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こんにちは。
冷凍庫のような寒波は過ぎたもののまだまだ寒い北関東です。いつになったら春が来るのか
さて、「 カートリッジ修復計画第2弾 導入編
」で、現在手持ちの「修復を待つカートリッジ」3個をご紹介しました。
カートリッジ修復計画第2弾
」の最初は、
GLANZ GMC-10Eの修復を行いたいと思います。
その最大の理由は、「 カンチレバーの確保が必要ではない
」というものです。
他の2つは、針の付いたカンチレバー-それも元々のカンチレバーに近いもの-を調達しなければなりません。
こ のカンチレバーの調達はなかなか難しく、状態の良いものを安く入手できるのかどうかが修復の最大のポイントかもしれません。
というわけで、最初は
GLANZ GMC-10Eの針の傾斜を直してみようというわけです。
さて、前回お知らせしたとおり
ご覧のようにカンチレバーが根元から傾斜しています。
原因なのですが、ネットで情報を探してみると、「ダンバーが経年変化によって”溶けてしまう”から」なんだそうなのです。
” 溶けてしまう
”とは?どういうこと?というわけで実際にダンパー部分を見てみることにします。
ご存じの方も多いと思いますがこの GMC-10EはMC型には珍しく、振動系を交換できるようになっています。
カンチレバーの傾斜の原因ですが、外した振動系のダンパーの部分を見てみると....
ダンパーの一部がつぶれています。
これがGMC-10Eで良く見られる症状のようなのです。
修復方法ですが、潰れた(溶けた?)ゴムダンパーを取り除いて、代わりのバンパーを付けてあげるというものです。
代りに移植するバンパーですが、手持ちのカンチレバーを取り去ったaudio-technicaのAT-13Eの残ったダンパーを利用します。
GMC-10Eのダンパーと比べると少し厚みがありそうなのですが.....
■作業過程1 古くなったゴムダンパーを撤去
撤去したゴムダンパーとAT-13Eから外したゴムダンパーがこちら
そのままでは取り付けられないので、半分にカットして左右、あるいは前後から前のダンパーがあったところに入れて、コム系の接着剤で固定するという作戦です。(実はこれは失敗でした)
なんとかセットしてみた
置いてあるだけなので、ちょっと揺れたり、接着剤を付けようとしただけで外れてしまう....
最終的にはテンションワイヤーのネジを緩めて、隙間を広げ、一方を接着したダンパーをセットして、カンチレバーを抑えて テンションワイヤーのネジを締め、最後に接着剤でダンパーの隙間を埋める..という作業を行いました。
文章で書くとすぐですが、
テンションワイヤーのネジをが外れてしまったりして、
作業時間は2時間以上です。
不器用な自分を恨むしかありません。
で、何とか出来上がったのがこちら
一度テンションワイヤーを外してしまったので、針圧をかけた時に変形度合いに全く自信がないですが、ダメな場合は再度テンションワイヤーの調整をしてみるつもりです。
以上、「カートリッジ修復計画第2弾 GMC-10Eの修復その1」でした。
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