殿上人日記

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2011年04月25日
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カテゴリ: 中津川より

落合宿4

  先日、学校やお寺、祠などの桜のお花見をして
  ブログでも紹介をしたばかりの中津川市落合は
  中山道44番目の宿場である


落合宿1

  江戸時代当時には、東から横町、上町、中町
  下町で、宿場町の長さは約四百メートル程に
  家数75軒、人口370人。旅籠屋14軒程の
  尾張藩領の小さな宿場であった


おがらん様

  その昔、かの木曽義仲の家臣であり四天王でも
  あったという落合五郎兼行が、この地を治めても
  いたそうで、その館跡は「おがらん様」とも呼ばれて
  いる。御伽藍様かな? 


館跡

  さすがに古代の東山道も通っていただけあり
  ここからは縄文土器や、古代の幣(ぬさ)の
  石製模造品、古代掘立柱建築遺構なども
  発見をされた


落合宿本陣2

  中山道のメインイベントといえば、人気ドラマの
  「仁」にも登場をした幕末のヒロイン、和宮様が
  第十四代将軍、徳川家茂に降嫁する行列が通り
  ここ落合宿の本陣でも休息をとられたという


落合宿本陣1

  落合宿の中程にある本陣井口家は、文化12年
  (1815年)に大火に見舞われて、その直後に
  再建されたものである

  その表門は火事見舞に、参勤交代で利用をして
  いた、加賀藩前田侯から贈られたものだとか


落合宿本陣4

  家の中には近くの善昌寺に通じる抜け穴があるそうで
  明治14年大修理が行われ、中山道に現存する八つの
  本陣の中でも、往時の姿を最も良く留めているらしい



落合宿本陣3

  私邸の為に内部公開されていないが、表から見ただけ
  でも、その意匠が素晴らしいのは素人目にもわかる 


落合宿脇本陣跡

  その向かいにある脇本陣塚田家は、山村の庄屋をして
  おり、問屋も兼ねていた



落合宿5

  落合宿には4基の秋葉様の常夜燈があり、防犯と火災除と
  されていたのだが、今は寛政4(1792)年に建立の上町の
  「常夜燈」だけが街道に残されている


寺の松

  こちらは抜け道の話で出てきた、善昌寺の門を覆っていた
  事から「門冠(もんかぶり)の松」で、創建当時からあり
  樹齢が450年はあるそうだ


落合宿6

  そんなマイナーな小さな宿場であるが、「クローズZERO」
  シリーズの三池崇史監督が現代風リメイクし、昨秋に公開を
  された。役所広司が主演による映画「十三人の刺客」で
  クライマックスで壮絶な死闘を繰り広げたモデルの宿場だ


落合宿2

  そのオリジナルというと、ドラマの必殺シリーズなども手がけた
  工藤栄一監督が、片岡千恵蔵主演により昭和38(1963)年に
  時代劇映画史上最長とされる約30分に及ぶ13人対53騎の
  殺陣シーンで話題となった作品である


落合宿3

  それが今回のリメイクでは・・・ラスト50分の13人対300人超の
  決戦って、えらいレベルアップをしたものだ。宿場町を再現を
  したセットは東京ドーム20個分の広さを誇り、山形県鶴岡市の
  庄内映画村で撮影などをされたそうだ


路地裏(車も通れます)

  幕末の頃に将軍の異母弟にあたる明石藩主の松平斉韶は暴虐
  無法の振舞い多く、それを憂慮した明石藩江戸家老間宮図書は
  切腹して幕府に訴えるが、将軍の意により斉韶にはお咎めなく
  更には老中就任にも内定しているという


歩道橋

  それを阻止するべく老中土井大炊大炊頭は、斉韶の暗殺を計画
  御目付役である島田新左衛門自身を含めての、十三人の刺客は
  参勤交代帰国途上の、中山道落合宿にて斉韶を討つ事とした

  って感じだそうです。できたら映画館の大画面で見たかったな


お魚

  明石藩主の松平斉韶って実在のお殿様であるが、この映画とは
  まったく関係がなく、その次の八代藩主である松平斉宣こそが
  モデルのようなので、名ばかり使われて気の毒な限りだ。時代
  設定からなのかなぁ~ 先代にしたのは・・・


髪飾り

  その本来のモデルの松平斉宣は、11代将軍徳川家斉の二十六男で
  12代将軍の徳川家慶の異母弟なのだが、明石藩主松平斉韶の
  養嗣子となり、斉韶の嫡子である松平直憲(のち慶憲)を退け
  強引に藩主就任をしたそうである。慶憲の生母である季遠姫は
  これを嘆いて憤死したともいう


つぎはぎ

  ちなみに将軍徳川家斉は、特定をされるだけでも16人の妻妾を
  持ち、男子26人・女子27人を儲けて、一説には40人とも言われる
  ご落胤もおり、子供らの養育費が、幕府の財政を更に圧迫をした

  ここに限らず、息子たちの養子先に選ばれた諸国の大名の中には
  正当な家督がいながら横領されたものもあり、憎しみを買う事と
  なった。人は彼をオットセイ将軍と揶揄したとか・・・


落合宿8

  話はそれたが、肥前国平戸藩主松浦静山の「甲子夜話」に
  よれば、前述のモデルの松平斉宣が参勤交代で尾張藩領を
  通過中に3歳の幼児が、その行列の前を横切ってしまった
  そうで、斉宣の家臣らはこの幼児を捕らえて宿泊先である
  本陣へ連行したそうだ


昼寝

  村民らは斉宣に助命を願うが、斉宣は許さずに切捨御免を
  もって幼児を殺害してしまい、この処置に尾張藩は激怒して
  明石藩の領内の通行を断った為、明石藩は行列を立てずに
  藩士たちは脇差し一本で、農民や町人に変装をして尾張の
  領内を通行したのだとか

  大名行列も行きかった宿場も、今ではわんこがお昼寝中


昼食

  中津川にもご当地B級グルメをという訳で「しょうかつ丼」


しょうゆかつ丼

  中津川しょうゆだれ倶楽部というものが出来、トロミのある
  特製ダレで、中津川市内の各店舗が独自の「かつ丼及び
  創作料理」を提供しているのだとか


応援

  息子が小学生の頃に行ってみたいと言っていたのが、テレビの
  「ザ!鉄腕!DASH!!」のダッシュ村。福島原発の近くであった
  そうで、今は「計画的避難区域」となっている。動物も県外の
  施設に避難し、支えてきてくれた近隣の皆さんもバラバラに
  なっていると昨夜の番組で近況報告があった。里山再生、自給
  自足、そして農業を真正面から捉えてくれたダッシュ村だった


落合宿7

         平成23年4月14日に中津川落合で撮影






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最終更新日  2011年04月28日 12時42分05秒
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