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更年期障害 更年期に達すると、肉体的に変化を生じ、精神的には種々の異常をきたします。それを更年期障害といいます。 更年期とは、それまで順調だった女子生殖機能、すなわち卵巣の働きが次第に衰え、遂には全く減退してしまうまでの期間をいい、その最もあらわれる症状としては、月経が不順になり、毎回の日数も経量も不定となり、結局月経は絶えてしまいます。この期間は思春期と同様に女子保健上最も大切な年代です。通例一年から3年ぐらいまでで、その更年期に入る年齢はだいたい40歳から50歳ぐらいまでとされていて、これによって老年期に入ることになります。 結婚生活をして何人かを出産した婦人は更年期に入る年齢が遅れ、それだけ若さを保っているのに対し、出産をしない婦人、ことに独身婦人の多くは比較的早く更年期に入るのが普通です。しかし、ときとしては多産の婦人でも早く更年期に入る例もあるのですから、一概にそうときめてしまうこともできません。 このように更年期に達するのは、何人も免れることのできない自然の生理現象なのであります。月経が閉止し、更年期に達したことを知った婦人自身は、「わたしも年をとった。もう老年期に入るのだ。もうこれで女としての役割は終わったのだ」 という考えから、急に人生に対する寂しさを感じ、ためにノイローゼ気味となり、かつ、いろいろと症状が現れるようになりますが、しかし、このような悲劇的な考えを持つために、精神的異常による更年期障害が起きる原因となるのですから、後に述べる「治療」のところを参照し、決して悲観してはならないのです。[症状] 更年期に達すると、前述のように月経が閉止し、体全体が老人型になります。そして「わたしも女としての役割は終わったのだ」などと思って寂しさを感じ悲観すると肉体的に精神的に異常が起きるようになります。これが更年期障害です。その障害は多種多様ですが、そのうち最も多いのは鬱病で、これを更年期鬱病と称します。頭痛、頭重、のぼせ、目まい、顔のほてり、耳鳴り、肩こり、吐き気、食欲不振、心臓の動悸、便秘、尿意頻繁、疲れやすい、不眠、不安、取り越し苦労、老け込む、腹が立つ、精力減退、記憶力の著しい減退、愚痴っぽくなる、などの諸症状が起きます。 更年期障害はなくても、外観的には頭髪が白くなり、顔に皺が目立ち、肌のつやも衰える、そして更年期が過ぎるとたいていの婦人は、中年太りといって全身に脂肪がたまり、目立って肥えて腹が布袋様のようになり、いわゆる有閑夫人型となるのが普通です。 なお、この期間には高血圧、腎臓病、動脈硬化、糖尿病などの慢性病にかかりやすく、また子宮病、肉腫、子宮癌、結核などが起こることもあるといわれていますから、注意が肝要です。[治療] 精神的異常による更年期障害に対する催眠術治療については、患者から容態をくわしく聞き、施術を行なう前にまず、「更年期は、すべての婦人が一度は経過しなければならない自然の生理現象ですから、決して気にする必要はありません」「ゆえに月経が閉止するのは自然の成り行きですから、それを寂しく思ったり悲観するのは誤りです。年をとって月経がとまるのは、むしろ喜ぶべきことです」「月経があるのは、いうまでもなく妊娠の可能性がある証拠です。もしも月経がいつまでもあるならば、老年になっても子供を産むことになります。そのために母体の健康が害せられることになります。70、80の老年にもなっても出産し、その子を成人になるまで育てることは、心身共に疲れ果て、老婦としては耐えられないことになるのですから、そのようなことのないように月経が止まるのです」「月経が止まっても、すべての機能が衰えるのではなく、ただ妊娠しなくなるだけのことであって、そのために、からだはますます健康になり、人生を、老後を、楽しく暮らすための本然の姿となるのですから、更年期に達し月経が閉止したならば大いに喜ぶべきであって、逆に寂しく感じたり、悲しむことは、自ら各機能の障害を招くことになるのです」「このように、更年期になっていろいろ異常を感じるのは、精神的のものが多いのですから、あなたは、まず元気を出し、一切を自然のままに任せ、これからは人生を、老後を楽しむのだと、気持ちを百八十度転換するのです。そうすれば、更年期障害は直ちになおってしまいますよ」 と患者が納得するように懇切丁寧に説明してから催眠術をかけて、前述のことがらを適当に暗示として与え、各症状に対しては、たとえば「不眠症」については、不眠症治療の項で述べたように、また「心臓の動悸」については心拍急速症治療の項で述べたように、その他についても、この本に述べてある同じ症状のものを引用し、適当の暗示を与えて治療するならば、たとえ頑強な更年期障害でも一回の施術で必ずなおります。長尾盛之助著 瞬間催眠誘導法より
2010.09.28
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何ともいえない衝撃の事例です。肌に触れるのを異常に気にする人がいたのですが、その原因がなかなかわからず、その人自身の体験を、思い出させてみても、原因がつかめませんでした。しかし、何度か催眠による分析を行なっていたところ、ハッと思い出されました・・・その思い出された内容は・・・小学校の低学年のころの受け持ちの先生のことでした。その先生は、いつもこのように言われていたそうです。「私の後ろからは、絶対に身体に触れてはいけませんよ」と。あるとき、何かの用があって、後ろから、「ねえ、先生」と、背中をたたいたところビクッとして振り向かれたその瞬間その先生の意識というか感情というか・・・が、飛び込んできた。何ともいえない、悲しそうな、悔しいような、苦しいような・・・幼心に「レイプされたんだ」と。一瞬で入ってきた感情後ろから触って、とっても気の毒なことをしてしまったと。そのことが原因で、触られることに異常に反応していたのでした。
2010.09.07
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4月に、3回にわたって、催眠療法を行ないましたYさんから、東京へ来たときは、絶対に連絡をしてほしい。と言われていたので、8月に行ったときに連絡を取ったところ、「元気になった姿を見せにきます。」と言われて会いに来られたのでした。会ってまず言われましたのが「気持ちがとっても楽になりました。今までは、何でも自分が、自分がと、何でも抱え込んでいた仕事も、人に任せられるようになったし、自分の用事があるときは、○時であがるからよろしくね。などと素直に言えるようになりました。」「それに、身体の歪みがとれて、真っすぐになりました。」「ほら」と、屈を脱いでたって見せてくれました。確かに、両肩の高さ、骨盤の高さが水平になり、背骨の歪みが改善されていました。「自分で、こうやってストレッチをしたり、ときどき教えられた運動をしています。」と、実演してくれました。「よかったですね~」「ただ、風邪を引いて、もう治ってずいぶんたちますが、咳が続いています。」「ああ、それでしたら、簡単になおりますよ。なおしてあげましょう」と言って、のどのところに氣を送りながら・・・「はい、なおりました・・」と暗示をかけたところ「ああ、本当にスッキリしました」その後、しばらく話しましたが、咳のことに気を取られるようなことはまったくなく、咳が出ていたことも忘れてしまわれたようでした。
2010.09.02
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