2009年11月20日
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カテゴリ: 英語と討論
話せない、書けないという悩みを抱えている人は多い。いろいろ勉強してきたはずなのに、いざ、話す、書くとなると頭の中は真っ白。ましてや大勢の人前でなど・・・。日本語でやってもあやういのだから。

もしあなたも該当するなら、まず、自分の限られたボキャブラリー、関連知識を利用できているのかよく考えてみるべきだ。すでに自分の内にある英語を徹底的に使い切れているか。十分に工夫しているかどうか。知識の豊富な人は豊富ななりに、少ない人は少ないなりに、工夫しようとしているかどうか。

制約のある中で、工夫しながら英語を使う態度がなければ、たとえ辞書一冊まるごと覚えても、いつまでもいつまでも「どうすれば英語ができるようになるのか」「自信が持てない」と悩み続けなければならない。

これは個人的な印象でしかないが、ボキャブラリー自慢、ボキャビル命の人の英語は、意外とたいしたことはない。工夫の積み重ねが足りないのか、取ってつけたような難しい形容詞や副詞が並んでいたり、内容はありきたりでつまらない話なのに、不相応に大げさな表現が使われていたり。英文科の先生や、予備校の英語講師とか、特に「英作文」なんか教えてる人に該当者が多いような気がする。記憶勝負ではダメなのだ。

たとえ話を一つ。小企業の経営についてこんな話がある。10席あるレストランで、3席が埋まり残り7席が空いていると、並みの経営者は空席をどう埋めようかと考える。できる経営者は、すでにいる3人の客を大切にし、彼らをどう満足させかに心を砕く。そうしているうちに口コミで客は増え、一見、遠回りだが、実はそれが成功への近道であると知ってるからだ。新規開拓ばかりやっていてはダメなのである。

少ない持ち駒を大切にし、最大限活用するという点においては、英語習得法にも通じる話だ。3人の客を満足させられない経営者なら、どのみち大勢の客を満足させたりできはしない。

同じように、すでにある知識を使い切れない英語学習者が、むやみにボキャビルをやっても、会話やライティングが楽になるわけではない。もちろんボキャビル自体がいけないのではない。既存の知識を使い切る態度の欠如、工夫を重ねる態度の欠如、それが真の問題だ。

英語で考えて、英語で会話できるようになりたい。そんな甘っちょろい考えは捨てたほうがいい。日本語だろうがなんだろうが、持てるもの、知識、すべてを動員する覚悟と集中力がなければ、なかなか良循環には入っていけない。







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最終更新日  2009年11月20日 07時41分14秒
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