園田＋大阪響ロッシーニ尽くし、名古屋のおやじ様感想

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2018年11月12日

カテゴリ： Classical Music

マエストロ園田のtwitter から。

そして今日のソリスト3人、光岡暁恵さん、小堀勇介さん、山本康寛さん。本日のコルブラン、ノッツァーリ、ダヴィドです。3人とも華麗な歌とテクニックで魅せてくれました。最後の三重唱に向かう前、舞台裏で「マエストロ・ゼッダへの感謝の気持ちで演奏しよう」と四人で言い合って出ていきました！ pic.twitter.com/tMacn3HvPb
2018年11月11日

大阪交響楽団第１０５回　名曲コンサート　イタリア・オペラの系譜園田隆一郎～ロッシーニ没後１５０年～

２０１８年１１月１１日（日）　
昼の部　１３時３０分開演（昼・夕、二公演）
ザ・シンフォニーホール（大阪府）

指揮：園田隆一郎　

ソプラノ：光岡暁恵
テノール：山本康寛
テノール：小堀勇介

歌劇「チェネレントラ」序曲
歌劇「セヴィリアの理髪師」より “もう逆らうのをやめろ”（小堀）
歌劇「ウィリアム・テル(ギョーム・テル)」よりパ・ドゥ・シス
歌劇「ランスへの旅」より “私は出発したいのです”（光岡）
歌劇「ウィリアム・テル (ギョーム・テル)」序曲
歌劇「どろぼうかささぎ」序曲
歌劇「オテッロ」より “ああ、なぜ私の苦しみに” （山本）
歌劇「アルミ－ダ」よりバレエ音楽
歌劇「オテッロ」より三重唱 “さあ来い、お前の血に復讐を”　　

☆☆☆

自動人形とロッシーニ

日生劇場の『コジ』、フェラーラの姉妹たちはAIだったようですね。

突飛な発想に思えますが、このオペラが作られた頃のヨーロッパの自動人形への

この自動人形への関心がE.T.A.ホフマンの物語に繋がってゆくわけですね。

そして、オッフェンバックが彼の物語をもとに、自動人形オランピアが登場する『ホフマン物語』を作る。

このオペラには『ドン・ジョヴァンニ』の音楽も引用されていますね。

そんなことを考えたりしました。今回、演出家自身が、自動人形への関心を意識していたか

どうかは分かりませんが。

やはり園田さんの指揮は素晴らしい。今回は3人の実力を備えた歌手たちよりも、園田さんの音楽性の高さに耳を奪われました。

彼は決してオケを煽らない。イン・テンポで進んでゆくのに、音楽が心地よい十分な推進力を有し、

品の良い爽快感を感じさせる園田さんの見事なロッシーニ。

メロディーだけではなく、その後ろで刻まれているリズムのしなやかさが非常に印象的。

何度か実演に接することができたアルベルト・ゼッダ先生のロッシーニの公演でも同じような印象をうけたので、

師匠の薫陶の賜物なのかもしれませんね。

2回公演のうちの初回を聴いたので、声ならしが十分にできる前に、難曲を歌わなくてはならなかったのかなと思うところもありましたが、

小堀さんと山本さんによる『オテロ』の二重唱、そして光岡さんを加えた三重唱は、とても聞きごたえがありました。

今回の山本さんのソロは『オテロ』のロドリーゴのアリア。その前半部、一瞬ベッリーニのオペラを聴いているような錯覚に陥りました。

彼はロッシーニも素晴らしいけれども、そのベッリーニの歌唱も卓越したものになるような予感。

山本さんや光岡さんを主役に『清教徒』を上演してみませんか？　マエストロ園田！

それから、東京では、この演奏会と同じころ『コジ』が上演されてたわけですが、マエストロの指揮でこのオペラも聴いてみたい。

きっと素晴らしいと思います。

名古屋のおやじ
☆☆☆

「名古屋のおやじ」さま、いつもありがとうございます！大感謝です！！

Viva Rossini !!

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