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「おっ!中学生向きか、ちょうどええな、きっと!」 まあ、そういう気分で読みはじめましたが、すごい本でした。
ガザ、そしてパレスチナをめぐる問題は、ユダヤ人のジェノサイドが宗教対立でないのと同じように宗教対立の問題でもなければ、ヴェトナムやアイルランド、アルジェリアの独立の問題が単なる土地争いでないのと同様、土地をめぐる争いでもありません。私たちの歴史的無知や忘却に付け込んで、ガザのジェノサイド、そしてパレスチナの民族浄化を、宗教対立や土地争い、あるいは「イスラームのテロ組織」対イスラエルの「自衛」の戦争に還元しようとする言説に対して、私たちか問題の根源をしっかりと見据えなければいけない。 著者の一人、 岡真理 が書いている 「はじめに」 からの引用です。
「ガザで起きているのはジェノサイドである。」 このあたりが、今、現実に、 イスラエル、ガザ地区 で起こっている出来事に対して、概ね、アメリカ経由のニュース報道しか知らないままで
「イスラエルがガザでやっていることは宗教対立が原因ではない。」
「土地の占有権の争いではない。」
「イスラエルによるガザ攻撃はテロ組織に対する自衛行為ではない。」
「わかっているつもり人々」 の、それは、例えば、ボクをはじめとする、なんとなくな大人たちに対して、
「それは違いますよ!」と本書で糺している 三人の論者たち の発言の要点ですね。
「カバリング・イスラーム=報道することで、かえって隠蔽(カバー)してしまう。」 という アメリカ をはじめとする 西欧社会 、当然、 日本 でも、の 「カバリング」の実態 の指摘です。
「無差別攻撃で、非戦闘員である女性や子供を殺しているのは誰なのか?」 という実情報告ですね。
「ホントなの?」 と不安になるような話ばかりですが、ホントのようですね。
本書の企画に 拍手 です 。 大学生諸君、難しいけど、読んでください。 ガザ では、何の罪もない子供が殺されているんですよ。
追記
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