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2号機のリアフェンダーは短くカットされていたので、テールランプを取り付ける事が出来ないため廃棄してしまったので、ストック品のTLR200用を使用する。フェンダーは前後共TLM50と同じなので取り付け可能である。このリアフェンダーは左側の車体取り付け部分が割れ落ちていたので、取り付け不能となっていたため、以前ビスを2本ねじ込み溶着修理をしていたのだが、フロントフェンダー修理時にPPの溶着は意外と脆い事が判明したので、補強のために、アルミ板を被せリベット留めをして置く事にした。フロントフェンダー同様、アルミ板から補強箇所の形を切り出し、ドリルで下穴を開けリベットで留めて行く。補強は表側だけにしたが、これで少しは強度が増したと思われる。修理のついでに、テールランプの取り付け穴も開けて置く。2号機のテールランプは外されており、手持ちの汎用品を使用する事にしていたので、フェンダーのセンターを測りボルト2本と配線を通す穴を開ける。ナンバープレート取り付けステーは既存の穴を利用するので、パテ埋めはしないでおいた。欠損部分を溶着で補修したTLR200用リアフェンダーハンマーのR面を使ってフェンダーのRに沿って形成したアルミ板フェンダーに動かないようにガムテープで貼りつけ当て板をして穴開けを行うアルミ板の補強処理が終わったフェンダーテールランプとナンバープレートを仮付けしたリアフェンダー
2025.11.24
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2号機はキーシリンダーが取り外されていたので、新たに純正品を調達するか、社外品を取り付けるしか方法が無い。純正品はたとえあったとしても高価な事が予想されるので、ハンドルロックは出来ないが、そこは目を瞑って汎用品を取り付ける事にした。amazonに汎用キーシリンダーが1,305円で販売されていたので購入してみた。ON、OFFのみで、キー2本付きだ。配線は赤、黒、緑、黒/白の4本で、メインキーONで赤と黒が導通、緑と黒/白が遮断。OFFで赤と黒が遮断、緑と黒白が導通と説明されていたので、赤、黒をメインハーネスから分岐するカプラーに黒/白をCDIに緑をアースに落とせば良いと思われる。しかし、このキーシリンダーを取り付けるステーも外されているので、ステーも作成しなければならない。ストックのガラクタの箱を探してみたら、直角に曲げられた何かの鉄ステーが出て来た。厚みもまずまずで、力を加えても曲がるような事はないので、このステーを加工する事にした。アッパーブラケットの取り付け穴に合わせてメーターボックスを取り付けたライトカウルを当ててみた。クリアランスは取れており接触しない事が分かったので作業に移れると思ったが、キーシリンダー取り付けネジの直径が24ミリもあるので、穴を開ける工具がない。24ミリのホールソーを探してみたらAliExpressに607円で売られていたが納期に1ヶ月掛かるとの事で、待っていたら先日やっと届いたので作業開始である。ステーをボール盤にセットして穴開け加工を行う。ホールソーでの24∅の穴開けは煙が出るほど固かったが、CRCを吹き付けながら、3度休みながらも貫通できた。切り口は純正品のように美しい。取り付け穴も開けたステーはブラック塗装の上、クリヤーを吹いて、アッパーブラケットに取り付け、キーシリンダーを締め込んだ。当たり前だがピタリと収まった。キーシリンダーの配線を接続する配線はタンクの下辺りにあるのだが、汎用なので長さが足りない。仕方が無いので、同色のストック配線とギボシを使って延長、バッテリー(現車ではコンデンサー)に繋がる赤、黒配線はキタコの110型2極カプラを取り付け接続。黒/白と緑はギボシを取り付けCDIとアースに線に接続。これでキーシリンダーの配線は整った。ガラクタ箱の中から探し出した鉄製ステーステーにボール盤でアッパーブラケットへ取り付け用の穴を開ける穴開けが終わったステーAliExpressで購入した24ミリホールソーホールソーをボール盤にセットしてステーに穴開けを行う塗装とクリヤー吹きを終えたステー汎用キーシリンダーとステーアッパーブラケットへ取り付けたステーとキーシリンダーキタコの110型2極カプラ赤、黒のバッテリー(コンデンサー)用配線ギボシで接続したCDI用黒/白配線とアース用緑配線もう一方の黒/白配線はキルスイッチからの配線となる
2025.11.22
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TLM50/2号機のフロントフェンダーはスタビライザー部と中央部に縦割れがあり、更に後部の泥よけ部分に欠損があるので、修理が必要である。FRPによる補修は強度に不安があるので、同じPP素材の不要のリアフェンダーを溶かし、溶着してみる事にした。欠損部分に鉄板のあて板を敷いて、フェンダーをバーナーで炙って溶かし、欠損部分にポタポタと垂らして行く。冷えて固まったので、グラインダーで形成しようと思い、ディスクを当てたらポロリと取れた。全く溶着出来ていなかった。フロントフェンダーは薄いので溶着は難しいようだ。欠損部分に薄いゴム板を張り付けようとも思ったが、恰好悪いので、投げ捨てた。次はTLR125Sに取り付けていたTLM50用のフロントフェンダーを修理してみる事にした。このフェンダーは以前、蒜山で次男の乗ったセローが激突して、スタビラライザ-部の両側に亀裂が入ったので、FRPフェンダーと取り替えた為に外していた物だ。亀裂部分を覆うようにアルミ板を切り出し、グラインダーで整形の後、リベット留めにして行く。両方作ったら強度も出て何とかなりそうだ。ホワイトで塗った塗装を剥がし、フロントタイヤの上に載せてみたら、前後共グニャグニャでまるでセンターが合っていない。ヒートガンで炙ってみても変形は直らない。特にこのフェンダーは薄いのか、劣化しているのかどうにもならないので投げ捨てた。次はストック品のTL50用?フェンダーを引っ張り出して、サポート金具を外してタイヤに乗せてみると、何とか使えそうだ。不要な穴をパテで埋めて塗装の下準備を行う。このフェンダーは古い物ではあるが、厚みもあり強度もありそうなので、曲がったりはしないので、大丈夫のようである。さて、どうなる事か。亀裂の入ったTLM50/2号機用フェンダー鉄板を当て溶着の準備に取り掛かるスタビライザー部に両側亀裂が入ったTLR125Sに取り付けていたフェンダー亀裂部をアルミ板とリベットで補修したフェンダー両側の補修が完成したフェンダーホワイト塗装を剥離中のフェンダーTL50?用フェンダーフロントタイヤに乗せてみたフェンダーパテ埋めが終わったフェンダー
2025.11.20
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TLM50もTLR200もバッテリーケースにリアブレーキスイッチが取り付けられている構造になっている。現車は今回もバッテリーレス仕様にするので、バッテリーケースを廃する事も可能だが、バッテリーの代わりのコンデンサーやブレーキスイッチの設置場所を別途作らなければならないので、純正ケースを取り付ける事にした。問題はケースに取り付けられているブレーキスイッチステーとスイッチだ。ステーは真っ赤に錆びてボロボロなので、サビ落としをしても強度が心配だ。これは作るしか無いだろうと言う事で、カシメをドリルで破壊し、取り外した。ステーを取り付けているプラのケース側には亀裂が入っていたが、厚みがあるのでビス留めでも何とかなりそうだ。適当な金具にステップドリルでスイッチが入る13ミリと取り付け用の4ミリの穴を開け、ハンドベンダーで90度に曲げる。あとはベンチグラインダーで整形して取り付けた。スイッチはプラ製のアジャストナットが欠損しているので、プラのオスネジ側を測ってみたらM12でピッチは1.5と判明した。鉄製の手持ちナットを探してみたが、M12はあるものの、どれもピッチが合わない。調べてみると、ピッチには並目と細目があり通常のピッチサイズはM12だと、並目が1.75、細目が1.25となっており、1.5は特殊サイズとなる事が分かった。道理で手持ちのナットが合わない筈だ。更に調べてみると、M12/1.5サイズの特殊ナットはクルマのホイールナットに使用されている事が分かったので、ストックのホイールナットを1ヶ探し出してねじ込んでみたらピッタリだ。しかしプラのボルトに取り付けるには余りにも重いので、グラインダーで1/3程度にカットしようと思ったが、厚みがかなりある事と、例え上手くカット出来たとしても、M12/1.5のタップの持ち合わせが無いので、断念。プラナットを中心に探してみたら、プラ製は無かったが、薄ナットがネジクルで販売されていた。ばら売り該当品で1ヶ550円と割高だったが、送料無料なので購入した。取り付けてみるとピッタリだったが、1号機と見比べてみるとステーを挟んだ反対側にはプラのソケットが嵌まっているのだが、それも欠損している事が今になって気が付いた。早く気が付いておけば、ナットを2ヶ買ってステーを挟んで両側から固定する事が出来たのだが、もう遅い。ナットは片側だけでもブレーキの作動には問題はないので、取り敢えず片側だけにして、新品のリターンスプリングをブレーキロッドに取り付けスイッチの動きを確認しながら調整する。これでブレーキスイッチは何とかなった。次は電装関係だ。バッテリーレスにするだけなので、6Vバッテリーを外して、代わりにコンデンサーを取り付けるだけである。コンデンサーを取り付ける場合は2800μF以上あれば問題無く作動するようなので、手持ちの4700μFコンデンサーを取り付ける事にした。コンデンサーは極性があり足が長い方がプラス、短い方がマイナス、足の長さが分からない場合、本体に白い破線模様がある側がマイナスとなっているので、間違える事はない。端子線にニチブのアルミスリーブで配線と共に圧着し、念のためにハンダも付けておいた。次は絶縁と水の浸入を防ぐためにホットメルトで固める。ギボシを付けた配線をバッテリーのプラスに入る赤とマイナスに入る緑を接続して完成である。バッテリーケースとスイッチ(蓋は白く塗られていたので剥離した)真っ赤に錆びたケースのスイッチ取り付けステーステップドリルで穴開けを行い成形したステーと外したステー並目と細目のネジピッチは上表の通りクルマのホイールナットM12/1.5ピッチネジクルで買ったM12/1.5ピッチ薄ナットバッテリーケースの自作ステーに取り付けたリアブレーキスイッチ4700μFコンデンサーアルミスリーブで圧着してハンダ付けした配線ホットメルトで絶縁した配線ケース内に結束バンドで取り付けたコンデンサーブラック塗装を行った蓋を取り付けたバッテリーケース
2025.11.16
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今夏、大山にて車中泊ツーリングに活躍したTLR200であったが、リアブレーキの効きが悪く、少し異音も出ていたので点検してみようと思っていたが、TLM50の修理に忙しく、そのままになっていた。メーターステーを修理したついでに、ホイールを外し、ブレーキを確認してみたら、シューの残が2ミリ程度で酷い箇所は1ミリ程度に減っていた。新品だと5ミリだが、3ミリになると要点検。2ミリになると要交換となるので、このシューは即交換である。ドラムや他の箇所は問題なかったので、効きが悪かったのはシューの摩耗が原因であろう。TLR200のドラムブレーキは前後共同サイズを使用しており、TLM50とも共通である。シューの直径は9センチ程で、カブのシューより小さい。こんな小さなシューのブレーキで大丈夫かと不安になるサイズであるが、高速で走る事は無いので効きは十分である。安いシューは無いものかと探してみたらauPAYマーケットで890円(送料360円)ポイント割引を差し引いて1,034円で購入出来た。但し、スプリングは付属していないので、再利用する。適合車種の掲載欄にCRF70F、ジョルカブ、リード80、タクト、XR80R、XR70R、XR100R、CRF80F、TLR200と記載されていたので、掲載車種は同じシューを使用しているものと思われる。TLR200用が無かったら、記載の車種用を購入できそうだ。古いシューを外して、取り付け部にグリスを塗った新品シューをセットする。当然であるがサイズもピッタリだ。ホイールに組み付け時に、サビが酷かったチェーンアジャスターを塗装しておいたので忘れず組み付ける。調整の後、ブレーキを掛けてみると、ガツンと止まる。バッチリである。これで当分は大丈夫であろう。効きが悪くなったリアブレーキホイールから外したリアブレーキパネル(摺動部がグリス切れでカラカラだ)サビが酷いチェーンアジャスターブラック塗装を施したブレーキパネルライズコーポレーションの890円シューセット新旧のシューパネルに装着した新品シュー作業を終えたリア回り
2025.11.14
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TLR200のプラ製のメーターステーが欠損して、ボルトが取り付け不能になっていたので、11年前にポリエステル樹脂でステーを作って補修していたのだが、数年前の転倒により、補修箇所が分離してしまった。メータケースはカウルに2ヶ所で留まっているので、走行中にぐらつくような事はないが、破損が気になっていた。現在、TLM50の2号機を修理中で、フロントフェンダーの欠けを溶着で修理する事としたので、丁度良い機会が訪れた。ついでにこのメーターステーも溶着してみる事にした。溶着の方法はポリエステル樹脂で修理したのと同じ方法とする。先ず、欠損したステーに取り付け用の雌長ナットを仕込む。次に、油粘土で囲いを作り、TLM50の不要リアフェンダーをガスバーナーで炙って溶かし、溶け出したPPを粘土の囲いの中にポタポタと落とし込んで行く。冷めた所で粘土を除去し、固まったPPをグラインダーで成形すれば完成と思いきや、削っていたらPPが砕けた。リアフェンダーの欠損箇所を同じ方法で溶着した時にはグラインダーを使っても砕けるような事はなかったのだが、今回は失敗である。PPは一旦溶かすと脆くなるのだろうか?何れにしても他の方法を考えるしかない。乏しい思考力の中で次の手を思いついた。欠損したステーからPPを全て除去し、再び雌ナットを仕込み、スプレー缶を切って鉄板バンドを作り、バンドをナットに被せ、両端を小さなビスでプラのステーに固定する。このままではボルトを締めると、ナットがバンドから抜け出る可能性があるので、金属バンドとナットを両端からハンダ付けして動かなくした。ボルトを刺して締めてみるも、ガッチリ付いて動かない。見てくれは悪いが大丈夫のようだ。カウルに取り付ければ見えない箇所なので問題無いだろう。メーターを取り外した時に気づいたのだが、ケースの角が割れて中の距離計のダイアルが見えてしまっている。これも何とかしたい。破損箇所に合わせたプラ片を成形してホットメルトで隙間を埋めたら何とかなった。施工が汚いが、見えない箇所なのでこれで良しとする。転倒により接合部分が剥がれたポリエステル樹脂の接合箇所油粘土で作ったステーにPPを落とす囲いフェンダーを溶かしたPPを垂らしたステーナットを仕込みスプレー缶で作った鉄バンドをハンダ付けしたステー割れが見つかったメーターケースプラ片を成形したして作った蓋隙間をホットメルトで塞いだ破損箇所ライトカウルにシッカリとボルト止めされたメーターケース
2025.11.11
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一夜明けた11月6日、雲はあるが青空が戻って来て昨日と打って変わって朝から気温は高めだ。本日の最高気温は24℃に達するようである。ボルドールは充電不能という爆弾を抱えているので、ゼファーと共に帰途につくとの事なので、ハーレー、BMW、V7は柏島のリベンジと足摺岬まで足を延ばす事にした。朝食を済ませゆっくり目の8時40分ホテルを出発。ボルドールは玄関前で店を広げ、バッテリーチャージャー直結配線を行い走ってみるとの事。途中で止まったら、軽四バッテリーの出番となるようである。四万十ICから昨日の四国横断自動車道に乗って直ぐ、BMWが止まった。とうとう壊れたか!と思いながら、自動車道なので退避場所に停車し、様子を伺うと何とか再発進したようだ。聞いてみると間違ってキーをOFFにしたそうだ。操作ミスでよかった。そのまま宿毛まで走り、R321を南下。昨日引き返した峠を過ぎ、大月町でハーレーの給油。更に南下して行く内に県道43の分岐を見落とし、Uターンもあったが、柏島の見える峠に着いた。空は青空、紺碧の海に浮かぶ柏島の回りには養殖漁場が広がりまるで絵画のようだ。峠を下るといよいよ柏島だ。短い橋を渡ると堤防のような道路に繋がり上陸だ。この島は漁業とダイビングが盛んなようで、沢山の漁船とダイビング店があちこちにある。漁港にバイクを駐めて、少し散策すると、中国風の稲荷神社があった。境内には南洋を想わせるような天然記念物のアコウの大木が3本あり、どれもビックリするほど大きい。しかも枝から根が伸びてその根が次第に地中に潜り、軈て太い柱のように成長し、重い枝を支える植生は初めて見た。ハーレーさんが郵便局で観光スポットを尋ねたら、堤防を引き返した対岸辺りの港からの景色が良いという事なので、行ってみた。確かに橋の上からの景色は素晴らしい。何と言っても海の透明度と色は素晴らしい。それと港にはイルカがいるらしいので、覗いてみたら、本当にいた。1頭だが茶色の大きな体長の主だ。人に慣れているのか近くまで寄って来て時折海面に出て呼吸をする。気温はグンと上がり、暑いのでシャツを1枚脱いだがまだ暑い。これから足摺岬まで行くので柏島はほどほどにして出発だ。柏島は福小路になっているので来た道を引き返し、R321に復帰し南下を続ける。軈て道は海岸線になり絶好のワインディングが続くが、遅い大型トラックやプリウスに阻まれ、低速走行を余儀なくされる。消化不良だ。土佐清水の街を抜け、やっと足摺岬の駐車場に到着。数年前に笏取り虫ツーリングで訪れた時には行けなかった足摺岬灯台にも足を延ばし、帰りに展望台で記念撮影。流石太平洋、大きな波に深い海、湾曲するように見える水平線。正に絶景だ。この辺りには食事場所が無いので、少し遅い昼食となるが四万十まで帰り、うなぎを食する事にした。半島の反対側を通るルートもあるが、何れも土佐清水まで引き返す事になるので、ナビの指示通り来た道を引き返し、土佐清水から四万十へ向かう。2番手のBMWは昨日からずっと一緒だが、古い500ccのエンジンながら、よくついて来てくれる。始動はキックのみだが、1発で掛かるし、エンジンも異音は皆無で軽やかに回っている。整備はバッチリ行き届いており、不安無く乗れているのだろう。午後1時40分やっと今朝出発した四万十市に帰って来た。四万十川の川縁にあるうなぎの四万十屋にて、名物のうなぎを頂き腹ごしらえを済ませ高知に向けて出発。R56に出た所でBMWとV7が給油。最後尾を走るハーレーが信号に掛かったり、ワインディングで遅れるので、2番手に回って貰って走るが、ハーレーは大きく重いので取り回しが大変で、ワインディングではどうしても遅くなりがちだ。オマケに駐車場ではUターンするのが一苦労。まともに走れるのは高速だけである。日本の道路事情には全く合わないバイクをどうして大勢の人が憧れるのだろうか?未だに理解が出来ない。高知道は2箇所ほど繋がっていない箇所もあったが、須崎あたりからは流れも良くなり南国SAまで一気に走る。日暮れが近づいて来たのでシャツを1枚重ね着して四国山脈縦断の準備をする。片側2車線なのでスピードを110キロに上げて遅いクルマを追い抜きながらBMWとハーレーを引っ張る。豊浜ICで最後の休憩予定だったが、面倒くさくなってそのまま走り抜け、瀬戸大橋を渡る頃には大きな月が出て来た。そう言えば昨日は満月だった。午後6時過ぎ無事帰着と相成った。今回はディアベルさんの企画で、ルート設定して貰ったので、予定通り走る事が出来れば、もう少し早めにホテルに到着できたと思うが、ボルドールの故障や雨などにより、柏島を2日目に回した事で、2日目も帰りが遅くなってしまった。足摺岬は何度行ってもやっぱり遠い。しかし、全員無事帰着した事が何よりである。ボルドールさんには楽しませて貰いました。ホテルの玄関前で修理をするボルドールさん県道43の峠峠から柏島の漁場を望む柏島漁港にて柏島稲荷神社とアコウの木対岸に繋がる橋から柏島を望むV7と柏島へ渡る橋橋上のBMWイルカのいる港足摺岬に続くR321足摺岬の最南端足摺岬灯台紺碧の海と太平洋の水平線展望台からの絶景うなぎの四万十屋私が食したうな丼
2025.11.08
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ハーレーさんがどうしても行ってみたいとリクエストのあった柏島ツーリング。夏からディアベルさんが綿密な計画を立て11月5日、6日の両日に決定していた。しかし、1週間前から両日だけ雨予報が続いており、3日前になっても変化無し。決行するかどうか迷っていると2日前になって山陽側は晴れに変わり、四万十市辺りは夕刻まで曇り夜は雨、翌日は晴れに天気が回復したので、満を持して決行する事にした。ディアベルさんは講演予定の失念が発覚し、当日単独でホテルまで駆けつける予定であったが、突然病魔が襲い不参加となった。ルマンさんは仕事が入り急遽不参加を表明。結局ハーレー、BMW、ボルドール、ゼファー、V7の5台の参加となった。何時もの先導車ディアベルがいないので、今回はV7が先導役となる事は予め分かっていたので、V7にクアッドロックの互換品スマホフォルダーを取り付け、インカムとスマホのペアリングも済ませ先導役の用意を行っておいた。集合場所の道口PAに出発時刻7時30分の15分前に到着してみると、ボルドールとゼファーが既に到着し、駐車スペースに工具を並べ店を広げている。何事があったのかと聞いてみると、電圧が11.5V程度に落ち込んでおり、充電ができていないとの事。昨日、燃料を満タンにした時には異常がなかったとの事なので、今日になって壊れたようだ。出発時の午前5時30分は気温4度で、寒さで電圧計が曇って見えず、異常に気づくのが遅れたそうだ。充電ができていないとなると、ライトも使っているだろうし、セルでの始動は難しくなる。最悪、走行中にエンジンが止まるかも知れない。故障箇所として考えられるのは、ダイナモとレギュレーターだが、確率からしてレギュレーターが濃厚であるように思われる。ダイナモを調べてみるべく、ソケットを探したが8ミリだけ無かったので、カバーが開けられない。配線を調べたり、測量士の師匠に電話して善後策を検討した結果。もう暫くは走れるだろうという結論に達したので、BMWに今治にあるバイク屋かカー用品店の検索を依頼すると運良く、ルート上に今治のオートバックスがあるのが分かったので、バッテリーはそこで調達し、途中でエンジンが止まったら、小型高性能チャージバッテリーに繋ぎ急場を凌ぐ事にした。しかし、ボルドールさんのトランクの中には何でも入っている。長年、付きあっていたバイクなので、全ての事に熟知しており、もしものために最低限の修理器具も揃えてあるのが素晴らしい。あれこれやっていたら、出発時間が大幅にずれ込み既に予定より50分遅れとなっていた。今日はかなりの距離を走らなければならないので、時間は1分でも節約したいのだ。店を閉じて皆さん出発準備を整え、エンジン掛けたら、BMWさんがいないのに気が付いた。売店に探しに行ってみると、お盆の上にうどんを載せて席に運んでいるBMWさんに遭遇…。この状況で今食べるか?朝食を終えたBMWさんが揃ったのでやっと出発。ボルドールは重傷なので、先頭V7、次は非力なBMW、中央にボルドールを挟み、次はハーレー、最後尾にベテランのゼファーの布陣を組んで、高速をしまなみ海道に向けて走る。ボルドールはバッテリーの消耗を防ぐためにライトもウインカーも点けないので他のクルマに見えないように隊列の中央に常に挟み込んで置く。今治まで止まりたくなかったが、ゼファーとハーレーの給油のために、いきなり福山SAで停止。ボルドールはエンジンを掛けたままだ。山陽道からしまなみ海道に分岐し、島づたいに瀬戸内海を今治に向けて常にバックミラーでボルドールの状態を見ながら只管走る。何とか大丈夫のようだ。オートバックスの開店は午前10時なので、場所の確認と寒いのでトイレ休憩で予定外だが、来島海峡SAに停車。時間の節約のためヘルメットを被ったまま待っているとBMWが帰って来ない。聞いてみるとソフトクリームを買って食べているとの事。何で今食べるのか?再出発して、今治ICまで走り、高速を降りたら今度は私のYahoo!ナビが誤作動を起こし、右折箇所を1本間違い、ゆめタウンの駐車場でUターン。大通りの信号でハーレーとゼファーが渡りきれず迷子となった。2台は反対方向に走っていたようで、電話でやっと連絡が取れた。ボルドールとBMWは先にオートバックスに向かって貰い、バイクを降りて交差点でハーレーとゼファーが来るのを待つ。今回は私のミスだ。更に時間がオーバーする。オートバックスに到着すると、ボルドールが軽四用のバッテリーやら配線を買って来たところであった。取り付けを手伝おうとしたら、BMWさんが給油に行くというので許可したら、ボルドールさんが配線作業に時間が掛かるので、新品バッテリーはあるし、昼の食事場所でゆっくりやりたいとの事。慌ててBMWを呼び戻そうとしたが、聞こえず給油に行ってしまった。時間が…と心配したが、ボルドールの片付けが終わると同時に帰って来た。R196を暫く走り、今治湯ノ浦ICから松山道に乗って、松山に向けて走る。BMWは110キロまでなら大丈夫という事なので、瀕死のボルドールもいる事だし、最高速度を110キロに抑えながらの安全運転だ。予定の内子PAに到着すると、今度はゼファーの燃料が無くなり予備タンクにしたので、後50キロ位しか走れないかもとの事、昼食予定の道の駅うわじま迄は52キロなのでギリギリだ。しかし、ゼファーは福山SAで満タンにした筈である。いくら何でもそんなに燃費が悪い筈はない。ゼファーは2週間前にヨシムラの新品キャブを奢り、ついでに燃料コックも社外の新品にしたそうなので、燃料ストレーナーが純正より長く予備タンクになるのが早いのかも知れないし、ボルドールさんが言うにはヨシムラに変えたらパワーも上がり燃費も良くなるという事なので、GSもない事もあり、宇和島まで走る事にした。ボルドールはとうとうセルが回らなくなったので、チャージバッテリーで始動を行う。宇和島まで何とか走り切り、道の駅うわじま前でボルドール、ゼファー、V7が給油。ゼファーは12Lしか入らなかったので、やはりストレーナーが長いのだろうという結論に達した。道の駅の中にあるほづみ亭で、うどん付き海鮮丼1,050円を食したが、流石本場、安くて美味かった。ここではちゃんぽんも名物らしい。食後の休憩もほどほどにしたが未だに予定より1時間遅れだ。ボルドールさんがダイナモを確認したいとの事で、8ミリソケットを探しに、ホームセンターコーナンに向けて出発。ディアベルさんからの情報によると、宿泊ホテルは屋根付きの駐車場は完備しておらず、雨対策はしていない事をゼファーさんに伝えると今夜の雨に備えてブルーシートを買ってきた。それを見たBMWも購入。私はモンベルの1人用テントのフライシートのみを持参しているので問題はない。結局、軽四バッテリー接続の応急処置はホテルで行う事として、停車する度に高性能バッテリーチャージャーでエンジンを掛けて急場を凌ぐ事にした。それにしてもこのチャージャーの性能は秀逸である。何でもクルマやトラクターまで始動する事ができるそうである。宇和島からさらに南下して、今日の目的地である柏島に向かうが、南下するに従って段々と雲行きが怪しくなり始めた。宿毛市を過ぎて大月町に入る手前でとうとう雨が降り始めたので、待避所にバイクを止めて行程を相談。このまま南下すると益々雨が酷くなりそうなので、無念だが柏島は諦めてホテルに向かう事にしてUターン。道の駅すくもサニーサイドパークに着く頃には雨は上がっていたのでカッパを着るほどでもなかった。暫し休憩の後、宿毛から四国横断自動車道で四万十ICまで走り、本日の宿泊場所新ロイヤルホテル四万十へ予定より50分遅れで午後5時に無事到着。気になっていたバイクの駐車場であったが、大型5台で乗り付けると、ホテルの女性スタッフが入口両脇の庇の下に駐車して下さいと、看板を除けてくれた。庇の張り出しは十分なので、大雨が降ってもバイクが濡れるような事は無いし、入口の両脇なので防犯上も安全なので安心した。このホテルは温泉も完備しているので、早速入湯。ヌルヌルと滑りのある泉質で少し温めだったが、サッパリして午後6時30分からはディアベルさんが探しておいてくれた歩いて1分程の居酒屋甚八で大宴会の始まりである。座敷に座ると同時に予め予約時にオーダーしておいた刺身の盛り合わせの大鉢が届いたので、直ぐさま乾杯だ。高知名物の鰹の塩タタキ、ウツボの唐揚げなど次々に注文。皆さん栗焼酎ダバダ火振りが美味しいと人気で最後はダバダだけを飲んでお開きとしたが、飲み足らないので、向かいの居酒屋で鶏のモモ肉ステーキを肴に更に盛り上がり四万十の夜を堪能した。今日は最初からトラブルがあったが、リカバリーできる事を見極め、皆の協力で見事に克服して無事にホテルまで辿り着く事が出来て本当に良かったが、明日はどうなる事やら一抹の不安を抱えながら眠りについた。ファンネルが外されたボルドール車載工具類とボルドール道の駅うわじま道の駅うわじま/きさいや広場うどん付き海鮮丼宇和島コーナン新ロイヤルホテル四万十入口横に堂々と駐めたバイク雨にも濡れず防犯上も安心な特別駐車場ホテルのロビー鰹の塩タタキ
2025.11.07
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オイルタンクからオイルポンプへ繋がるパイプとポンプからリードバルブへ繋がるパイプは指で曲げようとしてもびくともしない程、カチカチに硬化していて使用出来ないので、新品のパイプと交換する事にしたのだが、リードバルブへ繋がるパイプはかなり細いので、TEMUで内径3ミリ外径9ミリ、内径4ミリ外径10ミリ各1mを589円と623円で2種類購入してみた。細い方の取り付け口に挿入してみると内径3ミリがピタリと適合した。オイルポンプへ繋がる太いパイプはゼファーの燃料パイプ用に間違って買ったキジマの内径6ミリパイプが適合したので取り付けて行く。TEMUのパイプは燃料系用で、耐油ゴムのNBR製で中には糸の補強が仕込まれた耐久性に優れたパイプなので中華製だが大丈夫であろう。スロットルワイヤを取り付けたので、キャブを取り付けるべく、キャブの分解に掛かる。このキャブは一度バラして掃除しているので、そのまま取り付けても良かったのだが、念のためにもう一度バラして確認する事にした。フロートバルブやジェット類、本体の穴の状態は良好であったが、1箇所だけオーバーフローパイプが詰まっていたので確認して良かった。清掃後再度組立て取り付けナットを新品にして装着する。アクセルを煽ってみるとピストンがシッカリ動いているのが確認できたので、ワイヤもキャブも問題無い。中華製の内径3ミリの燃料パイプタンク、ポンプ、リードバルブに取り付けたオイルパイプ2本組み立てが終わったキャブエンジンに取り付けたキャブ
2025.11.04
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TLM50のメインハーネスは予備を含めて2セットの手持ちがあり、どちらも損傷箇所は無いので、2号機に付いていた物を使用する事にした。シンナーを含ませたウエスで汚れを落とし、カプラーには接点活性剤を吹いて、車体に取り付ける。続いてストック品のハンドルスイッチを取り付けたが、中を開けてみると金具が錆びていたので、外してサンドブラスト後、赤サビ転換剤を塗って組立てる。しかし、ここで問題発生。TLR200とTLM50のハンドルスイッチは全く同じなので、配線も同じだと思い、ストック品は以前TLR200用を中古で購入していたのだが、よく見てみるとハンドルスイッチのカプラ付近から分岐する配線の色と数が違うのである。スイッチの配置が同じなのに配線が違う事が理解出来ないが、現実に配線が異なっているのだ。TLR200用の分岐配線は青/白が1本に対し、TLM50用は緑/白と緑の2本である。両車の配線図を調べてみたら、何れもレギュレーターに接続するようになっているので、推測ではあるが、TLM用は緑/白はレギュレーター、緑はアース。TLR用は青/白がレギュレーターでアースは何処かで取れているので不要?心配なら余ったメインハーネスのギボシをアースに落とせば良いと思われる。カプラの配線は全く同じなので、その他のスイッチ類は問題ないだろう。車種が違えば同じ物でも小さな所で仕様が異なる事もあるので、購入する場合は車種を合わせた方が確実である事を今更ながら痛感した。車体に取り付けたメインハーネスTLR200用のハンドルスイッチ金具のが錆びていたスイッチ内部ハンドルスイッチのカプラ配線の脇から分岐するレギュレーター入力の青/白配線
2025.11.02
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バイクにスマホを取り付けるために、ティグラのスマホフォルダーを愛用して来た。バイクが複数台あるので、乗る度にフォルダーを移設するのが面倒くさいので、フォルダーも3つ買ってそれぞれのバイクに取り付けている。ティグラを選んだ理由は、通常のスマホを爪で挟み込むタイプのフォルダーは走行時に振動で外れてしまいそうで、気になる。特にハードなオフロード走行時には尚更気になる事と、あの大きなサイズがバイクのスタイルに違和感を与えてしまうので、ワンタッチでスマホを取り付けてしまえば、フォルダーが全く見えなくなるし、外した時にも違和感が無く、何よりもどんなに激しく揺れようが、引っ張ってもびくともしない取り付け方法のティグラはベストチョイスであったためである。このティグラのセットはお気に入りなので、スマホは変えたくなく、古いiPhoneXを修理しながら愛用して来たが、近々iPhoneXではLINEが使えなくなるとの事で、この度仕方なくiPhone16を0円で購入した。サイズ的には長さが少し長いのと厚みが少し高い位なので、ティグラのiPhoneX用ケースに入るかと思いきや全くダメだった。しかし、例え入ったとしても、カメラレンズの形状が違うし、操作ボタンの位置も違うのでどのみち使う事は出来ないので、ケースだけ購入しようと探してみたが、何故かどのサイトも売り切れの表示ばかりだ。人気商品で入荷待ちなのかと思い唯一の輸入販売店に問い合わせてみたら、最近ティグラは他の会社に買収されたのを契機に輸入出来なくなったとの事で、サイトでは在庫のみの販売となっている旨を丁寧に説明された。経緯は分かったが、これは困った事になった。今更iPhoneXには戻れないし、ティグラはもう使えないとなると、他の製品を探すしかない。良く似た製品はないものかと探してみたら、クアッドロックなる製品を見つけた。ティグラほどスマートではないが、機構は同じようなものだ。更に、この製品にはオプションで衝撃吸収ダンパーなるものが設定されている。スマホをバイクに取り付けて走ると、振動でカメラ機能が壊れる事がよくあるらしい。その事は気になっていたので、このオプションは魅力的である。フォルダーがないと忽ち困るので購入しようと価格をみてビックリ。ハンドルマウントが8,800円、衝撃吸収ダンパーが4,290円、iPhone16用スマホケースが7,700円締めて20,790円だ。バイクにスマホを取り付けるだけで、この金額は躊躇する。因みにティグラの取り付けマウントはamazonで1,000円だった。他に手頃な物はないかと更に探すと、amazonでクアッドロックの互換品なる物が売られていた。衝撃吸収ダンパーも含めてフルセットが驚きの1,780円という価格設定だ。ただレビューには走行中壊れた。とかプラの質が悪い。とか耐久性に少し難がありそうだが、クアッドロック製品との互換はあるようである。安物を買ってスマホを落としては元も子もないので、「保険」を掛けて購入してみる事にした。問題はクアッドロックにも設定されているロック用のヘッドを汎用スマホケースに3Mの超強力両面テープで貼りつけるのだが、ケースの指定材質はポリカーボネート、アルミ、ガラスだ。アルミとガラスのケースは無いが、ポリカとポリウレタンを使用したケースならあった。それと、もしもの時のためにスマホケースと車体を繋いでおくフックが付きを選んだ。ケース代はamazonで740円ナリ。翌日には届いたので、V7に取り付けてみる。先ずはケースからだ。ロック用のヘッドは何故か2ヶも入っていたので、失敗しても大丈夫だ。ケースの裏側中央へ、ヘッドを慎重に貼りつける。内側からシッカリと押さえるとガッチリと貼り付きビクともしない。流石3Mの超強力両面テープだ。次はティグラ用に取り付けた18ミリ∅のアルミ棒からティグラのマウントを取り外し、互換マウントを取り付けるのだが、一番小さなゴムスペーサーが22ミリ用なので、付属ゴムを更に挟んで取り付ける。衝撃吸収ダンパーも取り付け角度調節。メーターが見えなくなるとマズイのでタンクの前辺りの位置にして置く。ティグラに比べるとアームや衝撃吸収ダンパーが目障りだが爪タイプのフォルダーよりはスマートだ。次はスマホケースの下部の両端に付いているフックの穴にボルトを通しナットで締め付ける。転がっていた金の鎖をダブルにしてアルミ棒に通し、小さなカラビナでケースのボルトに留めて完成である。これなら、マウントが壊れたり、ヘッドの両面テープが剥がれたりしてもスマホの落下は防ぐ事ができる。スマホの脱着はカラビナを外す手間が一手間掛かるが、保険だと思えば納得が行く。使ってみて問題がなければ、セローやカブ用に追加購入も考えよう。これで11月の高知柏島ツーリングに何とか間に合った。クアッドロック互換の中華製スマホフォルダーフルセットとスマホケースフルセット中身。ヘッドは箱の中にもう一つ入っていた。フォルダーを取り付けたV7ヘッドを両面テープで貼りつけたスマホケースフォルダーに取り付けたスマホ落下防止策のチェーンを掛けたスマホケース
2025.10.30
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フロントブレーキを取り付ける前にどうしても欠損しているメーターギアを取り付けて置きたかったので、探してみたがサイズの表記の無いものが多く、購入できないでいた。TL系は特にフロントブレーキドラムが小さいので、メータギアもかなり小振りになるのだ。怪しいサイトに純正部品が廃番のため誰かがワンオフで作成した一品物を出品しているが、信用出来ないので高価になるが思い切ってヤフオクで同じ物を3,000円の大枚を払って購入した。届いたメーターギアは全てプラ製だが造りもシッカリとしており、純正品のようだ。ハブの凹に引っ掛けてギアを回す羽根のような突起は、純正では金属に対し、リプロではプラのままだが、純正でもプラの物も沢山あるので、強度的には問題無いであろう。フロントホイールを外して取り付けてみると、流石リプロ品ピッタリと収まった。一安心だ。再度外してグリスを塗って組み込む。これでやっとフロントブレーキに掛かれる。ケーブルはインナーにオイルを通しているので動きは良い。リターンスプリングを新品にしてハブ側から取り付けて、ナットでブレーキシューの隙間を調整したが、レバーを握ってみるとスカスカだ。全く効いていない。ハンドル側の調整ネジで調整してみても変化無し。どうやら、アームの角度が悪いようだ。面倒くさいが、一度バラしてアームの角度を少し開き気味に変えて装着。今度は上手く行った。シッカリとシューが仕事をしているのが分かる。ハブ側とハンドル側で細かな調整をして完了である。クラッチケーブルもインナーにオイルを通しているので、取り付けるだけだ。こちらは簡単である。クラッチ側から取り付け調整ネジで切れ加減を調整するだけである。レバーを握ってみるとクラッチは正常に切れているようだ。どうやらクラッチプレート及びロッドの組み込みも上手く行っているようで安心した。キックアームも取り付けキックしてみたら、クランクも正常に回転する。圧縮もあるようなので、キックスピンドルの組み込みも上手く行っている。一品物のメーターギアブレーキパネルのギアに嵌め込んだメーターギア純正のフロントブレーキリターンスプリングスプリングを取り付け調整を行ったフロントブレーキレバー、ワイヤを取り付けた右ハンドル回り
2025.10.28
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2号機のフロントブレーキスイッチは外されていたので、代用品はないものかと探してみたら、XL125Sのハンドルフォルダに付いているのを見つけたが、配線が2本ともスイッチの金具から抜け落ちていたので、何とか修理できないものかと観察してみた。スイッチ配線の金具は小さなプラのカバーの中にある事が分かったので、中の金具が見えるまでカバーを切断して、金具に直接配線をハンダ付けすれば修理出来そうである。カッターナイフでプラに切れ目を入れるが、これが固くてなかなか切れない。それでも何とか両方の金具が見える位置で切断して、配線をハンダ付けした。テスターで導通を検査したら、スイッチの突起を押さえると導通したのでスイッチは正常に働いている事が確認出来た。何とか修理する事ができたので、切断したプラの箇所にホットメルトを流してハンダの箇所ごと固めてしまおうとして、触っていたら突然スイッチが砕けて中の部品が飛び出した。ガックリである。泣きそうである。プラのカバーを切りすぎて強度が落ちたのが原因だろう。折角苦労して修理したのに努力は報われなかったのだ。バラバラになったスイッチを拾い集めて、力一杯ゴミ箱に投げ捨ててTHE ENDだ。仕方が無いので純正品を注文しようと思ったが、ブレーキスイッチなどはホルダの取り付け穴の径が適合すればどのバイクの物でも代用できる筈だと考え、汎用品を探してみたら、TEMUサイトで同サイズの8ミリ径のブレーキスイッチが358円で売られていたので、オイルライン用の内径3ミリと4ミリのガソリンホースと共に即注文。届いたスイッチをフォルダの穴に嵌めてみると純正部品のようにピッタリ嵌まった。スイッチの動きも問題無い。やれやれである。金具に配線をハンダ付けしたXL125S用のフロントブレーキスイッチTEMUで購入したフロントブレーキスイッチ材質も同じようで純正と遜色ないスイッチ部ホルダにピタリと嵌まったスイッチ
2025.10.26
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次はケーブル類の取り付けであるがここで問題発生。スロットルケーブルは2サイクルなので途中からキャブ側とオイルポンプ側の2本に分岐しているのだが、車体から外す時にバラバラになって3分割されてしまっていたので、オイルを注入後組立てようとキャブとオイルポンプのタイコをメインスロットルの筒の中に仕込んである分岐用の円筒形のパーツに引っ掛けようとするも、パーツが筒の中から出て来ない。ラジオペンチやピンセットを使おうにも、筒の中にピッタリ嵌まっているので掴みようが無い。ハンドル側のワイヤを押してみるも筒の出口で止まってしまう。どういう事?車体に付いていた時には確かに繋がっていたので、どうやったらこのパーツから2つのタイコが外れたのだろうか?分からない。SMをみるもその事についての記載もない。不思議だ。しかし手品でも無い限り絶対に2つのタイコは嵌まる筈である。いくら考えても分からないので、ケーブルを手に持って振ってみたら、筒の中からタイコを止めるパーツが抜け出て来た。たったこれだけの事に悩みに悩んでいたのがバカみたいだ。正に初歩中の初歩だ。想像するに、ケーブルを外した時に筒の蓋が外れ筒からパーツが抜け出て、2つのタイコが外れケーブルが3分割されたが、あちこちに持ち歩いている内にパーツが筒の中に戻ってしまったのだろう。恥ずかしくてブログに書くような事ではないが、これを教訓として記して置く。外したケーブル類はカシメ部分の錆をサンドブラストで除去して赤サビ転換剤を塗布の上、封筒をジョウゴ状に巻いて吊し、チューブの中にオイルを注入し一晩置いた。これで動きは良くなるであろう。次はアルミ製のレバーとハンドルフォルダーの傷をグラインダーで削って表面を整えブラック塗装を施そうと、ピボットボルトを抜いてみたら、クラッチ側のボルトが細い普通のボルトが入れてあった。よく見てみると、ボルト穴にスペーサーを打ち込んであった。ボルトを無くしたので応急処置を行ったのであろうが、レバーがガタついている。このままでも使えない事はないが、ガタつきが気になるので元に戻す事にして、スペーサー抜こうとして径に合う鉄棒を突っ込みハンマーで叩くがビクともしない。スペーサーが鉄製なので酷いサビでアルミに張りついているようだ。仕方が無いので精密ドライバーを使ってスペーサーの端を少しずつ折り曲げては鉄棒で叩きを何回も繰り返しやっと錆びたスペーサーを抜く事が出来たが、この穴に嵌まるピボットボルトは段付きの特殊ボルトなので、ホームセンターなどには売っていない。純正品を検索してみたら、無情にも廃番だった。何処かに代用品はないかと探してみたら、XL125Sのレバーが出て来た。ボルトを抜いて嵌め込んでみると径は同じだったが、スペーサーを入れるためにフォルダー側雌ネジをドリルで削ってしまっているのでナットでの締め付けのみとなるが、ガタつきは止まったのでこのボルトを使用する事にした。次は欠品のハンドルグリップをAliExpressで2ヶセット375円で買ってあったので、取り付けようとするが、このグリップは色の違うゴムのインナーが入っており、安いが二重構造になっている優れ物だ。内径が同じように見えたが、ハンドルに挿し込んでみるとスロットルパイプが入る右側用が少し大きくなっていた。しかし、スロットルパイプを入れるには少し小さいように見えたが入れてみる。かなりキツかったが何とか差し込めたので無駄にならなくて良かった。それも束の間、アクセルワイヤを取り付けてみるも、アクセルが戻らない。何処かが干渉しているようなので調べてみると、グリップのインナーが少し長くグリップからはみ出しているので、その部分がフォルダに接触している事が分かったのでナイフで切り取る。これでスロットルは正常に戻るようになった。アクセルケーブルの調整後、アクセルグリップの捻りに応じ、キャブとオイルポンプの同調が出来ている事が確認できたので、OKである。筒の中から出て来た円筒形のワイヤを引っ掛けるパーツ錆びたワイヤのカシメ部分ワイヤを吊してオイルを注入する簡易装置曲がりを修正し傷を削って塗装を施したレバーとホルダXL125S用のレバー取り付けピボットボルトAliExpressで購入したハンドルグリップ
2025.10.24
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10月21日、クスロスカブさんと吉備中央町にある湯本屋旅館の鷺の巣温泉を堪能し、総社市にある高間キャンプ場でキャンプを行い、江与味の旭川林道を走るツーリングキャンプを実施した。天気予報では、いつの間にか晴から曇りの予報に変わっていて、気温も急激に降下するとの事だったが、雨は降らないようなので決行と相成った。仕事を片付け、カブのリアボックスにamazonで買った265円のDリングを4箇所設置し、テントマットを縛り付けていたら遅くなってしまったので、食材は近くのマルナカで調達し、ガソリンを満タンにして、午後12時30分出発。18日の土曜日がとんでもなく蒸し暑く、家ではクーラーをガンガンに入れていた事もあり、気温が下がると言っても、まだ10月なので冬用のジャケットのインナーを外して走っていたらやたらと寒い。とうとう豪渓の駐車場でカブを止め、長袖シャツを着込んで完全防備で挑むもまだ寒い。インナーを付けて来れば良かったと後悔する。目的の湯本屋旅館には約束の午後2時にやっと間に合う1時55分に到着。クロスカブさんはまだ到着していないようなので、ゆっくりと入浴の準備をしていると、目の前をクロスカブが通り過ぎた。おいおい!何処へ行くの?と追いかけたら旅館を過ぎた辺りで止まっていたので、駐車場に案内する。鷺の巣温泉は吉備津彦命が負傷した際にこの湯で傷を癒したとされる温泉で、湯本屋旅館のみの温泉である。日帰り入浴は全て予約制となっており、今日は2人で2時~3時まで1時間貸切としており、入湯料は1人1,000円だ。浴室は岩風呂のような造りになっており、泉質はヌルヌルと滑りがある。冷泉なので加温してあるが、源泉掛け流しは湯温も丁度良く冷えた体は何時までもポカポカになり、非常に素晴らしい温泉であった。庭付きの座敷もあり、雪の降る日に宿泊して一杯やるのもおつな物であろう。高間キャンプ場の水場の水は飲めないようなので、旅館の女将に水を分けて貰って、カブのベトキャリに積載し、出発。県道78号線の大和郵便局手前を右折し、県道306号線に分岐すると道はいきなり細くなり、山間部に入って行く。クルマが通行できる幅はあるものの、すれ違いは出来ない。舗装はしてあるが木々に覆われた暗い山道はクネクネと蛇行し、落ち葉や苔が生えている。長い山道を抜けると集落が現れ、下って行くと魔法神社があるので、ここで右折して高間キャンプ場方面に向かう。最初の内は少し広いがこの道も段々と狭くなり、木々に覆われた暗い道となり、高度を上げて2つの分岐点を過ぎ暫く走ると高間キャンプ場に到着である。下の段は広場と炊事棟や水場もあるが、このキャンプ場は更に坂を登り展望が開けた芝生サイトが人気である。今日は平日でしかも、曇りで寒いので、こんな日にキャンプをする好き者は恐らく誰もいないだろうと思っていたのだが、サイトの一番奥にテントとクルマが見えた。先客が1人いるようだ。早速中央のフラットな芝生にテントを設営し、宴会場の準備をしていると、クロスカブさんがまたしてもテント設営に苦労している。クロスカブさんのテントはヒロシがぼっちキャンプで使っている物と同タイプものなので、設営は簡単な筈なのに、まだやっている。今日は手伝いはしません。やっと設営したテントにテントマットとシュラフを運び込むのだが、何故かシュラフは丸めてリアボックスの上に縛り付けてある。あの噂の毛が生えた温々シュラフだ。どうしてシュラフ袋に入れて来なかったのかと尋ねると。自慢げにこれはシュラフでは無く、両手が出せる袋のような布団だと言う。従って収納袋は付属していないので、カブに積んで走っていたら汚れるし、雨が降ったら布団がずぶ濡れになってしまいそうである。どうして素直にシュラフを買わないのか。クロスカブさんの脳の仕組みがよく分からない。先客は流星群を見に来たと言っていたが、今夜は雲が厚く星空は絶望的だろう。焚き火用の薪を拾っていたら大きな猿が1匹出て来た。人に慣れているようで、近くに行っても逃げない。先客さんが言うにはこの猿はキャンパーの食材を荒らしに来るようなので、宴会後の片付けはしっかりしておく事にする。クロスカブさんが寒いと言うので、焚き火台に火を入れる。寒い県北から来たのに、いつものジャンパーではなく薄着をしているとの事。なんで?オマケに椅子も持って来るのを忘れたとの事で、大きな割り石を拾って来て、ハンカチを敷いて椅子としていた。落ち着いたところで、先客さんに眼下に見える水島や玉島、瀬戸内海や四国の説明を聞きながら冷えたビールを飲む。クゥ~。美味い。と飲んでいると、岡山から喫茶店の店主がやって来た。今日は3組、4人のキャンプになりそうである。このキャンプ場は総社市となっているが、高梁市に限りなく近く、標高は553m。眺望良好で芝生、東屋、トイレ完備で薪は拾い放題。また、ネットで利用報告をするだけで無料とは片岡市長さんに感謝である。今日の酒宴はモツ鍋である。モツはクロスカブさんが用意するとの事だったので、スープと後の食材だけ持って来た。クロスカブさんがモツは前回の天神峡キャンプで少し少なかったと思ったので200g増量して600g買ったと言うが、2人で600gはいくら何でも多すぎるだろう。しかし、買った物は仕方ないので食べ切る事にするしかない。マルチグリドルにスープを入れて、シメジ、キャベツ、玉葱、モツを入れて煮る。最後にニラを投入すればモツ鍋の完成である。酒はクロスカブさんが持参した純米吟醸「強力」720mlと本醸造「但馬」720mlだ。前日、岡山の街で一人飲みをしたというクロスカブさんは何時もの勢いが無かったが、それでも2本空になるまで酒宴は続き、〆のうどんを食べてお開きとした。テントに潜って寝ようとしたら、隣のクロスカブさんのテントからキャーギャー五月蝿い声が聞こえる。テントの中で何かをこぼしたようであるが、面倒くさいので無視して寝た。翌朝、6時30分鹿の鳴き声で起床。冬用シュラフのお蔭で暖かく眠る事ができた。クロスカブさんに昨夜の騒ぎは何だったのかと聞いてみたら、テントの中に入れていた水筒の蓋が緩んでいて中の水が半分ほどこぼれて、テントマットと靴下を濡らしたそうである。覗いてみるとなるほど、モンベルのテントマットに大きな染みが出来ていた。それでも自慢の毛が生えた布団は暖かかったようで、テントマットと相俟って安眠できたようである。これでやっと2年目にして最低限のキャンプギアが揃った。今回は積載道具をなるべく減らすためにガスバーナーセットは、持って来なかったので朝食準備に再び焚き火台に火を入れる。クロスカブさんが寒い寒いと言うので丁度良かった。フランスパンに卵とベーコンを挟んで、コーヒーと野菜サラダの朝食をゆっくりと味わう。天気予報で雲の動きを確認すると、どうやら北に行くと雨に遭いそうなので、暫くここに留まる事にして、薪を追加して暖をとりながら10時頃まで、ウダウダと喋っていたら、喫茶店の店主が帰りの挨拶にやって来た。来店の約束をして見送りを済ませたら、小雨が降り出したので東屋に避難して片付けを行う。先客さんも挨拶に来て先に帰って行ったので、こちらも出発。折角なので魔法神社に参拝。どんな魔法があるのかと期待したら、拝殿でタヌキの置物の出迎えがあった。そのまま前日のクネクネ道を引き返し、「道の駅かよう」でヒレカツ定食1,200円を食し、旭川林道を走るかどうか思案したが、今日も寒いし、雨が降りそうなので林道ツーリングは断念する事にして、ここで解散と相成った。10月にしては寒いツーリングとなったのもその筈、帰ってニュースをみたら両日共平生の12月の気温だったようである。夏から秋を飛ばして冬になるような季候はどうにかならぬものであろうか。湯本屋旅館の駐車場に並ぶクロスカブ110とスーパーカブ90道路に面した湯本屋旅館(向かいは食料品店と郵便局)テントを張り終えたサイト準備が整った宴会場マルチグリドルで作るモツ鍋酒乱を終えた宴会場〆のうどんを煮る林の中のカブ90東屋の下で出発準備を整えたカブ2台この石段の参道を登る他の道は無い魔法神社魔法神社社殿(拝殿にタヌキの置物が数体ある)
2025.10.23
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車体を作業台の上に載せている内に、下回りの部品を組んで行く。先ずはシフトリンクからだ。ロッドやピボット部に錆びが出ているので分解してグラインダーとサンドブラストで処理したが、ピボット部は砂が入るとマズイのでゴムの保護カバーの隙間からワイヤブラシで大まかに錆落としを行い、赤サビ転換剤を塗ってグリススプレーをたっぷりと吹いておいた。他の部品は赤サビ転換剤を塗りブラック塗装で完了。シフトペダルの角度を考えながら、シフトスピンドルにシフトリンクを取り付けて完了である。チェーンカバーとチェーンガードは泥と油で酷く汚れていたので、歯ブラシに中性洗剤を付けてゴシゴシと水洗いを繰り返すと綺麗に汚れが取れたが、取り付け用の座金が錆びていたので、グラインダーでサビ落とし、赤サビ転換剤、塗装と繰り返す。何をするにもこの作業を行わなければならず、手間と時間がかかる。サビが出ているシフトリンクサビ落としと塗装が終わったシフトリンク車体に取り付けたシフトリンク油で汚れたチェーンカバーとガード車体に取り付けたチェーンカバーとガード
2025.10.11
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チャンバーはエキパイ部分が赤サビで表面が凸凹になっており、マフラーはNGKとダンロップのステッカーが貼ってあるので、何れも錆落としと塗装面を整えるためにカップワイヤで塗装面を削った。エキパイ部分は曲がりがタイトなので、カップワイヤが届かない。仕方が無いので簡易ブラストで錆を除去する。マフラーを削っていると穴開き箇所を見つけた。直径4ミリ程の小さな穴だが、塞ぐ必要があるので、小さな鉄板を乗せて溶接で塞いだ。グラインダーで溶接跡を削って整え修理完了であるが、このマフラーは両端を溶接で塞いであるので分解出来ない構造になっており、従って中のスチールウールを取り替える事ができないので、バーナーで炙って中のオイルを燃焼させた。すると、穴を塞いだ溶接箇所とピンホールのような穴から少量の煙が出て来たので、2箇所ともハンダで塞いで焼き入れ完了である。チャンバーも念のためにパイプにバーナーを突っ込みオイル成分を飛ばす。冷えたところで、耐熱塗料を吹いて、仕上げにバーナーで炙って艶を出す。これでやっと車体に取り付ける準備が出来た。ガスケットはNBRの新品互換品を取り付け組み上げて行く。チャンバー取り付け袋ナットは何故かメッキ仕様だったが、錆が酷かったので、ブラストして赤サビ転換剤を塗布し、ブラック塗装で仕上げた。1つ1つの部品を取り付けるにも、一々部品やボルトの錆落としから塗装まで行わなくてはならず、作業に時間が掛かるが、段々と組み上がって行く過程がレストアの醍醐味である。錆や汚れのあるチャンバーとマフラーカップワイヤとサンドブラストで塗装面の均しと錆び落としを終えたチャンバーとマフラー穴開き箇所が見つかったマフラー溶接で穴を塞いだマフラー耐熱塗装と焼きを終えたチャンバーとマフラーNBRのガスケット車体に取り付けたチャンバー車体の下側から見たチャンバーチャンバーに連結したマフラー
2025.10.05
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取り外していたエアークリーナーケースはオイルと汚れでドロドロだ。2サイクルエンジンはあちこちにオイルが飛び散るのが欠点だ。エアーエレメントはご多分に漏れず腐ってボロボロで原形を止めていないので、全て除去して中性洗剤でケースごとまる洗い、頑固なオイルは洗剤を付けた歯ブラシで擦ると、新品のように綺麗に甦った。ブリキの排気パイプガードは奇跡的に錆が無かったので洗浄だけで綺麗になったのが有り難い。エアーエレメントはホームセンターの10ミリ厚25cm×25cmのポリウレタン(175円)をエレメントホルダーに合わせて切り取り、オイルスプレーを吹いて手揉みの上取り付けて完了である。本当はエレメント用のスポンジでないと空気中の汚れを除去し切れないようなので、入手できたら交換する事にする。リア回りに続きフロントホイールも取り付けたので、2号機用に買っておいた、中華製のブレース付きアルミハンドルを取り付けてみたら、ホイールと同じゴールドだったので偶然統一感が出て良かった。フロントホイールとハンドルを取り付けてバイクらしくなったTLM50腐って原形を止めないエレメント洗浄が終わったエアークリーナーケースホームセンターのポリウレタン形成切断を行いオイルを吹いてケースに嵌め込んだポリウレタン蓋を外してフレームに嵌め込み右蓋を取り付けたケースケース左側/ケースにはキャブへのインシュレーターが付く
2025.10.03
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チェーンは再使用しようと洗浄の上、タンククリーナーに浸けて錆落としをして、オイルを塗っていたのだが、よく見てみると除去しきれていない錆があり、あまり美しくないので、ストックの120リンク420サイズの新品チェーンを奢る事にした。このチェーンは確かTLR125S用に使用しようとして間違って買ってしまったので、カブ用にストックしていたものである。長さが心配であったが、120リンクで丁度良かった。クリップタイプなので、取り付けも簡単である。チェーンが付くとチェーンアジャスターでチェーンの張りを調整でき、リアホイールの本締めができる。最後にリアブレーキの効き具合を調整してリア回りは完了である。サイドスタンドは分解してフレームと一緒にシルバーで塗装しておいたので、錆びの酷いスプリングを新品に交換して組立て、ブラケットごと車体に取り付けて、スタンドの足下部分のL字を足で踏み付けてスプリングを伸ばしながらブラケットとスタンドの穴にボルトを通そうとしたが、穴が合わずしかもボルトは内側からの差し込みなのでなかなか難しい。TY125の場合はこの方法で力もいらずすんなり差し込めたのだがと思いながら考える。スタンドのスプリングは張力が大きく手で引っ張った位ではびくともしないので、後からペンチで挟んでフックに掛けるのは至難の技だ。仕方がないので一旦車体から外して、ブラケットとスタンドのフックにスプリングを掛け、テコの応用で組み付けるも穴が少しずれる。ボルトを力技でねじ込むも外側のメスネジに嵌まってくれない。一旦ボルトを抜いて、今度は外側のメスネジからボルトを通し、ゆっくりと抜いて再び内側から通してみるとボルトがメスネジに掛かった。スタンドのスプリングを取り付けるだけで思わぬ時間が掛かってしまった。このスプリングの取り付け方の正解はどうやるのだろうか?未だに分からない。新品の420チェーン(5年前の値段は950円)リア左側リア右側新品スプリングを取り付けたスタンドチェーンとスタンドを取り付けた車体
2025.09.30
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リアブレーキシステムはペダルとロッドを分解してペダルの曲がりを修正の上、錆を落とし、赤サビ転換剤を塗ってブラック塗装で仕上げた。リターンスプリングは、タンククリーナーに浸けて錆を除去して再使用し、車体に取り付けて行く。リアホイールにブレーキパネルを組み込み、これでやっとリアホイールが装着できると思いきや、チェーンアジャスターを忘れていた。このアジャスターは鉄製なので、何故かどの車両のもよく錆びている。予備のアジャスターを取り出してみるも、錆が酷く目盛りも潰れていて判別できない程である。仕方が無いので2号機用のアジャスターをグラインダーで削って錆を除去し、赤サビ転換剤、ブラック塗装したものの、目盛りが見にくいので、アジャスターの山の数で左右を合わせる事にする。これでやっとリアホイールが装着できた。ステップは分解の後、サンドブラストで錆を除去して、ブラック塗装。リターンスプリングは錆が酷かったので新品に交換。スプリングをセットしてステップを装着。固定ピンを押し込んで下からワッシャを入れてピンの穴に割ピンを挿し込んで固定するのだが、穴に割ピンが入らない。何度やってもダメである。穴が潰れているのだろうかと思い、外して細い針金を挿し込んでみたら、穴が詰まっている。細い千枚通しを挿し込んでも貫通しない。どうやら古い割ピンが折れたまま中に詰まって錆びているようだ。これはドリルで揉むしかないので、ボール盤に1.5ミリのドリルを取り付け貫通を試みるも、ボール盤にはドリルが細すぎて折れてしまいそうなので断念。穴が少し大きくなるが2ミリのドリルで慎重に穴開けを行い何とか貫通。やれやれである。やっとリアホイールが装着できた車体割ピン穴が貫通したステップ固定ピンリターンスプリングを新品にしたステップ
2025.09.28
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TY125のアルミゴールド塗装リアホイールにはフルサイズの4.00-18か純正サイズの3.50-18を履かすか悩むところであったが、フルサイズだとスイングアームとバッテリーケースとのクリアランスがギリギリとなり、特にバッテリーケースとは数ミリという際どい数値となる事を考慮し、2号機は純正サイズの3.50-18とする事にした。純正サイズだと日本製のブロックタイヤはダンロップしか選択肢が無いので、amazonでK950チューブタイプを8,011円で、リムバンドは25ミリ幅の18インチ用を436円で購入。チューブはAliExpressで破れにくいヘビーデューティーチューブ3.50-18を1,355円で購入。リムバンドが高過ぎでしょう。品物が届いたので検品。タイヤはダンロップだけあって申し分無い。2025年製造でMaidinJAPANの刻印もある柔らかなタイヤだ。リムバンドは25ミリ幅にして正解だった。ニップルの頭をしっかりとガードしてくれる。チューブは中華製なので不安があったが、ズッシリと重いヘビーデューティーは偽りでは無かった。これなら空気圧を落としても少々の衝撃では破れないだろう。検品が終わったので、早速ホイールに装着するのだが、このホイールにはビードストッパーが2箇所取り付けられていたので、磨いて同じように取り付けその上からリムバンドを被せる。このタイヤは回転方向示すマークが無いので、どちらの方向に付けても大丈夫なタイプである。ブロックタイヤはどのタイヤも回転方向の指示は無い。タイヤの中にホイールを嵌め込み、タイヤの黄丸印をバルブ位置に合わせ、タイヤレバーを使ってタイヤを嵌め込んで行く。タイヤのビード部分には予めシリコンスプレーを吹いて置いたので新品タイヤと相俟って何とか嵌める事ができたが、この時注意する事はビードストッパーのボルトを指で押して隙間を作りその隙間にビードを挟み込む必要がある事だ。この作業をやらないとビードストッパーがタイヤからはみ出してしまう。タイヤの片方がホイールに嵌まったらチューブを入れてバルブをバルブ穴に通してナットを軽く締めて置く。チューブに空気を少し入れたら、ひっくり返して、反対側のビードを嵌める。ここでもビードストッパーを押し上げ隙間にビードを嵌め込む。このホイールは塗装しているので、タイヤレバーで傷付けないように細心の注意を払いながらタイヤを嵌めて行き、最後はスプーン型のタイヤレバーを反対にして丸まっている方をホイール側にして力技で入れ込んで行くと、タイヤレバーが抜けなくなった。よく見てみるとレバーがチューブに絡んでいる。やっちまったか!と思いつつレバーを何とか引く抜く。早速、空気を入れてミミ出しを行いバランスをみる。空気は?漏れていない。一晩放置してみたが漏れは無かった。これで一安心だ。流石ヘビーデューティーチューブこんな時にも頼もしい。ダンロップK950純正サイズの3.50-18ダンロップのリムバンドと中華製ヘビーデューティーチューブリアホイールに付いていたTY125のビードストッパービードストッパーの上からリムバンドを装着タイヤを装着したバルブ回りスプリングワッシャを入れナットで締め付けたビードストッパー組み込みが完了したホイールとタイヤ
2025.09.27
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TY125のリアホイールにタイヤを組む前にブレーキパネルの塗装と新品シューの組み込みを行った。ブレーキパネルは汚れていたので、洗浄の後、ボンスターで磨いた。古い塗装を全て剥離するのが面倒だったので、表面を凸凹を均してブラック塗装及びクリヤーを吹いて仕上げた。シューはブレーキパネルをハブから外した際に剥がれてしまったので、ストックの新品と取り替える事にした。各所にグリスを塗って組み上げる。テンションのバネも付属の新品にしたので気持ちが良い。次はフロントブレーキに掛かる。ハブのベアリングはリアと同じく指を突っ込んで回してみると少しゴリゴリ感があったので、これも両側新品に交換した。フロントハブはプーラーが掛けやすく簡単にベアリングを抜く事ができた。圧入もベアリングを冷凍庫で冷やしていたので、すんなり打ち込めた。リア同様、ブレーキパネルを塗装し、ブレーキシューを点検してみるとかなり摩耗が進んでいたので、こちらもストック品の新品に交換していてハッと気が付いた。このパネルにはスピードメーターギアが組み込まれていないのである。このTLR200用のフロントタイヤ付きのホイールの入手経緯を思い出してみると、TLM50/1号機のフロント用に購入したが、リアには200用のホイールが入らない事が判明したので、取り敢えず2号機に装着していた物だ。ヤフオクで買ってから、ハブからブレーキパネルを外した事は一度もないので、最初からメーターギアは無かったと思われる。トライアルを行う場合はメーターなどいらないので、メーターケーブルを外す事はよくある事だが、走行抵抗を少しでも軽減するために、ギアまで外すのは珍しい。が、無いものは仕方が無いので、新品を購入すべく、カスタムジャパンで調べてみたが、TLM50用もTLR200用も廃番となっていて入手不可であった。ネットで情報を探すと、どうやら5年以上も前に欠品となっているようだが、需要があるので誰かが1品物を復刻したようだ。検索してみるとその販売サイトが何とも怪しい。普通にヤフオクとかメルカリで売れば良いのに、何故か聞いたこともないような通販サイトで、PeyPey決裁のみとなっている。益々怪しいので、2号機にはメーターケーブルも付いていない事から、ここは無理をせず、ギア無しでそのまま組む事にした。走行には支障がないのでギアとケーブルは気長に探すとしよう。塗装前のフロントブレーキパネル塗装前のリアブレーキパネルリアブレーキパネル裏側経年劣化で剥離してしまったシュー新品のシューと塗装済みのフロントブレーキパネル中央にある筈のメーターギアが欠損したブレーキパネル
2025.09.25
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9月3日~4日に掛けて中津渓谷上流の天空の林道キャンプツーリングを計画していた。天空の林道は四国にあるので、カブ90とクロスカブさんの110をフレンディーに乗せて瀬戸大橋を渡る予定であった。前日の夜に天気予報を確認したら仁淀川町の天気が回復し、雨が無くなっていたので、決行と判断してクロスカブさんにLINEを入れて寝た。翌朝、出発準備をしていると、妻が四国は雨になっているよ!と無情なお知らせを告げに来た。ぬぁに~。そんな筈はない。昨夜確認した時には確かに雨マークは消えていたのだ。女子供の言う事は俄に信じがたいので、自分のスマホで確認したら、今日の午後から明日1日ずう~と雨マークになり明日は午後から大雨になっているではないか。これでは流石にキャンプは厳しいし、カブにも乗れない。どう考えても無理だ。クロスカブさんに急いで中止を連絡をしようと、電話を掛けたが既に出発していて、こちらに向かっているらしく、応答がない。折角2時間も走って到着したわ、中止です。は、あまりにも可哀想なので、涼しい所で雨がさほど降らない場所を探してみたら、庄原市の道後山辺りが明日に掛けて比較的好天である。午後3時頃雷雨が少しあるようだが、その後は雨は降らないようだ。行き先の変更案を用意して待っていたら、クロスカブさんがやって来た。実はこうこうしかじかと変更案を伝えると、二つ返事でOKが出たので、急遽、ツーリングキャンプは道後山に決定。クロスカブをフレンディーに積み込んで、出発である。ショートカットでR180を新見に向けてクルマを走らす。クロスカブさんは足守から中庄へ抜ける何時もの近道を通ったと言うが、ショートカットの最中、その近道とやらを聞いてみたら、何と、足守から吉備路を通り、倉敷の近くから中庄に出たという。そりゃあんた近道どころか大回りですやん。近道をクルマの中で説明しても理解できないと思うので、いつかじっくり説明する事にした。新見からR182に分岐して、東城方面に向けて走ると、道の駅鯉が窪があったので、昼食とする。レストランには名産の千屋牛のメニューがずらりと並んでいたので、クロスカブさんは一番高価い千屋牛御膳を券売機で買おうとするが発券されない。よく見てみると、✖️マークが表示されている。今日は出来ないようなので、2人とも千屋牛丼を注文。流石千屋牛美味しゅうございました。東城の町から道後山へはR314で奥出雲方面に分岐、更にR183に分岐する。ワインディングの快走路を快調に走るが、後にはバイクを2台積載しているので、ブレーキが甘めになる事を考慮しながら、負荷を掛けすぎないように山に分け入って行く。道後山付近にキャンプ場と温泉がないかと探してみると、道後山キャンプ場とすずらん温泉が確認できた。すずらん温泉は数年前にディアベルさんとツーリング中、夕立に見舞われ、避難した温泉だ。道後山キャンプ場は、どのサイトを見ても料金が表示されていないので、最悪オートキャンプ場でも良いと思い行ってみる事にした。キャンプ場はすずらん温泉の丁度反対側で、道後山スキー場の更に奥にあるようだ。ここからは急坂の狭隘路になるので、エアコンを入れている事もありフレンディーのエンジンが唸りを上げる。スキー場に到着するとロッジの脇に道後山キャンプ場の小さな表示板があり道が続いている。スキー場の山の頂上辺りに、広い駐車場とトイレがあり、クルマが1台駐まっていた。奥の森にオフロードの進入路があり、倒れかけた看板にキャンプ場の文字が見えたのでここが道後山キャンプ場のようだ。オートキャンプ場どころか管理棟すらない。誰もいない林間の段差のあるサイトらしき場所にフレンディーを乗り入れる。こういう時は4WDが威力を発揮する。どうやらこのキャンプ場は無料のようなので、早速カブ2台を降ろし、物干し竿とビニールシートで雨よけのサイドタープを設営していたら、通り雨の小雨が降ってきた。タープの下で一服していると、カッパを羽織ったカップルが道後山登山にやって来た。雨は直ぐ止み、空を見上げると曇ってはいるが、雨が降りそうな雲はない。クロスカブさんは悪戦苦闘しながらテントを張っている。一段落したので、GPS25000の位置情報をONにして付近のオフロードを探してみる。道後山への登山道があったがその前に、キャンプ場の奥のオフロードを下って行くと、草苅がなされた広場で行き止まり、水道施設もあるのでここもキャンプ場だろう。広場はフラットで明るいので、ベースキャンプ地をここに移動する事にして、登山道へ向かう。細いオフロードはガレ場になっているが、何とか走れる。段差で下回りをヒットさせながらも進んで行くと、熊笹が両脇からせり出し、突っ込むとズボンがずぶ濡れになりそうなので、ここでストップ。引き返す事にした。次は、この山の頂上付近にある東屋へ行ってみるべく、茅の生い茂る進入路に突っ込む。この道は東屋で行き止まりとなっていたので、写真を撮って引き返す。次は1kmほど下ったヘアピンカーブから分岐する林道だったが、入口にチェーンが張られ、一般車進入禁止の立て札があり、断念。近くには手頃な林道が無かったので、今日は雨が降るかも知れないので、早めに宴会を始める事とし、そのまますずらん温泉に向かう。途中で雨が降り出したが、少し濡れただけで温泉に到着。水曜日はほぼ半額の入浴料360円との事だったので、幸運な日に当たった。この温泉の湯温は少し熱く、長風呂は出来ないので、温めのジェット風呂にゆっくり浸かる。クロスカブさんはサウナと水風呂を交互に2回入り、悦に入っていたので、お先に失礼。後で聞くと、ジェット風呂も大浴場も堪能したようである。帰りに無料の大きなシシトウが1袋残っていたので、焼いて食べようと持ち帰る。再び山に登ってベースキャンプに到着。タープを片づけて、クルマを広場に乗り入れ、再びタープを張って宴席を整える。クロスカブさんは最近、近くに出来たモンベルで昨日買ったというテントマットをフロントキャリアから降ろして、寝床に敷いている。何でも大枚17,000円もしたそうである。高!私の言う事をやっと聞いてくれた。このキャンプ場の標高は1,075mなので曇り空という事もあり、至って涼しい。先ずは枝豆をアテにキンキンに冷えたキリンの秋味で乾杯。クゥ~。こりゃたまらん。続いて高知の酔鯨に移行しつつ、焚き火に掛かる。涼しいので火を焚いても汗は出ない。適度な熾きが出来た所でマルチグリドルを掛けおでんを煮る。酒は既に純米吟醸酒に移行しており、昨夜串を打った串鳥を焼いて行く。これがスーパーの焼き鳥と違って、ジューシーで美味い。〆はマルタイの棒ラーメンでお開きとした。クロスカブさんは一人用テントで、私はオートフリートップを上げて眠る。メッシュにして外気を取り入れたら丁度良かったのだが、夜中に突然大きなうめき声で飛び起きた。熊がやって来てクロスカブさんが襲われているのかも知れないと思い耳を澄ませていると、怪鳥のような声の主はクロスカブさんだった。天神峡キャンプでもビックリしたが、それはそれは人間の物とは思われないような気持ちの悪い断末魔のようなうめき声だ。ええかげんにしなはれ。誰もいないキャンプ場だから良いようなもの。他に人がいたらビックリして飛び起きて大騒ぎになるで。朝方になり、気温がどんどん下がり、寒さで目が覚めたので、テントのシートを全て締め切り、シュラフに首まで潜って暖まった。涼しいと言うより寒い。3シーズン用を持って来れば良かったと後悔した。翌朝6時に起床。外に出てみると辺りは雨が降ったように夜露でびしょ濡れだ。タープの下に格納していたカブも濡れている。雨音はしなかったのでやはり夜露だろう。クロスカブさんも起き出した。矢張り寒かったようで、毛が付いた冬用を持って来れば良かったと言っていたが、それはまだ早いだろう。しかし、テントマットは快適だったようで、ゴツゴツしなくて、良かったと喜んでいた。当たり前じゃ。ガスにマルチグリドルを掛け、ベーコンと卵を蒸し焼きにしてフランスパンに挟んでケチャップを掛ける。カット野菜の大盛りにコーヒーで、憩いの朝食をゆっくりと食し、撤収に掛かる。このサイトは水道施設があったが、最初少し水が出ただけで、後は出なくなったので、水タンクを持参して助かった。今日は午後から天気が崩れそうなので、道後山周辺の林道探検は見送る事とし、クロスカブさんの自宅辺りは既に雨が降っているとの事なので、クルマにバイクを積み込み家まで送る事にした。東城、新見、刑部、勝山、久世と走り、久世でSei-daku泡せ飲ムの白dakuラーメンを食し、クロスカブさんの家で110を降ろし、前回間違ったR429の休乢トンネルへの近道を地図に書いて貰い、軽くなったクルマで信号の少ない快走路を飛ばして帰着したのが3時過ぎであった。天空の林道はお預けとなったが、雨に殆ど遭わずにキャンプができたので、食材も無駄にならず、ゆっくりと楽しめたので良しとしよう。フレンディーに積み込んだカブ2台とキャンプ道具道後山キャンプ場の最初のベースキャンプ地道後山登山道の引き返し地点道後山登山道の帰り道東屋へ茅を分け入り進むカブ茅の道からキャンプ場方面を望むすずらん温泉温泉のロビーにあったシシトウビールの準備が整った宴会場ベースキャンプ地の全貌前菜のおでんメインディッシュの焼き鳥じっくりと時間を掛けて最高の焼き加減を追求する焼き鳥スープが少し少なかったラーメン屋根の下に駐めたバイクだったが夜露でびしょ濡れキャンプ場へのアクセス道路からすずらん温泉方面を望む
2025.09.05
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昨日は思わぬ落とし穴に嵌まってしまい、スーパー林道はおろか、オフロードキャンプも断念せざるを得ない状況から、JAFの助けにより復活を果たしたので、今日も予定通りスーパー林道を終点まで走り、別府峡、矢筈峠、京柱峠とトリッキーな道が待っている。午前5時30分、テント内が明るくなったので起床、空を見上げると雲1つ無い晴天だ。気温が低いので、辺りは夜露でびしょ濡れになっているが実に爽やかだ。ジムニーさんがバウルーで朝食のホットサンドを作ってくれたので、コーヒーと共に2ヶたいらげ、撤収にかかる。ファガスの森は既にスーパー林道の途中なので、これから終点までオフロードが続き、JB23の独壇場だ。普段なら登山客がクルマを駐めに来るのだが、今日は誰も来ない。出発前にオフロードバイクが1台通過しただけで、閑散としたものだ。月末の金曜日だからかも知れないがこんなに車両が少ないのは初めてだ。ファガスの森を後にして、徳島のヘソ、風の広場と走破するが、昨年カブで通った時と比べて路面は良く整備されている。所々に落石はあるが、クルマから降りて退かすような大きな物はない。この調子なら剣山トンネルを抜けた下り坂のガレ場も整地されているかも知れない。と楽観ムードであった。ジムニーさんは渓流のルアー釣りが趣味なので、沢があるとクルマを止めて目を輝かせていた。同じようなカーブを数え切れないほど回り、長いオフロードを堪能していると、軈てジロー笈の見える坂に差し掛かった。この坂を登れば山の家「奥槍戸」と剣山トンネルがあり、いよいよ佳境に差し掛かる筈であったが、工事現場から登って来た車高を上げて、オープンカントリーを履いた軽バンがJB23の前に入り、次の広いカーブで停止。愛想の良さそうな運転手が降りて来て、「実は~」と切り出す。何か嫌な予感。この人は奥槍戸の管理人で、「昨日の夕刻降った大雨で、この先の路面に土砂が流れ出して、通行不能になっているのを発見したので、先程通報したばかりだ。」と言うではないか。ジムニーなら行けるかも知れないので、見てみますか?と言うので行ってみる事にした。坂を登って行くと、遠くにそれらしき現場があった。クルマから降りて現場を詳しく観察すると、左側の谷から夥しい土砂や石が流れ出し、道路一面を塞いでいた。堆積した土砂の中央辺りは、水が流れたためにV字になっている。無理をすればJB23なら走破できそうであるが、右側はガードレールの無い、深い谷になっているので、もし車体が倒れたり、スリップしたら、谷に落下する可能性もある。土砂と瓦礫は谷に向かって斜めに堆積しているので、クルマだと右に大きく傾きながらの走行となるので、恐怖感は尋常ではない事が予想される。轍が1本あったので朝すれ違ったバイクのものだろう。バイクなら楽勝で抜けられるのにと思っていると、ジムニーさんは「行けると思うが、スタックするかも知れない。」と言うので、昨日の事もあり、命あっての物種なので、泣く泣く引き返す事にした。管理人さんは、引き返して直ぐの工事現場から通行止め表示のある県道295が通れるので、そちらから迂回したら国道に繋がると教えてくれたので、指示に従う。舗装はしてあるが、幅員の狭い木頭川渓流に沿ったクネクネ道を延々と下って行くと、ジムニーさんがまた目を輝かせる。時々止まって渓流釣りのポイントを確認するので時間が掛かる。下流まで降りて来ると、四季美谷温泉の看板が見えた。ここで初めて気が付いた。この県道はR195ではなく、R193に繋がる県道だ。と、言う事はスーパー林道西コース入口の近くまで引き返している事になる。地図を見て更に驚いた。スーパー林道からR195に繋がる道はこの県道295しかないのである。これは大きな時間ロスとなる。しかし、無いものは仕方がないので、R193、R195と繋いで、スーパー林道終点まで只管走る。やっと「高の瀬峡」の案内看板が出たので給油。スーパー林道終点を通り過ぎ、四ツ足峠に向かう。時刻は既に12時を回っているが、そのまま今日の第一関門である別府峡に入って行くと、ここも素晴らしい渓谷で、ジムニーさんの目がまた輝く。この林道は長い間、通行止めであったが、土木事務所に連絡して現在は落石が多いが通行可との連絡を受けているので、安心して突入する事が出来た。GPS25000の位置情報もここでON。狭隘舗装路ではあるが、予想に反して長い上り坂が続く、行けども行けども全て登りで、JB23のエンジンもかなり負荷が掛かっているようだ。かなり登って視界が開けたので、眺望してみると1,500m級の急峻な山肌に小さくガードレールが見えた。どうやらこの林道はあそこまで続いているようだ。JB23の水温計は大丈夫だが、頂上近くなったので、クルマを休ますために道路脇の東屋で昼食とする。今日の行程では、飲食店などは1軒も無いので、ガスバーナーとマルチグリドル擬きで卵入りのうどんを煮る。時間が押して来ているので、早めに食べて即出発。標高1,200m付近でやっと頂上となり、西熊渓谷に向かって下って行くと、林道がやがて県道217となる。217からGPSで探した脇道を使いショートカットで県道49に分岐して、再び山を登る。この道も狭隘だが舗装路なので、不安はない。曲がりくねった長い登り坂を900mほど登ると、県道は消滅し林道となり、頂上に到着。ここが矢筈峠だ。頂上からは矢筈山登山道があり、駐車場やトイレもあるので登山客も来るのだろう。第二の関門、矢筈峠はクリアできたので、記念写真を撮って林道を下る。暫く下ると分岐があり、右に曲がると三好からR439に繋がるのだが、何と!鉄ゲートが締まり、通行止めの看板が設置されていた。まさか!これは困った。ここまで来て通行出来ないとなると、引き返し?この道を引き返すとなると、かなり下って大回りして大豊に出るしか方策がない。とんでもない時間が掛かる。今日中に帰還が難しくなる事は明白だ。何か妙案はないかと1/25000の地図と睨めっこしていたらルート設定の間違いに気が付いた。ルート設定では閉鎖されている林道を通って京柱峠に着くようになっていたが、設定間違いで、この道は同じR439に繋がるのだが、京柱峠ではない。京柱峠より数キロ東で合流するようになっていて、分岐を左に曲がった林道が京柱峠に繋がる道だった。助かったと思わず安堵した。しかし、この林道は入口からオフロードだ。閉鎖されていなけば良いが、と祈りながら進む。オフロードだがフラットなので走りやすい。鹿の出迎えを受けながら進んで行くと、前方に軽トラが見えた。どうやら通行出来そうである。やれやれである。軽トラについて無事京柱峠に到着。第三の難関を突破したので峠で記念撮影。この峠は徳島から高知まで延びる四国で一番長いR439の高知県大豊市と徳島県三好市の県境にあり、眺望も良好である。ここからは東に進路を変え、四国山脈の尾根伝いに走るのだが、国道とは言え狭隘路は変わりなく、かなりトリッキーだ。最後にもう一つ懸念がある。事前に道路情報提供システムで調べたら、この先で県道32号に分岐するのであるが、その手前で工事のための通行止めが行われているようで、1時間の通行止めの後10分の通行時間が設けられているのである。予めその時間帯表を写メしてきていたので、確認してみると通行止めの最後は4時20分となっており、現在の時刻は4時過ぎなので、現場へ到着の頃は通行止めは解除されている筈であるが、もしも、夜間は通行止めだったらアウトである。反対の大豊方面も通行止めが2箇所あるので袋小路で逃げられない。タイトな道を更に進むと問題の通行止め箇所にやって来た。赤い旗を持った警備員が立っており、停止を求められると思いきや、片付けをしている最中だったが通してくれた。やれやれである。これで今日中に帰還出来そうである。東祖谷で県道32に分岐、久し振りに車線のある普通の道を走ると移動距離が早く感じるし、楽ちんである。それにしても、ここまで約300キロほど走ったが、工事用信号を除いたら1つの信号もなかった。四国の山間部は素晴らしい。祖谷のかずら橋を通り、西祖谷谷でR32に向かわず、敢えて時間は掛かるが最短距離の県道32号を池田方面に直進して祖谷渓谷を走る。初めて走った道であったが、この道が凄い。急峻な山に囲まれた祖谷渓谷は100mとも200mとも思える直角の絶壁が遙か下の川まで続いており、岩肌を縫うように走る道は所々コンクリートでオーバーハングが造られている。もしもこのコンクリートの支えが崩落したり、誤ってガードレールを越えてしまったら、あの深い谷に真っ逆さまだ。車窓から覗いて見るだけでも足がすくむ。こんな恐ろしい崖が数キロにも及ぶのだ。もし、地震が来たら、大雨が降ったらと思うと早く抜けたい衝動に駆られる。山城町でR32に合流して更に、綾歌町でR438に分岐、やっと坂出ICに辿り着き、瀬戸中央道を75キロで走って、午後7時過ぎ無事帰還する事ができた。今回は、なかなかハードな行軍であったが、ジムニーさんは四国がたいそう気に入り、来年はスーパー林道でキャンプしながら渓流釣りを行うと言っていた。明くる日、妻にJB23転落事件を話したら、レスキュー時の動画を撮れば良かったのに!と違う意味で叱られた。国道を私が運転した時にドラレコがあるのに気づいたが、30分で上書きされるとの事。衝撃を感知した一瞬は残っているかも。気が付いてSDカードを抜いておけば、転落の一部始終をYouTubeに上げれば再生回数が稼げたかも。まぁ。それよりも無事で帰ってこれた事が何よりであった。朝食のホットサンドとコーヒーファガスの森で出発準備が整ったJB23徳島のヘソ到着ガスが流れ山容が美しい徳島のヘソ徳島のヘソで見つけた小さなモミュメント風の広場風の広場からの風景スーパー林道の路面状況山肌が崩れ杉が落ちて来た崖美しいジロー笈前方に見える崩落現場崩落現場の瓦礫崩落現場を歩いて渡る奥槍戸の管理人別府峡の山頂付近でうどんを煮る西熊渓谷から四国山脈を望む矢筈峠頂上矢筈峠に設置されていた看板京柱峠に続くオフロードの林道京柱峠京柱峠から大豊方面を望むR439京柱峠の県境を示す看板祖谷渓祖谷渓谷
2025.09.02
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今年の夏は剣山スーパー林道をSUZUKIジムニーで走る計画を立てていた。何年も前からトリッキーな道が好きなジムニーさんが一度走ってみたいと言っていたので、3型のJB23 のジムニー(以下JB23)で8月28日~29日にかけて決行した。ジムニーさんは四国の林道は全く走った事がないので、ルートは全てこちらで計画し、今回はナビゲーション役に徹することにした。28日、迎えのJB23にキャンプ道具を積み込み午前8時過ぎに出発。瀬戸中央道を75キロで走っていると、小さな段差があり、通り過ぎたとたんに前輪の横揺れが始まり、もの凄い音と共に車体が揺れて、ハンドルが暴れ出した。ハザードを点けて減速するもなかなか収まらない。40キロ程に落として暫く走ると段々と収まって来て、普通に走れるようになったが、ビックラこいた。話しには聞いていたが、この現象は凄まじい。何でも時速80キロで走行すると前輪から共振が起こるようだが、80キロに届かなくても段差があるとそれを切っ掛けに共振する事もあるようだ。昨年はこのJB23で北海道に1ヶ月ほど釣りとキャンプ旅行に出掛けたが、共振するので北海道では1度も高速を使わなかったそうである。80キロ以下で普通の道を走るには何の問題も無いので、坂出ICが待ち遠しい。この共振現象は古いジムニーの持病で、よく出る現象で、酷い車体に当たると新車の時から出るものもあるらしい。ディーラーに持ち込んでも完全に直るという解決方法は無く、専門店の腕に賭けるしか無いとの事。特に足廻りを改造をしたり、タイヤがすり減ったりすると出やすいようである。共振の話しで盛り上がり、瀬戸大橋を大型トラックに抜かれながらも坂出ICで何とか恐怖の高速から脱出して、R11からR438へ分岐する。この国道は美馬ICのあるつるぎ町まで続きR192に繋がる。R192は吉野川沿いを徳島に向けて走る道路で、山川町でスーパー林道に向かうR193に繋がる。坂出からは快調であったが、2速から3速のギア比が離れているので、坂道で一旦エンジン回転を落とすと登らなくなる。特にエアコンの負荷が大きくONにすると忽ちパワーを奪われるので、ターボが付いているとは言え登り坂は相当キツい。登り坂と高速走行は苦手だが、26万キロ走ったエンジンは今でも絶好調で異音も一切ない。サスはスプリングとダンパーを4本供交換しており、少しのリフトアップがなされ、タイヤはすり減っているとは言え、1インチ大きなオープンカントリーを履いている。午前11時、山川町のマルナカに到着。本日の夕食と明日の朝、昼食の買い出しを行い、少し早いが近くの「らーめん福福」で昼食とした。味はまずまずだったが開店直後の1番乗りだったので、エアコンをつけたばかりの店内は蒸し風呂状態だ。さっさと食べて退散だ。ここからはR193を神山方面に向けて南進する。峠越えで標高も上がって来たので、エアコンを切ってパワーを稼ぐ。スーパー林道の起点は上勝町なのだが、旭丸峠まではコンクリート舗装が施工されていて面白くないので、オフロードの南山林道を抜けて起点と旭丸峠の中間地点付近のスーパー林道東コースに出て、旭丸峠からR193を通り、雲早トンネルを抜けて岳人の森キャンプ場でキャンプをする予定であったが、盆の振替休日で29日まで休みとの事なので、南に下りスーパー林道西コースに分岐して、8キロほど走りファガスの森でキャンプをする予定である。神山町に入った頃を見計らってGPS25000の位置情報をONにして印刷した国土地理院1/25000の地図の両方で位置を確認しながら南山林道入口をピンポイントで探し当てる。入口は民家のと畑の隙間にあり、かなり細い。普通に通過すれば見逃してしまいそうな道幅だが、JB23なら問題無い。林道はいきなり高度を上げて行くが、舗装路なので安心だ。かなり登り、神山の町が見下ろせる開けた所からはオフロードに変わり、更に登って行くと山の中に突然悲願寺が現れる。こんな山奥にお寺があるのが信じがたい。確かに地図にも載っている。この辺りは分岐が多くGPSが頼りだ。悲願寺を回り込み更に進むと、石があちこちに散らばる様相を呈してきた。軈て野間川林道と思われる分岐に来たので、地図を確認しながら更に登って行く。野間川林道は若い頃ニッサンテラノで走った事があるが急坂の酷いガレ場だった事を思い出す。この辺りからGPS25000のポイントが地図の道から大きく逸れ始め、軈て反応しなくなった。山が深いので木々に阻まれGPSの電波が届かないのであろう。小雨も降り出し、落石や倒木も増えて来だした。クルマから降りて前方を塞ぐ倒木を持参したナタとノコギリで除去しながら、クルマを進める。大きな石は力技で脇に退ける。クルマに乗っては降りの繰り返しだ。かなり登って、やっと開けた所に来たので助手席に乗って、前方を見ていると右から杉の枝が大きく張りだしているのが見えた。JB23のギアは4WDのLowレンジに入れてゆっくりと走っているので何も問題無いように思えた。杉の手前まで来ると路面はシダに覆われおり、枝を避けるべくハンドルを左に切って避けようとしたその瞬間、一瞬何か茶色い物が見えた気がしたとたんに激しい衝撃が起こった。何がなんだか分からない内に今度はフロントが浮き上がり、ゆっくりとスローモーションのように車体が左に傾いて来た。ジムニーさんが見上げるような所にいる。このまま左に横転するのだろうと思いながらも何もする事が出来ない。すると傾きが何とか止まって車体が静止した。エンジンは掛かったままで高回転で回っていたので、先ずはエンジンを切って貰い。脱出を試みる。ジムニーさんが重いドアを開けて外に出るが私は自力では這い出せないので、手を握って引っ張って貰って何とか脱出。一体何が起こったのか確認してみると、杉の枝の先は運悪く、水が流れて崖が崩落して深さ1mほどの大きな穴になっていた。その穴に左のフロントタイヤが落ちて、アクセルを踏んでいたものだから、左のリアタイヤが踏ん張ってフロントを持ち上げたが脱出するには穴が深すぎたのでそのままスタック。右のリアタイヤが辛うじて路面に残っていたので車体が左に傾いたが、横転寸前で左のリアタイヤが支えとなって停止したという顛末だ。全輪とも穴に落ちていたら穴の下に生えている杉に当たって止まるか、運が悪かったら杉を支点に回転して、バックで崖に落ちてしまうところだったかも知れないので、この状態は最悪ではないと思われた。転落時はいきなりだったのでビックリしたが、以外と恐怖感はなく、クルマが回収出来るのかという不安の方が強かった。先ず最初にした事は2人してこのビッグスクープの写真を撮る事だった。バシャ、バシャと何枚も撮って、現状確認を行う。路面に設置しているのは左前輪と右後輪、右前輪は1mほど浮き上がり、左後輪は穴の中だ。試しに宙に浮いた右前輪に乗って体重を掛けてみたがびくともしないが、幸いな事に両前輪は穴から出ているので、前に引っ張れば脱出は出来そうである。しかし、生憎ロープもウインチも積載していないので、自力で引き揚げる事は不可能である。JAFを呼ぶにもこんな山奥のオフロードに来てくれるとも思えない。第一普通のレッカー車は入れないだろう。当然圏外なので電話も通じないので、歩いて繋がる場所まで移動して、取り敢えずJAFに電話してダメなら、明日ハンドウインチとワイヤロープを手配して貰って、フレンディーのレスキューを頼もうと思いながら、2Lの水を持って林道を下ったのが午後2時頃だった。JAFがダメならキャンプ道具と食料はあるので、クルマの脇で野宿を覚悟していた。500mほど歩いて下ったら、電話の電波が1本辛うじて立ったので、JAFに電話して車体の状態を伝えるとレスキュー可能との朗報が届いた。GoogleMapで現在の緯度、経度を調べて連絡をしてくれとの指示に従い、東経134.3434780、北緯33.94260330の情報を伝え、クルマは林道の登りに向いているので、旭丸峠側から入って来て欲しいと付け加える。これから出動するので、1時間30分ほど掛かるとの事で一安心した。1時間ほど暇を潰し、クルマまで帰って、その先の様子はどうなっているのか検分に行ってみたら、谷から流れた土砂や流木でJB23なら通過出来そうだが、レッカーは無理だ。その先に進んでみたら、今度は灌木や草で道が塞がれていた。地図上では舗装路であろう場所まではまだ数キロはありそうなので、急いで山を下ってJAFに訂正電話を入れるとレスキューは悲願寺の下付近まで来ているという。地元のJAFなので、道は熟知しており、旭丸峠からはアクセス出来ないと判断したのだろう。何とか光明が差してきた矢先、妻から突然シンクの配水管が詰まって水が抜けないとの電話。U字パイプの外し方を教えて一件落着。何時もこうしたものだ。悲願寺の下辺りにいるとの電話から暫く待つも一向にレスキューのエンジン音が聞こえない。道を間違えたかと少し不安になったが、更に待つと電話が掛かり今、野間川林道と思われる分岐点まで来たと言うので、分岐の指示をしたのだが、移動スピードが余りにも遅い。時刻は既に4時30分を回っているが大丈夫だろうか?こんなに遅いとなるとやはり小型のレッカー車で来ているのだろうか?しかし2WDでは無理な気もする。仕方が無いので更に待つと私には聞こえないが、ジムニーさんがエンジン音が聞こえるという。やっと助けが来てくれたかと今か今かと待つが、車影は一向に見えない。暫くすると黄色のフォグランプが見えて来た。やって来たレスキュー車は古いJB23一台だ。しかも、ウインチも装着しておらず、タイヤはノーマル。オートマ。若い兄ちゃんが1人で運転して来た。大丈夫かえ?レスキュー車を先に行かせ付いて歩くが、歩くよりも遅い。なるほどこの速度なら時間は掛かるわ。現場に到着して脱落車の横を通り抜け、牽引ロープを掛けてゆっくりと引っ張るとフロントが少し下がったところで、ジムニーさんが乗り込み、エンジンを掛ける。そのままジワジワ引っ張ると左の後輪が路面に着地。何と呆気ない事か。時間にして10分足らずのレスキューであった。あれほど派手に穴に嵌まったにも拘わらず、引き揚げられたJB23を調べてみるも、左のサイドガーニッシュに引っ掻き傷が僅かにあるだけで他の傷は皆無であり、下回りを打った形跡もない。エンジン、ミッション、ブレーキ全て異常なし。やっぱりラダーフレームのジムニーは凄い。頑丈である。レスキューの兄ちゃんはJAFの下請けの自動車会社の従業員で、「たまたまアドベンチャーが好きな自分がいたからレスキューに来た。他の者は誰も来ないでしょう。地元だが、こんな山があるのは知らなかったし、初めて来た。このレスキュー車で引き揚げ出来なかったら、人だけ麓に乗せて帰るつもりだった。何かの修行ですか。」などなど話して我々が先に山を下った。振り向いてみるもレスキュー車はもう見えない。あのスピードで走るなら帰る頃には真っ暗になってしまうだろうと思いながらも、神山町に向かって下って行く。R193に乗る頃には薄暗くなって来たので、ライトとフォグランプを点けて、山を登り岳人の森の前を通り、夜のスーパー林道を激走して、ファガスの森に到着したのが、午後8時前。誰もいない真っ暗な道路脇の草地にテントを張って、焚き火を始めたのが、9時を回っていた。今日は注意不足のために大惨事に見舞われたが、JAFの兄ちゃんのお蔭で最悪な事は免れ、時間はずれたが予定通りの行程を完結する事が出来た事は有りがたい事である。無事生還を祝し、ピータン豆腐をアテに冷えたビールを飲み干し、エビのアヒージョで3合飲んで寝た。標高1,200mはクーラーも何もいりません。12時には明日のスーパー林道と難所の矢筈峠と京柱峠の走破を夢見ながら眠りについた。らーめん福福オフロードになった南山林道林道から望む神山の町薄暗い林道落石を避けながら走るJB23段々と倒木や障害木が増えて来る林道最深部崩落の凹みに嵌まったJB23運転席からは空が見える角度首の皮1枚で転倒を免れている車体大きく宙を舞うフロントタイヤジムニーで牽引されるJB23剣山スーパー林道東コース入口焚き火をしても暑くないファガスの森絶品のピータン豆腐
2025.08.31
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見た目ではTY125のリアアルミホイールにTLM50のハブとスポークを組めそうだったので、予備のハブを使用する事にした。このハブは部品取りの3号機に付いていた物を外して塗装しておいたものなので、手間が省けると思いきや、ハブベアリングに指を突っ込んで回してみたら、両側ともゴリゴリとした感触が伝わって来た。ベアリング逝っているようなので、カスタムジャパンに注文した。ベアリングを外すにはアンカーボルトがあれば外す事が出来そうであるが、フロントハブのベアリングも交換しようと思うので、この際なのでamazonで安物ベアリングプーラーセットを2,319円で購入してみた。早速、リアハブで試してみると、強度は十分であるが安物だけあって足の長さが短く、足をベアリングの外側3ミリ程の縁に掛けるしか方法が無い。足に引き抜くベアリングが当たらないようにセットしてナットを締めて行くが、固くてどうにもならない。圧入されているとは言えプーラーを使用すれば簡単に外れる筈であるが、抜けて来ないので、ハブを寝かせてチャックにメガネレンチを掛け、ナットにスパナそれに長パイプを差し込み力を掛けると、やっとゆっくりだがナットが回った。ベアリングを抜いてみると、錆が出ていた。どうやら錆で固着していたらしい。交換して正解だった。反対側はすんなりと抜けたので、冷凍庫で冷やしておいた、新品ベアリングを打ち込む。外径32ミリのベアリングは21ミリのソケットで打ち込む事ができたのだが、外径37ミリのベアリングは丁度良いソケットがなかったので、ストックナットを探してみたらドライブスプロケットを締めるナットだろうか、36ミリのピッタリサイズのナットが出て来たのでこれを使用して叩き込んだ。準備が整ったので、いよいよ36本のスポークをハブに通し、組み込みを行おうとしたが、これが中々上手く行かない。スポークが暴れないようにマスキングテープで留めてもみたが、スポークが折角綺麗に塗装したホイールに接触し、傷を付けてしまったので作業を中止して考える。やっぱり面倒でもホイールを重ねて移動する方式にすると絶対にホイールを傷付ける事はないので、TLMのホイールからスポークを全て除去し、予備のハブに塗装したスポークとニップルを通し、組み付ける。スポークの先が当たってもどうせ捨てるホイールなので気にならない。組めたところで、TYのホイールを上に重ね、4段重ねになっているスポークの上側から順番に移動して行く。この方法だと、スポークの位置がハッキリしているので、ホイールを傷付ける事はない。全て移動したら移設完了である。不安だったスポーク穴の角度もピッタリだ。メーカーの異なるホイールとは言え、この辺りは同じ仕様で作られているのだろう。移設したニップルの辺りをよく見てみたら、ホイールとの間の隙間が少し広いように感じた。TYのニップルにはニップルワッシャが付属していたのだが、必要ないと思い省いていたのだが、よく考えてみるとホイールもニップルもTYの物なので、ワッシャーは入れた方が良いに決まっている。ニップルワッシャーはTLには付いていないが、TYには付いている。このワッシャーは何のためにあるのだろうか?ニップルとホイールとの間の隙間から水が浸入するのを防ぐためだろうか?良く分からないが、調べて見ても自転車用はあるがあるがバイク用は売られていない。YAMAHAだけが特別なのであろうか?外しておいたワッシャーをタンククリーナーで錆落としを行い、塗装後もう一度全てのニップルを外して組み込んでやっとリアホイールの完成である。次は振れ取りを行い、タイヤのサイズを決めるだけに漕ぎ着けた。ダストシールを外したハブ中華製ベアリングプーラーやっと抜けた錆が目立つベアリングジャストサイズのナットとソケット組み込み前の部品TLのホイールに重ねたTYのホイール移動が完了したスポーク、ハブ塗装が終わったニップルワッシャー振れ取り作業
2025.08.28
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穴開きが発覚したリアホイール。代替え品をヤフオクかメルカリで探すしか手立てがないと落胆し、諦めていたが、どうせ探すならフロントと同じアルミホイールに交換したくなった。このTLM50/2号機のフロントホイールはサイズが同じという事で、TLR200のアルミゴールドホイールに交換しているので、リアも合わせてゴールドのアルミにしたいと言う訳だ。アルミホイールならドンキーベースの天井からTY125のアルミホイールが前後2セット吊ってある。早速降ろしてリアホイールのリム幅を計ったらTLM50と同じ1.85/18であった。しかし、リム幅は同じでもHONDAとYAMAHAである。ハブが全く違うので当然スポーク長が異なるためニップル穴の角度などの違いがあるものと思い、TLMのホールに重ねてみたらニップル穴の角度は全て同じように見える。ニップルを外してみるとスポークの径もネジピッチも同じだ。ハブとスポーク長は異なるが、ホイールだけ使えば、ひょっとして取り付け可能?一縷の光明が差して来た。残るはスポークとニップルだ。TLMの鉄ホイールに付いているニップルを全て外す事が出来れば、スポークは錆落としの上、塗装して再使用、ニップルはTY125の物を使用すれば何とかなりそうである。鉄ホイールからスポークを外すべくニップルを緩めようとするが、まともに緩んだのは3本だけ。残りはびくともしない。以前はニップルレンチを使用してニップルを緩めていたが、カブのニップルを緩めるために買った極小コンビネーションレンチセットが思いの外使いやすかったので、今回もコンビネーションレンチを使用するTLMのニップルには6ミリがジャストフィット。ニップルレンチはあまり力を掛けると外れる事が多々あるが、コンビネーションレンチだとガッチリ咥えて外れる事は無い。グリップの長い6ミリスパナを使えばもっと楽に外せる。コンビネーションレンチでも無理なので、1本1本バーナーで炙ってみるが緩む気配がないので、更にニップルとスポークが真っ赤になるまで炙ったらやっと緩んだ。それでも手強いニップルが3箇所あり、これはネジの箇所から3本供折れてしまった。36本の内3本が欠損。その内アウターが2本、インナーが1本だ。TY用のスポークは使えないが、他にも予備のスポークがストックしてあるので探してみたら、何とTLM50と同じサイズで2種類の首の角度のスポークが出て来た。何の車種の物かは記憶にないが、錆びも少なく使えそうである。本数を数えてみたら、31本。5本足らないので、鉄ホイールから程度の良さそう物を外す。スポークの錆取りを行うべく、安い錆取り剤を探していたら、エーゼットのタンク錆取りクリーナーが期間限定で一人1本1L送料込み1,870円で販売されていたので即購入。通常の半額だ。タンククリーナーは希釈して50°ほどにして浸けると効果があるが、湯を沸かすのが暑いので、常温で3日間ほど放置したら錆は綺麗に除去され、鉄色が甦った。タンククリーナーは防錆効果もあるので、このまま使用するか塗装するか迷ったが、亜鉛のジンクスプレーを吹く事にした。吹き終わって色目を見たら濃いグレーで今一つだったので、1号機のリアと同じく缶スプレーのシルバーを吹いた。TYのアルミホイールはナイロンディスクで汚れを落とし、ゴールドで塗装後、クリアを吹いた。これで上手いこと組めたら、リアもフロントと同じ軽くて綺麗なホイールなるが果たしてどうだろう。TY125のリアホイール錆びていたが何とか緩んだスポークとニップルスポークを外したホイールアルミ腐食と汚れが酷いホイールエーゼットのタンク錆取りクリーナーに浸けたスポーク錆び除去後のスポークジンクスプレーを吹いたTYのニップルジンクスプレーを吹いたスポークジンクスプレーの上からシルバーを吹いたスポークとニップルゴールドに塗装したTY125のリアホイール傷は残るが美しく仕上がったホイール
2025.08.26
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大山環状道路周辺には幾つもの面白そうなオフロードがある事はクルマで通る度に確認し、何時かはトライアルバイクで走りたいと何年も思っていたところ、今夏の異常なまでの酷暑から逃避すべく、涼を求めて大山のオフロードを走り、車中泊を満喫する事にした。観光客の多い盆期間が終わった8月18日からなら人もクルマも少ないだろうと、満を持してその日を待ったが、余りの暑さに蒜山、大山地域は午後から連日の雷雨が続き、延び延びになっていたのだが8月22日、雷雨が止まった間隙を縫っての決行と相成った。午前8時、トランポ仕様にセットしたフレンディーにフロントフォークのオイルシールを修理したばかりのTLR200を積載しての出発だ。途中、中庄のハローズで食材を調達していて、ハッと気がついた。凍らせた缶ビールは持って来たが、酒を忘れている。危ない!危ない!今夜の夕食は350mlのビール1本で凌がなければならない所だった。凌げる訳がない。追加で大吟醸生原酒360mlと賀茂緑200mlを買ったのは言うまでも無い。食材を冷蔵するために今日持って来た40年物の安物クーラーボックスの保温材は恐らく発泡スチロールだろうから、保温力は期待出来ないので、たまたま何処かで貰ったソフトクーラーボックスの中に入れてみると、幅、奥行き、高さ全てピッタリだった。二重装備の威力は如何なる事だろうか?今回はなるべく標高が高い場所で車中泊する予定なので、大山の大観望辺りか鏡ヶ成辺りを候補地に挙げた。アプローチは蒜山からとし、時間は掛かっても最短距離で走る事にした。総社=豪渓=吉備中央町=巨瀬=豊永赤馬=刑部=新庄村と幾つもの峠を越えて蒜山に到着したのが、11時前だった。そのまま、蒜山大山スカイラインを進み、鏡ヶ成に到着。ここにはキャンプ場もあるが、蒜山や大山のキャンプ場はリゾート地とあって何処も高価なキャンプ場ばかりで、オートキャンプ場だとビジネスホテルに泊まれる位の勢いである。こんな所には泊まる気にもならないので、周辺を偵察すると、休暇村奥大山前には綺麗な芝生の広場があるも、ここではキャンプは出来ない雰囲気だ。駐車場は5箇所ほどあるが、アスファルト舗装で味気ないので、倉吉方面の適地を探してみるも、バイクを降ろし車中泊出来そうな場所は見つからなかった。仕方なく、鏡ヶ成に舞い戻り更に物色すると、スキー場ロッジの隣に平坦な駐車場と草地があるのを見つけた。道路からはあまり見えない場所で、ロッジの屋根でそこそこ陰もある。標高はGPS25000によると925mで申し分ない。早速TLRをクルマから降ろし、オフロード探索の準備に掛かる。オフロードを走るにはなるべく軽装備にしたいので、必要な物と小サイズのペットボトルは新調したウエストバッグに全て収納。クマ除けスプレーは腰のベルトに通した。靴はラグソールのツーリングに使っているハイカットタイプだ。ティグラのスマホフォルダーはTLR125Sから移設して、ハンドルに取り付けている。ゴソゴソとやっていたら、丁度昼になったが、あまり空腹感がないので、昼食抜きで先ずはスキー場の滑走口のリフトまでの急坂を登ってウォーミングアップを済ませ、事前にGPS25000で調べておいた蒜山のR482から県境沿いに鬼面台に繋がる林道にアタックと思いきや、いきなり入口で許可車以外進入禁止の看板が立ちはだかる。一番楽しみだった林道なので出鼻を挫かれた恰好であるが仕方が無い。R482からは大山方面に幾つもの林道が延びているので、1つ1つ確かめてみる。カーナビの地図では表示されない林道入口もGPS25000ならピンポイントで教えてくれる。素晴らしい。これはもう林道探索の必需品だ。しかしである。林道入口は分かるものの、入口は全て格子状の鉄線で閉鎖され、入山禁止〇〇区長とか、一般車乗り入れ禁止の立て看板が設置されているのだ。どういう事だ。折角大山の林道を楽しもうと2時間半も掛けて遙々大山くんだりまでやって来たのに…。色々考えるに、オフ車やバイクが入山すると、道路を荒らしたり、事故を起こしたりするので、通行禁止にしているように思える。また、イノシシ除けの意味合いがあるのかも知れないが何とも寂しい限りだ。それならば、反対の山側から下ったらどうかと思い、大山環状道路まで登ってみたが、こちら側からも入山出来ないように閉鎖されていた。手も足も出ないので、諦めて奥大山の木谷沢渓流へ涼みに行ってみる事にした。暑いので木陰にバイクを駐めて、歩き出そうとしたその時、とんでもない事に気が付いた。ベルトに通して右の腰に付けていた筈のクマ除けスプレーが無くなっているのだ。何で?どうして無くなっているのか理解するまで、数秒掛かった。腰元をよく見てみると、ベルトのバックルが外れ、だらしなく両側に垂れ下がっているではないか。スプレーをベルトに通した時にバックルをベルト穴にシッカリと通していなかった?そんな事ってあるのか?しかしそうとしか考えられない。ベルトも満足に締める事が出来ないようになっては、もうバイクどころの話しではない。老化現象が始まって来ているのだ。その内、服も反対に着るようになるのだろうか?しかし、鏡ヶ成からここまで相当な距離を走っている。草に覆われた行き止まりの林道も走ったし、地図の確認のためにあちこちで止まったので、落とした感覚が無い以上、場所を特定する事は不可能である。これから引き返して走った場所を確認するには途方も無い時間が掛かる上、既に誰かに拾われているかも知れない。もっと言えば、出発地点のクルマの辺りに落ちているかも知れない。落としたスプレーはamazonで大枚8千円も出して買った命綱だったので、大いに悔やまれる。がっかりである。今日はそもそも酒を忘れるという大失態を犯している上にこのザマだ。涼しさ一杯の木谷沢渓流の見学もそこそこに一抹の期待を込めて、ベースキャンプまで急いで帰る。クルマの周辺を探したが、ブツは見当たらない。もう一度スキー場のリフトまで登ったが見当たらない。もう紛失確定だ。ふてくされて、早々に酒でも飲んでやろうかとも思ったが、折角TLRを運んで来たのだから、関金方面の林道を探してやろうと思い県道45号を下って行く。脇道にそれGPS25000で探した林道に行くも、ここも入山禁止の看板が立ち塞がる。更に山を下ると林の中から突然大きな獣が出て来た。クマかと思ってドキッとしたが、子連れのイノシシ5匹だった。こう言う現れ方は心臓に悪いデス。更に下って県道45号に合流。次の林道入口を探し当てるも、50mも走らない内に草が生い茂り走行不能。今日は失態続きなので、これ以上探索を続けてもろくな事が無さそうだし、ここで切り上げてベースキャンプに帰る事にした。今日のTLRの調子は、エンジンの掛かりは良いのだが、アイドルスクリューを上げても、アイドリングが長続きしないので、パイロットジェットの詰まりが少しあるのかも知れない。また、リアブレーキの効きがすこぶる悪いので、これは分解して確認する必要がある。4時過ぎに無事到着。鏡ヶ成は雲が広がり太陽が隠れているので、吹く風も爽やかだ。道路の温度計は24℃を表示している。エアコン無用で実に気持ちが良い。コーヒーを淹れてまったりと夕日が山に懸かるのを待って、夕食の準備だ。今日はクルマなので、コールマンの椅子とキャプテンスタッグのテーブルも用意しているので、リラックスできるが、キャンプ場ではないので、焚き火は出来ない。ガスバーナーにマルチグリドルを掛け、先ずはホタテを焼く。次はクロスカブさんに正しい鶏のステーキを会得して貰うために、鶏のモモ肉を焼いてLINEで送る。次はジャガイモのスライス焼き、最後は定番のうどんで締めた。酒と料理が無くなったところで、ぼっち宴会は終焉を迎え、オートフリートップに潜り込む。テントの網から涼しい風が吹き込んで快適に眠る事ができたが、明け方になると急に冷え込んで、シュラフを肩まで掛けなければ寒いほどだ。気温は20℃を切っていると思われる。標高925mは伊達ではなかった。午前5時、夜明けと共に起床。車内のシンクで顔を洗い、朝食の準備に取り掛かる。ベーコンと卵を焼いて葡萄パンに挟みカット野菜とコーヒーと共に食す。朝の爽快な気分を満喫していると、米子からというバイクの一団がやって来た。カタナ、隼を始めとする総勢6台。トランポ仕様のフレンディーが珍しいようで、見物しながら暫し歓談。毎日午前8時になると休暇村の職員が作業に来るので、ここにクルマを置いていたら、移動を指示されるとの事なので、7時には退散。時間に余裕があるので往路と同じ道を逆方向からの帰宅となった。幹線道は避ける道なので、信号もクルマも殆ど無く快調に走る事ができた。北房辺りでエアコンを入れたが、修理したエアコンの効きもまずまずであった。オフロード走行が出来ず、消化不良になった車中泊ツーリングであったが、涼しく快適に過ごせた事と、バイクと車中泊両方が楽しめたので、良かったという事にしよう。鏡ヶ成湿原へのアクセス道スキー場滑走口からの眺望入山許可証が必要な林道悉く封鎖されている林道進入不能になっている林道奥大山スキー場スキー場の反対側にある木谷沢渓流クマ除けスプレーの紛失が発覚した現場木谷沢渓流を流れる冷水鏡ヶ成の気温を表示するスカイラインの温度計ベースキャンプに帰着したTLR200ぼっち宴会の会場設営が終わったベースキャンプ観光客は全て引き揚げぼっちになったベースキャンプ日も暮れ掛かり酒宴が始まったベースキャンプ本日のメインディッシュ鶏のモモ肉ステーキジャガイモのスライス焼き意外と風に強い中華製ガスバーナー〆のうどん早朝、気温が低いために真っ白に曇ったフロントガラス本日の朝食
2025.08.24
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TLR200を久しぶりに走らせたら、左側フロントフォークからオイルが漏れだした。オイルシールの劣化が原因だとは思われるが、このフォークは平成23年にオイルシールを交換しているで、14年ほどしか経っていない。長い間サイドスタンドで左に傾けて駐めていたからだろうか?それとも14年も経てば自然劣化して来るのだろうか?よくは分からないが、蒜山・大山車中泊ツーリングに間に合うように修理の必要に迫られた。ストック部品は全て覚えていないので、在庫があるにも拘らず、再購入してしまう事もあるので、在庫の箱をひっくり返して調べて行くと、何時買った物か全く記憶のないHONDA純正らしきオイルシールとダストカバーのセットが1袋出て来た。HONDAらしきシールは全て剥げて部品番号が見えないので車種を特定する事はできない。インナーチューブ径とシールの内径をノギスで測ったらほぼ同じ36ミリであったので、TLR200かTLM220のものと思われるので、これを使用する事として、フォークオイルは少し使用したYAMAHAのサスペンションオイルの1L缶があるので、直ぐにでも作業が開始できる。左のフォークはブレーキとスピードのケーブルが取り付けられているので、留め具を外す手間がかかる。フロントフェンダーを外して、アクスルシャフトのナットとトップナットは予め緩めて置き、ホイストでフロントを吊る。フロントタイヤを外して、3本のフォークボルトを緩めると、フォークが下に抜けてくる。外したフォークを横に寝かせ、六角のソケットボルトに6ミリのレンチを突っ込み電動インパクトの一撃で緩める。中のオイルを抜きながらトップナットを外すと赤いフォークオイルが出て来た。あまり乗っていなかったので、予想通り14年前のオイルは殆ど劣化していない。インナーチューブを抜き取り、アウターチューブの中を覗いて見るも綺麗なものだ。スクレーパーでダストカバーを押し抜き、スナップリングを外すのだが、スナップリングブライヤーの先が細いので、大きめのスナップリングの穴から滑って掴めない。14年前はどうしたのだろうと考えたが思い出せない。そういえば随分昔に買ったプライヤーがある筈と思い探したら出て来た。先の太さは丁度良いが、リングを縮めるにはプライヤーのグリップを開く側に逆に広げなくてはならない。それでも穴の大きさにピッタリ合った先端なので何とか外す事ができた。他に工具は無いので前回も恐らくこのプライヤーを使ったのであろう。次はいよいよオイルシールだ。アウターパイプの縁に養生のためのチューブの切れ端を置いて、スプーン型のタイヤレバーで抉ると抜けた。パイプに当たるシール面は少し茶色に変色していたので、スナップリングのサビが落ちて来たのであろう。アウターチューブのシールが当たる面を、触ってみたら少しザラついていたので、ボンスターで磨いてバックアップリングと共にパーツクリーナーで洗浄しておいた。中のパーツも全て綺麗なままだったのでこれ以上は分解せず、オイルシールの打ち込みに掛かる。シールはHONDAの刻印や数字が刻印された面が外側に来る。HONDAの刻印は極端に小さいので天眼鏡がないと見えないレベルだ。TLRの場合はインナーチューブには何も付いていないので、丸まったチューブの下側からシールを通せばシールを傷つける事を避けられる。圧入には今回も古いシールを敷いて単管パイプ(外径49ミリ)を使用してみたがパイプの径が少し大き過ぎたので、VU40の塩ビパイプ(外径48ミリ)で打ち込んだ。スナップリングの溝が見えるまで打ち込めばOKである。後はスナップリングを嵌めて、ダストカバーを押し込み、ソケットボルトを締めてオイルを入れればほぼ完成である。フォークオイルの汚れも殆ど見られなかったので、オイルも再使用し、規定の295ccまで追加してフォークは終了とした。後は車体に組み込み、数キロ試走してみたが、オイルの漏れは確認できなかったので修理完了だろう。偶然手持ちパーツがあったので何とか車中泊ツーリングに間に合った。フロント分解中のTLR200TLRかTLMのものと思われるオイルシールとダストカバーセット六角の6ミリのソケットボルト2種類のスナップリングプライヤー外側(右)と内側(左)の新旧オイルシール(上部はスナップリングとバックアップリング)先が丸まったインナーチューブと新品のオイルシール単管パイプと塩ビパイプオイルシールの交換がが完了したフロントフォークフロントフォークを組み付け組み立てが完了したTLR200
2025.08.18
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昨日、幻の日吉神社に行く事が出来なかった件とリアサスのスプリングが欠落した件を尾崎氏に報告して、今日、再度探しに行く事を話したら、神社へ案内すると言い出したので、8月16日午前6時に八浜のセブンで待ち合わせをする事となった。また過激なオフロードを走るかも知れないので、今日はセローはお休みで、TLR200の出動となった。5時30分キック3発で目覚めたTLRは快調そのものだ。早朝の国道を疾走する。やはり125ccとはパワーが違う。セローにも引けを取らないペースで走る事ができるが、シートが薄いので長距離ツーリングは無理だ。尾崎氏の話によると、昨日は3人で日吉神社へ行ってボランティア作業を行ったそうである。神社へ行くルートは、昨日走行した3ルートの他に十禅寺山の山頂から下るルートと元川から登るルートがあるとの事で、昨日は十禅寺山登山道の手前にクルマを1台駐めて、尾崎氏の軽四に乗り換え十禅寺山の山頂まで行き、そこから徒歩で神社まで下ったそうである。やはりグレーのワゴン車は尾崎氏一行のクルマだったようだ。電話してみればよかったが、日吉神社付近は圏外との事だ。セブンを出発した軽四とTLRは昨日リアサスの欠落が発覚した下池の土手にTLRを駐車し、尾崎氏の軽四に乗り込む。スプリング捜索に必要かもと思い、乗せて来たという草刈り機の刃が丁度顔の辺りに来る乗車姿勢で十禅寺山を目指す。十禅寺山は昨日、右に折れた道を左に入って行く事になる。コンクリート舗装はしてあるものの、幅員が軽四ですら一杯である。いきなり登り坂なので、エアコンを切ってフルアクセルで登ると今度は最大の難所、下りの先で急勾配の坂道が待ち受ける。勢いをつけるべく下り坂をアクセルを踏みながら加速して、フルアクセルで急坂を登る。最後はエンジンが悲鳴を上げそうになったが何とかクリア。ここの下りでアクセルを踏めなかったら登れないそうである。オフロードとなった道は尾根伝いに灌木の間を縫って延びている。回りにはイノシシの捕獲檻があちこちに設置されている頼もしさだ。オフ車で来れば面白そうな道である。軈て十禅寺山の山頂に到着。展望が開け八浜の町から遠くに児島湖、藤田方面が見渡せる。ここからは急な斜面を100mほど下って行くと元川への分岐があり、幻の日吉神社の社殿の屋根が見えて来る。東参道入口には立派な石鳥居と大きな石灯籠があり、この参道を下れば昨日雑草に行く手を阻まれ断念した道に繋がるそうである。とうとう辿り着いた幻の日吉神社は本殿、拝殿、幣殿の他に釣殿まで備えた立派な神社で、表参道の鳥居二基や、手水舎、玉垣などが全て整備されている。標高200mのこの山奥に一体どうやって建築資材を運んで来たのか?興味は尽きない。神社の社殿もさる事ながら、神社の回りは太い孟宗竹の林になっており、竹に囲まれた神社の様相を呈している。少し切って整備しようと言う様なレベルでは無い。凄いのひと言だ。正に圧巻だ。表参道を下って行くと、鳥居脇に大きな杉があり、その杉の地上2m程の又から大きな孟宗竹が2本生えている。どうやったらこんな事になるのだろう。不思議だ。表参道の竹林を下って行けば、昨日断念した廃屋があった道に通じ、距離的にはこのルートが一番近いようだ。イノシシが掘った竹の根の痕跡があちこちに残る道を通ってクルマの場所まで帰る途中、小さな墓地があった。花が手向けてあったので、盆に家族の者が参りに来たのだろう。山頂で休憩の後、クルマを回転させてTLRを駐めてある土手まで引き返し、スプリングの探索に掛かる。ここからは一人でTLRを駆って探しに行く予定だったが、歩いて探した方が見つけやすいと思い、軽四で行ける所まで行って後は徒歩で探す事にした。オフロードの狭い道は2WDの軽四では荷が重く、前輪で石を跳ね上げる音が凄い。ボディーは両側から迫った灌木に擦れてガチャガチャ五月蝿い。それでも何とかガレ場の急坂の下まで来たので、ここで断念。この車高と2WDではまず無理だ。ここからはクルマを降りて徒歩でスプリングを探しながら登って行く。途中落木を片付けながら、笹のジャングルを潜り、倒木を避けながらの行軍である。やっと昨日引き返した地点まで登って来たが、スプリングは見当たらない。折角苦労してここまで来たのに何の手がかりも、収穫もない。落胆し、傷心のまま山を下る。帰り道も捜索を続行したが、やはりスプリングは見つからなかったので、このオフロードに入る前に欠落した可能性が高い。ここでギブアップだ。TLR200用のリアサスは既に廃番となっており、海外製の互換品も今では無くなっているので、今後の入手は中古品を探すしか手立てがないが、こうなったらゆっくり方策を考える事とする。蒜山・大山車中泊ツーリングは急遽TLRに登板して貰う事にしよう。盆の2日間楽しませて貰った尾崎氏に感謝だ。十禅寺山山頂からの眺望(朝靄が掛かり見通しが悪い)十禅寺山山頂から日吉神社へ続く山道(オフロードバイクなら行けそう)日吉神社拝殿拝殿から表参道を望む表参道から拝殿を望む杉から生えた孟宗竹スプリング探索中乗り捨てられたファミリアハッチバック?
2025.08.16
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本日8月15日、午前5時30分、整備が終わったTLR125Sを駆って、蒜山・大山車中泊ツーリングに万全を期すべく、テスト走行に出掛けた。行き先は玉野市田井に鎮座する日吉神社だ。昨日、知人の八浜に住む尾崎氏が尋ねて来て、話しをしている内に明日午前6時から、世話役と日吉神社の参道の整備に行くが、四駆の軽トラかジムニーでないと行けない凄い所なので一度見に来て欲しいとの要望があった。確かこの神社は笏取り虫会員のトリッカーさんが以前行こうとして道が分からず断念。再度トライしたもののバイクを倒して新車のタンクを大きく凹ませた神社である。話しには聞いていたがかなり難易度が高い神社であろう事は間違いない。そうなればどうしても幻の日吉神社に行ってみたくなり、尾崎氏には明日の夕方に行くと告げていたが、待ちきれなくなり、朝の5時30分に出発となった次第である。リュックに、凍らせたペットボトルとナタ、電動空気入れを入れ、携帯ホルダーをカブから移設して、エンジンを掛けようとしたが掛からない。チョークを引いて何回キックしても掛からない。昨日、GSにガソリンを入れに行った時には一発で掛かったのにどういう事だ。今日は幸先が悪い。それとも「行くな!」というサインだろうか?リュックを降ろし、ヘルメット脱いで玉の汗を流しながら20回ほどキックした所でようやくエンジンが目覚めた。5年前のガソリンに新しいガソリンを混ぜたのでエンジンがビックリしたのだろうか?暖機を済ませるとアイドリングも安定している。早朝なのでゆっくりとスタート。朝の空気は気持ちが良い。今日は盆なのでクルマも殆ど走っていないし曇り空なので、丁度良い。日吉神社に行くルートは3通りあり、尾崎氏は八浜から入ると言っていたので、こちらは田井から挑戦してみる事にした。田井の街に着いた所でバイクを止めて、GPS25000の位置情報をONにする。ここからはGoogleMapにも表示されない山道なのでGPSが頼りだ。脇道に入ってから山道をグングン登って行く。125ccの非力なエンジンなので、ギアを落としてアクセルを開けるとマフラーの熱がお尻の辺りまで伝わって来る。十禅寺山登山道の手前で道が分岐。木製の小さな板看板に日吉神社とあったので、間違いない。ここからはオフロードだが、50mも進まない内に道幅が40cmほどの獣道になり、竹林の中に入って行く、昔はこの辺りに集落があったようで、崩れた家や石垣が竹林の中に確認できる。更に進むが道は段々細くなり、枯れた孟宗竹が行く手を阻み、もう道なのか何なのか分からない状態となった。徒歩でも通行不能な廃道となっていることが分かったので断念せざるを得ない。しかし、引き返すにもUターンは無理なので、少しずつバックで帰るしか手立てがない。やはりすんなりとは行かせてくれない幻の日吉神社。こうなると、次は大藪港からのアタックだ。GPSによると民家の間の道を登って行くようになっているが、この道が50cmほどの畦道でとても道とは思えないような通路であったが、GPSの地図にはちゃんと載っているのが凄い。流石国土地理院だ。小川沿いを登って行くと、舗装路に合流したので、初めからこの道を通れば良かったのであろう。更に進んで行くと、格子状の柵で道が塞がれていた。近づいてよく見てみたが、開ける事が出来ないように針金で縛ってあったので、ここも断念せざるを得ない。イノシシ除けと思われるが、この道を通って日吉神社に行く人は1人もいないのであろう。こうなったら最後の手段で、八浜からのアタックを試みる。GPSの通りに進んだら、これも小川沿いの草ぼうぼうの畑の畦道のような細い獣道となったが、結局県道に合流。合流地点には下池と呼ばれる池があり、その土手を渡るとコンクリート道、更にオフロードとなり、急坂のガレ場となったので、バイクを止めてタイヤの前後の空気を1気圧程度まで抜く。スタンディングでガレ場を抜けると、今度は笹が生い茂り、道が見えない箇所が数カ所。問答無用で突っ込み何とかクリア。倒木を踏み越え、頭上から垂れ下がった蔓植物を掻き分け、急坂を駆け上り、ヘルメットと顔が蜘蛛の巣だらけになりながらも、只管幻の日吉神社を目指すと、小さな日吉神社の道標を確認。もう少しだと思いきや、前方に倒木が見えた。しかも倒れた杉に大きな桜が覆い被さり共倒れとなって道を塞いでいるではないか。リュックのナタを取り出しても歯が立たない大物なので、チェーンソーがないと無理であろう。ここで万事急須か。しかし、諦め切れないので、坂にバイクを止めて歩いて現場検分を行うと、杉の倒木の根元付近の斜面にタイヤの幅ほどの隙間があるのを見つけた。渾身の力で桜の枝を除けて、スタンディングのまま狙いを定めてフロントタイヤを隙間に入れてアクセル全開で何とかクリア。たぶん今日一の難所だろうと安堵したとたんに、今度は行く手を阻む背丈程もある雑草が続いていた。道は全く見えないので先がどうなっているのか分からないが構わず突っ込んだ。しかし、数メートル進んだところでエンスト。もうこれ以上は進めない。悔しいがここで断念。完敗である。幻の日吉神社を拝する事はおろか、境内に辿り着く事すらできなかったのである。恐るべし日吉神社。それにしても、どのルートも尾崎氏が来た形跡がない。今日になって何か急用が出来て急遽中止か延期になったか、或いは第4のルートがあるのか。最初に行った十禅寺山登山道の分岐点にガンメタのワゴン車が1台駐まっていたのが気になるが、機会があったら尋ねてみよう。来た道を引き返し、下池の土手で休憩。凍らせたお茶を飲んで一息ついて、バイクに絡みついた蔓植物や細い枯れ枝を取り除いていると、とんでもない光景を目にした。まさか!何と左のリアサスのダンパーのネジが外れブランブラン。スプリングが欠落しているのだ。いくら激しいオフロードだったとは言え、こんな事が起こるものだろうか?正に目を疑うような光景だ。リアサスはダンパーに被さるようにスプリングがセットされロッドにアッパージョイントがねじ込まれており、これを外そうとすると、スプリングコンプレッサーを使わないと外れない程にガッチリと組まれている筈である。しかもサスは上下にボルト留めされているのだ。これが緩んでスプリングが抜け落ちるような事が起こるとは到底考えられない。しかし、現実に抜け落ちているのだ。不思議だ。このサスは純正品が廃番となっていたため、ほぼ同じ長さの台湾製の新品サスを装着しているので、分解はしていない。純正品と比べてかなり固いので、1本だけになっても脱落に気づけなかったのだろうが、脱落した場所が特定できないし、サス1本でまたあの過激なオフロードを走るのは危険なので、今日はこのまま帰る事にして、捜索は明日に持ち越しとした。一本サスでの走行は強度的に少し不安ではあったが、サスが固いので乗り心地は丁度良いようにも感じる。これで大丈夫なら、左はスプリングが無くても良いような…。でもそうも行かないか。やはり幸先が悪かったので、日吉の神様が「今日は来るな!」という事だったのかも知れない。やれやれである。田井から日吉神社への参道集落があった形跡を残す崩れた廃屋(左側が日吉神社へ続く参道)十禅寺山登山道から下った付近からの眺望大藪港ルートは柵で通行不能行く手を阻む杉と桜の倒木草木の障害物でエンジンストップ無念の八浜ルート引き返し地点スプリングが抜け落ちた左リアサス
2025.08.15
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盆明けに避暑を兼ねて蒜山・大山方面へ車中泊ツーリングを計画した。今回はGPS25000を使ってオフロード探索を行うため、TLR125Sを車載する事にしたので、整備に掛かる。5年前に次男と蒜山にオフロードツーリングに行った時に、次男の乗るセローが停止し切れず衝突してクラッチレバーとフロントフェンダーに損傷を受けた。クラッチレバーの曲がりは何とか直せたが、フロントフェンダーはそのままとなっていたので、修理すべく外してみたら、FRPで補修した箇所の他にも損傷を受けており、これを補修するとなると裏面を全てFRPで覆うほどのかなり大がかりな作業が必要となると判断したので、RH250から外しておいた自作のFRPフェンダーを取り付ける事にした。このフェンダーはTLM220のフェンダーから型を取って作成したものだが、TLRも同じ21インチなので装着可能と踏んで交換してみたが、フロントフォークにスタビライザー付きフェンダーを留める4本のボルトの内の1本がどうしてもねじ込む事ができない。TLM用のスタビライザーの取り付け穴が微妙に違うようだ。アルミ製なので取り付け穴を拡張しようかとも思ったが、思い止まった。壊れたフロントフェンダーはTLM50用だが、TLR200との互換性があるので、面倒だがこちらのスタビライザーと取り替える事にした。取り付けてみると、フェンダーの前部がタイヤに接触してしまっている。型取りをしたので、一回り小さくなっている事と、TLM用なので形状が少し違うのかも知れない。修正すべく、スタビライザーの前側の取り付けボルトにナットを2つスペーサー代わりに挟んだらタイヤとの隙間が適正なクリアランスとなったので修理完了とする。次はあまり乗っていないとは言え、オイル交換をして置こうとTLR200のフレームにXL125Sのエンジンを乗せてTLR125Sを製作した時のブログを見たがオイル交換の記事は見当たらない。と言う事は平成13年に師匠から譲り受けてから1回もオイル交換をしていない?もしそうだとすると、最短でも実に24年間オイル交換をしていない事になる。これは凄い事である。どんなオイルが出て来るのか楽しみでもある。オイル交換の前にオイルフィルターを購入して置こうと、調べてみたら何と!XL125Sのエンジンにはオイルフィルターは付いておらず、茶漉しのようなネットがあるだけらしい。カブのフィルターと一緒だ。47年前のバイクなので、そんなものだろう。実に潔い。今回使用するオイルはエーゼットの10W-40だ。最近はV7を始め他のバイクでも、低価格で評判の良いエーゼットを使用しているが、何も問題がないので今後も全てのバイクにエーゼットを使う予定である。ホイストで車体を吊って、アンダーガードを外し、ドレンボルトを緩めようとしたが、ドレンボルトが24ミリ。スパナは23ミリ迄しか持っていないので、モンキーレンチで試すも全く緩まない。パイプで延長を試みるも角度が悪くパイプを回せない。手持ちソケットの23ミリ以上は30ミリ、32ミリ、36ミリと大きすぎる。やはりオイル交換はしていないのだろうかとの思いが強まる中、メガネレンチに目が止まった。一番大きなメガネレンチの最大サイズは24ミリだった。あった。あった。ありました。メガネレンチを掛けると難無く緩んだ。ボルトを更に少し緩めてみると、出て来ました。24年前のオイル?汚れていない?オイルキャップを外してレベルゲージで確かめてみると、オイル量は少ないが飴色の綺麗な色をしている。どうやら何時かは忘れて思い出せないがオイル交換はしているようだ。一般的にはオイル交換はしていても、オイルは経年劣化するので定期的に交換するのが好ましいとされているが、バイクを何台も所有しているとそうも行かないので、今回は規定量まで補充してオイル交換はしない事にした。車体を点検していると前側のエンジンマウントボルト2本が緩み1本はナットが抜け落ちていたので、新しいナットを取り付け、締め直しを行った。後はクルマに乗せる前にタイヤの空気圧を調整すれば何時でも出発可能である。事故で破損し大きく歪んだフロントフェンダー破損したフロントフェンダー(下)とTLM220用自作FRPフェンダー(上)交換が終わった自作FRPフロントフェンダーXL125Sのオイルドレンボルトの位置ドレンボルトは24ミリ飴色の綺麗なオイル色エンジンマウントのナットが欠落したボルト(上側)整備が終わったTLR125S
2025.08.13
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2号機のリアホイールは純正の1.85/18のスチールホイールだ。スポークは真っ赤に錆ているが、リム部分は深刻な錆は見当たらないので、磨き直してこのホイールに純正サイズの3.50/18のダンロップタイヤを履かすか、フルサイズの4.00/18のIRCタイヤを履かすか、決めかねている。スポークは全て上手く外す事が出来たら、錆を落として塗装後、再使用するつもりであったが、タイヤを外してみたら、大変な事になっていた。このタイヤは古いが一見、山もまだ残っており意外と綺麗だったので簡単に外れると思いきやタイヤレバーをミミに引っ掛けるだけで苦労した。汗だくだくでミミを20センチほど外して驚いた。ビード部分が錆で真っ赤に染まっており、ホイールの中はジャリジャリと嫌な音がして、錆の塊が転がり出て来た。タイヤも固着してこれ以上外す事が出来ないので、再使用どころの話しではない。直ぐさまグラインダーを持ち出し、ワイヤーを切断して何とかホイールから外す事が出来た。チューブもリムバンドも酷い有様だ。今までで最悪のコンディションである。外したホイールをよく見てみると、内側全体に錆はあるが、特に雨水に浸かっていたであろう箇所は激しい錆で貫通穴が開いている始末だ。流石にこれは使えない。廃棄処分するしかない。この瞬間にリアホイールを探さなくてはならなくなった。錆の酷い箇所は当然スポークも酷い状態で、ニップルが緩むとは到底思えないが、ダメ元でバーナーで炙ってみたがはやり緩む気配も無い。リム内はニップルが変形するほど錆びているので、外す事は出来ないであろう。ネットで調べてみても、再販品は全て販売終了となっている。中華品は多数あるが、何れも汎用品なので、長さと太さが合っても首の角度が分からないので、手が出せない。PLを見るとスポークAとスポークBと明らかに品番も異なっているので、矢張り首の角度が異なっているのだろう。取り敢えず何本まともに外せるか頑張ってみるが、お先真っ暗である。一見綺麗に見えるホイールとタイヤタイヤを外したホイール(これでも綺麗な箇所)ワイヤを切って何とか外したタイヤ穴が開いたホイールの外側酷い錆で穴が開いたホイールの内側
2025.08.10
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炎天下の中、先月のキャンプツーリングで使用したカブ90で会議に出掛けたら、1kmほど走った頃にリア辺りから何やらガチャガチャと金属が擦れ合うような音がして来た。チェーンが伸びてチェーンカバーに当たっているのだろうと思いカブを止めて確認してみたら、何と!自作のマフラー取り付けステーの2本のボルトが抜け落ち、マフラーがブランブランでステーが車体に擦れて音を立てていた。マフラーはエンジンのフランジボルト2本だけで留まっている状態なので、会議の帰りはゆっくりとマフラーに負荷を与えないように走って、無事帰着。最近、小豆島や「のとろ」キャンプと長距離やオフロードを走ってバイクに負担を掛けているので、ここで一度メンテナンスを行う事にした。マフラーステーは既存の物は短いので、プリンタ部品の鉄板を加工してヘルメットホルダーを外した穴にボルト留めをしていたのだが、過激なオフロード走行で緩んで欠落したのだろう。この2本のボルトを通すには、燃料タンクを外さなくてはならないので面倒である。タンクを外すには、シートを外し、コックから燃料パイプを抜くのだが、そうするとガソリンを全て抜かなくてはならない。これでタンクが抜けると思いきや、後部がリアキャリアに干渉して抜けない。リアキャリアを外すには、リアボックスを外さなくてはならない。至って面倒だ。イライラする。全てを外してやっと燃料タンクを抜く事が出来た。こんな面倒な事はもう二度とやりたくないので、今度は絶対に緩まない方策をとる。見栄えを考慮し、ボルトはM4のキャップボルトを使用。スプリングワッシャと平ワッシャを嚙まし、ナットは緩みにくいナイロンナットを使用し、ボルトにはネジロック剤をたっぷり塗布して取り付けた。これならナットが緩むことはないだろう。全の部品を元に戻し、燃料パイプは純正の針金クリップからホースバンドに変更し、テールランプ上方に設置していたテントマット取り付け用の簡易ステーは強度が心配なので取り去った。これで、マフラーステーの修理は完了。次はチェーンを点検、長距離の高速走行が多いので予想通りダルダルに伸びており許容範囲を大きく逸脱していたので、後部をホイストで吊って調整。このカブはセンタースタンドを取り外しているので、メンテ作業はホイストが活躍する。次は右ウインカーステーのボルトが1本抜け落ちていたのを発見したので、取り付けてメンテナンス完了である。これで、天空の林道走行は万全であろう。抜け落ち防止を行い取り付けたキャップボルトリアサスとのクリアランスを少し広げて取り付けたマフラー張り調整を終えたチェーンホースバンドに取り替えた燃料パイプ抜け落ちたボルト補充したライトステー
2025.08.08
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フロントフォークの肝は、やはりインナーチューブの状態だ。旧車やオフ車などはフォークブーツが付いているものがあり、水から守られるので、経年車体でも比較的綺麗な物が多いが、ブーツがない車体だと大抵サビが出いている事が殆どだ。TLM50はフォークブーツが付いていないので、2号機のインナーチューブも例外ではなくサビが出ている。しかし、幸いな事に全体に錆びがあるが、摺動部のサビは僅かであったので、何とか再使用出来そうである。それと、左右共オイルシールが生きており、奇跡的にオイル漏れもない。本当は、予防的措置としてオーバーホールを行うのが良い事は分かっているのだが、オイル漏れが無い部品を交換すれば費用が嵩むので、今回は見送る事にした。1号機のアウターチューブはバフ掛けを行い、アルミの地肌をピカピカに仕上げ、クリヤを吹いておいたが、経年によりアルミが錆びて来たので、2号機はナイロンディスクやボンスターで磨いた後にプラサフ、シルバー塗装、クリヤと吹いて仕上げた。インナーチューブは、ナイロンディスク、ボンスター、ビカールで磨いて、最後は青棒を塗ったバフで仕上げた。小さな凹みは残ったが、よく見ないと分からない程度に収まったので、何とか使えるだろう。ステムとトップブリッジに取り付けるボルトは4本共真っ赤に錆びていたので、YouTubeに習いバーナーで炙ってみたが、綺麗にならないので、ナイロンディスクと丸砥石リューターで磨いて、赤錆転換剤を塗って仮止めした。錆びたトップナットは後で部品取りフォークの程度の良いものと取り替えて置く。左右のフロントフォーク磨き前と後のアウターチューブ塗装後のアウターチューブインナーチューブの錆の状態磨きが終わったインナーチューブインナーチューブの拡大画像フレームに取り付けたフロントフォーク
2025.07.31
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昨年あたりからボンゴフレンディーのエアコンの効きが悪くなり、一度は修理をお願いしたものの、あまり改善されず、今年の6月に至っては、エアコンをつけても外気温より、車内温度の方が高いという異常事態に陥ってしまったので、この夏は乗り切れないと判断して、もう一度エアコンシステム総合診断を行って貰った。診断の結果、クーリングファンモーターの異常が主な原因らしい事を突き止めたので、ファンドライブを交換する事となったが、純正部品は廃番との事で、製作を依頼していたら、昨日やっと部品が届いたとの事で交換。実に2ヶ月近くかかった。その他エバボレーターとケース清掃、ブロアモーターファン部と通路ダクト清掃などを行ったようである。乗車して、エアコンをフル稼働させてみたら、吹き出し口から正常な冷気が出て来た。最大風量にした時に若干風力が弱い感じもするが、炎天下でも車内を十分冷やす事が出来、めでたく復活と相成った。ついでに、エンジンオイルの交換時期だったので、買い置きのフィルターと共に交換して貰った。やっと帰って来たフレンディー。実に待ちどうしかった。これで8月にはクロスカブさんと高知の天空の林道キャンプツーリングに行く目処が立った。それまでに1度エアコンテストを兼ねて車中泊ツーリングも行っておきたい。修理が完了したエアコンオドメーターは224854km車中泊ツーリング仕様の車内
2025.07.28
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久し振りにエアコンの無い環境で涼しい一晩を過ごし、爽やかな朝を迎えた。時刻は午前5時前なので、静かに起きて洗面をしているとクロスカブさんが起き出して来た。今日も良い天気で暑い一日になりそうだが、キャンプ場の朝は涼しくて気持ち良い。朝食の用意をしようとガスバーナーをセットしていたら、クロスカブさんが焚き火をしようと言うので、リクエストにお応えし、残り火に薪を足してマルチグリドルで卵とハムを焼く。焼き終わったらキッチンペーパーで軽く拭いて湯を沸かしコーヒーを淹れる。フランスパンを半分に切って切り目を入れ、ハムと卵を挟んで朝食の出来上がりである。クロスカブさんは天神峡で作ったハムエッグサンドが忘れられないらしく、この調理が大好きなようだ。今日はオマケにケチャップ付きだ。ゆっくりと片付けを終え、今日の予定を話し合う。クロスカブさんはこのまま帰って仕事をするとの事なので、私はGPS25000で探しておいたオフロードであろう道が3㎞ほど続く白賀渓谷に行って、帰りにクロスカブさんの事務所に寄り、カブ2台で昨年行った滝に再挑戦して帰途につく予定を確認した。サイトを綺麗に掃除し、管理棟の姉ちゃんに帰る旨を報告してカブに跨がる。涼しい県道65号を快調に南下して行くと、何だか見覚えの無い道を走っていることに気づいた。カブを止めてGPS25000で確かめてみると、このまま南下すると久世に行ってしまう事が発覚。白賀渓谷に行くには県道56号に左折しなければならなかったのをそのまま直進してしまったようだ。昨日は目木川と余川の合流地点を大津神社方面に分岐したが、反対側に分岐するとこの県道65号となり、こちらの方が早いと昨夜クロスカブさんに教えて貰っていた。なるほど、地図をみても県道65号経由の方が近道だった。折角下って来た道を引き返し、県道56号へ右折すると見覚えのある風景となった。白賀渓谷は布施神社の参道脇の白賀川に沿って山に入って行くと「白鹿発祥の地白賀渓谷」の標識が現れる。ここからの道は木々に覆われ、沢を流れる水の音と相俟って実に涼やかである。途中にヤマメの釣り堀もあり、天然の釣り場として白賀川にも放流しているようだ。更に進むと開けた草原が現れ、トイレや休憩所、炭焼き小屋が建てられた場所に着く。クルマで来た人はここから渓谷をハイキングしたり、ヤマメ釣りを楽しむ起点となっているようだが、今日は誰もいない。完全ぼっちだ。渓谷へ分け入る道はさらに奥へと続いており、入口に熊出没注意の看板が出ていたので、念のためにリアボックスから熊撃退スプレーを取り出し、腰のベルトにセットして進むと、アスファルトが途絶え予想通り荒れたオフロードになった。今回は電動空気入れは持って来ていないので、空気圧は落とさず、熊との遭遇も考慮して低速で前進する。渓谷を登って行くに従って沢や渕の名所が次々と現れ目を楽しませてくれる。秋には紅葉がさぞかし美しいであろう事が想像出来る。オフロードを1㎞ほど走ると突然鉄製の扉が行く手を遮っており、これより先に進む事が出来なくなっていた。恐らくクルマやバイクが通ると、その音でヤマメが逃げてしまい釣りの妨げになるのではと思われる。GPS25000で位置情報をみると、林道はまだ1㎞ほど奥に延びているようだが、潔くここは引き返す事にした。この川の上流には天然ヤマメもいるようで、釣りをするには白賀川専用の遊漁券が必要のようだ。帰りのオフロードで車体が激しく揺れた為かどうかは分からないが、途中からニュートラルランプが点灯しなくなり、合わせて燃料計が残量0のまま動かなくなった。配線のギボシが外れたのかも知れないが、2箇所同時に壊れるものだろうか。帰ってから総点検が必要だろうと考えながら、白賀渓谷を後にした。県道56号に復帰すると向かいの富総合福祉センターの敷地に1700年代に建てられた旧森江家の住宅が移設展示されているとの事なので、見学した。茅葺きで頭が当たりそうなほど軒が低い建て方は、古代の家の特徴で吹屋ふるさと村の家屋と良く似ている。しかし、この家屋は三方が全て厚い大壁で覆われ、厳しい寒さからの対策が取られいるのが特徴的であるが、三方が窓の無い壁だと中は暗いだろうと想像できる。ゆっくりしていたら、もう11時を回っているので、残り少なくなったガソリンを補充すべく、この辺りで唯一のGSで給油。今回は0.7L入り予備ボトルにガソリンを入れてフロントキャリアに取り付けているので、ガス欠の心配はない。11時30分、クロスカブさんの事務所に到着。このまま滝へ行ってみる事となり、カブ2台で滝に向かう。昨年は途中の空き地にカブを駐めて汗をかきながら歩いて登ったのだが、クロスカブさんは今回はカブで滝壺まで登ろうと言う。前回の記憶では空き地から滝壺までは全て急勾配のオフロードなので、セローかTLR200なら行けそうだがカブではパワー不足だと思った事が思い出されたが、登り切れなかったらその時に考える事として挑戦に同意した。クロスカブが先頭で急坂にアタックする。クロスカブは排気量が110ccと私のカブより20cc余裕があるが、車重を勘案すると同じようなものだろう。クロスカブが途中で止まった時の事を考え、10メートルほど車間を開けて急坂に挑む。勿論1速でフルスロットルだ。前を行くクロスカブは両足をばたつかせながらも何とか登っている。こちらのカブもフルスロットルなのに、負荷が掛かり過ぎてエンジンの回転が上がらないので、両足で車体を支えながらエンストと後輪の空転に注意を払い登って行く。もう後戻りは出来ない。前に進むのみだ。難所だらけの急坂を両足を使って登って行くとやっとゴールの滝が見えた。エンジンの負荷は相当なものと推察され、青息吐息で今にも止まりそうだ。焼き付きを起こさないかとヒヤヒヤしていると、滝壺まで後数メートルという所でクロスカブが止まった。その瞬間車体諸ともクロスカブさんがずり落ちて来て大転倒。こんな事もあろうかと距離を取っていたので、共倒れする事は免れたが、この急勾配でストップすると、前後のブレーキを掛けてもタイヤがロックしてそのままクロスカブさん同様ずり落ちて転倒する事は目に見えているので、咄嗟にフロントタイヤを大きな石の間に入れて車体を支えてフルブレーキでバイクを止めた。ギアは1速に入れたままでエンジンを切って、クロスカブさんを助けに行こうとして、何故かハンドルからスマホを外して一大スクープを撮ろうとした薄情者の自分が情けない。写真を撮る時間も無く、転倒で動転したのか素早い動作でクロスカブを起こして再び、跨がったのは良いが、急坂のため同じ事が起こった。つまり前後のブレーキを掛けてもタイヤがロックしてそのまま後へずり落ちて再び大転倒。今度は撮影どころではない。クロスカブさんの足がバイクの下敷きになったように見えたのだが、何とか無事だったので一安心。クロスカブを二人掛かりで起こし、ずり落ちない安全な場所まで運んだ。クロスカブさんは作務衣の上下が泥まみれになったが、2度の転倒にも拘わらず奇跡的に怪我は無かった。これも滝神様のお蔭だろう。折角苦労して登って来たのだから、滝神様に御礼の報告に出向いて、滝壺の水で涼をとって心が安まるまで暫し休憩。帰りは急勾配でカブに跨がり転倒に気をつけながら何度も切り返しをして、少しずつ車体を反転させてターン。クロスカブさんが亀のようなスピードで急坂を下って滝壺アタックは終了した。事務所に戻るとクロスカブさんはあの滝にはもうクロスカブでは行かないと言っていた。私も行かない。何故あと数メートルまで来で止まったのかと聞いてみたら、滝壺の回りは狭いので途中で止めておこうと思ったらしいが、あの急勾配では絶対止まったらアカンと説明しておいた。すると首と頭の間の辺りに大きなコブが出来ていると言い出して、頭を打ったせいで滝に向かった記憶が無いと言う。冷えた麦茶を飲みながら、話しをしていてもおかしな言動はなく、大丈夫と判断したので、クロスカブさんに見送られながら事務所を後にした。奥津湖の湖畔を南下し、中国道のガードを潜ってR181を横切りR429に出たので、後はこの道を真っ直ぐ帰れば足守に出るのだが、遠くの山の中腹に草原のように見える景色が目に止まったので、時間もある事だし行ってみて何であるかを確かめることにした。アプローチする山に登る入口であろうと思われる脇道にバイクを止めてGPS25000で道を探すと、分岐したこの脇道が正解で、山を越えればR429に復帰できる事が分かったので、登坂に移る。舗装路ではあるが道は細く急坂が続くので、1速と2速で登って行く。見晴らしの良い峠付近まで登ったらあの草原のような正体が判明した。杉の植林だった。まだ若木なので遠くから見ると草原のように見えたのだ。峠の標高は426m。結構高い山だ。峠を過ぎると木々に覆われ昼間でもライトが必要なほど暗い道になり、3軒の廃屋や小さな墓地がもの悲しく建っている。誰も通る事のない暗い道を枯れ枝を避けながらカブで慎重に走って行く。かなり長いクネクネ道を下ると大垪和の棚田へ向かう分岐点に出た。ここからは知った道なので、ダム湖の道を落合方面に引き返し、R429に合流。快適快走路なのでノンストップで足守まで帰って来た。足守に入ると急に気温が上がり、風が熱波に変わっていた。やはり県南は暑い。また、あの暑い家に帰るのは嫌だが仕方がない事である。今回も色々とハプニングはあったが、充実した2日間のキャンプツーリングであった。それにしても、スーパーカブ90の機動力には舌を巻く。たった90ccのエンジンで普通に走るクルマには付いて行けるし、急坂は苦手だが、スピードに目を瞑れば登れないような坂道はない。良く計算されたギヤ比なので3速でも十分走れる。シートのクッション性も良いので長距離運転でも苦にならないし、リアに大きなボックスを取り付ける事も出来、積載能力はピカイチである。エンジンが秀逸でトラブルも無く意外とパワフルなので一般道を利用した長距離ツーリングもこなせるし、燃費も素晴らしい。今回は途中で1回満タン給油でガソリン代が503円とリーズナブルでもある。正にキャンプツーリングの最適アイテムと言えよう。年を取って最後に残るバイクはこのスーパーカブ90かも知れない。のとろキャンプ場で荷支度が終わったカブ2台渓谷の入口にある白賀渓谷の標識道路脇を流れる白賀川クルマも駐車できる草原があり起点と思われる広場熊出没注意の看板/この先からオフロードに変わるオフロードの林道檜山線渓谷を流れる水は透明感抜群旭川源流の碑ゲートで止められた林道林道脇の巨岩国重文の旧森江家住宅クロスカブの転倒現場有名な山口の獺祭米を栽培している田大崩山付近の林道
2025.07.25
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連日の35°越えの暑さでTLM50の修理もやる気にならないので、避暑に出掛けることにした。県内で夜に涼しく眠れるキャンプ場はそう多くは無い。その中でも昨年津黒高原キャンプ場からの帰り道に立ち寄った「のとろキャンプ場」が気になった。調べてみると標高は700m、温泉も併設していて一人1泊880円とリーズナブルだ。この標高なら夜は涼しいだろうと気温を調べてみたら最低気温は20°となっている。これはもう行くしかないと、地元のクロスカブさんを誘って7月22日の3連休明けの火曜日の午後4時30分現地集合として決行した。今回も積載能力を勘案して使用バイクはカブ90を選んだが、最短距離で走れば2時間程度で到着する筈なので、買い物や余裕を見て午後1時30分、35°の炎天下の中出発した。1日の内で一番暑い時間帯なので、うだるような暑さを覚悟していたのだが、走り出すと意外と涼しい。汗が噴き出すような事もなく、日陰に入ると涼しさを感じるのは長袖クールネックシャツに半キャップヘルメットのお蔭かも知れない。買い物は落合や久世でも出来るが、暑いのでクルマや信号の多い街中は避けたいので、少し早いが足守で行う事にして、岡山県民なら誰もが知っている天満屋のハピーズにて今日のメインディッシュである鶏のモモ肉ステーキに添えるキノコや野菜、それに明日の朝食の食材を2人前調達する。鶏のモモ肉と酒はクロスカブさんが持参する手筈になっているから、冷蔵品は発泡ケースに納め常温品はレジ袋のまま積載ネットに挟んだ。ハピーズからは何時ものR429を美咲町に向けて快走路をひた走る。最短距離は旭川沿いを落合に抜けて久世に出るルートなのだが、街中を避け探検を兼ねて目木に出るルートをとる事にした。今回は新しくスマホにインストールしたGPS25000(国土地理院の1/25000の地図ソフト)を試してみる事にした。このソフトは位置情報をONにする事により、地図上に自車の位置が赤丸で表示されるので、どの方向に道路のどの位置にいるのか一目で分かるし、移動する事によって軌跡をトレースしてくれ、おまけに標高まで表示してくれる。最も優れているのは、カーナビでは表示されない道路まで表示される。地図上の黒色実線は幅員1.5~3mなので、バイクは十分通れる道だ。黒色破線はそれ以下の道で殆どは登山道のようなものなので、バイクでも無理だ。黒色実線を辿って行き、繋がっていれば山越えできる道なのでショートカットが可能なのだが、実際は曲がりくねっているので、時間的には大回りでも広い道の方が早いと思われるが、山の中だから涼しいし、色々な発見があって面白いのだ。地図によると美咲町支所から旭川沿いに落合方面に1㎞ほど走ると小谷川沿いに分岐する道がある。この峠を越えて更に進むと中国道と米子道が分岐する落合JCT辺りに出る事が出来ると踏んで、幾つも分岐する細い山道を地図ソフトを頼りに進む。分岐の度に止まって地図で確認するも、何せ1/25000である。地図の縮尺が大き過ぎて全体像が掴みにくい。縮尺を小さくすると老眼では見えにくくなる。慣れない事もあって3度ほど道を間違えて引き返しする嵌めになったが、カーナビと違って、細い山道でもピンポイントでバイクの位置を表示してくれるので、トリッキーな入り方をする道などには有効であった。休憩を取りながら美作追分付近に辿り着いた時に、R181と県道411を間違えるという大きな失敗をやらかしてしまった。久世ICはそんなに遠くない筈なのになかなか案内看板が出ないので、不審に思いバイクを止めて確認したら、久世に向かう筈が落合に向かって走っていた。峠越えで迷ったり、謎の神社に行ってみたりとかなりの時間を使った上に、このロスは大きい。このままでは4時30分には到着できないのでショートカットでR181に繋がる道を探し、何とか復帰。久世ICを過ぎ、久世から目木川に沿って県道327に分岐。ここからはワインディングロードが続くので、只管アクセルを捻りながら、深い山に分け入って行く。体に当たる風が段々と冷たくなって行くのが感じられる。かなり飛ばしたが、それでも約束の時間に間に合わず10分遅れでキャンプ場に無事到着。5分遅れで到着して、私のカブを探していたクロスカブさんと入り口付近でバッタリ会った。のとろキャンプ場はバンガローも数棟あり、芝生や広葉樹が茂るサイトが広がり綺麗に良く整備されているが、オートキャンプ場は無く、クルマだとサイトには駐車場から荷物を運ぶ必要がある。受付をしていると、隣でクロスカブさんが「今日は金があまりいらないと思い、100円玉を握って持って来た。」と言ってポケットから小銭を取り出す。1泊料金は1人880円なので80円奢る事にして800円貰って自分の料金と共に支払った。やれやれ先が思いやれる。気温は高いがそれでも30°位だろうか、汗が出る程でもないが、バイクを指定されたサイト№6に横付けして、先にテントを張って焚き火の準備を行う。こちらの用意は全て終わったのにクロスカブさんはまだ小さな1人用テントのポールと格闘している。見ているとポールにテントフックを先に付けてしまっているのでクロスして設置するポールがグチャグチャになって幾ら待ってもテントが立たない。今回で4回目のキャンプであるが、設営の仕方を忘れてしまったと言うので、テントの設営方法を指導する。先ずポール4本をクロスさせてテント裾のグロメットに刺せばテントは自立するので、その後にポールにフックを掛ければ5分もあれば設営できる旨を解説しながら手伝う嵌めになった。今回もペグは面倒だから打たないと言う。勝手にしなはれ。次に取り出したのが、例のゴリラシートだ。「テントマットは買ったのか。」と尋ねると、まだ買っていないと言う。この人は人の忠告を全く聞かない。「小豆島では下が芝生だったから良かったが、今日は硬い土なのでグランドシートとテントだけでは、体が痛いでぇ。」と言うと。「天神峡ではグランドシート無しで、コンクリートの上で寝たから大丈夫。」と答える始末である。ここで、もう一度テントマットの種類と使用方法、バイクへの積載性、睡眠時の快適性を私のマットを見せながら詳しく解説すると、やっと分かったようだ。次回までには購入すると約束してくれた。やれやれである。御礼のつもりか、薪を買いに行こうとしていたら、一人で山に入って枯れ枝と焚き付けを拾って来てくれたので、宴会の準備は全て整い、キャンプ場に併設された温泉に行く前に、持参したキンキンに冷えたサントリー生1缶を分け合って飲んだのが切っ掛けとなり、クロスカブさんが持参した純米吟醸酒「金陵」の一升瓶に手を付けてしまった。少し多めの食前酒で身を清めて温泉に向かう。のとろ温泉は源泉掛け流しのようだ。受付で入湯料800円を支払い、キャンプ場で貰った温泉券にスタンプを押して貰うと10月まで1回限り半額の400円となるそうである。クロスカブさんは800円払ったら残金が100円になって丁度良かったと喜んでいた。今日のキャンプには1,700円を握り締めて来てたのね。私が80円奢らなかったら残り20円となっていたところだ。危ない!危ない!この温泉は少し温めだったので夏には丁度良い。あまりうだうだしていると、日が暮れて来るので適当に切り上げて、受付に置いてあったジャガイモ大2ヶを100円で購入してサイトに戻る。サッパリしたところで、落ち着きの凍らせてキンキンに冷えた一番絞りとラガーで乾杯。焚き火台に火を入れ夕食の準備に取り掛かる。ここからは私が全て取り仕切り、クロスカブさんは何時ものように見ているだけだ。今回も持って来た物を見せて貰うと、紙皿と紙コップそれに割り箸だけだ。小豆島では椅子があったら快適だろうと2人で話したので、今回は折りたたみ式の小さな椅子を持って来ていたのだが、クロスカブさんは折り畳み椅子は家に沢山あるが土の上に直に座るのが良いと、テントの下からグランドシートを引きずり出し、居場所を整えた。そんな事をしたらグランドシートは今夜もテントの中に敷くしかないだろうと思ったが、言うのも面倒くさくなったので黙っておいた。知らんで。丁度良い具合に熾きになった焚き火台にマルチグリドルを掛け、クロスカブさんに頼んでおいた鶏のモモ肉をお願いすると、うやうやしく保冷剤入りの保冷袋から、大きなパック肉を2つ取り出した。昨日、津山のスーパーまで買いに行った一品だと胸を張るが、色が少し変である。手にとってよく見ると、20%引きのシールと共に国産豚モモブロックのシールが貼られていた。どう見てもブタ肉だ。それも油身が無いモモ肉だ。パックを持った手を震わせながら「あれほど念を押したのに何でブタ肉?」と問うと、「ありゃ。間違えてるわ。」と涼しい顔。こんな事もあろうかと思って、シッカリLINEの文章で鶏のモモ肉ですよ!と2度に渡り送り、返信の確認まで取っておいたのに…。しかも一抹の不安があったので、前日にLINEで「当日他の買い物をするので、鶏のモモ肉はこちらで用意しましょうか?」と送ったら、「大丈夫です。シッカリ用意出来ます。」との返信だったので、安心していたのだがこのザマだ。料理が出来ないから、見ただけではブタ肉と鶏肉の区別が付かないのだろうか?それとシールに豚と印字されているのに見なかったのだろうか?銀行の役員までされた方が「初めてのお使い」レベルであるが、謎は深まるばかりである。ブタのモモ肉は油身が無いので、焼いてもパサパサして美味しくない上に、この大きな塊は火を通すのに時間が掛かる。焼き豚にするか、煮物にするしか食べ方が無いのだ。しかも私が買った付け合わせは、鶏のモモ肉用にシメジとモヤシとカット野菜なので、ブタには合わない。今日のメインディッシュはこれしかないので、仕方なく肉にナイフで切れ目を入れ塩と胡椒で焼きに掛かる。野菜を入れて鍋の蓋をして蒸し焼きにする。見た目は美味しそうな焼き色がついたが、食べてみるとやはり硬くてジューシーさが全くない。それでもクロスカブさんは美味し!美味しい!とドンドン食べる。この人は何時も何を食べているのだろうと、不思議に思う。クロスカブさんが金陵を飲みながら、「もう1パック買っておけば良かったかな。」と言ったのだが。いりません。消化不良のまま酒で腹を満たし、10時消灯のチャイムが鳴ったので〆の熱々うどんを作って食した。その後ボソボソと11頃まで話しをして寝るとする。テントの中は暑くはないが、シュラフに潜るほどでもないのでシュラフ上でそのまま眠った。何時か覚えていないが寒くなったので、シュラフに潜り夜明けまで快眠を貪った。最低気温はやはり20°くらいに下がっていたのだと思われる。エアコン無しで寝る事ができるのはやはり700m級の山のお蔭だ。しかもこのキャンプ場は蟻はいたが、蚊もブユも1匹もいない。正に楽園だ。翌日のツーリングでの悲劇は次回に続く。小谷川沿いに分岐した道で休憩のとろキャンプ場管理棟サイトに続くメイン通路とバンガロー林の向こうに広がる芝生広場綺麗に掃除され箒の掃目まで付いたサイトダンロップ4人用とクロスカブさんのホームセンター1人用テント隣接する「のとろ温泉天空の湯」持ち込んだ酒類と焚き火国産豚モモブロックマルチグリドルで焼く豚のモモ肉2枚目の豚モモ肉とキノコマルチグリドルで煮る〆のうどん
2025.07.24
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リアサスのスプリングもフレームと一緒に塗装しておいたので、組立てに掛かる。ダンパーとスプリングアジャスターの塗装が浮いている箇所をナイロンディスクで削り、錆を除去して赤サビ転換剤を塗って、ブラック塗装の後クリアを吹いて置く。アッパージョイントはアルミ製なので、軽く磨いて古い塗装を残したまま、上塗りを行う。リアサス取り付けワッシャーはメッキだが赤錆が出ていたので、除去しようとしたが、中央が凹んでいる形状なので研磨道具の手が出せない。小さな部品なのでサンドペーパーで手磨きするのも難しいので、木材の端材の上に置き、中央のボルト穴にビスをねじ込んで固定した上で、電動ワイヤーブラシでギュイーンと回すと1発でピカピカのワッシャーに戻った。メッキも少し剥げただろうから、グリスを薄く塗っておいた。部品の化粧が済んだので、組み立てて行く。ダンパーロッドを最長になるまで伸ばし、ダンパーにスプリングアジャスター、プラのスプリングガイド、スプリングの順番で通すのだが、スプリングは密になっている方が上部になる。最後にアッパージョイントをダンパーロッドにねじ込むのだが、力技では難しいので、ここで簡易スプリングコンプレッサーの登場となる。手持ちのアクスルシャフトにカラーを2つ通し、ターンバックルのフックを掛け、もう片方のフックにナイロンロープを括り、スプリングにもう片方のロープを括れば完成である。左右のターンバックルで締め込んで行くとスプリングが縮みロッドが出て来るのでアッパージョイントをねじ込む。簡易コンプレサーを分解し、スプリングからロープを解き、スプリングの隙間から14ミリの薄型スパナを挿し込み、ロッドナットを押さえアッパージョイントを最後までねじ込み、薄いスクレーパーを利用して、ストッパーラバーをナットに嵌め込むと組立て終了である。車体に取り付けると一層バイクらしくなって来た。塗装が完了したリアサスの部品簡易スプリングコンプレッサーでアッパージョイントをねじ込んだサスフレームに組み込んだリアサス安全な作業台に移しバイクらしくなって来た車体
2025.07.21
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フレームと一緒に塗装の終わったスイングアームを取り付けに掛かるが、チェーンスライダーが無くなっていたので、購入しようとして検索してみたら廃番になっていた。1号機は適当なゴムを針金で縛って急場を凌いだが、ここは何とかしたい。ネットで調べてみると、TLR200用のスライダーを流用している事例があったので、他の部品と共に購入しておいた。但し内径が違うので加工が必要だ。新品のスライダーを袋から出してスイングアームに嵌めてみると、なるほどブカブカだ。内径が2~3ミリ大きいので、ゴム板を三日月状に少しずつ成形しながら嵌め込んでみたら、ピタリと収まったので組み付けに掛かったら、ダストシールキャップが嵌まらない。外してよくみたらキャップの厚み分だけゴムを削る必要がある事が分かったが、そうすると歪な形のスライダーの内径との接触面が無くなってしまう。それでも何とかなるかもと思い限界まで削っていたらゴムが砕けた。今までの苦労が水の泡だ。腹が立ったので全部ゴミ箱に投げ捨ててやった。少々ガタがあっても走る時は常時チェーンがあたっているので、音が出るような事は無いと思いそのまま取り付ける事にして、チェーンテンショナーの分解に掛かる。テンショナーのガイドは錆が蔓延していたが奇跡的にスプリングは錆びていなかったので、購入しなかった。ガイドをシルバーで塗装し、砕けたスリッパーからカラーを取り出し磨いて置く。スリッパーは新品に交換し、組立てる。これでスイングアームの取り付け準備ができたので、車体に組み込んで完成である。スイングアームを取り付けた事により、車体のバランスが取れて来てバイクらしくなって来たので、満足である。夕食の焼き鳥と本醸造福正宗を飲みながらチェーンスライダーの事を未練がましく考える。走行時は常時チェーンが当たっていてもガタがあったらやはり音が出るような気がして来た。やはり何とかせねば。翌朝、直ぐにスイングアームを外し、スライダーの嵌まるパイプ部分にビニールテープを半分に切って巻き付け、ガタを無くした。スライダーはガッチリ嵌まっているが、ビニールテープの嵩ましなので、耐久性は分からないが、当分は大丈夫だろう。スイングアームのパイプ部分に嵌めるとブカブカのTLR200用チェーンスライダーTLR200用のチェーンスライダーとゴム板板厚がるのでボール盤で穴開け加工したゴム板スライダーと切り出したゴムスライダーに嵌めたゴムスライダー、フォークカラー、ダストシールキャップ、ピポットボルト分解したテンショナーの部品新品のスリッパーと砕けたスリッパーブカブカのスライダーを取り付けたスイングアームビニールテープを巻いて取り付けたスライダーフレームに取り付けたスイングアーム
2025.07.18
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エンジンの組み立てが終わったので、先にフレームに取り付けて置く。エンジンの搭載は前後のホイールを取り付けた後にやる方法と、裸のフレームに先に取り付ける方法とがあるが、エンジンを横に寝かせてフレームを被せるのであれば、先に取り付けた方が良いだろう。このTLMは50ccの軽いエンジンなので、ナメて掛かっていたら、フレームに2箇所傷が付いてしまった。後で補修して置く。このエンジンを乗せるポイントは予めシリンダーヘッドを外して置き、後部上のカラーが付いているフランジボルトから通すと自ずとエンジンが正しい位置に座る。振動止めのインサートラバーは水洗いの後、アーマーオールを付けて黒の艶出しを行い、エンジンフィンに取り付けた。次はステアリングステムの組立てに掛かる。ステムとトップブリッジはアルミ製なので、錆びないのは良いのだが、トップブリッジは塗装の劣化が著しいので、ブラストで塗装を剥離したのだが、アルミ地の上から直に塗装すると剥離し易いので、ミッチャクロンを吹くのが良い。しかし、こんな小さなパーツにエアーガンを使用するには準備と片付けが面倒なので、アルミ地にも使用可能との表記があったプラサフの缶スプレーを使用した。ステムの塗装は劣化が殆ど見られなかったので、クリーニング及び脱脂の後、黒色缶スプレーで塗装の上から塗装した。上下のレースに付いた古いグリスを拭ってみると、ボールベアリングの打痕も無く綺麗な物だったので、再使用する事にした。外しておいたボールベアリングの汚れを取って新しいグリスを塗ったレースに置いて行く。ボールのサイズは上下共同じで、個数も同じ21ヶずつだ。ステムをフレームの下から通し、トップスレッドを締めて仮留めして暑いので本日の作業は終了とする。フレームに搭載したエンジン(右側)フレームに搭載したエンジン(左側)汚れと塗膜の劣化が著しいトップブリッジブラスト後のトップブリッジ汚れはあるものの塗装の劣化は殆ど見られないステム塗装後のステムとレースの状態グリスとボールベアリングを置いたステム上部のレースの状態グリスとボールベアリングを置いたフレーム側ステムを取り付けたフレーム
2025.07.16
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次は左側のフライホイールだ。これは以前水没したような形跡があり、底部に酷い赤サビが出ていたので、3号機の物に取り替えてあるのだが、側面全体に錆が発生しているのでフライホイールプーラーで外して、ナイロンディスクで磨いた。外したついでにクランクケースの奥を確認してみると、一番下のボルトが真っ赤に錆びていたので、3号機のボルトと交換しておいた。フライホイールに線が引かれたような錆と、クランクケースの錆びたボルトは明らかに浸水によるものと思われるが、長い間エンジン下部が水に浸かっていたのであれば、他にもその痕跡が残る筈であるが他の箇所は水没したような形跡は無い。通常バイクはスタンドを掛けて車体を立たせているが、このバイクはサイドスタンドしかないので車体は左に傾いた状態で保持されるので、エンジンカバーの隙間から雨水が浸入したとしても、フライホイールが水に浸かる事は無い。1つ考えられる事は、ピックアップ時の事はよく覚えていないが、解体屋なのでバイクを斜めに倒したままで放置していて雨水が溜まって錆びたのでは無いかと思われる。1号機でクランクシールが抜けてエンジンが掛からなくなり、原因究明に手こずった経験から、クランクシールもトラブル予防のために購入しておいたので、ジェネレーターを外して確認してみると、こちらは大丈夫だったが少しオイリーなので精密ドライバーで抉って抜こうとしたが難しい。クランクを割って抜くしか方法が無さそうなので、諦めた。1号機のように劣化して抜けたら、交換する事にする。外したジェネレーターを取り付けるにはステータのケガキ線とクランクケースの合わせマークを合わせる必要があるので、ジェネレーター取り付けステーの穴は楕円になっている。フライホイールの溝をウッドラフキーに合わせて嵌め込む。センターナットの締め付けトルクは5.0~6.0kg-mだ。これでやっとエンジンの整備を終える事が出来た。ビストンとシリンダーも程度の良いものと交換したので、安心ではあるが無事始動できるか一抹の不安もある。それにしても3号機のエンジンを保管しておいて助かった。物は沢山持っている者が勝利するのが世の常である。今日はきっとビールが美味いだろう。フライホイールプーラーを掛けてフライホイールを外すクランクシャフトから外したフライホイール外周は結構錆びていた真っ赤に錆びていたクランクケース接合ボルトクランクシャフトに正常に嵌め込まれているオイルシールステータのケガキ線(青丸)とクランクケースの合わせマーク(赤丸)を合わせる組み立てが終わったエンジン上部塗装したシリンダーと錆取りを終えたフライホイール
2025.07.11
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折角エンジンカバーを開けているのだから、クラッチを点検してみる。プライマリードライブギアとクラッチアウターギアにウエスを嚙ませて回り止めを行い、ボルトを緩めてクラッチスプリング4本を外す。センターボルトのEクリップを外すとディスクにアクセスできる。各ディスクは張り付きも無く、フリクションディスクの厚さは3ミリ(限界値2.7ミリ)、スプリング長31ミリ(限界値30.2ミリ)何れも問題ない数値であり、非常に綺麗だったので交換しているのかも知れない。外した逆順で元の通り組み立てて、点検完了である。ノックピン2箇所にガスケットの穴を通し、エンジンカバーを取り付ける。SMには規定トルク表記が無いので、手トルクで締めた。非常に綺麗なクラッチの状態リフタープレートを外したクラッチ
2025.07.10
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ピストンの部品が届くまでにコンロッドから外したピストンを分解し、掃除をして置く。カーボンで黒く汚れた箇所はあまり手荒な事はしたくないので、ボンスターで磨いた。リングの溝はキャブクリーナーに浸けて柔らかい真鍮ブラシで汚れを除去する。頭に堆積したカーボンはスクレーパーで厚い層だけ除去し、ボンスターで地金が光るまで磨いた。すると、頭の部分に小さな凸凹が見えて来た。普通ピストンの頭はツルッとしているものだが、何故全体が小さな凸凹になっているのか分からない。TLMはこういう仕様なのか?それとも長い間の爆発で変形したのか?2号機のピストンと比べてみたら、こちらも凸凹になっていたので、こう言う仕様かも知れない。ヘッドカバーの燃焼室のカーボンを落とし、ガムテープで養生を行い、プラグホールに詰め物を入れ、フィンの間に挟んである振動止めのインサートラバーを外し、シリンダーも上下のガスケットの部分をガムテープで養生し、簡易サンドブラストで耐熱塗料を剥離する。エンジンフィンの塗装剥離はワイヤブラシでやる人もいるが、この部分はサンドブラストが圧倒的に早く、綺麗に仕上がる。ブラスト後艶消しブラックの耐熱塗料を吹いたら完了である。2号機の塗装済みクラッチ側エンジンカバーに取り替えようと、3号機のカバーを開けてみたら、汚い。クランクケースの底にペースト状の不純物が張り付いており、クラッチのロッドも錆が見える。そこで両機を比較して考えた。2号機の状態⇨ピストンとシリンダーに縦傷あり。スタッドボルトが1本が酷い電触錆、もう1本はナットが固着して回らず、クランクケースからボルトが抜けてしまった。その他の機関は異常無し。3号機の状態⇨エンジン内部が汚い。クラッチロッドに錆びあり。ピストン、シリンダーは無傷。スタッドボルトも錆は無い。以上の事を勘案すると、2号機に3号機のスタッドボルトとピストン、シリンダー、ヘッド等を移植するのがベストな方法だと言う事が導き出されたので、2コ1の作業に移る。先ずはスタッドボルトの移植からである。電触で真っ白に錆びたボルトを抜くためダブルナットにメガネレンチを掛けて力を入れるも緩まない。渾身の力を掛けるとボルトが曲がったり、クランクケース内で折れる事も予想されるので、バーナーで炙ったら何とか緩んだ。もう1本のボルトはクランクケースからは外れているのだが、ヘッドナットが固着して緩まないので、反対側にナットを取り付け、これもバーナーでナットごと炙ったら緩める事が出来たので、3号機の綺麗なボルト2本を抜きに掛かる。こちらはダブルナットで簡単に外す事が出来た。傷の入ったピストンをコンロッドから外し、カスタムジャパンから届いた新品のピストンリングを取り付けるのであるが、SMでは「Nの刻印を上にして取り付ける。」とだけしか表記が無い。セカンドとトップのリングは違うらしいので、ネットで検索すると答えがあった。両リングにRNの刻印があり、刻印を上にして取り付ける。トップリングは断面が台形になっており、セカンドリングは緑色のラインがある。これで謎は解けたのだが、リングにRNの刻印を探すのが大変だった。50ccの細いピストンリングに刻印された小さな細い文字は通常の老眼視力では見える筈も無く、スマホのルーペソフトを使用するもブレて見えない。大きな天眼鏡を持ち出しても確認出来ず、2倍鏡でやっと見えた。困ったものだ。嵌め込んだピストンリングは何れもピストンの溝のストッパーに合い口を合わせる。これがズレるとビストンは絶対にシリンダーに入らない。今回はピストンリングセットを購入したので、セカンドリングの奥に嵌めるエキスパンダも付属していたので、これも新品になる。次はシリンダーの塗装用マスキングを全て剥がし、リードバルブガスケットAを挟んでリードバルブを取り付ける。ガスケットBは廃番だったので、Bを残して外していたので助かった。3号機のリードバルブはガスケットBを誤って剥がしてしまう失敗をしていたのだ。このガスケットは分厚く、リードバルブの部品をセットする穴が開けられている特異な形状なので作成は難しいだろう。排気ポートからマフラーガスケットを外して、インパクトドライバーに装着したワイヤブラシで煤を落としポート内を磨く。作業が終わったら、エアーを吹いてパーツクリーナーで洗浄し、シリンダー内壁にエンジンオイルを塗って置く。いよいよピストンとシリンダーの取り付けだ。ピストンピンも新品にしたのでコンロッドにすんなりと通る。両端のピストンクリップを入れるのに少し手間取ったが、ラジオペンチで何とかセット出来た。クランクケースとシリンダーの間にガスケットを入れてシリンダーをスタッドボルトに通し、ピストンを真っ直ぐに保持して挿入するとセカンドリングまでシリンダーに入ったので、プラハンで微妙な調整のために、シリンダーを軽く叩きながら真っ直ぐに入れて行くとピストンが上がって来た。フライホイールを回してピストンの動きを確かめたが、非常にスムーズである。がたつきも無い。鉄のガスケットを挟んでシリンダーヘッドを取り付け、ヘッドナットを1.8~2.2kg-mのトルクで締めて完成である。ブラスト前のシリンダーヘッドブラスト後のシリンダーとシリンダーヘッド緩まないスタッドボルト頭が凸凹のピストン(左が2号機/右が3号機)リードバルブとガスケットリードバルブを取り付けたシリンダーワイヤブラシで研磨中の排気ポートクランクケースとシリンダー間に入るガスケット新品のピストンピンとクリップ新品のピストンリングとエキスパンダピストンピンを通したピストンシリンダーに収まったピストン(INの刻印が吸気側)
2025.07.08
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TLM50/2号機のシリンダからピストンを抜いてみたら、ピストンとシリンダに縦傷があるのを見つけてしまった。ピストンは交換するにしてもシリンダの傷は素人では難しい。なので、スパッと諦めて予備機のエンジンを開けてみる事にした。TLM50は平成12年に近所の解体屋から3台纏めて格安で仕入れており、一番程度の良かった1号機は全バラの上、修理完了。次に程度の良い2号機を今回修理しているのだが、欠品部品もあったので錆びも酷く欠品部品だらけで一番程度の悪い3号機の部品取り車から使えそうな物だけ保管し、裸のフレームは処分していた。その保管部品の中にエンジンもあるのだが、外観が一番汚いのでおのずと中も期待は出来ないと思い、転がしていたのであるが、ここに来て一抹の望みを掛けてピストンの状態を見てみることにした。先ずはエンジンの掃除からだ。ターンテーブルの上に紙を敷いてスクレーパーやホイールワイヤー、マイナスドライバー、サンドペーパー、ボンスターなどを駆使して磨いて行くとアルミ地が甦って来た。次はいよいよヘッドナットを外して行くのだが、2号機は錆が酷く電動インパクトの力を借りないと緩まなかったのだが、3号機はどうだろう。先ずは手始めに12ミリのソケットを突っ込みラチェットレンチで試してみると、拍子抜けに直ぐに緩んだ。4本共ゆるゆる状態だった。シリンダヘッドもすぐ外れピストンの頭とご対面。ヘッドの裏側のカーボンはさほどでも無いが、ピストンは黒いカーボンがかなり堆積している。やはり思った通り3号機の程度が一番悪い。次はシリンダを抜いて行くのだがこれも力を掛ける間も無く直ぐに外れた。どうやらこのエンジンは一度開けられているようだ。シリンダからピストンを抜いてみると、汚い!混合ガスが吹き抜けたと思われる黒いカーボンがピストンの両脇に付着して黒ずんでおり、リング付近は真っ黒だ。やはり3号機の程度が一番悪い。だが、よく見てみると、汚れてはいるが、ピストンにもシリンダにも傷は皆無だ。クランクの錆びもほんの僅かなので、2号機のエンジンよりはこちらの方が程度が良いと判断できる。ピストンの汚れは、ピストンリングの摩耗で燃焼室の混合ガスがクランク側に吹き抜けた痕だと思われるので、ピストンリングを新品に交換すれば解決できるだろう。と、言う事で2号機のエンジンを部品取りに回して、3号機のエンジンを使用する事に決めたので、ピストンをコンロッドから抜いてみることにした。両側のピストンピンクリップをラジオペンチで外し、ピストンピンを押し出そうとするもビクともしない。クランクに繋がるコンロッドはデリケートな所なのでハンマーで叩き出すような事はしてはならないので、ヒートガンで炙って、エンジンの始動状態にしたらすんなり抜けた。「人もエンジンも見かけで判断してはいけない。」と言う事を改めて悟った暑い夏の昼下がりであった。一番程度が悪いと思われる3号機のエンジンヘッドナットもプラグもサビサビカーボンがしっかり溜まったピストンの頭混合ガスの吹き抜けによると思われる汚れのあるピストンシリンダから抜いたピストンと意外と綺麗だったスタッドボルトコンロッドから外したピストンの部品
2025.07.02
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5月に行った中海堤防ツーリングでB+COMのマイクスポンジの破れが酷くなり、マイクが剥き出しになってしまっていたので、単品部品で販売していないだろうかと思いネットで探してみたら、純正品が1,000円で出ていたが、良く似たものが10ヶセットで408円で売られていた。寸法は長さ30ミリ、幅22ミリ、内径8ミリとなっていて純正品とは少し違うようだが、材質がスポンジなので、少々のサイズ違いはカバーできると思いamazonで注文してみた。届いたマイクスポンジは、純正がマイクに合わせ長丸の形に対し、汎用品は丸っこい形で少し短いが何とか装着できそうだ。破れたスポンジを外し、マイクに汎用品を被せて抜け防止のためにインシュロックで締め上げると交換完了である。どの程度の耐久性があるのかは不明であるが、あと9ヶもあるので、死ぬまで大丈夫であろう。amazonで買った10ヶ入りの汎用マイクスポンジスポンジが破れ飛び出したマイク破れたスポンジとマイクに取り付けたスポンジ
2025.06.28
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5年前にブロンプトン2台で瀬戸内海の島巡りをした時に、次は向かいに見えていた本島を巡りたいと思っていたのだが延び延びになっていた。自転車なので暑くなる前のこの時期にと晴れ間を狙って6月6日の決行と相成った。本島は瀬戸大橋のSAがある与島の西に位置し、丸亀市となるが、距離的には岡山県からの方が近い、岡山県側からこの島に渡るには児島観光港からの定期船で渡る事になるので、フレンディーに携行バッグに入れたブロンプトンを乗せて、午前9時30分の出航に間に合うように出発した。朝の通勤渋滞も考慮に入れたが40分程で到着。窓口で往復切符1,230円を購入し、クルマのプレートナンバーを告げる事により、向かいの駐車場が2日間無料となる。この航路は「むくじ丸海運(有)」がムクジマルホープなる全長18メートルの客船を運航しており、手荷物は大丈夫だが、自転車やバイクは乗せる事が出来ないので、ブロンプトンは携行バッグに入れているのだ。定時に出港したムクジマルホープはディーゼルエンジンを咆哮させながら想像していた以上の凄いスピードで走る。これは高速船の域だ。アッと言う間に児島競艇場を過ぎ鷲羽山展望台のある岬を回ると眼前に瀬戸大橋が広がる。櫃石島と岩黒島の間を抜けるルートで瀬戸大橋の真下を通過すると左手に与島、右手はもう本島だ。6月は年間で一番波が穏やかな時期なので、今日も波は殆ど無く湖の上を走っているようだ。そのせいか所要時間30分となっていたが、20分で本島港に到着。瀬戸大橋観光も出来て、これで片道615円は安い!得した気分になった。港にはレンタサイクルがあり、一緒だった夫婦は電動自転車1,500円を借りているのを横目に、バッグからブロンプトンを取り出し30秒で組立てて、走行ルートを練る。今日は島を一周するつもりだが、本島港付近での昼食となるため、東側にある塩飽勤番所付近を散策し、再び港に戻り、昼食後西側から右回りで島を一周するルートに決定。専用バッグに折り畳んだ携行バッグや水筒、充電式空気入れなどを入れてフロントに設置して出発だ。500メートルほど走ると、国史跡の塩飽勤番所が見えて来た。立派な門構えの堂々とした建物だ。受付で拝観料200円を払うと、案内放送が流れる。庭には巨大なソテツが植えられ歴史の深さが感じられる。靴を脱いで正面の敷台から入ると座敷の中は展示スペースとなっており、信長、秀吉、家康からの朱印状や咸臨丸関係の資料が並べられている。「アメリカに向かう咸臨丸には勝海舟が乗船したが、塩飽からも30数名の乗組員も乗船し、往路は20年に一度の荒天で、晴の日は殆ど無く、アメリカで3人の水夫が死亡した。」と記されていた。その他今上陛下が学生の時にご来臨になられ歌会始に島を読まれた歌碑など、具に見ていると、案内放送は3回目となっていた。そろそろと思う頃、電動自転車の夫婦が来館。受付のおばちゃんも面目を保った事であろうが、たぶん今日の来館は3人で終わりだろう。次は更に東に進み、瀬戸大橋の見える防波堤で休憩。国重要文化財の仏像を安置する東光寺に行ってみるも、門は倒壊の虞があるとの事で、ロープが張られ通行禁止。左側の迂回路から境内に入ると、客殿は倒壊寸前、本堂の屋根も崩れていたが仏像はコンクリートの堂に安置されているようであった。続いて徳玉神社へ行ってみる。こぢんまりとした境内に建つ社殿は破損も無く普通の状態。手入れがされていると思われる。次は本島霊場第1番の長徳寺に向かう。参道の松もよく手入れがされており、境内には丸亀市指定天然記念物の見事なモッコクの大木がある。太い幹から40本の枝が放射状に広がり正に圧巻である。この寺は住職が居住しているようだ。次は年寄宮本家の墓である。宮本家は塩飽の古くからの豪族で、水軍として海外でも活躍した宮本家歴代11基と灯籠が並んでいる。最初見た時は墓というよりは何かの碑のように見えたのほど大きく立派な墓であった。最後は木烏神社に立ち寄った。社殿も大きく境内は草も無いので、除草剤を散布しているのかも知れない。この神社の特徴は令和元年に日本遺産の認定を受けた笠木が蕨手になった石鳥居と江戸幕府の禁制を逃れるために道具納屋として建てられた千歳座(芝居小屋)である。色々と見て回ったので、丁度昼時となり、港へ引き返す。今日は本島パークセンター内にあり、週に4日ほどしか開店しない「海を休ませるレストラン」で新鮮な魚料理を食す予定だ。外から中を覗く限り、お洒落なカフェの雰囲気で客は1人。想像していた店と違うような気がしたので、入店前にもう一度スマホで場所を確認したが、やはりここで間違い無いようなので入店。魚料理はあるかと聞いてみたら、「今日は唐揚げ定食のランチと、カマスのような魚が1匹乗ったシーフードカレーです。」との回答。ここまで来て唐揚げ~え!撃沈である。今日は魚があがらなかったのかと思い、仕方なく唐揚げ定食を注文。ノンアルビールでも飲んでゆっくりしようと思っていたが、店の雰囲気が馴染めないので、早々に平らげて退散。帰りに駐輪場の向かいの本島漁港水産物直売所の建物の1階に「島娘」なる食堂があるのに気づいた。ここではタコ飯やサワラ定食もやっていた。こっちにすれば良かった。後で分かったのだが、唐揚げ定食を食べたのはHonjima Standという店で、「海を休ませるレストラン」は水産物直売所に移転したようであるが、それらしき看板は無かった。良く分からないが、昼食にありつけたので良しとしよう。午後からは周囲16kmの島を一周するのだが、周遊道路の総延長はもっと短いと思われるし、船の出港時刻は16時45分なので、時間は余すほどある事から寄り道や休憩しながらのんびりと走る事にする。泊の路地を入って行くと瀬戸内芸術祭の作品として酒屋に丸い看板が設置されていた。どの辺りが芸術なのか良く分からない看板であったが、まぁ芸術なんだろう。直ぐ近くに来迎寺があるので行ってみたら、本堂の屋根には養生シートが被せられ雨漏りの応急処置を施していたが、何年もつ事やら。修復は難しいのだろう。小阪港まで来ると前方に急な登り坂が見えて来た。ブロンプトンの変速機は右にハブ内臓の3段と左にギア切替の2段となっており、組み合わせると合計6段変速になっているが、タイヤが小径の16インチなので、道路状況によって小まめな切替が必要となる。坂を見据えて一番軽い1段のローにシフトして突入、ペダルは軽いのだが如何せん回転を上げなければ進まない、最後は立ち漕ぎで抵抗したものの、足が限界となって断念。頂上まで押して上がる。やっぱり1,500円出して電動自転車にしとけば良かったと少し後悔したが、これも日頃の運動不足の解消になると思い直して、坂を下ると体に受ける風が涼しく吹き出した汗が一気に引いて行く。島の西側の生ノ浜先に到着すると、三所神社がある。小規模だが拝殿には唐破風と千鳥破風まで備えた凝った造りであるが、残念な事に唐破風の右側が崩れ落ち進入禁止のロープが張られていた。神社の前の道路脇で休憩していると、コミュニティーバスが目の前を通った。そう言えばあちこちにバス停があったのを思い出した。バス停に行ってみると、どうやら2台のバスで右回りと左回りに島を一周しているらしい。どこのバス停で乗り降りしても1回200円だ。疲れ果てて動けなくなったらこのバスを使えば本島港に帰れそうなので少し安心した。島の北西の福田港からは北側を走る道となり、電動自転車の夫婦とすれ違った。楽そうに走って行く後ろ姿を見ながら、やっぱりあれにしておけば良かったかなと悪魔の後悔の囁きが聞こえる。大浦に到着すると四社神社があったので寄ってみる。この先からはまた、急な坂道が待ち受けるので、暫しの休憩と水分補給を行って坂道に挑むが途中で敢えなく断念。自転車を押しながら、V7だったらこんな坂など物ともせず走れるし、原付バイクでもスピードは落ちるが登れるだろうし、バイクの有り難みを実感として味わう事ができた。結局4回ほど自転車を押して歩く嵌めになったが、何とか笠島に辿り着く事が出来た。笠島には町並み保存地区があるので、立ち寄ってみた。狭い道路脇に本葺き瓦の古民家が並び、電柱も遠くへ移設してあり風情ある町並みを形成している。吉田家の前にブロンプトンを駐めて、見学していると同家の主人が偶然通りかかり、拝観しますか?と尋ねるので、思わずハイ!と答えると中に通され、拝観料500円を払って主人に説明を受ける。座敷に上がり最初に通されたのは便所。大、小共青い牡丹の花模様が施された特注の有田焼で惚れ惚れするような見事な便器であった。何でもこの家は海運業を営んでいた主人の祖父が大正時代に2,000円を投じて塩飽大工に依頼して建てたそうで、両親が他界したのを契機に一部を一般開放しているとの事。廊下の軒を支える12メートルの無節の杉丸太、廊下側にも作られた長押、気泡が入ってしまって少しうるうるする味のある窓ガラス、刀のツバをあしらった欄間、屋久杉の腰板、柱と桁、建具の精度たるや宮寺の建築そのものである。屋根は本葺き瓦で最近葺き替えたが、その他は100年前と同じだそうだ。日本建築の伝統美が今も息づいており、凄みさえ感じた。しかし、100軒近くあるこの保存地区の家屋は8割程度空き家となっているそうである。実に残念な事であるが、吉田家には映画やTV番組の取材が多く、有名俳優などが訪れた時の記念写真を見せてくれたが、興味があったのは「ふらり旅居酒屋百選」で訪れた太田和彦だけであった。町並み保存地区を後にして坂を登ると幸せの鐘がある展望台に着いた。ここからの瀬戸大橋の眺望は素晴らしい。遠く児島の鷲羽山ハイランドまで見渡せる。ここまで来れば坂道はもう無いし、ゴールも近い。新在家海岸まで下って来ると、瀬戸芸で作家と塩飽大工のコラボで作った和洋折衷の家があったので見学。何となく塀の向こうを覗いてみると、無造作な墓地があった。何だろうと思い説明看板を読んでみると、遺体を埋葬するための「埋め墓」と石塔を立てるための「詣り墓」をそれぞれ別の所に設ける事を両墓制と称するが、この墓は「埋め墓」で、民俗学上、貴重な遺構であるとの事である。船の出港まではまだ2時間もあるので、本島小中学校裏手にある八幡神社に行こうと再び勤番所の前を通ったら、受付のおばちゃんが本気寝をしていた。矢張り今日の来館者は3人だけだったようだ。八幡神社の参道両脇には島特有のウバメガシの大木が自生しているが、枝が払われ明るくなっていた。拝殿は残念ながら、コンクリート造りでまるで風情がない。金額の事もあろうが、神社にコンクリートは似合わない。瀬戸芸の看板アートを2つ見て、寶性寺に向かう。この寺の建物は最近全て屋根瓦の葺き替えを行ったようであるが、住職が常駐している気配が無い。最後は住民が自宅の車庫を開放して「色鉛筆アートを展示しているのでどうぞ。」の看板があったので、立ち寄ってみる。題材は猫と犬が殆どであったが、どれも毛並みが繊細なタッチで描かれており、感心した。港への帰り道、船からもよく見えた丘の上に建っている巨大な瓦葺きの建物は一体何なのかと興味が湧き、下まで行ってみると。何と天理教本島大教会であった。この島で一番大きく、一番立派な建物が天理教とは。島民はどう思っているのだろうか。港の手前の公園に江戸時代に切り出した石の鑿痕が残る残石が草中に展示されていたので、見学、大阪城や江戸城築城にも本島の石が使用されたとの事で、当時に思いを馳せながら無事本島港にゴールイン。残りの冷やしたお茶を全て飲み干し、休憩していると電動自転車の夫婦が楽勝の顔で帰って来た。やっぱり電動自転車にしておけば良かったかも。悪魔の声が囁くがもう遅い。乗船準備をして、自転車を折り畳んでいると、釣り帰りのおっさん2人が「小さくなるなぁ。それ、5万円位か?」と聞いて来たので、答えようかどうしようかと迷ったが、見る目が無いので「20万、外車なんでね。」と答えてやったら、「20万もするんか!わしの小遣いじゃ無理だわ。」と言っていた。あんたの小遣いの金額なんか興味が無いし、高いか安いかはその人の主観である。間も無くしてムクジマルホープが迎えに来た。帰りも船尾のオープンデッキに座り、瀬戸大橋や瀬戸内の島々を眺めて観光気分で楽しみながら帰る。波も無くベタ凪の海面だったので矢張り20分で到着。1日よく漕いでよく歩いたので疲れたが、心地よい疲れであった。今回ブロンプトンで訪れた本島は初めての上陸であったが、そこそこ観光施設もあり、ゆっくり目で一日過ごせそうだ。島には古くから海運業を営みとして生活する人々が多かったため、20寺を越える多くの寺や神社が建立され信仰の対象となってきた。そこには海という時には牙を剥く魔物がいるが故の信仰の表れだろう。しかし、時は流れ交通は海上から陸上に移り、足としての船がないと本土に行けない不便さに若者の流失に歯止めが掛からず、山と同じ島も過疎になって行くのである。世の中は栄枯盛衰であるが、島に新しいカフェや食事処が新たに出来たり、子供達や地区住民が清掃奉仕をしたり、観光名所の看板を設置したりと試行錯誤をしているようだ。この島に観光客が毎日来て貰えるようにするには船に乗る時間と金額に見合う満足度が必要であろう。この島には塩飽の歴史が詰まっているのだから、折角走っているガラガラのバスの有効活用から考えてはどうだろうかと、他人事ながら考えてしまった。児島観光港に停泊する本島行きムクジマルホープベタ凪の海から見える瀬戸大橋勤番所の門前国史跡の塩飽勤番所ブロンブトンと瀬戸大橋東光寺客殿徳玉神社境内長徳寺入口丸亀市指定天然記念物のモッコク年寄宮本家の墓木烏神社の鳥居木烏神社の芝居小屋瀬戸芸の作品シートが掛けられた来迎寺坂の頂上付近からの瀬戸大橋の眺望唐破風が破損した三所神社四社神社とブロンブトン笠島の町並み保存地区(海岸線に並行して弓なりに湾曲するマッチョ通り)東山に沿って南北に通る東小路吉田邸の玄関前吉田家の見事な座敷から庭を望む幸せの鐘から瀬戸大橋を望む瀬戸大橋の坂出方面を望む鷲羽山ハイランドを望む甲生地区の埋め墓鈴なりに生ったグミの実コンクリート造りの八幡神社拝殿實性寺入口船上から斜張橋を望む
2025.06.07
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クラッチカバーが終わったので、ピストンの状態を見てみるべく取り外しに掛かる。リードバルブが付いたままでも取り外しは出来るが、酷く汚れていたので外す事にした。因みにリードバルブにはガスケットが2枚付いているが、外側のガスケットは廃番になっていたので、内側(エンジン側)のみ購入しておいた。(リードバルブガスケットA・14132-GE2-000)リードバルブも頑強に張り付いているので、スクレーパーを当てて、プラハンで加減しながら叩いて外した。これも複雑な形状をしているので、マスキングをして、簡易ブラストで汚れとアルミ錆を落として、塗装、クリヤーを吹いて乾燥させる。次はいよいよヘッドナットの取り外しに掛かる。プラグを外し、12ミリのナットを4本外すだけなので簡単な作業であるが、どのナットも酷く錆びているので嫌な予感がしたが、ここは大トルクで締め付けている箇所ではないので、ラチェットレンチで緩めるもビクともしない。左手でエンジンを押さえつけ、渾身の力を掛けるが緩まない。どのナットも固まってしまっている。スタッドボルトのネジ山が真っ赤に錆びているので、抵抗になっていると思われるが、それにしても酷い固着だ。仕方が無いので、インパクトドライバーでガツンと1発で緩めようと試すが、これも内蔵ハンマーがカチカチと音がするだけで、緩まない。こうなったら最後の手段で1/4インチの電動インパクトレンチを持って来てガツンと1発で…。緩まない。一体どうなっているのだ!たかが12ミリのナットがこうも頑強に固着するものだろうか?電動インパクトはトルクが強大なので、あまりガンガンやるとボルトを捻じ切ってしまう恐れがあるので、ここは慎重に、再度様子をみながら衝撃を与えると3回目でやっと少し緩んだやれやれである。それでもラチェットレンチではナットを外す事が出来ず、インパクトドライバーの力を借りる事となった。ナットを全て外してみると、1本は固着が酷くスタッドボルトごと抜けて来た。ネジ山の錆びも酷いが、スタッドボルトも電触で真っ白に粉を吹いていた。スタッドボルトのネジ山を切り直すべく8ミリのダイスを持ち出したが、ピッチが合わなかったので、外したナットで軽く回るようになるまでネジ山を修正した。やれやれである。次はシリンダーヘッドの周囲をプラハンで軽く叩くと鉄製のガスケットと共にヘッドが外れる。ピストンの頭は黒くなっていたが、カーボンの堆積も大した事はない。これは期待が持てそうだ。次はシリンダーをプラハンで少し強めに叩いて外して行く。いよいよピストンとのご対面だ。シリンダーを抜いてピストンを見てみると、何と!リードバルブ側に帯状の縦傷が見えるではないか。コンパウンドで磨けば消え去るような傷ではない。幸い傷はこの部分だけで、他の部分は綺麗なものだが、がっかりである。シリンダーの内壁にも傷は見当たらないので、リードバルブの穴の縁で傷が付いたと思われるが、どういった具合で傷が付いたのかは分からないが、現に傷はあるのだ。どうしたものか。傷のない物に交換した方が良いだろうが、磨けば使えるだろうか?悩ましいところである。ピストンの傷で打ちひしがれている所に追い打ちを掛けるように、クランクに錆が出ているのを見つけた。酷い錆ではないが、確かに錆びている。放置期間が長かったので、オイル切れを起こして、錆びたのだろうがこの程度だったらエンジンを掛けて乗り回していたら無くなるような気もするが、これもどうしたものか!更に悩ましい。クラッチレバーのスプリングを交換したり、カバーを開けたりせずに、そんな事は後回しにして、先ずはシリンダーを抜けとのお叱りの声が聞こえて来そうである。エンジンから外したリードバルブブラスト後塗装したリードバルブ真っ赤に錆びたスタッドボルトとナットクランクケースから抜けてしまったスタッドボルトと電触が激しいスタッドボルト帯状の縦傷が入ったピストン錆が見えるクランク
2025.06.05
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TLM50/2号機のフレーム塗装が終わったので、エンジンに取り掛かる。先ずは泥と油で汚れたクランクケースの汚れをスクレーパーで落とし、電動インパクトに取り付けた鋼線ホイールブラシで磨きボンスターで仕上げると、ケースはアルミなので銀色の肌が甦って来た。今回はクラッチレバーロッドに付いているリターンスプリングが真っ赤に錆びて今にも折れそうなので交換するのが目的だ。1号機でも錆が酷くて後になって新品に交換した経緯がある。しかし、この小さなバネを交換するにはクラッチカバーを開けなければ交換できない。ギアオイルを抜いて取り付けボルトを全て外し、カバーをプラハンでどつくが、びくともしない。1号機でもてこずった記憶が甦る。仕方が無いのでクランクケースとの合わせ目の小さな突起を探し、マイナスドライバーを当てて加減をしながら叩く。小さな隙間が出来たところで、合わせ面を傷付けないようにスクレーパーを差し込み、ノックピンにはまっているカバーを少しずつ持ち上げて行くと外れた。外れたと同時にキックスピンドルのバネも外れてバラバラになった。どのように取り付けられていたのか分からなくなったが、SMがあるので何とかなるだろうと思い、次に進む。クラッチレバーロッドの先はカバーの中央まで延びており、プッシュピンに繋がっているので、プッシュピンを摘まんで抜き取るとロッドが抜けるがOリングが付いているので力を掛けないと抜けて来ない。これでやっとスプリングが交換出来る。(クラッチレバースプリング22815-166-000、クラッチレバーOリング9103-719-000)組み上げた後にれレバーの動きに応じて裏側中央にあるプッシュピンが出たり引っ込んだりするかテストせよとSMに書いてあるので、テストを行うOKである。折角クラッチカバーを開けたのだから、ついでにアルミが粉を吹いて真っ黒に汚れたオイルポンプを外して磨こうとして真っ赤に錆びたプラスネジを回そうとインパクトドライバーを斜めにあてがいどついたら、いきなりナメた。う~んこれは困った。どうやって外そうかと眺めていたら、エンジンの左側にプラスネジを外すための穴が空いているのを見つけた。この穴にインパクトドライバーを突っ込めばネジの頭が一直線上になるので、ナメずにすんだと思うが、後の祭りだ。この穴にドリルを突っ込んでネジの頭を破壊しようとしたが、ドリルビットがなまくらで埒が明かないので、タガネを当ててハンマーでどつく事数回、やっと回った。少しずつ回して最後はラジオペンチで緩めてやっとボルトを抜く事ができた。ボルトを抜くとオイルポンプが外れてくる筈だが、外れない。Oリングが嵌まっているので、ドライバーで抉るとやっと外れた。やれやれである。外したオイルポンプは複雑な形状をしているので、磨く事は諦めて、精密ドライバーで大まかに汚れを落とした後に簡易ブラストを行なったら、小さなHONDAの鋳型文字が浮き出て来た。流石、80年代のバイクは作りが丁寧だ。塗装をした後、Oリングを交換する。(オイルポンプOリング91301-147-023)次は、汚れたクラッチカバーの塗装であるが、このカバーはクラッチレバーロッドが入る箇所が膨らんでおり、そこには何かに擦った痕であろう大きな傷が斜めに走っているので、ナイロンディスクで傷が無くなるまで磨いて、後は塗装を残しならが表面の凸凹だけをペーパーで大まかに均して、アクリルの黒で塗装したが、表面がざらついて汚い。矢張り手抜きをすればこのザマだ。撃沈である。面倒だが、再度ペーパーで塗装を剥離して、更にボンスターで仕上げて、再塗装と相成った。クラッチは滑っている感じは無かったので、そのままにして置き、キックスピンドルの組立てに掛かる。SMを見るが、「外す」とか「組む」とかしか書いてなくて素人にはそこが知りたい箇所の説明が皆無であるが、重要なスピンドルの穴にバネの端を入れ、その一直線上にスタータードライブラチェットのポンチマークを合わせるとの表記があったので助かった。ポンチマークは小さいので、見落とす事が確実であった。カバーを取り付けた後でも出来るが、ついでにキックスピンドルオイルシールも交換しておいた。(キックスピンドルオイルシール91211-671-003)交換部品はあとガスケット(Rクランクケースガスケット11393-GE2-000)のみとなったところで、クラッチカバーのHONDAのロゴにシルバーで色を入れてみたくなり、筆ペンでフレームに使った塗料で塗ってみたが、老眼のため手元が何回も狂い、あちこちにはみ出して酷い仕上がりになった。やらなきゃ良かった。オフ車なので目を瞑る事にしてスルーだ。やっとクラッチカバーを取り付ける準備が出来たので閉じに掛かる。上手い具合に嵌まって、ボルトを2本締めたところで、ノックピンを取り付けていない事に気が付いた。もう一度最初からやり直しだ。ボルトを全て締めてエンジン右側がやっと終わった。情けない事でクラッチレバーの小さなスプリング1個を交換するのに何日も掛かってしまった。これから後の作業が思いやられる。エンジン右側(錆びたクラッチレバースプリングとカバーに擦り傷が見える)エンジン左側(フライホイールが錆びている)汚れを落としたクランクケースクラッチカバーを外したエンジン(キックスピンドルの備品がカバー側に付いたまま抜けている)カスタムジャパンで購入した消耗品クラッチレバーと錆びたバネとプッシュピンナメたプラスネジをドリルで揉んだ痕(ドライバーの先の部分)苦労して外したオイルポンプブラスト後のオイルポンプ大きなOリングがあるので鉄棒を当てて叩き入れる前のオイルポンプオイルポンプのロッドに嵌まったプラのギアキックスピンドルにリターンスプリングの端を入れる穴スタータードライブラチェットに印された小さなポンチ痕スピンドルの穴とラチェットのポンチ痕を合わした状態部品を全て納めた状態のスピンドル磨きが甘かったクラッチカバー再度磨いたクラッチカバーRクランクケースガスケットガスケット置いたクランクケース(ノックピンを忘れている)やっと元に戻ったクラッチカバー
2025.06.03
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天候不良のため延期されていた笏取り虫ツーリングが5月26日に開催された。月曜日とあって参加希望者が減って今回は、ディアベル、ルマンⅡ、ハーレー、V7の4台でのツーリングとなった。午前6時30分、V7を駆って第一集合場所のディアベル宅へ向かう。気温は14°と少し肌寒いが震えるような事はない。予定の7時にルマンⅡを交えて3台で出発。丁度、通勤時間帯とあってクルマが多いので、矢掛まではクルマの後についてノロノロと走る。矢掛を過ぎると、クルマも減って、追い越しも可能なセンターラインが破線に変わると、ディアベルが本領発揮する。コーナーのRに合わせて、バイクのバンクをピタリと合わせスルスルと抜けて行くが、コーナーの出口のスピードが速い。タイヤと排気量の余裕もあるのだろうが、あの美しいコーナリングはやはりテクニックだろう。その後をTT100GPの細いタイヤを履いたルマンⅡがピタリと追従する。同じくコーナリングがぶれない。脱帽である。私はと言えば、コーナーのRの読みが甘いので、コーナリングスピードが落ち、オマケに右カーブが苦手なので、更にスピードが落ちるのだ。しかし、ここでは焦らない。技量が違う者と同じように無理をして付いて行こうとすると、必ず事故を起こす。そこは自分のペースで楽しんで走れば良いのだ。それにしてもいつもの道である矢掛成羽線と成羽神郷線は走りやすい快走路だ。ハレーとの待ち合わせ場所である第二集合地点のレストランしんごうに到着してエンジンを切った瞬間、隣にハーレーが滑り込んで来た。Goodタイミングだ。休憩の後、県道8号を日南に向けて北上。ディアベル、ルマンⅡはすっ飛んで行ってしまったので、ハーレーの後に付いて次回のキャンプツーリングについてインカムでしゃべりながらゆっくりと走る。タイトなコーナーでは大きく重い車体のハーレーはコーナリングポイントを決めるのが難しそうで、車体がふらつき、後で見ているとヒヤヒヤする。ハーレーはこんな道は苦手だろうし第一似合わない。安全第一である。道の駅にちなん日野川の里で先行車2台と合流し休憩。ここからはR183、県道9号、102号、101号と乗り継ぎ、R9号へ出るまでは初めて走る道だったが、信号も殆ど無く快走路が続く。山間の田んぼでは農作業を行う姿が多く見られ、新緑の山々は目の保養になる。気温は依然として14°~16°と昼近くになってもなかなか上がらない。天気予報では今日は晴れの予報だったが、太陽が見えないのが原因だろう。R9から米子に入り、弓ヶ浜の反対側を走り、航空自衛隊美保基地南地区展示場にあるF-4EJ改ファントムⅡを見学する予定であったが、道路脇のフェンス越しに見えた輸送機2機と共に展示されていたファントムは余りにもボロだったので、見学する気にもなれずそのままスルー。江島大橋(通称ベタ踏み坂)に向かう。この坂は遠くから望遠レンズで撮ると、恐ろしい急勾配をクルマが登って行くように見えるのでこの名が付いたようだが、実際に走ってみると、そうでもない。橋を渡ったら大根島だ。下って直ぐの所にお目当ての「うなぎ処山見世」がある。2階建ての大きな店舗に広い駐車場、角にはうなぎ神社も祀っている高級店のようだ。自動ドアで入店すると、礼儀正しい店員が席に案内してくれた。まだ11時過ぎとあってか、先客は2組のみ。大きなテーブルにゆったりと座り鰻丼を注文。ご飯大盛りで吸い物に肝も追加した。ハーレーさんとルマンⅡさんは特上鰻重だ。鰻はフワフワだが皮はパリパリでタレも丁度良くお腹一杯美味しく頂いた。腹ごしらえも出来たところで、中海の堤防道路に向かう。この堤防は中海を干拓する計画のため作られたのだが、途中で計画が中止され堤防道路だけが残ったと言う訳だ。何も無い堤防道路を対岸に向けて走るが、途中には駐車場所も無いので対岸近くまで一気に走る。次は古事記に出て来る黄泉比良坂(よもつひらさか)へ向かうべく、そのまま松江方面にバイパスを走るとナビが川津ICに入れと指示を出すが無視してそのまま走るとリルートしない。間違いに気づき、Uターン。再び川津ICに戻り、松江JCTからR9バイパスに乗り東出雲ICまでの無料区間を走り黄泉比良坂へ向かう。今日は月曜日なので一番上の駐車場は空いていると踏んで行ってみると、小さな駐車場には自転車が2台、やはりガラガラだ。黄泉比良坂はこの世とあの世の境目にあるとされる坂で伊邪那岐命が黄泉の国から黄泉比良坂を通って命からがら現世に戻って来た時に塞いだとされる千引の岩がある。神話に思いを馳せながら散策し、近くに鎮座する黄泉比良坂に因んだ揖夜神社(いやじんじゃ)に参拝。改修を終えた荘厳な社殿を拝し、帰途につく。最後にR9沿いの道の駅あらエッサーで休憩、お土産を買いたい人は買い物を済ませ、米子西ICからR9へ乗り、米子JCTから米子道へ、上野PAで最後の休憩。走行距離から計算して残り少なくなったガソリンに不安があったが、自宅までの距離を勘案すると何とか持つ踏んで、出発。V7が先頭で距離を見ながらスピードを決める。久世ICでハーレーさんと分かれ、中国道の真庭PA辺りで燃料警告灯が点灯するも岡山道と乗り継いで、最寄りのICまで到着。ガソリンは十分大丈夫だった。5時30分に来客予定があったが5時過ぎに無事帰着。5月らしい爽やかなツーリングとなった一日であった。到着したハーレーとレストランしんごうにて道の駅にちなん日野川の里にてうなぎ処山見世から見たベタ踏み坂うなぎ処山見世のうなぎ神社鰻丼「松」大盛り、肝付き中海に続く堤防道路/遠くに大山が見える黄泉比良坂と千引の岩揖夜神社拝殿に掛かる立派な注連縄改修を終えた大社造りのこけら葺本殿道の駅あらエッサーにて
2025.05.27
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