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電子工作ランキングこんばんは。コロナの第5波がそれなりに沈静化の様子を見せています。何とかこのまま収束に向かってほしいものですね。さて、米国製高級6球ラジオ用に改造した汎用電源を手持ちのバッテリーラジオにつないでみました。最初に繋いでみたのは、最初に入手したアンティークラジオです。UX-201Aを3本使用の再生式ラジオです。(入手した時の画像)このラジオは、B1+90V B2+45V A+6V の6つの電源で動作します。使用電流も少ないと推察されるため、B1+90Vのケーブルを汎用電源のB2+67.5V端子に、B2+45VのケーブルをB4+22.5V端子に繋いでみました。(写真撮るの忘れた)もちろん、ヒーター用のケーブルもつなぎます。実測してみるとB2+67.5V端子は、87.4V B4+22.5V端子は26.7Vでした。検波段の電圧は22.5V程度が良いという情報もあるので、これOKかなと思います。NHK第一(594Kc/s)とローカル局(1530Kc/s)を受信できました。ただし、マグネチックスピーカーをつないでみたのですが、音量はかなり小さいです。マグネチックレシーバーで聴くのが正解なのかもしれません。次に、こちらのラジオに繋いでみました。UX-201A 4本の再生式ラジオです。今回は、高周波増幅段に真空管は差さずに、3球式として使ってみます。早速つなげようと思ったのですが.......回路図を見てみると、B-とA+が接続され、A-とC+が接続されていて、C電源が独立していないと駄目な設計になっています。(汎用電源は、B-とC+が共通(グラウンド)になっています。)それで、今回はC電源を乾電池3本で運用することにしました。B電源は、+90Vと+45Vが必要です。接続ケーブルは、B電源用にネット通販で購入したカラーコードを使います。DX1210-1 電線・カラーコード 10色 10m*10個断面積:0.12mm² 電流:1 A という規格ですので、念のため折り返して使用することにしました。A電源は、赤黒のSPコードを使用します。こんな感じで接続やはり、安全を期して、B1+90Vのケーブルを汎用電源のB2+67.5V端子に、B2+45VのケーブルをB4+22.5V端子に繋いでみました。7mほどの外部アンテナを繋ぎ、NHK第一、NHK第二、TBS、ローカル局の4局を受信出来ました。汎用電源の端子を実測してみるとB2+67.5V端子は、96.9V B4+22.5V端子は28.5Vでした。先のラジオよりも消費電力が少ないみたいですね。高周波増幅段の真空管をつなぐとちょうど良いかも知れません。以上、「アンティークラジオのレストア番外編 汎用電源を使ってみた」 でした。人気ブログランキング
2021.09.18
電子工作ランキングこんばんは。9月も中旬に入り、最後の暑さを惜しむような気候の北関東です。コロナも第5波がピークを越えたようで、若者を含む働き盛り世代へのワクチン接種が加速し、収束への道筋が見えてくるといいですね。さて、前回に続き米国製高級6球ラジオのその4です。電源回路の改造をの最終回をお送りします。前回までの電源回路の回路図です。B電源回路の赤字の電圧・電流が設計時の予想の電圧・電流。()内の電圧が無負荷時の電圧です。設計値 整流後 135.5V B1 83V B2 62V B3 41V B4 20V計測値 無負荷時 整流後 135.5V B1 112V B2 100V B3 67V B4 34V計測値 動作時1 整流後 120V B1 72V B2 48V B3 32V B4 15.5V計測値 動作時2 整流後 114V B1 80V B2 52V B3 34V B4 18V(アナログテスターで計測したので、目視による誤差が結構あります)まず、整流後の3.3KΩを1.24KΩ(手持ちの620Ωを2個直列)にし、次段の1.64KΩ(820Ω2個直列)を820Ωに変更してみました。回路図はこうなりました。ラジオをつないだ時の電圧値です。(今度はデジタルテスターで測ってみました)計測値 無負荷時 整流後 132.8V B1 122.5V B2 115.5V B3 77.1V B4 38.1V計測値 動作時1 整流後 104.0V B1 77.0V B2 58.8V B3 38.9V B4 19.0V計測値 動作時2※ 整流後 102.4V B1 73.1V B2 61.1V B3 40.3V B4 19.7V※ B1,B2,B4を使用実装した回路はこんな感じです。以前の使用法では、電力増幅段への供給電圧が検波段を除く、高周波増幅段、低周波電圧増幅だ段と同じ+40Vになっていましたが、今回はATWATER KENTの回路図に沿って、B1+90V,B2+67.5V,B4+22.5Vに近づけました。(計測値 動作時2※)それでも、B1+が17V,B2+が6V、B4+が3Vほど足りません。それで、思い切って整流後の抵抗を1.24KΩから820Ωにしてみました。こちらが最終形の回路図です。(B電源のみ)計測値 動作時※ 整流後 102.6V B1+81.9V B2+68.4V B3+45.0V B4+21.7V※ B1,B2,B4を使用B1+が少し低いですがあとは大体予定した電圧になりました。これを最終形といたしました。結局最初の回路から3.3KΩ1本を外し、820Ωの場所を移動して100μFのケミコンを2本追加した回路になりました。ラジオとつないで試聴してみました。少し短めですが、外部アンテナをつないでみたところ、NHK第一、第二、TBS、地元ローカルの4局を聴くことができました。NHK第一と地元ローカル局は結構な音量で鳴りますので、レオスタットで少し音量を落とす必要があるくらいです。多分もう少しアンテナを伸ばせは、ニッポン放送や文化放送も聴けるのではないかと思います。以上、「アンティークラジオのレストア番外編⑦ 米国製高級?6球ラジオ その4」 でした。人気ブログランキング
2021.09.11
電子工作ランキングこんばんは。9月に入った途端に秋になってしまった北関東です。夏の疲れが出てくる時期だと思います。皆さんご自愛ください。さて、前回、前々回と取り上げた米国製高級6球ラジオのその3です。電源回路の改造を行ってみました。ATWATER KENT データシートにある回路図は以下の通りです。ヒーター用のA電源(6V)、真空管動作用のB電源(90V,67.5V,22.5V)、電力増幅段のグリッドバイアス用のC電源(-4.5V?)の5種類の電源が必要になります。購入時にはトランスレスの自作の電源装置が付属していました。こちらが自作電源の回路図です。(B電源のみ)手書きの回路図をスキャンしたので少し見づらくてすいません。整流直後の無負荷時の電圧が135.5Vでそれを基にして計算した電流と各部の電圧を赤で書いてあります。この回路を基に、100V:100Vのトランスを入れ、B1+90V、B2+67.5V、B3+45V、B4+22.5Vが得られるように回路設計してみます。定電圧回路を使わず、抵抗による分割なので、当然使用電力によって電圧が変動しますが、電圧の正確性はそれほど厳密なものを求められていませんので、問題ないと思います。それで、手持ちの部品と相談して作成した回路がこちらです。今回は、A電源とC電源の回路図も含めました。B電源回路の赤字の電圧・電流が設計時の予想の電圧・電流。()内の電圧が無負荷時の電圧です。見づらいですね。設計値 整流後 135.5V B1 83V B2 62V B3 41V B4 20V計測値 無負荷時 整流後 135.5V B1 112V B2 100V B3 67V B4 34V計測値 動作時1 整流後 120V B1 72V B2 48V B3 32V B4 15.5V計測値 動作時2 整流後 114V B1 80V B2 52V B3 34V B4 18V(アナログテスターで計測したので、目視による誤差が結構あります)動作時2は、動作時1でB1以下の電圧が低すぎるので、整流後の抵抗 3.3KΩに5kΩの抵抗を並列に入れて、合成抵抗値約2KΩにした場合の電圧です。いやー、整流後の電圧が、動作時にこれほど下がるとは考えていませんでした。このデータを基に、もう少し調整したいと思います。実装した回路はこんな感じです。ギチギチです。下側にもう1個これと同じ電解コンデンサーを実装しています。何とか部品を納めることができました。今回はここまで。次回は、改良自作電源回路の回路図とラジオの動作状況を報告をしたいと思います。以上、「アンティークラジオのレストア番外編⑥ 米国製高級?6球ラジオ その3」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.09.02
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