小堀勇介(テノール)※堺雅人ではありません カミーユ・ド・ロシヨン(佐渡裕の「メリー・ウィドウ」)、エルネスト(Vivid opera Tokyo「ドン・パスクワーレ」「カミーユの愛は燃え上がっています。別れを切り出すヴァランシエンヌに対して、理解を示しつつも最後に懇願するカミーユ。カミーユの独唱。ばらのつぼみが…あの小さな四阿へ行こう Wie eine Rosenknospe(日本語歌唱)最高音はHigh Cです。ここは注目です。まったく同じ歌を後で密会がばれた後で歌うのですがそことここでは歌い方が違うのです。ここのカミーユは幸せの絶頂なのです。…二重唱へ。カミーユの絶唱にほだされ、ついにヴァランシエンヌはカミーユとあずまやに入ってしまいます。…あずまやから出てきたのは…ツェータ「いったいどういうことを話していたんだね!カミーユは仕方なくさきほどの歌をまた歌いだします。カミーユの独唱。ばらのつぼみが…あの小さな四阿へ行こう これがさきほどと違って悲しみを込めた歌い方に変化しているのです。ヴァランシエンヌを守るために心ならずも愛する女性に捧げた歌を別の女性に歌わなくてはいけないカミーユの胸の張り裂けるような気持ちが伝わってくる歌なのです。」(西日本シティ銀行のサイトで全幕が見られます。
前川健生(テノール)アルヴァ(東京二期会「ルル」)「アルヴァのルル賛歌 Diese Knöchel: - ein Grazioso 彼女への愛を作曲家である彼が音楽に例える。ミューズというわけだ。しかしこの演出では彼はルルを聖母マリアに仕立て上げる ここはちょっと本来の意図を逸脱している。神父様ならともかく。前川さんすばらしい声です。新境地を開拓したかも。こんな彼は初めて見る。必死だ。声と声との格闘 このシーンはすごいです 2人の声がすごいです Dein Vater - verblutet hat? あなたのお父さんの血がソファについてるのよ アルヴァはショックで叫んで倒れ、気を失う」
城宏憲(テノール)※2018年12月撮影 ドン・ホセ(オペラシティ「カルメン」ハイライト)「城宏憲のドン・ホセに出会うのはオペラのステージ上演では二回目だろうか?まさに衝撃 鬼気迫る演技で やばい やばすぎる そしてどうしようもないほど魅力的なホセだ!」「CARMEN C'est toi? JOSÉ C'est moi. あんたね おれだ ホセ:笑顔 天使のように優しいかんばせに笑みを浮かべた男性。いっしゅ何かに取りつかれたような微笑み。逆に怖すぎるマックス!」
堀越俊成(テノール)九(永井秀和作曲「箱」)、ロドルフォ(町田イタリア歌劇団『ラ ボエーム』)「藤原歌劇団入団の新星テノール 堀越さんがロドルフォ!なんとロールデビューだそうです。堀越さんはスピントです。ロドルフォのFachはスピントです。プッチーニのテノールをスピントで聴ける快感、わかりますでしょうか?控えめに言って最高です。しかもロドルフォに慣習で与えられているハイノートを全てきちんとアクートで出しました。見事です。High C も二回とも完璧でした。演技もとても上手かったです。堀越さんは先日世界初演オペラの「箱」で初めてお聞きし今回は2回めです。また町田から一人、スターが誕生したようです。」