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maki5417 @ Re:ジェームズ・ホーズ「ONE LIFE」キノシネマ神戸国際no10(06/30) この話は知っていますが、今映画化された…
シマクマ君 @ Re[1]:唐組 第73回公演『泥人魚』 湊川公園赤テント(04/21) sakusakuさんへ コメントありがとうござい…
sakusaku@ Re:唐組 第73回公演『泥人魚』 湊川公園赤テント(04/21) これが最後の公演だったかもしれんですね…

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2020.12.22
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​フレディ・M・ムーラー「山の焚火」元町映画館​
​​​​​ ​フレディ・M・ムーラー​ という映画監督の3本の映画を ​「マウンテン・トリロジー」​ という企画でみせてくれるシリーズを見始めて、 「山の焚火」 「我ら山人たち」 と、2本見たところで、体調をこわしてしまいました。
 とうとう ​「緑の山」​ は見損なったまま上映が終わってしまいました。3本見たうえで、感想を描こうと思っていたのですが、仕方がありません。見ることができた2本について感想を書き残しておこうと思います。​​​​​

​​​​​​​ なんといっても、1本目に観たこの映画 ​「山の焚火」​ は圧倒的でした。 「山」 を撮っている映像の美しさ、 「山」の生活 のドキュメンタリーを思わせるリアリティーと、その、 アルプス と思われる山の高みで繰り広げられる、 神話的 とでも言えばいいのでしょうか、 ​​
​あらゆる「閾」超えた、しかし、限りなく美しく哀しい「人間」の世界​
​​   が映し出されていました。​​​​​​​
​​  「叫びと沈黙」、「槌音と木霊」、「火炎と漆黒」 、再び、 「銃声と沈黙」 。印象的な音以外、とても静かな映画でした。​​
​​ チラシにあるのは、 耳の聞こえない弟 が、ただ一人心を許し、縋りつくようにその喉元に指先を当て、鼓動でしょうか、息の音でしょうか、歌声でしょうか、 ​​
「ねえさんの音」
​  をさぐる美しいシーンが、焚火の炎に映し出されている光景です。映画の物語は、ここから二人の、禁断の愛のシーンへと昇華してゆきます。​​
​​​​​​  母親
「いのち」
​​ を宿して苦悩する をこっそり祝福します。 は何が起こったのか理解できません。 父親 は銃を持ち出し、過ちを犯した 「娘と息子」 を撃ち殺そうと憤ります。​​​​​​
​​​​​ 抗う 息子 との争いの中で銃は暴発し、 父親 の命を奪います。夫の突然の死を目の当たりにした 母親 は、ショックのあまりその場で息絶え、雪の降りしきる 「山」 「姉と弟」 の二人が残されます。そして、その夜、山がうなるのです。​​​​​

​​​​ 映画を見ているぼくは、美しい山の風景、山で暮らす家族の 「父と子」、「姉と弟」、「母と娘」 、そして 「家族」 の生活の様に、もうそれだけで胸打たれて見ていました。
 ある日、思うように動かない草刈り機を谷底に投げ込んだことが理由で、息子は父に叱られ、納得がいかない彼はもっと上の山の小屋に家出します。家出した弟を気づかい、山小屋迄荷物を運んできた姉は弟と焚火を囲み、二人の間に必然であるかのように起こって行く
「事件」
​​  ​ に息を飲み、その結末に言葉を失ってしまいました。​​​  この映画で起こった、どの出来事も、事実、そのようであったのではないか。どの俳優も演技などしていないのではないか。ぼくが 「神話的」 とはじめに言ったのはそういう印象を強く持ったからです。​
​ 映画の、ほとんど最後のシーンでした。自分の部屋のガラスの窓を外し、雪原に埋め込むように、並んで寝かせた父と母の遺体に窓をつけた弟の仕草は心のどこかに残るシーンだと思いました。
 いや、それにしても、ここには、 ​​
​一番初めの人間の姿
 ​ が残っているのではないか、帰り道でそんなことを考えた映画でした。​
監督 フレディ・M・ムーラー
製作 ベルナール・ラング
脚本 フレディ・M・ムーラー
撮影 ピオ・コラーディ
美術 ベルンハウト・ザウター
衣装 グレタ・ロドラー
編集 ヘレーナ・ゲレバー
音楽 マリオ・ベレッタ
キャスト
トーマス・ノック
ヨハンナ・リーア
ロルフ・イリック
ドロテア・モリッツ
イェルク・オーダーマット
ティック・ブライデンバッハ
1985年・120分・スイス
原題「Hohenfeuer」
配給:gnome
日本初公開:1986年8月2日
2020・12・13元町映画館no65

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最終更新日  2024.02.04 16:38:00
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