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人気ブログランキングこんにちは。冷凍庫のような寒波は過ぎたもののまだまだ寒い北関東です。いつになったら春が来るのかさて、「カートリッジ修復計画第2弾 導入編」で、現在手持ちの「修復を待つカートリッジ」3個をご紹介しました。その記事でもあ伝えしましたように、「カートリッジ修復計画第2弾」の最初は、GLANZ GMC-10Eの修復を行いたいと思います。その最大の理由は、「カンチレバーの確保が必要ではない」というものです。他の2つは、針の付いたカンチレバー-それも元々のカンチレバーに近いもの-を調達しなければなりません。このカンチレバーの調達はなかなか難しく、状態の良いものを安く入手できるのかどうかが修復の最大のポイントかもしれません。というわけで、最初はGLANZ GMC-10Eの針の傾斜を直してみようというわけです。さて、前回お知らせしたとおりご覧のようにカンチレバーが根元から傾斜しています。原因なのですが、ネットで情報を探してみると、「ダンバーが経年変化によって”溶けてしまう”から」なんだそうなのです。”溶けてしまう”とは?どういうこと?というわけで実際にダンパー部分を見てみることにします。ご存じの方も多いと思いますがこのGMC-10EはMC型には珍しく、振動系を交換できるようになっています。カンチレバーの傾斜の原因ですが、外した振動系のダンパーの部分を見てみると....ダンパーの一部がつぶれています。これがGMC-10Eで良く見られる症状のようなのです。修復方法ですが、潰れた(溶けた?)ゴムダンパーを取り除いて、代わりのバンパーを付けてあげるというものです。代りに移植するバンパーですが、手持ちのカンチレバーを取り去ったaudio-technicaのAT-13Eの残ったダンパーを利用します。GMC-10Eのダンパーと比べると少し厚みがありそうなのですが.....■作業過程1 古くなったゴムダンパーを撤去撤去したゴムダンパーとAT-13Eから外したゴムダンパーがこちら■作業過程2 AT-13Eのゴムダンパーを取り付けるそのままでは取り付けられないので、半分にカットして左右、あるいは前後から前のダンパーがあったところに入れて、コム系の接着剤で固定するという作戦です。(実はこれは失敗でした)なんとかセットしてみた置いてあるだけなので、ちょっと揺れたり、接着剤を付けようとしただけで外れてしまう....最終的にはテンションワイヤーのネジを緩めて、隙間を広げ、一方を接着したダンパーをセットして、カンチレバーを抑えてテンションワイヤーのネジを締め、最後に接着剤でダンパーの隙間を埋める..という作業を行いました。文章で書くとすぐですが、テンションワイヤーのネジをが外れてしまったりして、作業時間は2時間以上です。不器用な自分を恨むしかありません。で、何とか出来上がったのがこちら一度テンションワイヤーを外してしまったので、針圧をかけた時に変形度合いに全く自信がないですが、ダメな場合は再度テンションワイヤーの調整をしてみるつもりです。以上、「カートリッジ修復計画第2弾 GMC-10Eの修復その1」でした。次回、「カートリッジ修復計画第2弾 GMC-10Eの修復完結編」で、実際にレコード再生できるか確認してみるつもりです。お楽しみに!人気ブログランキング
2023.01.30
人気ブログランキングこんにちは。まだまだ続く日本列島冷凍庫状態。今日の最高気温の予想は3℃の北関東です。さて、「ターンテーブル修復計画 完結編」です。2つ作ったトーンアームの後ろ側とバランスウエイトが一つは軽すぎ、一つは重すぎで使えなかったことを「ターンテーブル修復計画 その3」で書きました。こちらの12mmx60mmの長ナットが重すぎた!というわけで、重さ半分位の12mmx30mmから40mm程度の長ナットを購入するために近くのホームセンターに出かけたのですが.....無い!そうなんです。60mmより短いものは50mmしかありませんでした。仕方なく普通の12mmΦのナットを4つ購入してきました。重さはというと?58gこのナットをスムースに回るようにこのボルトにねじ込んでメディスンテープで仮止めしました。この状態でターンテーブルに取り付けてみます。そして、audio-technicaのAT-10G(ヘッドシェル付き)を取り付けてバランスを取ってみると.....OK!針圧計で測りながらボルトを前に回してゆくと.....2.07gに調整できました。早速簡易にシステムを組んで手持ちのレコードをかけてみました。簡易システムはこちらイコライザーにaudio-technica AT-PEQ3。LINE出力をYAMAHA AUDIOGRAM3にいれて、Panasonicのヘッドホン RP-HT260で試聴です。 OKでした!実は無音時に若干ハムが聞こえてきます。原因特定はできていないのですが、多分audio-technica AT-PEQ3ではないかなと思っています。ACアダプターが純正ではないからという理由なんですが、果たして....その内解明しようと思います。また、「ターンテーブル修復計画 その2」で、「若干「カーサ...カーサ」という引きずるような音があり回転数もほんの少し揺れるものの、普通に回転するように.....ドユコト?」と書いた現象もモーターの軸の若干のゆがみだったようで、ターンテーブルの外周を上から押してあげることで解消しました!これで、サブのレコードプレーヤーができました。作成したバランスウエイトは後日色付けする予定です。以上、「ターンテーブル修復計画 完結編」でした。次回は「カートリッジ修復計画第2弾 その1」をお送りします。お楽しみに!人気ブログランキング
2023.01.27
人気ブログランキングこんにちは。昨日に引き続き寒い北関東ですが、日差しが出て気温が上がり少しは過ごしやすいです。さて、「カートリッジ修復計画第1弾(Technics EPC-300MC)」は成功裏に終わりました。(耐久性は未検証ですが.....)「ターンテーブル修復計画 その1」で、「実は現在のところ、修復を待つカートリッジが3個ほどあります。これらの修復記事も今回から書くターンテーブル修復計画と並行して掲載してゆく予定ですが、針付きのカンチレバー=しかもカートリッジにあったもの=を入手するのがなかなか難しいです。」と書きました。それがこちらになります。左からELECTRO ACUSTIC STS455E カンチレバー折れDENON DL-103 カンチレバー折れGLANZ GMC-10E カンチレバー曲がりです。■DENON DL-103は言わずと知れたMCカートリッジの標準器。ネットショップでも中古品が多数出品されていますが、お高いですデノン DENON ヘッドシェル付き MCカートリッジ DL-103 【中古】【中古品】DENON DL-103S【中古】【輸入・国内仕様】DENON MC型カートリッジ DL-103勿論新品はもっと高い!DENON - DL-103(MC型カートリッジ)【在庫有り即納】今回修復予定のDL-103のカンチレバーの状態はこんな感じ根元からスパっと折れているので修復し易そうです。ただ、DL-103のカンチレバーは外径0.4㎜内径0.3㎜なのだそうです。この太さ(細さ?)のカンチレバーを安く入手できるのかが修復のポイントですね。■ELAC STS-455EはMM型のカートリッジで、クラシック向きと言われていますね。この個体は最近ネットオークションで結構安く入手しました。実は同様のカンチレバー折れの別の個体を持っていたのですが、「自分で修復できる」という情報を知らずに、ネットオークションで手放しました。そのリベンジといったところでしょうか?ちなみにネットショップで交換針を探してみると.....高い!JICO D-455-E NUDE 無垢楕円針 ELAC エラック レコード針 ELAC エラック レコード針 交換針 【ジコー】修復する甲斐があるというものです。ただし、折れた部分がつぶれているのでなかなか手ごわそうです。最後に、■GLANZ GMC-10Eですが、ご覧のようにカンチレバーが根元から傾斜しています。針先は大丈夫のようなので、この傾斜を修復できれば使えそうですね。実はこのGMC-10EはMC型には珍しく、振動系を交換できるようになっています。そしてネットで調べてみるとよくある故障のようなのです。詳しくは、「カートリッジ修復計画第2弾 GMC-10Eの修復その1」で書いていこうと思います。というわけで「カートリッジ修復計画第2弾」は、GLANZ GMC-10Eの修復計画となります!以上、「カートリッジ修復計画第2弾 導入編」でした。次回は、「カートリッジ修復計画第2弾 GMC-10Eの修復その1」をお送りします。お楽しみに!人気ブログランキング
2023.01.26
人気ブログランキングおはようございます。全国的な寒波が到来!この辺はそんなに雪が降ることは無いのですが、今日は雪です!冬ごもりです...さて、「ターンテーブル修復計画 その3」です。その2で作ったトーンアームの後ろ側とバランスウエイトを実際にNumark TT100に取り付けてみました。ヘッドシェルが無い時には何とかバランスが取れるのですが、上の写真のように20g近いヘッドシェル+カートリッジ(Audio-technica AT-10G)を付けるとバランスウエイトを一番後ろまで下げても、ヘッドシェルが持ち上がりません。ちょっと重量不足のようですね。最近手に入れたデジタル重量計で測ったところ71.9gでした。重さが足りなければ、バランスウエイト(長ナット)に釣りなどで使う鉛板を巻き付けてみることも検討していますが、近所に釣具店は無いのですぐには対応できません。なので、先日もう少し太い=重いボルトとナットを調達してきました。こちらです。M12x45mmのボルトと12x60mmの長ナットです。前回と同じように、M12x45mmのボルトにM5x12mmのボルトを接着します。取り付けるためのM5のネジとM12のボルト、12x60mmの長ナットの合計で150.7と倍以上の重量になりました。まずこちらで試してみて、だめなら鉛板を調達しようと思います。さらに折れたところにビスをねじ込んで使う予定でしたが、軸のボルト+バランスウエイトの重さゆえに少し不安定のようです。それで、少し改良しようと思います。まず、トーンアームの折れたところに、M5のナットを瞬間接着剤で接着します。(M5のナットですね)トーンアーム、M5のナットとも接着面をヤスリで平らに削り、瞬間接着剤で貼り付けます。出来上がりそのナットに作成した軸のボルトをねじ込むことにします。で、重い方のセットを使ってみたのですが......今度は重すぎた!うーん、なかなかうまくゆかないですねー仕方ないので少し短めの長ナットを調達して来ます。今日は無理かな?以上、「ターンテーブル修復計画 その3」でした。次回の「ターンテーブル修復計画 その4」もお楽しみに!人気ブログランキング
2023.01.25
人気ブログランキングこんばんは。寒い日が続いています。来週はさらに寒くなるとか春が待ち遠しいですさて、「ターンテーブル修復計画 その2」です。ヤフオクで入手したNumarkのTT100というDJ用ターンテーブル。「音出しOK」という商品説明だったのですが....自宅に到着したものに電源を入れてみると....ターンテーブルが回らない電源は入るんですが、回らない....その内かすかに動き出すも....止まる!なんじゃこりゃ!ってことで出品者にご連絡。「音出しチェックされてたんじゃんないんでしょうか?ターンテーブルが回らないのにどうやって音出ししたんでしょうか?」その回答が秀逸でした。「申し訳りません。チェック担当者が 手で回して 音出ししたようです」マジ?確かにカートリッジを付けて手でターンテーブルを回せば音は出るよね!?でもそんなこと商品説明に一言も書いて無いんだけど....「申し訳ありません。担当者が商品説明に書くのを忘れたようです。それで、商品を着払いで返送していただければ、返金いたします」と大変良心的な対応の連絡をいただきました。残念でしたがモーターが回らないのでは、トーンアームを修理しても使えませんので、返品することにしました。この時点で年末で郵便局が休みだったので、年明け1月4日に返品しようと思っていたのですが.....返品しようとした日に念のために再度電源を入れてみると......回るじゃん若干「カーサ...カーサ」という引きずるような音があり回転数もほんの少し揺れるものの、普通に回転するように.....ドユコト?考えられる理由としては、この品物の発送地が北国であったこと、宅配便が届いてから暖房のない部屋で保管していたこと、商品が到着して比較的すぐに動作チェックをしたこと、などが原因でモーター内のグリスが固まっていたのでは????と思います。その後、返品のために数日たってから動作させるた時には、モーター内のグリスが柔らかくなり、何とか回転するようになった....ということかも知れません。(本当の理由はわからないけどね)というわけで返品するのはやめて、トーンアームを修復することにしました。どうやるかというと折れたところにある穴にボルト①を埋め、そのボルトに太めのボルト②(60mm位)を接着し、ボルト②に重めのナットを入れて回転させてバランスを取ろうという作戦です。まず、トーンアームの折れた部分の太さと穴の直径を測ってみます。14mmと4.3mm位かな?この穴にねじ込める短めのネジを手持ちから探してみるとこんなネジがありました。ねじ込んでみると.....ちょうどいい感じネジの太さは4.9mm位。多分M5という規格のものだと思います。このネジに少し太めの両切りの全ネジを接着し、長ナットを入れてバランスを取るという作戦です。(もう少しふといものの方が良かったかも)(間違えてステンレスではなくメッキされた鉄製のネジとナットを購入です)接着にあたり接着面をやすりで平らにしました。カートリッジのカンチレバーの接着に使ったセメダイン3000ゴールドで接着します。接着できました!これをバランスウエイトの代わりに使って針圧を調整するという作戦です。実際のところ重さと長さがこれでいいのか検証もせずに準備してしまいましたので、次回、実際に取り付けて実用性があるかどうかを確かめたいと思います。重さが足りなければ、長ナットに釣りなどで使う鉛板を巻き付けてみることも検討しています。さてさて、うまくいきますかどうか?次回「ターンテーブル修復計画 その3」をお楽しみに!以上、「ターンテーブル修復計画 その2」でした。人気ブログランキング
2023.01.21
人気ブログランキングこんにちは。今週末から全国的に寒波が到来するようです。”冬グルメ”は好きですが、寒いのは苦手ですさて、Technics のMCカートリッジの修復計画が無事に完了しました。その後何回か使用していますが今のところ問題はありません。反省点があるとすれば、瞬間接着剤にエポキシ樹脂系のものを使わなっかったことでしょうか?強度の点で少し不安が残りますので、次回はこの点を改良したいと思っています。実は現在のところ、修復を待つカートリッジが3個ほどあります。これらの修復記事も今回から書くターンテーブル修復計画と並行して掲載してゆく予定ですが、針付きのカンチレバー=しかもカートリッジにあったもの=を入手するのがなかなか難しいです。さて、「オーディオ熱再燃?」で書いたように、オーディオマニアの方の遺品整理を引き受けたことで、昔そこそこ凝っていたオーディオ装置の再構築をはじめました。預かった遺品の中に、カートリッジやプリメインアンプなどがあったので、レコードプレーヤーがあれば昔のレコードが効けるなと思い、ハードオフでかなり古いレコートプレーヤーを1台調達しました。PionnerのPL-340という1979年発売のダイレクトドライブ・フルオートプレイヤーです。これはカタログの写真で、現物は経年変化で表面の塗装?が荒れ、透明のダストカバーも黄ばみや傷がありましたが、レコードプレーヤーとしての機能は生きていて、問題なく使用出来ています。その後、DJ用のStanton T.50のジャンクも入手。回転数がロックされないということで、ジャンクで結構安く入手できました。【中古】 STANTON 超ハイ・トルク・ターンテーブル ST.150実際に家に帰って使ってみると、確かにロックはしないのですが、回転調整のフェーダーで実用上問題ないレベルに調整できるようです。時間があれば内部の制御回路を見てみたいと思っています。さらにオークションで良さそうなレコードプレーヤーを何台か落札してみました。何台あったら気が済むのって話ですが、その中の1台が修復したカートリッジをチェックしたRELOOP RP7000MK2 になります。新品で買うと結構なお値段のターンテーブルでしたが、若干の”難あり”で格安で入手できました。RELOOP RP-7000 MK2 安心の日本正規品!そんな中で入手した1台のターンテーブルが、今回の修復計画で修理するNumarkのTT100というDJ用ターンテーブルとなります。Stantonのスプリットシートが乗っていますが、Numark製です。入手したものにはヘッドシェル、カートリッジは付属していませんでした。一見問題ないように見えるターンテーブルですが、どこを修復しなくてはならないかというと.....そう!トーンアームの後方部分、バランスウエイトを付ける部分がぽっきりと折れてるんですねー計画ではここにステンレス製のボルトを接続し、ボルトに通したナットでバランス&針圧調整をしようともくろんでいます。うまくいきますかどうかご期待ください。以上、「ターンテーブル修復計画 その1」でした。次回、「ターンテーブル修復計画 その2」をお楽しみに!人気ブログランキング
2023.01.18
人気ブログランキングこんにちは。1月としては異例の暖かさの北関東です。曇っているのですが気温が13℃ってどうよ?さて、カートリッジ修復計画ですが前回音出しまでできたことを書きました。音出しに使用したレコードプレーヤー(DJ装置の名称ではターンテーブルと言うようですが)は、RELOOP ( リループ ) RP-7000MK2 BLACK でDJ向けのターンテーブルでした。先回も書きましたが、この機種の場合バランスウエイトが少し軽く、Victorのヘッドシェルに取り付けたEPC-300MCのバランスを取ろうとするとウエイトが抜けそうなほど後方に移動しなければなりませんでした。それで、確実な針圧を得るために針圧計を用いたわけですが、この原因を探ってみました。すると、確かにバランスウエイトが軽いこともあるのですが、EPC-300MC+Victorのヘッドシェルの重量が20gのようなのです。重い!ちなみに手持ちのいくつかのヘッドシェル付きのカートリッジの重さはこんな感じです。Technics EPS-270C+(多分)Technicsヘッドシェル 約16.5gaudio-technica AT-10G+audio-technicaヘッドシェル 約19.5gVictor Z-1S+Victorヘッドシェル 約18.5gDENON DL-103+audio-technicaヘッドシェル 約19.7g16.5gから19.7g位ですね。なので、EPC-300MC+Victorのヘッドシェルの重量 20gは(このプレーヤーには)少し重いようです。じつは、重いカードリッジを使うために補助ウエイトが準備されているプレイヤーがあります。RP-7000MK2もアームの一番後ろには補助ウエイトを差し込む穴と固定するためのビスがついていますが手持ちがないので今のところ使えません。EPC-300MCのカタログによると販売時に付いているヘッドシェルとの合計重量は、16.8gだそうですので、手持ちのヘッドシェルで軽めのものと交換してみることにしました。このちょっと頼りない感じのメーカー不明のヘッドシェルです。アルミ製かと思ったのですが、擦れたところが黒く見えるので硬質プラスティックかもしれません。取り付けました。重量はというと?なんと13g程です。7g軽量化!早速RP-7000MK2に取り付けてみましたが、バランスウエイトをかなり軸側に移動してゼロバランスが取れました。実はプレーヤーをラックに入れてしまったためバランスウエイトの目盛りが読みづらくなってしまい手探りでのセッティングになりましたが、バランスウエイトの目盛りで約2gで針圧計は1.94gでした。先回はRP-7000MK2に内蔵されているイコライザーアンプにそのまま信号を送り、LINE出力をYAMAHA AUDIOGRAM3というUSBオーディオインターフェイス機器のLINE入力に入れて、ヘッドフォンで音を聞いていましたが、今回は、MCカートリッジ用の昇圧トランス Fidelity-Research(フェディリティーリサーチ)のFRT-4を使い、マッキントッシュのプリメインアンプ PM-80aSEに繋いで、SONYのミニコンポのスピーカーで音出しをしています。FRT-4は入力インピーダンスを3Ω、10Ω、30Ω、100Ωと切り替えられるので、今回は10Ωで使っています。柔らかくていい感じの音が出ましたよ。ただ、やはりヘッドシェルがプラスティックでは心もとないので、何とか補助ウエイトを付けて少し重いカートリッジも使えるようにしたいと思います。以上、「カートリッジ修復計画 番外編」でした。次回は、先回の予告通り、ジャンクでンクで入手したレコートプレーヤーの修繕の記事を書きたいと思っています。お楽しみに!人気ブログランキング
2023.01.14
人気ブログランキングこんにちは。朝から冬晴れ?の関東地方。週末は15℃以上になるみたいです。行楽日和?さて、カートリッジ修復計画もその4になりました。先回は、ステンレス線を心棒にEPC-300MCのカンチレバーの残りとAT-13Eの針付きカンチレバーを瞬間接着剤で接合したところまでお伝えしました。接着剤が十分固まるまで24時間待機して、いよいよ音出しです。まず、EPC-300MCを手持ちのヘッドシャルに取り付けます。Victorのヘッドシェルです。多分アルミ合金だと思いますが、少し重いようです。配線はヘッドシェルについていたリード線をそのまま使いました。無酸素銅?を使用している高級なリード線もあるようですが、数センチの導線でどこまで音が変わるのか??(マニアの方は、電圧レベルの低いところなので”劇的に変わる”とおっしゃると思いますが....)オーバーハング調整のために、ヘッドシェルの根元から針先までの長さを52.8mm̟±0.5mmの位置にカートリッジを固定します。これで準備OKです。取り付けるレコートプレーヤーは、ジャンク品としてヤフオクで落札し、昨日届いたRELOOP ( リループ ) RP-7000MK2 BLACK でDJ向けのターンテーブルになります。インシュレーターの破損とアームの若干の曲がりがありますが、回転は正確で十分実用になります。何といっても重量が11.5Kgあるので安定感がありますね。RP-7000MK2にカートリッジを取り付けて、針圧を測ります。普通はバランスウエイトを用いてゼロバランスを取り、そこからバランスウエイトの目盛りで針圧をかけるのですが、この機種の場合バランスウエイトが少し軽く、バランスを取ろうとするとウエイトが抜けそうなほど後方に移動しなければならず、そこから針圧をかけるためにウエイトを戻す動作がスムースにできなかったので、確実な針圧を得るために針圧計を用いました。【送料無料】オーディオ用 高精度 スタイラスフォースメーター 針圧計EPC-300MCの針圧範囲は2.0±0.3gですので、接合部の負担を考えて少し軽めの1.9g位にしました。それでは、レコードの再生です。EPC-300MCはMC型なので出力電圧が0.1mVしかありません。MM型でしたら3から5mV程度が普通ですので1/30の電圧となります。(ちなみに有名なMC型カートリッジのDENON DL-103は0.3mV)ですのでアンプのPHONO端子(MM型用)に入力する前に、トランスやプリアンプなどで増幅してあげる必要があるのですが、今回は試験音出しということで、このRP-7000MK2に内蔵されているイコライザーアンプにそのまま信号を送り、LINE出力をYAMAHA AUDIOGRAM3というUSBオーディオインターフェイス機器のLINE入力に入れて、ヘッドフォンで音を聞くことにしました。微小電圧にも関わらずRP-7000MK2内蔵のイコライザーアンプがいい働きをしてくれて、雑音もなくレコートの音を再生してくれました!カートリッジ修復計画大成功!ちゃんとトレースしてくれましたよ。強度が弱そうなら「エポキシ樹脂系接着剤」で補強しようと思いましたが大丈夫のようです。以上、「カートリッジ修復計画 その4 音出し編」でした。次回は、ジャンクで入手したレコートプレーヤーの修繕の記事を書きたいと思っています。バランスウエイトが無いというか取り付けるところが折れて無くなっています。どうする?家康?お楽しみに!人気ブログランキング
2023.01.10
人気ブログランキングこんにちは。関東地方、来週末は季節外れの暖かさになると予報です。助かります。さて、先々回からアナログレコードの再生に使用されるカートリッジの修復について書いています。部材とおおよその手順が決まりましたので、実際に修復に着手してみました。まず、前回の最後に書いた”ゼリー状”の瞬間接着剤を購入しに100円ショップに行ってきました。あまり種類が無かったのですが、こちらを購入。”エポキシ系”かどうか不明。というか売り場には「エポキシ樹脂系接着剤」が無かったのです。主要成分が「シナノアクリレート」とのことでWebで調べてみたらやはり違ってました何と、「エポキシ樹脂系接着剤とは異なり、隙間を埋めるのには適していない。」だそうです、しかも商品の説明書きを見ると「接着面が小さい場合(眼鏡のフレームなど)やメッキ部分は十分な接着力が得られません。」とのこと。うーん初手から失敗?まあ仕方ありません。今回はこれを使います。さらに100円ショップの店内を見ていたらこんなものを発見。Φ0.28mmのステンレス線です。微妙な太さ(細さ?)なのですが、最悪太かったら削ればいいかなと思い購入しました。(20mもいらないけどね)結果的にこちらは成功でした。その他揃えた道具と部材がこちらです。では、”外科手術”の始まりです。まず、ステンレス線の太さの確認です。何と0.28mmステンレス線はEPC-300MCの残されたカンチレバーの穴にぴったりでした!むしろちょっと細いくらいかも知れません。このステンレス線が使えるとわかりましたので、勇気をもってAT-13Eのカンチレバーを根元から切断します。使ったのはデザインナイフ。比較的うまく切れたと思います。幸い切断面がつぶれていまん。結構固い素材だったようですね。実は切断した直後、”パチン”という音と共に針がある方のカンチレバーとVMの磁石がある方の部分が飛んでしまい、捜索に30分ほどかかるという失敗を犯してしまいました。でも発見できて良かったです。上の写真のように、AT-13Eのカンチレバーの切断面の穴の直径とΦ0.28mmのステンレス線の太さがほぼ同じ。実際挿入しようとしても入りませんでした。それで、目の細かなやすりで軽く研磨して細くしました。さらに必要十分な長さに切ったステンレス線がこちらです。(ちょっと長いかな?)スマホのカメラの拡大を使っているので見づらくてすいません。これで準備が整いましたので、接合作業開始です。①AT-13Eのカンチレバーの穴に少量の接着剤を付けて、ステンレス線を挿入します。(この部分の写真を撮るのを忘れました)②EPC-300MCの残ったカンチレバーの穴の部分にも少量の接着剤を付けて、①で作ったカンチレバーを差し込みます。③針の向きが正しい方向になるよう接着剤が固まらないうちに調整します。で、完成したのがこちらです。中々いい感じです。Webで見つけた正常なEPC-300MCのカンチレバーと比較してみると....ちょっと長いようですねでもまあ許容範囲かな?後は接着強度がどうかなって感じですが、一応24時間以上放置して接着部が固まるのを待ちたいと思います。その後ヘッドシェルに装着して音出しをしてみたいと思います。強度が弱そうなら「エポキシ樹脂系接着剤」で補強かな?以上、「カートリッジ修復計画 その3」でした。次回「カートリッジ修復計画 その4 音出し編」をお楽しみに!人気ブログランキング
2023.01.09
人気ブログランキングおはようございます。冬らしい寒い日が続く北関東ですが、日差しがあるのが幸いです。さて、先回からアナログレコードの再生に使用されるカートリッジの修復について書いています。今回のプロジェクトですが、ユーザーでは針交換のできないMC型のカートリッジのTechnics EPC-300MC(カンチレバーが根元から折れている)を自力で修復してみようというものです。こんな感じのカートリッジがです。本当に根元から折れていますが、それでも1~2mm位は残っているので、ここに別の針付きカンチレバーを接合します。というかできるか!?先回候補として2つの針付きカンチレバーをあげましたが、元々のカンチレバー付きのカートリッジの写真をWebで見たところ、AudioTechnica AT-13Eと非常に似ていましたので、こちらで決定です。こちらですね。 AudioTechnicaのAT-13Eのカンチレバー どうやら針は両方とも楕円針のようですので、相性もいいのではないかと思います。カンチレバーの太さなのですが、EPC-300MCの方はノギスが入らないので正確ではないのですが、折れた部分で0.3mmΦ位かなと思います。AT-13Eの方は根元で0.25mmΦどちらかのカンチレバーを他方に差し込むといった手法が出来そうにありません。恐らく心棒みたいなものを入れて中心を合わせ、エポキシ系の接着剤で固定することになりそうです。ネットでカートリッジの針折れの修復方法を調べた中では、ピアノ線を心棒として使っていた記事がありました。エスコ 0.2mmx 10m ピアノ線(品番:EA951AP-0.2)こんな感じのものを使うのでしょうか?さらにAmazonを見ていたら、「チタンハリガネ 極細0.1㎜ 」なんて言うのも見つかりました。純チタン 針金 ハリガネ 太さ 0.2mm 0.4 0.6mm 1mm 2mm 長さ 1m 2m 5m 10m (1, 1mm)こちらは0.2mmですね。しかし実際に使うの2~3mm程度でしょうから1mも購入しても他に使い道が無い.....というわけで手持ちの物で何か使えないかなと思っていたら、こんなものがありました。そう、配線用の線材の銅の心線です。多分これはΦ0.05mmくらいですので、余裕で心棒に使えます。ただ、ピアノ線に比べると強度が落ちますが、接着までの姿勢保持と考えれば強度はいいのかなとも思います。他に手持ちの配線材を探せば、もう少し強度のある線材が見つかるかもしれないのでさらに良いものが見つかればそちらを使用したいと思います。後必要なのはエポキシ系の瞬間接着剤です。やはりWebの記事によると接合状態をある程度の時間調整できる”ゼリー状”のものがベターのようです。手元には在庫がないので100円ショップで調達してきます。次回「カートリッジ修復計画 その3」をお楽しみに!人気ブログランキング
2023.01.08
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