殿上人日記

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2013年12月15日
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カテゴリ: 京都の旅



連日の雪降りで寒い日が続く中、雪で夏の話の続きである。
奈良の夜を満喫した次の日の8月16日は、やっぱ京都の
五山の送り火なども行ってみようと思いついて・・・




かつては京都に住んでいた事もある身、アパートからは
左大文字見えてたし、近くの船岡山なんぞも登ってみた
その後も吉田山から見たり、家族と鴨川でって事で・・・




今度はどこで何を見ようかなっと、ネット検索をしてたら
松ヶ崎の「妙法」の妙の字が、地下鉄駅から数分の宝ヶ池
球技場のグランドから良く見えて、点火する人たちの姿も
わかるくらいだとあった




ちなみに祇園祭と並び京の夏を代表する五山の送り火だが
東山如意ケ嶽の「大文字」が特に有名で、大文字送り火と
称される事も多いが、その他にも金閣寺大北山(大文字山)の
「左大文字」、松ヶ崎西山(万灯籠山)と東山(大黒天山)の
「妙法」、西賀茂船山の「船形」、嵯峨曼荼羅山「鳥居形」と
京都のあちらこちらで行われている




その起源は平安とも江戸とも言われているが、盂蘭盆会や
施餓鬼の行事として、江戸前期から中期の記録に残されて
いるそうだ。かつては「い(かながしら)」とか、「一」、「蛇」
「竹の先に鈴」、「長刀(なぎなた)」といった送り火なども
されていたそうだ




宝ヶ池球技場からは、遠くに東山如意ケ嶽の「大文字」




金閣寺大北山(大文字山)の「左大文字」




住宅の合間からの西賀茂船山の「船形」も見る事が出来た




さて、そんな京都のお泊りは・・・。さすがに送り火の日の夜
だけあってネットの宿泊サイトも満室ばかりで、こうなれば
紅葉シーズンの時にするように、大阪駅前、大津あたりで
宿泊するしかないかぁ~~~とあきらめつつも




楽天トラベルで空き発見! 神社仏閣好きの私もまだ未体験の
宿坊だぁ~~。しかも一室1名利用でも、2名でも同じ価格で
あるのが良心的だ♪ 改装したばかりのトイレや、風呂などは
共同(男女別)だけど、とっても綺麗だぁ~




そんな訳で、奈良から夕刻には東山にある智積院の宿坊に着き
一休みをしてから、市バス&地下鉄利用して送り火の見物に
出かけた。夕食は帰りの京都駅構内で見つけた見切り価格の
サンドイッチなどをお持ち帰り~




前から宿坊は泊まってはみたいとは思ってたんですが、なんか
チャンスがなくて。ドライブ旅なら温泉旅館だし、鉄道旅とか
なら、駅から徒歩数分以内のホテルって感じで・・・。それでも
宿坊はホテルや旅館にはない魅力がある。それは




宿坊にもよるとは思うし(参加しなくて良い場合も有るようだが)
翌朝早くの、お寺のご僧侶によるお勤めを後ろから参加させて
いただける事だ。まずは「金堂での朝勤行」。泊まった方は皆
参加されているようだった




その後には「明王殿での護摩炊き」。案内してくださった僧侶に
写真はOKとは言われたけど、御堂内はまずいだろう~と思い
外観のみだ。小さなお子さん連れのご夫婦もいたが、ちょこんと
おとなしく正座していた。うちの子供もさせたらよかったかなぁ




さて真言宗智山派総本山「智積院」は、山号を五百佛山(いおぶさん)
寺号を根来寺(ねごろじ)といい、御本尊は金剛界大日如来だ
そうで、もともとは紀州根来山大伝法院の塔頭であったのが
豊臣秀吉と対立し、根来攻めで全山が炎上してしまった




智積院の住職であった玄宥は、根来攻めの前に弟子と高野山に
逃れており新義真言宗の法灯を守る為に智積院の再興を志して
いたのを、関ヶ原の戦いで徳川家康が勝利し豊国神社)の付属
寺院の土地建物を、玄宥に与えて京都東山に再興がされたのだ




更に三代目住職の頃に豊臣氏が滅び、隣接していた「祥雲寺」の
寺地も与えられて規模を拡大し、五百佛山根来寺としたそうだ




この祥雲寺とは豊臣秀吉が、わずか3歳で死去をした愛児の鶴松
(棄丸)の菩提を弔う為に建立した寺で、智積院に今も残されて
いる国宝の長谷川等伯一派の障壁画は、祥雲寺の客殿に飾られて
いたものだそうだ




私もその長谷川等伯一派の障壁画を見たいと思い、かなり前に
拝観したことがある。朝勤行の後には普段は有料拝観の大書院や
その国宝障壁画のある収蔵庫も案内していただけた




その当時の殿舎は天和2(1682)年の火災で全焼したが、大半の
障壁画は持ち出されたのだが、近世の1947年にも火災があり
既に国宝に指定されていた障壁画のうち16面が焼失してしまった
そうだ



大書院には、ピンピカな復元模写の障壁画が飾られており
写真撮影などもOKだった




「利休好みの庭」と伝えられるお庭の原形は、祥雲寺当時の
モノだとされ、智積院になってから第七世住職が修復をして
東山随一の庭と言われるようになった




土地の高低を利用して、中国の盧山をかたどった築山を造り
その前面に池を造り、山の中腹や山裾に石組みを配して変化を
持たせているそうだ。そんなお庭を見ながら、まだ朝食前だが
上品な和菓子とお茶をいただく




この「利休好みの庭」であるが、岩下志麻さんのメナードの
TVコマーシャルで使われているそうで、興味のある方は
↓のリンクで動画がご覧になれます。音楽は徳永英明さんだ

「 岩下志麻さんのメナードのCM 」

ちなみに後半で出てくるしぶい水墨画は、智積院の講堂の
襖絵で、田渕俊夫さんによるものなんだとか




↑ 複製模写のキンキラのも綺麗だけど、やっぱり色も褪せて
歴史と風格を感じる国宝の長谷川等伯一派の障壁画も、もちろん
収蔵庫で見せていただけた。撮影不可なのでご興味のある方は
↓の福山雅治さんのCM動画をご覧下さい。福山さんがお寺に
来たのではなく、障壁画が会いに行ったようだ(汗)

「 福山雅治さんの金のスーパードライのCM 」




CMは「松に秋草図」で、他に「楓図」「桜図」「松と葵の図」
がある。この美しい障壁画やお庭は、500円(大人)で拝観が
出来るので、ぜひご覧になって下さい。宿坊もお勧めですよ




                 平成25年8月16&17日に京都で撮影





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最終更新日  2013年12月16日 14時10分04秒
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