれる。きれいな木々の姿に見惚れつつ、紅葉樹種が集中している部分を抜けると、木が刈り取られて根部分のみ残っている斜面が紅葉部分と相対するように広がっていて、不思議に思った。丁度そこは見晴らしがよくなっているので、休憩場所のようになっていて、2匹の犬を連れたおばあさんがのんびり。犬が私たちに近寄ってきた事でお話をしたが、その内容に複雑な思いを抱いてしまった。この伐採地は、自然公園内をもみじの種類に変えて行く為にあまり紅葉しない樹種を刈り取った結果との事。反対の声があっても、観光目的の前には声を飲むしかないらしい。そして一緒だった2匹の犬は、ここに捨てられた子達。もう、何匹も捨てられた犬を育て、猫も20匹くらいいるそう。捨てられる動物がなくならない問題がありながらも、それを解消するためにまとまって何かの形にするということが難しく、孤軍奮闘されているらしい。伐採された後に紅葉種が植えられて成長したら、数十年後にその紅葉の素晴らしさを見る人たちは、それが自然のもたらすものと思われるだろう。公園にあるものは自然物だけれど、それは人間が作り出した自然景観だ。観光を生活を成り立たせるための資源とするとき、そこに付随してくる問題はその地を観光客として訪れるものには見えにくくなっている事が、問題を複雑にしているのだろう。
2014年11月27日
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姪の結婚式に参加するため6日間日本へ滞在。冬に入っているスウェーデンから降り立った日本は、汗ばむほど暖かかったのだが、成田からの電車の中で見かける人々は私たちより厚い洋服を着ていたので不思議に思った。もう一つ、気がついたことに、電車の座席での人々の動きの微妙な違い。前はほとんどの人が携帯を手にしていたようだったのに、意外と本・雑誌・漫画などに目を通す人もみられ、ちょっと落ち着く。ストックホルムでは、本当に80%は携帯を手にして下を向いているという感じで、何だか殺伐とした気分を抱いてしまうのは古い時代に生まれたからだろうか。もう一つの大きな違いは日本の電車で座っている人に寝ている人が多い事。ストックホルムでは寝ている人を見かけることはほとんどない。親族として結婚式に参加できたのは興味深かったが、式が宗教によって執り行われるのではなく、人前式というのも新しい経験だった。恐らくこういった形式が増えてきているのだろう。正味6日の滞在でその中心に結婚式もあるという慌しさだったが、この時期にしか日本で体験できないものの一つ、紅葉をどうしても堪能したかった。関東圏でその時期紅葉の素晴らしさを温泉と共に満喫でき自然が満喫できるという条件で白羽の矢を立てたのは修善寺。インターネットのおかげでスウェーデンからでも旅行の多くの事が手配できるので助かる。初めての修善寺は、特急に乗らずとも2時間程度で辿り着いた。駅から普通はバスに乗って温泉街に行くらしいのだが、駅の観光センターで地図をもらうとけっこう近そうなので、雨が降っていたけれど歩くことに。雨で少しかすんでいるけれど、山々の色付きが目に入ってくる。辿り着いた温泉街は雨に濡れている性かひっそり。温泉街の中心にある川沿いにある古い旅館の形に様式の中身のホテルにチェックイン。小雨が降っているので外を歩かずに貸しきり露天風呂に直行。雨が降っている時に露天風呂に入る物好きは私たちぐらいかも。修善寺にはこの紅葉の時期紅葉をライトアップする公園があることで有名なので、食事の後で出かけようと思っていたが土砂降りになってきたので中止。これを楽しみに来たのにと思ったけれど、温泉を満喫することにした。雨が上がっていることを祈りつつ早起きをすると、空気が湿っている感じがするけれど大丈夫一浴びして朝食前の散歩ホテルの前に見える川の中に作られた温泉場は清掃中で立ち入り禁止。残念でも、足湯は二人でゆっくり楽しむ事ができた。歩いていくといろいろに変化した木々と川、竹林などが続き、カメラのシャッターを押してばかりいた。食事に戻ろうとする頃からぽつぽつと降り出し、宿で食事中は雨だったのが、チェックアウトをして外に出たらやんでいた。名所といわれているところを回って、紅葉の時期だけその庭園を公開している修禅寺を訪問。素晴らしいお庭その後、ほとんどの人たちはバスでもみじが多い自然公園へ向かうのだが、そこへ山を超えて向かうことに。山の中は針葉樹もあるので、緑と黄・赤が混じり形容しがたいほど美しかった。これ以上は今日の分に写真を載せることができないので、日付を変えてもう少し感動のおすそ分けをしたい。
2014年11月26日
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子供たちで活動するぼうけんクラブも今年最後になってしまった。朝は真っ白な靄に覆われていたけれど、珍しく青空も見え始める久しぶりの子や、初めての子も加わり、久しぶりにバラエティに富んだメンバー。自由に動けて火を焚く場がたくさんあるストックホルム南部に広がるHandenのRudanという自然保護区に遊ぶことにする。263ヘクタールの中に、湖、バラエティに富む地形、氷河の造った面白い地形・・・などがあり、駅の目の前なのでいろいろな楽しみ方ができる。週日は、駅のすぐ側にあるいくつかの余暇活動に使われている施設が開いていてとても便利なのだが、週末は何も開いておらず、自由さはあるけれどすべて用意していかなければならない。http://www.haninge.se/sv/lattlast1/idrott-fritid-och-natur/rudans-fritidscenter/中央駅で集合して郊外電車で25分ほどだが、電車の中で子供たちといろいろな話をしているうちにあっという間に着いてしまった。Handenの駅から大きく広がる森が見えているが、その前には二つの湖の中間に大きな野原が広がり、そこには大型の遊具や建物が固まっていて、林縁部にはバーベキューなどができるかまどが並んでいる。その遊具に子供たちの目は吸い寄せられる。先ずは地図の前で場所とやる事の説明をして、時間を区切ってさあ~あそぼう!ここで遊び倒すのもいいのだけれど、今日は枝にパン生地を巻きつけて焼き、そこに焼いたソーセージを突っ込んで食べるというのをメインの活動にしていたので、あまり遊びすぎてみんなが腹ペコにならないよう遊びはほどほどに。集まれー!と声をかけたらかまどの周りに子供集合。数回火を焚く練習をしてきたけれど、ずっと雨がちの天気が続いているので、木の枝や葉っぱが濡れていて火をつける練習をするにはもってこい。森の中で生活するプロのわが夫に、燃えやすい木の枝や物があるところを説明してもらい、皆森の中に散らばる。大量の新聞爆弾を敷き詰め、その上に集めた小さな枝を組み合わせ、火をつける用意。火を点けるときには、一人1回はマッチをつけてもらう。けっこう点けられない子がいる。子供たちがこまめに枝を補給したこともあり、火が落ちることなく太目の枝に燃え移ったのに30分。燃え移ったところで、子供たちはパン生地をまきつける小枝をパンを焼くためにナイフで準備に移る。ナイフの使い方を説明して、子供たちは集中してナイフ作業。今は鉛筆をナイフで削るということは全くないので、ナイフで削るという行為がすぐに行動に移せない子が多い。やっとパン生地を巻きつけ、焼く事がきるでも、まだすぐには食べられないパンにソーセージを挟んで食べるという事だけにどれだけ時間がかかるか。なんでもすぐ手に入る生活を送っている子供たちにとって、こういった状況に置かれたとき、それを楽しむ事ができるか、文句を言って離れていこうとするのか、その態度の表し方が子供たちの置かれている生活環境を物語っているように思える事が多い。今回は、いろいろな背景を持った子供が集まった構成で、野外活動の体験を多く持っている子が小さな子供たちを助けてあげるような場面もあり、日本で行なっていた冒険クラブを思い出した。
2014年11月09日
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近頃、毎日霧・靄・小雨・・・とかなり雨がち一気に秋から冬へと変化し、落ち葉で焼き芋はもうかなり昔の事のようになってしまった。黄色・赤になってカサコソしていた葉っぱが、濡れて茶色に土色っぽくなってきたのであまり目に入らなくなってきた。葉っぱが目に入ってこなくなってくる前に、葉っぱに目を置き意識して欲しくて、葉っぱをテーマにいろいろなことをしてみようと野外中心のプログラムにした。最初のグループはとても外遊びが好きな小さな男の子たち。先ずは、近くの面白い遊具のある公園へ。ここは、近くに工芸大学が移転してきた後に、そこに関わる人々が作り出したユニークで小さな公園。少し長く歩いてみるつもりだったが、その公園の裏に広がる森の中に吸い込まれていってしまい、だれかが作った基地発見。石がところどころに顔を出し、木や草がばらつくゆるい斜面の森の中を小さな子供たちは走り回り、あっという間に1時間が過ぎてしまった。第2グループには女の子が多い事もあって、違う内容の活動に。先ずは、秋の季節に関係する言葉の詰まった絵本の読み聞かせ。色がきれいなうちに集めてラミネート化していた数種類の葉っぱのペアーの内の片方を庭にばら撒いておいて、片方を子供たちに見せて同じものを探してもらう。意外と自然の中でちょっと手を加えたものを見つけるのは難しかったよう。その後、部屋に入り、葉っぱの「は」行をなぞる塗り絵をしたり、色の違いを比べてみたりした。小さな子供たちと遊んで快く疲れた体と頭を切り替えて、実はその次に社会を勉強したいという中学生と付き合っている。10月中私と生徒たちも忙しすぎたので休止中だったので、久しぶりの会。そこで、今回は9月にあった選挙の余韻が消えないうちにと、選挙・内閣の話をした。内容を盛り込みすぎたので子供たちは消化しきれない内容だったかもしれないけれど、日本と・スウェーデンの最新内閣の顔ぶれと情報を載せた資料には食いついてきた。日本語を話しながらスウェーデン社会で生活する、2つの文化を意識する中学生たちと、政治の話ができる場があるのはうれしい。
2014年11月08日
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朝起きると、なんと言う事でしょう~11月の初めに雪が降って、それがプラスに戻り、また冷えてといった事を繰り返し、冬に突入していく。今年もまさしく、その冬への足なみが始まった感じ。雪景色を撮っていたら、子供たちを保育園に連れて行くのであろうと一家が通りがかった。2歳ちょっと位の子がやはり雪に興味があるようで、降ってきた雪が地面に解けていくのを観察しながら歩くため、どんどんカタツムリ程度の歩みにこの雪は積もるものではないので、地面がドロドロしてしまうので、保育園や学校はけっこう頭が痛くなる。帰ってきたわが夫も、今日は子供たちの靴やズボンで大変だったから外遊びを短くしたと言っていた。ドンドン冬が近づいてくる
2014年11月06日
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クリスマスはスウェーデン語ではJUL北欧には日本で流布しているクリスマスとは少し違う伝統で、雰囲気が少し異なる。その詳細についてはまたの機会に触れることにするが、昨日必要があって街中で買い物をしたときに発見したJulに関係したものを紹介。実は、まだ冬時間に入ったばかりなので、街の中心を歩いて、既に店頭にJulの商品が出始めている事に多少ショックだった。もう、来年の事が目前に迫った感じがしてしまうから。目を奪われたものがこれDesigntorgetというユニークなデザインや面白いアイディアの商品を集めているお店にて。見るからに樅の木を模した飾りこれは厚いダンボールで出来ていて組み合わされたもの。私はこればかりに目が入ったが、実は売っていたものは部屋の中にツリーを立てるためそれを支える台(この木の後ろに見える大きな白い箱)。大きな箱だったので、ひょっとしてダンボールの木も付いているのかもと、店員さんに聞いてみたすると、これは木を支える台だと分かるように店員さんのどなたかが作ったものだとの事。これだと、クリスマスツリーは役目を終えるとゴミとして捨てられる事も多いので、これだと本当にエコ何回も使う事ができるし、作るのにもダンボールのようなリサイクルの紙材を使えば良い。これはけっこう大きくて1メートル以上の大きさがあったが、小さな目のものにすれば日本の家庭にもぴったり。私だったらこんなものを商品化したい。
2014年11月05日
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今週は義務教育と高校は学校がお休みだった。保育園・学童は働く親の保育の肩代わりの場として発展してきたので、特に学童は大忙し。普段は13時半から14時の間で学校の授業が終わってから子供たちが訪れるのだが、休みの間は7時前後から夕方5~6時位まで子供たちが活動して食事もするため、食事の算段・特別プログラムの計画などで大変なことになるわけ。野外活動主体の学童で働いていたときは、食べることにもこだわっていて自分たちで食事・おやつを作っていたので本当に大変だった。2004年から2007年まで働いていたあたりから、その秋休みにハロウィンの雰囲気が漂ってきだした。2000年代の初めはまだあまり仮装をする子はいなかったが、もう2006年当たりは結構魔女や悪魔などの1セットを持っている子が多くなり、ハローウィングッズがけっこう市場に出回るようになっていた。でも、ここでは仮装はあくまで子供のもので、面白い格好をして歩いている大人を見かけることはほとんどない。子供たちが保育所や学童などでハローウィンを堪能するのが当たり前になってきているが、実は11月1日はAlla helgonasdag(万聖節)というふるい聖人を祝う伝統的祝日で、日本のお盆のように墓参りをしてロウソクを灯したり捨てすごすのが本来のあり方。そのため、墓参りのために田舎に戻るという家族もけっこう多い。このところの土曜日は"日本語であそぼう"という小さな子供たちと一緒の活動をしているが、このお休みで無理だろうと思っていたら、それでも何かいつもと違う楽しいことをしたい子供たちが4人集まった。こういった学校がお休みのときがあると、それに合わせて仕事の休みを取って旅行に行ったりする家族も多いので、イベントを考えるのも難しい。折角の楽しいことができるお休みなので、小さい子供たちだけれど、お菓子を一緒に作ることを計画事前になるべく手順を少なくし、簡単で、失敗が少なそうなレシピを検討し、作ってみた焼き時間も含め30分以内でできた。袋に材料を入れ、手でもみもみし、形を作って焼くだけ。おいしい!集まった子供たちと導入に本を一緒に読んでからオーブンのある我が家に移動して、お菓子作り保育園で子供たちとパン作りをしている夫が助っ人に入ったが、思っていたより大変だった。簡単に思えた動作(バターをちぎる、ビニール袋に入った材料を手で揉む・・・)が難しい。最後はほどほどに混ざった材料を台紙に出して手で形を付けていった。そのうちに子供たちは飽きてきて、疲れた!を連呼し始める。ともかくオープンに入れ、疲れたコールをすることに面白さを感じ始めた子供たちを集めて、お母さんの元に戻る。そして、焼きあがったものを持ってきたときには、疲れも吹っ飛び食べる事に夢中になれた。その後、保護者の方々と少しお話をして解散。子供たちには情報量の詰まった一日だったかもしれない。嵐の過ぎ去った跡状態の私たち夫婦は食事を作る気力が薄れたのと、お休みなので、本当に久しぶりに好きなビールを飲みにいくことに。新しく見つけたビールがたくさん飲めるストックホルムの中心にあるMan in the MoonというPUBへ http://www.maninthemoon.se/以前勤めていた日本の本屋さんのすぐ近くにあったのに、働いていたときにはその場から家に帰ることばかり考えていたからだろうか、そういったPUBがあることに気がつかなかった。そこで頼んだハンバーガーのすばらしいボリュームと、頼んだビールのおいしさに感激暗くて分かりにくいかもしれないが、ハンバーガーの高さは10cmくらいある。そして、右側にあるスウェーデンのビールは1本2000円以上する黒ビールでアルコール度数が9%近くあった。本当においしかったその後駅までそぞろ歩きをしていたら、ハロウィンを連想させる飾りがとおりにあったのでパチリ実は、この飾りのすぐ横にパーティーグッズのお店があって、ハロウィン関連のものを売っているところ。こんな飾りはあっても、歩いている人たちに仮装をしている人がいないのがお分かりになるだろうか。いま、日本(東京に限ってだろうか)でハロウィンが大変な事になっているニュースをネットで見たが、何だかぴんと来ない。
2014年11月01日
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天気がぐずつき、寒くて雨がちな日々が続き、楽しくできるかという心配がありながら、ふたを明けてみると晴れー 私の晴れ女の威力が勝った。今日のテーマは、この枯葉の集まる時期、”葉っぱであそぼう”10時半にUniversitetetというストックホルム大の入り口である地下鉄駅で10家族が集合。歩き出したところに大きなセイヨウトチノキがあり、クリのような実がたくさん落ちているので、実を木に当てて盛り上がる。葉っぱの的に向かって一生懸命子供と保護者が一体となって動くとなかなか集団としてのまとまりが作りにくい。時折止まって塊を作りつつ、少しずつカタツムリのように野原を進んでいくことに。野原にはところどころにキノコが顔を出していて、子供たちは自分の知っているキノコに手を出していく。今回は葉っぱに目を移してほしいので、思い切って私にハッパ布団をかけてと誘う。ハッパを掛け合うとか、普段やらないような事をするのを子供は大好き。葉っぱ布団がかけられた辺りで、葉っぱの種類と色のグラデーションを見てもらおうと用意していたラミネート化した葉っぱを出したけれど、ちょっと風が強いので集中続かずそこで、保護者の方に大きな輪を作ってもらって、その中に鬼(私)が目隠しして動き回る鬼ごっこ。子供たちに振り回されて、目がくらくらして、若い人に鬼を代わってもらった。そして、その先の森の端にあるかまどに葉っぱ布団に集めた葉っぱをみんなで運ぶ。子供たちから何が起こるんだろうとわくわくしている感じが伝わってくる。辿り着いたかまどでは、わが夫が事前に火を起こしていて、もうすでにかなり火が大きくはなっていた。子供たちに持ってきた葉っぱを火にくべる事を経験してもらう。置き火になったところにサツマイモをもぐりこませる。サツマイモは事前に濡れた新聞紙を巻き、アルミホイルで包み準備していたもの。焼き芋が出来上がるまでに時間がかかるので、先ずお昼を食べて、それが落ち着いたところで葉っぱを使ったお絵描き。ノリで貼ったり、クレヨンで書き入れたり、葉っぱをスタンプにしたりといろいろ自由に試してもらう。いろいろなのができてきたかなと思った頃、そろそろ焼き芋ができたかもしれない予感。落とした火の中から取り出して、みんなが好奇心一杯の目で見ている前で最初の一本を試しに割ってみた瞬間。サツマイモからホワーと湯気が出て、みんなの顔がほころんだのが分かった。それからは墨に埋まったサツマイモを取り出し、周りのいらないものをはずしてみんなに味わってもらう。そして、ホットチョコレートも。生からのサツマイモ、ちゃんとできるか心配だっただけに、おいしいといって食べてくれる声が聞こえて満足。その後、子供たちのお願いでかくれんぼ。そして、最後に作った絵を披露してもらって、さようなら。おとなも、子供も楽しいと感じた一日
2014年10月28日
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日曜日に「森であそぼう」を行なったが、なぜか写真がうまくアップできなかったので、詳細は後日。朝の3時を2時に戻す形で冬時間に突入1時間長く眠れることになるので、得した気分になる。以前、日曜から月曜の間に時間を変化させることがあったそうだが、そうすると仕事場に影響が出る事もあって日曜の朝に変化したそう。1時間変化しただけで、夕方暗くなる時間がぐっと早まる気がする。この暗さが深まるこの時期に合わせたように、学校では秋休みという1週間の休みがあり、1日の土曜日はAlla helgons dag(万聖節)というお休みで終わる。一日はけっこう墓参りに行ってお墓にロウソクを灯す家族も多い。日本ではハローウィンがすごい事になっているようだが、ここでも10年位前からかなりハローウィングッズが目に付くようになって来た。でも、来た当初は何もなく、ハローウィンを楽しむ習慣はほとんどなかった。それが私がここの学童のようなところで働き始めた2004年にはかなり目立ってきていた。秋休みには学童で1週間朝から夕方まで過ごす事になるのだが、その間の特別プログラムのためにハローウィンっぽい事を組み入れていた。秋休みがあるのは子供だけ、そしてハローウィンの仮装のようなことをするのも子供だけ。日本の状況がどうも想像がつかない。
2014年10月27日
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1週おいての「日本語であそぼう」 10月25日木々の緑の葉が色を変え、様々な色の変化が見られる時期。それも意識して欲しいので、色の言葉に関連する活動をすることにした。いらっしゃい! 今日は日本からの短期留学中の2人の学生さんが参加。子供の教育に関わる仕事に関わる事を一つの目標においている学生さんたち。先ずは久しぶりのあいさつ。歌を歌ったり!読み聞かせ。色の言葉が出てくるアンパンマンの紙芝居を使ったのだが、なぞなぞがテーマの内容は少し分かりにくかったのと言葉が難しくて残念でも子供たちはアンパンマンを良く知っているので、なんだろうと思いながら見ていたよう。アンパンマンの歌の手遊び歌を一緒に秋の果物のカードから”色”の話に変えて、物と色のカードを合わせることに。最後に、指で描くための絵の具を使って、字をなぞったりしながら、絵を描いたり、写し絵をしてみたりする。あっという間の1時間だった。その後、大学生たちに身近な子供たちが野外で遊べる環境を見てもらうために散歩家の前にきのこの輪ができていた先ず、気になっていた近頃使いやすく作り直された公園に立ち寄ってみる。なんと思っていた以上に遊びやすい仕掛けが作られていた。子供たちと一緒に行ったら楽しそう!その後、4Hクラブという動物を世話することを通じて、いろいろな学びをして行こうという施設へ立ち寄る。そして、一息つきにカフェに立ち寄り帰路へ。
2014年10月25日
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朝、子供たちに会うために家を出たら、紅葉が目に飛び込んできた。後、数週間で葉っぱはみんな落ちてしまうだろう。1週間前の参加締め切りを過ぎたところで、今回の森であそぼうの参加者数がとても少なかったため、少人数でできることをやってみようと計画。人数が少なければ、自分たちで計画をして動くといったことが少しは練習しやすいかと思っていたので、地図で分かりやすい場所を選び、時間を短く設定していた。それが直前になってなんと倍近くの人数が増えてしまう。春の学期に時々顔を出してくれていた子が、久しぶりに参加することに。計画はともあれ、外で遊ぶことを選択してくれた子供たちの気持ちがうれしい。地下鉄の駅で集合し、今日のコースとやる内容を説明し、地図を持ってグループを引っ張っていく人と、時間を管理する人を決めて動き出してもらう。けれど、先ずすぐ側にあったフルーツ方の遊具のある公園で引っかかってしまうことに。子供たちにとって魅力的この上ない。湖の水際を歩いていたら、大きなサギのような鳥がこちらを見ていた。みんなで歩くように指定したルートは草原に一本くっきりと伸びて、それから水際にずっと伸びている道で分かりやすい(はず)。水際に出て少し離れたところにかまどがあって、そこが第一の目的地。軽いお昼を食べ、火の起こし方を少し話して実行わがだんなは火起こしのプロなので、どうしても着々と用意して、火がつくように準備してします。子供たちになるだけ自分たちだけで火を大きくするようにしたいのに、ついつい手を出す。でも、何とか大きな火種ができ、そこへさつま芋を放り込む。生のサツマイモだととてつもなく時間がかかるので、事前に茹でておいたので、実は火にあぶるだけみたいなもの。みんなで新聞紙を使って少し遊んで時間をつぶす。そして焼き芋の味見。みんな ”焼き芋”と叫ぶかと思っていたら、数人は手も出さなかった。さつまいもも日本のものとは少し違うので、おいしさに結びつかないのかもしれない。なかなか難しいものだ。結局わが夫が焚き火を作るととかく大きくしてしまう事もあって、時間がかかりすぎてしまいその後の歩きはかなり短縮されてしまった。まだ遊び足りないよ~というブーイングが聞こえる中、今日は時間を守ることが第一と言って出発地点に戻っていった。
2014年10月12日
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1週間のお休みが入った後の久しぶりの「日本語であそぼう」第一グループはお休みが多く二人だけの予定だったので、体験希望の子供たちに来てもらった。それがビンゴ。というのも時間を過ぎても本来の二人にならない。10月のこの頃日本に行く家族が多いのは、なんと七・五・三を体験させることが目的のよう。男の子の場合、5歳のときしか機会が無いからと、お母さんたちはがんばるわけだ。体験希望の子たちと一緒にアイスブレーキングの手遊び歌を、元気にサンハイ!それから読み聞かせの本。いつも一生懸命見たことがある本でも楽しそうに見てくれる。その後、色の名前をカードを使って確認。そして、ちょっと字のなぞり書きをしてみた。次に外に出て「赤色」のものを探して歩くそれを絵にしたり、貼り付けたり・・・そしたら、なんととっても素敵なもの発見子供の顔以上に大きいフィヤール・シブリングという食べられるキノコ。お母さんたちも一杯写真を撮っていた。去年は全く見なかったから、恐らく彼が花のための腐葉土として作っている土に混ざっていたのだろう。これから大きいのがボコボコ出てくるかもしれない。第1グループが終わって、第2グループになったらなんとこちらも一人しか来ず、開催危うし。前から他の行事があるから来られないと言われていた子が数人、それにドタキャン、病気・・・いろいろ重なってしまった。小さな子が相手だとしょうがない事がどうしてもしょっちゅう起こる。結局、第2グループは延期にして、お母さんたちとおしゃべりをしてしまった。夕方お客さんが来て、見つけたキノコを紹介しようとしたら・・・なんと、ないだれかに取られて、お腹に行ってしまったようだ。残念
2014年10月11日
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旅行に出ると、自分で作ることはあまりできないのですべてが外食になるため、なるべく食事は軽めなものを摂るようにしている。レストランなどで食事をすると、必ず飲み物を聞かれ、ほとんどの場合ビールを注文することが多いからだ。ワインは当たりはずれがあるのと、ヨーロッパのビールはいろいろなものがあって嵌ってしまっいる。思い出1で紹介した街の中心の広場には食に関するものが集まっていたのと、近くの川沿いにイス・テーブル席を路上に設えたカフェ・バー・レストランなどが連なっていて、多くの人が三々五々集まってお茶やビールを楽しんでいる。カフェというとビールを中心とする飲み物だけを出すところも多く、コーラを飲みのとさほど変わらないくらいで飲める(2から5ユーロ)。メニューにはほとんど食べ物は載っておらず、ビールや飲み物の種類が乗っていたりだけする。市庁舎前の道沿いにあったSokolという店で食べたスロベニア料理は味・ボリューム・値段共にwww.gostilna-sokol.com私が食べた濃厚なキノコのスープは、パン生地の入れ物に入っていて、食べようと思えば全部食べることができる代物。右側はサラダなのだが、濃厚なチーズが山盛りの載せられていて、もうそれだけでおなか一杯になってしまった。彼の注文したミックスソーセージをシェアーしようと思っていたがとんでもなく、彼が悲鳴を上げていた。街の中の公設市場外編日曜以外の午前中に現われ、食品だけでなく雑貨や洋服まで売っていた。このキノコはスウェーデンでもみんなが好きな森のキノコとして売られている、カンタレールとカールヨハンというものと同じだった。スロベニアのある地方ではいろいろな種類の藁を使った雑貨が特産らしい。手作り感溢れる家庭雑貨は見るだけでも楽しかった。室内編この中にあるものは肉、乳製品など鮮度が必要なものと、木の実など。第一金曜日だけこの市場の前にある広場で食品市みたいなものが開かれ、おいしい物を出す屋台が集合する。揚げたてのパン(1ユーロ)はおいしかったレストランで一番満足できたのは、実は中華レストランのZhong Hua(中華飯店)だった。www.zhonghua.si重い料理が続いていたので、食べやすいものをと思って入ったのだが、安くて種類があり、とてもおいしかった。海・山の材料が豊富に手に入るので、いろいろなものができるのだろう。実はその前においしいとネット上に書かれていた、日本食のお店にも行っていた。確かに寿司に使われていた魚が新鮮でおいしかったが、例えば白いご飯1杯に4ユーロも取られていた上に量が極端に少量だったので、余計にだった。恐らく、乳製品を多く使ったり肉が豊富なものが苦手なので、スロベニア料理のお店はどこも同じに感じてしまったのだが、ここはイタリアの影響を強く受けているので、イタリア料理もすごくおいしいらしい。私たちが毎日のように通ってしまったのは、実はホテルの近くにあったビールの種類が100近く揃っているバー。Sir William's Pub:www.sirsilliamspub-eng.webs.com気軽に入れて、おいしいビールと会話を楽しみに人々が集まってきていて、とてもくつろげる空間だった。黒ビールや様々な地ビールをスウェーデンで飲むと、近頃は8クローナ前後してしまうものが半分くらいの値段で飲めてうれしかった。また、それだけのために行ってみたい他においしかったものはパン焼き立てで小腹が空いた時に食べられる日本にあるようなパンもあったが、お菓子っぽいものもいろいろあってうらやましくなった。
2014年10月07日
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首都リュブリャナに拠点を定め、そこから評判の良い場所を訪れる日程。ほとんど情報が無い中で訪れたので、現地を情報を仕入れながら動くことに。旧社会主義体制だったところは、意外と観光局の機能が優れもので、情報ばかりでなくけっこういろいろな事をやってくれたりするので、今回もけっこうお世話になった。そこに置かれているいろいろなパンフレットがあるのだが、集めまくってざっと目を通してみると、結局のところ公的な観光局主導で作られた基本プランがメインにあって、それに小さな個人会社が相乗りをしている感じだった。どのパンフレットにも目玉として紹介されているのが、Bledという湖の中に教会がある小さな島が特徴的な所と、Postoinskaという鍾乳洞とその近くにある奇景なお城の二つ。気持ちが洗われたBledいろいろなパンフレットでガイド付きの車やバスで回るツアーが売られていたけれど、地理的にあまり離れていなくて、歩き回るような感じのところだったので、縛られがちなツアーには参加せず、バスを使ってみることに。ツーリストインフォメーションで仕入れた時間を目安に、ホテルの近くにあるはずの駅+バス停に向かったにもかかわらず、道を1本間違え、バスに乗る前にちょっと街散策をしてしまった。なぜ、上の広告を載せているのだろうと不思議に思われるだろう。分かりにくいと思うが、車の後ろにいろいろな荷物が続いているのだが、実はこの荷物が動いていて、いろいろなものがぐるぐると入っていく。見ててとっても楽しい道に迷ったので走りこんだ様に乗ったバスは、田園地帯の中にところどころに広がる小さな街に立ち寄りながら約1時間でBledに到着。街に近づくにつれ、大きなホテルが見え始め、いかにも避暑地のような景観が広がってきた。ホテル・ロッジ・お店のあるところを抜けると、近くにそそり立つ山の上に城が見え始める。山の登り口はいくつかあるようだったが、一番近そうなルートで登ることに。とても歩きやすく整理されていて、あっという間の15分くらいで上に着いてしまった。そこに登って初めて眼下に広がる湖とその中に浮かんでいるような教会のある島、そしてその背後の遠くに見える山々という息を呑むような景色が目に飛び込んできた。お城の中の展示もその地域の生活の底に流れるものをけっこううまく説明してあって、よくできていた。いろいろな展示をじっくり見た後、きれいな景色を見ながらこの地方特有のケーキを食べてコーヒータイム。気持ちの良いときを過ごして、上から見ていた湖を一周してみることに。湖の周囲にはとても歩きやすい散歩道が整備され、多くの人が歩いている。気がつくと、全く車が入ってこない。車は人が歩く部分と全く違うところにうまく通しているようだ。そして、気持ちの良い散策は、城から見て反対側にあるように見える湖の中の小さな島の教会を様々な角度で見ながら回るような感じ。水がとてもきれいで、天気が良かったこともあってまるで絵を見ながら歩いているようだった。左側がお城で右側が教会。ボートで教会に渡り、鐘を鳴らすとカップルは幸せになれるそうで、しょうっちゅう鳴っていた。皆同じように見えるかもしれないが、歩く度にシャッターを押してしまった。写真を撮りながら歩いていたら、けっこう時間がかかってしまい、又もや帰りのバスの時間に滑り込みセーフだった。お城においてあったパンフレットによると、この風光明媚な土地に自然を資源として健康のための保養の場を作る為に尽力したパイオニアのArnold Rikliという人がいたそうだ。化学を専攻し、繊維工業などで成功した人物だが、日光、空気、水という自然の資源の健康への価値を重視し、それに触れつつ運動し、きちんとした食べ物を摂る事で健康を作り上げられるということを体系化していった。それを現実のものとしていくために、Bledの恵まれた環境を利用し、多くの散歩ルートを整備したり施設と作って行った事が、一級の保養地と繋がって行ったようだ。ここだけに1週間ぐらいゆっくり滞在するのもありかも。日本の人たちにも訪れてみて欲しい。Predjama城とPostojna鍾乳洞このお城と鍾乳洞はリュブリャナの南部の少し離れたところにあるのだが、それらをつなぐ公共交通機関がないので、ツアーに参加することにした。先ず訪れたPredjama城は、なんと石灰岩の山のくぼみを利用して約300年をかけて15世紀の頃から作り上げられたもの。写真ではあまりそのすごさが伝わらないと思うが、見えている白い建物の下には鍾乳洞があり、かなり下のほうに川が流れている絶壁の上に立っている城。表は建物の形をとっているが、裏は岩がそのままむき出しになっていて、きっと冬は過ごしにくかったに違いない。昔の人は良くこんなものを作ったものだ。ここから鍾乳洞へ移動。ここは約200年も前に発見され、21kmにも及ぶ長い観察ルートを作り上げ、今は100人以上を一緒に運び込むトロッコのような乗り物が入っており、一大観光地になっている。日本人・中国人・アメリカ人・・という大人数の観光グループ+個人観光客で、多くの人が吸い込まれていく。とてつもなく広いきっとかなり鍾乳洞は汚れていっているのだろう。鍾乳洞はいくつもあって、世界遺産に指定されている鍾乳洞が他にあるのだが、とりつきが悪いので訪問しなかったのだが、きれいに残しておきたかったら反って行かないほうがいいのかもしれない。小さな山間の街Kamnik山際に近い、伝統的な生活文化が残っていそうな感じがしていってみた村。リュブリャナからバスで約1時間。思っていた野外博物館は閉じていたし、移牧の家屋が残っているっと書かれていたのは新しく作れたものだったので、思っていたほど新しい情報を得る事はできなかったけれど、小さな村の雰囲気に癒された。
2014年10月07日
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約1週間のスロベニアの首都リュブリャナ滞在。スロベニアとスロベキアがあまり区別がつかないほど、何の基礎知識を持たないで訪れたが、素朴で穏やかそして歩きやすさの感じる場所が多くあり、とてもリラックスできる場所だった。どこの国を旅するときも、原則その地の公共交通機関を使うか、歩いて観光をする。レンタカーなどを使って移動しない面、あまり行動範囲は広がらないのと、歩く事や生活の雰囲気が感じられる場所、自然環境、そしてビールといったことに興味があるので、偏った土地感があるかも知れない。全く旅の対象として考えていなかった国なので、訪問するドキドキ感もあったのと、情報がなかっただけに出会った場所・事柄に意外感もあったいろいろを紹介しよう。一日分に載せられる写真の数が限られているので、数回に分けてお送りする。スウェーデンからスロベニアに直行便はなく、行きはフィンランドのヘルシンキ経由で、帰りはなんとイスタンブール経由だった。小さな空港に降り立ち、観光の中心地に向かうリムジンバスを探していたら、大型タクシーの運転手がリムジンバスはこっちだと客引きのようにやってきた。リムジンバスは大型なのが常なのと、発展途上国などではこの手の客引きで望外な金額を吹っかけられることもあるので警戒する雰囲気を見せると、ここはこれがリムジンバスなんだと言われた。恐らく、民間の大型バスを定期的に出しても利益が出ないからだろう。空港と周辺の森林部との境目に何だか作物風な植物帯が見える。大型タクシーで空港地帯を抜け出すときに目に入ってきたのは、とうもろこし。とうもろこしは食用というより、飼料に使われるそう。何だかとてものどかな田園風景を抜け、首都リュブリャナの中心部までは約30分で一人9ユーロ。スウェーデンに比べれば安いのだが、けっこう高いかなホテルにチェックインし観光の中心地に出かけてみるが、土曜日なのと天気が暑いくらいに良いので、驚くほど多くの人で溢れかえっている。古くて雰囲気がある建物と、赤茶色の屋根の民家が街を暖かく見せていた。分かりにくいかもしれないが、中心の広場に向かう橋が3つ並んでいる。大きな橋を一つではなく、人が往来できるくらいなものが並んでいるのは不思議。そこの橋の袂に、太ったイタチみたいな動物発見広場の周りには、多くのカフェ、市場、飲み屋、高級デパート、教会、観光インフォメーション・・・が集まっている。川から数百メートル離れたところに小高い山があり、その頂上には昔の古城跡が残り、川と山に挟まれた部分にかわいい感じの旧市街が広がっている。私たちが行った時期は、観光時期の打ち止めとして中世の生活文化を伝える出し物が出ていて、見ていて楽しかった。旧市街を歩いていて楽しかったのは、実は車が全く入って来ないから。ガイドの人に聞いたら、十年ちょっと前までは車・バス・・・といったものが交差して、とても慌しく空気が汚れていたらしい。ある時の市長の英断で、街の観光と環境のために中心部から車両を締め出して整えたから。ところどころにきれいな分別のゴミ廃棄所。街の小さな路地に面白い彫刻があったりして趣もある。山の頂上にある古城跡への上り道はゆるい散歩道になっていて、かわいい町並みを眼下に見ながら楽しく歩くことができる。街中には昔の共産党時代の名残が感じられる屋台の市場や大型の建物の中の市場などもあって、豊富な野菜、木の実、花々・・・などけっこう豊か。スウェーデンと同じようなキノコも売られていた。海に面しながら、高さのある山脈があり、川も多く流れているという変化に富む地形と、南に位置することからいろいろな農産物が採れるのだろう。最後に市のシンボルになっているドラゴン。もっと載せたい写真があるのだけれどこれが限界。
2014年10月05日
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ちょっとしたサプライズで旅行をプレゼントされ、今スロベニアの主都、リュブリャナに滞在中。写真を取り込むケーブルを忘れてしまったので、ストックホルムに帰ってから詳細をご報告しよう。ともあれ、印象が薄れる前にちょっとした感想をアップ今まで全く旅行してみようと思ってなかったところのひとつ。昔の共産圏でのイメージもあり、けっこう物価は安いのだろうと思っていたが、さにあらず。北欧とあまり差がないくらい、けっこう物が高い。恐らく旅行者が集まるところにわれわれが生息しているので、庶民感覚のものが少ないのだろうけれど、普通の人が行きそうなスーパーなどの価格もけっこう高い。物価の高さは北欧で慣れているのでその内に慣れてしまい、他の施設やインフラもあまり不便を感じることがなく、ストックホルムでの生活とあまりさを感じることはない。やはり南に位置する性か、暖かく植生豊か。ただ、ここのところ異常気象続きで、極端な積雪量、極端な暑さの夏、集中豪雨を伴う長雨・・・などが続いているそう。私たちが来ている今はきれいな晴れが続いていて、かなりラッキーといわれるスロベニアには大きな工業がほとんどなく、若い人の失業率も高く、きちんと家族を養うために個人企業主になるしかなかったこととか、コミュニスト体制のときの宗教的な規制などの話を、加わった町のツアーの中でガイドが挟み、社会の複雑さがなんとなく伝わってきた。EU圏の流れに巻き込まれつつ、国としての将来と方向性に戸惑いが感じられる農業国家という感じがする。
2014年10月01日
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今回も「キノコで遊ぼう」がテーマだが、集まってくる人々が小さな子どもを抱えた家族たちなんと3組も初めての家族が含まれ、気分が高まる。そして、前日まで今日はひょっとして天気が崩れるだろうという大方の予想があったのだが、なんとけっこう気持ちの良い晴れ。Universitetetの駅前に多くの日本人集団が集まり、目的地に向け出発。大人の足でなら15分くらいでたどり着くところをゆっくり30分以上かけて歩き、初めての人も多いので地図で場所の説明。久しぶりすぐ近くにある大きなナラの木の根元に集まり、名前の確認をして、「大きなナラの木の下で」を♪初めて集まる子どもたちもいるため、なかなか集団で動く雰囲気にならず、振り付けの踊りもぎこちない。基地となりそうな場所に少し移動。その間、その周辺の野原に必ず出てくるインクだけにできるだけ目を向けさせる。これは珍しく明るいところに出てきて、安全でわかりやすいキノコ。残念ながら、この野原には犬のお散歩が多いので、食べない方が良い。基地とするところに荷物を置き、少しキノコのお話をし、虫眼鏡で観察させたりして、気分をあおる。森の中にはいろいろな形のキノコがいっぱい。小さな子どもたちにとっては、それを摘み取るだけで楽しいだろう。特徴的ないい例になりそうな毒キノコと、キノコの王様といわれるキノコが取れたので、基地に集合。ちょうど時刻なので、野原に広がっての食事。私は、みんながとってきた膨大な数のキノコを食べられそうなものから危なそうなものへとグループ別に分類。そのとき、大惨事が甘いにおいのするパンを口にした女の子の口元にアブが誘い込まれ、なんと彼女の鼻孔を刺したらしい。もう、天を劈くような泣き声になってしまい、もうみんなびっくり。もちろん痛いに決まっているのだが、それよりも驚きと多くの人の中での出来事に泣き声がとまらなくなってしまった。実は、もうこの時期アブはほとんどいないものだが、今年はなんだか暖かさが続きかなり残ってしまっている。ともあれ、興奮の収まった女の子だが、やはり途中退場。他の子供たちは意外と冷静で、食事が終わったところで今度はちょっと工作。インクだけというのは、それが成長して古くなっていくと傘の部分がまるでインクのような液体状に変化してくることからついた名。数日前に下見に来た際に採っておいたインクだけを放っておき、液状のインクとしたものでお絵かき。筆は周りにある草や木を利用して。次に、小麦粉で作った粘土でキノコを作ってもらう。それぞれ保護者が一緒なので、家族単位で楽しんでもらっている間、とったキノコの王様とあらかじめ用意しておいたキノコを炒めてちょっとしょう油をたらして、味見してもらう。キノコ狩りはするけれど、実際その場ですぐ食べるということは少ないので、食が進んだよう。小さい子どもたち用には、麦芽飲料のチョコレートを温めて、最後に大きな丸い布を広げて、みんなでキノコになろうと集合して遊ぶ。単純な動きなのだが、子どもたちは大興奮。そして、ボール遊ぶなども加えて、楽しそうだった。よくあそんだ~現地解散をして近くのカフェで一休みしていたら、なんと雷が鳴り、雨がポツポツ。あっという間に雹も含む大雨に。私たちは本当についていた。神様ありがとう
2014年09月21日
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いまだ、日本からのお客様の我が家を通じての往来が続いている。皆さんが幼児や観光をされてている間に、自分の仕事を粛々とこなす。近頃は、土・日にしか集まる事のできない子供や家族を対象にした活動をしだしているので、前以上に週末が忙しくなってしまっているのが、お客様が多いときの難問。お客様たちは気を使って、土・日に焦点をあわせてきてくださることが多いからだ。20日の日本語であそぼうは、季節の変わり目なことを考え、着る物と体の部位の名前について。近頃の天候は本当に例年に無く変化が激しく、20度近い晴天からすぐに暗転して10度前後の雨がちになったりするので、着るものに本当に注意しなければならない。前に野外活動主体の学童のようなところで働いていたときには、着るものの選択について自分たちが注意をして身につけて外に出られるようにと口を酸っぱくして言っていた。活動の流れは・・・・導入の歌・あいさつ・お話し・「かくれたのだあれ」という本の読み聞かせ みんないつも読み聞かせは食い入るように見てくれるのだけれど、今回は絵に仕掛けがしてあったのでみんな近寄って指差ししだした。 そのなかにあった「おしくらまんじゅう」という言葉をだれも知らなかったのでやってみる。 ・着る物の写真が載ったものを見て、言葉の確認。 着るものの種類が日本とスウェーデンでは季節に応じて少し変化があるので、スウェーデンに現実にあるものの写真を並べたものの用紙を作った。日本になくてスウェーデンで良く着るものもあるね!・その絵の切抜きをして、夏に着るものと冬に着るものを選んでペタペタ。 けっこう、はさみをまだあまり使っていない子もいるので、小さく着るのもいい訓練。 貼り方にもそれぞれの個性が出る。・体の名前をずを見ながら先ず確認。 そして、結んで開いてを歌いながら・・・その手を・・・へ・最後は福笑い。 私が目をつぶり、子供たちに部位を言って、それをもらって顔を作る。 真剣にやると、子供たちも真剣に手渡し方を気遣ったり、役割を決めたりして、とてもうまく展開。 顔ができると大笑い。 自分もやりたいという子も出てくる。本当は余裕があったら自分たちで自分の副笑いを作ることも考えていたが、また今度。夕食は滞在されていた日本からのお客様1組の最終日なので、スウェーデン料理にした。ヤンソン氏の誘惑という、ジャガイモ主体のアンチョビが入ったオーブン料理が主体。スウェーデン料理は、料理といっても下ごしらえさえきちんとしてオーブンに入れるようなものが多いので、簡単でよかった。もちろんわが夫の手助けもお借りした。楽しんでもらえただろうか。
2014年09月20日
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実はここの所、日本からの来客やらプログラムが続き、ブログを更新する間が全く無かった。ドタバタの約3週間を終え、やっと一段落ついたところで記憶の山が薄れてしまわない内にと、ちょっとずつ書き留めてていきたい。日本からの友人とちょっとした用事があって、スウェーデンのかなり南のBlekinge(ブレーキンゲ)地方を訪れた。スウェーデンの地方の田園地帯にあるゆったりしたお宅に1泊させてもらったが、時間が止まっているかのような時間が流れている。泊まった翌日、近くの大きな町Karskrona、Ronnebyを見て回った。Karlskronaは海に面して広がる島嶼の中の軍港のある海の町といったこじんまりとした所昔の王様が海に突き出した半島の上に大きな城砦を立てたかったらしく、半島をなす丘の天辺に大きな広場が広がっていたが、今は周りを散漫に建物が囲んでいるだけなので、なんとなく拍子抜け。その後、ちょっとはなれたところにある景色のいいレストランで昼食。先ほどの半島も見える場所。夏のように澄みきった天気の上に、さわやかな風が吹いてきたので、最高の場所での食事だった。次にRonnebyという町へ知り合いの人が、古くて壊れかけていた森の中の家を買い取り、自分たちの力でリフォームして別荘に改築したところを見せてもらう。まるで、新品に生まれ変わっているのと、面白い階段があって、楽しそう。ここにあるかわいい昔の町並みを見学。ここの教会はカトリック時代の14世紀?位からの歴史を持つものだったが、シンプルながら中身がなかなか味わいがあった。最後に、かの昔きれいな水を使った湯治場として栄えたところを公園として保存している地域があった。広大な地域なのだが、昔の湯治場に訪れた人々の泊まった場所や湯治場、監督官の邸宅なども保存し、それはコミューンの持ち物という話なので、このコミューンが環境にお金をかけていることが分かる。そこにあった昔の建物を利用して新しく開かれたカフェでお茶をしたのだが、ことのほかムードが良かった。部屋の一つ一つが色を違えてコーディネートされていて、置かれている家具やインテリアがとてもいい。こんなところがストックホルムにあったらな~すべての写真を載せられないのがすごく残念。
2014年09月18日
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日本ではまだ大学が休みのこともあって、9月は日本からスウェーデンを深く知ろうという友人・知人の来訪が重なる。スウェーデン織りに魅せられ、機会があればこちらにみえて精進を重ねられている方と、ストックホルムの中心にある絹織物博物館を訪れた。Slussenという旧市街からも歩いてすぐの所に、1800年代にあった絹織物工場の建物跡にひっそりとある。今はもう回りに多くの建物に囲まれ、ここに大きな工場があったことは外見から想像がつかない。小さな入り口で、説明付きガイドの事を聞くと、日本語での博物館の絹織物を紹介するDVDがあるので、それを見て全体像を掴んでから具体的に見て回ればと薦められる。ここに日本語の説明DVDがあるのは、こちらの織りを体験するために訪れる大学があるのと、商業団体のつながりもあるそう。19世紀頃の産業革命で絹織物も工場制手工業の流れに乗って、大きく発展していったことが伝わり、日本とオーバーラップした。歴史的・社会的な展示を見た後で、織り機のある工房へ。織り機を扱われている職員の方が説明をしてくださったが、自ら織りをされる友人がいろいろ的確な質問をされるので、職員の方が一生懸命いろいろと教えてくださった。1センチ当たりに80本の絹糸を縦糸にするという説明に、手で織ることの大変さに気が遠くなりそうだった。実は、昔のジャーガード織りの織り機を使って、手で絹織物を折る人はその職員の方しかスウェーデンにはいらっしゃらないそう。ヨーロッパでも手織りをされる方は数人しかいらっしゃらない。彼女の織るものはとてつもなく時間がかかり高価なものなので、出発時と同じように王族のために作られるそう。一人しかいらっしゃらないので、後継者はどうやって育成していくのかと質問すると、彼女が退職する事を見越して見習いの弟子を誰か見つけて仕込んでいければとおっしゃっていた。何事もお金がかかることと、根気の問題もあるので前途多難かもしれないが、織りに関心を持つ人も多いので大丈夫だろうといっていた。いろいろな昔の織りに関係する機材が残っているのを見て回るのに、織りを現実に使っている人と一緒だと、そのもの自体が何でどう動くのかが分かり、とても興味深く見ることができた。以前一度来た事があったのだが、ほとんどのことがあたかも初めてのようにほとんど印象に残っていなかった。それが、知識を持った人と来た事で、展示物に命が吹き込まれたような気がした。機械を使う形で展示する意味は大きい。ストックホルムに来られた際には訪れて欲しい小さな博物館。http://www.kasiden.se/
2014年09月15日
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今日は元YMCA職員の方も加わっての「冒険クラブ」快晴の天気の下、Slussenという駅に集合し、地下鉄でNackaへ移動駅についたらいつになく人が多い。そう、今日は4年に一度の選挙の日。最後のお願いを各政党が熱心に行い、バラを配ったりしている。たまたま、落ちていたバラを拾って子供たちがじゃれあっていたら、それの持ち主らしかったおばあさんに注意を受けていた。今日の子供たちには新しい仲間も加わっていて、団体になって動く気配が感じられない。出発前に、少しグループで動く事の注意。歩いていくと、選挙会場が目に入り、子供たちも学校で行なわれた選挙に関係してやった事を話していた。住宅街を抜けると、左手に小高い岩山、右手にサッカーゴールの置かれた野原が目に入ってきた。子供たちは一目散に丘に駆け上っていく。それが落ち着いたら、丘から見えていたサッカーゴールに一目散に駆け寄りぶら下がり始める。それに飽きたところで、みんなのグループ意識を高めたかったので、ハンカチ落しを久しぶりにやってみる。予定していた自然保護地区に入る前にもう小1時間経ってしまった。どうも、子供たちは既にいろいろな形でキノコ狩りのようなことを他の場所でしていて、もうキノコにはあまり関心が無い様なのだ。それよりもいろいろなものに興味が沸き、遊びの種を見つけようと目をキラキラさせている。30分程度で来ようと思っていたところに、1時間半くらいかかってしまい、やっとお昼ご飯。子供たちに用意をしてもらって、オープンサンド。簡単な食事だけれど、外でみんなで食べるのは本当においしい(と思う)。ご飯の準備に関わっていなかった子たちが落ちていた枝を集めて秘密基地を造り始めた。ご飯の後片付けをしてから、みんな散らばり小屋作りを始める。男の子と女の子のグループに分かれ、それぞれの小屋を造る子たちと、キノコを集める子も。大分時間が押してきたので、集めたキノコをみんなで見て少し観察してから、移動。春に一部の子供たちと見に行った、ビーバーの基地へ。木の葉が茂っていて、大分初春と雰囲気が違って驚く。近くに倒れていた大木の上にみんなで乗って、じゃんけんゲームをした。そして、子供たちがビーバーを見に行っている間に、麦芽チョコレート飲料を温め、ビスケットを食べておやつ。あまり距離は歩かず、キノコの収穫もほとんど無かったけれど、精一杯いろいろな遊びを見つけてけっこう疲れが出てきた頃に、さようならになった。たのしかったその後、選挙会場へ急ぐ。4年に一度の上に、どうも政権転換の予想が出ていて、選挙に参加できることを楽しみにしていた。私は国政レベルは選挙できないが、県とコミューンレベルには参加できる。(投票率は83.35%(前回より1%強上がっている)で、やはり投票数一位は社会民主党となり、8年か続いた穏健党は野党へ転落する事になり、首相は党首も辞任表明をした。どちらにしても社会民主党のみで政権運営はできず、連立政権となるのだが、どこか連立を組むのかかなり面倒な事になりそう)
2014年09月14日
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9月は夏休み気分も吹き飛び、本格的に活動が動き出す時期そんな時、日本ではまだ大学が夏休みなこともあり、研究者を含めてストックホルムを訪れる方が多い。補習校を辞め、土曜日がお休みの普通の日常に戻ったはずなのだが、日本語を話す子供たちを相手にする活動を始めたら、やはり土・日にいろいろなことが集中してしまったそこへ、日本からの客様が重なってしまったのだが、そのうちの1組の方は、私が日本の横浜YMCAで野外活動のリーダーをしていた時の職員だった方。30年前ほど前から細細とつながっていた糸。ストックホルムで展開しているそういった私の活動のあり方を、その出発点を知っている方に見てほしかったので、どんなに忙しくてもその糸を手繰り寄せたかった。実は、今やっている「森であそぼう」の出発点にあるのは横浜YMCAで関わっていた「冒険クラブ」という活動で、春から始めた小学生以上の子供だけの活動を「冒険クラブ」と名付けているくらい。朝早く、横浜からのお客様を近くのバス停でお迎えした後、頭を切り替え幼児を対象とした「日本語であそぼう」の準備を始める。前回は初回だった事もあり室内での動きの少ない活動だったのだが、今回は外でのびのび過ごしながら、「数える事」をポイントとした活動のプログラム。野外で行なうための準備をしていて、ふと近くの木を見たら、なんか変木の根元に野ウサギが石の様に固まっていて、木株のように見える。子供たちが車でいてくれたらと思っていたけれど、やはり元気のいい子供が一人現われただけで、どこかへ走っていった。幼児のための活動は、先ず始めにあいさつ・会話の導入そしてポイントに関係したような本の読み聞かせメインはポイントを意識したゲーム・工作など最初に数の言い方をカードを使って確認小枝を数の分だけ用意し、具体的に数え、数え方を導入し、それを弾まないボールを使って遊びながら連呼あらかじめ用意していた周辺にある自然物を見せて、周りから「持って来て!」その中の自分で取ってきたリンゴを使ってリンゴスタンプ。いろんなのができた~2グループあったのだが、子供たちの顔ぶれが違うと、雰囲気とやったことが全く違ってきて自分自身の勉強にもなった。また頭を切り替え、社会科を勉強したいと思っている中学生たちの社会科サークルにお付き合いし、日本からのお客様とカフェで合流し、やっと一息充実した秋の一日!
2014年09月13日
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8月にかなり雨が降ったので、今年はキノコが豊作らしい。カンタレル、カールヨハンというのが、スウェーデンの食べられるキノコとして好まれるものだが、友人がカンタレルがたくさん取れたと写真をフェースブックに載せていた「森であそぼう」でも9月にはキノコをテーマに活動をするのだが、それは食べられるキノコの知識・経験を得るというより、キノコがある場所を知ることとキノコを使って遊ぶことが目的。今日はそのための下見とキノコの知識を仕入れる体験をすることにした。先ず、ストックホルム近郊のナッカという地域に広がる大きな自然保護区の下見。小学生以上の子供たちだけを連れて行こうと思っているところ。地下鉄のすぐ側に緑地帯が広がっていて、実は冬にはここから広大に広がる雪原に歩くスキーの練習に来るところでもある。歩き出してすぐにキノコがドンドン目に入ってきた。その後に参加するキノコ教室で判別してもらおうと、いろいろな種類をとっていたら、コツコツコツと音がする。キツツキが近くにいると思って見渡したら、近くの木で頭を振っていた。そして、また下を向いて森の中を歩いていると、なんとなく視線を感じ周りを見たら、そこに・・・ここでも森の中でネコに出会った駅の近くに教会があるのだが、そこから礼拝を知らせる鐘がなり、その横をいろいろな方法で森の中に吸い込まれていく人々がいる。何だかとっても幸せな気分になった。採ったキノコを抱えて自然史博物館へ。自然史博物館で、キノコ協会と連携して、「キノコを知る日」というプログラムが開催され、その中の野外観察に参加。まず、博物館の中に近くで採ったキノコが分類されていた部屋で少し説明されてから、すぐに野外観察へ。(これは毒キノコです)参加者たちがドンドンいろいろなキノコを見つけ、活発に質問するので、なかなか前進しない。中に恐らく15歳前後の女の子がいたが、一番積極的に的確な質問をし、貪欲に食べられるキノコの識別の仕方を自分なりの言葉に置き換えながら吸収していた。講師の人が、私が日本人と分かったらしくいろいろ日本のキノコにまつわる話をしてくれた。ストックホルム近くでもマツタケが採れるらしい。いつか見つけてみたいものだ。夕ご飯に採ったキノコを使ったぺペロンチーノ風キノコパスタで締めくくり。
2014年09月07日
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去年、20年近く続けた補習校の土曜日に授業をする生活を止め、花金があって、土・日に集まる行事を楽しむ日々が蘇えるはずだった。それとともに、「森であそぼう」を充実させる事を始めたのだが、それがまた元通りになりつつある。小さい子供であっても子供のいる家族を対象とした活動をするには、平日は全く機能しないからだ。スウェーデン人と家庭を持って過ごしている日本人女性たちは、スウェーデン人女性同様ここの社会で仕事をして生活するためにいろいろな方法で日々戦っていて忙しい。駐在でいらっしゃった日本人同士の家族で、母親が働けない立場であっても、言葉が不自由でも家族生活を異なる文化の中で短期間で機能するようにさせていかなければならないので、違った形で忙しい。そんな家族の人たちと付き合っていくには、土・日に活動を集中しなければならず、小さなお子さんのいる家族からの要望が大きくなってきたとき、土・日フル稼働になってきた。子供たちと外で遊ぶ(年に1・2度)→小さな子供と家族と外で遊ぶ(年に1・2度)→小さな子供と家族と外で遊ぶ(定期的)→小さな子供と家族に子供だけの2つのグループ(定期的)という風に発達してきた。それに新たに小さな子供たちが日本語に親しむために集まって活動する教室が加わった。「森であそぼう」に集まってくださる小さなおこさんのいる家族のお母さんたちは、小さな子供たちの日本語/日本文化習得といったことのほうが目的のことが多い。お母さんたちと話したり、相談に乗っている中で、もう少し少人数で日本語を身に付けることに力を置いた活動をしてくれないかという話になり、5月に試行をやってみたものをもう少し定期的に行なってみることに。小さい子供たちが多いので、子供たちを惹きつけるキャラクター(モリリン)も作った。室内・野外を通じて、楽しさの伴う活動をすることを日本語環境の中で行なう事で、体験を通じて自然に日本語に接していこうという目的。集まったのは4・5歳の子供たち。スウェーデンで生まれた子、父親がスウェーデン人でありながら日本で生まれ育ち帰って来た子、両親とも日本人の子・・・いろいろな背景を持っていて、既にその日本語の使い方には大きな差がある。また、子供たちにとっても、初めて他の子供に会う・場所が初めて・日本語で行なわれ活動が初めて・・・といろいろな初めてなので、先ずは保護者と一緒に。内容は、最初なので名前とあいさつに焦点を当てて、自分で声を出していう事をいろいろやってみた。そして、メインに紙に模様をつけることをした。水に特別の液体を落としてそれを紙に写し取るもの。とても簡単な上に、同じものができないので、みんな大喜び。最後にみんなが作ったものの展覧会。紙はぬれているので、家に持ち帰ってもらって自分のノートに製本してもらうようにお願い。一体どんなものができてくるか楽しみ
2014年09月06日
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森で遊ぼう「冒険クラブ」実施。小学生以上の子供たちだけで活動するプログラム。今の私の野外活動の出発点でもある、日本の横浜YMCAでのボランティアとしての活動の場が「冒険クラブ」だったのでそれを借用。参加者が少なかったので、年数回あるSolnaのNaturskolanの一般公開日に参加させてもらうことに。少人数だと日本語だけの集団が加わることに気を遣わずに済むのと、大きなところで行なわれるものは機材が豊富に使えるのと、個人では用意できない状況を得ることができる。この建物の中には、カフェ・トイレ・教室・・・などがある。今回はその地域から少しはなれたところにある、Igelbäcken(ハリネズミの小川:直訳)で水生昆虫を観察するというのがメインイベント。この小川はNaturskolanのある緑地帯とUlriksdalsslott(ウルリクスダール城)というお城の間の地域に流れていて、昔のままの自然が残されている。メインの建物の前には羊が飼われている場所や昔の農場の雰囲気を残す建物があり、その側に大きな松の木。それに下がっている縄にみんながぶら下がってキャーキャー。楽しそう活動に参加する前に、Naturskolanで昼食。自分たちで全部準備してもらった。いろいろな話をしながら楽しく食事ができた。食事を終えて、そこから少し離れた小川の入り口でここの辺りにしかあまり残っていない魚を調査中の場所を見学。今日一日でこの地区だけに残る魚50数匹とザリガニ121匹を採集。調査してから戻す前のものを見せてもらった。そしてまた小川に沿って15分ほど歩くとUlriksdal城地区へ入っていき、そこで小川で水生昆虫をすくって観察。普段全く目にしない昆虫たちを、網ですくってパレットに出して見ることのできる幸運。そして、水生昆虫の知識のある人がいて、いろいろポイントを教えてくれて助かった。虫をすくうのに夢中になった子が一人小川にボッチャンとはまってしまったのはご愛嬌。そこからNaturskolanに戻り、ちょっと遊んでおやつを食べてさようなら。今日もたくさんの笑顔と新しい体験の詰まった一日になった。
2014年08月31日
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朝目覚めてすぐにお菓子作り開始。なんと、どら焼き30個の予約が入ったため。これは、どら焼きという名の寄付で、今日行なわれる日本人会の盆踊りで配られるためのものだ。違う場所でどら焼きを作っていたのが日本人会の方の目に入り、日本らしきものを出したいのでと依頼を受けた次第。今なぜ、それも普通の日に盆踊りというのはさておき、日本人会の方々は無償で日本文化を広めるための活動を積極的にされているので、できることは応援させていただく事にしている。餡子を作るのは時間がかかるので、冷凍していたのを解凍させて使い、せっせと皮を作るだけでけっこう時間がかかり多少冷や汗餡を入れて、ラップをして、出来上がったときには数時間経過。自分で作ってみると、とり立てて安くできるわけでもなく時間もかかるので、売られて食べるもののありがたさがよくわかる。それと平行して、ケーキの土台作りも。今日は夫の誕生日なので、ケーキを作るからだ。土台が出来上がったところで家を出て、仕事を済ませ、どら焼きを届ける。盆踊りは残念ながら仕事とケーキ作りが合ったのでパス。昨日は雨がちだったのがいい天気になっていたので、盆踊りの行なわれる王立公演の会場にはけっこう人が集まっていてよかった。仕事で立ち寄ったKulturhuset(文化会館)には、既に選挙の事前投票のブースが出ていた。そこで話をしていた人のところには選挙カードが届いているといっていたが、我が家にはまだ来ていない。明日来なかったら問い合わせをしてみよう(翌日我が家にも選挙カード到着。)日本人である私にも、コミューン(地方自治体)レベルの選挙には参加できるので、それを使わない手はない。9月14日の選挙に向け、選挙活動は本格的になってきた。家に帰り、彼が帰ってくる前に朝作った土台を使ってケーキを仕上げる。今回は、庭のブラックベリーを中心のブルーベリー・ラズベリーを加えたベリーのケーキ。私が摘んだベリーを使ってのケーキなので、これも全部お手製ということ。こういったケーキが簡単に作れてしまう環境に感謝そして、夜はこれまた日本人会主催で行なわれた「生まれる」という日本のドキュメンタリー映画を見る会に出かける。誕生日だったので、丁度と思って申し込んでおいたもの。会場に行ったら、お目にかかったことのないような日本の方々がたくさん集まっておられ、本当に驚いた。私が生きている世界はかなり小さな範囲のものなのだろう。ともあれ、今日はとても凝縮した1日で、それだけでおなか一杯になってしまったそれにしても、日本人会の方々はもっとお忙しかったに違いない。お仕事でなく活動に加わられているので、本当に頭が下がる。
2014年08月27日
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今朝、Metroという地下鉄で配れている無料の新聞を手に取ったら、表紙にヴィクトリア王女の姿が。王女にはEstelleというお嬢さんがいるのだが、随分大きくなったと思ったら、なんと今日から保育園に行き始めるとのこと。http://www.expressen.se/nyheter/ditt-barn-kan-ga-pa-estelles-forskola/ヴィクトリア王女は女性でも代一子であれば王位につくというように法が改定されているので、時期の王で、その第一子なので、その次も女王になる。Estelle王女は2歳半なので、大体1歳半から保育園に行き始める普通の子供に比べれば少し遅め。しかし将来の王様なのだから、やはり学校選びは大変なのだろう。日本ほどではないにしても、警護とかも大変そう。スウェーデンには幼稚園はなく保育園に一本化されているので、他に選択肢が無いのだが、未来の王様がだれでもが入れる保育園に通うというのもスウェーデンらしい。一家の写真と保育園生活始まるという見出しだけなら、ひょっとしたら中身をあまり読まなかったかもしれないのだが、なんとその保育園がI ur och skur(どんな天候でも)と書いてあったので、思わず読み入ってしまった。I ur och skur(どんな天候でも)とは、私もメンバーであるFriluftsfrämjandet(野外生活推進協会)という野外生活活動を網羅するNPOが開発し構築させてきた教育学によって、子供を対象にした自然教育を行なう教育組織の総称。保育園、小学校、学童までを含み、約200の活動主体がある。このブログを書き出すきっかけとなった、2004~2007年まで勤めていたストロービスという余暇活動センター(日本的な学童)も、野外生活推進協会傘下のI ur och skurだった。その当時は学校から離れた単体の余暇活動センターもけっこうあったのだが、今は余暇活動センターは学校に吸収される形が進められていて、ストロービスが場所を借りられなくなって閉鎖されてからは、I ur och skurの余暇活動センターだけというところはなくなってしまった。残念ちょっと話がそれてしまったが、Estelle王女が行き始めた保育園は、古いスウェーデンの古民家風の建物でとってもいい雰囲気。http://www.aventyret.nu/aventyret/extern/om-forskolan.htmI ur och skurは教育組織の総称で、それぞれの団体には独自の名前がついている。王女の通う保育園の名前はÄventyret(冒険)。I ur och skurの保育園は保護者が作る組合が運営をしている場合が多いのだが、ここは職員が作る組合が運営しているよう。こういった組織は、みなそれなりに教育の質にこだわりがあるので、保護者も熱心で、職員もきちんと資格を持っている人がそろっているので、子供たちにとってとても安定した環境になるようだ。実は、I ur och skurはどちらかというと森のムッレ教室という言い方で知られているかもしれない。1957年に子供のスキー学校から発展した森のムッレの出てくる自然教室が出発点。森と子供を見守ってくれるムッレの存在と、ファンタジーを刺激する歌やお話しが加わり、自然の中ですごすことが楽しいと感じさせるいろいろな方法が長い間にきちんと整えられ手確立された教育論となっていった。この教育論の事になると話が長くなりすぎるので、興味のある方は問い合わせを私が良く知っている保護者主体の保育園の場合は、もし職員が急に病気などで休みが出ると、そこに順番が割り当てられた保護者が入ることになる。Estelle王女の保育園ではどうなのだろう。職員が急に休みになって、ヴィクトリア王女が代理に入ったりして新聞記事には、「友人から紹介された、I ur och skurの教育方針が健全に思えた」ので決めたらしいが、その規模の小ささも適していたのだろう。小さな王女様の保育園時代がなるべく普通であるようにと王女ご夫妻は考えられているようだが、その入園に多くのカメラマンが行列して写真を取っているのはやはり普通ではない。http://www.expressen.se/nyheter/ditt-barn-kan-ga-pa-estelles-forskola/
2014年08月26日
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昨日は不安定な天気だったので、ちょっと今日の朝が不安だった。実は、今日は久しぶりの「森であそぼう」家族編をするのだが、昨日体調不良でキャンセルが4つも立て続けに入ってしまっていたので、朝もキャンセルが入るのではという恐れがあったからだ。小さな子供たちは新学期が始まり、天候不順が加わると、結構すぐに体調を壊してしまう。これで朝から雨だともっと人数が減るという思いで目がさめると、結構晴れ間が広がっていた今日は例年になくできの悪いベリーを、なくなる前に味わおうというのが大きなテーマ。少し前後して集まった幼児と保護者が全員集まったところで、初めて顔合わせをする家族がいたこともあり、少しみんなで一緒に身体を動かし、緊張を緩和。その後に、事前に摘み取っていたものや、下見でとったものなどで作ったカード、ゲームなどで森の中にある食べられる身近なベリー3つ:ブルーベリー・リンゴン(コケモモ)・ハーロン(ラズベリー)の確認。ちょっと飽きてきたので、現物を探す散歩に下見でめぼしをつけていたところに、ちょっと歩いて移動。結構みんな楽しそうに歩いていた。なんと歩いていたら、どこからか猫が現われ、私たちの後をついてきた。ネコとともに森の中に散らばり、少し残っているベリーをみんなで摘む。目が慣れてくるとけっこう集まった。30分くらい集中していたら、流石にお腹がすいてきた!元のところに戻り、みんなでお弁当とってきたベリーをつぶしてスタンプや絵を描く事もしたが、みんな近くの遊具で遊ぶことに興味が移ってしまってちょっと不人気。その後、自分で取ったベリーを混ぜてパンケーキを焼いたら、みんな喜んでくれた。その後、みんなでちょっと身体を動かす遊びをして、さよなら!!終わって、1時間後くらいから雨が降り出し、神様に感謝。
2014年08月25日
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朝からどんよりしていたのが、昼にはポツポツと。ストックホルムの中心部から少し南にいったところにある、大きなコロニーと呼ばれる家庭菜園地区で行なわれるバザーに行こうと思っていたので、雨がちなのが気になった。このバザーは、知り合いの方がとりまとめとなられて、東北震災後の福島の子供たちがより良い環境の中で勉強ができるようにと行動されている「まつもと子ども留学基金」を支援するための金額を集めるためのものだった。家庭菜園地区という屋外でのバザーなので、天気が悪いと売り上げに響くだろうと思って雨が気になったのだ。雨が小降りになってその地域の付近に辿り着いたときには、晴れていた。そして、なんと会場に近づくに連れ、「月が出た出た~月が出た~」という盆踊りの音楽が聞こえてきた。実は、お知らせを見たときには、そのコロニー全体で行なわれる収穫祭のようなバザーに、そのグループが参加しているかたちと思っていた。行ってみると、水際沿いに広がる緑溢れる家庭菜園の前庭のような広場に、多くの日本人が集まっていた。このコロニーは、食べるものを育てるより、短期泊まれるくらいの小屋も作られ、木・花が主体の庭園をきれいに作られていて有名なところ。彼がここに場所を持つ友人がいるので、先ずはそこを訪れるとどこかに散歩中だった。とても眺めのいいところに丹精をこめた庭が広がっていた。また雲行きが怪しくなってきたので、バザーのところに急ぐ。手作りのお菓子や、中古のものなどが並んでいて、顔見知りの方々がたくさんいらっしゃった。中心になられた方が引越しを機に、不用品をどうするかという事がこのバザーに結びついたよう。知人を通じて場所を借りられ、いろいろな方々に力を借りられ、準備に3ヶ月かかったとおっしゃっていた。日本から遠く離れた場にありながらも、自分のできること以上のことを形になさるすばらしい方々がいらっしゃるのに、心が温かくなった一日。カメラのバッテリーが切れ、その現場を写せなかったのが残念
2014年08月23日
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ここのところ雨がちの天気で、すっきり晴れることが無い昨日は日本ほどではないが南の方で140mmに近い雨が降ったみたいで、彼が興奮していた。2週間くらいまでは夏の雨のように、突然降り出す土砂降りのような雨と雷が多かったが、この頃は一降りごとにしっとりと気温が下がってきているように感じる。昨日、24日に行なう「森であそぼう」の下見にストックホルムの郊外のHandenという郊外電車の駅のすぐ近くに広がる、Rudanという野外活動用の自然休養林地区に行った。ここは、駅近で、仮設トイレもあり、バーベキュースペースもいくつかあるので、良く利用するところの一つ。例年であれば、この時期にまだたくさん残っているベリーの種類を使っていろいろなことができる。以前には、取ったベリーでジャムを作って食べたり、ベリーで絵を描いたりしたのだが、今年はどんなことができるか確かめたくてやってきた。何しろ、8月中に歩いたところでは、いつもなら一杯あるところでほとんどブルーベリーやコケモモの姿を見ることができなかったので、本当に何かできるくらい見つけられるか心配。早速、子供たちが活動をするときの基地になりそうな高台の周囲を歩いてみると・・・ブルーベリーの葉っぱはたくさん茂っているのに、やはり実がほとんどついていない。日の当たる付近のブルーベリーには何も無い!歩き回って、あたりをつけたあたりに目が慣れてくると、少しずつ実が目に入ってきた。まず、Hallon(ラズベリー)もう、本当にかわいそうなくらいポツポツとしかない。子供たちに見せたら、あっという間になくなってしまいそう。他の場所ではLingon(コケモモ)があったので探し回ったら、数箇所で発見。見た目は同じように見える場所なのに、何が違うのだろう。一生懸命コケモモを見ていたら目が慣れてきたのだろう。ブルーベリーもけっこう目に入ってきた。でも、例年のように葉の下に手を入れるとボロボロと手の中に入ってくるほどではない。ジャムを作るほどには絶対集まらないだろう。ともあれ、少しは現物を目にすることができそうなので、計画を少し変更して実行しよう。下見を終えて帰ろうとするとき、入り口近くにあるいくつかの古民家を利用した建物から、子供たちやハンディキャップを抱えた若者たちが出てきた。この場所を使って、コミューンの教育・保育・福祉などに関わる活動に使っているよう。家の近くに戻り、スーパーで夕食の買い物をしていると、名前を呼ばれて振り向くと20年前くらいにスウェーデン語を勉強していたときのスペイン人のクラスメートだった。前は我が家の近くに住んでいてやり取りがあったのだが、今は子供たちが大きくなったので離れたところに引っ越したらしい。その彼女が、これからスウェーデン語のコースに行くところと言う。子供たちが大きくなったので、大学で勉強したかったコースを取ろうとしたら、昔とった成績は古すぎて無効なのでスウェーデン語をやり直さなければならなくなったそう。実は、私も同様の状況が数日前に分かって、かなり落ち込み気味になっていたので、彼女と話したことで少し気持ちが浮上した。近頃は高等教育で勉強する人が増えていっていることに絡んで、EU域外からの学生を締め出す傾向もあったりで、高等教育機関で勉強するハードルがかなり厳しくなっているように感じる。いつでも・どこでも・だれでもやる気さえあれば、やり直しができやすい社会ではあるが、それなりのレールを外れると修正が利きにくいのはどこでも同じかもしれない。
2014年08月21日
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雨が心配だった日曜日だったが、何とか持ちこたえたなぜ心配だったかというと、友人がDrottninggatan(ドロットニングガータン)という王宮に向かって伸びている道路で行なわれる世界一長い古本市に出品したからだ。彼女は複数の友達たちとグループを作り、その売り上げを東北大震災支援に送るため、昨年からこの古本市に出品されている。去年もそれなりに売り上げがあったようだが、今年は昨年の評判もあって、かなりの本が集まり、かなりの売り上げになったようだ。忙しい仕事をされている方々なので、その準備と実施にかけられた熱意には頭が下がる。私も仲間とKizuna projectというグループを作り、東北支援のためのお金を集めようと日本人会主催の桜祭りという行事で、仲間の家にある不用品を販売しているのだが、それとは比較にならないほど売れたよう。古本市だと、そこで売られているのは古本ということを知って人々が集まってきているのと、日本語の古本を買えるところはほとんど無いので、日本人社会に情報が浸透した事もあって、大きな効果があったようだ。長い長い古本市の中で、たった1箇所の日本語の本が集まったところに行ったら、やはり多くの日本人が集まってきていて多くの久しぶりの友人・知人にも出会うことができた。その後、一緒に行った知人たちと、たまたま夫がアマゾンを通じて手に入れた園子音監督の「希望の国」という映画を我が家で見た。スウェーデンではいまだに東北大震災の復興のあり方について、関心を寄せていこうという気持ちは消えていない。
2014年08月18日
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土曜の朝から庭仕事に忙しい夫が「カメラを持って早く外に来て!」とキラキラした目で家に駆け込んできた。慌てて外に出ようとすると、ドアの前で彼がシー!と警告。何事かと思って家の前に広がる草原を見ると、いた!野うさぎが。早朝に降った雨粒から身を守るようにして、耳を身体に寝かしつけ、石のようになって身動きもせずにいる。でも、ちょっと動くと耳と目を少し動かすので、私たちの存在には気づいているらしい。野うさぎが家の前の草むらに時折やってきて、お気に入りの場所は草原の真ん中なのは知っていたが、今回みたいに家の前に置物のようにたたずんでいるのは初めて。他の家族が起き出し、特に我が家の下に住む元気一杯の男の子が野ウサギの邪魔をしないよう祈るばかり。
2014年08月16日
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このごろ毎日のように少しずつ雨が降っている。そのたびに涼しさが強くなってくるので、8月末にはかなり秋感が強くなるかもしれない。夕方、彼が家の前に広がる草むらから、ブラックベリーを両手一杯に摘んできた。このベリーは、そのスウェーデン語名だと、直訳すると「熊の実」となってしまう。熊といわれるほど大粒だからだろう。この実がなる藪のような草木は、けっこうトゲトゲしていて、下手をすると手が傷だらけになってしまうことがある。この草木は、世界遺産の王宮がある島にある園芸農園から買ってきた苗を植えたもの。最初の年は実がならず、その後も始めの内はけっこうすっぱかったのだが、今では売り物になるほど立派で甘いベリーができる。夏の間あまり雨が降らず、今年はどうなるかと思っていたけれど、初物はほっぺたが落ちるほどおいしかった!家の周りに広がる草地に花を植えることに精を出している夫が、もうそろそろ終わりになりそうな花の姿を撮ってというのでパチリ写真で見る花々は、現実のものに比べ迫力に欠けるけれど、夏への別れが漂っているのかもしれない。
2014年08月14日
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日中はまだまだ暑さの残る日々だが、このごろ時折ドーッと雨が降り、それを経る度に秋が近づいてくる気がしている。来週からは、多くの人々が夏休みを終え、職場・学校に日常が戻ってくる。その締めくくりとして、前から再訪してみたいと思っていたところ2箇所をめぐった。その一つは、Stockholm近郊のNacka(ナッカ)という地域にあるSvindersviken(スヴィンデルシュビーケン)というストックホルムの中心に繋がる細長い入り江にある、ある大工場主の夏の別荘。今ではSlussen(スルッセン)という所から郊外電車に乗って、30分以内で到着できるのだが、建てられた1700年代当時は船で数時間涼む事を兼ねてやってきたらしい。大工場主で後年東インド会社の運営にも関わっていた、Claes Grill(クラエス・グリル)という人が建てたものだが、その当時の雰囲気を忠実に残す、最古の別荘の建物の一つ。200年以上経つ建物とその内装が保存状態よく残っているのは、所有者が変化しながらも、その母屋が夏の涼を得るものとして、生活の便利さがあまりなく、安らぎの場としてしか造られていなかったからかもしれない。人が常駐して住まずに、夏の限られた時期しか使っていないので、あまり痛みも無かったのだろう。そして、近年はNoridiska museet(北方博物館)が管理し、夏の限られた期間の土・日に制限された形で一般公開し、きちんと整備・管理している事も状態を復元する力になっている。かなり前に一度来ていたのだが、かなり記憶が不鮮明なので、気持ちのいい夏休みの締めくくりとして選んだ。母屋の外側は意外とこじんまりしているのだが、中に入ると、それぞれに趣向の凝らされた、夏の憩いのときを過ごす為に作られた部屋部屋が並んでいた。きれいに残された壁紙、象牙のボールの使われていた大きな玉突き台のある遊び場、工夫を凝らされた食堂・・・それぞれを興味を持って楽しく回れたのは、学芸員の説明がとても良かったからだろう。物を見ることよりも、学芸員のものや家にまつわりその当時の生活を想像させる話が面白かった。真ん中に立つ学芸員がカバーをまくって説明している緑色のソファーは絹地で、1700年台当時のままだそう。あまり人が座らなかったからこそ、こんな良い状態で残っているのだろう。内部を堪能して見学した後、外に建てられている台所と使用人が住んでいた建物とその反対側に建つ工場のような建物へ移って見学。台所が入っていた建物は、母屋に負けるとも劣らないような大きさなのと、食べ物がとられることがないように鉄格子が付いた物々しさ。食環境が貧しかったであろう18世紀であっても、そこの所有者たちの肖像画は恰幅が良く、贅を尽くしておいしいものが食べられる財力を誇っていたのだろう。その後、工場らしき建物を前にして、学芸員に「大工場主の建物だから中はどんな感じの物か想像しながら入ってください」といわれて入った中は、想像を裏切る中身でワクワクしてしまった。そこは、200名程度が入る贅を尽くされた大ダンス会場だった。その当時としては珍しい4メートルもの高さを持つ、広々としたホールは外側からは想像が付かないもので、きっとそれを作らせた持ち主は、想像を裏切る内装と外装という遊び心があったのかもしれない。別荘の建物から少し下った水辺には、昔の農家のような建物を利用したカフェがあり、気持ちよくコーヒーとケーキが楽しめる。ストックホルムで都合がつく方に是非一度は訪れてみて欲しいところの一つ。http://www.nordiskamuseet.se/slott-gardar/svindersvik別荘の見学を終えた後、今度はバスを使って、二つ目の訪問場所である、そこから30分強離れたところにあるNaturskolan(自然学校)へ移動。2002年に旧西友のエコニコ親善大使のプログラムをコーディネートし、それでやってきた子供たちにストックホルムの自然と施設を知ってほしくて、このNaturskolanを組み入れた。ここには、課題が設定された歩いて回る観察路があったので、質問と解説が入ったパンフレットを訳して歩いてもらった。折角パンフレットを訳していたので、「森であそぼう」で来る事ができるかどうかを確かめたくて再訪を考えたのだ。バス停から30分ほどで辿り着けるところだったのだが、その途中にこの夏まだあまり見かけることができなかったブルーベリー・コケモモ・ラズベリーを見つけ、それを味わいつつ歩いたので倍の時間がかかってしまった。そうやって辿り着いたNaturskolanは大分雰囲気が変わってしまい、観察路もなくなっていて、ちょっと残念な思いをして家路に着いた。
2014年08月10日
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