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あらゆる「閾」超えた、しかし、限りなく美しく哀しい「人間」の世界 が映し出されていました。
「ねえさんの音」 をさぐる美しいシーンが、焚火の炎に映し出されている光景です。映画の物語は、ここから二人の、禁断の愛のシーンへと昇華してゆきます。
「いのち」 を宿して苦悩する 娘 をこっそり祝福します。 弟 は何が起こったのか理解できません。 父親 は銃を持ち出し、過ちを犯した 「娘と息子」 を撃ち殺そうと憤ります。
「事件」 に息を飲み、その結末に言葉を失ってしまいました。 この映画で起こった、どの出来事も、事実、そのようであったのではないか。どの俳優も演技などしていないのではないか。ぼくが 「神話的」 とはじめに言ったのはそういう印象を強く持ったからです。
一番初めの人間の姿 が残っているのではないか、帰り道でそんなことを考えた映画でした。
クリスティアン・クレーネス他「ユダヤ人… 2022.05.13
ニコラウス・ライトナー「17歳のウィーン… 2020.08.03