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2008年12月10日
テーマ： ★☆沖縄☆★(2900)
カテゴリ： カテゴリ未分類
ユネスコ世界遺産として、２０００年１２月に沖縄の
「琉球王国のグスク及び関連遺産群」が文化遺産として
登録をされたのだが、３月の沖縄の旅のテーマはずばり
世界遺産を見るぞ～と、言う訳で・・・・
世界遺産に登録をされた５つのグスク（城）のうちの
座喜味城跡と勝連城跡は、見る事が出来なかったので
次の旅にリベンジしたい
しかし、残りの琉球王国の関連遺産の４つの遺物である
斎場御嶽、園比屋武御嶽石門、玉陵、識名園はすべてを
見学が出来たのが嬉しかった
今までの日記でも、それらの世界遺産を紹介してきたが
今回のでラストの紹介となる。沖縄県内に三百もある
グスク（城）の中で、最も保存状態が良く、往時の姿を
よく残しているのが「中城（なかぐすく）城跡」である
城の最初は、１３世紀に中山王に就いた英祖(えいそ)王が
自分の子を中城按司として任じ、先中城按司と言われる
英祖王統ゆかりの按司が、長く治めていたそうだ
１４４０年に勝連城の亜麻和利を牽制する為、琉球王府の
命を受けて琉球きっての名築城家であり、戦国の名将で
あった護佐丸が座喜味城より移り、勝連に面する北東側の
大増築を施して、グスクの強化を行った
しかし護佐丸は、亜麻和利の策略（王府の策略とも言われ
ている）によって、亜麻和利を総大将とする王府軍に逆に
攻められ、自害をして滅んでしまった
その後は島津藩の侵入後は番所として、廃藩置県後にも
中城村役場で利用をされていたが、沖縄戦で消失をした
琉球石灰岩の切石で積まれた城壁は、ノヅラ積み（南の郭）
ヌノ積み（豆腐積み、一の郭、二の郭）、アイカタ積み
（亀甲乱れ積み、北の郭、三の郭、物見台）によってされ
石垣の上に立つと西には東シナ海、東に中城湾（太平洋）
などが一望の下、見渡す事ができる
１８５３年に、黒船でやってきたペリー提督一行が見学をし
「要塞の資材は石灰石であり、その石造建築は、賞賛すべき
ものであった。石は…非常に注意深く刻まれてつなぎ合わ
されているので漆喰もセメントも何も用いていないが、その
工事の耐久性を損なうようにも思わなかった」と誉めている
そうだ（日本遠征記）
１８世紀の第二尚氏王朝時代につくられたという琉球王家の
別荘で、王族の保養や外交の接待場として使われた識名園は
識名の御殿（しちなぬうどぅん）、首里城の南にあるので
南苑とも呼ばれていたそうだ
中国の様式と沖縄独自の様式による折衷様式で建築されており
完成当時には、中国皇帝からの使者（冊封使）をもてなして
いたそうで、海が全く見えないように設計されたのは、冊封使に
琉球が小さな島でなく、大きな国に見せる為だとも言われている
正門から庭園に通じる石畳の道を、真珠道（まだまみち）といい
かつては首里城と識名園とを結んでいたそうで、今では金城町の
部分のみが石畳が残っているそうだ。というか、すごい樹！
近くに日本軍の施設があった為か、アメリカ軍の標的となり
１９４５年４月３０日の米軍の艦砲射撃によって、壊滅的な
被害を受けたそうだ
また戦時中には、沖縄陸軍病院識名分院が置かれ、地元で招集
された防衛隊の避難の為に掘られた、防空壕の跡が残されていた
かつての栄華を蘇らすべく、１９７５年から２０年程の歳月を重ねて
復元をされ、世界遺産にも登録をされている
平成２０年３月１２日、１４日に沖縄で撮影
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