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【スタッフ】監督=張芸謀(チャン・イーモウ)、楊鳳良(ヤン・フォンリャン)原作=劉恒 (リウ・ホン)『菊豆(チュイトウ)』(市川宏訳、徳間文庫)脚本=劉恒 (リウ・ホン)撮影=顧長衛(クー・チャンウェイ)、楊輪(ヤン・ルン)美術=曹久平(ツアオ・チウピン)、 夏儒今(シァ・ルージン)録音=李嵐華(リー・ランホワ) 編集=杜媛 (トー・ユアン)音楽=趙季平(チャオ・チーピン)製作総指揮=徳間康快、張文澤、胡健 製作=森繁、加藤博之、趙漢皐【キャスト】菊豆(チュイトウ) =鞏俐(コン・リー)楊天青(ヤン・ティエンチン) =李保田(リー・パオティエン)楊金山(ヤン・チンシャン) =李緯(リー・ウェイ)楊天白(ヤン・ティエンパイ)〔子役〕=張毅(チャン・イー)楊天白(ヤン・ティエンパイ)〔少年〕=鄭建(チェン・チエン)【あらすじ】1920年代の中国50歳過ぎの染物屋『楊金山』のもとに大金で売られ 嫁いできた若い女『菊豆』「金山」は前妻二人も虐待により死に至らしめるという札付きのサディストであった「金山」には子を作る能力がなく、それを知らない彼は 子が出来ない怒りを「菊豆」にぶつけ、毎日のように折檻を繰り返した同居する「金山」の甥『天青』は「菊豆」に同情し、「菊豆」もまた「天青」に惹かれて入浴中に覗き見られていることから、菊豆は天青が自分に思いを寄せていることに気づき、二人は不倫関係に落ちるやがて菊豆は天青の子供を身ごもり、生まれた男の子は『天白』と名付けられ、しかしながら「金山」と「菊豆」の子として育てられるある時脳卒中を起こし身体が不自由になった「金山」に、「菊豆」は復讐のように「天白」が彼の子ではないことを明かす菊豆と天青の裏切りに怒り狂い、しばらくは天白に辛く当たっていた金山だが、次第に愛情が芽生えてゆくしかしその矢先、金山は天白と遊んでいる最中に誤って染料の池に落ち、溺死する皮肉にも、それまで笑ったことのなかった「天白」が「金山」の死にゆく姿を前に 生まれて初めての笑顔を見せたが・・・・ -------------------------------なんか似たような話の映画を観たことがあったなぁ・・・・と思いつつ観ていたがそうだ この映画と同じ中国の「チャン・イーモウ」監督作品で「紅いコーリャン」その話は 主人公「九児(チウアル)」(コン・リー)が、ラバ1頭で父に売られ親子ほど年の離れたハンセン病患者の造り酒屋の男の元に嫁いできたが 折り合いが悪く村の若者「余占鰲(ユイチャンアオ)」と愛し合うようになるという不倫ものだった2作品とも不倫する女役を 独特の不思議な色っぽさが魅力の女優「コン・リー」演じてナゼか ただのふしだら女? いや違うな・・・・不幸な生い立ちは映されてないがDVオヤジに売られてきたという状況は 酷く貧しい家庭の娘に違いない主人公「菊豆」 そんな彼女の過去を思いやりつつ 寝間で暴力的な行為を迫られ抵抗する彼女は折檻されハラハラしながら聞き耳を立てる「天青」 それを息をため見守ってる自分に気が付いて「チョット待てよ!」と我に返り 意外にも弱弱しくない「菊豆」に不思議な感覚を持つコトが終わり「菊豆」が身体を洗う井戸端、それを家畜小屋の穴から覗き見してる「天青」偶然それを知った「菊豆」は驚くものの、今度は、覗き見されていることを知りつつ・・・そして暴力を振う夫「金山の留守中、天青を誘う菊豆・・・・こうなると女の方が強い!叔父「金山」を恐がる「天青」も、この「菊豆」の誘惑に負け 二人は密会を重ね・・・・そして生まれてきたのが『天白』 自分の子供が生まれ跡継ぎができたと喜ぶ「金山」だが「金山」「天青」そして「菊豆」の愛息「天白」 この愛するわが子に 牙を剥かれるとはこれが とっても怖い あんなに怖い子 見たことない じーっと見つめる目が怖いニコリともしない そして初めて笑ったのが、下半身不随の「金山」が溺れ死んだ時だったオイラ的には そんな「金山」と「天青」の 叔父と甥の関係と 「金山」と「菊豆」のゆがんだ夫婦生活と そして「菊豆」と「天青」の不倫関係 それに子供の「天白」が加わっての家庭内の愛憎劇は救いようもない暗さで・・・・息が詰まる思いだったそして 思いもよらないラストの衝撃 因果応報なのか? 「菊豆」と「天白」の運命は? ホントにずしんとくる映画だった このような物語が繰り広げられた舞台装置は完璧で 静かな山間の集落にある「楊家染物店」は そこそこ大きな家構えで四方を囲み棟が建ち 真ん中に中庭 そこに屋根を超える高い物干し竿が立ち 二尺幅程の反物が赤・黄と鮮やかに翻る家の中も 住まいと工房と家畜小屋と分けられていて 工房内は水車小屋のような大きな木の輪がいくつか回って染物の桶か?を搔き混ぜ 染料を砕いているのかドスンドスンと杵が石臼を打つ 色が付いた水溜りが幾つかあり その情景は流石のモノだった 拍手です ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2016年01月30日
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【スタッフ】監督=石井岳龍 脚本=じんのひろあき、石井岳龍、田中智章 撮影=松本ヨシユキ 美術=橋本 創 美術協力=林田裕至 衣装=澤田石和寛 音楽=勝本道哲 照明=三重野聖一郎 録音=三澤武徳 【キャスト】 綾野 剛=大瀧賢治 黒木 華=美月響子 刈谷友衣子=立花ハルカ 山下リオ=菊島ミク 古舘寛治=吉崎和彦 伊藤 歩 =田村ユリエ 【あらすじ】女性の胸に謎の植物が芽を吹き、美しい花を咲かせるという不思議な現象が起きていて採取した花から画期的な新薬の開発に役立つ成分が発見されたことから、 製薬会社は研究施設を併設したゲストハウスを作り、花の提供者を高額の報酬で採用し 収容したセラピストの『美月響子』は、植物学者の『大瀧賢治』のもとで、『田村ユリエ』や『菊島ミク』ら、花の提供者への 心のケア業務に就いたある日、『立花ハルカ』という花の提供者が母親と共に訪れ、『大瀧』は施設への入居を勧めるが はじめは頑なに拒否していた「ハルカ」だったが・・・「響子」の優しい説得に入居を受け入れた そして 日々仕事を共にしていくうちに、惹かれあった大瀧と響子は恋に落ちていく成長して開花した花は採取されるが、その手術の際に提供者の女性が死亡するという事件が相次いだ・・・・単なる偶然として、死因を隠蔽しようとしているような研究所の所長『吉崎和彦』に対し「大瀧」は不信感を抱き始め・・・・そんな中、「響子」の胸に小さなつぼみが芽吹いたが・・・・ ---------------------------------イラク北部のシャニダール洞窟で、ネアンデルタール人の化石とともに、ノコギリソウや、ヤグルマギクなど数種類の花粉が遺体の傍らに大量に残っているのが発見されている発見した花粉が現代当地において薬草として扱われていること、そして花粉の量が大量である事から、「ネアンデルタール人には死者を悼む心があり、副葬品として花を遺体に添え埋葬する習慣があった」との説をソレッキー教授らの研究チームは唱えた(ウィキペディア) シャニダール遺跡での発見は、人間に「心」が芽生えた瞬間である、という説を生み 野蛮とされてきたネアンデルタール人が、初めて死者を悼むという気持ちをもった証しであるとまた 古代、地球上に君臨していた恐竜たちに食い荒らされた植物たちは、絶滅を逃れるために進化し、花を持ったという説があり 花と種によって小型化、分散化した植物は、逆に恐竜の食料を減らすこととなって絶滅に追い込んだという 女性の胸に赤い花が咲く その花は必ずしも育つわけではない 美しく満開の花を咲かせる女性もいれば、なかなか花開かない女性もいる 花の成長は女性の感情にも影響を与えるそして開花した花を放置すると毒素が出て命に関わる 芽吹いた花は、まるで女性を支配していくかのように成長していく かつて恐竜を滅ぼした花が、今、地上に君臨する人類を支配しようとしてるのか? ----------------------------------あのさぁもしも もしもだよ ある日突然 胸に芽が出てきて それが段々大きく育って美しい花を咲かせるコトとなったら・・・・って考えてみてオイラ以前 脇の下にできたイボ?が どんどん成長 3センチ位になった時 皮膚科でハサミでジョキって感じで切り取られた事があるが 妙で嫌な気分だったけど・・・・それが この映画ではネ その花を育てる女性たち みな白の一体型のユニフォームを着て花を覆う つるつるとしたプラスチック製の器で保護されてて 胸から生えている花の成長を観る小窓があって、開け閉めできる手動のキャップが付いているの うっとうしいだろうに なにか 現代社会における地球温暖化や環境汚染による自然界の変化 生物全体が生き残りをかけ 目には見えない大闘争が繰り広げられているようなことを暗示してるのか人間の それも女性の胸に寄生する花が画期的な新薬発見というコト自体 どこか近未来的だった時代を抜け、信じられないような技術が可能になった時代になっちゃたのかと思わせる それこそips細胞なんていう 昔のSFチックなものが 現実に今存在する時代なんだから(そういえば「響子」を演じた「黒木華」ってさぁ あの「小保方晴子」に雰囲気似てない?)そして ラストは、まるで夢の中のようなモノトーンの荒涼とした一本道に響子が迷い込み、そこに彼女を追い求めて大瀧もやってきて、「私たちは目覚めた」と訳の分からんことを言い 「シャニダールの花」の群れが、地平線までびっしりと広がっている景色で終わる やっぱり 花が人類を滅ぼし 地球を支配したつー意味なんだろうか? 意図は分かるんだけど もう少し 身が震えるような恐怖感や嫌悪感を抱かせるような身近に感じる現実感がほしかったなぁ (こんなタイプの映画って笑われたらアウトでしょ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今 つくば美術館で開催されてる「ラパン展」に出品した作品のひとつ 「ミモザの花」これも笑われちゃうかな・・・・
2016年01月27日
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【スタッフ】監督=小泉堯史 原作=葉室 麟『蜩ノ記』(祥伝社刊) 脚本=小泉堯史、古田 求 撮影=上田正治、北澤弘之 美術=酒井 賢 編集=阿賀英登 音楽=加古 隆 衣裳=黒澤和子 照明=山川英明 装飾=大坂和美 題字=星 弘道 録音=矢野正人 助監督=酒井直人 【キャスト】役所広司 =戸田秋谷 原田美枝子=戸田織江 堀北真希 =戸田薫 吉田晴登 =戸田郁太郎 岡田准一 =檀野庄三郎 青木崇高 =水上信吾 寺島しのぶ=松吟尼 三船史郎 =大殿・兼道 井川比佐志=慶仙和尚 【あらすじ】郡奉行だった『戸田秋谷』(とだしゅうこく)は 藩主の側室との不義密通及び小姓を斬り捨てたことにより 10年後の切腹と それまでの間に藩の歴史である藩主・三浦家の家譜を編さんし完成させるよう命じられるそれから7年後、刃傷沙汰を起こしてしまったものの 家老『中根兵右衛門』の温情により切腹を免れた『檀野庄三郎』は、幽閉中の「秋谷」の監視役を命じられる監視の内容は、藩の秘め事を知る「秋谷」が7年前の事件を家譜にどう書くか報告し「秋谷」が逃亡のそぶりを見せた場合には妻子ともども始末するというものだったはじめは「秋谷」のことを懐疑的に思う「庄三郎」だったが、編さん途中の三浦家譜と『蜩ノ記』と名づけられた「秋谷」の日記には、前藩主の言葉を守り事実のまま書き留め 切腹が迫りつつも編さんに誠実に向き合い一日一日を大切に生きる彼の姿があり、感銘を受ける7年前に一体何が起きたのか、事の真相を追ううちに、彼の人間性に魅せられていく「秋谷」に深い愛情と信頼を寄せる妻『織江』や 心の清らかな娘『薫』らとともに暮らす中で、いつしか「庄三郎」と「薫」との間に恋が芽生えてやがて「庄三郎」は不義密通事件の真相に辿り着き、事件の謎を解く文書を入手するが、そこには藩を揺るがすようなことが記されていた・・・・ --------------------------------【小泉 堯史・こいずみ たかし】1944年11月6日~(71才)茨城県水戸市出身県立水戸第一高等学校、東京工芸大学写真技術科、早稲田大学卒業卒業後の1970年、黒澤明に師事し、28年間にわたって助手を務める市川崑が監督の映画『股旅』ではスチル担当も務め 両監督に直接仕えた唯一の人物作品には 黒沢明監督の遺稿の「雨あがる」(2000年)でデビュー「阿弥陀堂だより」(2002年)「博士の愛した数式」(2006年)「明日への遺言」(2008年)がある --------------------------------「黒沢明組」のDNAは この「小泉組」に受け継がれ すべてが本物であることをめざし 主役の「岡田准一」や「役所広司」には 相当な期間を居合抜きや 書道をそして「堀北真希」には小笠原流の礼儀作法を訓練させたという 映画は 時代劇なのに殺陣場面はほんの僅かで これといった大きな山場もなしにお家の為に 無実の罪を背負って10年後の切腹まで 田舎に蟄居し 藩の歴史書(家譜)を執筆してる「戸田秋谷」を 刃傷沙汰で罪に問われた「檀野庄三郎」(岡田准一)が見張りとしてやってきたが 「秋谷」と生活を共にするようになって「秋谷」の人間性に惹かれてゆく様子を 淡々と静謐に綴った作品です悪家老と高利貸商人との癒着 そして殿様の跡目相続騒動は 水戸黄門等によく出てくる話で 特に目新しくもなく その悪家老を征伐するとかいうのでもなく観る人によっては 退屈極まりない時代劇なんじゃないのか?唯一 水戸黄門等ではありえないようなエピソードに 少々驚かされるのは 秋谷の嫡男「郁太郎」と農民の息子「源吉」は親友で 「源吉」の父親が、この村の農民が何かと圧せられている状況を打破するために積極的に活動し、裕福な商人にたてついたことから、事態がややこしくなり、家族をかばう形で、この正義の息子は 牢屋で拷問死してしまい憤った「郁太郎」が、友のために家老に一太刀浴びせようと向かう、それに同道する庄三郎そして それを聞いた「秋谷」が駆けつけ 見事に 其々が目的を果たすくだりは 拍手だ(郁太郎は家老の腹に一撃を そして秋谷は見事顎に一発を食らわせる アーすっきり!)何故 そんなことが可能だったのかは 家老の悪事を書き記した文書があったから日本には「鏡」と呼ばれる歴史書があり 「吾妻鏡」は、鎌倉幕府の成立を後の幕府中枢(の実権を握った北条氏)が編纂したしたもの・・・・鏡と鑑は同じ意味で「鑑みる」は「過去の例や手本などに照らして考えるてみる」「鏡(=歴史書)に綺麗な自分が映し出されるように」・・・・と誰が観ていなくても、義を重んじ清廉潔白に生きる姿が この映画の本質結局「戸田秋谷」は多くを語らず、一人で無実の罪を負い死んで行くのです映画は最後「戸田秋谷」 朝 下帯一枚の裸 ざんばら髪 庭の井戸端で水浴びをします その後、白い小袖を着て、妻の傍に座し 手を握り「良い夫婦であった」とそれから、水色(萌葱色)の裃を着け、切腹用の短刀を持ち、挨拶をし林の中を一人歩いて行く後ろ姿を キャメラが暫く追いかけ 終わります「秋谷」は、限られた命を 自ら「蜩」と言いつつ・・・・一日一日を大切に、そして精一杯に生きたのです武士道精神を受け継ぐ日本男児として オイラも潔く死を迎えたいと日々・・・・(でも どうなんだろう オイラの先祖は農民らしいからねぇ・・・・) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・早くも春のきざしの「スノー・ドロップ」が白い花を・・・・
2016年01月24日
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【スタッフ】監督=成島 出 原作=森沢明夫『虹の岬の喫茶店』(幻冬舎刊) 脚本=加藤正人、安倍照雄 撮影=長沼六男 美術=横山 豊 衣裳=宮本茉莉 編集=大畑英亮 音響=岡瀬晶彦 音楽=安川午朗 音楽プロデューサー=津島玄一 ギター演奏=村治佳織 テーマ曲=村治佳織『望郷~ふしぎな岬の物語~』 衣裳=鳥居ユキ 照明=宮西孝明 装飾=湯澤幸夫 題字=和田 誠 録音=藤本賢一 劇中歌=ブラザーズ5『入っておいで この里に』 【キャスト】吉永小百合=柏木悦子 阿部 寛 =柏木浩司 竹内結子 =竜崎みどり 笑福亭鶴瓶=タニさん 笹野高史 =竜崎徳三郎 小池栄子 =柴本恵利 春風亭昇太=柴本孝夫 井浦 新 =大沢寛彦 吉 幾三 =行吉先生 不破万作 =佐藤 モロ師岡 =消防団長 嶋田久作 =高橋 堀内孝雄 ばんばひろふみ 因幡 晃=ブラザーズ5 石橋蓮司 =雲海 米倉斉加年=冨田 【あらすじ】虹の絵が飾ってある「岬カフェ」に父娘がやってきて、娘が「虹をのぼって行けばママに会えるのかな」という店主の『悦子』は娘をハグして「大丈夫」といえば暖かくなってくると教える男は陶芸家でカップを置いていく「おいしくなぁ~れ」と魔法をかけるコーヒーが評判で常連が多い45歳になる甥の『浩司』は花畑での結婚式を台無しにしたり、掘建て小屋に住んでいる変人泥棒にご飯を食べさせ、どうせなら夫の最後の絵を持っていってくれという泥棒はお礼に柳刃包丁を研いで行く漁師の『徳さん』の娘『みどり』が東京から帰り、追いかけてきた夫を浩司が柳刃で脅して助け「私、浩司さん昔好きだったんだ 悦子さんの代わりでもいいよ」の言葉で倒れてしまう「徳さん」は末期の胃がんで入院し、「みどり」はコーヒーの煎れ方を教わる不動産屋の『タニさん』は転勤話があって「浩司」からたき付けられるが、「悦子」にプロポーズできずに大阪に異動してゆく「徳さん」が亡くなって休業していたら、父娘が来て虹の絵を返してほしいというおじさんがいるという「悦子」がはっとして亡夫の写真を見せるとこの人だというので渡す夜になり、茫然自失状態で失火するが・・・・・ --------------------------------オイラ その昔 実はサユリストだったんだ・・・・(だからどうした?) あのネ 小百合さんが バタフライをバチャバチャすることなしに(これってホントやってみれば分かるが どうしてもバッチャンドッシャンになっちゃうんだからぁ) 本当にスムースにイルカのように美しく泳ぐ姿に感動して 水泳教室に通ったほどにところが 彼女が大女優として 映画界の神的立場に祭り上げられて以来彼女の出演作品に オイラ的には全然惹かれるものがない なぜなんだろう?現実感が薄かったり 熱演すれば熱演するほど その芝居っぽさに 白けちゃって泳いでる姿はもちろん 素でいる そのたたずまいは 何とも素敵なのにこの映画も なんだかマスコミというか テレビなんかでとっても褒めてたしモントリオール映画祭で受賞したとか 日本アカデミー賞で優秀賞にノミネートとかだけどオイラには響かなかったし それがなんで賞なのか 全く理解できなかったナ別に 悪い映画じゃない この岬に立つカフェの女主人「悦子」(吉永小百合)を中心に いくつかのエピソードが繰り広げられ それらは みなそれなりなんだけど現実感がなく おとぎ話的きれいごとで つくり過ぎて「なんだかねぇ」の世界なんだ例えば 冒頭 陶芸家(井浦新)と幼い娘が 店内に掛けてある「海に架かる虹の絵」に 誘われるようにやってきて むずかったその娘に 悦子さん「ぎゅっと抱きしめるとあたたかくなるヨ」って魔法をかけるように抱き 背中をさすって大丈夫、大丈夫とそして ラストにまた やってきたこの親子 「この虹を返してほしい」と言ってた「この人!」と「悦子」の旦那の写真を差して言う 悦子は その絵を親子に差し出すでも この絵、亡き夫が この岬で描いた虹を、同じ場所で見たいと願い喫茶店を建て悦子はその出現をひたすら待ち続けていた大事な絵なんだよ(ケチつける訳じゃないけど 悦子の旦那 膝の上にキャンバスを載せて油絵を描いてたけど ありえない) また 悦子に恋焦がれている不動産屋の「タニさん」(鶴瓶)は 大阪に転勤が決まり何とか別れの前に告白しようと 大きな鯛を買って 釣れたから と持ち込んで料理し共に食事をしつつ、とうとう言えず(なんで関西弁?)結局は 船で去ってゆくタニさん岬で見送る悦子さんとの別れのシーンは 泣かせる為の王道なんだけど なんだかねぇそして 悦子のコーヒーを毎日のように 楽しんでいた漁師の「徳さん」(笹野高史)末期の胃がんで死んでしまい、これも涙の為の演出で 別に殺さなくたっていいじゃんそして 一番のポイントは 「悦子」を守って近所に住まう 甥っ子(阿部寛)のマジな愛の気持ちを知ってしまう・・・・小百合さんはもう70才だよ 阿部ちゃんそれによって「悦子」さんは 亡くなった旦那の面影も消えてしまい・・・・しかも弱り目にたたり目で 火事で店が全焼しちゃう! という「タニさん」は去り 「徳さん」は死に 大切な「絵」は他人に 店は燃えて多くの想い出の残る店内の器も器具も 旦那の面影も消えて・・・・何もかも失ってしまった悦子さん いいのかなこれで?「なんだかねぇ」 だから「ふしぎな岬の物語」なんて題名に変えたんだ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・別人のように・・・・
2016年01月23日
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【スタッフ】監督=吉田大八 原作=角田光代『紙の月』(角川春樹事務所刊) 脚本=早船歌江子 撮影=シグママコト 美術=安宅紀史 衣装=小川久美子 編集=佐藤 崇 音響効果=伊藤瑞樹 音楽=little moa、小野雄紀、山口龍夫 音楽プロデューサー=緑川徹 照明=西尾慶太 装飾=山本直輝 録音=加来昭彦 【キャスト】 宮沢りえ=梅澤梨花 池松壮亮=平林光太 大島優子=相川恵子 小林聡美=隅より子 田辺誠一=梅澤正文 近藤芳正=井上佑司 石橋蓮司=平林孝三 平 祐奈 伊勢志摩 佐々木勝彦 天光眞弓 中原ひとみ 【あらすじ】1994年エリート会社員の夫『梅澤正文』とニ人暮らしの主婦『梅澤梨花』銀行の契約社員として外回りの仕事を任されるようになった彼女は、顧客の信頼も得て、上司からも高く評価されるしかし家庭では、夫との冷めた夫婦関係に空しさを抱き始めていたそんなある日、外で顔見知りの大学生『平林光太』から声を掛けられた彼は、梨花の顧客『平林孝三』の孫たこれをきっかけに、若い「光太」との逢瀬を重ねるようになり、久々に気持ちが浮き立つ「梨花」ある時、化粧品売り場で持ち合わせが足りないことに気づいた彼女は、客から預かった金に手を付けてしまうすぐに戻すから大丈夫と自分に言い聞かせる「梨花」だったが、それが 転落へと向かう暴走の始まりだった -----------------------------オイラの油絵サークルの仲間Iさん 新年会で あのTV「下町ロケット」での経理課長(立川談春)を引き合いに出して 銀行員の出向先での奮闘振りを 同じ境遇にあった自分に被せ あの頃(バブル崩壊後)の銀行の迷走ぶりと出向から社員になって その出先の会社で如何に苦労したかを語っていたその「Iさん」は年上なんだけど 映画とゴルフと音楽が好き オイラとは妙に波長が合い 絵が終わった後 車で送ってもらう間中 映画の話で盛り上がるそのIさんに「この「紙の月」イイらしいですよ」と勧めたが「銀行員の不祥事がテーマの映画は見たくない」と言われ 妙な感じがしたコトを思い出した オイラの「銀行員」のイメージって 本当に劣悪で 将に晴天に傘を差し出し 雨天にその傘を取り上げる つーより むしり奪る感じが強く「下町ロケット」の銀行員役「東国原英夫」と「春風亭昇太」によく表現されていて・・・・だから あの映画を評価するサラリーマンが多かったんだと つくずく思ったネなんか前説が長くなってしまったが とにかく この映画 原作も監督もイイがなんてったって「宮沢りえ」チャンが最高です!(もうチャンじゃねーか・・・・)通勤する時の格好から 銀行で制服に着替えるシーン 自転車に乗って顧客先へ若者(池波壮亮)との不倫 そのベッドシーン 自宅に籠って偽造証書作りの姿横領した金でマンションを買い 化粧し着飾りセレブとしての姿 それは流石のモノそしてラストの逃げる姿 走る 必死に走る その姿が絵になる とってもイイもともとは「宮沢りえ」の演じる『梨花』が何故 あんな若造と不倫に堕ちたのか?映画では なんか時間もかからずに いとも簡単に二人が結ばれちゃうコトにあの若造 許せネ~とか思ったりしたが 「角田光代」さんの小説ではチト違うらしいでも 基本的には「田辺誠一」演じる「旦那」が こんなに素敵な彼女に対する気遣い 気ずかずに色々と言ってしまう無神経さなんかが原因かナ(映画ではそう言ってる)例えば ある時「梨花」が昇給したからと 記念に 旦那に買ってきたペア時計に 「うん、こういう気軽な感じの、欲しかったから嬉しいよ」って・・・・ナニ? そして後日、旦那 上海出張のお土産としてカルチェの高級時計を買ってきた「そろそろこのぐらいのをしてもいいと思うよ」と言って渡す それは まったく邪気のない、悪意のない、理解ある旦那の言動なんだろうけど 梨花は傷ついたんだそれから 銀行員としては絶対にダメな行為 他人の 銀行の お金に手を出した訳は冒頭から、何度か挿入される、梨花の女学生時代、ミッション系の お嬢様学校「世界の恵まれない子供たちのために、おこずかいをほんの少し削るだけでいいから、寄付をしましょう」とシスター その活動にのめりこんだ梨花同級生の誰もが関心を失ったのに憤ったことも手伝って、父の財布に手を付けた「与えることが大事だと、言ったじゃないですか」と くってかかった若き日の梨花それが お金に困ってる若い男に与えるため・・・・って 梨花の深層心理にあった?また、梨花と絡むキャラクターとして「大島優子」演じる『相川恵子』と、「小林聡美」演じる『隅より子』というタイプの違う二人の女性 この二人がイイ「相川恵子」は 奔放かつ小悪魔的な言動で梨花の道徳心を揺さぶり「隅より子」は そんな彼女たちに目を光らせる厳しい先輩社員特に使い込みが発覚した後「より子」「なぜ横領したの?」「梨花」 「ある夜、月を見ていたら 見上げた月を指でこすったら消えてしまった ああ、ニセモノなんだ ニセモノだから、いつかは終わる ニセモノなんだから壊したっていい 怖くない」「より子」「確かにお金なんてニセモノかもね ただの紙だもの」「紙の月」かぁ?・・・・そういいや「ペイパー・ムーン」って映画あったなあ銀行内部では もみ消しに躍起になるが あまりにも膨大な金額で・・・・(埋められる金額なら無いことに・・・・おそらく凄い件数の不祥事がもみ消され ?)若い男と不倫する そして犯罪にのめりこんでゆく「梨花」役が「宮沢りえ」だから ハラハラドキドキが止まらないので 彼女でなければ こんな風にはならない彼女を起用した「吉田大八」監督の勝利だ!それにしても「タモリ」と共演してたTV番組「よるたもり」 なんで終わったの?毎週「宮沢りえ」の着物姿と 素の洒落た会話を楽しみにしてたのにイ
2016年01月20日
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【スタッフ】監督=北野 武 プロデューサー=森 昌行、吉田多喜男 脚本=北野 武 撮影=柳島克己 美術=磯田典宏 衣裳=黒澤和子 編集=北野 武、太田義則 音楽=鈴木慶一 照明=高屋 齋 装飾=龍田哲児 【キャスト】藤 竜也 =龍三親分 近藤正臣=若頭のマサ 中尾 彬 =はばかりのモキチ 品川 徹=早撃ちのマック 樋浦 勉 =ステッキのイチゾウ 伊藤幸純=五寸釘のヒデ 吉澤 健 =カミソリのタカ 小野寺昭=神風のヤス 安田健一 =京浜連合ボス・西 矢島健一=京浜連合・北条 下條アトム=京浜連合・徳永 勝村政信=龍三の息子・龍平 萬田久子 =キャバクラのママ ビートたけし=マル暴の刑事・村上 【あらすじ】70才の『高橋龍三』「鬼の龍三」と呼ばれ おそれられていた元ヤクザの組長ある日、オレオレ詐欺に引っかかったことをきっかけに、元暴走族で構成される新進の暴力組織「京浜連合」と因縁めいた関係になる詐欺や悪徳商法を繰り返す「京浜連合」にお灸を据えるため・・・・博打好きの兄弟分「若頭のマサ」寸借詐欺で生活する「はばかりのモキチ」戦争に行ったこともないのに今でも軍服に身を包む「神風のヤス」、拳銃を玩ぶS・マックイーンのファンの「早撃ちのマック」「ステッキのイチゾウ」「五寸釘のヒデ」「カミソリのタカ」など異名を持つ老人仲間たちと「一龍会」を結成次々に「京浜連合」の活動を妨害していくのだが・・・・ -------------------------------------------------------どんなに絶世の美女だって 筋肉隆々のレスラーだって 頭脳明晰な学者だって優秀な医者だって 人間 誰でも歳はとるもんで 何時か やがては老人になるだから やくざの親分が よれよれのジジイになったって 別におかしかぁない今でこそ「世界のキタノ」だが もともとが足立区出身 漫才師からスタートし後に その多才振りと 飾らない本音の言動が 多くの人達の共感を呼び特に 映画分野で 独自のキタノワールドを展開 数々の優れた作品を発表 中でも 特にヤクザ世界が好きなのか・・・・そのヤクザを老人にしたて撮ったこの映画のコピー「金無し、先無し、怖いモノ無し! 俺たちに明日なんかいらない」と、老い先短いヤクザなジジイどもが 勝手気ままにメチャクチャする映画ですと言いつつも彼らは明日の生活費を稼ぐために 色んなことに手を出したりと、決して「明日には死ぬから今日を自暴自棄に生きている」つー訳でも ない結構必死に 生きようともがいている風にもみえますオイラ達みたいな 一般的なただのジジイなんかには到底出来ないようなコトをゴク当たり前のようにやらかすのは やっぱり元ヤクザ例えば 蕎麦屋で「龍三」(藤竜也)と「マサ」(近藤正臣)が 入ってくる客の注文が何か?を賭けているのですが 学生風のアベックが天ざるを注文したり普通のおじさんが天丼を注文したのに「生意気だぁ」と因縁をつけ 脅してると店の主人が迷惑がって「出てってくださいよ!」 たまたま包丁を持って出てくるとすかさず「やるか?」って ドスを抜く「龍三」 ばかばかしいけど笑っちゃいます「藤竜也」の真剣な顔つきがイイのです ふざけていませんから 笑えるのです普通のサラリーマンの息子(勝村政信)家族からは嫌がられていて 出て行けと冷たい昔の仲間を集めろと言われた子分の「モキチ」(中尾彬)が 龍三の同級生に案内状をやってきたジジイ達との会話が笑えます なんか身につまされて・・・・恩師まで年寄りを食い物にする オレオレ詐欺や 悪徳商法の布団の訪問販売 高利の金貸しの取り立て屋等の業者に一撃を食わせたりするが なんせ昔気質のヤクザの集まりなのでやることが 昔のまんまで ちょっと問題があるし その上 縄張りの店から金を巻き上げたり 大親分の家に仁義を切りに行ったりと・・・・時代錯誤も甚だしい現在そんなヤクザは存在しないと 画面の中でおちょくられ タケシ扮する刑事からも厳重注意を受けたりして こんなことはありえないコトと ちゃんとけじめをつけているラストの乗用路線バスを乗っ取って 悪徳業者を追いかけるシーンは 命からがらで恐ろしかったと出演者に言わせる程の迫力で・・・・命はいらないんじゃ?悪徳業者京浜連合の社長(矢島健一)が「なんもしてませんよ!」に タケシ刑事いきなり強烈なパンチを食らわせる・・・・・そう これはイイぞいつもニュース等で観てると 悪人がふてぶてしい顔で刑事に捕らわれたりしてるが一発殴ってやれ! とか思うんだけど こうやって画面で観るだけで スカッとなんか 普通の人には出来ないことをやってみせる それがタケシ流情けないオイラなんかは ただただ TVのニュースや 新聞記事を読んでは「バカやろう奴!」とか怒鳴っては 画面や紙面に向かって悪態をついてるのが精一杯 「年寄りをバカにすんなよ!」なんて 到底言えたモンじゃない トホホ・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・先日 友人に誘われて行った「築地場外市場」 海鮮丼や寿司屋の店先は長蛇の列が
2016年01月15日
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【スタッフ】監督=大島 渚 原作=ローレンス・ヴァン・デル・ポスト『影の獄にて』 脚本=大島 渚 ポール・メイヤーズバーグ 撮影=杉村博章 美術監督=戸田重昌 撮影監督=成島東一郎 編集=大島ともよ 音楽=坂本龍一 助監督 =リー・タマホリ 【キャスト】デヴィッド・ボウイ =ジャック・セリアズ 坂本龍一 =ヨノイ大尉 ビートたけし =ハラ軍曹 トム・コンティ=ジョン・ロレンス ジャック・トンプソン=ヒックス 内田裕也 =拘禁所長 ジョニー大倉 =イトウ憲兵中尉 室田日出男 =ゴンドウ大尉 戸浦六宏 =軍律会議通訳 金田龍之介 =軍律会議審判長 三上 寛 =イトウ憲兵中尉 内藤剛志 =イワタ法務中尉 アリステア・ブラウニング=デ・ヨン ジェイムズ・マルコム =セリアズの弟 クリス・ブラウン =セリアズ(少年期) 【あらすじ】1942年、日本統治下にあるジャワ島レバクセンバタの日本軍俘虜収容所朝鮮人軍属『カネモト』がオランダの男性兵『デ・ヨン』を犯す日本語を解する俘虜(捕虜)の英国陸軍中佐『ジョン・ロレンス』は、ともに事件処理にあたった粗暴な軍曹『ハラ』と奇妙な友情で結ばれていく一方、「ハラ」の上司で所長の陸軍大尉『ヨノイ』は、 日本軍の背後に空挺降下し、輸送隊を襲撃した末に俘虜となった陸軍少佐『ジャック・セリアズ』」を預かることになり、その反抗的な態度に悩まされながらも・・・・彼に魅せられてゆく同時に「カネモト」と「デ・ヨン」の事件処理と 俘虜たちの情報を巡り、プライドに拘る空軍大佐の俘虜長『ヒックスリー』と衝突する東洋と西洋の宗教観、道徳観、組織論が違う中・・・・各人に運命から届けられたクリスマスの贈りものが待っていた --------------------------------【大島渚】作品の特徴(ウィキペデァより)安保闘争を描いた『日本の夜と霧』(1960年) 死刑制度を扱った『絞死刑』(1968年)冠婚葬祭を通じ戦後民主主義を総括した『儀式』(1971年)等、その高い社会性や政治性が特徴で、権力機構に侮蔑される人間の屈辱感を描き、権力に闘争的に対峙する姿勢を貫いた70年代後半からは検閲への抵抗と日本映画史に前例のないハードコアポルノへと傾倒『愛のコリーダ』(1976年)や『愛の亡霊』(1978年)を日仏合作で発表また、役者を本業としない 素人に近い新人俳優を起用 『戦場のメリークリスマス』の「ビートたけし」「坂本龍一」「内田裕也」 『愛のコリーダ』の「松田暎子」 『無理心中日本の夏』(1967年)の「桜井啓子」『日本春歌考』(1967年)「荒木一郎」 『新宿泥棒日記』(1967年)の「横尾忠則」 『帰ってきたヨッパライ』(1968年)では「ザ・フォーク・クルセダーズ」 『夏の妹』(1972年)の「栗田ひろみ」等また 大島に影響を受けた映画監督は「テオ・アンゲロプロス」「ベルナルド・ベルトルッチ」「アレクサンドル・ソクーロフ」「マーティン・スコセッシ」「ペドロ・アルモドバル」「チェン・カイコー」など 『戦場のメリークリスマス』に出演、映画監督となった北野武も ----------------------------------------【デヴィッド・ボウイ】(David Bowie)本名 David Robert Haywood Jones, 1947年1月8日生まれの69才 今年年1月10日 亡くなった 2000年、雑誌『NME』がミュージシャンを対象に行ったアンケートで 「20世紀で最も影響力のあるアーティスト」に選ばれた --------------------------------昨夜 BS朝日「ザ・ドキュメンタリー」闘い続けた男!大島渚 ~盟友田原総一郎がたどる~を 午後6時から3時間スペシャル番組を観たのだが 久しぶりにTVに釘付けだった2013年1月15日 80才没 その壮絶な激動の人生を写した「大島渚」監督の半生記録 改めて知った その類い稀な才能と 鋭敏な芸術的感覚 圧倒的な精神力を持って映画を撮り続けた 将に最先端を走りぬいた 日本が誇るべき映画監督であった事を認識させられたその「大島渚」監督が やはり今月10日に69才で亡くなった「デヴィット・ボウイ」を主演に撮った映画「戦場のメリークリスマス」 二人に追悼の意を込め再度観てみましたその昔に観た時には 正直言って 面白い映画とは思へませんでした むしろ はなからオランダの軍人に性的暴行を加えた日本人憲兵(ジョニー大倉)に切腹させ それを ハラ軍曹(たけし)が斬首するという ショッキングな話で始まり・・・・また 妙に可愛いいというか なよなよとして 端正な役者顔のヨノイ中尉(坂本龍一)が英国空軍大佐(デヴィット・ボウイ)に 徐々に惹かれていき 更にその英国大佐がヨノイ中尉にキスをする異常さに 「なんだァこりゃあ?」と 吃驚してしまい・・・・更に 日本軍人達の 死にかけてる病人等を含めた捕虜たち全員を集めてする暴力行為は 酷く又 戦争時なのに 戦闘場面が一度も現れないし・・・・と いうような訳で・・・・しかし あの「大島渚」監督のドキュメンタリー番組を見た後 今回鑑賞した「戦メリ」はなんとも格調高く 戦時中の軍人たちの 非人導的な言動から その内面を映しだして それも 「デヴィット・ボウイ」「坂本龍一」「たけし」「内田裕也」など 俳優が専業ではない役者に演じさせ 画面に緊張感と斬新さをもたせ その彼らが 後世に其々 世界に通用する一流有名人に育っていくことを見ぬく慧眼を持っていた事を証明もした同様の状況下 英国軍人の体験で描かれた映画 2014年「RAIL WAY 運命の旅路」 や1953年「戦場に架ける橋」と比較しても まったく違った視点で描かれており遜色ないこの映画の話が出る時 必ずかかる坂本龍一のあのメロディーと 上のタイトル画像にある涙目で笑顔の「たけし」の顔と 「メリー・クリスマス ミスター・ローレンス」が どんな意味を持っているのかを知って この映画の深さが解り 感動が蘇ります 全てが流石な映画でした・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「デヴィッド・ボウイ」亡くなる二日前の写真が公開されていました
2016年01月12日
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【スタッフ】監督=小津安二郎 脚本=野田高梧、 小津安二郎 撮影=厚田雄春 美術=浜田辰雄 衣裳=斎藤耐二 編集=浜村義康 音楽=斎藤高順 【キャスト】笠 智衆=平山周吉 東山千栄子=とみ (妻)原 節子=紀子(次男の嫁) 杉村春子 =金子志げ(長女) 山村 聡=平山幸一(長男) 三宅邦子 =文子(長男の妻)香川京子=京子(次女) 東野英治郎=沼田三平 中村伸郎=金子庫造(志げの夫) 大坂志郎 =平山敬三(三男) 十朱久雄=服部修 長岡輝子 =よね(服部の妻)桜むつ子=おでん屋の女 高橋豊子 =隣家の細君 安部 徹=鉄道職員 三谷幸子 =アパートの女 村瀬 禪=平山実(幸一の長男) 毛利充宏 =平山勇(次男) 【あらすじ】尾道に暮らす『周吉』と その妻の『とみ』が東京に出掛ける東京に暮らす子供たちの家を久方振りに訪ねるのだしかし、長男の『幸一』も長女の『志げ』も毎日仕事が忙しくて両親をかまってやれない寂しい思いをする二人を慰めたのが、戦死した次男の妻の『紀子』だった「紀子」はわざわざ仕事を休んで、二人を東京名所の観光に連れて行く「周吉」と「とみ」は、子供たちからはあまり温かく接してもらえなかったが それでも満足した表情を見せて尾道へ帰ったところが、両親が帰郷して数日もしないうちに、とみが危篤状態であるとの電報が子供たちの元に届いた子供たちが尾道の実家に到着した翌日の未明に、「とみ」は死去したそして「とみ」の葬儀が終わった後・・・・「志げ」は次女の『京子』に形見の品をよこすよう催促する「紀子」以外の子供たちは、葬儀が終わるとそそくさと帰って行った「京子」は憤慨するが、「紀子」は義兄姉をかばい若い「京子」を静かに諭す「紀子」が東京に帰る前に、「周吉」は上京した際の「紀子」の優しさに感謝を表し 妻の形見だといって時計を渡すと「紀子」は号泣するがらんとした部屋で一人、「周吉」は静かな尾道の海を眺めるのだった ------------------------------もう何度目になるんだろう「東京物語」 何度みてもイイ 素晴らしいでも 何故なんだろう? 今回 初めて 知らず知らずに涙があふれてきてよォ~っく考えてみたの そう 初めて笠智衆(父親)の立場で観てたんだ今までは ただの観客目線か 香川京子とか原節子の目線で観てたんだ と思うだから以前は 笠智衆と東山千栄子の両親に対する 子供達 山村聡とか杉村春子の冷たい接し方に義憤を感じて イライラして観てたんだ・・・・ なんだよォ~ 医院だって美容室だって 来るのは解ってるんだから2~3日臨時休業にして 家族一同全員が集まって温泉旅行でなくても 食事会やら なんか趣向を凝らした演出を考え ご両親を楽しませてあげないんだってしかしネ オイラ 結婚して家を持って以来 一度も両親を家に泊めたコトもなければ 両親を旅行なんかに連れて行ったことも 何一つ してないんだ貧しい中を大学まで行かせてもらったのに 何のお返しも 御礼もしないまま 就職して3年目に結婚して それっきり・・・・他人の事をアレコレ言えない「親孝行したい時には親はなし さればとて 墓に布団は着せられず」オイラ自身 なにもしてない事を棚に上げ ただ映画の中の主人公たちを なんて薄情なんだ な~んて批判してた自分に この歳(75才)になって やっと気が付いたという・・・・・なんちゅう親不孝モン 馬鹿野郎なんだとしかし 映画では 他人である戦争で死んでしまった次男の嫁「原節子」が 二人を優しく心を込めて接してくれる 貧しくても 時間がなくても だそして この映画の中で一番気になって仕方ない場面は 故郷の旧友三人「笠智衆」「東野英次郎」と「十朱久雄」が 飲み屋で愚痴を言い合い酔っぱらい帰るところがないまま娘「杉村春子」の所に転がり込み 邪険にされるくだりは 本当に辛い 「ホントにやんなっちゃうナ お父さん」最近 オイラも父親としての権威なんかは吹っ飛び 年中 娘たちから怒鳴られてるのと かぶって・・・・そんなことなんかが 頭の中をぐるぐる回り始めてるいと あのセリフが 笠 智衆 「なかなか親の思うようにはいかんもんじゃ ハハハハ 欲ぅ云や 切りァにやァが、まぁええ方じゃよ」東山千栄子「ええ方ですとも よっぽどええ方でさあ 私らは幸せでさあ」笠 智衆 「そうじゃのう まぁ、幸せな方じゃのう」東山千栄子「そうでさあ、幸せな方でさあ」今 改めて父親として オイラの子供達の様子から感じるのは 将にその通りで「そうでさあ 幸せな方でさァ」 オイラの気持ちに同じでそしてラスト 誰も居なくなった部屋で ひとりぼっちの「笠智衆」の姿に ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2016年01月08日
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【スタッフ】原作=石坂洋次郎 監督=今井 正 脚本=今井正、井手俊郎撮影=中井朝一 音楽=服部良一 美術松山 崇照明=森 茂 録音=下永 尚主題歌=「青い山脈」 西條八十作詞、服部良一作曲藤山一郎、奈良光枝歌劇中挿入歌=「恋のアマリリス」 西條八十作詞、服部良一作曲二葉あき子歌【キャスト】原 節子=島崎雪子 小暮実千代=梅太郎(笹井とら)池部 良=金谷六助 伊豆 肇 =ガンちゃん龍崎一郎=沼田玉雄 若山セツ子=笹井和子立花満枝=駒子 山本和子 =松山淺子杉 葉子=寺沢新子 三島雅夫 =井口甚蔵田中栄三=武田校長 藤原釜足 =岡本先生生方 功=田中先生 堺左千夫 =与太者花澤徳衛=百姓 原緋紗子 =白木先生【あらすじ】ある片田舎町の駅前 金物商丸十商店の店先海光女学校5年生『寺沢新子』が「母が手元に現金がないからこれを町へ持って行って学用品を買いなさいって」と 鶏卵を取り出し 留守番の高校生『六助』に見せた「六助」は ドイツ語の教科書を放り出し 色々話を聞きつつ ついでに卵を焼いてもらう英語教師『島崎雪子』は「新子」宛にきたラヴレターを見せられて、友達のいたずらだという彼女の言分に、何かしら尋常でない性格をつかみ、まして前の学校で転校を余儀なくされたという 彼女への嫌がらせを教室で追及するそして 校医の『沼田』に この問題を相談するが意外な答えだったので つい平手打ちを「雪子」は恋愛の問題を講義しつつ偽のラヴレター事件を直接生徒達に説いてゆくがしかし生徒達は「学校のために」やったといい、その理由として「新子」の行動を「六助」と結びつけて曲解した例をあげた「雪子」は生徒達の旧い男女間の交際の考え方を是正しようと努力するが、それはますます生徒達の反感を買うばかりだった教員仲間でも「雪子」の行動を苦々しく思い民主主義のはき違いなどといいつつ問題は次第に大きくなっていった「新子」は そのうづ巻の中にあっても、高校生の「六助」や「富永」たちとつき合って行くついに学園の民主化を叫ぶ名目で新聞にまで拡がり、「沼田」も黙っていられず「雪子」の協力者となるが、暴漢に襲われるのだ が・・・・ ----------------------------------戦後間もない1949年の「石坂洋次郎」原作の「青い山脈」は 当時 超ベストセラーで あの「変しい、変しい」とか「脳ましい」のラブレターは 誰もが知ってたし「藤山一郎」と「奈良光枝」が歌った主題歌は大ヒット あの軽やかな前奏曲で始まる「若く明るい歌声に 雪崩も消える 花も咲く~ 青い山脈 雪割桜・・・・」って あの頃 大人も子供もみぃ~んな歌ってたが 歌詞をよく聴くと 「古い上着よさようなら」とか「雨にぬれてる焼け跡の 名も無い花も」とか その中身に意味があったんだと気づく今回も「原節子」追悼番組で本当に久しぶりに観たんだけど 懐かしい人が沢山出演してるのと当時の世相を敏感にとらえ そう 戦時中の教育から 新しい時代の教育に変わっていく端境期の混沌を何気に映しているのが とっても興味深く 当時オイラは小学生だったが 思い当たる事が 結構あって(古いままの先生方と 新しいタイプの先生方の 違いが・・・・)学校の為と称し 「新子」(杉葉子)と「六助」(池部良)の二人が歩いてるのを見ただけで不良とか不純だとか騒ぎ立て 二人に制裁を迫る女子学生たちの異常を 支持する旧態然の教師たち それに 真正面から異議を唱える「島崎先生」(原節子)「悪いこと」「ダメなもの」を はっきりとダメと言えない 叱れないバカ教師や 土地の有力者や父兄が一緒になって 民主的手段とか称して会議を開き多数決で決めるという(こんな風に戦争に突入していったことを なんも反省していない大人たちを揶揄してる映画 なんじゃないか? 流石の社会派 今井正監督)というわけで 好評「青い山脈」は これまでに5回製作されており 1949年 57年 63年 75年 88年監督は 今井 正 → 松林宗恵 → 河西克己 → 河崎義祐 → 斉藤耕一 島崎先生役 原 節子 → 司 葉子 → 芦川いずみ→ 中野良子 → 柏原芳江沼田先生 龍崎一郎 → 宝田 明 → 高橋秀樹 → 村野武範 → 舘ひろし寺沢新子 杉 葉子 → 雪村いずみ→ 吉永小百合→ 片平なぎさ→ 工藤由貴金谷六助 池部 良 → 久保 明 → 浜田光夫 → 三浦友和 → 野々村真梅太郎 木暮実千代→ 淡路恵子 → 南田洋子 → 星由里子 → 梶芽衣子という具合なんだけど それぞれの時代に合わせ 場面や状況は変えているのだがやっぱり1949年度版が全てに於いて勝っているんじゃないだろうか?特に「原節子」(29才)の島崎先生は光っており バスケットボールをする姿教壇で講義をする先生の凛々しい姿 サイクリングで溌剌とはしゃぐ姿が ああそして芸者「梅太郎」姐さん役「小暮美千代」の 粋な着物姿のなんとも色っぽいこと「あたしゃ パンツやズロースなんてもん つけたことないよ」なんて言うんだから「新子」役「杉葉子」と「六助」役「池部良」は どうなんだろう? セリフ回しがぎごちなく不自然で 下手だねえ でも二人の水着姿 当時かなり話題になったんじゃネ そして なんといっても一躍有名になったのが「和子」役「若山セツ子」なんだろ「おきゃん」(いまどき使わないか?)な女学生役で 場面を明るくするそんなこんな話題豊富な映画も「原節子」あってのモノだったかナ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2016年01月07日
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新年あけましておめでとうございます 今年もどうぞよろしくお願いいたします 2016年1月元旦
2016年01月01日
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