piano street
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いろんなおうちのご家族を、なるべく多めに丸ごと教室に引きずり込むようにしているので、あちこちのおうちで、音楽一家スタイルが定着しているのを楽しんでいます。あるご家庭は、ピアノの弾けるお母さんが、娘さんのカノンをサポートするために、母子レッスンを提案して以来、気づいたら、お母さんまでレッスンに通うようになっていました。そして、無意識に選んでいた曲がある、と、そんなレッスンの折に楽譜を見せられて、すぐさまそれを、改めて、母と娘の連弾としてすぐ使うことにしました。ちょうど、発表会で素敵なスウィングのリズムを披露したばかりの小学校5年生の女の子にピッタリでもあったんです。お母さんが「一緒に弾かない?」と言っても弾かなかったようですが、私が悪巧みすれば、すぐ弾いてくれる素直な子で、結局、おうちでは暇になると、お母さんと娘で、連弾して遊ぶんですって!それが素敵だなと思ったので、のんびりしていた妹にもハッパをかけて、妹も連弾組合に放り込みました。(笑)テキストになんて従わなくなって、もう何年経つかわからないけれど、こんな風にいつでもどこでも、感動した曲が見つかったら、すぐレッスンに使うようにしてから、やっぱりお天道様の采配にしたがっときゃいいのよ、で、すっかりそんな流れが定着しました。連弾ほど、家族の絆を深めるアイテムもなかなかありませんからね。そして、本当に好きな曲を弾かせなくて、どうして心のこもった演奏ができるの?とも思うようになりました。今すぐ弾ける技能がない時は、アレンジしたり、そんなことをしているうちに、一人一人が等身大の自分を知って、謙虚さと向上心を併せ持った綺麗な育ち方をする姿は、理想的です。先にわがままを聞いてあげればいいだけのことだったんですが、私が至れなかったうちは、それなりに、ではあった成り行き任せのスタイルが、ほとんど困ることはなくなってきました。今、大人の生徒さんたちとは、クラシックとJ-popを融合させた曲で奮闘しています。脳が、なかなか受け付けてくれないんです。美しいとは思うけれど、なかなか記憶していかないその不思議さに、音楽って難しいもんだなぁと改めて感じます。これは、ジャズとクラシックのはざまで右往左往していた時より難しくて、私もオロオロしているんですが。(笑)レッスンしながら、ピン!と来ました。もうここは、ド演歌に助けてもらうよりほかにないかもと。(笑)こぶしを効かせるようにして、ちょっと曲に隙間を作りながら弾いていくと、なかなかおもしろくなっていきそうです。サブちゃん助けて!じゃないけれど、演歌のベテランたちの独特の存在感を思い出しながら、地道な人の営みに寄り添うような演歌道に踏み込んじゃってるんですけれど。(笑)ちょっと疲れた夜には、スナックのママに甘えるようにして、なんてことを、音楽そのものでやるのもおもしろいと思ったりしています。(笑)ちゃんとサンタはそんな時期のこともお見通しで、「だから先に仕込んであっただろ!」と、ドヤ顔みたいに思えます。(笑)どう頑張っても、人から音楽を奪うことなんてできないから、だとしたら、ありとあらゆる音楽を参考にしていけばいいなぁと思うようになりました。…しかし、相変わらず壊滅状態なのが、私自身の興味というやつです。(笑)音楽があまりにも、すべての事柄にみっちり絡まっているせいで、それをひも解いているうちに、私は私の音楽を失ったようなところがあります。むしろ、私が私の音楽を持たなかったがゆえに、そういうひも解き方しかできなかったのかもしれません。…それは生徒の役には立つけれど、私の興味は潰し続けるという、良くないサイクルも、なくもないんですが。(笑)そこは、演奏と切り離した、単に聴いて楽しむだけの音楽に、普通のミーハーで気紛れなファンとして引っ張ってもらっています。音楽聴くより、アーティストの顔やおしゃべりを楽しむ映像ばっかり見てるけど、まあいいか。(笑)さすがのサンタも、ここでは私に極上の気配りを絶やしませんし。(笑)なんでもいいから喜んどけ、と言わんばかりに、すごい贅沢なものを見せられ続けていますが、「…という仕込みは俺の仕業でした!」がうるさくて、相変わらず、喜ぶというよりは、わかったっつってんだろ、みたいな態度ばかりですが。なかなか私自身が手ごわい時期なので、生徒の息子たちが全力で私をフォローしたり、生徒たち自身がフォローしたり、忙しそうです。(笑)音楽とはあまり関係のないことばかりでですが。(笑)やっぱり相変わらず、今のところ一番に私を夢中にさせている大人の生徒の次男が、これまたおもしろい状態になりました。ママが気紛れに前髪を切ったら、カッパになっちゃったんですが、このカッパ、ハートのお皿をかぶっているというすごい仕上がりだったんです。(笑)かわいいつむじ周りに生えそろってきた毛の流れが、見事な特大のハート型でした。(笑)ハート形のお皿をかぶった小さなカッパが、私の顔を見るとどれほど嬉しそうになるか、とか、帰り際にどれほど悲しそうな顔をするか、とかが、私の音楽です。(笑)マエストロはサンタですが、カッパの親分でもあったようで、なんか、しんみりしたりもしています。カッパの親分が、私の音楽を放り込んでくるすごさと、私の脳内でひっからまった音楽が整う難しさがリンクしていて、ちょっと大変な時期なんですよね。もう、困らない程度に弾くだけでいいのに、それがなかなか困難で複雑なところにいるんだと思うんですが。私がしんみりしすぎないように、小さなカッパたちは、愛くるしさだけで私を引きずり回しています。(笑)双子のカッパの片割れも、相変わらずのジゴロぶりを発揮して、ロマンティックなことを言いました。「おじいちゃん、おばあちゃんになるまで一緒。」みたいなことを。(笑)お前がおじいちゃんになるころには、私は、骨になっとるわい!というつまらないことを言わずに、あら、プロポーズ?で片付けておきました。ハンサムな少年に育った双子は、出会った時から、どえらい熟女マニアでいつでもロマンティックでしたよ。(笑)サンタが私に届けたかったらしいものが、恐ろしいほど増えてきているというか、結局、初めからサンタに引きずり回されていただけのことだっただけらしい、と思えるようになってきました。どれほど割に合わない思いをした時期も、サンタと私の思いが重なる場所だけ道しるべにしていれば、あとから、綺麗なおとぎ話になるなんて、先に知っていたかったんですが。(笑)先に知らせたらおもしろくないから、わざと嫌な思いをさせたんだろう、というところで、うまくいろいろが収まるのかどうかは、私の知ったこっちゃないので、すごい態度で過ごしています。(笑)この手から零れ落ちる一瞬一瞬まで、私が笑っていなくてはならないように、仕込みがあったらしい、というくらいはわかるけれど、次から次へとサンタ印の生徒たちが来るので、構っていられません。(笑)サンタ印のこどもたちは、とびきり元気で、手がかかるんです。(笑)
2016年04月23日
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