小田原オペラ追加公演『魔笛』

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2020年12月26日

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Photo Album
Photo: ©Shevaibra, courtesy of the artist
※写真はカーテンコール時のみ撮影OKでした。ありがとうございます。

小田原オペラ旗揚げ追加公演
『魔笛』
日本語上演

2020年12月26日(土) 開演13:00(開場12:30)
南足柄市文化会館　大ホール

演出：飯田裕之
指揮：飯田麻衣子

タミーノ：菊池慈生
弁者：村田孝高
夜の女王：斉藤園子
パミーナ：松本真代
侍女1：桑田葉子
侍女2：菊地貴子
侍女３：宇津木明香音
パパゲーノ：飯田裕之
パパゲーナ：小田切一恵
モノスタトス：池田徹
童子(バレリーナ）：志摩李々子

童子(バレリーナ）：和田優奈

小田原ジュニアオペラ

衣装：仲村祐妃子

※コロナ対策として客席制限有り　定員500名

＊＊＊

Disastrous な2020年をこのような幸せなオペラで締めくくれたことは望外の喜びである。
本当にありがとうございます。
すばらしかったです。
幸せを感じました。
飯田裕之さんの人間愛が溢れていました。
パパゲーノがついにパパゲーナと出会った時の泣き笑いの表情は忘れられません。
こちらも泣けて来ました。

またプロフォンドの深い美声を響かせた大塚博章さんのザラストロは最高でした。
まさに最低音の魔術師！
最高のザラストロを聴かせていただきました。

弁者の怪演がすごかったです。
面白すぎでした。

パミーナの松本真代さん、すばらしいパワーと美声でした。

モノスタトスの池田さんのリリックな美声もすばらしかったです。

夜の女王　斉藤園子さんの超高音コロラトゥーラも完璧でした。

タミーノの菊池慈生（Yoshio）さん、ヘアメイクで別人に変身していました。男らしいパワフルなリリックテノールで重責を果たしました。

＊＊＊

小田原オペラという地域密着型のオペラ団体を立ち上げた飯田裕之さん。
その旗揚げとなった小田原公演の追加公演として南足柄のきんたろうホールで行われた今回の魔笛。
びっくりしたのは予想以上に規模が大きかったこと。
プロジェクションマッピングでオリジナルのアニメを作って展開する魔笛はまさにファンタジーで迫力満点だった。
そしてなにより、仲村祐妃子さんの創り出した衣装がすばらしかったのです。
やはり魔笛はファンタジーなので衣装、大事ですよね！
どれも美しくメルヘンでゴージャスで素敵でした（Photo Album参照）

音楽は小編成ながら弦楽アンサンブルにピアノやホルン、木管、グロッケンシュピールまで！

今回思い切ったのはすべて日本語にしたことです。通常だと日本で魔笛をやる場合はセリフが多いのでセリフは日本語、歌はドイツ語にすることが多いです。しかし飯田さんは今回すべて日本語にしました。オペラを初めて見る人たちにも楽しんでもらうためにそうしたのだと思います。
また登場人物を簡素化し、合唱をなくすためにいろいろ工夫を行いました。
そのひとつは、弁者が、合唱と、弁者と、僧侶1、僧侶２を全部やることでしたｗ
しかも原作にないいろんなことまで…ｗ
また、童子三人がバレリーナになりました。
これもなかなかおもしろい工夫だったと思います。

骨格やストーリーはそのままで大胆に変えられた脚本はとてもおもしろく、観客に受けまくっておりました。
そして魔笛はすべてパパゲーノがおもしろいかどうかで決まります。
今回のパパゲーノは天才的表現者の飯田裕之さんです。
もう…
しまいには出てきただけでおかしくなるぐらいのすばらしさでした。
やっぱり飯田さん、すごいです！

途中で原曲にない曲もいろいろ出てきました。
侍女たちが
Im wunderschönen Monat Mai（美しい五月には）
を熱唱していておもしろかったです。

飯田さんの次回作は何になるのでしょう。
楽しみですね。

詳細続く。

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