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今回はスタンウェルの「メランジェ」を吸っています。これを最初に吸ってレポートしたのは、2012年10月の事でした。 最初のレポートの時は、この煙草を「メランジ"ュ"」と表記してましたが、今回は「メランジ"ェ"」と表記しました。輸入元の表記は「ェ」となっており、ググッてみるとパイプ煙草業界以外では「ュ」と表記している場合が多いように見受けられます。どっちが適切なんでしょう。 「melange」を英語読みした場合の発音をネット上で聞いてみると「ュ」に聞こえます。フランス語でも「ュ」です。一方、ドイツ語としての「melange」をカタカナで表記すると「メランジ"ェ"」とされる事が多いようです。・・・でもドイツ語の発音をネット上で聞いてみると、やっぱり「ュ」に聞こえるんですよねぇ・・・。 まぁ、外国語を無理にカタカナ表記する訳ですから、こういう表記の不統一は良くある事です。揚げ足取りみたいにチマチマ言う事は、余り良くなさそうです。(笑) 因みに、ドイツ語圏での「melange」はミルクを加えたコーヒー飲料の事だそうです。スタンウェルはドイツの隣国デンマークのブランドですし、デンマーク語はドイツ語の影響を強く受けているとの事ですから、この煙草の名前はドイツ語の「melange」と考えて良さそうです。実際、この煙草の開封時の香りは、ちょっとコーヒー牛乳っぽい感じがあります。 煙草の名前から色々な事を調べてみるのも面白いものです。[色々面白い煙草ブログは此方 Click!]
2023.03.05
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ボルクムリーフの「バーボンウィスキー」を吸い始めました。これを最初に吸ってレポートしたのは2011年10月の事でした。 当時のボルクムリーフのメイン銘柄は、確かこれだったと思うんです。他では余り見られない大容量パックも、ボルクムリーフではこの銘柄だけが売られていたと思います。これを常喫していた人が多かったのでしょう。 ところが今は「オリジナル」(旧称「ウルトラライト」)の方が名前的にメインの銘柄になっているような気がします。「ライト」の方がメインになって来たとか、まるで紙巻煙草の世界の話のようです。煙草業界全体の潮流という事なのでしょうか。 この煙草は「バーボンウィスキー」という名前ではありますが、余り洋酒っぽい感じがしません。他の煙草ブランドでもそうなのですが、リキュール系とかなら洋酒っぽさが出るのですが、不思議とウィスキー系では洋酒っぽさが出て来ません。ウィスキーは樽に使われる木材から滲み出る成分が味わいの多くを決めますが、それが煙草という植物と組み合わされると、相性が良過ぎて目立たなくなってしまうのかも知れません。 ま、とにかくほぼ微着香な感じの常喫系の煙草です。今でも常喫にしている人は多いのではないでしょうか。[相性が良い煙草ブログは此方 Click!]
2023.03.01
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ジャーマインから新たに入って来たもう一つの銘柄「ペリクミクスチャー」を吸ってみます。その名の通りバージニア&ペリクの煙草で、このカテゴリーが好きな私としては期待の銘柄です。早速開けてみましょう。 開封時の香りは、かなり酸っぱい感じの漬物系です。微妙に柑橘的な香りに近いようにも感じますが、大筋で漬物です。カットは細めのリボンカットで、湿気は強めです。前回吸った「クラブミクスチャー」に比べると割りと普通のパイプ煙草っぽいカットになっています。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、如何にも「煙!」という感じのスモーキーな煙が来ました。煙ですからスモーキーなのは当然なのですが、何と言うか「モクモク」した感じが強いのです。その煙の香りは、漬物的な部分もあるのですが、どちらかと言えば焚火系の匂いで、開封時の香りとちょっと違って来ています。また味の方でも、漬物的な旨味も感じますが、バージニアストレートの煙草のような甘味が円やかながら中心にあり、その周りをバーレー葉のような硬質なコクが囲っているという構成に感じられます。ですから、香りに於いても味に於いてもペリクの存在感が意外に希薄で、どちらかと言えばバージニア+バーレーに少しのペリクといったブレンドのように思われます。 火付きについては普通の範疇だと思いますが、湿気が強いため火持ちは良い方ではありません。ですから、パイプに詰める際は、少し緩めに詰めた方が良さそうです。 喫煙序盤を過ぎて中盤に差し掛かって来ると、喉に少しの刺激が来るようになりました。バーレーキックのようです。米国某情報サイトによると、この煙草はバージニアとルイジアナペリクのブレンドという事になっており、且つ缶ラベルにも「Genuine Louisiana Perique」と記載されているのですが、伝統的なペリクは今やナチュラルアメリカンスピリットに独占されているため、他で広く使われているペリクはケンタッキー葉等をペリク加工した新ペリクという事になり、この煙草でもそれが使われているはずです。ケンタッキー葉は基本的にバーレー葉(通常は空気乾燥)の火力乾燥版ですから、それのペリク加工品である新ペリクに元のバーレー葉の特性が残っていても納得が行きます。この煙草でバーレー葉的な味わいが感じられるのは、こうした事が原因だと思われます。 けれども、今まで吸って来たペリク物で、ここまで強くバーレー葉を意識させられた銘柄は無かったように思います。もしかしたら、煙草葉の漬物加工品であるペリクですから、ちょっと浅漬けのペリクが使われているのかも知れません。浅漬けなので、元のバーレー葉の性格が強く残っているのではないでしょうか。ま、素人の浅はかな推測でしかありませんが。(笑) 喫煙終盤でも基本的に中盤からの喫味が継続します。やはりちょっと刺激があり、漬物感は希薄で、バージニア的な甘みが奥にあるものの、バーレー葉っぽい硬質なコクが表を支配しています。私が期待していたバージニア&ペリクの味わいとは違いますが、バージニア&バーレーの煙草だと思えば、これはこれで楽しめます。 という事で喫煙終了。後味は硬質なコクと少しの刺激に支配され、残り香は焚火系でした。 全体的に見て、僅かなペリク感はあるものの、基本的にはバージニア+バーレーのブレンドだと思って吸った方が良さそうな煙草でした。 ここまでバーレー葉を意識させられたペリク物は今まで吸った事がありませんでした。そういう意味では非常に個性的なバージニア&ペリク・ブレンドだと思います。逆に、バージニア&バーレー・ブレンドだと考えれば、「ま、こんな感じだよね」と、むしろ納得出来る煙草です。 ブレンドの妙として、とても興味深い煙草です。[納得出来る煙草ブログは此方 Click!]
2023.02.26
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ジャーマインから新たに日本に入って来た「クラブミクスチャー」をレポートします。海外では以前から売られている銘柄で、キャベンディッシュとバージニアのブレンドなのだそうです。 まず最初にジャーマインというメーカーがあるジャージーという場所を改めて調べてみました。ここはイギリス海峡に浮かぶ島々よって構成されるイギリス王室属領なのだそうで、イギリス国王を君主としながらも内政に関してはイギリス議会に支配されず、独自の議会と政府による高度な自治権があるそうです。日本でも蒜山高原等で飼育され、美味しい牛乳を出してくれるジャージー牛の原産地であり、普段から良く着る衣類「ジャージ」の語源と言われる地域だとの事。 ・・・し、知らなかった。ジャージーって、そういう殆ど独立国家のような地域だったんですね。こういう地域にあるメーカーだと知ると、ジャーマインのあのマニアックな人気と、海外市場でも頻繁に欠品する生産量の少なさにも納得が行きます。 今回入手出来た「クラブミクスチャー」と「ペリクミクスチャー」は、話によると輸入元が試験的に輸入してみた銘柄らしく、かなり限られた数量しか輸入されていないそうです。ですから今回買う事が出来てラッキーでした。 という事で、早速開けてみましょう。 開封時の香りは、かなり熟成感のある干草系です。良質の非着香バージニア系の煙草で良くあるタイプの匂いなので期待出来ます。カットは、殆どシャグに近いほど細いリボンカットに、少量の黒いラフカットが混ざっています。湿気はやや強めです。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、・・・ほほぅ、これはなかなか・・・、程良く熟成されたバージニアによる干草系の旨味と甘味が少し抑え気味な感じで来ました。口の中で唾液が湧き出て来るような旨味と甘味なのですが、キャベンディッシュで抑えが効いていて、とても理性的で奥行き感のある味わいです。これを常喫出来たら嬉しいだろうなと思うような味わいでもあります。 火付きは普通だと思います。湿気はやや強めですが、カットがシャグに近いほど細いのに加えて、今回は気持ち緩めに詰めたので、燃え難くはなっていません。ただ、指で感じる葉の感触が柔らかいので、ちょっと注意しないと詰め過ぎてしまいがちで、詰め過ぎると格段に吸い難くなりそうな気がします。また、緩めに詰めても、火持ちについては少し悪い感じがしますから、特に喫煙序盤での立ち消えは多めになります。 喫煙中盤でも喫味の変化はありません。旨味も甘味も抑え気味ではありますが、熟成感と奥行きがあって非常に豊かです。本当に美味しい・・・。ジャーマインの各銘柄は、例えば米国のパイプ煙草ネット通販サイトでも、入荷したら数日で売り切れてしまう程の人気があるのですが、成程それも納得出来る味わいが、この煙草にはあります。そりゃぁ、これだけの味わいがあるなら、見つけ次第ポチりますよね。(笑) 喫煙終盤で少し舌への刺激が出て来ました。ブレンドされているキャベンディッシュがバーレー葉ベースなのでしょう。ただ、気になる程の刺激ではないので、奥深い味わいの一つの要素として受け入れられます。また、バーレー葉による刺激を意識する事によって、改めてバーレー葉系統の硬質なコクが味わいの中に混ざっている事に気付かされます。本当に良く出来たブレンドです。 という事で喫煙終了。後味には微かな刺激と硬質なコクが残り、残り香は焚火系でした。 全体的に見て、非常に良く出来た非着香バージニア系ブレンドだったと思います。序盤から中盤は豊かな味わいを楽しみ、終盤で煙草らしい硬質なコクを楽しめます。 輸入元には試験的と言わずに定番銘柄として輸入し続けて欲しいと言いたい煙草ですが、元々の生産量が極めて少なそうなので、難しいかも知れません。皆さんも、見つけたら即買いしても良いのではないでしょうか。[豊かな煙草ブログは此方 Click!]
2023.02.22
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何時もの年なら年始の最初の煙草レポートは、このラールセンのイヤー煙草になるはずだったのですが、昨年末に何らかのトラブルが輸入元であったようで、今年の分は今日までずれ込んでしまいました。そういう訳で、やっと吸えますラールセンの「2023エディション」です。 今年の缶のデザインは写真の通りなのですが、これ、何の模様なんでしょう。何だか玉ねぎが沢山並んでいるような模様です。ベースのブルーの着色は綺麗ですよね。 で、開封してみますと、バターをメインに、クリームとバニラが混ざった甘~い香りが来ました。殆どクリームの乗ったスポンジケーキのような香りで、もう甘々です。カットは基本的にラフカットで、湿気はやや強めに感じます。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、開封時と同じ甘~い香りが来ました。微かな酸味もあるので、それ程ダークな甘さではないのですが、それでもやっぱりパイプ煙草の中では相当甘い類の香りだと思います。一方、味の方ではそれなりに甘味はあるものの、バーレー葉由来のような刺激が最初から微かにあるのに加えて、酸味もあるので、そこそこシャッキリした仕上がりです。甘々な香りに、ちょっとシャッキリした味という組み合わせで、これはこれでなかなか楽しい煙草だと思います。 火付きと火持ちは、普通~やや悪いぐらいの感じでしょうか。少なくともバンバン燃えるような感じではありません。ですから煙量豊富に香りをたっぷり感じたいのであれば、気持ち緩めに詰めた方が良いかも知れません。 喫煙中盤になって来ると舌への刺激が強くなって来ました。煙を鼻から抜いた際の鼻腔への刺激もあります。一方香りの方は相変わらず甘々なので、それと刺激のせめぎ合いが面白い感じになっています。う~ん、ちょっと刺激の方が前にあるかなぁ。こういうバランスも悪い感じではありません。 喫煙終盤になると、着香分が薄れて来て、ベースの煙草の味がかなり見えて来ました。糖度はまぁまぁだと思いますが、それよりもバーレーの渋いコクの方が前にある感じです。ただ、味が薄れたと同時に刺激も少し落ち着いて、全体的にペタンとした味になって来たようにも感じます。意外に味の豊かさが薄れるのが早いようです。 という事で喫煙終了。後味ではバーレーの硬質なコクが中心にあり、残り香はやっぱり甘々なケーキっぽい感じでした。 全体的に見て、甘々な香りとシャッキリした味が面白いバランスで共存する煙草だったと思います。味と香りが「ちぐはぐ」という言い方も出来るかと思いますが、これはこれで楽しいので、良いのではないでしょうか。ただ、終盤になると尻つぼみになるので、そこがちょっと残念です。 ラールセンのイヤー煙草は毎年楽しみにしている煙草なのですが、今年はこの時期にやっと吸えたという事もあり、ちょっと嬉しさが減ってしまったように思います。気持ちが乗り切らないとでも言いましょうか・・・。もし新年一発目で吸えていたら、もう少し違った評価になっていたかも知れません。[何時もの煙草ブログは此方 Click!]
2023.02.19
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今回はボルクムリーフの「バニラキャベンディッシュ」を吸っています。以前は単に「バニラ」と呼ばれていて、その頃に書いたレポートは2013年1月にアップしています。ただ、当時のパウチにも「バニラキャベンディッシュ」という表記が入っていますので、当時と今とでちょっとした違いしかなかった事が分かります。 「バニラキャベンディッシュ」という如何にも強着香な味わいを想像してしまう名前ではありますが、着香としてはむしろマイルドなタイプで、非着香好きの方でもそれほど抵抗なく吸えるのではないでしょうか。香りだけでなく味に於いても、甘味は弱く、どちらかと言えば渋みとコクで吸うタイプです。常喫向きとも言えます。 考えてみれば、ボルクムリーフのシリーズは、チェリー着香の物でもマイルドで、全体的に常喫向けの煙草に仕上がっていると感じます。決してガツンと来る事はなく、淡々と平和に吸えます。ボルクムリーフのシリーズは随分と前から日本に入って来ていますが、未だに日本で売られ続けているのは、こうしたシリーズ全体の性格が影響しているのだと思います。きっと常喫にしている人が多いのでしょう。以前は大容量缶入りも売られていた程です。 今はシリーズ内の銘柄数も減りましたし、大容量の缶入りもなくなってしまいましたが、それでもしっかり生き残っています。これからも長く続いて欲しいシリーズです。[生き残っている煙草ブログは此方 Click!]
2023.02.12
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今回はボルクムリーフ「オリジナル」を吸っています。製造はスカンジナビアン・タバコ・グループ(STG)です。この煙草を最初に吸ってレポートしたのは、2013年8月の事でした。 やはり私はSTG製の煙草と相性が良いようで、この煙草も美味しく吸っています。最初に吸った時には蜂蜜&果物系の喫味に感じたのですが、今回は果物入りの洋酒とかリキュール系の味に感じます。まぁ、果物絡みである事には変わりありません。(笑) 決してドギツイ着香ではなく、甘味もそこそこ。全く構えず気楽に吸える良い煙草です。常喫に適していますから、こういう煙草が「オリジナル」という名前でブランドの中心的存在になっているのは実に妥当な所だと思います。 あぁ、それにしても、何て平和な喫煙・・・。あんまり平和過ぎて、これ以上書く事がありません。(笑) という事で、今回はこの辺で。(@^^)/~~~[平和な煙草ブログは此方 Click!]
2023.02.08
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今年は未だ新製品の話も聞きませんし、いつもの再喫記事が暫く続きそうです。という事で、旧年中に買っていたボルクムリーフ「チェリーキャベンディッシュ」を吸っています。 この煙草に関しては、2019年10月に再喫としての記事を書いているのですが、既に吸ったと思っていた銘柄とはどうも違う煙草だったようで、改めて通常のレポートを書こうと考えていました。・・・が、すっかり忘れて今に至ると・・・。orz もう今更書く気にもならないし・・・。 チェリー着香にしては比較的大人しい部類に入ると思います。マイルドですが甘味は殆どありません。キャベンディッシュのベースとなっているであろうバーレー葉による刺激が少々出ますが、普通の着香煙草の範疇ですから、吸い難いという事はないと思います。 ・・・う~む、でもやっぱりどうもチェリー着香というのは、煙草の基本的な味とは随分とかけ離れていて、如何にも着香しましたという人工的な雰囲気が出てしまっているように感じます。バニラや柑橘系・他の果物系の着香では、こうした人工的な雰囲気は感じないのですが、チェリー着香にだけはそういう違和感を覚えます。多分に好みの問題もあろうかとは思いますが・・・。チェリー着香は一つの定番の着香なのに、意外と銘柄数が多くないのは、こういう部分があるからかも知れません。[定番の煙草ブログは此方 Click!]
2023.02.05
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ジョン・エイルズベリーの年末年始向け限定煙草「ウィンターエディション2022」を吸います。前回同様コールハス社製の煙草なのですが、このジョン・エイルズベリーというブランドは初めて見ます。米国某情報サイトでは結構な数の銘柄がレポートされているので、かなりのブランドだと思うのですが、日本に輸入されているのは見た記憶がありません。レギュラー銘柄が輸入されていないのに、いきなり限定銘柄が輸入されるというのも珍しいと思うのですが、いったいどんな煙草なのでしょう。早速開けてみます。 開封時の香りは、バニラと少しの果物という感じです。意外に単純と言うか、オーソドックスな着香に感じられます。カットは、リボンカットとラフカットの混合で、湿気は普通です。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、何だか慣れ親しんだバニラ系・・・、う~ん、チョコレートっぽい部分もあるかな? っていう感じの香りが来ました。それと、シナモンの香りも少し感じるのですが、これは前にシナモンの主張が強い煙草を吸っていたので、それがパイプに残っていたのかも知れません。逆に開封時の感じた少しの果物は、何処かへ行ってしまいました。一方、味の方も、割りと慣れ親しんだ感じのチョコレート系で、ベタベタに甘いという訳でもなく、安心して吸えるような味です。 火付きと火持ちは普通です。特に難しい感じはありませんから、吸いやすいと思います。 喫煙中盤も基本的には同じ喫味ですが、微妙に舌を刺す刺激が出て来ました。バーレー葉ベースであろうブラックキャベンディッシュが見た目に多めにブレンドされているようですので、こういう刺激が出て来るのも仕方ない所です。こういう部分もオーソドックスと言うか、慣れ親しんだ喫味に感じられます。 喫煙終盤になると少し着香分が薄れて来たでしょうか。薄れた分だけベースの煙草の味が見えて来るのですが、それは割りと普通なバージニアの甘味をメインにしつつ、そこにバーレーっぽい渋味があるという感じのものです。この辺も慣れ親しんだ着香煙草のそれです。 という事で喫煙終了。後味はバニラチョコレートに少しの刺激で、残り香はバニラ系でした。 全体的に見て、オーソドックスなバニラチョコレート着香の煙草だったと思います。 まぁ、年末年始向けの限定煙草にしては普通の着香煙草だったように思いますが、こういう慣れ親しんだ感じも、一つの安心感に繋がるので、これはこれで悪くないかも知れません。それに、実際の所、既に1月も半ばです。もう平常運転の日々になっている訳ですから、こういう煙草の方が良いでしょう。年末年始向けという意味では吸う時期を外してしまいましたが、味的には適切な時期に吸えたと思います。結果論ですが。(笑)[慣れ親しんだ煙草ブログは此方 Click!]
2023.01.11
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コールハスの「ウィンターエディション2022」を吸います。昨年末に購入した三つの年末年始向け限定煙草は全てコールハス社製ですが、コールハスの自社ブランドで出ているのはこれだけです。まずは開けてみましょう。 開封時の香りは、結構強いシナモンの香りと、柑橘系の香りが混ざっています。こういうシナモンの香りというのは、パイプ煙草では珍しいと思いますが、これはこれで良い香りです。カットは、リボンカットとラフカット、それにブロークンフレイクが少し混ざっています。湿気は普通です。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、最初にシナモン+柑橘な香りが来るのですが、直ぐに落ち着いて、どちらかと言えば柑橘系の方が前にある香りになりました。ただし、パイプ煙草としては珍しい香りという事もあってか、柑橘の後ろにあるシナモンの存在感が相当あります。一方、味の方は柑橘系で、酸味も甘味も程々あるフルーティーな味わいです。総じて、柑橘メインでありながら、シナモンの自己主張が強い派手な喫味になっていると思います。華やかな年末年始に良く似合う煙草です。 火付きと火持ちは良いです。燃え過ぎる感じもありませんから、吸いやすいと思います。燃え進みは少し速い方かも知れません。 喫煙中盤で少し着香分が薄れたような感じもしますが、鼻が慣れて来たせいかも知れません。シナモンの自己主張が強い柑橘系の喫味です。あと、バーレーっぽい渋さが少々見えて来たようにも感じますが、相変わらず派手な喫味だと思います。 喫煙終盤になってくると、もう少しバーレーっぽさが出て来ますが、メインはやはり柑橘+強いシナモンという感じです。買ったお店でもらった輸入元の解説ペーパーによると、着香内容にタンジェリン、シナモンスター、ダークチョコレートとあるのですが、タンジェリンとシナモンは良いとして、ダークチョコレートというのが喫味の中に感じられません。完全にタンジェリンとシナモンの後ろに隠れてしまっているのでしょう。 という事で喫煙終了。後味は柑橘系+少々の渋み、残り香は柑橘+強シナモンという感じでした。 全体的に見て、パイプ煙草では珍しいシナモンの香りが印象的な柑橘系メインの派手な煙草だったと思います。年末年始の派手な雰囲気にピッタリの煙草です。 ・・・と書きながら、新年も既に八日。もう新年気分も抜かなければならない頃です。ちょっとレポートが遅過ぎました。でも年末年始向け限定銘柄があと一つ残ってるんですよねぇ・・・。orz (笑)[新年気分の煙草ブログは此方 Click!]
2023.01.08
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今年最初のパイプ煙草レポートは、ラットレーの「ウィンターエディション2022」にする事にしました。ドイツのコールハス社製です。 何時もの事ではありますが、ラットレーのレギュラー品には非着香でマニアックな銘柄が多いですが、限定品では割りと一般的な着香煙草が殆どになります。こういう所は他のブランドでも同じような感じです。ですから、マニアックなラットレーの限定品だからと言って、過度な期待は抱かない方が良いです。そいう心持で、まずは開封しましょう。 缶を開けると、着香とブレンドの内容を記したカードが入っていました。着香は「バタースコッチリカー、バニラクリーム、ローステッドピーカン」となっており、ブレンドはブラックキャベンディッシュとバージニアになっています。・・・ふむふむ、何となく味が想像できます。 で、開封時の香りは、洋酒、バニラ、バターかクリーム、それと少しのナッツといった感じで、カードの内容と一致します。カットはラフカットで、湿気は普通。黒いブラックキャベンディッシュが明るい茶色のバージニアよりも多く混ざっているような見た目です。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、ちょっと酸味のある果物系に近い味が来ました。クリームかナッツのようなコクのある甘味よりも酸味の方が前にあります。香りは、酸味のある果物にバニラとナッツとクリームで、洋酒っぽさは少ないです。うむ、酸味で軽快になっている美味しい着香です。 火付きと火持ちは普通に良いです。やや燃え進みが速いようにも感じますが、問題になるレベルではありません。 喫煙中盤でも喫味は同じです。果物系の酸味が前にある軽快な味です。バターとかナッツとかの着香だと、もう少しマッタリとした喫味になる事が多いですが、この煙草の場合は酸味のお陰で想像していたのと随分違う喫味になっています。 喫煙終盤も同じような喫味が続きます。この段階でも着香がしっかり感じられるので、かなり深い着香が施してあるようです。着香煙草としては上手に作ってあるというイメージです。 という事で喫煙終了。後味には果物系の酸味が残り、残り香も軽い感じの果物系+バニラといった感じでした。 全体的に見て、気分が明るくなるような軽快さを持った良い着香煙草だったと思います。ブラックキャベンディッシュの割合が多そうな見た目の煙草なのですが、ブラックキャベンディッシュから出がちな舌への刺激は最小限で、ともすれば気付かない程ですから、そういう部分でも気持ちが明るいままでいられる煙草でした。 例年と違ってラールセンのイヤー煙草で始められなかった今年ですが、こういう明るい気持ちになれる煙草で始められたので、それはそれで良かったと思います。[今年も宜しくお願いしたい煙草ブログは此方 Click!]
2023.01.04
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サビネリ新製品の三つ目は「アロマ」です。如何にも「着香バタコでござい」という名前ですが、どんな仕上がりになっているのでしょう。まずは開けてみます。 開封時の香りは、南国フルーツとバニラ系お菓子の中間ぐらいの感じです。米国某情報サイトによると、着香内容は「Alcohol / Liquor, Almond, Bourbon, Coffee, Sherry, Vanilla, Whisky」と書いてあり、それを読んでから再度嗅いでみると、アーモンドの部分は感知できました。それと香り方の雰囲気は洋酒系(アルコール/リカー、バーボン、シェリー酒、ウィスキー)っぽいですから、そこまでは理解できます。でも、コーヒー? そんなもん、どこにあるんじゃ? ってな感じです。ま、所詮私の香りに対する感受性なんて、そんなもんです。orz カットはリボンカットとラフカットの混合で、湿気は普通だと思います。見た目としては、前回の「ブラックキャベンディッシュ」よりも明るい色の葉の割合が高いようです。 これを火皿内径21mmのパイプに詰めて着火しますと、南国フルーツっぽい香りが来ました。アーモンドの香りは・・・、う~ん、ちょっとあるかも知れない・・・。味の方は、フルーツ系の甘味が弱くあり、それにちょっとナッツ系(アーモンドか?)が混ざっています。着香系でありがちな渋さとか舌を刺す刺激とかは、この段階では感じません。 火付きと火持ちは普通です。特に難しいような感触はありませんから、普通に平和に吸えると思います。 少し吸い進んで来て、喉の奥の方に煙を入れると、弱い刺激がある事に気付きました。多分、バーレーキックだと思います。それと同時に、舌へも微かな刺激が来るようになりました。ブレンドされているブラックキャベンディッシュはバーレー葉がベースでしょうから、この手の刺激が来るのは想定内です。むしろ予想より弱く感じます。 喫煙終盤になって着香分が薄れて来て、やや渋さが出て来たのですが、強まるだろうと予想していた刺激は弱いままです。このレベルの刺激であれば、余り気になりません。薄れて来た着香分も、完全に後ろに下がってしまう訳ではないので、割りと最後まで着香煙草として楽しめます。 という事で喫煙終了。後味は南国フルーツとナッツ、残り香は南国フルーツとアーモンドでした。 全体的に見て、「アロマ」という名前通りの着香煙草で、最後までそれを楽しめます。名前から想像していたドギツイ着香ではありませんし、着香煙草で良くある刺激も弱いですから、良く出来た着香煙草だと思います。 さて、これでサビネリの三つの新製品を全て試し終わりました。どれも着香煙草として悪くない出来だったと思います。欲を言えば、非着香物とかフレイク物とかあるとラインアップとして楽しくなると思うのですが、まぁ、サビネリ自体がパイプメーカーであって、パイプ煙草メーカーではないので、余り贅沢は言えないでしょう。 こんな感じで良いのではないでしょうか。[贅沢な煙草ブログは此方 Click!]
2022.12.25
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サビネリの新製品の二つ目は「ブラックキャベンディッシュ」です。何だかそのまんまの名前なのですが、ブラックキャベンディッシュの単葉物という訳でもなく、バーレーとバージニアもブレンドされているそうです。製造は、これもコールハス社との事。 早速開けてみましょう。 開封時の香りは、ちょっと酸っぱい感じの果物系です。スモモが一番近いでしょうか。カットはラフカットとリボンカットの混合で、黒いブラックキャベンディッシュの割合が半分以上はありそうな見た目です。湿気は普通です。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、酸っぱさが前にある果物系の味と香りが来ました。やっぱりスモモが一番近いイメージで、甘味もない訳ではありませんが、酸っぱさが前にあるのでマッタリとした感じではありません。こういう果物系もイイ感じです。 火付きと火持ちは普通だと思います。燃え難くもなく、燃え過ぎもしないので、割りとお気楽に吸えると思います。 喫煙中盤は基本的に同じ喫味ですが、微妙にバーレーっぽい硬質なコクと渋さが見えて来たでしょうか。バーレーキックの類は感じないのですが、「あ、この辺はバーレーだな。」と感じる部分があります。ブレンドの主体となっているブラックキャベンディッシュはバーレーがベースでしょうし、それとは別に非ブラックキャベンディッシュのバーレーが入っているようですから、全体としてバーレーの割合が随分と高いブレンドです。バーレーに存在感があるのは当然と言えます。 喫煙終盤になると着香分が明らかに抜けて来て、益々バーレーの存在感が増して来ます。とは言えスモモな着香分が完全になくなった訳ではないので、酸っぱい果物系の風味をワンポイントであしらった渋めのバーレーといった雰囲気になります。古い言葉を使うなら「ちょいワルおやじ」的な喫味です。・・・この雰囲気って、イタリア出身タレントのパンツェッタ・ジローラモさんのイメージなのですが、実にイタリアらしくて良いですよね。(笑) という事で喫煙終了。後味はスモモ風味付きの硬質なコクで、残り香はスモモ系でした。 全体的に見て、スモモな装飾を徐々に脱ぎ捨てて行く「ちょいワルおやじ」的な渋い煙草だったと思います。 ドイツのコールハス社製ではありますが、イタリアらしさがちゃんとある煙草です。上手く作られていると思いますので、一度試してみて下さい。[ちょいワルおやじな煙草ブログは此方 Click!]
2022.12.18
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ここまで今年から日本に入って来た新たなパイプ煙草を吸って来た訳ですが、多分いよいよ最後のブランドになるのが、今回からレポートするサビネリ三銘柄です。で、まずは最も気合の入っていそうな100g缶の「レオナルド」を吸ってみます。 サビネリは、言わずと知れたイタリアのパイプ本体メーカーですので、パイプ煙草を製造する能力はありません。ですから、今回の「レオナルド」も当然OEM供給品という事になり、実際の製造はドイツのコールハス社なのだそうです。・・・ドイツで製造されたイタリア・ブランドの煙草を日本人が吸うという、なんちゃって三国同盟状態です。(笑) では早速開けてみましょう。 開封時の香りは、バニラチョコレートとコーヒー牛乳の中間ぐらいの感じで、何だか果物系のようなニュアンスも感じます。カットはラフカットで、黒いブラックキャベンディッシュが結構入った至極一般的な着香煙草の見た目です。湿気も普通だと思います。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、チョコレートを溶かし込んだコーヒーのような味と香りが来ました。ただ、言うほど甘味は強くなく、逆にバーレー系のコクと渋み、そして舌への刺激を微妙に感じます。米国某情報サイトでブレンドや着香内容を確認してみますと、やはり大筋でそんなような作りになっているようです。チョコレート系の着香煙草としては、かなり上質な部類に感じられ、奥深く少し複雑な味わいです。美味しい煙草だと思います。 火付きと火持ちは良いです。燃え過ぎる感じもありませんから、喫煙テクニック的にはイージーな部類に入ると思います。ただ、燃え進みは速く感じます。 喫煙中盤で着香分が薄まって来て、バーレーのコクと渋みが前に出て来ました。とは言え、味が落ちたという感じではなく、これならこれでバーレー系の硬質なコクを楽しめる喫味です。ちょっと渋好みの味と言いましょうか、甘くない、ちょっと本格派な雰囲気です。この中盤の喫味なら非着香好きの方でも行けるのではないでしょうか。 喫煙終盤は中盤からの喫味が続きます。渋めの喫味にチョココーヒーの風味が添えられているといった雰囲気です。この喫味から考えると、ブレンドに占めるバーレーの割合が結構高そうです。多めに入っているように見えるブラックキャベンディッシュはバーレーがベースでしょうし、某情報サイトでは更にバーレーその物もブレンドされているように書かれていますから、多分そうなのでしょう。中盤以降はバーレーを楽しむ煙草であると言えそうです。 という事で喫煙終了。後味はコクと渋みで、残り香はチョココーヒーでした。 全体的に見て、序盤はチョココーヒーの着香を、中盤以降はバーレーのコクと渋さを楽しむ煙草でした。確かに着香煙草ではありますが、意外に渋好みの本格派パイプスモーカーでも受け入れやすい煙草だと思います。 こういう喫味の煙草がイタリア・ブランドから出て来るという事は、イタリア人ってのは意外に渋いのも好きなのでしょう。少し認識を変えるべきかも知れません。[上質な煙草ブログは此方 Click!]
2022.12.11
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今回はサミュエル・ガーウィズ「セントジェームズフレイク」を吸っています。この煙草を最初に吸ってレポートしたのは、2016年4月の事でした。 これを吸った当時、この煙草の香りを「ヨーグルトとか石鹸とかの系統の、ちょっと生臭いような香りで、これに発酵した干草系の匂いが混ざります。」と表現しているのですが、今吸ってみると、何かの果物と何かの発酵食品を混ぜたような香りに感じます。果物系の少しマッタリと甘い香りが前にあって、後ろに動物系の発酵食品があります。 この煙草のブレンドはバージニア&ペリクで非着香だそうですから、適度にブレンドされたペリクによって果物っぽい酸味の部分と発酵系の香りが出ているのだと思います。ペリクがブレンドされると、牧場の牛の匂いのような臭みを放つ場合と、漬物系若しくは果物系の酸味と旨味を伴った良い香りを放つ場合があって、それは多分、ブレンドされる割合によって変わって来るのではないかと思っています。多いと牧場っぽくなり、少ないと果物っぽくなると・・・。 既に日本では廃止になってしまいましたが、私の好きだった「エリンモアフレイク」は果物系の香りを放つバージニア&ペリクでした。一方、牧場っぽい匂いを出すバージニア&ペリク煙草としては、やはり日本では廃止となった「スリーナンズ」が印象深いです。どちらも米国では継続して販売されているようですから、未だ吸った事がない方は是非とも個人輸入して試してみる事をお勧めします。 私はこういうバージニア&ペリクのブレンドが非着香煙草の中では一番好きで、ラタキアの供給不足が始まった当初は、煙草にコクを加える別の手段として、今後はラタキアに代わってペリクが注目されるようになるのではないかと期待していたのですが、世の中どうもそういう方向には向かっていないようで、バージニア&ペリクの煙草は思ったようには増えていません。単にラタキア銘柄が減っただけという・・・。 まぁ、煙草の市場自体が縮小して行っているので仕方ないのかも知れません。[期待の煙草ブログは此方 Click!]
2022.12.07
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引き続きサミュエル・ガーウィズのフレイク物を吸っています。今回は「ベストブラウンフレイク」(BBF)です。これを最初に吸ってレポートしたのは、2011年の9月の事でした。 これは同社の「フルバージニアフレイク」(FVF)と同じくバージニア・ストレートの煙草で、FVFと途中まで製造工程が同じなのではないかと言われています。その途中以降の製造工程でどのような違いがあるのかは知らないのですが、BBFの方がやや熟成感が深いような感じがあり、FVFよりも微妙に重く滑らかな喫味です。 FVFとBBFを比べて、BBFを初めて吸った当時のレポートでは「どちらかを選ぶとなると、多分『フル・バージニア・フレイク』を選ぶと思います。」と書いているのですが、今回はBBFの方がより好ましいように感じています。何故なら、こちらの方が味わいが少し深い感じがするのと、FVF程には湿気が強くなく、喫煙テクニック的に少し吸いやすい感触があるからです。 ・・・まぁ、人の好みなんてイイ加減なものです。月日が経てばコロコロ変わって行きます。ですから他人の評価だけでなく、自分の過去の評価でさえも当てにはなりません。その都度実際に自分で試してみないと分からないという事です。ですから私も同じ銘柄を何度も吸って、その都度レポートを書いている訳です。(笑)[少し深い煙草ブログは此方 Click!]
2022.12.04
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今回もサミュエル・ガーウィズのフレイク物を吸っています。今回は「サムズフレイク」です。これを最初に吸ってレポートしたのは、2016年3月の事でした。 前回吸った「フルバージニアフレイク」よりも多少マシではありますが、やはり湿気が強く、分厚いフレイクなので、火付きも火持ちもかなり悪いです。喫煙テクニックとしては、初心者に向かない煙草です。 ただ、このトンキン豆ともトンカ豆とも言われる種子による着香は非常に美味しく、蜂蜜や何かのフルーツに近い軽快な甘さが魅力です。 で、このトンキン豆というのを調べてみると、マメ科はマメ科なのですが、樹高20~30m、太さ最大1mにもなるような「クマル」と呼ばれる樹木の種子だそうで、マメと言えば草しか思い浮かばなかった私は少々驚きました。また、広義のマメ科は、745属19500種を含むとも、650属12000種であるともされる大きな科なのだそうで、そういう点でもビックリです。 本当に、世界には自分の知らない事柄が沢山あります。自分が美味しく吸ってる煙草から始まって、未だ知らなかった世界の知見に触れるのは楽しいものです。[世界の知見に触れる煙草ブログは此方 Click!]
2022.11.30
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サミュエル・ガーウィズの煙草を久し振りに吸い始めました。今回は「フルバージニアフレイク」です。これを最初にレポートしたのは、2012年5月でした。 サミュエル・ガーウィズのパイプ煙草と言えば、まずはこの「フルバージニアフレイク」が挙げられるという程、知名度も人気もある煙草なのですが、厚めのフレイクで、しかも湿気も相当高く、上手く吸う難易度が高い銘柄です。特に喫煙序盤は火付きも火持ちも悪く、何度も再着火を強いられます。無理に燃やすと喫味が乱れますから、ここは諦めて何度でも再着火するつもりで吸うのが良いのですが、そういう境地に至ってない内は、本当に上手く吸えないもどかしさが先に立ってしまう喫煙体験になります。パイプ初心者にはお勧めし難い煙草です。 特に前回吸ったのが、同じくフレイク系なのに非常に吸いやすいオーリック「ゴールデンスライスド」だったので、それとの対比で今回の「フルバージニアフレイク」の難しさが目立ちます。上手く吸えれば大変に美味しい煙草なだけに、この吸い難さは非常に残念です。・・・一々少し乾燥させてからパイプに詰めるという手もあるのですが、どうもそういうのも面倒で・・・。 美味しくて定番の銘柄なのに、私が実際に吸う頻度が上がらないのは、この吸い難さが私に二の足を踏ませるためです。orz[定番の煙草ブログは此方 Click!]
2022.11.20
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オーリックの「ゴールデンスライスド」を吸っています。これを最初にレポートしたのは、2011年9月の事でした。 現在国内で入手出来る唯一のペブルカットの煙草です。巨大なフレイク≒ペブルカットなので、適当な大きさに千切ってからパイプに詰める訳ですが、この千切るという作業が何となく嬉しかったりします。 現在国内で入手できるパイプ煙草では、普通のラフカットやリボンカットの他にフレイクカットとコインカットがあるのですが、詰める前に自分でカットしたり千切ったりする事が必要なロープ煙草とかケーキカットの煙草はすっかりなくなってしまいました。そうした中で、自分で千切ってからパイプに詰めるペブルカットが残っているのは本当に嬉しい事です。 この煙草の味についても、私はかなり好きな方です。バージニア&ペリクの基本的な味わいで、特に変わった癖もなく、平和に吸えます。平和に吸えるという意味では、少し乾燥気味の感触で、フレイク系の煙草にしては火付きや火持ちが良いのも美点です。更に、フレイク系では最も安価であるという点も良いです。 これだけ良い点が多い銘柄なので、一時期輸入が終了したにも関わらず、割りと直ぐに輸入が再開され、今も吸い続ける事が出来ています。本当になくなって欲しくない銘柄の一つです。[なくなって欲しくない煙草ブログは此方 Click!]
2022.11.16
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まとめて買ったラールセンのパウチ物ですが、最後に吸うのは「スイートアロマティック」です。この煙草を最初にレポートしたのは、2011年8月の事でした。 当時のパッケージには既に「SWEET AROMATIC」という表記が入っていたのですが、日本では主に「The Master's Blend」という表記の方で呼ばれていました。現在のパッケージでは「The Master's Blend」の表記はなくなり、それに伴って呼び方も「SWEET AROMATIC」の方になっています。 味の方向性としては、爽やか軽快果物系の「ファイン&エレガント」とマッタリ果物系の「メロー&テイスティ」の中間くらいで、非常にバランスの取れた美味しい果物系となっています。この辺の上手さは、さすが「The Master's Blend」と呼ばれていただけの事はあります。個人的には、ダン・タバコ社の人気銘柄「ブルーノート」とタイマン張れるくらいの出来栄えだと思っています。しかもリーズナブルなパウチ物の価格で売られている訳ですから、こんな良い煙草はなかなかありません。 一頃に比べると随分と銘柄数の減ってしまった「ラールセン」ブランドの煙草ですが、少なくとも現存する銘柄は傑作ばかりだと思いますので、これ以上減らす事なく永く続いて欲しいブランドです。[永く続いて欲しい煙草ブログは此方 Click!]
2022.11.13
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今回はラールセンの「メロー&テイスティ」を吸っています。これを最初にレポートしたのは、2011年6月の事でした。 常備している同社の「ファイン&エレガント」の常備分入れ替えに伴って、ついでに同社のパウチ物全部を買って吸っているという流れです。当然、今回の「メロー&テイスティ」の次は「スイートアロマティック」を吸う予定です。最近の私は、このように一つのブランドの数銘柄を立て続けに吸うという事が多くなりました。 月に一度の煙草の買出しの際、何を買うかというのを事前に決めていなかった場合、お店の棚を眺めながら買う銘柄を思案するのですが、余りアレコレ考えるのも面倒なので、偶々目に留まった物からその周辺を一掴み取り出すというような選び方をしています。お店の棚では、ブランド毎にまとめて並べてある事が多いので、こういう買い方をすると自然と一つのブランドから数銘柄を選び取るという買い方になります。過去に吸った際に美味しかったかどうかは、実は殆ど考慮していません。一度吸って美味しかった銘柄を再度買うのは普通の事ですし、過去に余り美味しいと感じなかったとしても、間を空けて吸ってみたら不思議と美味しく感じるというような事も多いですから、買う際に選り好みをする事に余り大きな意味を感じていないのです。 また、美味しいと感じる銘柄だけを吸っていると、絶対に飽きてしまって、だんだんと美味しさを感じなくなってしまいます。美味しいと感じない煙草も日常的に吸っておけば、美味しい煙草を吸った時の嬉しさがより強くなります。この辺は人生と同じで、山あり谷ありという状態が楽しいのであって、山ばかり或いは谷ばかりだと、それは起伏のない平地を行くのと同じで、全く楽しいものではなくなります。 ・・・あ、いや、別に「メロー&テイスティ」が美味しくないと言っている訳ではありませんよ。(笑) リーズナブルな価格の割りには、とても美味しい着香煙草だと思っています。「ファイン&エレガント」に比べると少しマッタリ系の喫味で、「ファイン&エレガント」と良い対比になっていて楽しいと感じます。 という事で、今回はこの辺で。[山あり谷ありの煙草ブログは此方 Click!]
2022.11.09
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今年になって日本に入って来た新銘柄をずっと吸って来て、未だ入手出来ていない銘柄もあるのですが、取り合えず一段落という事で、ちょっと既存銘柄を挟みます。 私はラールセンの「ファイン&エレガント」を常備していて、例えば中途半端に余った別の銘柄を吸う際に、これを混ぜて1ボール分にして吸ったりします。或いは、新規銘柄を最初に吸う際は本ブログのレポート記事を書きながら吸うのですが、レポートを書きながら吸う余裕のない時(例えば朝一ではレポートを書きながら吸う余裕がありません)は、新規銘柄は開けずに常備した「ファイン&エレガント」を吸います。 こういう吸い方をするので、煙草ジャーに保管した「ファイン&エレガント」1パック分を消費してしまうのにかなりの期間を要してしまいます。そうすると、幾らジャーに入れていても乾燥が進んでしまい、1パックの後ろ半分くらいは余り美味しく吸えません。ですから、本当に乾燥が進んで、再加湿しても味が戻り切らないようになる前に、次の1パックを買って来て、前の1パックは集中して吸って消費し、在庫分を入れ替えるようにしています。 今回はこの入れ替えタイミングで「ファイン&エレガント」の前の1パックを吸っているという次第です。 こういう吸い方は、煙草のベストな状態での喫煙にはならないので、本来は避けるべきなんでしょうが、私にとっては上記の役割を果たす煙草も必要ですし、好きな味の「ファイン&エレガント」なので、少々味が落ちていても許容範囲です。言わば、隙間を上手い事埋めてくれる良き相棒のような存在が「ファイン&エレガント」だという訳です。 皆さんにとって、こういうような役割を果たす銘柄は何ですか?[良き相棒の煙草ブログは此方 Click!]
2022.11.06
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今回はロバート・マッコーネルの「スコティッシュケーキ」を吸います。今はなくなってるかも知れませんが、同社には「スコティッシュフレイク」というフレイク煙草があって、それについては2016年5月(角缶時代)と2019年8月(丸缶時代)に吸ってレポートしています。今回の「スコティッシュケーキ」はその「スコティッシュフレイク」のカット違いバージョンかとも思ったのですが、米国某情報サイトによると両者はブレンドされている葉の種類(ケンタッキー、ペリク、バージニア)は同じでありながら、「フレイク」はラム着香、「ケーキ」は非着香となっており、微妙に違いがあります。ラム着香のバージニア系パイプ煙草と言えば「ネイビー」ブレンドと呼ばれる銘柄が多いですが、ロバート・マッコーネルは「スコティッシュ」としています。且つ、ラム着香でない今回の煙草も「スコティッシュ」としている訳ですから、ロバート・マッコーネルにおける「スコティッシュ」という言葉の解釈がどうなっているのか、ちょっと不思議です。或いは着香以外の部分でのブレンド内容で「スコティッシュ」としているのでしょうか。 そんなこんなで、ま、取り合えず開けてみましょう。 開封時の香りは、強めの酸味がある牧場系です。ですから、ペリクのブレンド割合が結構高そうです。カットはレディラブドですから、名前に「ケーキ」とあるのは如何なものかと思ってしまいます。本当のケーキカットにして欲しかった。(笑) 湿気は普通~やや強めくらいでしょうか。 これを火皿内径19mmのパイプに詰めて着火しますと、成程、バージニアの紅茶系の甘さをベースとして、そこにペリクの旨味と酸味、更にケンタッキーの硬質なコクが加わったというような味わいです。何だかブレンド内容が本当に納得出来る喫味です。因みに香りは、非着香バージニア系の煙草らしく焚火系です。 火付きと火持ちについては、特に問題はなく、普通に吸えます。燃え過ぎる感じもありません。 喫煙中盤でも喫味の変化はありません。 以前「スコティッシュフレイク」を吸った当時、その酸味の強さに少し驚いたのですが、今回の「スコティッシュケーキ」でもかなりの酸味を感じます。「フレイク」を吸った当時は、それがバージニア・ストレートだと思っていて、余計に酸味の強さに驚いたのだと思うのですが、ペリク入りだと知った現在は、酸味の強さも納得です。今回の「ケーキ」でも、如何にもペリクが多そうなブレンドだと合点が行きます。 喫煙終盤も同じ喫味です。私は非着香の煙草としてはバージニア&ペリクのブレンドが好きなので、今回の煙草もかなり美味しく感じます。今回の煙草では、米国某情報サイトのブレンド内容表記に於いてケンタッキーが筆頭に挙げられるほど入っているそうで、確かにそれらしき硬質なコクが感じられるのですが、やっぱり基本的にはバージニア&ペリクのカテゴリーに入れても良さそうな味に仕上がっています。 という事で喫煙終了。後味は酸味と旨味が前にある紅茶系で、残り香は焚火系でした。 全体的に見て、ペリク多めの味わいが美味しい煙草だったと思います。ケンタッキーの存在感はありますが、基本的にはバージニア&ペリクの美味しさだと言えます。 以前に吸った「フレイク」との味わいの違いは明確ではありませんが、今回の「ケーキ」も美味しい煙草だと思います。特にバージニア&ペリクのブレンドがお好きな方は是非吸って下さい。[筆頭に挙がる煙草ブログは此方 Click!]
2022.11.02
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ダン・タバコ(DTM)の20gパウチシリーズの続きです。今回は「ブルーカナリー」です。これの100g缶を最初に吸ってレポートしたのは、2019年7月の事でした。 100g缶を吸った当時のレポートでは、米国での評価も私の評価もそれほど高いものではなかったのですが、今回吸ってみるとそれなりに美味しい煙草だと感じます。それと、100g缶の時には余り感じなかったバーレー系の刺激が今回は割りと前にあります。 間を空けて吸うと、感じ方や評価が変わって来るというのは、パイプ煙草では良くあります。特に今回の場合は、ラタキア物(前回レポートしたロバート・マッコーネル「オリエンタル」)をメインで吸っている中で、ラタキアを吸いたくない朝一出勤前等にだけ吸っているので、ラタキア物とのコントラストで余計に着香煙草の良さを感じ取っているように思います。こういう事があるので、一つの銘柄に拘らずに色々と吸いたくなりますし、且つどれも複数回吸っても良いかなという気になります。 パイプ喫煙が単なる習慣の喫煙に止まらず、趣味の喫煙として成立し得るのは、こういう事も要因の一つになっているのではないでしょうか。[趣味の煙草ブログは此方 Click!]
2022.10.30
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ロバート・マッコーネルの「オリエンタル」については、新製品という表記が見当たらないので、今年になって輸入された一連の新製品の中の一つではないようなのですが、私の過去の記録に出て来ないので、私は吸った事がないようです。 それと、この銘柄の名前は、米国某情報サイトと輸入元のどちらも「オリジナルオリエンタル」としているのですが、缶のラベルにある「THE ORIGINAL ORIENTAL」の「THE ORIGINAL」の部分はロバート・マッコーネルの他の全ての銘柄でも記載されているので、この煙草の名前は単に「オリエンタル」と記述するのが適切だと思われます。ですから当ブログでは「オリエンタル」と呼ぶ事にします。 という事で、ロバート・マッコーネルの「オリエンタル」を今回はレポートします。 開封時の香りは、軽めで硬質なラタキア臭ですが、殆ど魚の干物っぽい匂いです。カットはリボンカットとラフカットの混合で、明るい茶色の葉と焦げ茶色の葉、それと黒い葉が混ざっています。湿気は普通でしょうか。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、太めで重いコクと旨味を漬物系の酸味で軽やか且つ円やかにしたような出汁系の味が来ました。香りも出汁系ですが、何処か果物っぽい軽やかさも感じます。・・・確かにラタキア・ブレンドの喫味ではあるのですが、そんなにラタキアに支配されている感じがしません。どちらかと言えば、非ラタキアのオリエント葉の方が強いように思います。 火付きは普通だと思いますが、意外に良く立ち消えするので、火持ちは良くありません。燃え進みも遅い気がします。まぁ、ラタキア物はちょっとでも燃やし過ぎると、途端に臭みが強まるので、少し燃え難いくらいが美味しく吸えると思います。 喫煙中盤でも喫味の変化はありません。漬物又は果物系の酸味によって軽く円やかになった出汁系のコクと旨味が美味しい喫味です。 ちょっと前に同社の「ピュアオリエント」をレポートしました。そのブレンド内容についての輸入元の説明は「ラタキア、オリエント(ターキッシュ)、ブラックキャベンディッシュ、バージニアのブレンド。」となっているのですが、実際に吸ってみるとラタキアとブラックキャベンディッシュは葉の見た目でも喫味でも感知する事は出来ませんでした。一方、今回の「(オリジナル)オリエンタル」の輸入元の解説は「バージニア、ラタキアをブレンドし、ブラックキャベンディッシュやわずかなペリクを入れて味を調えている。」となっており、確かに見た目でも喫味でも、ラタキアやブラックキャベンディッシュ、或いはペリクらしき部分というのも感知できます。 ・・・やっぱり輸入元は前の「ピュアオリエント」と今回の「(オリジナル)オリエンタル」を混同してしまっているようにしか思えません。どうなんでしょうねぇ。 喫煙終盤も喫味の変化はありません。ラタキアの姿は確かに見えるのですが、ラタキアに支配されている感じはないので、基本的に着香好きの私でも何の抵抗もなく普通に吸えています。こういう喫味であれば、ラタキアに慣れていない人でも吸えると思いますし、ラタキア入門用に適しているのではないでしょうか。 という事で喫煙終了。後味は少し酸味のあるコクと旨味が残り、残り香は微かにラタキアの匂いが混ざる出汁系でした。 全体的に見て、ラタキアの存在感はあるものの、それに支配されずに軽やかなコクと旨味を楽しめる、美味しい煙草だったと思います。 輸入元の解説云々という話は別として、今回の「オリエンタル」は良く出来たブレンドだと思います。ラタキアのコクと旨味を活用しつつ、ラタキアの臭みに支配させないブレンドというのは、私にとってのラタキア・ブレンドの理想でもあります。ラタキアの供給不足は継続中だと思いますから、ラタキアを使い過ぎない今回のようなブレンドが増える事を期待します。[期待の煙草ブログは此方 Click!]
2022.10.26
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今回もダン・タバコ(DTM)製20gパウチ物を吸っています。ラタキア物の「ロンドンブレンド」です。これの100g缶を最初に吸ってレポートしたのは、2020年4月の事でした。 ・・・あれ? この20gパウチには「Timm」のブランド名が残っています。「Timm」の表記って、これの100g缶の方にもありましたっけ? それと、ちょっと前にレポートした20gパウチ版の「テキーラサンライズ」では、100g缶にあった「Timm」表記がなくなり「DTM」表記になっていましたが、今回の「ロンドンブレンド」には「Timm」表記があります。この統一感のなさは、いったい・・・。本当に詰めが甘い。 まぁ、小さな業界ですし、嗜好品の事ですから、パッケージのブランド表記などという枝葉末節で大問題になるというような事はないとは思いますが、こういう詰めの甘さは事業継続の場面に於いても出て来てしまう可能性がありますから、改善した方が良いのではないかと思います。 ・・・それはさて置き、今回「ロンドンブレンド」20gパウチ版を吸ってみて、そのラタキア感の薄さに驚いています。100g缶の方を吸った時には、完全にラタキアに支配された喫味だったとレポートしているのですが、今回はラタキア以外の味の部分・・・微妙にフルーツっぽい味が感知され、イメージがかなり違っています。缶物に比べるとパウチ物というのは密閉が甘く、未開封でも揮発成分が抜けやすいという面がありますし、20gという小容量だとその影響が出やすいでしょうから、結果としてラタキアの臭みが減った喫味になっているのかも知れません。ただ、これだけイメージが違うと、100g缶に手を出す前の「お試し」用という位置付けの意味がなくなります。どうなんでしょうね。 粉っぽい感触があるという部分は変わっていないので、それでも「お試し」用で使えそうですが・・・。容器や容量が変わるだけで、喫味に変化を感じるというのは、意外にパイプ煙草の常ではあります。[意外な煙草ブログは此方 Click!]
2022.10.23
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引き続き20gパウチ版で出たダン・タバコ(DTM)のシリーズを吸っています。今回は「ミロンガ」です。これの100g缶を最初に吸ってレポートしたのは、2017年4月の事でした。 ミロンガはアルゼンチンやウルグアイ等で演奏される音楽のジャンル、及びそれによって踊られるダンスの形式なのだそうで、その踊りの動画とかも見てみましたが、ダンスについて門外漢な私には、何が特徴的なのか良く分かりませんでした。orz ですから、この煙草の何を以て「ミロンガ」という名前にしたのか理解出来ていません。とは言え、このバニラ&フルーツな着香の煙草は、十分に楽しめていると思います。 今回の「ミロンガ」に限らず、DTM製のパイプ煙草にはオシャレな名前の銘柄が多いですが、その由来を調べてみるのも面白いものです。今まで知らなかった事柄に出合えたりします。 ・・・インターネットの世界には膨大な量の情報が溢れていますが、量が膨大なだけに、閲覧する情報を自ら選んで決める必要があります。そうなると、自分が存在を全く知らない世界の情報や、好みでない世界の情報を選ぶ事がなく、むしろ接する情報の範囲が狭くなる傾向が出て来てしまいます。これにより、インターネットに嵌まり過ぎている人々の間では、例えば政治的思想の面では先鋭化が進みやすくなり、それが人々の分断化・過激化を生んだりします。インターネットの弊害とも言える側面です。 そう考えると、色んな世界を見せてくれるDTM製パイプ煙草の各銘柄名は、人間的な幅広さをもたらしてくれる良い発端になるかも知れません。[良い発端となる煙草ブログは此方 Click!]
2022.10.16
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今回は20gパウチ版のダン・タバコ(DTM)「テキーラサンライズ」を吸っています。これの100g缶を初めて吸ってレポートしたのは、2017年3月の事でした。 これを初めて吸った当時、この煙草は珍しく薄い100g角缶入りでした。今の100g版は丸缶になっているそうです。ただ、その100g丸缶版を確認しようとして輸入元のHPを見に行ったのですが、何故か掲載されていません。20gパウチ版のページに100g丸缶の写真は載っているのですが、そこは20gパウチ版の説明になっていて、100g版の説明にはなっていません。・・・まぁ何と言うか、相変わらず詰めが甘い輸入元です。orz それと、この煙草のラベルにある絵なのですが、これは最近発売になった同社の「カリビアンブレンド」「フロリダストレイツ」と色違いの同じ絵になっています。日本での発売時期や容器の形態・容量は違っていますが、同じシリーズという事なのでしょう。テキーラはメキシコのお酒ですし、後はカリビアンにフロリダと、中南米・カリブ海辺りの雰囲気で統一されています。こういうラベルの絵の使い回しは、DTMの他の煙草でもありましたよね。 更に、100g角缶版のラベルでは「Timm」というブランド名が記載されていましたが、今回の20gパウチ版では、同じ個所に「DTM」と入っています。ブランド名・シリーズ名に確固たる統一感がありません。 DTMはラベルの絵がユニークで、そこには好感が持てますが、一方で絵の使い回しとか不統一な面とかもあったりして、その辺が何だかパイプ煙草業界の混沌さを象徴しているような気がします。何だかちょっと複雑な気分です。[複雑な煙草ブログは此方 Click!]
2022.10.12
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今年も発売されたダビドフのイヤー煙草「イヤーオブザタイガー」を吸います。「寅年版」という事ですね。去年のイヤー煙草は、100gの半分くらいの量と紙製の外箱だけを譲ってもらった格好なので、本来の量は楽しめなかったのですが、出費もなかったので助かった面もありました。一方今年は、ちゃんとお店で購入出来たので、超高額な出費にはなりましたが、一缶丸ごと楽しめます。 この缶のラベルにはブレンド内容が記載されていて、それによると「Latakia, Burley & Virginia flavoured with musk」とあります。イヤー煙草のような限定物でラタキア・ブレンドというのは珍しいですし、ムスク着香というのも初めてのような気がします。いったいどんな煙草なのでしょう。早速開けてみます。 開封時の香りは、・・・う~ん、これがムスクの香りなんでしょうか、南国系の何かのフルーツのような、ちょっと熟れたバナナのような香りです。油で揚げたバナナチップの袋を開けた時の香りが一番近いかも知れません。ラタキアの匂いは殆ど感じられず、ブレンド比率はかなり低そうです。カットは明るい茶色の荒いリボンカットに少量の黒いラフカットが混ざっています。湿気は普通です。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、何かの香水か花のような華やかな香りが来ました。開封時のバナナチップっぽい香りとは随分と違った印象なのですが、ラタキアの匂いについては、この段階でも殆ど感じません。香りの奥底の方にラタキア臭があるような気がしないでもないですし、再着火の際にチラッと姿を見せるような素振もあるのですが、そこにあると意識していないと見逃す程度の存在感しかありません。 一方、味は基本的にフルーツ系で、軽やかな酸味と甘みがあります。ラタキア由来の出汁系旨味も微かに感じますが、良く探さないと見つかりません。やはりラタキアのブレンド比率は、かなり低いようです。 火付きと火持ちは普通です。燃え難くもなく、燃え過ぎもしませんから、テクニック的にはイージーだと思います。ただ、強めに吸うとラタキアの姿が垣間見えますし、弱く吸うとラタキアが行方不明になるような傾向があり、その辺は好みでコントロールするのが良いでしょう。 喫煙中盤になってくると、着香分が抜けて来ているのか、微かにラタキアの姿が見えて来ました。とは言え、ラタキアに支配された喫味にはならず、基本的には香水っぽい香りとフルーツ系の味が続きます。それと、バーレー由来と思われる舌や喉への刺激も、この段階から意識出来るようになって来ました。 喫煙終盤は中盤からの喫味が継続します。香水っぽい香りにフルーツ系の味、微かなラタキアと強くはない刺激といった内容の喫味です。 缶のラベルにあるブレンド内容の表記の最初にラタキアと記載しておきながら、このラタキアの存在感の薄さというのは、一体どういう事なんでしょう。それだけラタキアの貴重性が高まっていて、ちょっとでもブレンドされているなら、ラタキアと記載するだけで注目を集めやすくなっているという事なんでしょうか。ラタキアの供給不足は未だ継続していると見るべきかも知れません。 という事で喫煙終了。後味はフルーツ系に微かな旨味、残り香は香水でした。 全体的に見て、良く出来たフルーツ系着香の美味しい煙草で、ラタキアは殆ど黒子に徹した存在でした。ラタキアを楽しみたい方には向かず、むしろ着香好き向けの煙草だと思います。 良く出来た煙草ですし、こういうラタキアの使い方は私の好みではありますが、例によって日本での高額な価格設定に見合った内容かと聞かれれば、そうは思えないと言わざるを得ません。でも、まぁ、ここは日本で販売されているダビドフのパイプ煙草の常です。ダビドフのシガーとかのファンの方であれば、買ってみるのも良いのではないでしょうか。[貴重性が高まっている煙草ブログは此方 Click!]
2022.10.09
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ダン・タバコ(DTM)の新20gパウチシリーズの四つ目は「デビルズホリデー」です。これの100g缶を最初に吸ってレポートしたのは2016年12月の事でした。 DTMの人気銘柄「ブルーノート」もそうですが、同社にはジャズに関連した言葉を名前にした銘柄がいくつかあって、今吸っている「デビルズホリデー」もその一つです。で、この名前の元ネタは何だろうかと調べてみますと、こんな物を見つけました。【輸入盤】Swingin' Swanee Presents Devil's Holiday [ Various ]価格:2417円(税込、送料無料) (2022/9/18時点)楽天で購入 ・・・名前どころかパッケージデザインまでそのまんまです。(笑) ここまで同じにしてあるという事は、当然権利関係もクリアーしているのだろうと思いますが、余計な費用が発生するであろうそうした事を乗り越えてでも同じにしたかった訳ですから、DTMのジャズ好きも相当なものです。 こうした名前の付け方は素敵だと思うのですが、残念なのは名前から煙草の内容が全く想像出来ない事です。元ネタの方を知っていれば幾らかは想像出来るのかも知れませんが、ジャズについて門外漢な私にはサッパリです。 まぁ、独特な名前の付け方は他ブランドにないDTMの個性とも言えますから、これならこれで良い事なのだろうと思います。[独特な煙草ブログは此方 Click!]
2022.10.05
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ダン・タバコ社の20gパウチシリーズの三つ目は「サンデーズベスト」です。これの100g缶を最初に吸ってレポートしたのは2019年7月の事でした。 いやぁ、それにしても20gパウチというのは本当に内容量が少なくて、直ぐに1パウチがなくなっちゃいますね。私の場合、ご存じの通り、このブログを週に二回更新していて、各記事でそれぞれ1銘柄を取り上げる事が多いです。つまり、このペース=週に2銘柄を吸い切っている訳です。大抵の銘柄は50g入りですから、私は平均して週に100gのパイプ煙草を消費している計算になります。 この20gパウチを吸っている間も同じペースで吸っているので、計算では週に5パウチを消費する事になります。・・・1パウチが二日も持たない・・・。いくら何でもこれは早過ぎます。味わいを堪能するなんてレベルではありません。たった20gでは「お試し」以上の吸い方にはならないのです。 勿論、私の吸い方は結構ヘビーな方だという話もありますから、20gでも数日以上持たせる事が出来る方も多いでしょう。そういう方なら20gでも十分に楽しめるかも知れません。でも、やっぱり一般的な50g入りの半分以下の容量しかないとなると、いつもと違う手応えに戸惑うのではないでしょうか。 それはさて置き、今回の「サンデーズベスト」はアプリコット着香が美味しい良く出来た煙草です。この20gパウチを試しに吸ってみて気に入ったら、是非とも100g缶の方で本格的に楽しんで下さい。[結構ヘビーな煙草ブログは此方 Click!]
2022.10.02
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ダン・タバコの20gパウチの二つ目「パーフェクトブレンド」を吸っています。これの100g缶を最初に吸ってレポートしたのは、2020年5月の事でした。 比較的オーソドックスな着香煙草で、これがどうしても性に合わないという着香煙草好きの方はなかなかいらっしゃらないと思いますから、いきなり100g缶を試してみても大した問題にならないような気もします。ただ、そこは気分の問題で、やっぱり100g缶で「試し」に吸うというのには抵抗がある場合が多そうです。 私の場合は、国内販売されているパイプ煙草はとにかく全部吸ってみるというコンセプトでやっていますから、初めて吸う銘柄が100g缶であっても、構わず買って吸いますが、過去の記録を見てみると、100g缶のみで発売されている銘柄は、それでも吸うのが比較的後回しになっていました。(笑) 全部吸うつもりでいる私でさえ、そういう風になります。ですから、全部吸うなんて考えていない方だと、尚更だと思います。 という事で、良いチャンスですから、ぜひ20gパウチを試してみて下さい。[良いチャンスの煙草ブログは此方 Click!]
2022.09.28
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今年はダン・タバコ社(DTM)から大量の新製品が日本に入って来た訳ですが、この度それに加えて興味深い製品が発売になりました。DTMの銘柄の内、従来日本では100g缶でのみ販売されていた銘柄が、新たに20gパウチ入りでも発売になったのです。 似たような事は昨年ラットレーでもありました。昨年のラットレーの場合は、それまで100g缶でのみ供給していた銘柄を、50g丸缶でも供給し始めたという形でした。(例:「ブラックバージニア」50g缶) 50g丸缶というのは極めて一般的なパイプ煙草の販売形態なので、この場合は100g缶でも50g缶でも常に好きな方を選んで買えるというスタイルになります。例えば、常喫したいのなら100g缶を選び、常喫でない又は開封するのは常に最小限にして鮮度を保ちたいなら50g缶を選ぶというような買い方です。 一方、今回のDTMの場合は、これまで100g缶でのみ供給していた銘柄を20gパウチ版でも販売するという形です。20gパウチと言えば手巻き用の煙草では良くありますが、パイプ煙草では過去見た事がありません。パイプ煙草の一つの銘柄をしっかり堪能するには物足りない量ではありますが、試しに吸ってみるというパターンなら丁度良い量だと思います。ですから、今回の20gパウチの発売というのは、試しにいきなり100g缶を買うのはシンドイので、まずは20gパウチで試してみて、気に入ったら後から100g缶を買うというパターンになろうかと思います。つまり、100g缶または20gパウチをその都度選んで買うのではなく、最初は20gパウチで試してみて、以後は100g缶を買って行くという、言わば100g缶に手を出し易くするための「お試し用」20gパウチの発売という事です。 ・・・う~ん、悪くない手だとは思いますが、個人的には50g缶との併売の方がイイかなぁ。20gパウチは確かに「お試し用」では適しているとは思いますが、気に入って再度購入するとなった際には、再び20gパウチを選ぶというのは考え難く、以降は100g缶と50g缶とで選択できる方がユーザーフレンドリーのような気がします。 20gパウチの発売という作戦が吉と出るか凶と出るか・・・。 という事で、今回は20gパウチで出た「ヘレニズム」を吸っています。これを最初に吸ってレポートしたのは、2017年9月の事でした。当時、この煙草は輸入元の企画によって日本でだけ発売になった銘柄だと推測したのですが、今回の20gパウチの発売で、益々その推測が当たっているような気がして来ました。と言うのも、今回の20gパウチには「この一服を文豪開高健に捧ぐ」という日本語の一文が入れられているからです。日本の輸入元の企画でなければ、こういう一文がパウチに入れられる事はないと思われます。 開高健が云々という話は別として、煙草としてはDTMらしい良く出来た甘い着香煙草です。20gパウチで試してみて気に入ったら、100g缶を買って、存分に楽しんで下さい。[存分に楽しめる煙草ブログは此方 Click!]
2022.09.25
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マックバレンの「バージニアフレイク」を吸っています。これも廃止銘柄です。これを最初に吸ってレポートしたのは2015年4月でした。 少し浅めの熟成感が美味しい上に、普通より薄めにカットされているのと、やや乾いた感触のため、フレイクにしては随分と吸いやすい煙草です。同社の定番銘柄である「バージニア No.1」よりも熟成感があり、且つオーソドックスな味なので、「バージニア No.1」をレディラブドに解す前のフレイク状態の煙草という訳ではなさそうです。となると、マックバレン社では「バージニア No.1」用のフレイクと今回の「バージニアフレイク」の二つのストレートバージニアフレイクを作っているという事になり、それはそれで効率の悪い作り方になっていると言えます。 で、どちらかをなくすのだとしたら、やはり新参の「バージニアフレイク」を捨てて、以前から定番となっている「バージニア No.1」を残すというのが妥当な判断だと私も思います。但し、今回の廃止は日本向けのみの話なのか、全世界向け完全廃止という話なのかは分かりませんし、マックバレン社の判断なのか輸入元での判断なのかも分かりません。個人的には、今年大量の新規銘柄を入れた輸入元が、品目数を過剰にし過ぎないために、余り売れていなかった既存銘柄を絞ったのではないかと思っています。つまり、マックバレン「バージニアフレイク」は今後も海外からの個人輸入は可能なのではないかと。 ま、何れにしても、遠い存在になる訳ですから、こういう系統の煙草がお好きな方は、今の内に吸っておいて下さい。[熟成感が美味しい煙草ブログは此方 Click!]
2022.09.18
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マックバレンの「バニラフレイク」を吸っています。これも廃止予定銘柄です。これを最初に吸ってレポートしたのは2015年4月でした。 この煙草の日本での発売当時、それまで日本向けにはパウチ物しかなかったマックバレンから急に缶物が一気に数種類も発売になり、これからのマックバレンは缶物にシフトして行くのかと思ったものです。市場規模が縮小して行く煙草業界に於いては、量が売れなくなる分、単価を上げる事で利益を確保するという戦略があり得ます。パウチ物よりも缶物の方が単価が高いので、これはその流れだと思ったのです。 ところが、その後のマックバレンは日本向けの缶物をそれ以上追加する事はなく、更にパウチ物の廃止が相次ぎ、遂にこの度の缶物の廃止です。世間の流れに抗う事を諦めたのでしょうか。 マックバレン本社の方針なのか、それとも日本の輸入元の方針なのか分からないのではありますが、とにかく一時期パウチ物のラインアップでブイブイ言わせていたマックバレンも、最近はすっかりラインアップも減って、随分と静かな存在になってしまいました。もしかしたら、今年大量に新製品を日本に投入したダン・タバコ社よりも地味になっているかも知れません。 縮小して行く煙草業界で、またその中でも小さな市場規模であるパイプ煙草界隈に於いてさえも、メーカーの栄枯盛衰があるものなのですね。 ま、とにかく、フレイク物としては少数派の着香煙草です。良く出来た煙草だと思いますので、なくなるのは残念です。着香物がお好きな方は今の内に吸っておいて下さい。[ブイブイ言わせる煙草ブログは此方 Click!]
2022.09.14
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マックバレンの角缶フレイク3銘柄が廃止になると聞いて全部買って来ました。その中から、今は「ネイビーフレイク」を吸っています。 この煙草に関しては、初めて吸った2015年3月と、再喫した2021年10月に記事にしています。今見てみると、今回も含めて缶デザインが毎回違っています。どんどん警告表示の面積が増えて来ています。恐らく今回の缶が最後になると思われますが、最終デザインでは警告表示がラベルの4/5ぐらいにまで拡大しています。orz 時代の流れなんでしょうねぇ。残念です。 米国某情報サイトによると、この煙草のブレンドはバーレーをベースとしていて、そこにキャベンディッシュとバージニアが加わっているとの事。その割りにはバーレーキックの類が然程強くなく、太めのコクと旨味で美味しく快適に吸えます。フレイクの割りには燃え難くないというのも評価ポイントです。 こういう美味しい煙草が少なくとも日本国内向けに廃止になるというのは、大変に残念です。こんな事なら、もっと吸っておけば良かったと思います。皆さんも、無くなる前に吸っておいて下さい。[増えて来ている煙草ブログは此方 Click!]
2022.09.11
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マーコニーの4銘柄の最後に吸うのは「ミステリアスアイランド」です。輸入元の解説では「ブラック・ファーメンテッド・バージニア、少量のキャベンディッシュ、ケンタッキーのユニークなブレンドです。」とあるのですが、これではどんな味なのかさっぱり分かりません。一体どんな味なのでしょう。まずは開けてみます。 開封時の香りは、何かをローストしたような香ばしい香りに、フルーツ系の香りが混ざっています。カットはリボンカットとラフカットの混合で、葉の色は黒と薄茶色が混ざっています。湿気は、やや渇き気味でしょうか。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、旨味とコクと甘味を混ぜて薄めたような円やかな味が来ました。ちょっとしたロースト感もあって、薄めたコーヒー牛乳のようでもあり、ちょっとミルクティーのように感じる部分もあります。フルーツ系の喫味も少々。ブラック・ファーメンテッド・バージニアがブレンドされているとの事で、それはラットレーの「ブラックバージニア」の黒いバージニア葉と同じような葉であると考えられますが、味も確かの「ブラックバージニア」と似たような味わいに感じます。「ブラックバージニア」を初めて吸った時は、そのコーヒー牛乳っぽい味に感激した記憶があります。 火付きと火持ちは良いと思います。燃え過ぎる感じもありませんから、吸いやすいと思います。 喫煙中盤も同じような味なのですが、ちょっとフルーツ系が目立つようになったでしょうか。とは言え、フルーツ系の喫味の部分は余り着香分という感じがしないので、多分熟成によって自然に出ている味だと思われます。キャベンディッシュがブレンドされているとの事ですが、良くある着香されたブラックキャベンディッシュではなく、非着香のキャベンディッシュ加工された葉なのだと思います。 喫煙終盤も喫味の変化は感じません。ふむ、「ブラックバージニア」と同じような方向性の味ですが、あれよりも少し薄味でマイルドに感じるのは、キャベンディッシュとケンタッキーが加わっているからなのでしょう。それらはバーレー葉ベースである場合が多いので、バーレー葉っぽい甘味の少なさと硬質なコクが混ざり、その分だけ黒いバージニア葉の太い喫味がマイルドになっているのではないでしょうか。でも、これはこれで美味しいブレンドだと思います。 という事で喫煙終了。後味にはロースト感のあるコクが残り、残り香は微妙にフルーツの混ざった焚火系でした。 全体的にみて、ラットレーの「ブラックバージニア」と似たような方向性のコーヒー牛乳っぽい喫味ながら、ちょっと硬派な要素を付け加えたような煙草だったと思います。良く練られた美味しい煙草です。 これでマーコニーの4銘柄全てを吸ってみた訳ですが、どれも良く出来た美味しい煙草だったと思います。オリジナリティーはそれ程は感じませんが、完成度は高く、常喫しても良い煙草です。特に今回の「ミステリアスアイランド」と「エクソダス」は良い出来だと思います。尤も、「エクソダス」は喫煙テクニックの面で、少々ハードルが高くはありましたが・・・。 現状の日本では、それ程の存在感はないように思いますが、内容が良いので長く愛され続けるブランドになるかも知れません。[長く愛される煙草ブログは此方 Click!]
2022.09.07
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新規輸入ブランド・マーコニーの三つ目は「ザカナディアンテンパー」です。名前の頭の定冠詞「the」をカタカナ表記でも入れるかどうか迷ったのですが、輸入元では入れているので、ここでは合わせました。ただ、カタカナ表記では「the」を入れない事例も多いですし、その方が馴染みやすいとも思いますから、個人的には入れない表記の方が好きです。 それはさて置き、今回の「ザカナディアンテンパー」は、マーコニー4銘柄の内で唯一のラタキア物であるようです。どんな風に仕上がっているのでしょう。まずは開けてみます。 開封時の香りは、最初に一瞬だけラタキアが軽く香るのですが直ぐに消えてしまい、その後はペリク少なめのバージニア&ペリク系ブレンドの枯草系の匂いになりました。ラタキアのブレンド比率は非常に少なそうで、むしろペリクの方が多そうです。カットは良く解されたレディラブドで、湿気は普通~やや多めに感じます。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、僅かに酸味を伴った紅茶系の味が来ました。ペリク少なめのバージニア&ペリク・ブレンドの味なのですが、それらしからぬ円やかなコクと太めの旨味もあり、その部分がラタキアなのかも知れません。また、香りの中にもラタキアは見当たらず、やはりバージニア&ペリク・ブレンド的な焚火臭です。ラタキアの匂いは、再着火のために強火で葉を炙った際に、チラッと鼻先をかすめる程度にしか出て来ません。完全に裏方に徹したラタキアの使い方で、これならラタキアに慣れていない人でも普通に吸えそうです。 火付きと火持ちは、まぁまぁといった所でしょうか。燃えなくて困るという程ではありませんが、こうしてブログを書きながら吸うと、再着火の回数は他より多めになっているように感じます。 喫煙中盤でも基本的にはバージニア&ペリク・ブレンドの喫味+ちょっとラタキアっぽい旨味という感じの喫味が続きます。匂いもやはりバージニア&ペリクな感じです。ラタキアに全く支配されないラタキア物は、ラットレーにも幾つかあって、私の好きなブレンドですが、ラタキア好きの人には物足りないかも知れません。 喫煙終盤で少しだけラタキアの旨味が強まったように感じます。ただラタキアの臭みは出て来ていないので、吸い難さはありません。やはりラタキアというのはコクや旨味の面では良いものの、あの匂いは喫味としてはマイナスだと感じます。 という事で喫煙終了。後味はコクと旨味が太いバージニア&ペリク系の味で、残り香は焚火系でした。 全体的に見て、ラタキアをコクと旨味を出すための隠し味として上手に使った良質の煙草だったと思います。ともするとラタキアの存在を忘れてしまう程にラタキアが縁の下に隠れているので、ラタキア好きの人は物足りないと感じるとは思いますが、煙草としての完成度は高いと言えそうです。 これくらいラタキア感が希薄だと、出勤前に吸っても何とか行けるような気もします。また、先日レポートしたロバート・マッコーネルの「ピュアラタキア」が未だ大量に残っているので、もっとラタキア感が欲しくなったら、「ピュアラタキア」を今回の「ザカナディアンテンパー」に少し混ぜて吸うという方法が使えそうです。 私としては、こういうラタキア物が好きです。[好きな煙草ブログは此方 Click!]
2022.09.04
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新たに日本に入って来たブランド「マーコニー」から、今回は「グローリアスミッション」を吸います。輸入元では「バージニア州、カロライナ州、ケンタッキー州のタバコを使用したブロークンフレーク。キャベンディッシュをフレーバーとして加えている。」と解説していますが、これではどんな味なのかはさっぱり分かりません。とにかく開けてみましょう。 開封時の香りは、南国フルーツに更に南国の何かの花を加えて濃くしたような香りです。かなり強めの着香に感じられます。カットは、フレークを良く解したリボンカットにラフカットが少し混ざっています。解し切れていないフレイクの欠片もあります。湿気はやや強めでしょうか。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、酸味が少なく甘味が前にあるフルーツ系の味が来ました。香りも甘味が前にあるフルーツ系です。ですから、どちらかと言えばマッタリ系の着香煙草です。 火付きと火持ちはそんなに良くありません。ですが「悪い」と言う程ではなく、普通に吸える範疇だと思います。燃え進みは遅い方です。 喫煙中盤で少し着香分が薄くなって来たような気もしますが、基本的に同じ喫味が続きます。ブレンドされているブラックキャベンディッシュはバーレー葉ベースと思われるのですが、バーレー葉故の渋さとかバーレーキックの類は、ここまでの所、兆候のような感触はありますが、殆ど出て来ていません。なかなか快適な吸い心地です。 喫煙終盤で更に着香分が抜けて来たように感じますが、それ以外の変化はありません。着香分が抜けた分だけベースの煙草の味が見えて来て、バーレー葉の渋さとかも明確に感じるのですが、渋さ一辺倒になる訳ではないので、そのまま普通に美味しく吸えます。着香煙草としては非常に上手く出来ていると思います。 という事で喫煙終了。後味はフルーツ系の中に微妙に渋さがある感じで、残り香はフルーツ系でした。 全体的に見て、酸味の少ない南国系フルーツの喫味が美味しい、上手く出来たマッタリ系着香煙草だったと思います。 缶ラベルのデザインが伝統を感じさせるようなものなので、古典的な味わいを予想していたのですが、中身はもうちょっと軟派な甘い着香系でした。ただ、着香煙草としては非常に上手くブレンドされていて、渋さやタンバイトの類は最小限に抑えられ、最後まで甘く美味しい喫味を楽しめました。 着香好きの方には強くお薦め出来る銘柄だと思います。[お薦め出来る煙草ブログは此方 Click!]
2022.08.31
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今回は日本に新たに入って来たブランド「マーコニー」から「エクソダス」を吸ってみます。輸入元の解説では「タバコの専門家として有名なアンドレイ・マーコニー氏のシリーズ。バージニアとペリックのブレンド。」とあるのですが、生憎と私はこのマーコニー氏については名前さえ存じ上げておりません。また、米国某情報サイトに於いても、ブランド名の登録こそあれ、銘柄の登録もなければレポートの類も全くありません。当然、製造元が何処なのかも不明です。分からない事だらけです。 でも、まぁ、今回吸う「エクソダス」は、私の好きなバージニア&ペリクのブレンドだそうですから、楽しみではあります。早速開けてみましょう。 開封時の香りは、かなり酸味の効いた漬物臭です。ペリクのブレンド割合は随分と高そうです。カットは、ブロークンフレイク~レディラブドで、葉の色は殆ど黒に近い茶色、湿気はかなり強めに感じます。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、ちょっとだけ砂糖を入れた紅茶系の味が来ました。円やかなコクが結構太く、味に重量感があります。やはりペリクのブレンド割合は高い感じがします。一方、香りの方は意外に普通の焚火臭で、こっちではペリクの存在感が希薄です。ペリクが多いと牧場臭が出がちになるはずなのですが、そういう臭みは殆ど感じません。 火付きと火持ちは良くありません。やはり湿気が強いからでしょう。特に火持ちは悪く、こうしてブログを書きながら吸うと、頻繁に再着火が必要になります。で、そうならないように強く吸うと、今度は味が乱れて甘味が消え、辛みが出てしまいます。ですから、吸い方としては難しい部類に属する煙草だと思います。当然、燃え進みも遅いです。 喫煙中盤での喫味の変化はありません。燃え難い上に、味が乱れないように弱く吸うので、なかなか燃え進んで行きません。ですから、小さいパイプで吸った方が良かったかも知れません。で、手持無沙汰ついでに、吸いながらブランドについてネット検索をしているのですが、なかなか思うような結果が出ません。検索で「pipeclub.net」のキリル文字らしき文面の掲示板がヒットし、そこに日本向けではない本銘柄の缶の写真が載っているので、このブランドは少なくとも輸入元が企画して新たに生まれた新規ブランドと言う訳ではないという事は分かります。けれどもキリル文字が全く読めないので、それ以上の事が分かりません。輸入元はいったい何処からこの煙草を引っ張って来たのでしょう? 喫煙終盤も喫味は変わりません。好きなブレンドカテゴリーですし、美味しい煙草だと思うのですが、弱くしか吸えないので、たっぷり味わうというような吸い方が出来ないのがもどかしい感じです。少し煙草を乾かしてから吸うとか、緩めに詰めて吸うとか、何か一つ工夫した方が良いのかも知れません。 という事で喫煙終了。喫煙時間は2時間近くになりました。後味には円やかなコクが残り、残り香は焚火系でした。 全体的に見て、ペリク多めのコクが美味しく、且つペリク多めで出るはずの臭みがない絶妙なブレンドの煙草なのですが、湿気が強くて吸い難い煙草でした。難しさで言えば、サミュエル・ガーウィズの湿気の強いフレイク並みです。 何だか初めて吸った時のサミュエル・ガーウィズ「フルバージニアフレイク」を思い出しました。美味しいのに、湿気が強くて吸い難いというもどかしさ・・・。慣れれば何て事ないのでしょうが、こういう難しさの煙草は久し振りだったので、上手く吸う感覚を取り戻すのに苦労しました。次からは美味しく楽しめると思います。[楽しめる煙草ブログは此方 Click!]
2022.08.28
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ロバート・マッコーネルの「ピュア」シリーズの最後は「ピュアブラジル」です。輸入元の説明では「ブラジル産のシガーリーフのみを使用。」とあるので、これも葉巻っぽい喫味になるのでしょうか。因みに、この銘柄についても米国某情報サイトには記載がありませんでした。・・・大丈夫だろうか・・・。とにかく開けてみましょう。 開封時の香りは、酸味のある枯草臭で、微かに糞臭もあるように感じます。カットは細かいリボンカットで、かなり乾燥した手触りです。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、・・・う~む、確かにドライシガーっぽい味が来ました。薄い甘味とコクを伴った枯草のような味わいで、乾いた煙草で良くある辛みも少し出ています。ちょっと味の深みに物足りなさは感じますが、これならこれで日常的にも吸えそうな気がします。また、乾いた喫味なので、いつもよりも弱めに吸った方が辛みが出にくく、美味しく吸えます。 火付きと火持ちは良いと思います。ただ、乾いた煙草なので、いつもよりも硬く詰めるか弱く吸うかしないと、辛みが強く出てしまいます。当然、燃え進みは速いです。 喫煙中盤で少しコクが太くなったでしょうか。序盤で燃えた分のヤニが下に溜って来て、その分コクが増したような感じです。こういう流れは葉巻と同じなのですが、煙が未燃焼の葉の間を通過する距離が短いパイプでの喫煙である割りには、そういう味わいの変化が分かりやすいというのは、元々の喫味に複雑さが少なく、単純な味わいだからなのでしょう。 喫煙終盤は中盤からの喫味が続きます。微妙にコクが太くなっているようにも感じますが、序盤から中盤にかけての変化と比べると少ないようです。 という事で喫煙終了。後味はコクのある枯草系で、残り香は焚火系でした。 全体的に見て、確かにドライシガーっぽい味わいがパイプでも楽しめるという煙草だったと思います。ただ、味わいに奥深さが余りなく、その辺は単葉物の宿命かも知れません。ですから、前に吸った「ピュアラタキア」が未だ残っているので、それを少し混ぜて吸うと、味に複雑さと奥深さが出て良さそうな気がします。 これでロバート・マッコーネルの「ピュア」シリーズ新製品は全て吸い終わりました(未輸入の銘柄が他にもあるようですが)が、「ピュアオリエント」以外は名前通りの煙草だったと思います。どれも単独で吸えますが、やはり基本的にはブレンド用として考えるのが良さそうです。特に「ピュアラタキア」は単独で吸うのは厳しいです。一方「ピュアオリエント」は非着香バージニア・ブレンドとして単独でも美味しい煙草なのですが、名前と輸入元解説と中身が余りに違う気がしますから、その辺をどう考えるかは皆さん次第かと思います。[単独でも美味しい煙草ブログは此方 Click!]
2022.08.24
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ロバート・マッコーネルの新製品の続きです。今回は「ピュアオリエント」を吸います。名前からしてオリエント葉の単葉物かと思っていたのですが、輸入元のHPでは「ラタキア、オリエント(ターキッシュ)、ブラックキャベンディッシュ、バージニアのブレンド。トルコ、シリア、キプロスの厳選されたたばこを使用。」となっていて、全然「ピュア」ではないのですが・・・。この輸入元HPの解説は本当に正しいのでしょうか? ま、とにかく開けてみましょう。 開封時の香りは、果物系の酸味が混ざった枯草臭で、微かに糞臭も混ざっています。ラタキアと思われる匂いは感じません。カットは、フレイクを良く解したリボンカットで、かなり乾いた手触りです。葉の色は全体的に普通の茶色です。ラタキアは割りと黒っぽい葉で、湿気もまぁまぁあるというイメージを持っていますし、ブラックキャベンディッシュは実際に黒い色をしていますが、このブレンドにそれらは入っていないように見えます。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めます。匂い等にラタキアは感じ取れないのですが、念のためラタキア用のパイプを使いました。で、着火しますと、果物系の薄い甘味のある紅茶系の味が来ました。円やかなコクと微妙な旨味も感じます。ラタキア的なベタッとした出汁系の味は感じません。また匂いも果物系の酸味が混ざった焚火臭で、ここでもラタキアは感じ取れません。何だか普通の非着香バージニア・ブレンドの煙草のようにしか感じられず、そういう煙草として普通に美味しく吸えます。 火付きと火持ちは良いです。乾いた手触りだったので、ちょっと固めに詰めたのが良かったのだろうと思います。普通に詰めていたら燃え過ぎになっていたかも知れません。実際、イイ気になってスパスパやると、乾いた葉が燃える際に良く出て来る類の辛みが出てしまいます。 喫煙中盤も喫味の変化はありません。上手くブレンドされた非着香バージニア・ブレンドの味わいです。・・・あれ? ちょっとラタキアっぽさが出たかな? と感じたのですが、それは一瞬で消えました。使っているパイプがラタキア用なので、前に吸ったラタキア物の味が残っている可能性が高く、それが混ざったのだろうと思います。ラタキアは他のどの葉とも異質な味と匂いが出るので、ラタキア専用のパイプを設定している方も多いと思います。私もそうしていて、そういうパイプにはラタキア特有の匂いとかが染み付いています。 喫煙終盤になって多少コクが太くなったように感じますが、基本的な喫味は同じです。やはりラタキアは感じ取れません。 今回の「ピュアラタキア」については、米国某情報サイトに記載が全くなく、この煙草の輸入元の解説について裏が取れません。で、更に調べてみると、ロバート・マッコーネルにはこの煙草とは別に「オリジナルオリエンタル」という銘柄があり、それについて輸入元では「バージニア、ラタキアをブレンドし、ブラックキャベンディッシュやわずかなペリクを入れて味を調えている。」と解説しています。また、この「オリジナルオリエンタル」については米国某情報サイトにも記載があり、そこではブレンド内容を「Black Cavendish, Latakia, Oriental/Turkish, Virginia」としています。これらの記述は、上で記載した「ピュアオリエント」についての輸入元の解説に酷似しています。もしかしたら輸入元は「ピュアオリエント」と「オリジナルオリエンタル」という二つの銘柄を混同しているのではないでしょうか。少なくとも今回の「ピュアオリエント」の喫味の中には、ラタキアとブラックキャベンディッシュは見当たりません。 という事で喫煙終了。後味は薄い甘味とコクのある紅茶系で、残り香は焚火系でした。 全体的に見て、上手くブレンドされた非着香バージニア・ブレンドという感じの煙草でした。輸入元の解説にあるラタキアとブラックキャベンディッシュは感じ取れず、いいとこバージニア&オリエント・ブレンドぐらいの味わいでした。ですから、私としては今後この煙草は非ラタキア用のパイプで吸う事にします。 今回の「ピュアオリエント」とは別に輸入されている「オリジナルオリエンタル」については未だ吸っていない事が分かったので、これは別途購入しレポートする予定です。因みに「オリジナルオリエンタル」の缶には「THE ORIGINAL ORIENTAL」と記載されているのですが、最初の「THE ORIGINAL」の部分はロバート・マッコーネルの他の全ての銘柄でも記載されているので、この煙草の名前は単に「オリエンタル」と記述するのが適切だと思われます。(実は、米国某情報サイトでも輸入元と同じく「Original Oriental」と記載してしまっています。)・・・何かねぇ、こういう詰めの甘さと言うんでしょうか、イイ加減さって、この業界ではちょこちょこ見られますよね。[普通に美味しい煙草ブログは此方 Click!]
2022.08.21
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今回吸うのはロバート・マッコーネルの「ピュアキューバ」です。キューバ産の煙草葉だけのブレンド(単葉かも)なのだそうです。キューバの煙草と言えば葉巻が有名ですが、その葉巻用に加工・熟成した煙草葉をパイプ用に転用したという事なのでしょうか。それともキューバ産の原料葉煙草を最初からパイプ用に加工・熟成した物なのでしょうか。その辺の事は分かりませんが、とにかく開けてみましょう。 開封時の香りは基本的に枯草臭ですが、そこに微妙に生八つ橋のような香りと糞尿臭が混ざっています。独特の匂いなので、これを良い香りと言って良いものかどうか迷います。カットはリボンで、色は暗くもなく明るくもなく、かなり乾いた手触りです。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、ドライシガーのような喫味が来ました。もう暫くの間シガーを吸っていないのですが、確かに以前吸ったシガーを思い出す喫味です。乾いて硬質な植物系のコクと旨味の中に、ちょっと土っぽいニュアンスと微かな甘みがあります。また、強く乾燥しているためか、辛みも結構出ています。 火付きと火持ちは良いです。と言うより、その辺はもう少し悪くて良いから、湿気をちょっと加えて辛みを抑えたいと思ってしまいます。でも今回はオリジナルを尊重してこのまま吸い、出来るだけ燃焼温度を抑える吸い方で対処したいと思います。 喫煙中盤も喫味の変化は感じられません。ドライシガーの味わいです。良く燃えて辛みが出がちなので、口を半開きにし、舌を前後に動かすだけという吸い方にしています。これで辛みが随分抑えられます。・・・この吸い方も、初めてドライシガーを吸った際に試行錯誤していた当時の事を思い出します。 喫煙終盤も同じ喫味で続きます。一般的にシガーでは吸い進むにつれて喫味の変化がありますが、パイプの場合は、煙が葉の間を通る距離が短いので、煙が通る部分の葉にヤニが溜りにくく、ヤニが溜った葉が燃える事による喫味の変化は起こり難いと思われます。また、ヤニが溜り難い事は、喫煙後半での味わいの浅さに繋がるのではないかと思われ、実際この喫煙終盤での味わいに何となく物足りなさを感じます。 という事で喫煙終了。後味も残り香もドライシガーっぽいものでした。 全体的に見て、葉巻で有名なキューバ産の煙草葉を使っているだけに、確かにドライシガーに良く似た喫味を楽しめる煙草でした。ただ、少々味に深みがないように思われ、何か他の葉を加えて味に厚みを出したら、もっと美味しくなるのではないかと思いました。 ・・・そう言えば、前回の「ピュアラタキア」が残っているので、それを少し混ぜると奥深さが出て美味しくなるかも・・・。[有名な煙草ブログは此方 Click!]
2022.08.14
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今回はロバート・マッコーネルの「ピュアラタキア」を吸ってみるのですが、輸入元曰く「キプロス産の最上級のラタキア。主に他のたばことのブレンド用。」との事で、単独で吸ってみてキツイようだったら、継続して吸うのは諦めて、次の銘柄に移りたいと考えています。で、残りの「ピュアラタキア」は、他の銘柄に適当に混ぜながら消費するつもりなのですが、一般的にラタキア物に於けるラタキアのブレンド割合は数%程度だと聞いているので、一缶のラタキアを消費するには他銘柄が二十缶ぐらい必要になります。それも随分と無理のある消費の仕方なので、一体どうすれば良いのか悩んでいます。 最終的にどうするかは置いておいて、ま、とにかく開けてみましょう。 開封時の香りはラタキア臭です。・・・って、何の説明にもなってませんね。(笑) でもキプロス産ラタキア100%の煙草なので「これがラタキアの匂いです。」としか言い様がありません。まぁ、想像していたよりも硬質な鰹出汁臭で、余りネバネバした感じではないと言えるかも知れません。カットは黒いラフカットで、湿気はやや渇き気味です。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、ちょっと正露丸に近いような薬品臭が来ました。箪笥に入れる樟脳の匂いにも近いような気がします。まぁ、吸って吸えない香りではないですが、余り良い香りとは言えないと思います。味の方では、・・・う~ん、コクや旨味が有る様な、無い様な・・・。例えば、出汁を取るために使った昆布を、味付けする前に鍋から引き上げてかじってみた様な、そんなような味です。不味いとは言いませんし、これはこれで吸えますが、積極的に吸いたくなる程美味しいかと聞かれると、そうでもありません。 火付きについては良いと思いますが、火持ちが意外に良くありません。こうしてブログを書きながら吸っていると、頻繁に立ち消えします。かと言って強く吸って火種を維持しようとすると、途端に糞尿的な悪臭が出て、厳しい喫味になります。ちょっと加減が難しいと感じます。燃え進みも遅いと感じます。 喫煙中盤に差し掛かる辺りから、円やかなコクと旨味が出て来たように感じます。未だ一味足りない感じはありますが、これならこれで言われなければ普通のラタキア物として吸える範疇だと思います。匂いの方は相変わらずで、ラタキア慣れしてない一般の人には嗅がせたくない種類の匂いです。やっぱり冷房を効かせて密閉した部屋では吸うべきではないでしょう。換気のために窓を開け放しても快適に過ごせる春秋に吸うべき煙草だと感じます。 喫煙終盤は中盤からの喫味がそのまま続きます。う~ん、やっぱり一味足りない感じはありますし、ルームノートは他人には嗅がせられない質のものですが、吸ってる本人としては吸えない煙草という訳ではありません。 という事で喫煙終了。後味には薄くて硬めのコクと旨味が残り、残り香はキツいラタキア臭でした。 全体的に見て、やはり基本的にはブレンド用として数%ぐらいの割合で他の煙草と混ぜて吸うのが適した葉だと思いますが、ラタキアが苦手でなければ、これ単独で吸えない事はないといった感じでしょうか。 私は基本的には非ラタキア派ですし、非喫煙者である家族の事を考慮すると、このルームノートは非常に厳しいものがあります。ただ、他の煙草と混ぜて使うとしたら、調達すべき他の煙草の量が莫大なものになるので、流石にそこまでのコストをかけるのは難しいです。従って、この煙草は殆ど単独で吸う事にしますが、窓全開で換気できる気温の時だけに限って吸う事とし、他の銘柄と並行して消費して行こうと思います。・・・この煙草の消費に何か月かかかるかも知れませんが。(笑) ラタキア好きの方なら、是非ともブレンドせずに吸っていただきたい煙草ではあります。[適した煙草ブログは此方 Click!]
2022.08.10
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ロバート・マッコーネルの「グレンパイパー」を吸います。 この煙草について製造元のコールハス社のHPにある解説を見ると、ドイツ語で「Aroma: Rum, Schokolade」「Dunkler Virginia-Flake wird handgerieben und mit einer guten Portion Black Cavendish sowie einer Prise Kentucky und Perique vermischt.」とあり、これは某米国情報サイトによると英語で「Dark Virginia flake is rubbed out by hand and then mixed with a good portion of black cavendish, as well as a whiff of Kentucky and perique. Aroma: Chocolate and rum.」となるようです。で、更に日本の輸入元のHPにあるこの煙草の解説は「ダークバージニアフレークを手で揉みほぐし、ブラックキャベンディッシュ、ケンタッキー、ペリクのミクスチャー。チョコレートとラム酒のフレーバー。」となります。・・・そのまんまやんけ。輸入元として他に付け加えておくべき事柄はなかったのかと。(笑) ま、取り合えず開けてみましょう。 開封時の香りは、浅めに熟成された枯草系をベースとして、そこに洋酒系(ラムか?)の香りが混ざります。微かに果物系のような酸味も感じますから、それはブレンドされているペリクに由来するのでしょう。ただ、チョコレートのフレーバーは殆ど感じません。カットは、レディラブドとそれを良く解したリボンカット、それと黒いラフカットが混ざっていて、湿気は普通だと思います。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、バージニアの甘味よりもケンタッキー由来と思われる硬質なコクが先行した味が来ました。香りは基本的に焚火系ですが、中に微妙に牧場っぽい匂いが混ざっているようなので、そこはペリク由来でしょう。ラムの風味は、吸い始めると意外に弱くなり、チョコレートの風味は相変わらず行方不明です。・・・う~む、甘くない硬質な喫味です。 火付きと火持ちは普通です。燃え難くもなく、燃え過ぎもしない感じです。・・・いや、ちょっと燃え難い方かな。普通に吸える範疇だと思いますが、ブログを書きながら吸って油断すると消えます。ですから、燃え進みは遅い方だと思います。 喫煙中盤で少し舌を刺す刺激が出て来ました。ブレンドにケンタッキーが多く使われているようなのですが、ケンタッキーというのはバーレー葉を火力乾燥させた物を指しますから、この刺激はバーレー葉由来という事になるのでしょう。刺激以外の部分=序盤からの硬質なコクで吸わせる甘くない喫味については、そのまま継続します。 喫煙終盤は中盤からの喫味が継続します。刺激が強くなるかと想像していたのですが、そんな事もなく、比較的平和に吸えています。喫味も硬質なコクで吸わせるタイプのままです。 という事で喫煙終了。後味には微かな刺激を伴った硬質なコクが残り、残り香は焚火系でした。 全体的に見て、ケンタッキーの硬質なコクを楽しむ煙草だったと思います。刺激は少々出ますが、気になる程ではありません。まぁ、バージニアの甘味とかペリクの旨味、或いはラムの風味とかチョコレートの風味とかは、吸い終わってみると殆ど記憶に残っていませんから、基本的にはケッタッキーを楽しむ煙草と言えそうです。 こういう硬い喫味を好む方もいらっしゃると思います。ベタベタな旨味とかマッタリした甘味、或いは軽快な酸味といった要素は殆どない、ある意味硬派な煙草です。パイプ煙草では軟派な私ですが、偶にこういう煙草を吸うのも悪くないです。[硬派な煙草ブログは此方 Click!]
2022.08.07
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今回からロバート・マッコーネルの新製品を吸って行きます。先日その新製品6銘柄を購入し、それで全部だと思ったのですが、もしかしたらもう少しあるかも知れません。未確認の新製品については、後日確認し、あれば買い足す予定です。 で、ロバート・マッコーネルの新製品の最初は「マデュロ」です。「マデュロ(MADURO)」という言葉については、日本の葉巻界隈では「マデューロ」と表記される事も多く、むしろその表記の方が日本の煙草界で広く馴染みがあると思います。勿論それを輸入元は認識しているはずですが、この銘柄については「マデューロ」ではなく「マデュロ」となっています。で、実際のスペイン語での発音をネットで調べてみると、私には「マドゥロウ」と聞こえるので、まぁ、どっちもどっちって感じです。 そんなこんなで、ま、とにかく開けてみましょう。 開封時の香りは、深くダークな感じの枯草臭に少し甘い洋酒系の香りが乗っています。熟成感が強くあるのですが、発酵したような臭みではなく、単に長期間寝かされただけのような匂いです。葉は真っ黒なリボンカットで、見た目はラットレーの「ブラックバージニア」にそっくりです。湿気は普通です。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、奥深いながらも円やかでマイルドな甘みとコクが来ました。輸入元の解説によれば、ラム酒がトップノートとして使われているとの事で、確かにそういう少し甘い洋酒系の風味があります。一方、同じく輸入元の解説にあるペリクについては、余り明確ではありません。この喫味のコクと微かな酸味の部分がペリクなのかも知れませんが、ペリクらしい牧場っぽい匂いはないので、ペリクを意識する瞬間はありません。それと、ブレンドには各種バーレーとバージニアをベースとしたキャベンディッシュが入っているとかで、・・・何やら色々語られているのですが、う~ん、まぁ、余りゴタゴタ言われなくても、かなり美味しい煙草だと容易に判断出来ます。 火付きと火持ちは普通だと思います。バンバン燃える感じでもなく、燃え難くて苦労するという事もありません。普通に平和に吸えます。ただ、燃え進みはちょっと遅い方かな。 喫煙中盤で少しラムの風味が消えて来る一方で、微かな刺激が出て来ました。バーレー葉ベースのキャベンディッシュがブレンドされているとの事なので、それに由来すると思うのですが、気になる程強く出るという訳でもないので、基本的には平和な喫煙が続きます。ただここに来て少し火持ちが悪くなって、立ち消え&再着火が増えました。 喫煙終盤は中盤からの喫味がそのまま続きます。マイルドな甘みとコク、それと退屈させない微かな刺激・・・。なかなかバランスが良いと思います。「ながら喫煙」でも行けますし、常喫するのも良さそうです。 という事で喫煙終了。後味にはマイルドな甘みとコク、それと微かな刺激が残り、残り香はラム酒が微かに香る焚火系でした。 全体的に見て、マイルドな甘みとコク、それと微かな刺激が絶妙のバランスで楽しめる美味しい煙草だったと思います。 葉が真っ黒なので重厚な喫味を想像してしまいますが、実際の喫味はマイルドで吸いやすいものでした。マッタリさせ過ぎない微かな刺激もイイ感じです。この煙草の製造元はコールハス社なのだそうで・・・、アレ? 今回のロバート・マッコーネルだけでなく、前に吸ったコモイの新製品もコールハス社製ではありませんでしたっけ? コールハスの新製品ラッシュって事なんでしょうか。(笑)[絶妙な煙草ブログは此方 Click!]
2022.08.03
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今回はコモイの新製品の最後となる「アイリッシュミクスチャー」を吸います。輸入元の解説では「アイリッシュミントとウイスキーのフレーバー」とあるのですが、「ミント」のフレーバーというのが少し気になります。まさかメンソール系って事はないでしょうね。(笑) ま、とにかく開けてみましょう。 開封時の香りは、発酵した干草系で、ウィスキーとかバーボンの着香煙草で良くある香りです。で、その中にほんの僅かに爽やか系の香りが混ざっているような気がするのですが、それが「ミント」の部分でしょうか。でも、この爽やかな部分は、言われないと気付かないと思いますし、本当に私も感知できているのかどうか疑わしいぐらいのボリュームしかありません。カットは、良く解されたレディラブドにリボンカットとラフカットが混ざっています。湿気は普通の範疇でしょうか。 これを火皿内径21mmのパイプに詰めて着火しますと、洋酒っぽいニュアンスを伴った紅茶系の味が来ました。成程ウィスキーでケーシングしたバージニアフレイクという成り立ちが納得出来る味わいです。甘味・旨味やコクもちゃんとあって、尚且つそれほど重厚感を感じない絶妙なバランスです。重厚感を感じないのは「ミント」のお陰かも知れませんが、「ミント」の姿そのものは全く見えません。 火付きと火持ちは普通です。燃え難いと言う程でもありませんし、燃え過ぎる感じもありません。まぁ中庸の範囲なので、吸いやすいと思います。 喫煙中盤に入る頃から、少し舌を刺す刺激がある事に気付きます。ブラックキャベンディッシュがブレンドされているとの事なので、それのベースがバーレー葉なのでしょう。その刺激の部分以外の喫味は序盤と同じだと思います。 喫煙終盤は中盤からの喫味が継続します。味わいも刺激もそのままです。刺激が過度に強くならないので、場合によっては気にならない事もありそうです。 という事で喫煙終了。後味は洋酒っぽさのある紅茶系で、残り香は焚火系でした。 全体的に見て、少々刺激が出るものの、ウィスキーでケーシングしたバージニアらしい味わいで、ミントのお陰か、適度に軽快感のある美味しい煙草だったと思います。 これでコモイの新製品4銘柄を全て吸ってみた訳ですが、どれも割りと良い出来だったと思います。個人的な好みを言えば、刺激がなくてマッタリ吸える「スコッティッシュミクスチャー」が一番良かったと思いますが、皆さんの評価はどうなるんでしょう。試してみて下さい。[軽快な煙草ブログは此方 Click!]
2022.07.31
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コモイの新製品の続きです。今回は「スコッティッシュミクスチャー」を吸います。輸入元の説明では「リッチなオリエントとバージニアの現代ではとても貴重はスコティッシュ・ブレンド。」とあり、米国某情報サイトでは「A secret Highland blend, rich and mellow.」と書かれています。確かにオリエントとバージニアだけのブレンドというのはパイプ煙草では余り記憶がありません。どんな味に仕上がっているのでしょう。まずは開けてみます。 開封時の香りは、基本的に枯草臭ですが、微かに出汁のような匂いと、ドライフルーツのような香りが混ざっています。カットは、フレイクを良く解したリボンカットで、湿気はやや強めです。 これを火皿内径21mmのパイプに詰めて着火しますと、コッテリしたコクを伴った紅茶系の味が来ました。甘味もそれなりにあります。このコッテリ感はオリエント葉の薫製であるラタキアに通ずる雰囲気があって、成程、確かにこの煙草にはオリエントがしっかりブレンドされているのが分かります。香りは開封時と同じく、枯草臭に微かな出汁とドライフルーツの匂いが混ざっています。 舌を刺すような刺激は皆無で、マッタリと味わえる平和な喫味に感じます。 火付きと火持ちは、まぁまぁといった所でしょうか。湿気をやや強めに感じたので、気持ち緩めに詰めたのが良かったのだと思います。固めに詰めていたら火種の維持に苦労した事でしょう。 喫煙中盤になると円やかなコクと言うか、出汁的な旨味が目立つようになって来ました。舌が味に慣れて来て、細かい味わいを感じ取れるようになったのでしょうか。甘味もあるのですが、甘味と旨味の境界線が曖昧で、どちらも合わせてコッテリ感マシマシです。・・・クソ暑い今の時期に合っているとは言えないのですが、とても美味しい喫味で、冬場の夕食後とかのマッタリタイムに吸いたくなるような味わいです。 喫煙終盤では中盤以降の喫味が継続します。ラタキア的な旨味の太さがありつつも、ラタキア的な臭みがなく、非常に吸いやすく美味しいブレンドだと思います。私の好きなバージニア&ペリクのブレンドでも旨味とコクが美味しいですが、あれは大抵の場合は酸味があって、軽快な感じが出て来ます。また、牧場のような臭みも出やすいです。一方、今吸っているバージニア&オリエントのブレンドは、酸味が殆どなく、また旨味の感じが出汁っぽくて少し趣が違います。また、ラタキア的な臭みのニュアンスが微妙に感じられる瞬間はありますが、牧場っぽい臭みはありません。バージニア&オリエントだけのブレンドになっているパイプ煙草は少ないですが、これはこれで美味しいブレンドである事が再認識出来ました。 という事で喫煙終了。後味は円やかな旨味とコクで、残り香は出汁混じりの焚火臭でした。 全体的に見て、円やかな出汁っぽい旨味がとても美味しい煙草だったと思います。出来ればマッタリタイムで吸いたい煙草です。 輸入元が「現代ではとても貴重」と言うように、確かにバージニア&オリエントだけのブレンドは、最近のパイプ煙草では殆ど見かけません。こんなに美味しく出来るブレンドなら、もう少し種類があっても良さそうなものですが、もしかしたら単純なブレンドだけに、返って熟成やブレンド比率、使用する葉の品種とかで上手く仕上げるのが難しいのかも知れません。 マッタリ系としてお勧めできる煙草だと思います。[上手く仕上げた煙草ブログは此方 Click!]
2022.07.27
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コモイの新製品の続きです。今回は「コーニッシュミクスチャー」を吸います。「コーニッシュ」というのは「イングランドのコーンウォール地方の〇〇」という意味だそうで、この地方特有のブレンドであるという事なのでしょう。因みに、この煙草の製造は前の「イングリッシュミクスチャー」と同様にドイツのコールハス社だそうです。 それでは開けてみましょう。 開封時の香りは、微かに牧場のような匂いを伴った枯草臭です。輸入元の解説では「シナモン、チョコレート、クローブが冬のビールの味わいを醸し出している。缶を開けると、レーズンとチョコレートの香りが漂う。」とあり、割りと普通の着香煙草のような記述になっていて、言われてみれば確かにそんなような香りもあるような気もします。でも、そういう如何にもな着香煙草だとは感じられず、微着香バージニア系と言った方が良いのではないかと思います。カットは、良く解されたレディラブドで、湿気は普通だと思います。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、微かに蜂蜜っぽい甘味を含んだ紅茶系の味が来ました。硬質なコクも感じます。やっぱり微着香バージニア系のような味わいです。また、最初の段階から結構な刺激があり、舌と喉を刺してきます。多分バーレー葉による刺激でしょう。一方、香りの方は、バージニア・ストレートの煙草のような焚火臭とは少し違って、前述の輸入元の解説にあるシナモン・チョコレート・クローブ・レーズンといった辺りが焚火臭の中に微妙に混ざっています。とは言え、露骨に香って来る感じではなく、やはり微着香の範囲だと思います。 火付きと火持ちは、そんなに良くはありませんが、まぁ普通に吸える範疇だと思います。燃え進みは遅めです。 喫煙中盤でも喫味は基本的に変わりません。ただ、とにかく刺激が強く出ているのが気になって、味や香りが後ろに引っ込んでいるように感じます。これだけ刺激が最初から出っ放しな煙草は、ちょっと久し振りです。この刺激さえなければ、微着香バージニア系の煙草として随分楽しめるだろうにと思うのですが・・・。まぁ、目の覚める刺激を楽しむ煙草という風に認識し直すのが良いのかも知れません。 喫煙終盤も喫味の変化はないようです。相変わらず刺激が来ますし、それ以外の部分は微着香バージニア系の喫味です。この煙草にはバーレー葉とキャベンディッシュがブレンドされているとの事で、キャベンディッシュもバーレー葉がベースになっているでしょうから、トータルすると結構な割合でバーレー葉が入っている事になります。これが刺激と硬質なコクの源になっているのでしょう。硬質なコクの方は良いとしても、強い刺激の方は賛否が分かれそうな気がします。 という事で喫煙終了。後味には舌を刺す刺激と硬質なコクが残り、残り香は微かにチョコレートが混ざる焚火系でした。 全体的に見て、基本的には微着香バージニア系の煙草ですが、バーレー葉による刺激が最初から強めに出るので、マッタリ系ではなくシャッキリ系に仕上がっている煙草でした。 「コーニッシュ」という言葉は今回初めて聞くのですが、コーンウォール地方の煙草って全部こんな感じなのでしょうか。或いは、「コーニッシュ」というのが、硬質なコクの部分を特徴としているのか、はたまた強い刺激が出る部分を特徴としているのか、その辺も分かりません。 ・・・う~ん、何とも評価し難い煙草でした。[シャッキリ系の煙草ブログは此方 Click!]
2022.07.24
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今回からコモイの新製品を吸い始めます。最初はラタキア物の「イングリッシュミクスチャー」です。 コモイのパイプ煙草と言えば、以前はスカンジナビアン・タバコ・グループ(STG)製の「カスク」シリーズが輸入されていたのですが、多分最初の輸入ロット分が捌けてしまうと、次のロットは輸入されず、国内では順次廃止銘柄になってしまいました。「カスク」シリーズは100g缶での販売形態だったので、売り難い面があったのだろうと思いますが、私としては好きな銘柄もあり、なくなったのは大変に残念でした。 今回新たに輸入されたシリーズは「地域ミクスチャー」とでも言いましょうか、「イングリッシュ」「アイリッシュ」「スコッティッシュ」「コーニッシュ」と、各地域に特有のブレンドとなっているようです。製造はドイツのコールハス社が行っているそうで、そこが前のSTG製「カスク」シリーズと大きく異なる点です。 それでは早速「イングリッシュミクスチャー」を開けてみましょう。 開封時の香りは、軽めで硬質なラタキア臭で、魚の干物の匂いに近いです。そんなにガツンとは来ませんが、如何にもラタキア物らしい匂いだと思います。カットはリボンとラフの混合で、湿気は普通だと思います。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、魚の干物や鰹節を思わせるような旨味と軽めで硬質なラタキア臭が来ました。味も匂いもラタキア物らしいものですが、やはりそこまでガツンとは来ないので、ラタキア派ではない人でも比較的取っ付きやすいタイプだと思います。 火付きと火持ちは普通だと思います。どんどん燃える訳でもなく、かと言って全然燃えないという訳でもないので、比較的普通に吸える範疇です。ただ、燃え進みは、やや遅い方かも知れません。 喫煙中盤も基本的に喫味は同じです。ラタキア物らしい豊かな旨味が美味しい煙草なのですが、決してガツンとは来ずに、比較的マイルドで円やかなタッチで、且つラタキア的な臭みもそこまで強烈ではないので、とても吸いやすく「ながら喫煙」でも行けます。かなり上手くブレンドされた煙草だと思います。 喫煙終盤も喫味の変化はありません。終始マイルドで吸いやすいタッチの喫味なので、何となく「ながら喫煙」で吸っていて、何時の間にか吸い終わっていたという感じです。強く主張してくる訳ではないのですが、決して浅薄ではないので、例えばラタキア派の方なら常喫に非常に適した煙草だと言えるのではないでしょうか。 という事で喫煙終了。後味は軽めの出汁系で、残り香は硬質で軽めのラタキア臭でした。 全体的に見て、ラタキア物として十分な味わいを持ちながらも、マイルドで吸いやすく、常喫に適した上手いブレンドだったと思います。 輸入元の解説では「オリエントやラタキアを好むスモーカーには評判のミクスチャー。」とありますが、確かにそれが頷ける煙草だったと思います。ラタキア好きの方には必須の銘柄になるかも知れません。[必須の煙草ブログは此方 Click!]
2022.07.17
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