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染井為人 0
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憧れの作家は人間じゃありませんでした3【電子書籍】[ 澤村 御影 ] シリーズ3作目にしてやっと登場人物が、瀬名あさひ、御崎禅、林原夏樹ということを覚えた。 林原夏樹は警視庁の異捜の刑事、すなわち人外に関する事件を追うもの。 御崎禅は吸血鬼にして作家。 瀬名あさひはその編集担当者。 そしてあっという間に3まで来たというわけ。 4もあるようだが、まだKindle Unlimitedにはなっていない。 刑事が出るからミステリーかというとそうではない。 ようするに妖怪もの。 その妖怪をこの小説では人外と称する。 人外の登場者もだんだんだんだん増えていくのみだ。 幹は、御崎禅の恋バナ。 御崎禅には愛した女性がいるのだが、それが生まれ変わり死に変わりしているうち時間の位相がずれてきてついには会えなくなってしまったというわけだ。 そこで御崎は自ら人外である吸血鬼になったというわけ。 この3においてはまだその愛人に巡り合っていないことになっているが、私はどうも瀬名あさひが怪しいと見ている。 その瀬名あさひと林原夏樹もいい関係なので、目が離せない。 妖怪は、猫、狸、狐、件などなど…。 このシリーズ果たしてどういう結末を迎えるのか。 それと同時並行の御崎禅の作中小説の展開もまた楽しみである。(11/12記)
2024.01.30
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憧れの作家は人間じゃありませんでした2【電子書籍】[ 澤村 御影 ] さてシリーズ2作目、ルーナの出自も明らかになる。 新たな人外も登場。 しかし主人公の謎が明らかにならない。 もしかしたらあさひが彼の捜し人ではないのかなんて私は考えながら読んでいた。 それじゃあまるっきり朝ドラ理論に毒された単なる読み手だ…。 一体ミステリーリーダーの矜持はどこへ行った。 そんなもんミステリーでなかったら持つも持たないもないじゃないか。 つまり事件は発生するが、全部人外のしわざ。 要するにミステリーは発生していないのだ。 人外の話だけれども、恋愛話になると何故かほろりとさせられる私だった。 その恋成就しますようにと神に祈ったがだめだった。 何しろ相手は吸血鬼だものなあ。 それでも本作における登場人物が少しずつ少しずつ増えてきていて、さてこれから話はどのように展開するのかというところに興味がそそられる。 少なくとも、2、までは大きな動きがない。 さあ、次は3だ。 といいつつ私は一生懸命ブログを紡ぐ。 この紡ぎ方口述とキーボードでは速さに4倍の差があることに最近気付いた。 Dotch? そりゃああなた、キーボードのほうが早いに決まっているじゃんかいさー! ちなみにキーボードだと一記事15分の目処が立つ。(11/9記)
2024.01.28
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憧れの作家は人間じゃありませんでした【電子書籍】[ 澤村 御影 ] しかし本当に自分の記憶力のなさには愕然とする。 本作は、(今日、何読んだ? 211208)とほぼ2年前に読んでいた。 にも関わらずまるで初めて読むがごとくまた読み返しているのだ。 さあ、その記憶量の悪さは、老化のせいなのだろうか。 どうもそうではないようだ。 というのは、自分の書架をみると、同じ本が2冊以上並んでいるのが散見されるのだ。 私自身転勤商売で行き先々で買って読んだから、そういう現象ができたのだと思う。 それはともかく本作であるが、要するに主人公はヴァンパイアなのだ。 その作家の担当編集者に映画好きの新人女性がつく。 ヴァンパイアは警察に協力し、難事件を解決していく。 血を飲めばその血の持ち主の記憶を映像化することができるのだ。 で、もののけですな、その存在を本作では肯定する。 肯定OK、ただしエビデンスがあれば。 翻って本作にエビデンスは見られたろうか。 結局ミステリーを面白おかしくするにはサイコに逃げるしかないのか。 でも、物語性は半端ない。 サイコとバカにすることなかれ。 その物語が真実に足るのであれば、信じるに値する。 それでは宗教めいていますかね。 とにかく本シリーズは、これから続いていくのである。(11/7記)
2024.01.25
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准教授・高槻彰良の推察2 怪異は狭間に宿る【電子書籍】[ 澤村 御影 ] しかしそれにしても本当に私の記憶力は一体どうしちまったんだ! たしかに本シリーズは2年前に読んでいたはずなのに(今日、何読んだ? 211206)、記憶の片隅にも残っていなくてまるで新しい本を読むがごとく読んでしまった。 たとえば森村の作品なんか其方此方で読んでいるから、あっ、これ前に読んだ、たしかこんなふうな話だった、などと思い出せるのに、本シリーズはなんと上記、211206においては、いやあ、小説って本当に面白い、なんて書いているのに、その欠片も残っていない。 唯一最後のバス事故に関してはうっすら記憶が残っているかな。 くらいの話で、そもそもワトソン役の深町尚哉も、レストレード役の佐々倉健司も私の頭の中には浮かびもしなかった。 今回も3つのエピソードがあって、その詳細は上記、211206に詳細が書かれているので省略する。 むしろこれからの本シリーズのポイントは、高槻の背中の傷痕と深町の嘘を見抜く力の2大謎の解明にある。 おそらく私は本シリーズの残りもきっといつかKindle Unlimitedに収蔵されると信じ、そして膨大なミステリーに埋もれてしまって、記憶の片隅どころか忘却の彼方に高槻彰良とその仲間を押しやってしまったのだ。 そう思わなければ私は認知症ということになる。 あるいは、面白くないミステリーこそ人の脳裏に刻みこまれるものだという逆説もなりたつか。 いずれにしてもこのシリーズをこのままほっておくことはできない。 何しろ続々とシリーズ新作が書かれているようだもの。 紙の本を渉猟してみようか。 それもあり。 電子本を金をかけて買うか。 それもあり…。(10/22記)
2024.01.11
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准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき【電子書籍】[ 澤村 御影 ] 実は、(今日、何読んだ? 210202)と過去に読んでいた。 だが全く記憶にないのだ。 だから全く新しい読み物になってしまった。 といいつつ、なんとなく高槻彰良の背中のエピソードは覚えていた。 本作の成員は、 高槻彰良准教授、佐々倉健司刑事、 そして深町尚哉。 深町尚哉は、青和大学の1年生で、 幼い頃、 どうも霊界に行ってきたらしく、 その世界でなくなった祖父から3種類の飴があるがどれを選ぶかと聞かれてべっこう飴を選んだのだった。 その結果、 孤独にならざるを得なくなったのだった。 高槻彰良は天狗にになりかけて現世に戻った結果、 その痕跡が背中に残ってしまったと推察される。 その結果、 高槻彰は鳥嫌いになり、 鳥を見るだけで卒倒してしまう人間になってしまった 。 この点私は非常に好感が持てた。 なぜかというと実は私は、 大変な鳥嫌いなのだ。 それはともかくとしてこのような エピソード すら記憶の片隅に残っていないのは、 一体なぜなのだろうか 。 私が老化による認知症を患い始めたことの証左なのか。 そもそも前回読んだ後に、 いや、 小説って素晴らしい的な ことを書いているのにも関わらず1つも覚えていないというのは何だかがっかりしてしまう。 ま、いずれにしても本作は第1作目でこのシリーズの持って行き方が示唆されていると感じた。 霊的なもの、 スピリチュアル的なもの、怪奇現象は、 この世にはありえない ということが、 大事なポリシー なのだと思う 。 3つのエピソードが盛られているのだけれども 、 いずれもが、 種明かしが されているわけだ。 例えば、 幽霊の出る事故物件のアパートは不動産屋の横恋慕だったし、高校手芸部のお友達同士が同じ大学に入ったら針が出てきた話は当然その友達同士 のどちらかが犯人ということになろうし、そしてこのエピソードで高槻彰良は深町尚哉の嘘を見抜く特技を利用しようと考えるわけだ。 3つ目 の話は空き家で大麻を栽培していたことから起こった一時的な行方不明事件だった。 この続きもまた楽しみではあるのだけれども、 Kindle Unlimitedには本作と次作しかないのだ。 これは 悔しい。( 10月21日記)
2024.01.10
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憧れの作家は人間じゃありませんでした【電子書籍】[ 澤村 御影 ] 作者は違うが、このところ2作同様の傾向の作品を読んだ。 前回は神道を基盤にしていた。 本作は吸血鬼の話である。 ただし神様と吸血鬼の違いは明確にしておかなければならない。 神様はあくまでも非物質的なのだが、吸血鬼は人間ではない生物だということだ。 さてなぜ本作において吸血鬼である作家御崎禅の担当編集者にあさひがなったのかということだが、この2人に共通する趣味が映画だったのだ。 あさひは映画を語らせれば小説2ページ分を一気に語ってしまうほどのオタクなのだった(だからこの部分は飛ばし読みすることを推奨します)。 そこで御崎禅は彼女を気にいってしまう。 実は御崎禅は警視庁刑事部の異質犯罪捜査のアドバイザーなのだった。 犯罪者が人間でない事件を捜査するのが異質犯罪捜査係だ。 その異質犯罪捜査ののアドバイザーが御崎禅なのだった。 ただしその係は係長と係員2人だけなのだった しかも係長は御崎禅とはうまくいっておらず部下だけが御崎禅とくるんでいるのだった。 今作には、座敷童とか、犬の幽霊とか(コナン・ドイルのバスカビル家の犬を彷彿させる)、それから吸血鬼になりたい人間とかが出てくるのだ。 本作は、吸血鬼の視点から人間界を見ているのだけれど、最終盤において御崎禅が実は人間だったことがあったこと判明し、しかも彼は生まれ変わり死に変わりのたびに恋する女性と会えずに生き続けているのだった。 苦し紛れに自殺しようとするが、あさひから映画の話をされころっとみろっと元の世界に舞い戻った。 などと書いていると、本作はまるでドタバタ劇ということになろうが、実はこの作家の文章力が半端なくよくて私は脳内スパークしっぱなしであった。 澤村御影という作家は読み手のハートをぎゅっと握って離さない、それはそれは素晴らしい文章力の持ち主なのであった。 文章力の差は大きい。 これが独り善がりの作品になるか読み手の脳内スパークをさそうかの岐れ目だ。 いや小説って本当に面白い。
2021.12.08
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准教授・高槻彰良の推察2 怪異は狭間に宿る【電子書籍】[ 澤村 御影 ] 久しぶりに本シリーズを読んだ。 そう彼は大学准教授にしてかつて天狗からさらわれた者。 そんなこと時間の経過とともにすっかり忘れていた。 教え子がアルバイトで助手をし協力者に現役警察官がいる。 そんなことすっかり忘れてしまっていたわけだ。。 だから全く新しい話として私は新鮮に本作を読んだ。 さて本作は3つの短編からなる。 1つめはこっくりさんの話、2つめは霊感の女優の話、3つ目は奇跡の女の子の話だ。 いずれの話も切れ味が鋭い。 そして脳内がビリビリスパークする。 これは作者の文章力が素晴らしいからだ。 こっくりさんでは最後に霊的な忘れ物をしてくれた。 霊感女優ではこれまた最後に本当に霊感があった話をしてくれた。 そして奇跡の女の子では全く霊感などない真の話をしてくれた。 最後の奇跡の女の子の話が今風だ。 根底にいじめがあった。 そして上下逆さま状態になる脳の病気も持ち出した。 高槻准教授が鳥がだめだという話も真に迫っていた。 実は私も鳥がだめで妙な親近感が芽生えた。 最後は人生論で、楽しい話をたくさん身の回りにつくろうよ、そうすれば楽に生きることができるというメッセージを残してくれた。 いやあ、小説って本当に面白い!
2021.12.06
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准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき【電子書籍】[ 澤村 御影 ] うむまた面白いシリーズを発見した。 さて、本作を怪奇モノと期待して読めば、裏切られる。 ようするに、それは著者のメッセージではないかと思われるのだが、この世に霊的なものなど何もありはしない、ということだ。 本作は、3章仕立てだが、3編の短編だ。 それはともかく、冒頭本作の祭文語り深町君の不思議な経験が語られる。 その経験は後に高槻彰良准教授と共通のカテゴリーだと理解できるものである。 当然、本作1作だけでは、深町君にしろ高槻准教授にしろ、その怪奇体験の種明かしをしてもらわなければ済まない。 そもそも、べっこう飴を食べて人の嘘が見破れるようになったことと、背中に傷を負わされたことの真の理由が本作では語られていないのだ。 その謎が解けなければ深町君が幽界をさまよったことは確かだろうし、高槻准教授が神隠しにあったのは事実だろうという推定がなされてしまう。 なんてね、そんな深読みをさせられるのが本作の魅力なのだ。 たしかに、本作では、それぞれ、ストーカー、友人の思いやり、大麻栽培というオチありなのだが、そこに至るまでオドロオドロした話で、真相を明かされると、なんだか肩透かしにあったみたいにふっと力が抜けてしまうのだ。 それでもまたその世界に立ち戻り、次の話を期待せずにはいられなくなるのだ。 そういう魅力が本作にはある。 深町君にしろ高槻准教授にしろ、何らかのタネがあると考えて間違いあるまい。 深町君の話は、祖父母に影響を受けた夢を見て、勘が鋭くなり嘘を見破れるようになったとか、高槻准教授の場合は、ひき逃げ事故にあって意識不明であったとか、そういうことかなあ。 いずれにしろ、本当に小説は、面白い。
2021.02.02
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