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アカデミー賞授賞式。もっとも感動したのはジェイミー・フォックスのスピーチ、もっともおもしろかったのはクリス・ロックのトークでした。
2005年02月28日
ROHのROH2サイトに「兵士の物語」正式に日程が出ました。既報どおりです。5月11~14日、リンバリー・スタジオ。キャストはクーパー、ハート、ケンプ。Wow! 女性は誰になるのか、まだ出ていません。http://info.royaloperahouse.org/PerformingSpaces/Index.cfm?ccs=540&cs=1939ジェラルド・バトラー出演映画がWOWOWで放送されます。もう既に放送されているものですけど。「タイムライン」3月10日(木)1000~ W「サラマンダー」3月19日深夜 W3「トゥームレイダー2」3月21日1120~ W「ドラキュリア」3月21日深夜 W 見なくては~ダンス・マガジン、4月号が26日に発売になったばかりだが、来月の5月号がハンブルク・バレエ特集です。今から楽しみ。4月号には「眠り」のマチューガニオ王子が!アンヘルのすてきな笑顔もあります。それからパリオペのDVD,ニコラの「イワン雷帝」も発売されるのですね。すばらしい。ダンスへの招待【第4話】Dancing Stars Ep.4[出演]セルジュ・リファール ローラン・プティ パトリシア・ニアリー オスカル・アライズ モーリス・ベジャール ジョルジュ・ドン ドミニク・カルフーニ デニス・ガニオ 国立マルセイユ・バレエ団 チューリヒ・バレエ団 ジュネーヴ大劇場バレエ団他[演目]ジョージ・バランシン振付:アポロ 放蕩息子 オスカル・アライズ振付:海 モーリス・ベジャール振付:コンクール 約55分 1985年製作。 クラシカジャパンで2月27日に放送。ジョルジュ・ドンとショナ・ミルクのベジャールの「コンクール」での「ジゼル(?)」でのパドドゥがすばらしい。ジョルジュ・ドンはベジャールにとって、マシュー・ボーンにとってのアダム・クーパーのような存在だ。卓越した技術とカリスマ性を有している。「コンクール」はデフィレのパロディもやっていた。マチューガニオのパパとママのパドドゥも良かった。(プティ)セルジュ・リファールは言わなくてもいいことを言っていた。コンテンポラリーは年月がたってから見ると古びている作品が多い。つらいものがあるね。難しい。
2005年02月27日
クラシカジャパンでルグリのサイン会と写真展の模様が独占放送されます。3月18日 2400~ が初回放送です。いい時代になりましたね~19日はルグリ・オーレリーの「ドン・キショット」多分、初出し?クラシカジャパンでは「コンダクティング・マーラー」という番組を3月25日以降放送します。出演者、ラトル、アバド、ムーティ、ハイティンク、シャイー。今、クラシカジャパンの「クラシカHOTリポート/2月号」を見ていたら、ABT公演の宣伝で、アンヘルとジリアン・マーフィーの最新インタビューが流れました。アンヘルはひげづらでした~
2005年02月26日
ダニさんのサイトによると、The Soldier's Tale 再演の上演日は5月11日~14日みたいですね。ROHマガジンに載っています。まだ正式な決定ではないそうで、間違っていたらごめんなさい。ハンブルクとはしごしたい~すいません~ 今頃見ました。映画版「オペラ座の怪人」。すばらしかったです。泣けました…ジェラルド・バトラーすばらしかったです。zuzuさま!よっしーさま、ほんと鳥肌立ちました。これはやはり家でDVDかけながら大声で歌いながら見たいです。デーミアンはあの「マスカレード」で大階段に向かって右側に立っていた黒づくめの服装で背の高いスレンダーな耳のついた男性ではないですか?フラメンコでは確認できませんでしたけど…それで今頃ですが、チャンピオンズリーグの決勝トーナメント、BEST16の死闘が今週の22日、23日に始まりました。1stレグです。いきなりレアルはユベントスと対戦。レアルホームでした。ネドベドがいなくなってイブラヒモビッチが孤軍奮闘。何度も倒されていた。イブラヒモビッチがネドベドに出したすばらしいマイナスボールが決まっていれば…レアルはベッカムのFKに見事にヘッドで合わせたエルゲラの1点で勝った!そしてACミランはアウェイ、オールドトラッフォードでマンチェスター・ユナイテッドと対戦した。雪の舞い散る中、美しかった。ミランにはスタムがいる。ところが彼はウォームアップ中にけが、出られなくなった。古巣対決はおあずけ。さきほどのレアルのジダン、古巣はユベントス。ミランはシェフチェンコが顔面陥没骨折で出られない中、クレスポ1トップ。マンUもファン・ニステルローイを温存していた。ミラン、ジーダ、マルディーニ、カフー、ネスタ、カラーゼ、ガットゥーゾ、ピルロ、セードルフ、ルイコスタ、カカ、クレスポ、マンU キャロル キーン、ネヴィル、エインセ、ギグズ、スコールズ、ブラウン フォーチュン、Cロナウド、ルーニー、最後にはファン・ニステルローイも引っ張り出したが。前半36分、マンU最大の見せ場。クリスチャーノ・ロナウドがすごいスピードで駆け上がり、決定的なラストパス。しかしフォーチュンのシュートはあとちょっとのところでゴール右に。ここはすごかった。後半60分頃、クリスチャーノ・ロナウドにかえてファン・ニステルローイ。ほかに代えるやつはいないんか?うちのバレエが大嫌いでサッカーが大好きなダンナが言うには、ファン・ニステルローイは現在世界最高のセンター・フォワードなのだそうだ。ちょっと前まではビエリだったんだって。あ、そう。ルーニーはすっかりやせて顔が細くなっていた。クレスポ君は絶妙なカカのパスをふかしたりしてまた駄目かと思わせる展開、しかし。後半80分にセードルフのすごいシュートをキーパーがハンブル、それをクレスポが押し込んだ。すぐにファーガスンは動いた。ネヴィルに代えてシルベストル、フォーチュンに代えてサハ。83分、ミランはピルロを下げてアンブロジーニ。86分、カフーに代えて、コスタクルタ。90分、カカに代えてセルジーニョ。よかったです。ミラン勝って。ミランのサッカーは華麗だ。美しい。クレスポくん、おめでとー。バルセロナVSチェルシー、カンプノウ。バルサは前半33分に痛恨のベレッティのオウンゴール。後半、ドログバ退場でチェルシー10人に。ライカールト監督はアルベルティーニを下げてイニエスタ。交代したマキシ・ロペスが同点ゴール。20歳のアルゼンチン人。これはロナウジーニョがゴール前のエトーに出し、エトーがマキシロペスにパス。決めた。ビューティフル。お客さん大喜び。ゴールの後、冷静にロペスに何事か耳打ちするロナウジーニョ。すごいクールで知的だ。バルサ2点目はマキシ・ロペスのシュートミスもしくは速いクロスがエトーの足元へ。ゴール。後半30分、チェルシー、ダフが下がってグジョンセン、イン。90分、ティエゴ → スメルティン。後半バルサはずっとずっと怒涛の攻撃を見せ続けた。すごいチームだなあ。2-1でバルセロナ逆転勝利。
2005年02月25日
シアターガイド2005.02.22 マシュー・ボーンの『白鳥の湖 SWAN LAKE』公開舞台稽古 http://www.theaterguide.co.jp/pressnews/2005/02/22.htmlゲネは2日連続キャストを変えて行なわれたはずですので23日分もそのうちどこかに出るのではないでしょうか。 キャスト表の法則より詳細キャスト推定 男性1、トロール・スペインの踊り 2、水兵・スペインの踊り 3、ジョー・オートン スペインの踊り 4、スペインのエスコート 5、Kray(クレイブラザーズ)・テレビ司会者・スペインの踊り 6、水兵・プレス・スペインの踊り 7、モナコのエスコート 8、女王のエスコート 9、ルーマニアのエスコート 10、フランスのエスコート 11、ドイツのエスコート 12、ハンガリーのエスコート 13、イタリアのエスコート 14、Kray(クレイブラザーズ)・プレス 昨日23日のアンサンブル 1、コーディ・チョイ … 白鳥(Cygnets)・スペインのエスコート 2、アダム・ルサフォード … 白鳥(Cygnets)・スパニッシュダンサー 3、ギャヴ・パーサンド … 白鳥(Cygnets)・トロール・スペインの踊り・プレス 4、ショーン・ウォルターズ … 白鳥(Cygnets)・ジョー・オートン・スペインの踊り 5、インラッド・ティンバーレイク … 白鳥(Medium Swans) ・Kray(クレイブラザーズ)・テレビ司会者・スペインの踊り 6、ジョー・コラサンティ … 白鳥(Medium Swans) ・女王のエスコート・ドアマン・スペインの踊り 7、フランシスコ・ダスティッツィ … 白鳥(Medium Swans) ・ヒモ(アフロ男)・モナコのエスコート 8、ヘンドリック・ジャニュアリー … 白鳥(Medium Swans) 水兵・プレス・スパニッシュダンサー 9、ドミニク・ノース … 白鳥(Medium Swans) ・クラブオーナー・ルーマニアのエスコート 10、ディビッド・リース … 白鳥(Medium Swans) ・Cheeky Chap・ポップアイドル・フランスのエスコート 11、レイン・ド・ライ・バレット … 白鳥(Big Swan)・服装倒錯者・ドイツのエスコート 12、サイモン・ウィリアムズ … 白鳥(Big Swan)・ソーホーパパラッチ・ハンガリーのエスコート 13、アシュリー・ベイン … 白鳥(Big Swan)・イタリアのエスコート 14、グレン・グレアム … 白鳥(Big Swan)・Kray(クレイブラザーズ)プレス 22日のアンサンブル 1、コーディ・チョイ … 白鳥(Cygnets)・ 2、アダム・ルサフォード … 白鳥(Cygnets)・スパニッシュダンサー 3、ベン・ディクスン … 白鳥(Cygnets)・トロール・スペインの踊り・プレス 4、ショーン・ウォルターズ … 白鳥(Cygnets)・スペインのエスコート 5、サミュエル・プラント … 白鳥(Medium Swans) ・Kray(クレイブラザーズ)・テレビ司会者・スペインの踊り 6、ジョー・コラサンティ … 白鳥(Medium Swans) ・ドアマン・スペインの踊り 7、フランシスコ・ダスティッツィ … 白鳥(Medium Swans) ・ヒモ(アフロ男)・モナコのエスコート 8、ニコラス・カフェツァキス … 白鳥(Medium Swans) ・女王のエスコート・ドアマン・スペインの踊り 9、ドミニク・ノース … 白鳥(Medium Swans) ・クラブオーナー・ルーマニアのエスコート 10、ディビッド・リース … 白鳥(Medium Swans) ・Cheeky Chap・ポップアイドル・フランスのエスコート 11、ピーター・ファーネス … 白鳥(Big Swan)・服装倒錯者・ドイツのエスコート 12、サイモン・ウィリアムズ … 白鳥(Big Swan)・ソーホーパパラッチ・ハンガリーのエスコート 13、クリス・キーリー … 白鳥(Big Swan)・イタリアのエスコート 14、グレン・グレアム … 白鳥(Big Swan)・Kray(クレイブラザーズ)プレス 女性1、フランスの王女 2、ルーマニアの王女 3、スペインの王女 4、ハンガリーの王女 5、ドイツの王女 6、イタリアの王女 7、モナコの王女 8、バッグレディー 23日 1、メリアム・ポーリアン … メイド・フランスの王女・蛾の乙女・パーティガール 2、トレイシー・ブラッドリー … メイド・ルーマニアの王女・蝶の精・パーティガール 3、ピア・ドライヴァー … メイド・スペインの王女・森の化け物の従者・ファンダンサー 4、ローリアン・ディルテイル … メイド・ハンガリーの王女・蛾の精・ジューン 5、エリザベス・ミシュラー … メイド・ドイツの王女・蝶の精・ホステス 6、カースティ・メイサー … メイド・イタリアの王女・森の化け物の従者・ホステス 7、ヘザー・レジス・ダンカン … メイド・モナコの王女・蛾の精・かわいこちゃん 8、リー・ダニエルズ … バッグレディ・ロイヤルウォッチャー 22日 1、ソフィア・ハードリー … メイド・フランスの王女・蛾の乙女・パーティガール 2、エマ・バウン … メイド・ルーマニアの王女・蝶の精・パーティガール 3、ピア・ドライヴァー … メイド・スペインの王女・森の化け物の従者・ファンダンサー 4、キャンディス・エヴァンス … メイド・ハンガリーの王女・蛾の精・ジューン 5、エリザベス・ミシュラー … メイド・ドイツの王女・蝶の精・ホステス 6、カースティ・メイサー … メイド・イタリアの王女・森の化け物の従者・ホステス 7、ヘザー・レジス・ダンカン … メイド・モナコの王女・蛾の精・かわいこちゃん 8、トレイシー・ブラッドリー … バッグレディ・ロイヤルウォッチャー
2005年02月24日
きょうはすばらしかった!!!これぞ、マシュー・ボーンの「スワン・レイク」。押し寄せる感動。胸を打つドラマチックな悲劇。きょうのプリンスはニール・ウエストモーランド!ほんとにほんとにほんとにすばらしかったです。今までのBest Princeです。とってもノーブルでまさにロイヤル・プリンス。2幕からは泣きっぱなしで、彼のすすり泣く音がずっとこだましていた。じょじょに壊れていく彼の演技はすごかった。そしてスワンは、ホセ・ティラード。彼は… アダム・クーパーそのものだった。肉体も踊りも表情もすべてがクーパーに生き写し。しかも2年前のクーパーではなく、DVDの頃の(1995頃)のアダムなのだ。出てきた時にものすごいデジャヴュと錯覚に囚われる。彼が踊るとそこにはアダムがいた。しなやかな腕の動き、美しいグラン・ジュテ… ちょっと涙ものです。女王はキャンディス・エバンス。超美人で背が高く、ホセ&ニールコンビと背丈がつりあっていた。そして…ごめんね、KaTyさま、きょうのイタリアン・エスコートはアシュリー・ベイン!よかったです。コミカルな演技、笑いました。もちろんビッグ・スワン、レイン・ドライバレットもビッグスワン!スペインのエスコートは東洋系のコーディ君。ガールフレンドはソフィア・ハードレー。幼年の王子はサイモン・カレイスコス、彼は森のきこりも兼ねていてとっても可愛かったです。よねzuzuさま。1幕。眠る王子の上に現れる大きな白鳥。ぐわーっと腕をあげていく仕種がアダムそっくり。うわー。ここで幕が降りる。(今回公演の変更点)幕が開くと朝で、王子の身支度。王子のお世話係にレイン。幼年の王子が青年の王子に変わる。ニールは青い瞳が大きくてとても美しい。美です。ノーブルな雰囲気を漂わせている。ソフィアハードリーはきのうのGF役、リー・ダニエルズ(美人)と違って子供っぽい感じ。蛾のバレエは盛り上げてくれました。女王のエスコートはきのうはニコラス・カフェツァキスでしたがきょうはジョー・コラサンティだったかな。コミカルバレエ蛾のバレエが終わると一転、酒に酔っている王子。ここで女王に悲壮な顔でせまるが拒否され、どんどんこのあと壊れていくのだ。スワンク・バー。アフロ兄ちゃんはダスティッツィだと思う。濃い~きょうはジョー・オートンが多分、きのうスペインのエスコートをやっていたショーン・ウォルターズ。この子は小柄だがとても雰囲気がいいです。ジョー・オートンになっていた。きのうのスペインも良かった!バーを追い出され踊る王子。ここで王子は泣き始める。悲しくてたまらない。そしてGFの裏切りを知り、目が一点を見つめる。顔を伏せて顔を上げる。ここがすごい。すごい目なのです。孤独、死を内包した絶望の目。そしてあのメロディが聞こえ始める「白鳥の湖」の「情景」彼は魅入られたような表情をする。しかしすぐ幻想は消え、元のバーの灯り。絶望した彼は自殺しにセントジェームズパークに向かう。そこで出てきたザ・スワン。いやーすごい迫力。舞台下手手前で大きく体を回転させる。美しい。しなやか。ダイナミック。白鳥は飛び去り、今度は白鳥の群れが現れる。そしてロットバルトのファンファーレで大きくグランジュテして飛来するザ・スワン。まさに飛んできた。群れの先頭に立つと王子をにらみつける。また去っていくザ・スワン。圧倒的な白鳥のダンスが展開する。不思議な音楽が満ち満ちて、ハープが奏でられる。魔法のように白鳥たちが静止し、その真ん中に王子がいる。そして私的にはここが一番重要なシーン。舞台上手からスワンが後ずさりながら現れる。スワンは王子を見やり、踊り始める。ここはそう、このようにゆっくりアダージョで踊って欲しかったのよ。(感涙)すばらしい。そして四羽の白鳥。コミカル。ザ・スワンのソロ。ここもすばらしかった~ マネージュもすばらしい。パドゥシャもすばらしい。王子とスワンのダンスはすばらしかった。ビッグ・スワン。ダイナミックで攻撃的で足をどんどん踏み鳴らす。アシュリーよかった~それからコーダ。このシーンはほんとにすばらしい。ここのダンスはヘススは独自スタイルでまったく踊りが違ったけど、ホセは見事にアダムそのものだった。白鳥が飛び去り、残された王子。ものすごい幸せそうな笑顔。ニールの演技はほんとにすごい。そして休憩入って3幕目。予想どおりイタリアンエスコートはサングラスをかけたアシュリー。彼はコミカルでした。イタリアのプリンセス、きのうと同じ人でこの人サイコー。カースティ・メイサーかなあ。超ミニ。女王が登場。女王とGFはやりあっている。王子は心ここにあらずで女王に話しかけるが無視される。みなでダンスを踊る。センターはイタリアン・カップル。いいですよ。踊り終わると、ストレンジャーが現れる。わあー、まるでアダムだよ。ガムをかむマイムをずっとしていた。ストレンジャーは女たちを誘惑して踊り始める。やっぱ背が高いからいい! そして自分の魅力を見せ付けまくるストレンジャーのソロ。グランジュテ、すばらしい。3回転のピルエット。完璧。トゥール・ザン・レール。舞台上手へシェネしてテーブルに飛び乗る。完璧でした。女王は男とお楽しみで舞台上手に消える。スペイン、きょうはコーディ君。ストレンジャーは執事に、「じゃあちょっくら行ってくるわ。」と言って、女漁りを開始する。イタリアンの王女がディープキスしている。「おーいちょっと待てぃ!」とアシュリー。ぷんぷんと舞台上手手前に立つ。プリンセスの靴を脱がせるストレンジャー。アシュリーはダスティッツィに助けを求めるが相手にされない。じゃあ俺が行くか!とストレンジャーに近づくが逆に「なんだこら?」とにらまれて退散する。「まあまあ、かっかしないでね、ね。」踊りだすイタリアンカップル。アシュリーがようやくプリンセスと仲良く踊りながら、ストレンジャーに「見ろよ!」と得意そうにがんつけるのが可笑しくて笑っちゃう。ストレンジャーがエスコートにタバコを吹きかけるのも前回同様ありました。ここでチャルダッシュ。ノーブルでよいです。王子とストレンジャーの緊張感びしばしでしかもダンスが美しい。女王が戻ってきてストレンジャーとのダンス。いやー、ここの最初の女王の横で片足を曲げ、片足は前に伸ばしたジャンプ。すごい高い! 美しい。リフトも高かった。ワルツも美しいホールド。王子とのタンゴ。アダムだ~(また)灰を顔に塗って「俺はスワンだよ~」と言って恫喝する。王子はおかしくなってしまう。皆に笑われる幻想を見る。ここ、王子が床に倒れて、床にフットライトの前で顔が浮かび上がる。大きく目を見開く。ここすごい。まさに狂気に落ちていく狭間。そして超美しい!女王とプリンセスの群舞。そしてお待ちかね黒鳥32回転音楽での男女集団ダンス。すごくかっこよかったー アダムだった(また…)テーブル越えもかっこよかったです。王子が乱心して現れる。上着をはだけて表情は崩れている。女王といちゃつくストレンジャーを引き離す。そしてストレンジャーにまさに泣きながら抱擁しようとしてはねつけられる。ピストルを出す。GFが撃たれ、王子は茫然とストレンジャーを見つめながら連れ出される。3幕了。王子は集団で医者たちに蹂躙される。もう可哀想で見ていられません。ベッドで眠る王子のそばに白鳥たちが現れる。気がつくと誰もいない。ここで半分狂い掛けたダンス。ベッドから現れる傷ついた白鳥。ここからはもうすごい。王子の喜び、王子の希望、そして王子の絶望。死。圧倒的なニールの演技力。すごすぎる。悲しむ女王。ベッドの上に白鳥が現れる。全幕了。カーテンコール。大拍手! すばらしかったです。ニール。2幕はホセのもの、しかし3幕4幕はあなたのものでした。
2005年02月23日
マシュー・ボーンの「スワン・レイク」2005年2月22日 東京・渋谷・Bunkamuraオーチャードホール初日。初日のキャストはなんと、ザ・スワンがジェイソン・パイパー、王子がクリストファー・マーニー。女王;オクサーナ・パンチェンコ。このThe Swan という役をコンテンポラリー出身のダンサーに踊らせるのは酷なことである。アダム・クーパー、ヘスス・パストルは2人ともクラシック・バレエ出身である。彼らがいかにすごかったか実感してしまう舞台であった。ジェイソンのダンスは空間が狭い。広がりがない。ポール・ド・ブラができていない。ジュテはグラン・ジュテになっていない。ピルエットも同様。上体のそらしもない。振り付けが同じなのかもしれないが、違う踊りだった。振り付けも変えていたように思う。2回目の登場シーン、ロットバルトのファンファーレで大きくグランジュテして現れるスワン、その後も2回グランジュテだが、違った。振りが違う。そのあとのパタパタも違うが、これはまあそういう振り付けに今回していたみたいだ。(4幕でも見られた。)3幕のストレンジャーダンスも3回転はピルエットじゃなかった。黒鳥の32回転の音楽での集団ダンスはよかった。彼はここが一番良かった。まあ初日だから今後に期待だ。イタリアのエスコート(クリス・キーリー)イタリアの王女は良かったです。スペインのエスコートも良かった。クリストファー・マーニーは良かった。彼が一番よかったという意見多し。だってザ・スワンより踊りうまいんだもん。4幕の悲壮な演技はすばらしかった。客席にホセとニールといて見てるんだもん。ホセはスタンディングオベーションしてた。いるなら踊ってよ!こないだのマチューの時のルグリ状態だった。ホセはでかい。190ぐらいありますね。ニールは大きなブルーの瞳を輝かせてとても素敵でした。2人とも余裕ぶっこいてた。ということはけがではないのですよね。スタッフに聞いた。「明日は誰がスワンを踊るんですか?」「あすは多分ホセじゃないかな」「ホセが踊ると思ってたのになんで踊らなかったんですか?」「さあ僕にはわかりません。」
2005年02月22日
きょう、ドイツアマゾンから「幻想-白鳥の湖のように」が来た。(注! PALのため、PCでしか見られません)いやー、これもすごい作品だ。あすボーンのスワンレイクの初日だというのに、こんなん見ちゃってどうしたらいいのだ~イリ、やっぱすごいーーーイリのルートヴィヒはやっぱりすごい~ニジンスキーと同様、涙なくしては見られない。リアブコのアレクサンドル伯爵がめちゃくちゃいい~1幕の8人の男女でのダンス、シルヴィアとのPDD,3幕のロシアン・ダンス、(これはストレンジャーの鞭女とソロの部分の音楽)ダンスとしては作品全体通じて一番レベル高いです。とにかく可愛い~ステグリ君も服部君も大活躍。ラウラ・カッツァニガ、ビッグスワンとナポリ、チャルダッシュはロイドリギンズ、ジョエル・ブーローニュも出ていたし…1幕、2幕、3幕、それぞれすごい落差があってすごい。別の世界なんだよねそれぞれ。場面転換の速さといったらない。すごい。ノイマイヤーはすごいアーティストだ。彼は徹底的に調べ上げる。歴史的にどういう踊りが踊られていたのかとかまで、衣装はどうだったかとか、彼は単なる振付家ではなく、演出も兼ねている。すごい博識で、マニアだ。そこがマシュー・ボーンとの共通点だ。振り付けに関してはクラシックでもコンテンポラリーでもとても魅力的な振り付けをする。とにかくオリジナリティーが高い。今まで出会った、魂を震わすほどの作品はボーンの「スワン・レイク」とノイマイヤーの「ニジンスキー」。あとはみんなエンターテイメントでしかない。1幕幽閉される王。この数字が壁に書いてある、不気味なれんがの部屋は実際にノイマイヤーが白鳥城で目にしたもの。王を幽閉するのはレオポルド王子(ロイド・リギンズ)と州長たち。友人のアレクサンダー伯爵(リアブコ)とその恋人(アッツォーニ)が駆けつけるがもうその王の目は親友を見ていない。アレクサンダーは最後に万感の思いで王を抱擁すると去っていく。従者にエミル・ファスディノフ。王は胸に白鳥の縫い取りがある美しい上着を脱ぎ捨てる。影が現れる。王は白鳥城の模型にすがりつく。場面転換し、お城の建設現場になる。ノイマイヤーの解説では、リアブコ演じるアレクサンダー伯爵は想像上の人物。彼はルートヴィヒ二世の親友で、王がなりたいと願っている人物像。ノイマイヤーは王に友人を与えたかった。1幕のお祭りは言うまでもなく白鳥城、ノイシュバンシュタインを建築中の大工さんたちのお祭り。ドイツの風習では建物の一番高いところが完成したらお祝いをするのだそうだ。王は皆に礼を述べる。王室の人間は感情を表に出してはならない。ここの男女、ソリストの男性、ピーター・ディングル、そのパートナーがニウルカ・モレド、服部有吉とステグリも若者として出ている。ステグリ君は身軽。地上回転とか体操系の技がすごい。労働者や農民の踊りで非常に王の心は癒される。アレクサンダーとボクシングの真似事をして遊びだす。そこにやってきた王室と政府の面々。王の母である皇太后を連れてきたのはレオポルド王子でこれも想像上の人物。ナタリア姫は王のフィアンセで、ポーランドのお姫様。2人は政略結婚させられるわけで、きょう初めて会ったのだ。パドトロワが身分の高い貴族の8人の男女の踊りに変わっている。アレクサンダー伯爵と踊るのはクレアー姫。彼女も想像上の人物。このカップルはナタリア姫と王のカップルとまったく対照的に創造されている。愛の素晴らしさ、悦びといった点で。ほかにアントン・アレクサンドロフ、ジョエル・ブーローニュ、といったメンバー。女性3人のソロを含む踊りに続いて、リアブコ含む男性4人のダンス、これははっとするほどすばらしい。もうジュテがすごい。ここが一番気に入ってます。これをノイマイヤーはどうしても1シーン1カットで撮りたかったそうな。実際そう。それでこそダンスの素晴らしさが理解できる。クレアー姫のソロ。素晴らしすぎてノイマイヤーがだまっちゃう。アレクサンダー伯爵は彼女に近付いてキスしたりしようとする。シルヴィアの表現力がすばらしい。誰もが彼女を天使だと思うだろう。愛らしく、見ているだけで幸せになる。なにもアレクサンダー伯爵だけではない。彼女は単に回転したりするだけでなく、彼女の内面を表現しているのだ、とノイマイヤーは語っている。そして8人のダンス。ここもノイマイヤー黙って見ている。終わってアレクサンダー伯爵は近付いてきた王に、皇太后と踊るように促す。N:この踊りはオフィシャルゼスチャー、続いてナタリア姫が加わりパドトロワになる。彼女はここでオフィシャルに王室に一員になるのだ。皇太后と同じ踊りを踊っている。そしてナタリア姫のソロ。N:いかに自分が幸せか、みんなの親切に感謝しているかを示すソロ。ここで彼女の母国が明らかになる。ポーランドだ。なぜなら彼女はマズルカを選択したからだ。ナタリアはほんとに王を愛している。ほんとに彼の愛がほしいと願っている。しかし王は癇癪を起こす。黒い衣装を着たミニスターたちが気に入らない。彼らは皇太后と王を対立させようとしている。クレアー姫がアレクサンドルと踊りだす。N:クレアーは光だ。明るく照らす光。これは王との決定的な違いを表している。この2人のダンスは王の理想。望んでもけしてなれない理想。それが鋭く提示されている。王は2人のダンスに魅入られている。リアブコとアッツォーニのこのパドドゥはバランシンが「チャイコフスキー・パドドゥ」で使用した音楽。しばしば黒鳥にも用いられる。S:ノイマイヤーの振付はまったく違ってとてもいい。何よりこの2人は素晴らしすぎる。このダンスを見て幸せを喜びを感じない人間がいるだろうか。どこにもいないだろう。まさにノイマイヤーが語るように究極の対極なのだ。光と影。N:ルートビッヒは…、あぁ、こう呼んじゃいけないな、ここではキングと言わなくっちゃ…キングはこの2人のいっしょに愛を共有したい。2人を抱きしめる。しかしそれは許されない彼は皇太后と踊ってこのパーティを終わらせなくてはならない。ボロネーズを踊って… しかしミニスターが気になって皇太后を置き去りにしてしまう。すかさずレオポルドが皇太后と踊りだす。N:いやー、いいジャンプだなあこれ。ロイド・リギンズですよ。これはテンポディポラッカ、乾杯の踊りだけど、通常は農民の踊り。ポーランド人のポロネーズ、私はフォークダンスステップを取り入れてクラシック・バレエのパで味付けして皇太后たちの踊りにしました。これは14世紀のフランスで始まった、コートダンス。ある種の階級を表すダンス。王はみなと同じ振付で踊るが、よりダイナミックにパワフルに踊らねばならない。この…レオポルドのように。S:ノイマイヤーはよほどロイド・リギンズお気に入りなのね。ほかの人は役名で呼ぶのに。リギンズは大好きみたいだ。N:人々がいなくなり、王はやっと自分をいらつかせる人から解放される。そして地面に触れ、大地の匂いを嗅ぎ、自分の国を愛していると感じる。彼は芸術を擁護しなくていけないと思っている。すごい出費のノイシュバンシュタイン城。これも彼の芸術だ。S:ワグナーも言うまでもないね。N:そこへナタリア姫が戻ってくる。公式に、礼をして別れたにもかかわらず、しかも自分から手を伸ばしてきた。王は本来自分から与える立場。与えられる立場ではない。しかし2人はパドドゥを踊りだした。ロスカヴィオはすばらしいテクニックでピルエットもすばらしい、イリ・ブベニチェクもリフトがすごい、しかしもっと大切なのはテクニークではなくて感情の…オフバランスなのだ。ヴァーチュオシティ、今顔に触ったでしょう。そして払いのけた。これがこの2人のコンクルージョンなのだ。ここで大事なのは彼女の王に勝とうとする戦いに集中すること。注意深く見たら分かるでしょう、今影が彼らの背後を通り抜けたのが…王はどんどん影の存在を強く意識し始めている。ナタリアとの会話はどんどん支離滅裂になっていく。ナタリアがどんどん薄れて行き、遠ざかっていく。S:そして王は影を抱きしめる。(ここノイマイヤーは無言…)抱きしめた人物の顔を覗き込んで驚愕する王。N:影は王を現実に引き戻す。突然彼の城の監獄に戻っている。この部屋は完成してない部屋。作りかけの部屋。この音楽はチャイコフスキーでスワンレイクだが、メディテイションと呼ばれるもの。(※)このパドドゥで1幕は終わる。※注! チャイコフスキー 「なつかしい土地の思い出」 作品42 第1曲 瞑想曲(Meditation) youさま、教えていただき、ありがとうございます。2幕。幽閉された部屋でスワンレイクの舞台のおもちゃを見つけるキング。ここでノイマイヤーはチャイコフスキーがスワンレイクを19世紀に初演した時いかに受けなかったか語り始める。N:ずーっとその後演奏されず、マリインスキー劇場でレフ・イワノフが振付でほんとにバレエが誕生した。これは大受けで、更に、1894年にレフ・イワノフが2幕と4幕を完成した。云々。(薀蓄好きのノイマイヤー…)更に1幕と3幕はマリウス・プティパが振付てこれが今見られるスワンレイクで…キングは自分ひとりのためにオペラやバレエを上演させた。N:とてもマイムは誇張されている。衣装も当時のものを再現した。S:確かにすごいマイム。マイムしすぎってぐらいやってる。マイムを使わないノイマイヤーの部分と比較しておもしろい。N:ジークフリート王子が舞台に現れる。彼は王にあいさつする。ジークフリートの上着は王が幽閉される時に着ていたブルーの上着に非常によく似ている。S:いやー、ノイマイヤーの薀蓄の嵐だよ。ところで、思わず王が舞台に出て行ってオデットと踊ろうとするところとか、「眠りの森の美女」の傍観者、デジレ王子の演出と似ていますよねえ。わかるなあーこの感じ。私たちも物語の中に入れたらと思いながら見てますよね。とくに子供の頃は。自己同一化というか、ノイマイヤーのいくつもの入れ子構造、劇中劇中劇構造とでもいうのか…
2005年02月21日
▼パリ・オペラ座でノイマイヤーの「シルヴィア」が3月に始まりますね。行きたいなあ~パリオペサイトの表紙がニコラでとてもすてき~イレール様の名前がないのが残念ですね。パリオペは次回の日本公演でこれを持って来て欲しいです。ベラルビの「嵐が丘」も見たいですね。ヒースクリフはニコラとべランガールのダブルキャスト。キャサリンはジロとプジョル。NHKが録画に入って欲しいです。プティガラは「アルルの女」と「若者と死」「カルメン」。日本でもぜひ…。▼3月のシアターテレビジョンはジョゼとアニエスの「パキータ」、マチュー・ガニオ主演の『コッペリア』などが登場。楽しみですねえ。
2005年02月20日
NHK-hiのノイマイヤー特番を見た。1、椿姫。椿姫のイリとヘザーのPDD。鳥肌ものだった。あわててリスカとマルシア・ハイデの椿姫を見直したが、イリ・ヘザー版の方がはるかに良かった。なぜだろう。リスカとハイデのは映画なので中途半端なのだね。全編に亘ってダンスのテンションが高い。これはやはり舞台で見たい。ノイマイヤーの眠りを見て思ったが、常に振り付けがアレグロなのだ。スピーディでこれでもかと踊らせる。これを映像で見ると単調に感じ眠くなる。場面転換も早くてほんとスピーディ。舞台魔術。これはユルゲン・ローゼの力なのだろう。ノイマイヤーの椿姫は回想という形で語られる。有名な懇願のPDD。一晩過ごしてアルマンが寝ている間に辞去したマルグリット。アルマンはしょせん遊びだったのかと思い、次の舞踏会で公衆の面前で娼婦扱いして侮辱する。そしてオペラ版ではヴィオレッタが死ぬ前に和解のシーンがあるのだが、(アシュトン版でもある)ノイマイヤー版ではなく、救いがない。老いて病魔でぼろぼろになっていくマルグリット、それでも美に執着し、真っ赤な頬紅をぬって人々の前に、マノンのバレエに現れる。アルマンを探すが、アルマンはいない。そして失意にうちに死ぬ。(そのシーンはない)ほんと救いがない。やはりノイマイヤー、我々を慄然とさせて置き去りにする。ノイマイヤーがマルシアの顔を見て「椿姫」だと思った、と語っていたが、これはなぜだろう、と私は思っていた。もう既にこの時マルシアはかなりのお年だ。ノイマイヤーが作りたかった「椿姫」は、美しい薄っぺらい悲劇ではなく老醜、病気の醜、死への恐怖、それでも生への執着。これだったのだ。オペラのヴェルディの「椿姫」もアシュトンの「マルグリットとアルマン」も単なる美しいだけの薄っぺらい悲劇であることは間違いない。ヴェルディの「椿姫」はめちゃくちゃ美しいが、深みがない。ヴェルディはこのあと進化していき、傑作を生み出すわけだが。特番収録の第1のPDD.アルマンはバレエ「マノン」の観劇でマルグリットと出逢う。マルグリットは取り巻きにちやほやされている。新参者のアルマンが不躾に隣に座ろうとすると、取り巻きが椅子をさっと引き、無様に転ばされる。大恥をかかされたアルマン、それでも懲りずに、マルグリットの屋敷に出かける。そこではマルグリットにしつこく言い寄る男がいる。その男がマルグリットの座るソファに近づくとマルグリットはさっと足を上げて男が座れないようにする。なんとも残酷な女の仕打ち。次に近づいていったアルマンにはソファに座らせる。それでもしつこく言い寄る男をマルグリットは平手打ちしてしまう。「あたしったらどうしたのかしら。こんなことで取り乱すなんて」「いつものように楽しくやればいいじゃない。」マルグリットは病気のせいもあり、疲れ切っている。ひとり自室でソファの上で休むマルグリット。アルマンはこらえきれず私室まで押しかけてしまった。力なく垂れているマルグリットの手を触ると、びくっとマルグリットが跳ね起きる。ついでに咳き込む。でもアルマンの前では気丈に振舞う。小僧扱いする。アルマンはそんなマルグリットをそっと抱き上げ、ソファの座り位置をずらして自分の座るスペースを作る。マルグリットの手にキスしようとするが軽くかわされる。アルマンは傷ついて立ち上がる。マルグリットはとりなすように自分の横のスペースを扇でぽんぽんと叩き、「ここにお座りなさいな」リスカ版。いきなり緊張してこける。マルグリットは大笑いする。イリ・ブベニチェク版。さっきのお返しか、大仰にソファの下に倒れる。マルグリットは大笑いする。マルグリットはこの若者に惹かれている自分に次第に気づかされていく。あまりにも一途で、純粋で、邪険にできない。マルグリットとアルマンは口づけする。自分の愛の証よ、とマルグリットは白い椿を彼に贈る。もちろんマルグリットにそんなことは日常茶飯事、たいしたことではない。しかしアルマンにとっては雲の上の人が降りてきた感覚。マルグリットにもう帰りなさいと促され、辞去するが、マルグリットの部屋の戸口に座り込んでしまう。そしてその花に口づけする。マルグリットは部屋の鏡を見つめる。ノイマイヤー作品では鏡が重要なファクター。鏡は入り口であり出口。(眠り)自分を映すもの。マルグリットは自分の容貌が衰えていくことを自覚している。なので刹那的に生きている。この若者と出会ったことが自分にどういう運命をもたらすのかまだ知らない。マルグリットは運命に抗いたい。楽しく、美しく生きて死にたい。この時はそれしか思っていないのだ。普通の「椿姫」では盛り上がった二人が田舎に遁走して愛の蜜月を二人っきりで過ごす。しかしノイマイヤー版は違う。マルグリットはえんえんパリで遊び続ける。毎夜毎夜、男をとっかえひっかえ。アルマンはしょせんつばめ。家に居候しているつばめ。マルグリットは社交界の女王であり続けた。田舎のマルグリットの別荘に団体で遊びに行って踊り狂う。そりゃ、アルマンの父ちゃん、怒りますよね。そのへんが納得できる展開。アルマン父のためにアルマンを捨てたマルグリット。街でほかの女、しかもマルグリットの友達の女性を連れたアルマンに遭遇する。アルマンは見せつけるように踊る。その日の夜、マルグリットはアルマンの家を訪れる。ここが有名なパドドゥ。椅子に茫然と座り込んでいるアルマン、突然の来訪に驚く。すぐに立ち去ろうとするマルグリットを引き止める。憎しみは愛の裏返し。愛すれば愛するほど憎くなる。憎めば憎むほど、堰を切ったときは愛が止まらない。久しぶりの再会で愛を確かめ合ってしまった二人。眠り込んだアルマンを見て激しく後悔するマルグリット。黒いショールを忘れてあわてて帰る。翌朝、何もかも元に戻ったと思ったのは自分の勘違いだったと気づくアルマン、また自嘲にとらわれる。舞踏会での愚行につながっていく。アルマンと最悪の別れ方をし、しかも病気はどんどん重くなっていく。ひとりぼっちで、過去の美に、栄華に執着する。また「マノン」を見に行けばアルマンに会えるかと、出かけるがアルマンがいるはずもない。マルグリットははっと気がつくとマノンになっている。最初のほうのマノン、マノンは馬鹿な女で富や宝石のために自分の体を売っている。その姿はぴったりとマルグリットに重なっていた。そして今度のマノンは、愛のためにすべてを失い、アメリカの荒野で死にかけているマノンだ。このマノンもぴったりマルグリットに重なる。あたしを待つ運命はやはりもう死しかない。それを自覚するマルグリット。マルグリットはせめて真実を知って欲しいと日記を書き、あたしが死んだらアルマン様に渡して、と侍女に託す。アルマンがその日記を手に立ちすくんでいるところでお話が終わる。イリとヘザーのPDDがすばらしいのはその時のマルグリットとアルマンの年齢だから。ヘザーにはマルグリットが乗り移っているようだ。この二人の全幕の椿姫が見たいものだ。今回のハンブルクの公演で、ヘザー・ユルゲンセンには驚嘆した。彼女は女性のダンサーには珍しく、内省的なタイプに見える。ニジンスキーのときは女優かと思ったくらいロモラそのものだった。すばらしいダンサーには2タイプあり、役柄に憑依するタイプと、そのひと自身でありつづけるタイプだ。今回、リアブコやヘザーは完全に憑依タイプ。後者の例ではバリシニコフ、アンヘル・コレーラ、イリ・ブベニチェク。イリはどこまで行ってもイリなのだ。しかしヘザーはロモラだったし、リラの精だった。単なるリラの精ではなく、なんかもっと全能の存在、まさに『善』そのものである表現力があった。リアブコは青い鳥になって最初に出てきた時、顔つきが違った。パッチンとスイッチが切り替わる音が聞こえたような気がしたぐらい。どこにもあのコミカルな式典長はいなかった。ちょっと、ぞ、ぞーっとした。手をパタパタ上下に何度も動かしていた。ゆっくり。目が人間じゃなくて人間を超えたものになっていた。
2005年02月19日
3幕。音楽が始まると即幕が開く。舞台ではいばらがいっぱいに生い茂った背景。その前で善の精をリフトしているデジレ。デジレと善の精のパドドゥ。すばらしー。めっちゃうまいのよ。ヘザー・ユルゲンセン。シルヴィアより私は良かったな~。オーロラ姫たちの影が現れる。群舞。オーロラ姫の幻影が現れる。オーロラと善の精と、デジレのパドトロワ。ここは良かったです。シルヴィアがせつなそうな顔で踊る。気が入っていた。デジレのソロ。デジレの前に悪の精とその手下ども(茨の精)たちが現れる。最初はぶっ飛ばされまくっているデジレだが、ついに打ち破り、彼らを駆逐する。するとさーっとオーロラの眠るお城の2階建てセットが現れる。ここからめちゃロマンチックな世界が展開する。デジレは2階で眠るオーロラに気づく。2階の床に飛びつく。鉄棒選手みたい。でもそこは手を放す。今度は茨のつるを上っていく。上っていく、よじ登る系がノイマイヤーは好きなのか。かっこいいー。そして2階の床に飛び降りるデジレ。体操選手みたい。そっとオーロラのヴェールをはずす。ここでオーロラの唇にキスすると思うでしょ? しないんだなこれが。オーロラの手を取ると手のひらにいとおしそうにキスする。オーロラは夢うつつでその自分の手に自分でキスする。目を覚ます気配になぜかデジレは2階のカーテンの陰に隠れる。オーロラは目を覚まし、皆を起こそうとするが、誰も起きない。オーロラは階下に降りる。暗闇の中で不安そうなオーロラ。オーロラが後ろにあとずさっていくと誰かにぶつかった。その誰かは優しくオーロラの肩をつかむ。デジレだ。最初は不安そうにデジレと踊るオーロラ。それが次第にだんだん熱くなり、愛のこもったパドドゥになる。そして踊り終わって…キス。待ってたよ~ 大人の男と女のキスだよー。寝ているお人形にチュッというおとぎ話ではなくて。これで皆が目覚めていく。2階建てセットは下手にさぁーっとはける。いつの間にか手前に幕が降りて、その前で芝居が展開する。出たあ~式典長。オーロラは両親や式典長にジーパンのデジレを紹介する。式典長は「うわあ~なんだこいつ!」「なんだこの変なカッコは~!?」とさーっと舞台端まで怖がって逃げる。「なんだそのジーパンつーきたない服は!」姫がとりなす。「ふん、じゃ仕方ないけどそのかっこは着替えてよねっ!」デジレを上手に追い出した式典長、ジーパンをつまんで出てくる。廷吏がながーい棒のようなものの上にジーパンを載せて触らないようにして運んでいく。デジレが出てくるがそのかっこは…!全身タイツ、しかもサイズが合ってなくて足の部分がびろーんと伸びている。頭には超似合わない羽根付の白い帽子。何だよ、やってらんないよとおおむくれのデジレ。式典長はみっともないデジレがうれしいのかにやにや。デジレもここで3の線をやるとは思わなかった。式典長はまたさあ、お祝いよっとばかりに真っ赤な上着で出てくる。式典長が促すと幕がさーっと開き、宮殿の大広間に同じ色の真っ赤なロングドレスの女性が数人。美しい衣装。豪華絢爛なセット。いよいよ結婚のお祝いの始まりです。お客さんたちが出てきます。舞台中央のカーテンを廷吏がさっ!と開けると青い鳥とフロリナ王女が出てきます。美しい… そしてド派手。とことん目立ってるやつだリアブコ君。キャラ変わってるジャン。(当たり前)2の線になってるよーリアブコ君。青い鳥はうやうやしくデジレ王子にお祝いを述べる。ディベルティメント、パドトロワ、ティアゴ・ボーディンとアンナ・ハウレット、カトリーヌ・デュモン。ティアゴ・ボーディンすばらしかったです!風邪で臥せっていたというのが残念ですね。お顔は可愛くってベビーフェイス。ダンスは柔らかく力強く美しかったです。ラテン系に弱いのかな、私。ここの音楽は伝統版では金の精銀の精のとこです。ディベルティメントは伝統版ではいろいろいろいろ出てきて頭にきますよね? 赤頭巾ちゃんと長靴を履いた白い猫が出てきたらノイマイヤーを絞め殺してやりたいと思っていたけど(何せ長丁場でもう疲れていて)出てこなかった! ブラボーノイマイヤーさすがです。ディベルティメントは上記の「アモルの祝福」と題されたパドトロワと青い鳥とフロリナ王女だけでした。さあ!青い鳥だよーん。客席の期待がびしびし感じられる。もう、… 鳥! 鳥になってた。手をひらひらひらひら…客席は思いっきり盛り上がった。青い鳥のソロで、舞台下手奥から斜めに舞台を横断しながら飛んでくるところ。客席がどよーんとどよめいた。世界バレエフェス以来のどよめき。すごいっ、すごすぎる。美しいのよ。空中を移動するがごとき美しさ。男っぽいマスキュリンな大味のダンスはここは良く見るけど。むちゃくちゃ繊細で美しい。手をひらひら。リアブコのジュテはすっごく高く飛んでも音が皆無。信じられない。神が宿っていた。エレンのソロ、コーダと続き、コーダはもう踊り終わる前から音楽が聞こえないぐらいの大喝采。そして次にオーロラ姫とデジレ王子のパドドゥ。デジレは初めて王子になった。真っ白な例の王子の衣装です。向かい合って足を前に伸ばしたオーロラが上体をそらすあのパドドゥです。そして最後のフィッシュダイブ3連続はかなり不安定だった。シルヴィアも死ぬかと思ったんじゃないでしょうか。ガクガクガクン、ぐらぐら。3連発。やはりイリは病み上がりで本調子ではなかったのでしょうか。とにかく落とさないでよかった。そのあとのマネージュはすばらしかったですよ。さあ、コーダ。みんな出てきてちょっとずつ踊る。群舞になると、デジレはまたジーパンに戻っている。群舞の先頭はまた、…リアブコ・ブルー・バード。デジレは浮かされたように踊り続け、誰もいなくなりセットが何もなくなっても踊っている。すごいスピードで。マネージュ、ぐるぐる回る。大拍手。エピローグ冒頭の森、破れた薄い幕のところにベンチで寝ている女性(シルヴィア・アッッオーニ)現実に帰ったデジレは現実のオーロラ姫と出逢った…全幕了。カーテンコール。ノイマイヤーが登場。大大大拍手。いやーファンタジーの世界を堪能した~ ノイマイヤーは引き出しがいくつあるのだろう。すごいなあ…。
2005年02月18日
ノイマイヤー「眠りの森の美女」2月17日(木)ソワレ 渋谷・NHKホール思ったよりプチパだった。楽しかった。面白かった。笑った。長かった… 体力勝負ですねっ!きょうは念願のイリのデジレに遭遇!しかし…! 満場の観客を熱狂させたのはリアブコその人だった!彼の青い鳥の例の飛びながら舞台を斜めに横断するあれで、観客がどよめいた。そして彼のおかまちゃんダンス・マスターは抱腹絶倒!客席目線びしばし。おーーいどっちが主役だよ~詳細はあした…プロローグ伝統版「眠り」では序曲だが、この作品では序曲でもう幕が開く。ジーパンにポロシャツの男が上手から走ってくる。(イリ・ブベニチェク)どうも道に迷ったらしい。全速力で上手から下手へ、下手から上手へ走りまくる。舞台には鬱蒼とした森の幕がかかっている。悪の精(カーステン・ユング)が現れる。王子は操られているよう。リラの精(ヘザー・ユルゲンセン)が現れる。3人のパ・ド・トロワ、というか同じ踊りを3人で踊る。シャープでスピーディ。3人ともめちゃうまだね。イリの踊りはちょっと個性的だ。強引なところがある。舞台上方には眠る女性(オーロラ姫)がいる。舞台下手の薄い幕には1ヵ所敗れているところがあり、そこからデジレ王子は夢の世界へ踏み込んでいく。後ろ向きに1歩、2歩、3歩下がり、2回転ピルエット。舞台に王子の友人(同じくカジュアルなかっこ)が2人探しに来るが見つけられず下手にはける。第1幕王宮セットには大きなカーブした階段があり、2階のバルコニーにつながっている。2階のバルコニーに佇み、淋しそうに降る雪を見ている男性。王様だ(セバスチャン・ティル)服装は19世紀後半-20世紀前半のテイスト。舞台では女性がいらいらしている。王妃(ラウラ・カッッアニガ)だ。王妃には子どもがなかなかできないのだ。1階の壁にはカーテンが引かれている。王妃がカーテンを怒りに任せてさっと引くと鏡が現れる。その鏡に美しい自分が映っている(別の女性が演じている)その鏡からリラの精に導かれデジレが現れる。デジレはまったく別の世界に来たもので、ものめずらしくてたまらない。王妃に自己紹介しようとするが無視される。王様に手を差し出しても通り過ぎてしまう。彼らにはデジレは見えないのだ。王妃は空のゆりかごを突き倒す。デジレはあわてて赤ちゃんを助けようとするがそこには赤ちゃんはいなかった。すると鏡に赤ちゃんを抱いた王妃の姿が映る。時の経過が一瞬で子どもが生まれる。さあ、お祝いだ!カタラビュット(式典長)(アレクサンドル・リアブコ)が現れる。大張り切りで仕切る仕切る!この人が舞台に登場するとパァーッと花が咲いたようになる。バルコニーに現れた時に、あっ主役の登場だ!と思っちゃった人は多かったのでは? すごいオーラ。白いタイツにブルーのベスト、白の燕尾服。そこで帽子をとっかえひっかえ、「これじゃないわ、これでもないわ」とやっていて、ついには帽子を蹴飛ばしまくったりしてきれている。笑えるー。なぜかダンス・マスターも兼ねていて、お祝いのバレエを演出・指導しているのも彼なのだ。ダーッと下に降りてきて、衣装を着けたダンサーたちに、「あんた、違うでしょー」「ここの動きはもっとこう軽やかにね~」といちいち指導している。笑えるー。ダンサーたちはそうそうたる顔ぶれ。エレン・ブシェー、アンナ・ポリカルポヴァ、バルボラ・コフットコヴァヨハン・ステグリ。そしていよいよ発表の段になり、カタラビュット自身も衣装に着替えて出てくる。パートナーはエレン・ブシェー。
2005年02月17日
本日「危険な」アダムは東京公演最終でした。びっくり! 平日なのに満員~ しかも総スタオベ(8割ぐらい)状態でした。アダム様ご一行は大層うれしそうで、何度も何度もカーテンコールをサービスしてくれました。私は2幕から見ましたが、きょうのアダムは気合入りまくりでした。イギリスのお客さんもいらしてましたし。きょうのサラとの2幕のPDDはすばらしかったです!これぞ元ロイヤル・バレエというものを見せていただきました。ロイヤル~という字が私の頭を大きくよぎりました。きょうのアダムにはキレがありました。サラは病み上がりとは思えないすばらしい演技でした。ナターシャダットンのセシルはとてもヴァルモンを思いやっているような感じが出ていてほんとに上品でした。
2005年02月16日
2月17日付、ダニさんのウィル・ケンプファンサイトにハイランド・フリングのステージ写真、リハーサル写真がUPされています。Jamesはガルブレイス???びっくりの展開ですね。
2005年02月15日
youさまから、12日にいただいたメールを、ご許可をいただいた上で、ここに転載させていただきます。>>>「ハンブルグ熱」は来週の公演を控えてますます上昇中でしょうか?来週「眠り」に向けて体調万全に整えて下さいね。王子はイリ、リアブコ、ウルバンの誰かが踊るんでしょう?「いずれあやめかかきつばた」って感じですねえ・・・どなたが踊ってもそれぞれに見ごたえがあるでしょうね。今からワクワクです。今夜はマチューを観に行ってしまいました。全幕のお勉強になるかしらと・・・・「眠くなるのでパスします」なんていつぞやたわごとを吐いたこと、深くお詫びいたしま!ラコット版とやらで普段、観ているものとは異なってはおりましたが、1幕目のパ・ド・トロワだけで充分観に行った甲斐がありました。吉岡さんも、小出さんもそれぞれに表現力豊かで、特に吉岡さんはふわふわと空中を漂うような踊りが素晴らしく、さぞかし「ジゼル」も感動ものであった事でしょう。2幕目は例のアントルシャがなくて残念ではありましたが、マチューが出ずっぱりでいろいろ見せてくれたから、満足よ。私、マイムがあまり好きでないので、踊りガンガン見せてくれるのは大歓迎なんです。それにしても彼の成長ぶりには目を見張りましたネ。昨年のルグリ・ガラの時の少しおどおどしたような雰囲気は微塵もなく、踊りは安定してるし、立派にサポートはするし、演技もするし、ジュテは高いし、ジャンプした時の伸ばした後ろ足の綺麗なこと!空間が更に広がるような大きなジュテに爽快感を覚えました。Shevaさんのアドバイスに従って、7列目だったのにオペラグラスを持ってって、しっかり目の保養をしてきました。乱れた髪がふわっと額にかかって、まあその可愛い事ったら。すっかりお母さん気分で楽しんだ一時でした。 youyouさま、ありがとうございました。
2005年02月14日
▼explore dance com. サイトにニジンスキーの写真がいっぱい。http://www.exploredance.com/nijinsky022204.html▼glaubeaktuell net に「ラ・フィーユ・マル・ガルデ」(リーズの結婚)のリアブコ、シルヴィア写真。http://www.glaubeaktuell.net/portal/nachrichten/nachricht.php?IDD=1102751576
2005年02月13日
▼クラシカ・ジャパンの番組「クラシカTOP20」2月のゲストは菊地研さんです。▼パリ・オペラ座 バレエ「ラ・シルフィード」、NHK芸術劇場で放送。3月6日 2200~シルフィード : オーレリ・デュポン ジェームズ : マチュー・ガニオ エフィ : メラニー・ユレル2004年7月 パリ・オペラ座(ガルニエ)http://www.nhk.or.jp/art/yotei/yotei.html▼NHK芸術劇場では、3月20日にはチョン・ミョンフン指揮、ロベルト・アラーニャがホセの「カルメン」も放送される。▼私がイリ・ブベニチェクを生で見られる確率がかなり低くなってきたため(あと17日ソワレのみ)、手を出すまいと思っていたBunkamura「エトワール・ガラ」に手を出してしまいました。 http://www.bunkamura.co.jp/orchard/ticket/index.html#gr あー! 服部君のスケジュールが出るまで待つつもりでしたがもう待ちきれません。 服部さんの夏公演のスケジュールを早く出してくれないとまじやばいです。もうガッチガチです。 ウルバンとリアブコが来るんだから絶対見なくてはいけないし、服部君の振り付け作品はまじすごいですから。 「既にそこにない」さま、ありがとうございます。おかげでメール登録はさせていただきました。 http://www.umegei.com/s2005/hattori.html▼それにしてもUKの「Highland Fling」初日はどうなるのでしょうか。(現地2月12日)▼今更ですが、ダンス・マガジン2004年11月号のハンブルク・バレエの特集記事を読み返しています。リアブコ、ウルバン、リギンズ、ユルゲンセン、ポリカルポヴァのインタビューがあります。ダンス・マガジン10月号には三浦雅士氏のノイマイヤーインタビューがあります。
2005年02月12日
マチュー・ガニオ日本で全幕デビュー「ラ・シルフィード」2005年2月11日 東京文化会館客席にルグリさまがいらっしゃいました。にこやかで素敵、オーラを放っていました。佐々木さんのお隣でした。評論家の三浦先生もいらっしゃいました。シルフィードは斎藤友佳理。彼女はとてもよかった。役になりきっていたし、安定感がありました。マチュー君が初々しすぎるのでバランス的には丁度良かったかもしれません。井脇さんもよかったです。エフィーになりきっていました。この人の演技力には本当にいつも感心します。この貫禄ある二人の姉御にはさまれて、マチュー君はママーと甘えている感じでした。マチュー君はよかったです。ジュテもアントルシャも高い! 背が高いので迫力があります。ただ回転はちょっと苦手みたいで4回転したぐらいだとななめることもありましたが、総じて回転も良かったです。何より彼の笑顔! かーわいいー!!!!オペラグラス必携ですよみなさん。超ハンサムで美しいブルーの瞳。美ですわ。ママにそっくりです。それにマチュー君、天然でおもしろいです。序曲。指揮はアレクサンドル・ソトニコフさん。1幕。幕が開くと舞台下手に大きな椅子。そこでまどろんでいるジェームズ(マチュー・ガニオ)。赤いチェックの上下でもちろんスカート。その脇にシルフィード。シルフィードは寝ているジェームズの周りを回ったりして踊る。ジェームズが目を覚ます。シルフィードは下手の暖炉の中に飛び込んで消えてしまう。ジェームズは今のは夢か、幻か、上手で藁の中で寝ているガーン(ジェームズの友人、森田雅順)を起こす。なんでこんなとこで寝ているの?「お前、今の見た?」「いーや。」エフィー(ジェームズの許婚(いいなずけ)、井脇幸江)が母親と入ってくる。井脇さんは背が高いのでマチューとのバランスがばっちり。母親は二人に婚約指輪を渡し、それぞれの指にはめる。エフィーが踊るとジェームズがチュッと投げキス。そのチュッ!が音で聞こえるぐらいだったのでうけた。天然マチュー君。人々が入ってくる。暖炉の前にマッジ(魔法使い、飯田宗孝)がうずくまっている。不審な人物に気づいたジェームズは問いただす。ここでハプニング。暖炉の上の水差しが落っこちてきたのだ。マチューはそれをさりげなく拾うと、「どこにおこうかな~」と考えて、暖炉の脇に立てかける。するとその水差しが安定感が悪くてまたコロン。うけた! ちょっととまどい、そのままにする可愛いマチュー君!娘たちは魔法使いに占いをせがむ。魔法使いはエフィーとガーンが結婚すると予言する。そしてエフィーとジェームズは結婚できないと告げる。怒るジェームズ、魔法使いを叩き出す。皆がいなくなると、上手の大きな窓枠にシルフィードが現れる。窓が自動的に閉まり、シルフィードが入ってくる。机の上の本の上に乗って、自動昇降の台に乗って降りてくる。シルフィードに魅入られたジェームズはいっしょに踊りだす。ジェームズは時々はっとエフィーのことを思いだし、シルフィードを拒否するが、いたずらっぽく踊るシルフィードの魅力にそう何度もは抗えない。シルフィードはジェームズの婚約指輪を取って持っていってしまう。ガーンが入ってきてシルフィードの姿を見てしまう。皆を呼び集めるガーン。ジェームズは慌てて椅子の上にキルトを置いてシルフィードを隠す。人々が取り囲むが、シルフィードは空気のように消えてしまった。お祝いの宴が始まり、男女のパドドゥ。(上野水香、後藤晴雄)背が高い二人はぴったり合っている。男性のソロ、女性のソロ、コーダ。その間にジェームズは下手上方にシルフィードの幻影を見る。幻影に駆け寄って、影は消え、人々に押しとどめられる。すると上手からシルフィードが現れる。暗くなり、人々は時間が止まったようになる。ここから音楽がゆっくりになり、ジェームズ、シルフィード、エフィーのパドトロワ。これ良かったです。難しそうでしたが。すてきでした。魅入られたようにシルフィードを見つめるジェームズ、せつない井脇さんの表情がよかったです。そしてシルフィードが消えると、ジェームズがアラベスク。きれいでした。5-6秒ぐらいキープしていました。そして照明が明るくなってジェームズがばんばん踊りだします。ここで初めて思いっきり踊るジェームズのソロ。ジュテが高く、元気いっぱいでよかったです。拍手盛大。エフィーのソロ、シルフィードのソロ、コーダ、人ごみの中にいつのまにかシルフィードは消えました。またジェームズの前にシルフィードの幻影が現れる。そして今度は本物が現れる。ジェームズはシルフィードを追いかけて飛び出していく。婚礼の準備をしていたエフィーは手に持ったブーケを投げ捨て、母親の胸に泣き崩れる。1幕了。2幕。魔法使いとその部下たちが何やら火の回りで拝んでいる。(バヤデールみたい。)魔法使いは火の中から呪いをかけたヴェールを取り出す。場面転換。森の中。シルフィードたちが現れる。飛んでいる。ここから踊り倒し大会。シルフィードとジェームズのパドドゥ。ソロ。ソロ。群舞。コーダ。この繰り返しだったかな。ここで、シルフィードのジェームズのソロといえばコレ!という有名な音楽がなかった。アントルシャのものすごいあの踊りです。アントルシャの多用されたソロはありましたが、音楽が違いました。なんとなく消化不良。シルフィードたちはいなくなってしまう。ジェームズはシルフィードを捕まえたい。魔法使いが現れる。このヴェールを巻きつければシルフィードを捕まえられると聞いて、ヴェールをもらうジェームズ。シルフィードは好奇心が旺盛なので、美しいヴェールが欲しくてたまらない。「ちょうだい」「ダメダメ」「ちょうだいな」「ダメだよ」これが何度か繰り返される。シルフィードの首筋にキスするジェームズ。シルフィードは小鳥の巣みたいなものを持ってきて「交換してちょうだい。」ジェームズ、「だめだめ」楽しく遊んでいるが、しかしついにジェームズがシルフィードにヴェールをかけると、羽根が一枚、一枚抜け落ちていく。ヴェールを捨てるがもう遅い。死ぬ前にシルフィードはジェームズからとった指輪を返す。シルフィードは死んでしまう。驚愕するジェームズ。魔法使いが現れ、ジェームズにエフィーとガーンの結婚の行列を見せる。シルフィードたちは死んだシルフィードの体を空中に運んでいく。絶望して気絶するジェームズ。全幕了。可愛いマチュー君のエピソード。カーテンコールで係りの人が花束を3つ持って出てくると、マチューはさっと脇によるんですよ。おいおい、主役は君です。この花束は君にだよー。この辺が微笑ましいマチュー君でした。客席のルグリ様はカーテンコールには出てきませんでした。場内が明るくなる前にささっと出て行きました。ごめん…やっぱ一言だけ言わせて。ルグリさまのアントルシャが見たかったっす。ご尊顔を拝んだだけに悲しくなっちゃいました。最近情緒不安定で、「ハンブルク(高)熱」まで出そうな感じ。きょうはシェヘラザードのオーケストラ・スコアとピアノ用編曲スコアを買いました。*****************************************************誰ピカ、見終わったらなんと「愛と幻想のシルフィード」のCMが出た~ウィルのリハーサルシーン、ボーンも映ってた~騒いでたらまた娘に羽交い絞めされた。
2005年02月11日
▼ノイマイヤーの特番、1月29日に再放送されていたとは… ショック… 2回も見逃すとは… 私はバレエファンの風上にもおけない、とことんバカだわ~▼あす2月11日のテレ東「誰でもピカソ」に高岸直樹さんと上野水香さんが出演するそうです(from NBS サイト)▼チャコットのウェブ・マガジン、「ダンスキューブ」に、ハンブルク・バレエ団『眠れる森の美女』の記事が載っています。http://www.chacott-jp.com/magazine/around/tokyo_26_4.htmlリアブコさん、べた褒めですわ~ ウレシイ▼チャコットのウェブ・マガジンにはアダム・クーパーのインタビューも載っていて、「高所恐怖症」の部分がおもしろかったです。踊るアンテナ様のおかげです。いつもありがとうございます。▼マルコさま、またまたハンブルク・バレエ団の新聞情報ありがとうございました! 早速見ました。▼公式サイトを見たら今後のハンブルクの日本公演がSOLD OUTになっているものが多くて、ちょっとうれしい。**************************************「船上のイリとリアブコ」南米に向かう豪華客船。甲板上には真夏の暑い日ざしが照りつけている。甲板の椅子に座るロモラ。夢見がちな表情。上手から登場したニジンスキー。黒い上着に黒いズボン、胸ははだけている。黒い扇子をパタパタして暑そう。ロモラと目が合うがすぐ後ろを向いてしまう。初めて会う人は苦手だ。甲板の手すりに手をかけて海の方をじっと見ている。「南米にはいつ着くんだろう。セリョージャ(=セルゲイ)は来てくれないし…」ロモラは「有名なニジンスキーだわ…」「あの方の牧神の午後はすばらしかったわ」牧神の姿を夢想する。二人は会話を交わすが、ロモラが見ているのはニジンスキーその人ではなく牧神が象徴する、彼がカリスマ的に演じるものの姿だった。舞台下手奥。ニジンスキーは近づいてくるロモラにまるで女性のように扇子をパッと顔の前に掲げ、ナイーブさを示す。リアブコは恥ずかしいから。イリは誘うように。ニジンスキーとロモラははユニゾンで踊る。イリは妖艶で女性のようにやわらかい。リアブコのここのダンスは端正で美しい。リアブコのア・ラ・スゴンド、美しい。きちんとした美しさなのだ。それに続く、グラン・ジュテ。ニジンスキーとロモラは揃ってユーモラスに肩を揺らす。ここの振り付けが可愛くって好きです。ロモラに膝枕するニジンスキー、イリは客席に顔を向けて座るが、リアブコはロモラの正面に向かって座る。(違ったらごめんなさい)リアブコはディアギレフの登場で子供のようにおびえ、椅子に座るロモラの膝に顔を埋める。ロモラはその頭を優しく包む。イリのニジンスキーは堂々としてカリスマチックで素のニジンスキーであるにもかかわらずオーラを放っている。ロモラでなくてもポ~ッとなってしまいそうな色気。対してリアブコの素のニジンスキーは頼りなくて、舞台上のカリスマ性とはかけ離れている。オットーの牧神がぜんぜん分身に見えないんだもん。母性本能をくすぐられるタイプ。出会いのシーンで、イリはリアブコと違って、ロモラと目が合ってもはずさず、むしろ彼女を見据えてからすっと視線をはずす。リアブコは目礼してぱっと後ろを向く。後ろを向いているのもリアブコはシャイだからで、イリはまるでロモラの気持ちを試し、楽しんでいるような余裕。牧神が登場してからの、牧神との分身の術に関しても、二人はもちろんまったく違う!リアブコとオットーは背の高さが違うので分身というより別の存在だったけど、イリとオットーはまるでひとつの魂が二つに分かれたよう。表情も同じなの。リアブコの表情は牧神とは違った。むしろ人間である彼が自分の幻影に囚われている彼女の心とすれ違っている悲しさを表現していた。彼にとって彼女はしょせんディアギレフという大きな存在から逃避するためのものだった。しかしその小さな自由、小さな反抗の大きなツケをこの後、彼は払わされることになるのだ。なんつーか…ますますせつなくなった。この船上のシーンしか見ていないが、イリとリアブコのニジンスキー像はまったく別の作品のようだった…
2005年02月10日
2月8日付 朝日新聞 夕刊にマチュー・ガニオのインタビュー記事が載っています。可愛い~写真付き。吸い込まれるような美しいブルー・アイなんだよね。
2005年02月09日
きょう2月8日付 日刊スポーツ、トマソン君(ACミラン・デンマーク)のインタビューと素敵な笑顔が載っています。試合はまだ見てないんだけど手負いのシェフチェンコが決めて、ユーべと2差。Yeah! それにしても最近レアルは絶好調ですね。きのうの神戸はニジンスキー、リアブコだったんですねえーーー ちょっと驚き。娘が、「ママ、にんじん好きーなの~?」とからかう。確かにニジンスキーと打とうとして変換で何度「にんじん好きー」になっちゃったことか。そんなことどうでもいいっす。リアブコさんはどんなだったんでしょう。ウルバンとの関係はどうだったのでしょう。激しく知りたいーー。
2005年02月08日
ニーナ・アナニアシヴィリ活動休止で、今夏のABT日本公演も出ないことになりました。 JAPAN ARTS HPより公演のキャストの変更があります。きょう、さっそくシェヘラザードとショスタコーヴィチの11番購入~シェヘラザード、ノイマイヤーが使ったのはマゼールのBPOだったのですが、(ハンブルク熱さまありがとうございます。)お店に置いてあったゲルギエフのキーロフ管を買ったら、なんか違うような。すごく重々しい~若い王子と王女が激ゆっくりで、第4楽章が激はや、すごい迫力。トランペットの超高速7連符(?)繰り返しで、ペット奏者が呼吸困難で死ぬんじゃないかと思ったぐらいすごいーーゲルギーは魂の演奏だ、ロシアだよー脱線。神戸はどうだったのでしょうか!焦燥…リアブコの薔薇の精も見たかったです。なおみさま~ youさま~ 人間て欲深ですね。
2005年02月07日
Sean No.2 さまのスワンレイク12月28日分を追加いたしました。http://syeva.hp.infoseek.co.jp/bourne/swanlake/04-05season/england/londondec04.html本日の危険な関係はボランジュ夫人をウェンディ・ウッドブリッジが演じました。普通のお母さん、いい人という印象でした。
2005年02月06日
「白鳥」の時と同じ現象が…リアブコのあの瞳が頭に焼き付いて離れない。シェヘラザード、CDが激しく欲しい…BPOでしたっけ。メモとらなかったんですぅ…こないだシアターテレビジョンでやっていたイリの船上のシーン(2004年10月6日の日記参照)、見たいけど見たくない。(ジレンマ)リアブコのニジンスキーが消えてしまう気がする。うう…スワンレイクの時と同様の病気が発生中---終わった時拍手できなかった。顔を覆って絶句した。なんでみんな拍手してるんだろう、と思った。うるさかった。この作品はゲルギエフのチャイコじゃないが、1分間の沈黙で答えるべき作品だ。カーテンコールで抱き合うリアブコとノイマイヤーの姿が頭の中で何度も反芻されて、尊大なディギレフに子供のように抱きついていったニジンスキーの姿と重なる。ニジンスキーにとってディアギレフは父であり、リアブコにとってもノイマイヤーは彼の全てであるだろう。父権ほど強大なものはなく、そこに愛憎が絡んでいたらかなりたまらん。ヘザー・ユルゲンセンはカーテンコールの時、絶対走らなかった。ほかのキャストは皆小走りで出てきていたのに、彼女だけはゆっくりゆっくり。私は思わず足元を見た。赤いヒールだった。真っ赤なワンピース。彼女はカーテンコールでもロモラだった。彼女も完璧にニジンスキーの狂気に取り付かれた世界の住人になっていて、そこから抜け出すことを拒否していた。
2005年02月05日
ノイマイヤー「ニジンスキー」すごいもの見ちゃった。世の中にはすごいものがあるものだ。リアブコ、よかった。この作品は1幕と2幕で作品が分裂している。それはニジンスキーの、人生の前半が輝かしい「陽」、後半が30年も狂気の中に囚われた「暗」だからである。きっとどちらかは駄目、という人がいるだろう。あまりにも違いすぎる。前半はショパン、そしてリムスキー=コルサコフの華々しい音楽、後半はショスタコーヴィチの暗く重々しい音楽が彩る。音楽も分裂しているのだ。ペトルーシュカ(ウルバン)、すごかった。すごすぎて総毛立つぐらい。痛ましすぎて涙するぐらい。後半、テーマは「狂気」だ。戦争の狂気と平行して描かれる狂気だ。客席に神田うのさん、高岸直樹さん、そしてノイマイヤー。開演前からショパンのピアノ曲が流れている。もう始まっているのだ。客電が落ちずに人物が現れ始める。舞台はニジンスキーの最後の公演のシーンから始まる。客席も劇中劇の観客なのだ。スイスのホテル、着飾った男女が座り、ニジンスキーの登場を待っている。あんまりニジンスキーが待たせるのでドイツ語でうるさくしゃべっている。ニジンスキーの父、(カーステン・ユング)は気を揉んでいる。真っ赤なドレスの妻ロモラが登場する。繊細そうな神経質そうな女性。ヘザー・ユルゲンセン。髪はブルネット。ようやくニジンスキー(アレクサンドル・リアブコ)が登場する。真っ白な浴衣に布団みたいなものを巻きつけて出てくる。出てくる瞬間、すごかった。月曜に見たあの明るい男はどこにもいなかった。世界フェスで見た性格の良さそうな若者はどこにもいなかった。そこにいるのはほのかに狂気をまとった、色気のある男だ。舞台上の客は待ってましたとぱらぱらと拍手をする。ゆかたや布団を脱いで、黒いじんべえみたいな姿になる。沈黙が訪れる。やがて音楽なしで踊りだしたのは狂気の踊りだった。これがすごい。不規則な足の動き、不規則なジャンプ(“ニジンスキーの精神病院での最後のジャンプ”を髣髴とさせる)アントルシャ 宙を掴む上に伸ばした手。客は完全に引く。ところが、しばらくすると、明るいショパンの(?)音楽で楽しく踊りだす。客は喝采。舞台は彼の回想に入る。彼の狂気の世界に行ってしまった兄(服部有吉)と妹であるブロニスラヴァ・ニジンスカ(ニウルカ・モレド)がセーラー服姿で登場し、3人で踊る。楽しそうなタップダンスのような、足で床を打ち鳴らすようなステップのダンス。ところが次のシーンでは、この兄が拘束服を着せられて舞台上手からごろごろ転がってくる。母(ジョエル・ブーローニュ)も登場する。ホテルの二階のバルコニーのような客席に男が立っている。セルゲイ・ディアギレフ(ロイド・リギンズ)、エンファサリオだ。彼の存在感は圧倒的だった。ニジンスキーは彼を見つめると走って駆け寄り、二階のバルコニーまでよじ登っていって、彼に抱きつく。アルルカン(アルセン・メグラビアン)が踊る。マリインスキー劇場のダンサーたちが登場し踊る。先頭バッターはセバスチャン・ティル。あとはバルボラ・コフットコヴァ、エレン・ブシェー、エミル・ファスフディノフ。第2場稽古場。ニジンスキーのアンドゥオール。ディアギレフとニジンスキーのダンス。妹と兄と母がまた登場し、踊る。ディアギレフはニジンスキーに対して完全に優位に立っている。彼をいじめている。リフトして床に叩き落し足り、上に乗ったり。ニジンスキーは苦しみながらも彼を愛しているようだ。二人の関係が最高のとき。すばらしい舞台が次々に生まれる。フォーキンの薔薇の精、そしてシェヘラザード。音楽はシェヘラザードなのに薔薇の精(アルセン・メグラビアン)が踊っている。背が高い、中東系ぽい顔立ちの子。薔薇の精は手に特徴がある。手をうっとりと頭に上にあげて絡ませる。そしてシェヘラザード、ここは圧巻。美しいメロディーに載せてすばらしい群舞が展開する。メンバーは配られたもののうちのアルセン・メグラビアンがなしで、代わりにロペスが入ってます(掲示より)。群舞の先頭はディアギレフ。途中スピーカーがぶちっぶちっと壊れかけ心配したが、ロイド・リギンズは何事もなかったように踊っていた。これは演出ではないよね?そして黄金の奴隷(オットー・ブベニチェク)、ここはすごかった。後ろ向きで登場する。黄金のオーラがゆらゆらと立ち上っている。めちゃ色っぽい踊りをする。陶酔のダンス。このダンスで拍手来た。幕間以外は唯一の拍手だった。テニスボールが飛んできて、ラケットを持った青年(ロリス・ボナニ)が現れる。ディアギレフと青年とニジンスキー。タマラ・カルサヴィナ役はラウラ・カッツアニガ。彼女はニジンスキーの相手役のダンサーとして登場して、いろいろな有名な役を踊る。シルフィード(これは後の場面の伏線)、「牧神の午後」のニンフ、「ペトルーシュカ」のコロンビーヌ。ちょっとコスプレみたいだが、後半では金髪を振り乱してタイツで登場する。ニジンスキーの「内面と影」で服部とメグラビアン。背が違いすぎてすごい。30センチぐらい差がある?キャスト表にはレオニード・マシーン(ロリス・ボナニ)の記述があるがどこで出てきたのかわからなかった。そしてお待ちかねの船上のシーン。船の甲板。舞台上手には手すりが。ボーイが下手に椅子を運んでくる。下手から現れるロモラ。上手から黒い服で現れるニジンスキー。目が合う。一目で惹かれあう二人。ニジンスキーはシャイだ。目が合ったあとちょっと目礼してすぐ後ろを向いてしまう。牧神が現れる。(オットー・ブベニチェク)。牧神は好色。ロモラはニジンスキーと牧神と踊る。ロモラにはニジンスキーは輝かしい舞台のスターで、牧神であり、黄金の奴隷だったのだ。しかしニジンスキーその人を愛していたわけではなかった。後半ではそのジレンマがだんだん明らかになっていく。ここのリアブコはすばらしかった。良かった。リアブコの踊りは正確で美しい。端正に踊る。足を後ろにアチチュードしてそのまま後ろに回転するのでも、彼は背が弓のようにそっている。やはり踊りに華がある。終わって拍手がなかったのが残念。ニジンスキーはロモラのショールを手に取り、執着する。これは「牧神の午後」で牧神がニンフのベールで自慰を行う衝撃的なシーンの伏線である。牧神はロモラのショールとニジンスキーの脱いだ黒い上着をいとおしそうに弄ぶ。二人の踊りがヒートアップすると、牧神は舞台前方に横たわって牧神の例の行為を行う。ロモラは甲板の椅子に座り、ニジンスキーは幸せそうに膝枕する。しかし安息は長く続かなかった。背景の壁を上手からバン、バン、バンと倒していく男。ディアギレフ。ニジンスキーは脅える。ニジンスキーを支配するディアギレフの目を逃れ、二人は南米で結婚してしまう。悲劇の始まり。二人の結婚のシーン。祝福する人たち。しかしディアギレフが登場するとだんだん二人の影が薄くなる。ディアギレフは絶対的権力者で、彼からすべてを奪う。さまざまなバレエの登場人物が登場する。しかし彼はさびしく一人椅子に座り込む。1幕の幕が降りる。2幕。光る輪が二つ。その輪の中にニジンスキー。上半身裸。上手には一群の人、その中央に服部。服部は人々にリフトされる。リフトしているのはカーステン・ユング。妹も踊っている。このとき一群の前方にオットー・ブベニチェクがいた。1幕での扮装を落とし、顔は素顔、白いシャツ、下は黒いズボンで靴の部分を金色のボタンで留めている。これは何の役だったのか。一群の人はニジンスキーの心象風景、この人々とは異質だった。彼は舞台上手にはけた。この後はオットーはまた黄金の奴隷として登場するが、1幕と違ってもう帽子を被っていず、化粧もしていない。服部のものすごいソロ。ここは白眉だ。彼は常人では考えられない動きをするのだ。何度も言うようだが。そして切れがすごい。服部は床の上で指を拡げ猫のように爪を立てる。最後のほうではニジンスキーとユニゾンになる。重なり合って立ち、手を横に伸ばし、指を1本、2本と拡げて行く。交互に同じことを繰り返す。狂気が忍び寄っている。ゆっくりとした音楽から激しいものになる。戦争の気配がやってくる。一人また一人、人々が軍服を引っ掛けて出てくる。黄金の奴隷も、アルルカンもだ。ニジンスキーの妻は男(ユング)と浮気している。白い長い白衣を着ている。ニジンスキーの医者だ。ニジンスキーは精神病院に入っているのだ。ロモラは医者と、ニジンスキーは兄(狂気)と踊る。ニジンスキーは軍隊に捕らえられる。(これは幽閉されたということらしい) やがて激しい群舞になる。「スパルタカス」ね。うん、なるほど、言いえて妙だ。まさにショスタコーヴィチの激しい音楽で圧倒的なダンスが展開する。鳥肌もののシーンです、ここは。ペトルーシュカ(イヴァン・ウルバン)が踊る。すごいウルバン。このシーンがある意味一番すごかった。ペトルーシュカは醜く、不恰好で、滑稽に踊る。でもどこか胸を衝かれる。複雑な気持ちになる。その姿を見ながら、大泣きに泣くニジンスキー。可哀想でならない。ニジンスキーは完全に狂ってしまった。人々(軍隊)に対してどなりまくる。数を数えているのか? よくわからない。人々は倒れ全員死んでいる。医者が出てきて介抱する。ロモラが橇を引いてくる。ロモラはこの苦しみからニジンスキーを救いたい。ロモラはニジンスキーが中空に伸ばして腕をつかみ降ろそうとする。二人のなんとも悲しい、ダンス。夫婦の愛と憎しみ。思わずニジンスキーを突き飛ばすロモラ。ニジンスキーはロモラに暴力を振るう。橇にニジンスキーを乗せる。また降りる。このシーンの間中、死んでいる兵士が一人一人起き上がってゆっくりゆっくり、上手から下手に歩いていく。延々と続く行進。上手からディアギレフが登場する。ディアギレフは橇に乗る。兵士が橇を引いていく。ニジンスキーは妻のロモラと「レ・シルフィード」を踊る。例の決めのポーズで、ニジンスキーが耳に手を当てて、シルフィードが彼の方に手を置きアラベスクパンシェ、ニジンスキーはほのかに幸せそうに微笑む。ところが軍隊の男たちに嘲笑される。ぎゃっはっはっはつ…場面が変わり、最初のシーン、スイスのホテルの場面。幻想、回想から醒めた、いや醒めてないニジンスキー。人々は笑い続けているニジンスキーを。その中には、牧神のユング(このシーンから牧神はユングに)上着は軍服。そして同じく黄金の奴隷(オットー)。ペトルーシュカ(彼の演技はここでもすごい)。薔薇の精。またこのシーンからアルルカン(仮面の男)がステグリになる。ステグリのソロ・ダンスサイコー。若々しい! きれ、勢いがある。ニジンスキーの分身である彼らは、冷たい目で彼を見つめている。そのほかの軍隊の兵士たちはいつのまにか全員死んでいる。屍が華やかなホテルに累々と。妻ロモラは下を向き顔を手で覆っている。見たくない彼の狂気の姿。ニジンスキーは、何を思ったか、黒の長い絨毯を舞台に横に引く。それから赤い絨毯を今度は縦に引く。そしてその上で踊り、その絨毯を両方体に巻きつけて踊る。そして崩れ落ちる。全幕、了。カーテンコール。リアブコが舞台上手からノイマイヤーを連れてくる。ノイマイヤーは舞台端でリアブコにキスし抱き合う。カーテンコールで役柄から抜け切れなかったリアブコが初めて笑う。感極まった表情のリアブコ。感動のシーンだった。すばらしかった。ニジンスキー役はほとんど出ずっぱりで、4人ぐらいの集団で踊る際も必ず絡むのでほとんど休めない。これはすごく疲れるだろう。毎日はできない役だ。
2005年02月04日
2月3日日経夕刊に鈴木氏の「危険な関係」評が載っているそうです。確認してませんが…(youさまありがとうございます。)…ところで、youさまもニジンスキーいらしたのですね。感想が伺えてうれしかったです。
2005年02月03日
「危険な関係」行ってきました。もうネタばれいいですよね。きょうのハプニング。ハープシコードが楽譜のせいで止まっちゃった。群舞シーン、サイモンがバロンのスカート踏んづけておっとっと。しょうもなくてすみません…ハプニングじゃないですがクーパーがあぁっ!と大声を出すのが追加されていました。きょうは音楽に陶酔していました。若い二人のカップルのPDDは二つともいい音楽です~ なんかせつないです。フィーニーさん、流石です。セシルとダンスニー、コジョカルとプトロフで見たいーなんて言ったら殴られそうですが… ギエム(メルトイユ夫人)、アンナ・ポリカルポヴァ(トゥールベル夫人)でどうでしょう。ところで頭の中で「シェヘラザード」が鳴っています。ブベニチェク(この際兄弟どっちでもいいです。)さんに早く会いたい。アンナ・ポリカルポヴァのロモラに会いたい!ハンブルク・バレエ熱さんありがとうございます!アルレッキーノさまありがとうございます。服部さんの舞台はどんどん豪華になりますよね。リアブコだよ、ウルバンだよーー しかし7月だけはやめてほしかった…(嘆息)7月だけは絶対ムリ!
2005年02月02日
「愛と幻想のシルフィード」公式サイトにリハーサルの様子の写真がUPされています。ウィル・ケンプとケリー・ビギンのPDD写真も。ウィルは相変わらずハンサムだ。http://www.la-sylphide.info/
2005年02月01日
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