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2025年9月13日(土)
の 元町映画館
、まず、 ジャック・ロジェ監督
の デビュー作(?)
、 「ブルー・ジーンズ」
という短編を見て
「アワ?、アワ!」 と、アワをくって、ちょっとうろたえましたが、本命は 同監督 の 1970年 の作品、 「オルエットの方へ」 です。
「ヴァカンス映画の金字塔!」 チラシの言葉の意味がわからないまま見ましたが、ナルホド、 「金字塔!」 でしたね。2本立てのもう1本 「ブルー・ジーンズ」 は オニーチャン2人組 でしたが、こちらは オネーチャン3人組 です。パリでタイピストをしている ジョエル 、彼女のお友達でバイト暮らしの カリーン 、 ジョエル の親戚の娘で、お母さんが別荘を持っている キャロリーヌ の 3人 ですね。 ヴァカンスの舞台 は、フランスの大西洋に面した海岸地帯の避暑地というのですから、 ノルマンディーあたり だろうと思うのですが、まあ、よくわかりません。
これって脚本あるの?と思い始めると、行き当たりばったりにしか見えないシーンばっかりに見えてきて、中でも、何が、スゴイといって、例えば 三人が笑い転げているシーン は、シーンとしては異様にリアルなのに、 1960年代のフランスの年ごろの女子が「笑い転げる」 ということ以外何も語らないんです。海の波が打ち寄せても、カーテン越しに夕ぐれが迫ってきても、さすが、大西洋だね、打ち寄せてくる波もすごいね、とか、もう夜なのかとか、いうこと以外、映像の外にある、まあ、カメラを構える 「意図」 というものが何もないとしか思えない すっきり加減 、これは スゴイ! ですよ。
ジャック・ロジェって、なんなん? スゴイやん! まあ、そういう映画でしたが、見終えてみると 160分 を越える長尺作品であったことに気付くという不思議な作品でした。
あっちにあるのか、こっちがそうなのか、
映画の本道がどこにあるのか? どうこれ? というふうに差し出して見せているかの映像のシンプルさは、さすが 「金字塔」 ですね。
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