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人気ブログランキングこんにちは。熱くなったり涼しくなったりに日ごとに気温の差が大きく、体調管理の難しい季節ですね。”5月病”の一因にもなるのかなーさて、カートリッジ修復計画の第3弾の最初は、地元のハードオフで購入したジャンクDENON DP-790に付属していたMM型のカートリッジDL-8の修復になります。このカートリッジについては「ターンテーブル修復計画第2弾 DP-790その1」で書いていますが、こんな感じのカートリッジです。DP-790の標準搭載のMMカートリッジのDL-8しっかりカンチレバーが変形して根元に亀裂が入っています。実は購入時にはカンチレバーが上記の写真の右側(カートリッジの銀色の部分)に押し付けられていました。(撮影忘れ)それを戻したところ根元に亀裂が入ってしまったということになります。で、こんな感じ拡大してみるとこの画像を見るとスタイラス(針)は残っているように見えますの希望あり!修復手順ですが、カンチレバーの根元が折れているので、一度カンチレバーを外し、ステンレス線を挿入してカンチレバーのへこみを修復して、最終的に接着剤でカートリッジ本体に残ったカンチレバーに接着する、ということになります。再度現在のカンチレバーの状態を確認してみます。カンチレバーを取り外しました。カートリッジに残ったカンチレバーがつぶれてしまいましたカンチレバーのへこみを修復するため0.28mmのステンレス線を挿入します。これがなかなか難しい。カンチレバーはアルミ製なのですが、何せ小さいですから保持の仕方と力の入れようが難しいんですよね。カートリッジに残ったカンチレバーの根元の潰れを修復します。少し変形が修復されました。一応ここまでにしておきます。(実はこの後途中で折れてしまいます)修復したカートリッジ側のカンチレバーとステンレス線を挿入したカンチレバーです。カンチレバーを接着剤でカートリッジに接着します。針の向きの調整がなかなか難しいです。カンチレバーの途中の切れ目は、へこみの修復中に折れてしまったところです。カートリッジ側に残ったカンチレバーの穴の深さは1mm程度しかありませんでしたが何とか接着しました。カンチレバーは本来中空のアルミ管で、軽量化されているわけですが、今回3mmほどのステンレス線(Φ0.28mm)が挿入されていますので、剛性はアップしていますが、重量は増していますので、高速の振動はし辛くいなっている=高音域は出力の低下が懸念されることになります。接着剤を乾燥させるため2日ほど寝かせて、DP-790にセットして視聴してみました。試聴装置はいつものこちらイコライザーアンプ audio-technica AT-PEQ3+YAMAHA AUDIOGRAM3+ヘッドフォン手持ちのジャズのレコードをかけてみました。ヘッドフォンでの視聴ですが、特に問題ない感じです。比較対象として手持ちのDL-8A(DENON DP-1600に付属していたもの)でも同じレコードを聴いてみました。特に違和感はなく音楽を楽しめた感じです。まあもう歳で高い方の音は聞こえませんから当然と言えば当然かトレースしている修復したDL-8です。針は問題なかったです。以上、「カートリッジ修復計画第3弾 DENON DL-8編」でした。次回は、Audio-TechnicaのAT-13Eの修復を試みてみたいと思います。こちらですねでは、「カートリッジ修復計画第3弾 Audio-Technica AT-13E編」をお楽しみに!人気ブログランキング
2023.05.24
人気ブログランキングこんにちは。GWが終了しましたね。5月8日には、新型コロナの分類変更もあり、徐々に通常の生活に戻っていくのでしょうか?さて、DENONのレコードプレーヤー(ターンテーブル)DP-790?の修復のその2を書きたいと思います。(?を付けました)結論から言いますとフォノモーターの制御の修理はできなかったのですが(そんな技術無い)実は内部基盤を確認している途中に面白いものを見つけました。こちらトランジスターの放熱板に貼ってあったメモ書きなんですけど、修理中に書かれたものだと思われます。「100Hランニングにて一時高速 原因不明 再現セズ、原因究明要す 検 渡辺 6/29」と読めますね。 多分メーカーか修理業者のメモだと思うのですが、「高速での回転=制御不能」という症状が出ていたものの100時間のランニングテストでは再現せず、修理もできなかったということのようです。今は100%再現していますが.....というわけで自力での修理は保留にして、代替の部品を調達することにしました。これがDENON製のレコードプレーヤーの良いところですね。この時期のDENON製レコードプレーヤーは、キャビネット、フォノモーター、トーンアームを組み合わせて作っているので、構成部品に不具合が生じたらその部分を交換すればよいわけです。それで、たまたまヤフオク!で見つけたDP-790のフォノモーター部分を入手することにしました。こちらです。裏側はこんな感じターンテーブルを外したところモーター軸の周囲に手元のDP-790もどき?には無い黒い板が取り付けられています。「ジャンク品」ということでしたが問題なく動作しました。ただ回転数をチェックするストロボスコープが付属していなかったので、ネットで探してこちらのサイトを参考に自作してみました。回転数表記が正確なストロボスコープを作ってみました。A4用紙に印刷し、ボール紙で補強しています。オーバーハングの目盛りもあって便利です。個人的には78回転の目盛りはいらないですが.....こんな感じで回転数をチェックできます。33回転をチェック中手元のものと入手したDP-790のフォノモーターの裏側を比較してみると...ほぼ同じですねでも1か所だけ異なるところを見つけました。こちらです。写真左にある黄色のフィルムコンデンサー(0.33μF 200VDC)が右の写真ではありません。よく見ると足がカットされたように見えます。コンデンサーを追加すれば直る?やってみよー!結論から言いますとダメでした手持ちの部品を探して0.33μF400VDCのコンデンサーを仮付けして試してみたのですが、高速回転は直りませんでした。で、入手したDP-790のモーター部を手持ちのキャビネットに取り付けて動作確認です。カートリッジは、手持ちのDENON DL-8Aを使用してみました。DP-790はクオーツロックではないのですが、当然ですが人間の耳で聴くには何の問題もありませんね。裏蓋はないですが、ACコードとフォノケーブルもきちんと固定しましたというわけで、「ターンテーブル修復計画第2弾 DP-790?その2」でした。「完結編」としなかったのは、取りはずしたターンテーブル部の修理を継続して行っていこうと思うからです。その時には、「ターンテーブル修復計画第2弾 DP-790?完結編」として書きたいと思います。お楽しみに!次回は、レコートカートリッジの修理関係の記事を書きたいと思っています。人気ブログランキング
2023.05.11
人気ブログランキングこんにちは。GWの中日です。今年のGWはさまさまな規制が無くなり、天候も良いようで観光地には大勢の人が繰り出してうるようですね。うちは今のところ遠出の予定はなく、近間で済ましています。さて、更新が2か月以上途絶えてしまいました。3月の確定申告と4月の雑用で趣味に使える時間が少なくなってしまったのでが原因です。それでも何もしなかったわけではないので、今回は最近ハードオフで入手したDENONのレコードプレーヤー(最近はターンテーブルと言うらしい)の修復について書いてみたいと思います。多分1回では終わらないので、「その1」とさせていただきます。4月下旬気分転換で寄った近所のハードオフに破格のレコードプレーヤーがありました。こちらです。カバーを上げたところ衝撃のお値段は?何と!、なんと!、ナント! 千円!(税込)勿論不具合ありのジャンク品なのですが、キャビネット、トーンアーム、ヘッドシェル、カートリッジが付いてこの価格は、当地では 破格! だと思います。ちなみに当地ではミニコンポに付いていたようなちゃちなものでも2千円以上しますし、3千円位のまともなものでもヘッドシェルやカートリッジが無いものがほとんどです。不具合点は、電源は入るものの回転数が制御されずに、超高速で回ってしまうというものでした。DENONあるあるかも知れません。DENONのレコードプレーヤーの回転系は、ACサーボモーターを使用し、ターンテーブルの内側に磁気テープに塗布するような磁性体を塗布し、その情報を磁気ヘッドでピックにアップして指定の回転数に調整する仕組みになっているようです。で、何らかの理由でこの制御がうまくいかないと回りっぱなしになってしまいます。逆に言うと多分ACモーターは生きているようなので、制御系の修理で正常に動く可能性があるということになります。で、この製品の型番なのですが.....実は普通銘板が貼ってあるキャビネットの裏側に銘板が無く型番わかりません。モーター部に回転数の確認する窓が開いているのでDP-1000やDP-1600かなとも思ったのですが、中身を見るとどうやらDP-790相当品のようです。本来ストロボが付いているところに部品がありません色々見てゆくとあくまで推測に過ぎませんが、DP-790を開発する途中の試作品のような感じがします。キャビネット背面の銘板がないことやモーター部にも本来あるはずの型番表示や回転数調整ボリュームのための表示番がありませんし、ACコードを固定する方法も製品の物とは異なるようなのです。まあ推測でしかありませんが....この機種、オーディオ入門用なのですが、それなりの評価をされているようで、中古でもそこそこの価格が付いています。【中古】 DENON デノン DP-790W ウォルナット仕上げ アナログレコードプレイヤー ダイレクトドライブ方式 マニュアル操作機【中古】DENON デノン (デンオン) DP-790 アナログレコードプレイヤー ダイレクトドライブ方式 マニュアル操作機さらに状態を見てゆきます。裏側 底板がありません。インシュレーターは安物のようですが付いています。内部はこんな感じACサーボモーターと電源・回転数切り替えSW、制御回路が見えます。電源トランスがありませんので、いわゆるトランスレスになるのでしょうか?ACプラグを繋いだら電源オンにしなくとも内部の金属部に触るのは危険ですね不具合がもう二つあります。2つ目ですが、電源・回転数切替SWがスムースに動きません。こちらですねOFFから33,45への切り替えが固い...というか電源が入らない時がある原因はこちらです。2つマイクロSWですが、左側が電源SW、右側が回転数切替SWのようです。SWの不良なのかSWを押す部品の変形なのか不明ですが、なかなかオンになりません。グリスなどの塗布で直る可能性はありますので、試してみるつもりです。不具合の3つ目はカートリッジです。標準でMMカートリッジのDL-8というものがf付属しているのですが...しっかりカンチレバーが変形して根元に亀裂が入っています。こんな感じですが、何とか修理して復活を目指します。以上、「ターンテーブル修復計画第2弾 DP-790その1」でした。次回、「ターンテーブル修復計画第2弾 DP-790その2」をお楽しみに!人気ブログランキング
2023.05.03
人気ブログランキングこんばんは。2月も残すところ1週間となり、それなりに暖かな日が増えてきた北関東です。梅の花の開花と共にスギ花粉も飛ぶようになり、早めに市販薬を飲み始めました。”転ばぬ先の杖”です。さて、前回はダンパーがへたってしまったGLANZのGMC-10Eの修復完了の記事を書きました。最後に「次回は、「ELECTRO ACUSTIC STS455E カンチレバー折れ」の修復を試みてみたいと思います。」と予告しました。しかしながらここに来て修復待ちのカートリッジが増えてきた(ヤフオクで落札)ことと修復に使う針付きのカンチレバー(非純正の交換針)が複数入手できたので、それらを「カートリッジ修復計画第3弾 準備編」としてご紹介し、次に修復するカートリッジをご紹介できればなと思います。現在手元にある修復待ちのカートリッジはこちら左2つは以前に紹介したELAC STS455EとDENON DL-103です。その右は、Technics EPC-300MCの修復のために針付きカンチレバーを、GLANZ GMC-10Eの修復のためにダンパーを提供したaudio-technicaのAT-13E。次が、audio-technica AT-F3Ⅱのカンチレーバー折れ。最後に、DENON DL-8のカンチレーバー折れの5個となります。audio-technicaのAT-13E振動部がほぼ無いaudio-technica AT-F3Ⅱカンチレバーが根元の根元で折れてるらしく修復は結構難しそうDENON DL-8振動系こちらも根元で折れており、カンチレバーの円形が三角形に変形しています。これらの修復のために入手した交換針たちがこちら上段 左から右に、東芝用N-58C、SANYO用ST-100SD、トリオ用N-43下段 左から右に、SONY用ND-143G、不明(多分トリオ)N-??上段の3個は、ネットフリマで、下段のN-143Gはハードオフで購入しました。最後の1個はなぜかジャンクボックスに入っていました。多分かなり前にハードオフで購入したものと思います。最近まで対応機種がわかりませんでしたが、今回フリマで購入したトリオ用N-43とほぼ同じ形状なので、トリオ用と思われます。ご存じの方も多いと思いますが、SANYO用ST-100SDとSONY用ND-143Gは共にaudio-technicaのVM型カートリッジのOEMカートリッジの交換針になります。最初に購入したSONY用ND-143Gは、DENON DL-103のカンチレバーと太さ(細さ)が同じようだったのが購入の決め手です。上がSONY用ND-143G、下が手持ちのDENON DL-103似てますよね後に入手したSANYO用ST-100SDも同様に細いストレートカンチレバーです。AT-13Eの修復に使えるかなと思いました。ちなみに手持ちのAT-12Eと並べてみるとダンパーの色とカンチレバーの根元の形状が若干異なりますが、針とカンチレバーは同じですよね?というわけで、カートリッジ修復計画第3弾は「ELECTRO ACUSTIC STS455E カンチレバー折れ」の修復の代わりに一番簡単であろうと思われる、EPC-300MCとGMC-10Eに部品を提供した「audio-technica AT-13EにSANYO用ST-100SDの振動部を移植して修復]」にしたいと思います。左のSANYO用ST-100SDの振動部を右のaudio-technica AT-13Eに移植しますテンションワイヤのテンション調整が難しいと思うけど、多分1回で終わると思う以上、「カートリッジ修復計画第3弾 準備編」でした。次回をお楽しみに!人気ブログランキング
2023.02.21
人気ブログランキングこんばんは。”如月”というのは、厳しい寒さに備え重ね着をする季節を意味する「衣更着(きさらぎ)」からきているという説があるようですね。でも個人的には、段々と春に向けて陽気が来るを意味する「気更来(きさらぎ)」あるいは春に向けて草木が更に生えてくるという意味の「生更木(きさらぎ)」から転じたという説を支持したいと思います。実際今日は最高気温が10℃を超えて春に向けて段々と暖かくなっている北関東です。さて、前回書きましたダンパーが溶けてしまったGMC-10Eの修復ですが、なんとかAT-13Eのダンパーを移植してカンチレバーの傾斜を修正できました。修復前ダンパーの一部がつぶれて、カンチレバーが傾いています。修復後ダンパーが少し傾いていますが、左右均等になって、カンチレバーの傾きが修正できました。使用したゴム系の接着剤も固まったようなので、早速組み立てて動作チェックをしてみました。使用したターンテーブルは、Pioneer PL-340GMC-10Eのスペックは以下の通りなので、推奨の2.0gの針圧でチェックです。出力電圧: 0.3mV内部インピーダンス: 15Ω適正針圧: 1.7~2.3g(最適2.0g)いい感じでレコード盤をトレースしてくれています。音も問題ないように聴こえますので、一度テンションワイヤーを外してしまったのですが、テンションに特に問題はないようです。(詳細は不明ですが.....)動作チェック装置は以下の通りですイコライザーアンプ audio-technica AT-PEQ3+YAMAHA AUDIOGRAM3出力電圧0.3mVなので本来ステップアップトランスやヘッドアンプが必要ですが何とかAUDIOGRAM3のラインアンプでヘッドフォンを鳴らすことができました。今回は上記の簡易装置を使っての動作チェックになりましたので、機会をみてメインで使っているRELOOP ( リループ ) RP-7000MK2 +MCカートリッジ用の昇圧トランス Fidelity-Research(フェディリティーリサーチ)のFRT-4+マッキントッシュ PM-80aSE+SONYのミニコンポのスピーカーで音出しをしてみたいと思っています。以上、「カートリッジ修復計画第2弾 GMC-10Eの修復完結編」でした。次回は、「ELECTRO ACUSTIC STS455E カンチレバー折れ」の修復を試みてみたいと思います。お楽しみに!人気ブログランキング
2023.02.01
人気ブログランキングこんにちは。冷凍庫のような寒波は過ぎたもののまだまだ寒い北関東です。いつになったら春が来るのかさて、「カートリッジ修復計画第2弾 導入編」で、現在手持ちの「修復を待つカートリッジ」3個をご紹介しました。その記事でもあ伝えしましたように、「カートリッジ修復計画第2弾」の最初は、GLANZ GMC-10Eの修復を行いたいと思います。その最大の理由は、「カンチレバーの確保が必要ではない」というものです。他の2つは、針の付いたカンチレバー-それも元々のカンチレバーに近いもの-を調達しなければなりません。このカンチレバーの調達はなかなか難しく、状態の良いものを安く入手できるのかどうかが修復の最大のポイントかもしれません。というわけで、最初はGLANZ GMC-10Eの針の傾斜を直してみようというわけです。さて、前回お知らせしたとおりご覧のようにカンチレバーが根元から傾斜しています。原因なのですが、ネットで情報を探してみると、「ダンバーが経年変化によって”溶けてしまう”から」なんだそうなのです。”溶けてしまう”とは?どういうこと?というわけで実際にダンパー部分を見てみることにします。ご存じの方も多いと思いますがこのGMC-10EはMC型には珍しく、振動系を交換できるようになっています。カンチレバーの傾斜の原因ですが、外した振動系のダンパーの部分を見てみると....ダンパーの一部がつぶれています。これがGMC-10Eで良く見られる症状のようなのです。修復方法ですが、潰れた(溶けた?)ゴムダンパーを取り除いて、代わりのバンパーを付けてあげるというものです。代りに移植するバンパーですが、手持ちのカンチレバーを取り去ったaudio-technicaのAT-13Eの残ったダンパーを利用します。GMC-10Eのダンパーと比べると少し厚みがありそうなのですが.....■作業過程1 古くなったゴムダンパーを撤去撤去したゴムダンパーとAT-13Eから外したゴムダンパーがこちら■作業過程2 AT-13Eのゴムダンパーを取り付けるそのままでは取り付けられないので、半分にカットして左右、あるいは前後から前のダンパーがあったところに入れて、コム系の接着剤で固定するという作戦です。(実はこれは失敗でした)なんとかセットしてみた置いてあるだけなので、ちょっと揺れたり、接着剤を付けようとしただけで外れてしまう....最終的にはテンションワイヤーのネジを緩めて、隙間を広げ、一方を接着したダンパーをセットして、カンチレバーを抑えてテンションワイヤーのネジを締め、最後に接着剤でダンパーの隙間を埋める..という作業を行いました。文章で書くとすぐですが、テンションワイヤーのネジをが外れてしまったりして、作業時間は2時間以上です。不器用な自分を恨むしかありません。で、何とか出来上がったのがこちら一度テンションワイヤーを外してしまったので、針圧をかけた時に変形度合いに全く自信がないですが、ダメな場合は再度テンションワイヤーの調整をしてみるつもりです。以上、「カートリッジ修復計画第2弾 GMC-10Eの修復その1」でした。次回、「カートリッジ修復計画第2弾 GMC-10Eの修復完結編」で、実際にレコード再生できるか確認してみるつもりです。お楽しみに!人気ブログランキング
2023.01.30
人気ブログランキングこんにちは。まだまだ続く日本列島冷凍庫状態。今日の最高気温の予想は3℃の北関東です。さて、「ターンテーブル修復計画 完結編」です。2つ作ったトーンアームの後ろ側とバランスウエイトが一つは軽すぎ、一つは重すぎで使えなかったことを「ターンテーブル修復計画 その3」で書きました。こちらの12mmx60mmの長ナットが重すぎた!というわけで、重さ半分位の12mmx30mmから40mm程度の長ナットを購入するために近くのホームセンターに出かけたのですが.....無い!そうなんです。60mmより短いものは50mmしかありませんでした。仕方なく普通の12mmΦのナットを4つ購入してきました。重さはというと?58gこのナットをスムースに回るようにこのボルトにねじ込んでメディスンテープで仮止めしました。この状態でターンテーブルに取り付けてみます。そして、audio-technicaのAT-10G(ヘッドシェル付き)を取り付けてバランスを取ってみると.....OK!針圧計で測りながらボルトを前に回してゆくと.....2.07gに調整できました。早速簡易にシステムを組んで手持ちのレコードをかけてみました。簡易システムはこちらイコライザーにaudio-technica AT-PEQ3。LINE出力をYAMAHA AUDIOGRAM3にいれて、Panasonicのヘッドホン RP-HT260で試聴です。 OKでした!実は無音時に若干ハムが聞こえてきます。原因特定はできていないのですが、多分audio-technica AT-PEQ3ではないかなと思っています。ACアダプターが純正ではないからという理由なんですが、果たして....その内解明しようと思います。また、「ターンテーブル修復計画 その2」で、「若干「カーサ...カーサ」という引きずるような音があり回転数もほんの少し揺れるものの、普通に回転するように.....ドユコト?」と書いた現象もモーターの軸の若干のゆがみだったようで、ターンテーブルの外周を上から押してあげることで解消しました!これで、サブのレコードプレーヤーができました。作成したバランスウエイトは後日色付けする予定です。以上、「ターンテーブル修復計画 完結編」でした。次回は「カートリッジ修復計画第2弾 その1」をお送りします。お楽しみに!人気ブログランキング
2023.01.27
人気ブログランキングこんにちは。昨日に引き続き寒い北関東ですが、日差しが出て気温が上がり少しは過ごしやすいです。さて、「カートリッジ修復計画第1弾(Technics EPC-300MC)」は成功裏に終わりました。(耐久性は未検証ですが.....)「ターンテーブル修復計画 その1」で、「実は現在のところ、修復を待つカートリッジが3個ほどあります。これらの修復記事も今回から書くターンテーブル修復計画と並行して掲載してゆく予定ですが、針付きのカンチレバー=しかもカートリッジにあったもの=を入手するのがなかなか難しいです。」と書きました。それがこちらになります。左からELECTRO ACUSTIC STS455E カンチレバー折れDENON DL-103 カンチレバー折れGLANZ GMC-10E カンチレバー曲がりです。■DENON DL-103は言わずと知れたMCカートリッジの標準器。ネットショップでも中古品が多数出品されていますが、お高いですデノン DENON ヘッドシェル付き MCカートリッジ DL-103 【中古】【中古品】DENON DL-103S【中古】【輸入・国内仕様】DENON MC型カートリッジ DL-103勿論新品はもっと高い!DENON - DL-103(MC型カートリッジ)【在庫有り即納】今回修復予定のDL-103のカンチレバーの状態はこんな感じ根元からスパっと折れているので修復し易そうです。ただ、DL-103のカンチレバーは外径0.4㎜内径0.3㎜なのだそうです。この太さ(細さ?)のカンチレバーを安く入手できるのかが修復のポイントですね。■ELAC STS-455EはMM型のカートリッジで、クラシック向きと言われていますね。この個体は最近ネットオークションで結構安く入手しました。実は同様のカンチレバー折れの別の個体を持っていたのですが、「自分で修復できる」という情報を知らずに、ネットオークションで手放しました。そのリベンジといったところでしょうか?ちなみにネットショップで交換針を探してみると.....高い!JICO D-455-E NUDE 無垢楕円針 ELAC エラック レコード針 ELAC エラック レコード針 交換針 【ジコー】修復する甲斐があるというものです。ただし、折れた部分がつぶれているのでなかなか手ごわそうです。最後に、■GLANZ GMC-10Eですが、ご覧のようにカンチレバーが根元から傾斜しています。針先は大丈夫のようなので、この傾斜を修復できれば使えそうですね。実はこのGMC-10EはMC型には珍しく、振動系を交換できるようになっています。そしてネットで調べてみるとよくある故障のようなのです。詳しくは、「カートリッジ修復計画第2弾 GMC-10Eの修復その1」で書いていこうと思います。というわけで「カートリッジ修復計画第2弾」は、GLANZ GMC-10Eの修復計画となります!以上、「カートリッジ修復計画第2弾 導入編」でした。次回は、「カートリッジ修復計画第2弾 GMC-10Eの修復その1」をお送りします。お楽しみに!人気ブログランキング
2023.01.26
人気ブログランキングおはようございます。全国的な寒波が到来!この辺はそんなに雪が降ることは無いのですが、今日は雪です!冬ごもりです...さて、「ターンテーブル修復計画 その3」です。その2で作ったトーンアームの後ろ側とバランスウエイトを実際にNumark TT100に取り付けてみました。ヘッドシェルが無い時には何とかバランスが取れるのですが、上の写真のように20g近いヘッドシェル+カートリッジ(Audio-technica AT-10G)を付けるとバランスウエイトを一番後ろまで下げても、ヘッドシェルが持ち上がりません。ちょっと重量不足のようですね。最近手に入れたデジタル重量計で測ったところ71.9gでした。重さが足りなければ、バランスウエイト(長ナット)に釣りなどで使う鉛板を巻き付けてみることも検討していますが、近所に釣具店は無いのですぐには対応できません。なので、先日もう少し太い=重いボルトとナットを調達してきました。こちらです。M12x45mmのボルトと12x60mmの長ナットです。前回と同じように、M12x45mmのボルトにM5x12mmのボルトを接着します。取り付けるためのM5のネジとM12のボルト、12x60mmの長ナットの合計で150.7と倍以上の重量になりました。まずこちらで試してみて、だめなら鉛板を調達しようと思います。さらに折れたところにビスをねじ込んで使う予定でしたが、軸のボルト+バランスウエイトの重さゆえに少し不安定のようです。それで、少し改良しようと思います。まず、トーンアームの折れたところに、M5のナットを瞬間接着剤で接着します。(M5のナットですね)トーンアーム、M5のナットとも接着面をヤスリで平らに削り、瞬間接着剤で貼り付けます。出来上がりそのナットに作成した軸のボルトをねじ込むことにします。で、重い方のセットを使ってみたのですが......今度は重すぎた!うーん、なかなかうまくゆかないですねー仕方ないので少し短めの長ナットを調達して来ます。今日は無理かな?以上、「ターンテーブル修復計画 その3」でした。次回の「ターンテーブル修復計画 その4」もお楽しみに!人気ブログランキング
2023.01.25
人気ブログランキングこんばんは。寒い日が続いています。来週はさらに寒くなるとか春が待ち遠しいですさて、「ターンテーブル修復計画 その2」です。ヤフオクで入手したNumarkのTT100というDJ用ターンテーブル。「音出しOK」という商品説明だったのですが....自宅に到着したものに電源を入れてみると....ターンテーブルが回らない電源は入るんですが、回らない....その内かすかに動き出すも....止まる!なんじゃこりゃ!ってことで出品者にご連絡。「音出しチェックされてたんじゃんないんでしょうか?ターンテーブルが回らないのにどうやって音出ししたんでしょうか?」その回答が秀逸でした。「申し訳りません。チェック担当者が 手で回して 音出ししたようです」マジ?確かにカートリッジを付けて手でターンテーブルを回せば音は出るよね!?でもそんなこと商品説明に一言も書いて無いんだけど....「申し訳ありません。担当者が商品説明に書くのを忘れたようです。それで、商品を着払いで返送していただければ、返金いたします」と大変良心的な対応の連絡をいただきました。残念でしたがモーターが回らないのでは、トーンアームを修理しても使えませんので、返品することにしました。この時点で年末で郵便局が休みだったので、年明け1月4日に返品しようと思っていたのですが.....返品しようとした日に念のために再度電源を入れてみると......回るじゃん若干「カーサ...カーサ」という引きずるような音があり回転数もほんの少し揺れるものの、普通に回転するように.....ドユコト?考えられる理由としては、この品物の発送地が北国であったこと、宅配便が届いてから暖房のない部屋で保管していたこと、商品が到着して比較的すぐに動作チェックをしたこと、などが原因でモーター内のグリスが固まっていたのでは????と思います。その後、返品のために数日たってから動作させるた時には、モーター内のグリスが柔らかくなり、何とか回転するようになった....ということかも知れません。(本当の理由はわからないけどね)というわけで返品するのはやめて、トーンアームを修復することにしました。どうやるかというと折れたところにある穴にボルト①を埋め、そのボルトに太めのボルト②(60mm位)を接着し、ボルト②に重めのナットを入れて回転させてバランスを取ろうという作戦です。まず、トーンアームの折れた部分の太さと穴の直径を測ってみます。14mmと4.3mm位かな?この穴にねじ込める短めのネジを手持ちから探してみるとこんなネジがありました。ねじ込んでみると.....ちょうどいい感じネジの太さは4.9mm位。多分M5という規格のものだと思います。このネジに少し太めの両切りの全ネジを接着し、長ナットを入れてバランスを取るという作戦です。(もう少しふといものの方が良かったかも)(間違えてステンレスではなくメッキされた鉄製のネジとナットを購入です)接着にあたり接着面をやすりで平らにしました。カートリッジのカンチレバーの接着に使ったセメダイン3000ゴールドで接着します。接着できました!これをバランスウエイトの代わりに使って針圧を調整するという作戦です。実際のところ重さと長さがこれでいいのか検証もせずに準備してしまいましたので、次回、実際に取り付けて実用性があるかどうかを確かめたいと思います。重さが足りなければ、長ナットに釣りなどで使う鉛板を巻き付けてみることも検討しています。さてさて、うまくいきますかどうか?次回「ターンテーブル修復計画 その3」をお楽しみに!以上、「ターンテーブル修復計画 その2」でした。人気ブログランキング
2023.01.21
人気ブログランキングこんにちは。今週末から全国的に寒波が到来するようです。”冬グルメ”は好きですが、寒いのは苦手ですさて、Technics のMCカートリッジの修復計画が無事に完了しました。その後何回か使用していますが今のところ問題はありません。反省点があるとすれば、瞬間接着剤にエポキシ樹脂系のものを使わなっかったことでしょうか?強度の点で少し不安が残りますので、次回はこの点を改良したいと思っています。実は現在のところ、修復を待つカートリッジが3個ほどあります。これらの修復記事も今回から書くターンテーブル修復計画と並行して掲載してゆく予定ですが、針付きのカンチレバー=しかもカートリッジにあったもの=を入手するのがなかなか難しいです。さて、「オーディオ熱再燃?」で書いたように、オーディオマニアの方の遺品整理を引き受けたことで、昔そこそこ凝っていたオーディオ装置の再構築をはじめました。預かった遺品の中に、カートリッジやプリメインアンプなどがあったので、レコードプレーヤーがあれば昔のレコードが効けるなと思い、ハードオフでかなり古いレコートプレーヤーを1台調達しました。PionnerのPL-340という1979年発売のダイレクトドライブ・フルオートプレイヤーです。これはカタログの写真で、現物は経年変化で表面の塗装?が荒れ、透明のダストカバーも黄ばみや傷がありましたが、レコードプレーヤーとしての機能は生きていて、問題なく使用出来ています。その後、DJ用のStanton T.50のジャンクも入手。回転数がロックされないということで、ジャンクで結構安く入手できました。【中古】 STANTON 超ハイ・トルク・ターンテーブル ST.150実際に家に帰って使ってみると、確かにロックはしないのですが、回転調整のフェーダーで実用上問題ないレベルに調整できるようです。時間があれば内部の制御回路を見てみたいと思っています。さらにオークションで良さそうなレコードプレーヤーを何台か落札してみました。何台あったら気が済むのって話ですが、その中の1台が修復したカートリッジをチェックしたRELOOP RP7000MK2 になります。新品で買うと結構なお値段のターンテーブルでしたが、若干の”難あり”で格安で入手できました。RELOOP RP-7000 MK2 安心の日本正規品!そんな中で入手した1台のターンテーブルが、今回の修復計画で修理するNumarkのTT100というDJ用ターンテーブルとなります。Stantonのスプリットシートが乗っていますが、Numark製です。入手したものにはヘッドシェル、カートリッジは付属していませんでした。一見問題ないように見えるターンテーブルですが、どこを修復しなくてはならないかというと.....そう!トーンアームの後方部分、バランスウエイトを付ける部分がぽっきりと折れてるんですねー計画ではここにステンレス製のボルトを接続し、ボルトに通したナットでバランス&針圧調整をしようともくろんでいます。うまくいきますかどうかご期待ください。以上、「ターンテーブル修復計画 その1」でした。次回、「ターンテーブル修復計画 その2」をお楽しみに!人気ブログランキング
2023.01.18
人気ブログランキングこんにちは。1月としては異例の暖かさの北関東です。曇っているのですが気温が13℃ってどうよ?さて、カートリッジ修復計画ですが前回音出しまでできたことを書きました。音出しに使用したレコードプレーヤー(DJ装置の名称ではターンテーブルと言うようですが)は、RELOOP ( リループ ) RP-7000MK2 BLACK でDJ向けのターンテーブルでした。先回も書きましたが、この機種の場合バランスウエイトが少し軽く、Victorのヘッドシェルに取り付けたEPC-300MCのバランスを取ろうとするとウエイトが抜けそうなほど後方に移動しなければなりませんでした。それで、確実な針圧を得るために針圧計を用いたわけですが、この原因を探ってみました。すると、確かにバランスウエイトが軽いこともあるのですが、EPC-300MC+Victorのヘッドシェルの重量が20gのようなのです。重い!ちなみに手持ちのいくつかのヘッドシェル付きのカートリッジの重さはこんな感じです。Technics EPS-270C+(多分)Technicsヘッドシェル 約16.5gaudio-technica AT-10G+audio-technicaヘッドシェル 約19.5gVictor Z-1S+Victorヘッドシェル 約18.5gDENON DL-103+audio-technicaヘッドシェル 約19.7g16.5gから19.7g位ですね。なので、EPC-300MC+Victorのヘッドシェルの重量 20gは(このプレーヤーには)少し重いようです。じつは、重いカードリッジを使うために補助ウエイトが準備されているプレイヤーがあります。RP-7000MK2もアームの一番後ろには補助ウエイトを差し込む穴と固定するためのビスがついていますが手持ちがないので今のところ使えません。EPC-300MCのカタログによると販売時に付いているヘッドシェルとの合計重量は、16.8gだそうですので、手持ちのヘッドシェルで軽めのものと交換してみることにしました。このちょっと頼りない感じのメーカー不明のヘッドシェルです。アルミ製かと思ったのですが、擦れたところが黒く見えるので硬質プラスティックかもしれません。取り付けました。重量はというと?なんと13g程です。7g軽量化!早速RP-7000MK2に取り付けてみましたが、バランスウエイトをかなり軸側に移動してゼロバランスが取れました。実はプレーヤーをラックに入れてしまったためバランスウエイトの目盛りが読みづらくなってしまい手探りでのセッティングになりましたが、バランスウエイトの目盛りで約2gで針圧計は1.94gでした。先回はRP-7000MK2に内蔵されているイコライザーアンプにそのまま信号を送り、LINE出力をYAMAHA AUDIOGRAM3というUSBオーディオインターフェイス機器のLINE入力に入れて、ヘッドフォンで音を聞いていましたが、今回は、MCカートリッジ用の昇圧トランス Fidelity-Research(フェディリティーリサーチ)のFRT-4を使い、マッキントッシュのプリメインアンプ PM-80aSEに繋いで、SONYのミニコンポのスピーカーで音出しをしています。FRT-4は入力インピーダンスを3Ω、10Ω、30Ω、100Ωと切り替えられるので、今回は10Ωで使っています。柔らかくていい感じの音が出ましたよ。ただ、やはりヘッドシェルがプラスティックでは心もとないので、何とか補助ウエイトを付けて少し重いカートリッジも使えるようにしたいと思います。以上、「カートリッジ修復計画 番外編」でした。次回は、先回の予告通り、ジャンクでンクで入手したレコートプレーヤーの修繕の記事を書きたいと思っています。お楽しみに!人気ブログランキング
2023.01.14
人気ブログランキングこんにちは。朝から冬晴れ?の関東地方。週末は15℃以上になるみたいです。行楽日和?さて、カートリッジ修復計画もその4になりました。先回は、ステンレス線を心棒にEPC-300MCのカンチレバーの残りとAT-13Eの針付きカンチレバーを瞬間接着剤で接合したところまでお伝えしました。接着剤が十分固まるまで24時間待機して、いよいよ音出しです。まず、EPC-300MCを手持ちのヘッドシャルに取り付けます。Victorのヘッドシェルです。多分アルミ合金だと思いますが、少し重いようです。配線はヘッドシェルについていたリード線をそのまま使いました。無酸素銅?を使用している高級なリード線もあるようですが、数センチの導線でどこまで音が変わるのか??(マニアの方は、電圧レベルの低いところなので”劇的に変わる”とおっしゃると思いますが....)オーバーハング調整のために、ヘッドシェルの根元から針先までの長さを52.8mm̟±0.5mmの位置にカートリッジを固定します。これで準備OKです。取り付けるレコートプレーヤーは、ジャンク品としてヤフオクで落札し、昨日届いたRELOOP ( リループ ) RP-7000MK2 BLACK でDJ向けのターンテーブルになります。インシュレーターの破損とアームの若干の曲がりがありますが、回転は正確で十分実用になります。何といっても重量が11.5Kgあるので安定感がありますね。RP-7000MK2にカートリッジを取り付けて、針圧を測ります。普通はバランスウエイトを用いてゼロバランスを取り、そこからバランスウエイトの目盛りで針圧をかけるのですが、この機種の場合バランスウエイトが少し軽く、バランスを取ろうとするとウエイトが抜けそうなほど後方に移動しなければならず、そこから針圧をかけるためにウエイトを戻す動作がスムースにできなかったので、確実な針圧を得るために針圧計を用いました。【送料無料】オーディオ用 高精度 スタイラスフォースメーター 針圧計EPC-300MCの針圧範囲は2.0±0.3gですので、接合部の負担を考えて少し軽めの1.9g位にしました。それでは、レコードの再生です。EPC-300MCはMC型なので出力電圧が0.1mVしかありません。MM型でしたら3から5mV程度が普通ですので1/30の電圧となります。(ちなみに有名なMC型カートリッジのDENON DL-103は0.3mV)ですのでアンプのPHONO端子(MM型用)に入力する前に、トランスやプリアンプなどで増幅してあげる必要があるのですが、今回は試験音出しということで、このRP-7000MK2に内蔵されているイコライザーアンプにそのまま信号を送り、LINE出力をYAMAHA AUDIOGRAM3というUSBオーディオインターフェイス機器のLINE入力に入れて、ヘッドフォンで音を聞くことにしました。微小電圧にも関わらずRP-7000MK2内蔵のイコライザーアンプがいい働きをしてくれて、雑音もなくレコートの音を再生してくれました!カートリッジ修復計画大成功!ちゃんとトレースしてくれましたよ。強度が弱そうなら「エポキシ樹脂系接着剤」で補強しようと思いましたが大丈夫のようです。以上、「カートリッジ修復計画 その4 音出し編」でした。次回は、ジャンクで入手したレコートプレーヤーの修繕の記事を書きたいと思っています。バランスウエイトが無いというか取り付けるところが折れて無くなっています。どうする?家康?お楽しみに!人気ブログランキング
2023.01.10
人気ブログランキングこんにちは。関東地方、来週末は季節外れの暖かさになると予報です。助かります。さて、先々回からアナログレコードの再生に使用されるカートリッジの修復について書いています。部材とおおよその手順が決まりましたので、実際に修復に着手してみました。まず、前回の最後に書いた”ゼリー状”の瞬間接着剤を購入しに100円ショップに行ってきました。あまり種類が無かったのですが、こちらを購入。”エポキシ系”かどうか不明。というか売り場には「エポキシ樹脂系接着剤」が無かったのです。主要成分が「シナノアクリレート」とのことでWebで調べてみたらやはり違ってました何と、「エポキシ樹脂系接着剤とは異なり、隙間を埋めるのには適していない。」だそうです、しかも商品の説明書きを見ると「接着面が小さい場合(眼鏡のフレームなど)やメッキ部分は十分な接着力が得られません。」とのこと。うーん初手から失敗?まあ仕方ありません。今回はこれを使います。さらに100円ショップの店内を見ていたらこんなものを発見。Φ0.28mmのステンレス線です。微妙な太さ(細さ?)なのですが、最悪太かったら削ればいいかなと思い購入しました。(20mもいらないけどね)結果的にこちらは成功でした。その他揃えた道具と部材がこちらです。では、”外科手術”の始まりです。まず、ステンレス線の太さの確認です。何と0.28mmステンレス線はEPC-300MCの残されたカンチレバーの穴にぴったりでした!むしろちょっと細いくらいかも知れません。このステンレス線が使えるとわかりましたので、勇気をもってAT-13Eのカンチレバーを根元から切断します。使ったのはデザインナイフ。比較的うまく切れたと思います。幸い切断面がつぶれていまん。結構固い素材だったようですね。実は切断した直後、”パチン”という音と共に針がある方のカンチレバーとVMの磁石がある方の部分が飛んでしまい、捜索に30分ほどかかるという失敗を犯してしまいました。でも発見できて良かったです。上の写真のように、AT-13Eのカンチレバーの切断面の穴の直径とΦ0.28mmのステンレス線の太さがほぼ同じ。実際挿入しようとしても入りませんでした。それで、目の細かなやすりで軽く研磨して細くしました。さらに必要十分な長さに切ったステンレス線がこちらです。(ちょっと長いかな?)スマホのカメラの拡大を使っているので見づらくてすいません。これで準備が整いましたので、接合作業開始です。①AT-13Eのカンチレバーの穴に少量の接着剤を付けて、ステンレス線を挿入します。(この部分の写真を撮るのを忘れました)②EPC-300MCの残ったカンチレバーの穴の部分にも少量の接着剤を付けて、①で作ったカンチレバーを差し込みます。③針の向きが正しい方向になるよう接着剤が固まらないうちに調整します。で、完成したのがこちらです。中々いい感じです。Webで見つけた正常なEPC-300MCのカンチレバーと比較してみると....ちょっと長いようですねでもまあ許容範囲かな?後は接着強度がどうかなって感じですが、一応24時間以上放置して接着部が固まるのを待ちたいと思います。その後ヘッドシェルに装着して音出しをしてみたいと思います。強度が弱そうなら「エポキシ樹脂系接着剤」で補強かな?以上、「カートリッジ修復計画 その3」でした。次回「カートリッジ修復計画 その4 音出し編」をお楽しみに!人気ブログランキング
2023.01.09
人気ブログランキングおはようございます。冬らしい寒い日が続く北関東ですが、日差しがあるのが幸いです。さて、先回からアナログレコードの再生に使用されるカートリッジの修復について書いています。今回のプロジェクトですが、ユーザーでは針交換のできないMC型のカートリッジのTechnics EPC-300MC(カンチレバーが根元から折れている)を自力で修復してみようというものです。こんな感じのカートリッジがです。本当に根元から折れていますが、それでも1~2mm位は残っているので、ここに別の針付きカンチレバーを接合します。というかできるか!?先回候補として2つの針付きカンチレバーをあげましたが、元々のカンチレバー付きのカートリッジの写真をWebで見たところ、AudioTechnica AT-13Eと非常に似ていましたので、こちらで決定です。こちらですね。 AudioTechnicaのAT-13Eのカンチレバー どうやら針は両方とも楕円針のようですので、相性もいいのではないかと思います。カンチレバーの太さなのですが、EPC-300MCの方はノギスが入らないので正確ではないのですが、折れた部分で0.3mmΦ位かなと思います。AT-13Eの方は根元で0.25mmΦどちらかのカンチレバーを他方に差し込むといった手法が出来そうにありません。恐らく心棒みたいなものを入れて中心を合わせ、エポキシ系の接着剤で固定することになりそうです。ネットでカートリッジの針折れの修復方法を調べた中では、ピアノ線を心棒として使っていた記事がありました。エスコ 0.2mmx 10m ピアノ線(品番:EA951AP-0.2)こんな感じのものを使うのでしょうか?さらにAmazonを見ていたら、「チタンハリガネ 極細0.1㎜ 」なんて言うのも見つかりました。純チタン 針金 ハリガネ 太さ 0.2mm 0.4 0.6mm 1mm 2mm 長さ 1m 2m 5m 10m (1, 1mm)こちらは0.2mmですね。しかし実際に使うの2~3mm程度でしょうから1mも購入しても他に使い道が無い.....というわけで手持ちの物で何か使えないかなと思っていたら、こんなものがありました。そう、配線用の線材の銅の心線です。多分これはΦ0.05mmくらいですので、余裕で心棒に使えます。ただ、ピアノ線に比べると強度が落ちますが、接着までの姿勢保持と考えれば強度はいいのかなとも思います。他に手持ちの配線材を探せば、もう少し強度のある線材が見つかるかもしれないのでさらに良いものが見つかればそちらを使用したいと思います。後必要なのはエポキシ系の瞬間接着剤です。やはりWebの記事によると接合状態をある程度の時間調整できる”ゼリー状”のものがベターのようです。手元には在庫がないので100円ショップで調達してきます。次回「カートリッジ修復計画 その3」をお楽しみに!人気ブログランキング
2023.01.08
人気ブログランキングこんばんは。今日の北関東はすごい風で、冬本番に突入ってとこですかね。さて、今回から数回にわたってアナログレコードの再生に使用されるカートリッジの修復について書いていきたいと思っています。といってもまだ計画中で実施しているわけではありません。「カートリッジ」と聞くと若い方は、インクジェットプリンターの”インクカートリッジ”や電子式たばこのカートリッジなどを連想されるかもしれません。DENONという有名なオーディオ機器メーカーのDENONオフィシャルブログにわかりやすい説明があったので、引用させていただきました。ブログはこちらDENONオフィシャルブログそもそもカートリッジとはなんでしょうか。世の中にはカートリッジっていろいろありますよね。たとえば万年筆のインクもカートリッジ。ゲームのROMカセットもカートリッジ、プリンターなどのインクもカートリッジです。調べてみると、カートリッジ=Cartridge(英語)とは「必要とされる機能をパッケージした比較的容易に交換可能な部品」を意味する言葉で、オーディオ機器でカートリッジと言えばレコードプレーヤーの針を含むピックアップ部分を指します。では具体的に、レコードプレーヤーのどの部分がカートリッジなのでしょうか。レコードプレーヤーのピックアップ部分はトーンアーム、ヘッドシェル、カートリッジで構成されています。上の写真の黄色い丸の部分がカートリッジです。カートリッジは一般的にヘッドシェルにねじ止めされています。そしてヘッドシェルはトーンアームとコネクターでつながっています。お分かり頂けたでしょうか?レコート盤に接する針(スタイラス)を保持し、レコートの溝から音(振動?)をピックアップして電気的な音声信号に変換させる部分のパッケージということになります。そしてこちらがNHKで使用されていた?と有名なDENON のDL-103というMC型カートリッジになります。デノンのカートリッジ「DL-103」【中古】DENON MC型カートリッジ DL-103 o7r6kf1デノン|Denon MC形カートリッジ DL-103[DL103]MC型というのは、振動を音声信号に変える部分の仕組みを表していて、MCとはムービングコイル「Moving Coil」の略です。もう一つよりポピュラーなのがMM型でムービングマグネット「Moving Magnet」の略になります。一般にMM型の方が構造が簡単で出力電圧が高いので使い勝手がよく、値段も安いものが多いです。しかもスタイラスとカンチレバー部分(これを交換針と呼ぶ場合があります)を交換できるので維持費もリーズナブルです。一方、MC型は出力電圧が低いためトランスあるいはプリ・プリアンプで増幅する必要があり、構造的に技術が必要な場合が多く、価格も高いものが多いですが、音質はMC型の方が良いという評価があります。ただし、いわゆる針交換はユーザーではできずメーカーに依頼することになり、維持費が高くなる傾向になります。今回のプロジェクトとですが、ユーザーでは針交換のできないMC型のカートリッジでカンチレバーが折れて、スタイラス部分が無くなってしまっているカートリッジを自力で修復してみようというものです。そのカートリッジがこちらです。Technics EPC-300MC ¥15,000(1979年頃)オーディオの足跡さんから引用させていただきました。で実際の修復する手持ちのカートリッジは、こちらになります。オーディオの足跡さんの資料によるとEPS-300MC(¥12,000)という交換針があるらしいのですが、 多分現在はサービスが行われていません。それで、今回はこのカートリッジの折れたカンチレバーに別の針付きカンチレバーを接合してみようというわけです。勿論本来の音が出るわけではありません。EPC-300MCはチタニウムナイトライド(TiN)という高級?カンチレバーを使用していますし、針先(スタイラス)は、0.2x0.7mil楕円ダイヤ針になっているからです。それでも音が出ればいい!という姿勢で手持ちの針付きカンチレバーを接合してみようということです。移植する針付きカンチレバーの候補は2つありますが、一つはこちらです。AudioTechnicaのAT-13Eのカンチレバーの部分です。このカートリッジ使えそうに見えるのですが実は.....カンチレバーをカートリッジに固定するサスペンションワイヤーがバンパーのところで切れてしまっているのです。針先はびみょーですが、使えそうな気がします。もう一つの候補はこちら現在交換針を製造している唯一のメーカー?ではないかと思われるNAGAOKA(ナガオカ株式会社)の型番不明のカートリッジ交換針です。針先の状態はこんな感じ一応ブロックダイヤモンドと箱には書いてあるんですが....次回「カートリッジ修復計画 その2」をお楽しみに!人気ブログランキング
2022.12.14
人気ブログランキングこんにちは。前回の更新から3カ月も過ぎてしまいました。ここ数日は冬本番という感じで冷え冷えとした北関東です。さて、この3カ月の間にちょっとしたことがきっかけで昔はまっていた”オーディオ”に少し手を染めるようになりました。その”きっかけ”というのは、知人のオーディオマニアだった親族が亡くなり、オーディオ関係の遺品の処分を頼まれたことでした。中々のマニアの方で、自作スピーカーあり、真空管アンプあり、レコードプレーヤーあり、PA用のミキサーやイコライザーありと素人にはどうやって処分したいいものか困っていた様子でした。多くは故人のオーディオ仲間の方が譲り受けたようなのですが、残ったものの処分を任された形になります。個人的に昔欲しかった部品などもあり、引き受けることに.....大小さまざまな製品やら部品やらを自宅に持ち帰り、動作チェックなどをしながらオークションに出品しております。第一弾として二十数品目ほど預かり、その内の10品目程度を処分することができました。今でもオーディオマニアの方は多いようで、引退したせどり稼業の在庫処分で出品している本などに比べアクセス数が半端ではありません。例えば、有名な Technicsのレコードプレーヤー SL-1200MK7 ですがTechnics SL-1200MK7-K ダイレクトドライブターンテーブルシステム テクニクス DJ DJプレイ 音楽 送料無料アクセス 1600台 ウォッチ 40台に 入札件数 2桁 という結果になりました。さらに Marantz のプリメインアンプ PM6007マランツ プリメインアンプ PM6007 【配送種別A】アクセス 1500台 ウォッチ 60台 入札件数 2桁 でした。さらにすごかったのは、自作の真空管メインアンプです。それほど出力のないシングルアンプにも関わらずアクセス 3000台 ウォッチ 40台 入札件数 2桁という結果になりました。他の出品もそこそこアクセス、ウォッチがあり、”皆さん興味があるんだなー”と再確認した次第です。私も以前は自作オーディオにはまっていたことがあり、真空アンプの収集やスピーカーシステムの自作や収集をしておりましたが、せどり稼業が忙しくなり、時々物品をハードオフやオークションで購入・落札するもののオーディオシステムとして完成したものを設置して聴くということもなくなっていました。せどりをやめてからはご存じのように、真空管ラジオと鉄道模型に時間を使うようになり、オーディオには向かいませんでした。今回動作チェックのためにいろいろ調査をしたり、実際に機器に触ったりしているうちに、わずかながらオーディオ熱が再燃してきたようで、ハードオフに行った折に、ジャンクのレコートプレイヤーを2台購入してきました。その内手持ちのアンプやスピーカーと共に設置して、昔のレコードやCDを鳴らしたいと思っています。次の記事では、レコート再生に使うカートリッジについて書きたいと思っています。人気ブログランキング
2022.12.09
人気ブログランキングこんにちは。北関東も9月になり秋らしい気候になってきました。しかし、酷暑は過ぎたもののこの時期は台風の季節でもあります。被害が出ないように祈るだけです。さて、昨年の7月にこんな記事を書きました。食虫植物買いました!ウツボカズラを購入した報告でした。その後すくすくと育ちツボ?もたくさんできたのですが、鉢が小さくなったと思い植え替えしたたところ、たちどころに枯れてしまいました植え替え時期(10月?)が悪かった(本来は5月から7月)ことと根が弱い植物のようで、植え替え時にそこを傷めてしまったのが原因かも知れません。土壌もまずかったかも。その辺にあった適当な鉢に「野菜・花用の腐葉土入りの土」を使ったのですが、本当は水苔が良かったようです。それで、今年再挑戦ということで同じ時期に同じ店で同じようなウツボカズラ(ネペンテス「アラタ」)を購入してきました。去年よりもツボ?が多かったのですが、値段が去年より400円も高かったのにはビック!1298円でした。購入から2か月ほどの内にすくすく成長しこんなに大きくなりました。鉢から波の先端まで1.15m、下側に35cmほど下がっているので、全長?150cmほどあります。驚くのはツボの数です。なんと13個もあるんです。(枯れかけているものも含む)しかも現在2個、葉先が膨らんでいるものがありますので15個!結構多くないですか?大きく育ったウツボカズラですが、根元から別の茎が出てきたので、1週間ほど前に挿し木をしてみました。今回は昨年購入して枯らしてしまった鉢に、半分ほど土を残し、水苔を入れて挿し木です。今のところ枯れる様子はないので成功かな?興味のある方はこちらをどうぞ。食虫植物 ウツボカズラ ネペンテス アラタ ヒスイ 5号吊り鉢 育て方説明書付き Nepenthes alata var. boshiana 狂氣令嬢 翡翠 アラータ レア 珍しい(食虫植物)ウツボカズラ ネペンテス アラタ アカネ 吊り鉢タイプ 5号(1鉢)食虫植物 ウツボカズラ ネペンテス アラータ アカネ 狂氣令嬢 Nepenthes alata 吊り鉢【テラリウム コケリウム 食虫植物 苔 コケ 苔テラリウム 苔リウム アクアリウム アクアテラリウム 観葉植物 園芸 ハイドロカルチャー ガーデニング グリーン インテリア 緑 苔盆栽 癒し moss 初心者】 ウツボカズラ【スーパーセール】【10%OFF】観葉植物 食虫植物 ネペンテス ノボリリュウ人気ブログランキング
2022.09.04
こんにちは!気が付いたら前回更新から間もなく2カ月が経過しようとしていました。そして、”絶賛梅雨中”のはずが、”絶賛猛暑日中”の6月最終週になっています。(記事を書いている途中で関東地方梅雨明け宣言! 早!)皆さんいかがお過ごしでしょうか?さて、タイトルの通り今回は車の乗り換えの話です。2018年の6月に、それまで乗っていた3代目プリウスから2代目エスティマハイブリッドに乗り換えました。2012年式の中古車です。実際の画像がないので、ネットで拾った画像ですが、こんな感じの車です。エスティマ ハイブリッド アエラス(トヨタ)【中古】 中古車 ミニバン/ワンボックス グレー 4WD ハイブリッドグレードが多分G?なので、当然フル装備、HDDナビや後部座席用のTV、両側電動スライドドア、Wエアコン、オートクルーズ、1500WAC100V電源、フルエアロ、19インチアルミ、車高調可変サスペンションなどなどハイスペックな1台でした。今回9月の車検のため、購入した販売店で車検の見積もりと共に下取り価格を出していただいたところ、驚きの下取り価格に!確か4年前に購入した時の車両価格が147万円程度でプラス、整備費用、納車費用、自動車税、3年間の販売店保障、ガラスコーティングなどなどで180万円くらいだったと思うのですが、なんと下取り価格が117万円とのこと(未経過自動車税等も含む)マジで??4年間で車両価格が30万円しか下がってないの??今回の車検費用の見積もりが、値切って9万円弱なので、新しい車が126万円以内なら「持ち出し無しでで乗り換えられるんじゃね?」というわけで、買い替えを考えることになりました。早速営業マンに、乗り出し125万円程度、メーカー不問、人気のSUVや1BOXではなく、不人気のセダンで不人気色、1800ccから3000cc未満、今の車より2年以上年式が新しく、走行距離8万キロ未満の車といった大雑把な条件を出して探してもらうことにしました。どう思います?販売店としては結構おいしい話だと思うんですよね。下取り車で儲かるし、販売する車でしこたま諸経費で儲かるんですからしかし数日しても連絡が来ない.....メール出しても返信無し....で、仕方ないので自分で探すことに。ついでに他社で買取価格の見積もりを出してもらうことにしました。前回プリウスの買取査定をネットでした時もそうだったのですが、査定情報登録後、即4社から電話連絡が来ました。買取査定の登録をしたのが、午後6時半位で、電話連絡要望時間帯か午前9時から12時にしたのに.......です 中には良心的にSMSで連絡してきた会社さんもありました。ハイブリッド車の人気と半導体不足で新車の生産が間に合わず、中古車が人気で価格が上がっているとは聞いていたものの、10年落ち10万キロに近い車にこんなに人気があるとは思いませんでした。翌日の午前10時から午後4時位間に5社に現車の査定をお願いし、それぞれ価格交渉を行った結果、なんと125万円で買い取ってくれるという会社さんが!その時は随分と高い買取金額だなーと思ったのですが、その後ネットで検索してみると同程度の車が、130万円から145万円程度の車両価格で売り出されているので、会社さんとしては損はしていないようだと安心した次第です。売却先が決まりましたので、次の車を探すことにしました。久しぶりに落ち着いたセダンにしようと色々探したのですが、最終的に今まで乗っていたエスティマハイブリッドと同じ駆動系を持ったSAIにすることにしました。2.4Lハイブリッドで車両重量が少し軽い分燃費はいいようです。ハイブリッド車は、ガソリン車に比べて新車価格で50万円以上高く、重量も重く、機構も複雑なので故障の確率も高いはずと考えがちです。しかも、ハイブリッド機構が故障した場合、ウン十万円の修理費がかかる可能性が高いので、低年式&多走行の中古車は実は怖いと思いがちですが(だから10万円近く払って3年間のアフター保証に入ったのだろう?)、初代プリウスからハイブリッド車を6台ほど乗り続けている自分の経験からしますと、そんなに大きな故障はありません。(トヨタプライド?)唯一高額な修理費がかかったのは、16万キロ超の初代エスティマハイブリッドでCVTのベルト切れを経験した時です。(これもハイブリッドに関連した故障ではない)それで、今回もトヨタのハイブリッド車になりました。残念ながらグレードをベースグレードにしてしまったので、ナビもエントリータイプでオートクルーズ、コーナーセンサー、ヒートシーター、ドアメッキモールとった装備は無いのですが、外観はまあまあ高級感も少しありの落ち着いた車になりました。内装は少しちゃちいですが.....こんな感じです。車検取得で県外のお店およびハイブリッドの中古車ということもあり3年間のアフター保証(実はエスティマハイブリッドにも付けたけど結局使わなかった。まあ、ハイブリッドシステムが壊れた時の保険という意味で)を付けて、車両本体価格に余分に30万円ほどかかりましたが、それでもエスティマハイブリッドの買取価格以下で乗り換えできました。(まだ車は手元にきていませんが...)以上、「中古車が高い!!車の乗り換え エスハイ=>SAI」 でした。人気ブログランキング
2022.06.27
電子工作ランキングこんばんは。GW真っ最中ですね。皆さんお出かけしてますか?私は近所を散歩するくらいですね。さて、今回は先回のグラボ比較の追補版です。前回750Ti2GBよりも660Ti2GBの方が性能が良いという記事を書きました。ご存じのように、NVIDIAのGTXシリーズは、最初の1桁(1000番台は2桁)が世代、次の2桁がその世代の中の性能を示しています。世代間の性能差よりも世代内の性能差の方が大きいので、550Tiよりも460の方が、750Tiより660Tiの方が性能が上という現象が生じるようです。とすると「比較的安い560は460と660の中間の性能が期待できるのでは?」と思い、GTX-560 1GBのグラボをPayPayフリマで購入してみました。1500円(税送料込み)と大変リーズナブルな価格で購入できました。OEM NGTX560 1GPLE 1500円(税送料込み) GPU NVIDIA GETFORCE GTX-560 メモリ容量1GB先回と同じCPUがCore i7第一世代(870 2.93GHz )のデスクトップパソコンに装着して以下の3つのベンチマークを行ってみました。1.CINEBENCH R15のOpenGL2.ドラゴンクエストX ベンチマーク3.FinalFantasy XIV:暁月のフィナーレベンチマーク結果は結果は以下の通りです。※一部(660Ti)メルカリでの購入期待価格を更新しました。5月2日現在メルカリで販売済みの価格の低い順から12点をピックアップし、最高価格と最低価格をカットして平均価格(税送料込み)を算出したものです。(ジャンク・動作不可のものを除く)従ってこの購入期待価格より安ければ購入を検討しても良いということになります。※コストパフォーマンスの算出法ですが、ドラゴンX,FFXIVのスコアをメルカリでの購入期待価格で割ったものになりますので、数値が高い方がコストパフォーマンスが高いことになります。560の情報を660Tiと550Tiの間に挿入しました。460,550Tiを超えるのは当然として、750に迫る性能でした。2000円以下で購入可能ですのでコストパフォーマンス第1位に躍り出ました!次は760や950あるいは570当たりを安く入手して比較してみたいですね。以上、「パソコン改造3 グラフィックボードの性能比較追補版」 でした。人気ブログランキング
2022.05.02
電子工作ランキングこんにちは。さて、今回は先回に引き続きパソコンネタです。前回の記事のように、何となく使っていたCPUがCore i7第一世代( 870 2.93GHz )のデスクトップパソコンの改造-といってもCPUグリスの塗り直しとグラフィックボードの交換ですが-をしてそれなりに快適に使っておりました。その後パソコン改造について色々調べてみると現在グラフィックボードの価格が高騰しているとか?前回取り付けた手持ちの玄人志向の「GF-GTX750Ti-LE2GHD」(GeForce GTX 750Ti)も中古でさえそれなりの価格で取引されているようです。楽天市場で新品を探してみると結構な値段がついていました【中古】玄人志向 グラフィックボード NVIDIA GeForce GTX750Ti PCI-Ex16 LowProfile 2GB 補助電源なし GF-GTX750TI-LE2GHD 9jupf8bフリマで中古価格を調べてみるとGTX-750くらいまでは何とか5千円以下で買えそうですが、GTX-950以上になると中古でさえ8000円から1万円にまあ自分の場合、ゲームはやりませんのでそれほど高性能のグラフィックボードは不要なので、購入しませんが、GPUでどの程度の性能の差があるのか気になったので、ジャンク等で購入したものを含めて5枚のグラフィックボードの性能(主にゲーミング性能)を比較してみました。比較したのは以下の5枚のグラフィックボードです。1.玄人志向 GF-GTX750Ti-LE2GHD 動作確認済 数年前にハードオフ中古6480円(税込み) GPU NVIDIA GETFORCE GTX-750Ti メモリ容量2GB2.GIGABYTE GV-N750OC-1GI 動作未確認新古?未使用かも中古4000円(税送料込み) GPU NVIDIA GETFORCE GTX-750 メモリ容量1GB3.GIGABYTE GV-N66TOC-2GD ジャンク品(本当に埃だらけ、錆、曲がりあり。多分動作不可の外観 どこで入手したのかも不明 したがって価格も不明 GPU NVIDIA GETFORCE GTX-660Ti メモリ容量2GB4.ZOTAC GTX550Ti1GB ジャンク品 (2個のジャンクで1個動作品を作成 トータル2520円税送料込み) GPU NVIDIA GETFORCE GTX-550Ti メモリ容量1GB5.(多分)Sparkle Announces GeForce GTX 460 1GB ''Sabrina Edition'' ジャンク品ねじ欠品等あり658円(税送料込み) GPU NVIDIA GETFORCE GTX-460 メモリ容量1GB性能テストですが、ベンチマーク用のPCがないので、少し前まで使っていたCore i7第一世代( 870 2.93GHz )のデスクトップパソコンに装着して以下の3つのベンチマークを行ってみます。1.CINEBENCH R15のOpenGL2.ドラゴンクエストX ベンチマーク3.FinalFantasy XIV:暁月のフィナーレベンチマークさてさて結果はいかに?※メルカリでの購入期待価格ですが、4月30日現在メルカリで販売済みの価格の低い順から12点をピックアップし、最高価格と最低価格をカットして平均価格(税送料込み)を算出したものです。(ジャンク・動作不可のものを除く)従ってこの購入期待価格より安ければ購入を検討しても良いということになります。※コストパフォーマンスの算出法ですが、ドラゴンX,FFXIVのスコアをメルカリでの購入期待価格で割ったものになりますので、数値が高い方がコストパフォーマンスが高いことになります。さて、各グラフィックボードの性能比較ですが、まずびっくりしたのは、GTX460が思いの他高性能だったことです。コストパフォーマンスも第1位です。型番としては上位版であろうGTX550Tiを全ての点で上回っております。まあ逆に言えばGTX550Tiのふがいなさ?が目立ったということなのですが....それとGTX660Tiの性能がGTX750Tiを上回ったことにもびっくりしました。しかしこの性能の差は世には知れ渡っているらしく、メルカリでの購入期待価格は660Tiの方が750Tiよりも2割ほど高くなっています。(ゆえにコストパフォーマンスは750Tiの方が高い)ただしこれはフリマに出品されている商品数が660Tiに比べて750Tiの方が多いことが要因かもしれません。安価で660Tiが入手できれば、FFXIVあたりなら快適に遊べるものと思います。現在このブログは、CPU Core i7-2600のPCに、ぼろぼろだったGIGABYTE GV-N66TOC-2GDをセットして書いているのですが、快適に使えています。ちなみに前の記事でFFXVベンチーマークが750Tiでのスコア2307(標準品質1980x1080ウィンドウ)は3016(普通)に改善されました。以上、「パソコン改造2 グラフィックボードの性能比較」 でした。人気ブログランキング
2022.04.29
電子工作ランキングこんにちは。皆さんウクライナの情勢を心配していらっしゃることと思います。この悪夢のような時間が速やかに終わりますように。さて、今回はパソコンネタです。最近YOUTUBEで、ハードオフなどで購入したジャンクPCに関連した動画を見ることが多くなりました。ジャンク品・保証無しで安く売られていたPCを清掃・チェック、場合によっては部品を交換などして修理して動作させるという動画なんですが、最後に大抵ベンチマークが行われます。そんな動画を見ていた時、「家のPCの性能はどうなんだろーなー」と思って、とりあえずCPUの性能チェックの「Cinebench23」とゲーミングパソコンとしての性能をチェックする「ドラゴンクエストXベンチマーク」と「FINAL FANTASY XV BENCHMARK」をダウンロードしてチェックしてみました。すると.......劇遅!「FINAL FANTASY XV BENCHMARK」なんて一番軽い設定で動かしてもカクカクカクで、音声と画像が一致しないし.....結果は当然「動作困難 動作に必要な性能を満たしていません。」「Core i7でも第一世代( 870 @ 2.93GHz )はダメなんだー」と思ったのですが、別の動画で、CPUの温度を測っているものがあり、古いパソコンでは、CPUとクーラーファンとの間のグリスが乾いてしまいCPUの温度が上がってしまう=クロックが制限される という現象があることに気づきました。で、「うちのPCが劇遅なのもそれが原因じゃね?」というわけで、「Core Temp」というアプリを動かしてみたところ、なんと普通に使っているときでも50℃を超えてるじゃないですか!!(室温20℃以下)試しにCPUに負荷をかけるためにCinebench23を動かしたら、途端に90℃越えを連発!!「これじゃFINAL FANTASY XVが動くわけがない。多分CPUの保護のためにクロックを落として動作していたに違いない!」ということで、ネットでグリスを購入して塗り直すことにしました。購入した商品はこちらです。CPUグリス CPUグリース cpu シリコングリス 絶縁タイプ セット 熱伝導グリス 高性能熱伝導グリス 6.5W/mk CPU/LVD冷却グリス 指サッ熱伝導が6.5W/mk というトップクラスではないものの、まあまあの性能です。さらに数世代前のグラフィックボード(NVIDIA GeForce GTX 460)も手持ちのGeForce GTX 750Tiを使用している玄人志向の「GF-GTX750Ti-LE2GHD」に変更することにしました。こちらです現物は撮影する前に組み込んでしまいましたスペックはこんな感じです。補助電源が不要なんですね。6年程前に某ハードオフで購入。転売しようと思っていたのだと思いますが、その当時はハードはあまり扱っていなかったので、自家用として使用しようと保管していたものです。薄くて見ずらいですが、6480円! 今ならもう少し良い中古グラボが買える金額ですよね?ネットで知らべてみたらまだ売っている?【中古】玄人志向 グラフィックボード NVIDIA GeForce GTX750Ti PCI-Ex16 LowProfile 2GB 補助電源なし GF-GTX750TI-LE2GHD 9jupf8bそれでも今使っているGTX-460に比べて4.6倍ほどの性能があるようです。で、FINAL FANTASY XV ベンチマークの結果ですが.....軽量品質では、スコア3118でぎりぎり「普通」の評価。しかし、標準品質では、スコア2307で、「重い」という結果でした。ベンチマーク中のCPU温度ですが、最大で77℃ とぎりぎりセーフって感じでしょうか?普段ゲームなどはしないのですが、改造後はオフィス関係のソフトを使っていても画面の動きが軽くなったように感じています。というわけで、パソコン改造大成功! ってことで以上、「パソコン改造しました」 でした。人気ブログランキング
2022.03.08
電子工作ランキングこんばんは。冬季オリンピックを楽しんでますか?平野歩夢選手、やりましたね!2回目のトライアルで不本意な点数(海外のスノボ関係者からも疑問の声が上がった)だったにも関わらず、3回目=最終滑走で高得点!すごいメンタルだと思いました。インタビュー・関連記事などを見聞きする限り練習量に裏付けされた自信が背後にあったと感じます。金メダルおめでとうございます!さて、「交流式UX201A3球再生検波ラジオ」の修理その4です。先日まな板から部品を外して、電源回路を除いたラジオ回路部分に使う部品のチェックをしました。今回はその部品をまな板に仮取り付けをし仮配線を行って現物から書き起こした回路でラジオとして動作するのかチェックしてみたいと思います。まず、部品の取り付けです。上から見るとこんな感じ左上から再生用バリコン、同調用バリコン、フィラメントバイアス?用抵抗とコンデンサ1:3低周波トランス、コイル群(アンテナ、同調、再生)、真空管ソケット2個、ハムバランサー抵抗横から取り付けた後気づいたのですが、コイル群のケーブルが劣化しているようなので修復しようと見てみると、一部を除いてコイルの線がそのままリード線となっておりそこに絶縁チューブがかぶさっています。そしてその絶縁チューブが劣化しているようでした。で、劣化したチューブを除去し、短かったリード線を延長してまな板に戻します。仮配線をして電源もつないでみました。電源は以前の「UX201A4球ラジオ」で使用したものです。フィラメント用のA電源 5V2A、B電源+45Vと+90V 今回は45Vで動作チェックしてみます。前面には同調用、再生用のバリコンつまみとマグネチックヘッドフォン端子ヘッドフォン端子には手持ちのマグネチックレシーバーが刺さりませんでした。6.3Φではないようですね。真ん中の再生用つまみが劣化しており、取り付けねじを回していたら割れてしまいましたので、手持ちの瞬間接着剤で修理しました。ヘッドフォンの代わりに、以前ご紹介した ATWATER KENT MODEL No.35 のセットについていたマグネチックスピーカーと手持ちのオシレーターを接続して動作チェックをしてみます。結果は?音が...音が...音が...出ませんでした何かB電源の電圧(45V)が上がったり下がったりしています。発振しているのでしょうか?今日は時間切れでここまでです。以上、「交流式UX201A3球式再生検波ラジオ 修理編その4」 でした。続編をお楽しみに!人気ブログランキング
2022.02.12
電子工作ランキングこんばんは。冬季オリンピックを楽しんでますか?ジャンプ団体、フィギュア男子とちょっと残念な結果になっていますが、全力を尽くしている選手の皆さんを応援したいと思います。さて、「交流式UX201A3球再生検波ラジオ」の修理その3です。先日ヤフオク!を見ていたらとても素晴らしく修復されたアンティークラジオが出品されていました。商品説明に修復過程の写真もあり、修復するにあたり全ての部品をまな板から外して、点検・清掃し、再度組み立て配線していました。「今回の修理はこの手法で行こう!」と思い、一度全ての部品を外してみました。部品をすべて外した「まな板」がこちら正面はこんな感じ外した部品を少し清掃して元の場所に置いてみました。(レオスタットは省略)真上から撮るとこんな感じです。先回、真空管の「生死」を確認してみましたが、今回は、コイル、バリコン、低周波トランスの「生死」を確認してみました。アンテナ(橙)、同調(紫)、再生(緑)コイルです。断線なしでした。同調用と再生用のバリコンもOKです。断線の可能性が一番心配だった低周波トランスですが、断線は免れたようです。BP間が1000Ω、GF間が2200Ωでした。1:3でしょうか?最後にフィラメントバイアス用と思われる抵抗とコンデンサーを調べました。まず、抵抗器ですが、1000Ωの巻き線抵抗器のようですが、断線しております。拡大頑張って修理してみました。半田付けはできなかったのでより合わせただけです。抵抗値を測定してみると、1000Ωでしたコンデンサーは、2μF250VDCで、短絡はしていないようです。容量を測れるテスターが故障してしまったので、容量は確認できず次回は以上の部品を使ってラジオ回路部分を仮組して動作するかどうかをチェックしてみたいと思います。以上、「交流式UX201A3球式再生検波ラジオ 修理編その3」 でした。続編をお楽しみに!人気ブログランキング
2022.02.08
電子工作ランキングこんばんは。オミクロン株による新型コロナ感染症の新規感染者が8万人を超え、周囲の危機感も高まってきた感じです。尾身会長は「ステイホームは必要ない」とおっしゃったようなのですが、わざわざ感染しに出かける人はいませんよね?引き続き感染予防のためにステイホームに努めたいと思います。前回から始まった「交流式UX201A3球再生検波ラジオ」の修理その2です。先回の最後に「高周波回路から行くか、電源回路から行くか....」と書いたのですが、回路図を見てみると断線しているチョークコイルで電源回路と受信回路が切り離されていますので、高周波回路の方から修理していくことにしました。そのためにまずは、真空管が生きているかどうかの確認が必要です。付属していた真空管はこちらになります。左から1.整流回路に使用されていた KO.TORON UX201A(ベースがゆるゆるなのでとりあえずテープ留め) フィラメント抵抗値 10Ω再生検波段 ELevam UX201A フィラメント抵抗値 9Ω低周波増幅段 ELevam UX201A フィラメント抵抗値 9Ωフィラメントの抵抗値は3本とも多分正常値だと思います。他のピントの短絡もなく、ゲッターも十分あるので多分使えるものと思います。真空管試験機で測定すればいいのですが、今手元にない(倉庫にはあるのですが.....18年以上放置しているので使えるかどうか不明)ので、以前ブログ(アンティークラジオのレストア番外編④ 米国製高級?6球ラジオ)に載せたにのせた ATWATER KENT MODEL No.35に1本ずつ挿して動作チェックをしたいと思います。この中の1本と交換してみて動作チェックしてみます。底面のふたを外して電源とSPを接続してみました。この場所の真空管と交換して動作をチェックしてみたいと思います。まず、地域のローカル局を受信し、聞きやすい音量に調整しておきます。その後一度電源を落として、真空管を交換してみます。CX-301-Aを外したところです。チェックする真空管を右の空いているソケットに差します。最初にチェックするのは、整流回路に使用されていた KO.TORON UX201Aです。ベースとゆるみがあるのでテープで仮留めしています。交換したところ同じ程度の音量で音がでました。次にチェックするのは、再生検波段に使われていた ELevam UX201Aです。交換すると.....「あら、音が小さい」音量調整用のレオスタットで聴ける大きさになりますが、少しエミッション減なのでしょうか?最後にチェックするのは、低周波増幅段につかわれていた ELevam UX201Aです。交換すると....最初についていたものと同程度の音量がでました。というわけで、一応3本とも使用可能だろうと思います。2本目がエミッション減?の感じがしますが、実用上どうなんでしょうか?次にコイル関係とバリコンのチェックをしたいと思っています。以上、「交流式UX201A3球式再生検波ラジオ 修理編その2」 でした。続編をお楽しみに!人気ブログランキング
2022.01.31
電子工作ランキングこんばんは。オミクロン株による新型コロナ感染症の第6波が急激な速さで日本全国に広まっています。当北関東も例外ではなくまん延防止法重点措置が適用されるようです。引き続き感染予防に努めたいと思います。ということで、外出せずに前回ご紹介した交流式UX201A3球再生検波ラジオの修理を始めることにしました。(前の記事では回路図がわからず多分レフレックス「=1段で高周波増幅と低周波増幅を兼ねる」だと思ったのですが、単純に再生検波ラジオでした。)こちらですね。まずは、清掃と回路図起こしと各部品の生死の確認ですね。まずは、天板と背面の板を外しました。フラッシュを焚かなかったら随分暗く映ってしまいました。使用部品ですが、左手前から電源トランス(ヒューズ付)、平滑回路の箱型ペーパーコンデンサーが3個、低周波増幅(電力増幅?)用UX201A、ハムバランサー抵抗、再生検波用UX201A2列目左から平滑回路のチョークコイル、整流用UX201A、バイアス用抵抗器とペーパーコンデンサー、低周波トランス(1:3?)、アンテナコイル、同調コイル、再生コイル前面パネルについている部品 左から(見えてませんが)電源スイッチ、レオスタット2個、レシーバージャック、再生用バリコン、同調用バリコンとなっています。もう少しわかりやすい写真を載せますね。左側右側同調コイル類は一本のねじにまとめて留めてあるのですが、輸送中に外れてしまったようです。板の上に部品を載せて配線する形(まな板型?)ですが、板の裏側に配線がある形式をとっています。さて、部品の生死ですが、大体こんな感じになりました。(テスターでの簡易チェックです)電源トランス OK平滑回路の箱型ペーパーコンデンサーが3個 短絡はしていない低周波増幅(電力増幅?)用UX201A フィラメントOKハムバランサー抵抗 Ok再生検波用UX201A フィラメントOK平滑回路のチョークコイル 断線整流用UX201A ベースのガタあり フィラメントOKバイアス用抵抗器 一部断線ありの模様バイアス用ペーパーコンデンサー 短絡はしていない低周波トランス(1:3?) 断線なし 多分OKアンテナコイル、同調コイル、再生コイル Ok電源スイッチ OKレオスタット2個 未使用レシーバージャック 多分OK再生用バリコン 接触の可能性あり同調用バリコン 接触の可能性ありこんなところでしょうか?レオスタットが2個とも使用されていません。ということは、本来電池式のラジオを改造して交流式にした可能性がありますね。以下に回路図を載せますが、通常はレオスタットをフィラメント回路に入れて、検波感度や増幅度を調整するのですが、このラジオの場合音量調整は再生用バリコンでするようです。元々大音量にはなりませんので、これでOKなんでしょうね。勉強不足で詳細不明なのですが、通常の再生検波回路ですと検波段のグリッドに、2MΩ位の抵抗と250PF程度のコンデンサーをパラったものを入れて検波するのだと思ったのですが、このラジオではそれがありません。フィラメントにある1000Ωの抵抗(バイアス抵抗?)と2μFのコンデンサーにその役割があるのでしょうか?今後の予定写真でお分かりの通り使用している配線ケーブルの劣化が相当進んでいます。配線ケーブルを交換しながら部品の生死を確認してゆきたいと思います。高周波回路から行くか、電源回路から行くか....以上、「交流式UX201A3球式再生検波ラジオ 修理編その1」 でした。続編をお楽しみに!人気ブログランキング
2022.01.22
電子工作ランキングこんにちは。気が付けばコロナの第6波が急激な速さで日本全国に広まっています。オミクロン株の感染力とワクチンの3回目接種の進捗具合からすると新規感染者数 1日10万人も現実的な数字になってきました。引き続き感染予防に努めたいと思います。さて、前回SSDの記事を書いてからアッという間に2か月が経過してしまいました。その間にアンティークラジオ関係で購入したものをいくつかご紹介します。1.松下電器 電気式レコードプレーヤーSP用のレコードプレイヤーです。不動品ジャンクとしてヤフオク!で落札しました。今のところ全く手つかずです。鉄針が付いているんですけど鉄針で拾った音をどうやって電気に変えているのか?MM(ムービングマグネティック)か、MC(ムービングコイル)か、はたまたクリスタルか....今後のお楽しみですね。2.3球交流式レフレックスラジオかなり悲惨な状態のジャンク品をやはりヤフオク!で落札しました。ただ救いは、使用している真空管が3本ともUX-201Aで、ヒーター切れを起こしていないことです。ざっと見た感じでは3球交流式レフレックスラジオだと思いますが、こちらもほぼ手つかずで、真空管以外の部品が生きているかも不明となっています。3.UX-201AebayからUX-201Aを10本(5球セットx2)落札しました。おおよそ2万円。以前も落札したことのあるselerだと思います。一応真空管試験機でチェックはしてあるようですので、寿命はともかく初期動作は大丈夫かなと思います。時間が取れない中、目が欲しくて購入してしまったのですが、ヤフオク!で落札したまま手つかずのラジオも多いので、アンティークラジオの購入(落札)はほどほどにして、修理の方に時間をかけていこうかと思います。以上、「アンティークラジオ関係で最近買ったもの」 でした。人気ブログランキング
2022.01.19
電子工作ランキングこんにちは。新型コロナの第5波が収束し、感染拡大は休息期間に入っています。何とかこのまま終わって欲しいものですね。さて、久々のパソコンネタです。長らくONKYOのパソコンを使っていましたが、Core i7ながら32ビットOSだったため通常使いにも色々支障が出ていました。それで、同じCPU(Intel(R) Core(TM) i7 CPU 870 @ 2.93GHz )ですが、どうもゲーム仕様あるいはサーバー?仕様っぽい縦型デスクトップに64ビットのWindows10を入れて使用することにしました。WDの2TBのHDDを使用したのですが、最近CristalDiskinfoで確認したら健康状態が「注意」になっているのです!こんな感じです。代替え処理済のセクタ数 1代替処理保留中のセクタ数 9回復不可能セクタ数 8それほどひどい状態ではないと思うのですが、6344時間も使用されていることを考えると、「これはHDDの寿命が近いな」と思い、HDDの交換を考えました。折角なのでこの機会に以前から構想していたSSDへの交換をしてみることにしました。以前から構想しながら実行しなかった理由の一つはSSDが高額だったことです。これは私の知識不足によるのですが、手元にあるHDD/SSDのクローン装置(2台のHDD/SSDをセットしてPCを使わずクローンを作成できる。以前のONKYO製のPCを使っていた時には定期的に1TB=>1TBのコピーをしていた)が、受け手側の容量が送り手側より同等か大きくなくてはならないという制約があり、1TB,2TBのSSDの価格に二の足を踏んでいました。SanDisk サンディスク 内蔵SSD 2.5インチ / SSD Ultra 3D 1TB SATA3.0 / SDSSDH3-1T00-G25Crucial mx500?1tb SATA 6?Gbps 2.5インチ内蔵SSDしかし、考えてみると2TBのHDDを使用しているものの実際使っているのは180GB程度なので、240GBのSSDにクローン出来ればそれほどの出費じゃないかもと思い、ネットで調べてみると小容量のHDD/SSDへクローンができる無料アプリがあることを発見。早速240GBのSSDを注文して、クローンを作成してみました。2.5inch SATA SSD 240GB実際に購入したのは、「ZEPLIN ELECTRONICS 2.5インチ SSD 240GB SATA III 内蔵SSD 7mm」というもので、3169円(税込み、送料込み)です。クローン作製に使用した無料アプリは、EaseUS Todo Backup Free 13.0 というものです。(ダウンロードサイトによっては制限があるのでご注意ください)実は、3回ほどクローン作製に失敗したのですが、SSDを物理フォーマット>し、クローン作製時の「高度なオプション-SSDに最適化」のチェックを外したら、うまく作製できました。どちらに効果があったのかは不明ですOSのドライブをSSDにしたら、速いこと速いことOSを32ビットから64ビット(メモリ 16GB)にした時もその使い勝手の良さに少し感動しましたが、さら使い勝手が向上しました3000円程度のグレードアップでこの効果はかなりコストパフォーマンスが高いです。まだSSDにしていない方がいればお勧めですよーちなみにCrystalDiskMarkの結果は以下の通りです。システムドライブで動作中とのこともあり、Writeの値が少し低いと感じますが、OSの起動速度を始め、アプリの起動やアプリで使うファイルの読み込みも速く本当に良かったです。以上、「SSDドライブにしました」 でした。P.S.その後将来を考えて480GBのSSDにしてみました。240GBの方は、バックアップ用にする予定です。CrystalDiskMarkの結果は以下の通りです。書き込みスピードが上がっている!人気ブログランキング
2021.11.01
電子工作ランキングこんばんは。コロナの第5波がそれなりに沈静化の様子を見せています。何とかこのまま収束に向かってほしいものですね。さて、米国製高級6球ラジオ用に改造した汎用電源を手持ちのバッテリーラジオにつないでみました。最初に繋いでみたのは、最初に入手したアンティークラジオです。UX-201Aを3本使用の再生式ラジオです。(入手した時の画像)このラジオは、B1+90V B2+45V A+6V の6つの電源で動作します。使用電流も少ないと推察されるため、B1+90Vのケーブルを汎用電源のB2+67.5V端子に、B2+45VのケーブルをB4+22.5V端子に繋いでみました。(写真撮るの忘れた)もちろん、ヒーター用のケーブルもつなぎます。実測してみるとB2+67.5V端子は、87.4V B4+22.5V端子は26.7Vでした。検波段の電圧は22.5V程度が良いという情報もあるので、これOKかなと思います。NHK第一(594Kc/s)とローカル局(1530Kc/s)を受信できました。ただし、マグネチックスピーカーをつないでみたのですが、音量はかなり小さいです。マグネチックレシーバーで聴くのが正解なのかもしれません。次に、こちらのラジオに繋いでみました。UX-201A 4本の再生式ラジオです。今回は、高周波増幅段に真空管は差さずに、3球式として使ってみます。早速つなげようと思ったのですが.......回路図を見てみると、B-とA+が接続され、A-とC+が接続されていて、C電源が独立していないと駄目な設計になっています。(汎用電源は、B-とC+が共通(グラウンド)になっています。)それで、今回はC電源を乾電池3本で運用することにしました。B電源は、+90Vと+45Vが必要です。接続ケーブルは、B電源用にネット通販で購入したカラーコードを使います。DX1210-1 電線・カラーコード 10色 10m*10個断面積:0.12mm² 電流:1 A という規格ですので、念のため折り返して使用することにしました。A電源は、赤黒のSPコードを使用します。こんな感じで接続やはり、安全を期して、B1+90Vのケーブルを汎用電源のB2+67.5V端子に、B2+45VのケーブルをB4+22.5V端子に繋いでみました。7mほどの外部アンテナを繋ぎ、NHK第一、NHK第二、TBS、ローカル局の4局を受信出来ました。汎用電源の端子を実測してみるとB2+67.5V端子は、96.9V B4+22.5V端子は28.5Vでした。先のラジオよりも消費電力が少ないみたいですね。高周波増幅段の真空管をつなぐとちょうど良いかも知れません。以上、「アンティークラジオのレストア番外編 汎用電源を使ってみた」 でした。人気ブログランキング
2021.09.18
電子工作ランキングこんばんは。9月も中旬に入り、最後の暑さを惜しむような気候の北関東です。コロナも第5波がピークを越えたようで、若者を含む働き盛り世代へのワクチン接種が加速し、収束への道筋が見えてくるといいですね。さて、前回に続き米国製高級6球ラジオのその4です。電源回路の改造をの最終回をお送りします。前回までの電源回路の回路図です。B電源回路の赤字の電圧・電流が設計時の予想の電圧・電流。()内の電圧が無負荷時の電圧です。設計値 整流後 135.5V B1 83V B2 62V B3 41V B4 20V計測値 無負荷時 整流後 135.5V B1 112V B2 100V B3 67V B4 34V計測値 動作時1 整流後 120V B1 72V B2 48V B3 32V B4 15.5V計測値 動作時2 整流後 114V B1 80V B2 52V B3 34V B4 18V(アナログテスターで計測したので、目視による誤差が結構あります)まず、整流後の3.3KΩを1.24KΩ(手持ちの620Ωを2個直列)にし、次段の1.64KΩ(820Ω2個直列)を820Ωに変更してみました。回路図はこうなりました。ラジオをつないだ時の電圧値です。(今度はデジタルテスターで測ってみました)計測値 無負荷時 整流後 132.8V B1 122.5V B2 115.5V B3 77.1V B4 38.1V計測値 動作時1 整流後 104.0V B1 77.0V B2 58.8V B3 38.9V B4 19.0V計測値 動作時2※ 整流後 102.4V B1 73.1V B2 61.1V B3 40.3V B4 19.7V※ B1,B2,B4を使用実装した回路はこんな感じです。以前の使用法では、電力増幅段への供給電圧が検波段を除く、高周波増幅段、低周波電圧増幅だ段と同じ+40Vになっていましたが、今回はATWATER KENTの回路図に沿って、B1+90V,B2+67.5V,B4+22.5Vに近づけました。(計測値 動作時2※)それでも、B1+が17V,B2+が6V、B4+が3Vほど足りません。それで、思い切って整流後の抵抗を1.24KΩから820Ωにしてみました。こちらが最終形の回路図です。(B電源のみ)計測値 動作時※ 整流後 102.6V B1+81.9V B2+68.4V B3+45.0V B4+21.7V※ B1,B2,B4を使用B1+が少し低いですがあとは大体予定した電圧になりました。これを最終形といたしました。結局最初の回路から3.3KΩ1本を外し、820Ωの場所を移動して100μFのケミコンを2本追加した回路になりました。ラジオとつないで試聴してみました。少し短めですが、外部アンテナをつないでみたところ、NHK第一、第二、TBS、地元ローカルの4局を聴くことができました。NHK第一と地元ローカル局は結構な音量で鳴りますので、レオスタットで少し音量を落とす必要があるくらいです。多分もう少しアンテナを伸ばせは、ニッポン放送や文化放送も聴けるのではないかと思います。以上、「アンティークラジオのレストア番外編⑦ 米国製高級?6球ラジオ その4」 でした。人気ブログランキング
2021.09.11
電子工作ランキングこんばんは。9月に入った途端に秋になってしまった北関東です。夏の疲れが出てくる時期だと思います。皆さんご自愛ください。さて、前回、前々回と取り上げた米国製高級6球ラジオのその3です。電源回路の改造を行ってみました。ATWATER KENT データシートにある回路図は以下の通りです。ヒーター用のA電源(6V)、真空管動作用のB電源(90V,67.5V,22.5V)、電力増幅段のグリッドバイアス用のC電源(-4.5V?)の5種類の電源が必要になります。購入時にはトランスレスの自作の電源装置が付属していました。こちらが自作電源の回路図です。(B電源のみ)手書きの回路図をスキャンしたので少し見づらくてすいません。整流直後の無負荷時の電圧が135.5Vでそれを基にして計算した電流と各部の電圧を赤で書いてあります。この回路を基に、100V:100Vのトランスを入れ、B1+90V、B2+67.5V、B3+45V、B4+22.5Vが得られるように回路設計してみます。定電圧回路を使わず、抵抗による分割なので、当然使用電力によって電圧が変動しますが、電圧の正確性はそれほど厳密なものを求められていませんので、問題ないと思います。それで、手持ちの部品と相談して作成した回路がこちらです。今回は、A電源とC電源の回路図も含めました。B電源回路の赤字の電圧・電流が設計時の予想の電圧・電流。()内の電圧が無負荷時の電圧です。見づらいですね。設計値 整流後 135.5V B1 83V B2 62V B3 41V B4 20V計測値 無負荷時 整流後 135.5V B1 112V B2 100V B3 67V B4 34V計測値 動作時1 整流後 120V B1 72V B2 48V B3 32V B4 15.5V計測値 動作時2 整流後 114V B1 80V B2 52V B3 34V B4 18V(アナログテスターで計測したので、目視による誤差が結構あります)動作時2は、動作時1でB1以下の電圧が低すぎるので、整流後の抵抗 3.3KΩに5kΩの抵抗を並列に入れて、合成抵抗値約2KΩにした場合の電圧です。いやー、整流後の電圧が、動作時にこれほど下がるとは考えていませんでした。このデータを基に、もう少し調整したいと思います。実装した回路はこんな感じです。ギチギチです。下側にもう1個これと同じ電解コンデンサーを実装しています。何とか部品を納めることができました。今回はここまで。次回は、改良自作電源回路の回路図とラジオの動作状況を報告をしたいと思います。以上、「アンティークラジオのレストア番外編⑥ 米国製高級?6球ラジオ その3」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.09.02
電子工作ランキングこんにちは。夏の峠を過ぎたとはいえ、猛暑日近い気温にヘトヘトの北関東です。コロナも増え続けていますので、自宅でおとなしくしております。さて、前回の記事で取り上げた米国製高級6球ラジオの続編です。回路構成やら電源回路の検討やらを書いてみたいと思います。米国製高級?6球ラジオ(ATWATER KENT MODEL No.35)セット まず、大きさです。今まで入手したアンティークラジオの中では際立って小型となっています。その寸法がこちら「これで小さいの?」って声が聞こえてきそうですが、いままで入手してきたアンティークラジオのほとんどが日本製で木製の筐体(ケース)に入っており、横幅は50cm超、高さ・奥行き25cm超っていうものが多かったですからね。非常にコンパクトに感じます。内部構造を見てもそのコンパクトさがわかります。ね?真空管が6本使われているとは信じられないくらいコンパクトにまとまっているでしょう?先回の記事で書いたように、上記の写真は底から見た状態で、部品が天板にある基盤?にぶら下がるように取り付けられています。同調回路が3つあるのですが、選局ダイヤルは一つで、銅製のベルトで3つのバリコンがつながれていて選局が非常に楽です。段間トランスですが、通常 1:3 のトランスが多いと思うのですが、ATWATER KENTのデータシートによると 4:1と2.5:1 のトランスが使用されています。(出力:入力かな)多分写真の大きい方が 4:1 のトランスと思われます。ATWATER KENT データシートにある回路図を掲載しておきます。さて、元々、6Vの鉛蓄電池と45Vの乾電池2個を使用して動作させるよう設計されたラジオですが、購入時には自作の電源装置が付属していました。こちらが自作電源です。裏側に出力端子があります左側 上からC-(-5V) B2+(+20V) B1+(+40V) B-(G)右側 上から 空き 空き A+(+5V) A-(G)となっているようです。前回も問題点として書きましたが、この自作電源が「トランスレス」なんですね。つまり、家庭用交流電源をそのまま整流しているので、電源プラグのコンセントへの挿し方を間違うと金属部を触ると感電する可能性があり、さらにグラウンドを取れないので、受信感度が下がるという問題点があります。簡単な改善方法としては、100V:100Vのアイソレーショントランスを入れることです。で、そのためのトランスを入手しました。こちらです。非常にコンパクトです。コアの大きさは4X3X2cmくらいでしょうか?外箱はこんな感じ入力100V 出力100V 3VA ですので、ACで30mAまで取れるようです。整流回路の効率にもよりますが、今回のラジオや多くのUX-201Aを使ったアンティークラジオのB電源は、10-20mA程度の消費電力ですので多分大丈夫だと思います。もう一つの問題点は、この自作電源のB電源が、+40V、+20Vの2種類になっている点でした。先に上げたATWATER KENT データシートにある回路図を見るとB電源は、B+(POWER)、B+(62.52V)、B+(22.5V)になっています。B+(POWER)というのは、マグネチックスピーカー経由で、電力増幅段のプレートに供給される電圧です。電圧表記は無いのですが、乾電池駆動の場合は、45VX2の90Vだと思われます。それで、電源を改造するにあたり、B電源を、B1+(90V)、B2+(62.5V)、B3+(22.5)近くに合わせられればなと思います。というわけで、改造すべく電源装置を開けてみました!こちらですB+電源とC-電源用の回路です。抵抗が、8個、電解コンデンサーが3個、ダイオードが2個、フューズが1個とぎっしりと組まれています。改造して同じ空間に収めるのは結構大変そうです。簡単にB+電源の回路図を書いてみました。(C-とA+は省略)大体の電圧と使用電流がわかったので、3.3K3Wの抵抗と耐圧160V程度の電解コンデンサーが2つあれば希望するB電源に改造できそうです。問題は手元にちょうどいい値の部品があるかということですが....A+電源はAC-DCコンバーターのようで、これはこのまま使用します。今回はここまで。次回は、改造電源回路の検討と改造を終えた電源回路を使った性能アップ?の報告をしたいと思います。以上、「アンティークラジオのレストア番外編⑤ 米国製高級?6球ラジオ その2」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.08.28
電子工作ランキングこんばんは。季節外れの前線停滞で大雨になっている地域があるようです。ここ北関東も雨が降ったりやんだりしています。西日本、特に九州北部では、すでに災害が発生しているようで、広島、福岡、佐賀、長崎県には「緊急安全確保」が発令されているようです。どうぞ、命を守る行動をなさってください。皆さんのご無事をお祈りいたします。さて、久々のアンティークラジオの記事です。すでに11台のアンティークラジオ(要修理品含む)を所有しているのですが、PayPayフリマに程度の良い米国製のアンティークラジオが、自作電源+自作?マグネティックスピーカーと共に出品されていたので、少々値引き交渉をさせていただき、購入することができました。米国製高級?6球ラジオ(ATWATER KENT MODEL No.35)セット です。ラジオ本体の左側が自作の電源、上側に自作ケース(プラスティック)に入ったマグネチックスピーカー(20cm位)があります。これだけでAMラジオを受信することができます。(アンテナは必要ですが....)正面左のつまみが音量調整用のレオスタット。下にあるノブが電源SW。右側が選局ダイヤルになります。ケースは少々よごれ傷み錆が見られます。ケースを上から見ています。ATWATER KENTのロゴマークでしょうか?帆船が描かれています。背面です。左にアンテナ、グラウンド(アース)の引き出し穴。右上にスピーカー線引き出し穴。右下に電源コード引き出し穴が開いていて、ケーブルが引き出されています。ケーブルの状態は良いですね。ケースは背面も汚れやさびが見られますね。真中に銘板がありますね。拡大してみます。パテントが、1924年12月16日になっています。製造年月日とは違いますが、最初の発売時期が、1924年から1925年頃のようですから、約95年程度は経っているでしょうか?底面から見てみます内部はとてもきれいで、良い状態です。四隅にゴム足があります。そう、真空管は逆さまに刺さっていることになります。購入時には、ここに木の板が底板(ゴム足の付いている)を固定しているネジを利用して取り付けてありましたが、今は外しています。真空管保護の為には必要ですが、放熱がどうかなと思ったので、後日、金属の網か、パンチングメタルのような通気性があり、真空管も保護できるものに交換しようと思っています。底面左側底面右側6本の真空管が使われています。CUNNINGHAM CX-301-Aが5本と電力増幅に171-A 1本の6球です。こちらは、高周波増幅2段目の真空管です。真空管を外した所です。ソケットらしきものはなく、ベーク版に穴が開いているだけのようですね。外側の穴は放熱用でしょうか?こちらが自作電源です。ELECOMのDATA-SWITCHのケースを利用しているようです。裏側に出力端子があります左側 上からC-(-5V) B2+(+20V) B1+(+40V) B-(G)右側 上から 空き 空き A+(+5V) A-(G)となっているようです。マグネチックスピーカー 横からオリジナルのコイルが断線して、修理しているように見えます。マグネチックスピーカー 正面から紙エッジの破れを布で修復しているようです。布だと通気性があるので、音量が結構下がってしまうのではと思います。(隙間もありますしね)実際受信感度の問題か、スピーカーの能率の問題かは不明なのですが、音量は結構小さかったので確認してみる必要はあるようです。ゴム系の接着剤などで通気性を下げれば能率アップの可能性も....こんなケースに入っています。これは何としても木製ケースに入れたい概要はざっとこんなところです。問題点として3つ気になった点がありまして、改善してゆきたいと思っています。1.自作電源が「トランスレス」であること家庭用交流電源をそのまま整流しているので、電源プラグのコンセントへの挿し方を間違うと金属部を触ると感電する可能性があり、さらにグラウンドを取れないので、受信感度が下がります。改善方法としては、100V:100Vのアイソレーショントランスを入れることです。このトランスはすでに入手済みなので、早々に改造しようと思います。2.B電源自作電源のB電源が、+40V、+20Vの2種類になっているのですが、ATWATER KENT MODEL の回路図を見るとB電源は、B+(POWER)、B+(62 1/2V)、B+(22 1/2V)になっています。B+(POWER)というのは、マグネチックスピーカー経由で、電力増幅段のプレートに供給される電圧です。電圧表記は無いのですが、UX-171Aの電力増幅段としての代表的な動作電圧は180Vなので、少なくとも90Vは欲しいですよね。それで、電源を改造するにあたり、B電源を、B1+(90V)、B2+(62 1/2V)、B3+(22 1/2V)近くに合わせられればなと思います。B電源が中途半端な電圧になっているのは、45V定格のバッテリーを2個使って使用するためです。45Vの半分の、22.5V、それに45Vを足して、67.5V、そしてPOWER段に90Vというわけです。3.スピーカーボックス最後の方に書きましたが、折角のマグネチックスピーカーなので、もう少し良いスピーカーボックスに入れてあげられたらなーと思っています。最後に現状の動作状態ですが、2mほどのアンテナを室内(2階)にあるメタルラックに接続すると、NHK第一、第二とローカル局の3局を難なく受信することができました。屋外アンテナを接続すれば、他の民放も受信可能だと思います。次回は、内部の回路の解析等をしたいと思います。間に合えば、自作電源の改造の様子もアップします。以上、「アンティークラジオのレストア番外編④ 米国製高級?6球ラジオ」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.08.14
人気ブログランキングこんにちは。北関東は梅雨の晴れ間の真夏日になっています。今日は九州南部で大雨、熱海市の大規模土石流の皆さんのご無事をお祈りします。さて、今日は、”せどり”でも”鉄道模型”でも”アンティークラジオ”でもない話題です。こちらですそうなんです。食虫植物の”ウツボカズラ”を買いました!いやー、欲しかったんですよね。食虫植物。中でもウツボカズラ。どう考えてもおかしな植物ですよねー。葉っぱ(あるいは蔓)がこんな袋に変化して、昆虫を(大きな袋のものならカエルやトカゲや小鳥も?)捕まえて、栄養にするなんて別角度正しくは、ウツボカズラ属の一種を買った、ということになります。いろいろな種類があるようです。本当に不思議な形をしてますよね。普通の茎から葉っぱが出ていて、その葉の先端からつるになっていて、その先端に捕虫袋ができています。ご丁寧に捕虫袋の入り口には、”蓋”がついています。葉っぱの大きさに比べて捕虫袋が大きいこと袋の入り口はこんな感じです。中に水が入っていました。お値段ですが、こちらです。安い東南アジアに広く自生しているらしく、日当たりの良い場所が良いらしいので、夏の間はベランダの物干しにつるしておこうと思っています。外だとハエとか捕まえるのかなー?興味のある方はこちらをどうぞ。観葉植物/食虫植物:うつぼかずらアラータ 3号ポット観葉植物/(わけあり特価)食虫植物:うつぼかずら(ネペンテス)アカネ5号鉢(食虫植物)ウツボカズラ ネペンテス アラタ 2.5〜3号(1ポット)(食虫植物)ウツボカズラ ネペンテス グラシリススポート 3号(1ポット)人気ブログランキング
2021.07.10
電子工作ランキングこんにちは。東海・関東南部での大雨、熱海で起きた大規模土石流の被害の全容はまだ不明のようです。短時間の豪雨でなくても総雨量によってはこんなひどい災害が生じるんですね。安否不明者の方が無事に発見されますように。さて、アンティークラジオの修理を始めて困ったことがいくつかあります。その一つに、当地の電波状況が悪い(電界強度が弱い?)ことです。実際のところ、市販のラジオならば特にアンテナを伸ばさなくても5,6局は受信できる電波強度はあるのですが、何といっても100年近く前に設計・製作されたアンティークラジオですからね。十分な電波強度がなければ受信できません。特に修理する場合、電波強度が弱いので受信できないのか、回路に不具合があるので受信できないのかよくわからないという状況に陥ります。そこで今後のことを考えて、AM用のシグナルジェネレーター(SG)をヤフオク!で落札することにしました。落札した品物がこちらです。LEADER社の(簡易)シグナルジェネレーターの”LSG-16”(そのまんま!”16”の意味は良くわからない)裏側です。100/115Vと220/230Vの切り替えSWがあります。世界基準ですね。中身はこんな感じでシンプル。5つのコイルと1つの2連バリコンで発振周波数が決まるようです。電源トランスと整流回路。一応簡素な安定化電源になっているようです。バリコンの下にあるのが、発振回路でしょうか?すごいシンプルですね。試しに電源を入れて、デジボルで出力電圧を見てみたのですが、どのバンドのどの周波数でも出力はあるようでした。これだけシンプルな回路なので故障も少ないのだと思います。その後どんな波形なのか確認するためにシンクロスコープで波形見てみたのですが.......レンジA(100KHz-300KHz)の波形なのですが、周波数ダイヤルを回しても発振周波数が変化しないことを発見(ちなみに上の画像の発振周波数は110KHz位だと思われます)まじか!よく観察してみると周波数ダイヤルを回しても、2連バリコンが動いていないことを発見!どうやら周波数ダイヤルのシャフトと2連バリコンを繋ぐジョイントに不具合があるようです。真中の白いジョイントです。ちょっと割れてる感じも6角レンチが無かったのですが、マイナスの精密ドライバーで回したところ、何とか固定することができました。パネル面の周波数と実際の周波数には多分結構な誤差が出ていると思うのですが、まあ、手持ちのアンティークラジオには同調ダイヤルに周波数が刻まれているにものはないですから、大体の周波数がわかればOKです。いくつかのレンジで発振波形を見てみました。Aレンジ(100KHz-300KHz)で一番右に回した時の波形です。多分322KHz位?Bレンジ(300KHz-1000KHz)の中央付近(570KHz表示)の波形。多分571KHz位でほぼ合っている?その他一応全てのレンジで発振が確認され、周波数ダイヤルで発振周波数が変化することを確認できました。(出力電圧は、レンジや周波数によって、特に低い周波数で小さくなってしまう場合もあります)内部変調では1KHzで変調できるようで、実際に波形もそうなっていました。今後これを使ってアンティークラジオの修理・調整を行う予定です。以上、「アンティークラジオのレストア番外編④ シグナルジェネレーター」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.07.05
人気ブログランキングこんにちは。前回の更新からあっと言う間に2カ月が経過してしまいました。久々の更新です、しかも、鉄道模型でも古典ラジオでもない話題になります。平年なら梅雨の時期であろう北関東ですが、連日、夏日や真夏日が続き、”梅雨はどうした!”って感じの日が続いています。さて、前回ヤフオク!で落札したアンティークラジオの1台を番外編③としてご紹介した。あれから2カ月も経過しておりますが、その間アンティークラジオも鉄道模型もほとんど触っていない状況です部屋を片付けたり、ヤフオク!に出品したりしているうちに、アンティークラジオも倉庫部屋に積まれてしまい、手元に置いておけない状況になってしまいました。今後作業机の隣にこんな感じのキャスター付きの背の低いメタルラックなどを設置して、そこに修理するアンティークラジオを置いて色々いじってみるつもりです。アイリスオーヤマ メタルラック 3段 ブラウン ポール径19mm 幅44.5×奥行32.5×高さ72cm キャスター付 CBM-44073さて、久しぶりにパソコンの話題です。メインで使っているパソコンは、音響部門の身売りで話題になっている「オンキョー」製の平置きのデスクトップです。CPUはi7ですが、かなり古い世代のもので、クロックは2.80GHz。メモリは8GB積んでいますが32bitのWindows10を使っているので、実質4GBという結構プアなマシンです。まあ、オフィスソフトやインターネットでの使用がほとんどで、ゲームや映像編集などはしませんので、ウインドウをたくさん開けると動作が極端に遅くなること以外は特に不便は感じていません。それでも、以前からOSを64ビットにはしたいと思っているのですが、クリーンインストールが必要で、データのバックアップやアプリの再インストールなどが面倒で今のところ手つかずです。それよりも気になっていたのがルーターの事でした。うちは地元のCATVの光回線(300MB)を使っているのですが、月に1度か2カ月に1度位の頻度でインターネットに繋がらなくなるという現象が起きるんです。モデムが原因なのかルーターが原因なのか十分には確認していないのですが、その度に両方の機器の電源を入れなおして対処していました。(ネットワークからインターネットへは繋がらなくても、IP電話は使えるので、やはりルーターが原因なのでは?と思っています。)それで今回、以前、使わなくなったからと親戚から譲り受けた、そこそこ定評のあるNECのWi-Fiルーターに交換してみることにしました。現行のバッファローのルーターの発売日が2009/12で、今回のNECのルーターは、2013年なので多少のアドバンテージはあるのかなと(それでも8年前)WiFiで接続している機器が8台以上あるので、再設定が面倒かなーと思ったのですが、ものの30分くらいで、スマホ2台、タブレット4台、プリンター2台の接続が完了。2.4GHzと5GHzがあるので、用途に分けてそれぞれのSSIDに接続するようにしました。そのWiFiルーターがこちらです。NEC AtermWF800HP HPモデル PA-WF800HP交換から半日経っていますが、特に問題なくインターネットに接続され、上り下りとも95MBくらいの速度が出ています。(有線接続)後はルーターと離れている部屋の電波強度ですね。特に寝室はルーターの設置してある冷から1部屋挟んでおり結構距離があるので、寝る時にちゃんとスマホやタブレットが使えるかを確認しなくてはなりせん。ある程度時間が経過したら、使い勝手をレポートしたいと思います。ではでは。人気ブログランキング
2021.06.11
電子工作ランキングこんばんは。今日の北関東は、昨日に引き続き少し「花冷え」って感じですしたが、午後から少し晴れ間が見えるようになりました。近所の桜の木には、緑の葉が少し目立つようになり桜の時期も過ぎつつあります。さて、前回ヤフオク!で落札したアンティークラジオの1台をご紹介したのですが、確認してみるとここ半年でいわゆるアンティークラジオを何と11台も落札していたことが判明しました。結構ウォッチに入れて相場を確認しているつもりなのですが、最初に購入したバッテリー式のUX-201A 3球ラジオがそこそこ高い価格での落札だったため、同程度のものを送料込み1万円前後なら安いんじゃない!?と感じてしまい、知らぬ間に?11台の落札となったようです。今日は番外編③としてそれらの中から最近入手したラジオの一台をご紹介したいと思います。UX-201A 5球 高2増幅再生検波ラジオ 後付けAC電源・スピーカー付き本来は外付けのバッテリーから電源を供給するバッテリーラジオですが、内部に電源部とスピーカー部(出力トランス+ダイナミックスピーカー)を後付け増設しています。回路的には、高周波2段増幅+再生検波+低周波2段増幅と中々高級な設計になっています。高周波2段増幅なので、同調用のバリコンが3つあるという、同調が極めて難しい回路構成です。実際入手時には、高周波増幅1段目の真空管は無く、アンテナ入力を高周波2段目の201Aのグリッドにセラミックコンデンサーに入れるという荒技で、同調の難しさを回避していました。(電波の強いところなら実用になる?)現在は、初段のプレートに接続しなおしています。入手時に付いていたUX-201A 4本は全てフィラメント点灯Okで、動作も確認できたのですが、問題なのは同調範囲が極端に下にずれているということです。ほとんどの日本のラジオは、AM放送の530KHzから1600KHz位に同調できるよう設計されているはずなのですが、このラジオの場合、上が700KHz程度のようなのです。(下は不明)ですので、うちの環境では、NHK第一(594KHZ)とNHK第二(693KHZ)しか入らないことになります。で、実際この2局しか受信できていません。この点はおいおい原因究明と調整を行なえればと思っています。外観はこんな感じでずいぶんとごっつい感じです。横幅が66cm 高さ25cm 奥行25cm と巨大な木製箱です。完全に手作りか?電源スイッチが1個とダイヤルツマミが6個あります。左からバリコン1(アンテナ同調)バリコン2(高周波2段目同調)バリコン3(再生検波段同調)、高周波用201Aフィラメント電圧調整用レオスタット、低周波用201Aフィラメント電圧調整用レオスタット。2つあるバリコンつまみの下の小さなつまみが、再生調整用ミニバリコン、レオスタットの下にAC電源スイッチがあり、見づらいのですが、右下からACコードがでていまして、右上にホーンジャックがあります。蓋を開けるとこんな感じ左側に内蔵スピーカーが、その奥に出力トランス(7KΩ:8Ω)があります。勿論後付けです。真空管ですが、全てUX-201A。初段の高周波増幅1段目の真空管はありません。右に向かって順に、高周波増幅2段目、再生検波、低周波増幅、電力増幅となっています。幸い全てのUX-201Aのフィラメントが生きていました。奥に見えるメーターは、電圧チェック用のメーターで、その右の切り替えSWで、フィラメント1(5V),フィラメント2(5V),C電源(-4.5V)、B2電源(45V)、B1電源(90V)を切り替えてチェックできるようになっています。右上のアルミ板の下に、電源回路が後付けされています。大変便利なのですが、唯一の欠点が、B電源がトランスレスで商用原電の100Vから直接整流し、抵抗で降圧していることです。この構造ゆえに、アースを取ることができません。(一度トライしたらブレーカーが落ちた)多分ACプラグの位置によってOKの場合もあるのかも知れませんが、試していません。内部の右側の拡大ですアルミ板の下側に1:3の低周波トランスが2個見えます。オリジナルが断線し、交換されたもののようです。右下に見えるレオスタットは、高周波増幅&再生検波段の201Aのフィラメント電圧調整用です。これもオリジナルから随分立派なものに交換されていますね。グリッド検波用の抵抗とコンデンサーも交換&追加されています。内部 左側拡大です3極管による高周波増幅なので中和コンデンサーが必要のようで、2個、半固定のバリアブルコンデンサー?が付いています。(これって同調周波数の低下に関係あるのか?)最初の方で説明したように、バリコン3つを使っての同調の難しさや不安定さを嫌って、アンテナ入力を高周波増幅2段目の201Aのグリッドにセラミックコンデンサー(4700PF)経由で繋いでありました。これも同調周波数に影響があるのかないのか?木製箱の背面シンプルにアンテナ線だけ出ています。今後の修理改造の予定なんですが、まず、電源回路を外そうと思っています。最大の理由は、B電源がトランスレスであること。多分コンデンサー経由でアースができるのではないかと思うのですが、十分な知識が無いものですからそれと外した電源回路の部品を用いて、汎用の201A用外付け電源を作ることを考えています。現在ACアダプターとDC-DCコンバーターなどを使った外付け電源を作っていますが、スイッチング電源なのでどうしてもノイズが残ってるように思えるのです。アナログな電源を作って比較してみることを計画しています。もう一つの計画は、出力トランスとダイナミックスピーカーを外して、こちらも汎用の代用マグネチックスピーカーを作成したいと思います。現在でも、スピーカーを内蔵していないラジオがたくさんありますので、そのチェックに使う予定です。修理ですが、まずは同調周波数が低くなってしまっている原因の解明ですね。今の知識や手持ちの測定器ではなかなか難しそうですが、ネットでいろいろ調べてみたいと思っています。以上、「アンティークラジオのレストア番外編③ 電源内臓バッテリー式?」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.04.05
電子工作ランキングこんばんは。前回の記事からあっという間に2カ月が過ぎてしまいましたこのあたりの桜も散りつつあるとても良い陽気になりました。残念ながらコロナは第4波の心配をしなければならない状況に....聖火リレーも始まりましたが、果たして東京オリンピックは開催されるのや否や引き続き自粛生活中ですが、コロナで期限が4月15日に伸びた確定申告の作業をしながら時々アンティークラジオのレストアをしていこうと思います。前回まで、バッテリー式の高一付4球(UX-201Ax4)ラジオの修理について書いていましたが、その後数台のアンティークラジオをヤフオク!で落札することになりました。今日は番外編②としてそれらのラジオの一台をご紹介したいと思います。UY-227+UX-26Bx2+12F 並四ラジオ AC電源 スピーカー無正面 まだ、スピーカーは内蔵されておらず、電池式の再生ラジオのような外観ですね。パイロットランプがAC電源であることを示しています。左のダイヤルが同調、右のダイヤルが再生調整だと思います。真中下のノブが電源スイッチで上にパイロットランプがついてますね。背面 直にACコードが出ています。右側の赤い端子2つが、アンテナとアース。その左の2端子(バナナジャックプラグ)がスピーカー端子のようです。中身です。真空管は左から、UY-227(検波再生)->UX-26B(低周波増幅)->UX-26B(電力増幅)->12F(片波整流)左端に、並四コイル。トランスは左から、1:3低周波トランス(ケース入り)、1:3低周波トランス(ハダカ)、電源チョークコイル、電源トランスとなっています。電源チョークコイルと電源トランスの間にケースに入ったコンデンサー(ペーパーコンデンサー?)が並んでいます。右上に見える後付けの部品は、電源回路のフューズのようです。何と購入時のお店や価格、手書きの回路図、修理状況が付いていましたこのメモによると、購入は昭和53年(1978年)12月。京都寺町のゲテモノヤで、テレフケン製の別のラジオのラッパ型のマグネチックスピーカー込みで23,000円ちょっと当時の物価を調べてみたのですが、消費者物価指数(総合)でみると、2020年101.8 1978年66.7 となり、当時の23,000円は、現在の35,000円位になるみたいです。結構高価な買い物ですよね。同時期に購入したSP内蔵のシャープ製ラジオ(これも多分並四だと思うのだけれど)が2000円だったことを考えると10倍ですから。ちなみに今回の入手価格は送料込みで6千円弱だったのでお買い得だったかな?修理状況も事細かに書いてあるみたいなので、現物と見比べながらレストアしていきたいと思いますが、購入時から、ATF1が断線気味、電源チョークコイル(実際には1:3AFTのGF側流用)が断線等の不具合があったようなのです。しかし、その部分は修理されているみたいなので、そこそこのレストアで受信できるようになるかも知れません。もっとも修理から40年以上たっているので、電源を入れる前に、コンデンサーのリークとトランスの断線、リークのチェックは欠かせませんけどね。AC電源を使ったアンティークラジオのレストアは初めてなので、慎重に事を進めたいと思っています。以上、「アンティークラジオのレストア番外編② 並四ラジオ?」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.04.03
電子工作ランキングこんばんは。もうすぐ2月ですが、まだまだ寒い北関東です。11都府県に緊急事態宣言が出されて、3週間?繁華街の人出はあまり減っていないようですが、それでも新規感染者が逓減しているのはうれしいですね。ただ、まだ千人を超える重症の方がいるらしいのでご本人も医療関係者の方も頑張ってほしいです。さて、先回に引き続きバッテリー式の高一付4球(UX-201Ax4)ラジオの修理についてです。結論から言いますと.....ラジオ放送受信できました!私の所では、NHK第一(594Kc)とローカル局(1530Kc)の2局の電波が強いので、この2局が受信できればと思っていましたが、2局とも受信できましたそこまでの過程を順を追って書いてゆきます。前回の記事で、テストオシレーターの外部変調入力にコンポのスピーカー出力を入れ、オシレーターの出力を直接ラジオのアンテナ入力に入れるという実験をしたところ、「で、結論から言いますと.......すっごく小さくしか音が鳴りませんうーん、どこが悪いいのかこれから徐々に探っていこうと思います。」という状況であることをご報告しました。というわけで今回は、RF部、AF部、レシーバーという風に3つの部分に分けてうまく受信できない原因を探ることにします。まず、このラジオの回路図をご覧ください。手書きしたのものをスキャンして、ペイントで加筆しました。ちょっと見づらいかも知れませんがご了承ください。左側から、緑枠の部分が、高周波増幅部、中央の青枠の部分がこのラジオの肝になる、同調・検波部分、右側の赤枠の部分が、低周波増幅部になります。右側のフォーンジャックにマグネチックスピーカーやマグネチックレシーバーを繋いで音を鳴らすわけです。動作チェックですが、以下の方法で行ってゆきます。①マグネチックレシーバーの動作チェック②低周波増幅部の動作チェック③同調・検波部の動作チェック⑤おまけで、高周波増幅部の動作チェック①マグネチックレシーバーの動作チェック音を出す装置が今の所このマグネチックレシーバーしかないので、これがちゃんと鳴るかどうかの確認をします。片側2200Ωで、両側直列配線なので。合計4400Ωとなります。これにコンポからのスピーカーケーブルを直接接続してCDを鳴らしてみました。小さいコンポのボリュームをVol.40(最高出力 通常のスピーカーを繋いだら多分爆音!)にしてやっと鳴っているという感じでした。もっともレシーバーを耳に着けているのではなく、スピーカーみたいな使い方をしているので当然かも知れません。でも一応は鳴ることを確認しました。②低周波増幅部の動作チェック冒頭の回路図の①②の順に、コンポのスピーカー出力に0.1μFのコンデンサーを介して音を入れてみます。この写真は回路図の②にコンポからの音声を入れチェックしているところです。①②点とも、レシーバーから音が出たのですが、ノイズがひどくてこれではラジオを受信できても実用にはならないなーと思いました。その時、「アースを取ったらどうだろう」と思い、アースを机上にある金属製のラックに接続したところ、うそのようにノイズが低減しました確かにノイジィーな環境だったのでアースが必要だったのかも知れません。ここまでで、低周波増幅部(電力増幅段も含む)とレシーバーの動作確認ができました。ですので、同調・検波部が動けば、ラジオ放送が聴けることになります。③同調・検波部の動作チェック前回と同じくテストオシレーターの外部変調入力にコンポのスピーカー出力を入れ、オシレーターを1000KCにして、出力を直接ラジオのアンテナ入力(A2)に入れてみました。そして、バリコンとレオスタットを調整すると.....コンポで再生しているCDの音が聴こえます!!つまり、同調・検波部(さらに言うと再生部)は動作していることになりますね。前回と異なるところは、アースを繋いでいなかったことだけです。その後、5mのアンテナ(室内のみ)でラジオ放送受信を試みましたがだめでした。それで、2階から家の外に10mほどのビニール線を垂らしてみて再度挑戦したところ、冒頭に書いたようにNHK第一(594Kc)とローカル局(1530Kc)の2局の受信に成功しました。以前ご紹介した「真空管ラジオの修理 201A 大正時代?の4球式受信機」の記事には、「念のためDIPメーターで調べるとRF段の同調周波数は590~1700Kc、検波段の同調周波数 520~950Kc」と書かれていたのですが、コイルの巻足し巻き直しがあったのでしょうか?問題なく1530Kcが受信できています。また、真空管のフィラメントの関係なのかレオスタットの接触の関係なのか、ちょっとノイズが多かったり、発振気味になったりするのですが、一度フィラメント電源(A電源)を切り、再度オンにするとノイズが軽減したりします。この時点で、実用になるか?と言われると???なのですが、趣味のおもちゃとしては十分楽しめるのではないかと思います。最後に⑤おまけで、高周波増幅部の動作チェックもしてみました。アンテナをA1に接続し、もう一方のバリコンとレオスタットで調整すると問題なく受信できることを確認できました。次回以降は、真空管の選別、電源回路の収納、外箱の修理(順不同)などを行ってゆきたいと思います。以上、「アンティークラジオのレストアその9 UX201A4球ラジオの修理③」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.01.30
電子工作ランキングこんばんは。ここ何日か最高気温が2桁を記録し、過ごしやすい北関東です。まあ、コロナ禍であまり外に出ないこともあり、外気温を感じていないってこともありますけどね。さて、先回に引き続きバッテリー式の高一付4球(UX-201Ax4)ラジオの修理について書いてゆきたいと思います。最初に電源を少し手直しをしましたので、ご紹介しておきます。今まで使っていた電源装置がこちらです。こちらが改良?した電源回路です。以前はB+用に12V4AのDCパワーサプライを使いDC-DCコンバーターでB+90VとB+45Vを作っていたのですが、それをケーブルが破損したノートパソコン用の19VDCアダプターの中身に交換しました。C-は単三乾電池3本で-4.5Vを準備します。将来ケースに入れる準備として電源SWも使用してみました。これを繋いでみた様子がこちらになります。コンパクトになりました接続部分の拡大です。この状態で、付属していたアンテナ線(約5m)を繋いで動作チェックしてみたのですが、やはり再生ラジオ特有の”ひゅーん”、”ピュ~”という音は聞こえるものの放送はキャッチすることはできませんでした。確かに当地の電波状態はあまり良いものではありません。さらに、電源装置にスイッチング装置を使用していたり、パソコンが起動していたりとノイズも多い環境なのですが、それでも手持ちのトランジスターラジオでNHKと地元のローカル局を受信できるので、それらが原因とは思えません。それで、原因切り分け(電波が弱いのかラジオが正常に動作していないのか、ラジオが故障ならRF部かAF部かなど)のために、中古のテストオシレーターの中古をヤフオク!入手しました。こちらです。いやー古いっすねネットで調べてみると、同じTO-1でもいくつか種類があるようです。初期のもの?は、外部変調の入力が無いようですし、使用真空管も、6C6x2、12Fと共にST管の3球仕様のようです。今回入手したものは、整流管は12Fでしたが、発振用は6BD6というmt管1本でした。ネット上のオリジナルの回路図では、1本の6C6で高周波発振、1本の6C6で低周波発振を受け持ちRF信号を変調させているようなのですが、6BD6(5極管)で1本で両方できるものなの?と思ったのですが、どうなんでしょうか?オシロなどで波形を見てはいないのですが、トランジスターラジオで受信してみるとどうも変調はかかっていないみたいなんですよね。まあ、それならそれでと外部信号を入れて変調させてテストをしてみることにしました。写真の左側にあるEXT MOD端子にコンポのスピーカー出力を繋いでみます。かなりボリュームを上げないといけませんでしたが、トランジスタラジオからはコンポでかけたCDの音が聞こえてきますので、この信号を使ってUX201A4球ラジオの調整をしてみることにしました。で、結論から言いますと.......すっごく小さくしか音が鳴りませんうーん、どこが悪いいのかこれから徐々に探っていこうと思います。次回こそは、この4球ラジオで放送局が受信するぞー!!以上、「アンティークラジオのレストアその8 UX201A4球ラジオの修理②」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.01.27
電子工作ランキングこんばんは。少し寒さを感じる時期になりました。日によって異なるのですが日中でも10度Cに届かない日は室内でも暖房のないところは寒さを感じます。さて、先回ご紹介したバッテリー式の高一付4球(UX-201Ax4)ラジオですが、少しいじってみましたのでご報告いたします。まず、このラジオが到着した時の様子です。部品を固定しているエボナイト?製のパネルと所謂回路部品を固定しているシャーシーが木製ケースから外れて遊んだ状態でした。拡大図 金属製の留め金が緩んで反対向きになっています。これでは固定できません。そして、問題の中身なのですが.......なんと貴重なナス型真空管UX-201Aの3本が箱の中に散乱しているという悲惨な状態でした。幸い1本も割れてはいませんでしたが、ロック付きのソケットですので、きちんと装着されていれば内部に緩衝材を入れなかったとしても(本来は入れなくてはいけないと思いますが)運送中に抜けるようなことは無かったものと思います。さらに中身のご紹介です。1:3の低周波(段間)トランスが2個です。修理記事にあったように、13年前に専門業者によって巻き直してもらったもので、多分性能を維持しているものと思います。シャーシーの一番後ろに電源端子が5個見えます。左から、B+90V、B+45V、B-A+6V、A-C+、C-4V? となっています。A-C+の端子が全体のアースです。手前にあるのが再生コイル。大きなコイルが同調コイル、手前の小さめのコイルが再生コイルで、ダイヤルによって2つのコイルの距離が変化し(結合度が変化)再生量の調整を行います。ざっと見た感じ修理の必要は無いように思いました。1か所気になっていたのは、「修理体験記」では不具合があって追加していた検波回路のグリッドリーク抵抗とコンデンサーです。記事では、「検波用のグリットリーク。抵抗は無限大。コンデンサーは75PFでした。」という記述があったのですが、確認してみると抵抗は断線しているのではなく、容器が錆ているために接触不良を起こしておりそのため測定ができず「無限大」になったようでした。それで、抵抗器の両端とソケットを600番程度の耐水ペーパーにて磨いたところ問題なく所定の抵抗値をしましました。こちらが磨いた抵抗器をセットして抵抗値を測った場面です。800KΩを指しています。抵抗器を外して測定すると1.2MΩです。修理に使った抵抗器の抵抗値ですね。で、修理に使った抵抗器を外してみると....2.4MΩでした。本来の抵抗器の値を示しています。さらにコンデンサーも外して容量を測ってみました。0.23nF=230PF で、こちらも正常値です。「修理体験記」で、どうして75PFだったのかは不明ですが、これで追加部品無しでオリジナルで検波できるはずです。さらに付属していた4本の真空管のフィラメントを確認してみました。2本はフィラメントOK、2本は断線しているようでした。断線している1本は、赤でXマークがついています。多分「修理体験記」でも言及している見せかけの高周波増幅段に挿入されていた真空管を思われます。(日本製?)その後、ebayで調達したUX-201Aを1本足して、検波・再生、低周波増幅、出力の3本の真空管を挿し、以前の3球ラジオ用に用意した電源を繋いでみました。3球ラジオには無かったグリッドバイアス用のC-は単三3本で約4.5Vにして試したところ、再生ラジオ特有の”ピュー~~”といった音がでましたので、回路としては正常に動いているものと思われます。残念ながらこの時点では、放送を受信して音を聞くことができませんでした。次回は、この4球ラジオで放送局が受信できるか書きたいと思います。以上、「アンティークラジオのレストアその7 UX201A4球ラジオの修理①」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.01.20
電子工作ランキングこんにちは。1都3県に緊急事態宣言が発出され、多くの県で外出自粛が要請されています。私も当分自宅待機で趣味の時間を楽しみたいと思います。さて、大正末期から昭和初期と思われるバッテリー式の3球(UX-201Ax3)再生ラジオのレストアを行っていますが、その後も暇をみてはヤフオク!でアンティークラジオを落札しています。気が付いたら現在レストアしているものを含め、5台のラジオを落札していました。その中で最近落札したバッテリー式の高一付4球(UX-201Ax4)ラジオについて書きたいと思います。こちらになります。 でかい横幅が63cmもあり、今まで入手したラジオの中で最大ですでも中身はこんな感じ。 スカスカですやん外観の豪華さを考えると当時ラジオを持ってるってことは、今では8Kの大画面TVを持っているってことぐらいステータスだったのかも知れませんね。応接間にでも置いてあったのかも知れません。実は落札した時には気づかなかったのですが、商品が到着して中身を確認している時、何か変な”既視感”を覚えたんです。で、よく確認してみたら、多分この分野ではかなり有名な方が”修理体験記”としてネットにアップされている記事中に出てくるラジオそのものだったのです。こちらのサイトになります。真空管ラジオの修理 201A 大正時代?の4球式受信機この記事は2003年4月から6月頃に書かれたものであり、修理後元の持ち主の元に戻ったものと思います。それから13年半の時を経て、リサイクルショップの手に渡り、ネットオークションにかけられたといった経緯なのかも知れません。簡単に目視をしてみましたが、2003年当時と大きな変化はなく、真空管は4本中2本がフィラメント切れでしたが、13年半前に修理されている1:3の低周波トランスは断線は見られません。ということは、真空管と電源(この機種の場合、B+90V,45V、A+6V C-4V?の3種類の電源が必要のようです。)を準備すれば、動作する可能性が大ですね。幸いUX-201Aは、ebayから入手した5本とヤフオク!で落札した2本の合計7本ありますので、現在リストアしている3球再生ラジオ用に3本使用しても供給可能です。しかも修理記事を見ればわかるように”4球ラジオ”となっていますが、高周波1段目は使用せずに検波段にアンテナ入力できるようになっているので、3球あれば動作が可能のようです。早速次に時間が取れた時に確認したいと思います。ただ、このラジオ、かなりの間放置されていたとみられ、電子部品が載っている多分エボナイト?の板を始め真空管ソケットなどに埃がこびりついており、金属部分はうっすら錆が浮いているところがありますので、埃の掃除と金属部分特に真空管ソケットの金属部分の研磨が必要になるものと思います。木製の箱自体も数か所傷みがあるので、見栄えも良くしたいものです。次回は、この4球ラジオで放送局が受信できるか書きたいと思います。以上、「アンティークラジオのレストア番外編 こんなことある?」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2021.01.10
電子工作ランキングこんばんは。寒い日が続きますが皆さん体調はいかがでしょうか?ご自愛ください。新型コロナの第3波も心配ですね。もう少し自宅待機したいと思います。さて、前回A電源(5V)をラジオに接続して、UX-201Aのフィラメント点灯の確認とレオスタットによるフィラメント電圧の調整について書きました。今回は低周波トランス2次側断線に対処するための回路変更について書くつもりだったのですが、ちょっと思い付いて、低周波トランスの修理ができないかやってみることにしました。1:3の低周波トランスですが、2次側が断線しているようで、よく見ると下側がネズミに食われた?みたいに切り欠きがあります。(錆もかなりひどいですが.....)もし、ここが断線しているとするとそこまで巻線をほぐしていって、断線を修復(はんだ付け)し、もう一度巻き直せば、修理ができることになります。2次側の引き出し線の下側が断線しています。というわけで、トランスを”まな板”から外してみました。小さいですね。何と140g位しかありません。軽い!念のために1次側と2次側の引き出し線に記号を付けます。ここで、ちょっと違和感があったので、回路図を確認してみました。左側の同調コイルの下に書かれているのが断線している低周波トランスです。回路図によると1次側のBに+45V、PにV2のプレートからの再生用のコイルにつながり、2次側のGに同調コイルとバリコンが、Fがアース(A-)につながっています。ところが実際の配置は1次側と2次側が反対になっているんですね。レストアの最初の方の記事で書きましたが、このラジオ、”まな板”が当時ものとしてはきれいすぎますので、新しい”まな板”に部品を組み直しているようです。その組直しの時に1次、2次を反対にしてしまったものと思われます。というわけで、低周波トランスの修理の時に1次、2次を入れ替えることにします。低周波トランスをコア(鉄芯)と巻線枠に分解します。新聞紙を外したところです。断線している部分が明らかになりました。髪の毛のように細いエナメル線を丁寧にほぐしてゆきます.....断線部分まで結構ありましたが、何とかたどりつきました。何本か切れてましたので途中の断線部分は捨てて、3か所ほど半田付けして、巻き直します。2時間ほどで完成です。コア(鉄芯)の方も本当は錆を処理した方が良いのでしょうが、今回はパスしてそのまま組み直します。出来上がりました。 巻線枠を入れ替えています。手前が2次側です。こちらが余ったエナメル線。そこそこの量です。それでも、修理後の直流抵抗を測ってみると、1次側 200Ω 2次側1800Ωとなっており、もう1個の低周波トランスの200Ω:1700Ωとほとんど変わりませんでした。というわけで若干2次側の巻き数が減りましたが、全体としては問題ないものと思います。早速”まな板に戻して、真空管無しでB電源を繋いで異常が無いかどうか確認します。V1のプレートが+90V、V2のプレートが+45V,V3のプレートが0V。うん?0V.....そうかマグネチックスピーカーがつながれてないので、プレートにB+が来てないんですね。で、別途購入してあったマグネチックレシーバーをフォーンジャックに差し込もうと思ったのですが.....入らず??標準の6.35mm(1/4インチ)のジャックだと思っていましたが、ほんの少し小さいジャックのようです。(そんな規格あるのか?)仕方ないのでワニ口クリップで繋いでみました。以前の記事では、A電源(5V)に5V10Aのスイッチング電源を使っていましたが、330円で購入してきた5V2AのACアダプターに交換しています。一応eBayで落札したUX-201Aを3本挿して動作チェックしたところ、マグネチックレシーバーから再生型ラジオ特有の”ギャー”という音が出たので、全体としては動作しているように思います。今日のところはここまでで終了。各段の回路が正常に動作しているのかどうかは今後確認してゆきたいと思いますが、SG(シグナルジェネレータ)とか持っていないので、実際の放送電波を受信しながらの調整しかできません。そのためにはある程度の長さのアンテナも必要になります。(地方で電波強度が弱い)次回は、このアンティークラジオで放送局が受信できるか書きたいと思います。また、eBay、ヤフオク!で落札したUX-201Aもご紹介したいと思います。以上、「アンティークラジオのレストアその6 低周波トランスの修理」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2020.12.04
電子工作ランキングこんにちは。新型コロナウイルス感染症の第3波で持ちきりのようです。早く収束してくれー!昨日に続き連投ですさて、今回は前回ご紹介したA電源(5V)をラジオに接続して、UX-201Aのフィラメント点灯とフィラメント電圧の調整について書きたいと思います。ラジオからは7本のケーブルが出ています。1.アンテナ線2.アース線3.B+90V4.B+45V5.B-6.A+7.A-何本かのケーブルが傷んでいましたので修復いたします。まずは、A+ケーブルが途中で断線し、布の被覆が破れているところがありましたので、2か所はんだ付けし、熱収縮のチューブを巻きました。さらに、A-とアンテナ線、写真には写っていないですが、アース線の先端が傷んでいましたので、はんだ処理して熱収縮チューブで巻きました。前回の記事で紹介した5V10Aのスイッチング電源に、A+とA-を繋いでみます。真空管を挿さないで真空管ソケットのフィラメント部分の電圧を測ってみると4.97Vです。OK手持ちの真空管を2本挿して、電源を入れた所このようにフィラメントが点灯しました。レオスタットを中点付近にするとフィラメント電圧は3.5V付近でした。少し低い感じですが多分調整可能だと思います。さて、今度は低周波トランス2次側断線に対処するための回路変更ですね。また、eBay、ヤフオク!で落札したUX-201Aもご紹介したいと思います。以上、「近況報告17 アンラジのレストアその5 フィラメント点灯」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2020.11.24
電子工作ランキングこんばんは。平年ならば秋の行楽シーズンで観光地の賑わいがニュースになる時期ですが、新型コロナウイルス感染症の流行の第3波が心配で引き続い自宅待機しております。皆さんも是非お気を付け下さい。さて、前回アンティークラジオ①の回路図と1個の低周波トランスの2次側断線を考慮した改造計画の回路図をアップしました。今回は、電源部分の構想の記事の予定でした。尚、タイトルが「近況報告15 アンティークラジオのレストアその3 回路図」のように大変長くなってしまうので今回から、前半部分を短縮し、「近況報告16 アンラジのレストアその4 電源準備」にしました。(それでも長いけどね)今回レストアしているアンティーク3球ラジオですが、今と違って電池(乾電池、鉛電池)を使用する仕様となっています。必要な電源は+B1 90V 高周波および低周波増幅、電力増幅部+B2 45V 検波および低周波増幅部+A 5V フィラメントの3種類となります。ラジオによってはそれ以外に、-C 数ボルト バイアス電源 が必要なものもあります。+Bには、積層乾電池(BL-0〇〇型 22.5V,45V,67.5Vなど)が使われました。現在は入手困難だと思います。充電ができない乾電池ですから大変費用が掛かります。こうしたラジオが高級家電?だった証拠ですかね。+Aには6Vの鉛電池が使われたようです。今でも一部のバイクに使われていますので今でも購入可能です。充電ができるのでこちらは経済的ですね。しかし、UX-201Aのフィラメント電圧は5Vですから、電圧降下があったとしても鉛電池の6Vを直接つなぐのは少し怖いですが、音量調整も兼ねて直列にレオスタットが入っていますので、安心して使用できそうです。今回のラジオ用の電源ですが、当初はこのように考えていました。+A電源 5V1A程度のACアダプターを入手してそのまま使用。ノイズを考えるとスイッチングではなく電源トランスを使ったものがベターか?ハードオフなどで探してみる。+B電源 006P乾電池を10個直列に接続して使用。5個目の所で45Vを出す。006P乾電用のバッテリーホルダーは通販で、乾電池本体は、100均で購入予定でした。【在庫限り特価】電池ボックスB 006P用 /WR-9VPC w 手作りキット WR9VPC wタカチ電機工業 BH-9V型006P電池ホルダー 【BH-9V-2】ですが、コロナ禍なので外出せずに家の中にあるものを探した結果、次のような構成の電源を用意することにしました。ただし、レストア試験用で、最終的にはもっとコンパクトなものにする予定です。+B電源 12V/4Aの安定化電源に、±45-390V出力のDC-DCコンバーターを接続し、0-45-90の電源として使用。DC-DCコンバータです。通販で792円+A電源 手元にあった5V10Aのスイッチング電得をそのまま使用まずは、+Aのみ接続して、フィラメント電圧が正常に出るかをチェックしたいと思います。実はeBayで落札したUX-201A 5本とヤフオクで落札したUX-201A,CX-301Aが早々と届きましたので、次回はこれらの真空管を実際に挿してフィラメント点灯のチェックまで行う予定です。以上、「近況報告16 アンラジのレストアその4 電源準備」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2020.11.23
電子工作ランキングこんばんは。朝晩の寒さを感じながら、毎日の運動不足で体重が気になる日々です。皆さん元気でしょうか?さて、ヤフオク!入札したアンティークラジオの回路図を起こしてみました。ネット上にあった「201Arefllexradio」を元に、現物の配線等をたどり、抵抗などの値をテスターで確認して作成しました。こちらになります。電子部品が高かった時代の作りなんでしょうか?部品数がすごく少ないですよね。コンデンサーがバリコン(バリアブルコンデンサー)を含めて4個、抵抗に至っては、1MΩ(表記は2MΩ)1個、レオスタット2個の合計3個です。特に真空管は高かったので、最終段のV3を除いて、2つのバルブにそれぞれ2つの役割を持たせています。(知識が十分でないので、勘違いの部分があるかもしれません。ご了承ください。)V1は、アンテナから入った電波をL1,L2,C1で選択(同調)して、高周波増幅し、L3、L4を通してV2に送っているのですが、同時に、T1(1:3の低周波トランス)を経由して、V2で検波・増幅した音声信号(低周波)をグリッドに入れて、低周波増幅をしてV3に送っています。V2に至っては、L3、L4を経由してV1から送られてきた高周波(ラジオ電波)をL4,C2でさらに選択(同調)してグリッド-カソード(フィラメント)間で検波し、プレート側に音声信号(低周波)を出し、T1を通してV1に入力。さらに一部の高周波をL5、L4を通してグリッドに戻し(正帰還)感度をあげるようにしています。V3だけは、V1で増幅された音声信号(低周波)を電力増幅して、スピーカーを鳴らす役割のみになっているようです。SPという端子は、6.3mmのモノラルフォンプラグでここにマグネチックスピーカーあるいはマグネチックレシーバーを挿して音を聞くことになります。マグネチックスピーカー(レシーバー)のインピーダンスは、10KΩ位だと思います。現在主流のダイナミックスピーカーのインピーダンスは、4-8Ωですので、これを繋ぐと多分V3が電流過多で壊れるものと思います。ただし、現在想定している006P10個のB電源ではそこまでの電流は流れないかな?この回路の全ての部品が正常に機能するなら、真空管と電源を用意すれば、ラジオとして動作しそうなのですが、大変残念なことにT1の2次側が断線しています。V1に音声信号が入らないので、当然V3にも音声信号が流れず、スピーカーから音は出ないことになります。(かすかにはなるかもですが...)まあ、代替品が調達できれば入れ替えるだけでいいのですが、当然市販はされていませんので、中古部品を探すことになります。(巻き直す技術があればそれも面白いのでちょっと考えています)それで、この低周波トランスを使用しないで、ラジオとして機能しないものかと思い、2つの回路を考えてみました。一つ目の回路がこちらです。考え方としては、T1の一次側をチョークとしてV2の負荷に使用し、音声信号をV2のプレートからCH1、C6で高周波を減衰させて、C5経由でグリッドに入力するというものです。T1は、1:3のトランスなので、音声電圧は約3倍になり、高周波も直流も遮断できるので、CH1,C5,C6、R4が不要になるという優れもの(但し、通過帯域が狭いので音質は低下)ですが、一応こんな形で動作させることができるかも知れません。(知識が浅いので間違いがあったすいません。)二つ目の回路がこちらです。考え方としては、T1とT2を交換し、T2の一次側をチョークとしてV1の負荷に使用し、音声信号をV1のプレートからCH1、C4で高周波を減衰させて、C5経由でV3のグリッドに入力するというものです。一応こんな形で動作させることができるかも知れません。(こちらも知識が浅いので間違いがあったすいません。)C5,R4の値は、もう少し調査をしたいと思っています。以上、「近況報告15 アンティークラジオのレストアその3 回路図」 でした。次回は、電源部分の構想の掲載を予定しています。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2020.11.05
電子工作ランキングこんばんは。今日の北関東は朝から少し涼しかったです。一日はっきりしない天気でした。車で30分ほどの山の方では紅葉が始まっているようです。だんだん冬の足音が聞こえてきます。さて、午前中にアンティークラジオのレストアに必要な古い真空管UX-201Aをebayで落札しました。こんな感じのもの国際便の送料を含めると(支払金額の38%が送料)結構な金額ですが、それでも現在ヤフオク!に出品されているものの半額位で入手できました。(当然まだ到着していませんが....)これだけ日米の差があると少し多めに入手してヤフオク!に出品すればレストア費用が出るかも知れませんねさてレストアに必要な回路図ですが、ほぼ実機と同じであろう回路図をネットで見つけることができました。実際の回路を目とテスターでたどってもほぼ同じです。これを参考に実機の回路図を書こうと思っています。もう一つの懸案である1:3の低周波トランスの入手はまだなんですが、回路変更で対応できるかも?という考えがあるので、真空管到着予定の11月下旬までもう少し探してみようと思います。これから電源の確保に入ります。将来的には商用電源から電源を取りたいと思っていますが、今回は前回書きましたように、ヒーター用に5V1A程度のDCアダプター、B電源用に006Pのアルカリ電池10個を用意したいと思います。幸いこのラジオには、C電源は使われていませんので、この2つの電源でOKのようです。006Pですが、Amazonだと8個で1300円くらいなので百均で買おうと思いますが、いわゆるバッテリースナップも10個必要でこれはAmazonの方が安そうです。DURACELL-PROCELL 9V006P アルカリ電池 1個 デュラセル/プロセル ダース買いでお得!DURACELL-PROCELL 9V006P アルカリ電池 1箱(12個)デュラセル/プロセル006P 電池スナップ 黒カバー 厚約7mm 2個入 <bat-037>Amazonで電池スナップ10個を探していたのですが、ケース付きが安かったのでこちらにしました。楽天市場ではこちらが類似商品です。ソウテン バッテリーケース 9Vボルト バッテリー4個 15センチメートル ホルダーケース ブラック以上、「近況報告14 アンティークラジオのレストアその2 UX-201A落札」 でした。次回は、回路図の掲載を予定しています。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2020.11.02
電子工作ランキングこんばんは。比較的温かな北関東です。この時期でも太陽の光があると本当に温かです。先回の記事で、古いラジオ(アンティークラジオ)をヤフオク!で落札したことを書きました。今回からそのレストアの記事を書こうと思います。まずレストアに必要な回路図ですが、昔のラジオでもメーカー製のものなら裏蓋に貼ってあったり、型番がわかればネットで調べたりできるのですが、今回のアンティークラジオはメーカー製なのかどうかも不明で、当然回路図はついていません。同年代のラジオでもダイヤルなどにメーカー名があったりするのですが、このラジオにはそのようものもありませんので、メーカー名や型番などからネットで検索することもできません。ちょっと回路図から離れますが、メーカー製では無いとすると個人が作ったものかというと木製ケースやパネル加工、バッテリーにつなぐケーブルへのマーカーなどを見ると少量生産であっても量産品なのかなと感じます。まあ、メーカー製ではなく、当時市販されていた部品を集めて製作するビルダー製である可能性が一番高いと思いますが....で、ケースも含めて当時ものかどうかという点ですが、木製ケースや中で使われている部品はその傷み具合やさび具合からして当時ものだと思うのですが、部品が付いている所謂”まな板”はちょっと当時のものにしてはきれいすぎるかなと感じます。なので、当初のまな板から部品を外して、新しいまな板(もしかするとパネル版も)に部品を移して作り直したのではないかという線が一番妥当なのかも知れません。話は戻りまして、回路図です。ざっと回路を見た感じだとこのラジオは、高周波一段増幅、再生検波、電力増幅という1-V-1という回路のようです。でネットで探してみるといくつか候補がありました。その中で、昭和初期(一桁)に作られたと思われる高周波増幅つきの201A 3球電池式受信機の回路図が手元にあるラジオに一番近そうです。(転載許可を取っていないので、掲載できません。すいません。)この回路図を現物と照らし合わせて、手書きで回路図を書こうと思っています。木製ケースから回路部分を外し、後ろ側から撮影してみました。レストアに必要な部品の調達ですが、最低でも UX-201A 3本 (予算8000円) 低周波トランス(1:3) 1個 (予算2000円)が必要です。UX-201Aは、互換の真空管を含めて国内では高い(@3000円から@5000円)のでebayからの購入を考えています。少し多めに輸入して余分を国内で売れば、1本2000円程度になるのではないかと...低周波トランスの入手はちょっと難しいかもです。巻き直す技術もないし、どうしましょう?電源はとりあえず実験用に、ヒーター用に5V1A程度のDCアダプター、B電源用に006Pの乾電池10個を用意したいと思います。このラジオには、C電源は使われていません。真空管の入手時期次第ですが、何とか年内に音が出るところまで持ってゆきたいですね。以上、「近況報告13 アンティークラジオのレストアその1」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2020.10.30
電子工作ランキングこんばんは。気が付けば秋も深まり紅葉の便りが届く季節になりました。前回の記事で、「暑い、暑い」と言っていたのがうそのようです。最近は鉄道模型の製作等はちょっとお休みしています。その代わりと言っては変ですが、昔から欲しいと思っていた古いラジオをヤフオク!で落札しました。大正から昭和初期に製造されていたUX-201Aというナスの形をした結構初期の真空管を使ったラジオです。分類としては、アンティークラジオ、ヴィンテージラジオになるものと思います。何といってもAC100Vの商用電源ではなく、バッテリー駆動の「ラヂオ」なんです。こちらです。大きさですが、ラジオ部(下の木製の箱の部分)のサイズはW=53cm、H=23cm、D=26cm(でかい!)スピーカー(箱の上に載ってるラッパです)の開口部の直径は26cmで高さは47cmです。スピーカーのドライバー(音を出す装置)は、一番下のこの部分にあります。結構年季入ってますね。ラジオ部分は国産だと思いますが、このドライバー部分は輸入品だと思われます。現在主流のダイナミック型ではなく、効率の良くない”励磁型”ひずみが多く効率も良くないマグネチックスピーカで、ラジオ部の電力増幅部(スピーカーを駆動する部分)も貧弱なのでこういった”ラッパ”が必要なんですね。こちらがラジオ部を正面から見た見たものです。、左右にある大きなダイヤルがラジオ局の周波数に合わせるためのバリコンのつまみです。普通のラジオの場合同調用のダイヤルは一つなんですが、この当時2連バリコンというのがなかったからでしょうか?アンテナから入った電波を選択するための同調回路に一つと、検波(ラジオの電波から音声信号を取り出す)の前に1個設置されています。下側の2つのダイヤルは、レオスタットと呼ばれる可変抵抗器で、真空管のフィラメント電圧を調整するものです。(再生検波の調整や音量調整に使う)そして真ん中のノブは、再生検波という方式で使うコイルの結合度を文字通り距離で調整するためのもので、引いたり押したりします。左下が、フィラメント用の電源スイッチ、右下がスピーカー出力端子(プラグ)になります。ここには励磁マグネチック型のレシーバーも繋げられます。ラジオ部分の中身はこんな感じです。ガラガラですね真空管が1本しか刺さっていません。本来は同じ真空管(UX-201A)が3本使用されます。別角度から見るとこんな感じです。通称”まな板”と呼ばれる木製の板の上に、真空管ソケットを始めとする部品がマイナスねじで止められており、針金みたいな(多分錫鍍金線だと思いますが...)導線で配線されています。見た所その他の部品は、コンデンサーが2個と抵抗が1個、低周波トランスが2個といった本当にシンプルな回路になっています。こちらがスピーカー部を単独で撮ったものです。基台の部分に音量調整のスライド抵抗?が組み込まれています。落札金額ですが、送料を合わせると2万円近くなり、ちょっと高くなりました。写真に写っているUX-201Aという真空管(相場1本 2千円から4千円くらい)が使えれば、相場より少し高く程度ですが、確認しましたらフィラメントが切れていましたので、かなり高めでの落札になりましたね。(ついでに現在では入手が難しい1:3の低周波トランスの一つは断線しているようです。)でも、以前から欲しいなと思っていたラジオで、外装を含めて(約100年近く前ものだと考えると)良い状態で、貴重な品物ではないかと思っています。自分はこうした古典ラジオの知識はあまりないのですが、何とか音が出るよう修理をしたいと思っています。真空管のUX-201Aも結構流通量はあるようなので、値段さえ気にしなければ入手は可能のようなんですが、さすが1本4000円が3本12000円は痛い出費なので、ebayからの購入含めて少し時間をかけて入手してみたいと思っています。まずは、回路起こしからでしょうか?この年代のラジオの回路図は、ネットで探してもなかなか出てこない(手書きのものを1つだけ見つけましたが)、現物から回路を描いて、部品が壊れていないかどうかのチェックを行ってゆきたいと思います。以上、「近況報告12 古いラジオを買いました!」 でした。続編をお楽しみに人気ブログランキング
2020.10.27
鉄道模型ランキングこんばんは。いやいや、暑いですねー。例年になく長い梅雨が明けたと思ったら暑い日が続く北関東です。気温は35度までは届かないのですが、湿度が高く何かすると体力が削り取られる感じですね。皆様も熱中症にはくれぐれもご注意ください。さて、前回ご紹介したTOMIXのマルチレールクリーニングカー6421をこのブログでも紹介ている講談社の『昭和の「鉄道模型」を作る』で作成した小型ジオラマで走らせてみました。こちらが購入したTOMIX6421の中古品です。前回は、非電化ジオラマで走らせてみたのですが、問題なく走行でしました。使用しているカーブレールの最小半径は確か140mmで、TOMIX6421の外箱には「※ミニカーブレール・スーパーミニカーブレールではご使用になれません。」という注意書きがあったのですが、ほぼ問題なく走行できました。で、昭和の「鉄道模型」のカーブレールも同じC140なので、多分大丈夫かなということで試験走行です。走らせるジオラマは、こちらです。その前に少しメンテナンス。桜の花びらが随分と落ちてしまっていたので、回収して別の場所に花として植え替えてみました。では、クリーニングカーの試験走行です。この動力車で引きます。 KATOのEF75です。全長が短いのでC140カーブレールでもギリギリ走行可能です。ただし、このマルチレールクリーニングカーを引くには若干パワー不足なのですが、今回のジオラマは高低差はないので何とかけん引できます。湿式クリーニングディスクをセットして走らせます。トンネルから出て、踏切通過です。ポイント上も何とかクリアーポイントから踏切に。結構建物や樹木が密集している区間ですが、クリアーです。架線柱が結構あるのですが、こうしたカーブの部分はクリーニングカーの車体の端っこが柱ぎりぎりですね。トンネルに入ります。トンネル入り口もカーブしているので、車体スレスレです。数周走らせた後の湿式クリーニングディスクの状態です。左から使い込んで傷んでいるディスク、今回使用したディスク。多分4回目くらいの走行ですね。一番右が未使用のディスクです。結構消耗が激しいように思います。次に、下記のように吸引ファンディスクをつけて、掃除機の状態にして数周走らせてみました。結果がこちら(ピンぼけですいません。)かなり線路上のごみを吸ってくれました。というわけで、『昭和の「鉄道模型」を作る』で作成した小型ジオラマも自動でレールクリーニングできました以上、「近況報告11 昭和の鉄道模型でマルチレールクリーニングカーを走らせる」 でした。続編をお楽しみに鉄道模型ランキングを
2020.08.10
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