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前回の内容(ハゲタカ)に引き続き回想モードで。当時、「一応外資系」のコンサルファームに、一応在籍していたいた人間からみて、外資ファンドのエリート(大森南朋)の描き方は、どうだったのか?について補足。外資系に勤める日本人という意味では、大森南朋が演じた鷲津の描き方は、少し極端かな?と思います。あそこまでの割り切りをもっていた日本人は、どちらかといえば少数派ではなかったかと思います。物語の中の鷲津は、・金を増やすことしか考えていない・アマチュアの日本を安く買い叩こう・結局は資本主義で、弱いものは淘汰されていくのだという考え方で一貫していますし、その信条をはばかることなく周囲の人間に言って歩いてます。(笑えない笑い話で、世の中に3つのキケンな原理主義があって、キリ○ト原理主義と、イス○ム原理主義と、資本原理主義だ、というのがありますが、その資本原理主義の典型みたいな感じですね)ところが、実際に外資系の日本法人に勤務する日本人は、「日本の金融機関に一度勤めた」⇒「海外勤務・MBAなどを経験」⇒「転職」という経歴の人が多いですので、「外資の方法論・器を使って」「日本人の手で」日本を立て直していかなければ、という考え方・使命感の人が多かったように思います。「日本を壊す」という発想・言葉はあまり聞かなかったです。そして、方法論そのものが非常にドライなために、方法論の正しさは認めつつも、「この方法論が正しいのです」と大上段に振りかざすことで生じるアレルギーの大きさもよく承知してますから、「ドライな方法論を」「ウェットな文脈に乗せて」使う、ということに相当神経を注いでいたように思います。で、なんだかんだ行っても、日本での顧客接点は、優秀な日本人が勤めるのが一番ですので、ある程度の業績を上げていれば、本国からごちゃごちゃ言われないで、大きな自由度をもって事業展開ができる、ということで、「日本人なんだけど、本国を見ながら仕事をしている」(=本国に魂を売っている)というわけでもない。ということで、鷲津のように屈折しつつも、日本を「上からの目線」で見ている外資系勤務者ってそんなに多くはなかったのではないかと思います。いたとしても、そんなに活躍できなかったはずです。もちろん、私がいたのは「コンサル会社」であり、鷲津がいるのは「投資ファンド」ですので、微妙に人種は異なるのかもしれません。ただ、コンサル会社と投資銀行、あるいは投資ファンドの間では、人材の行き来が活発で、「全く別の人種」という感覚は持っていなかったですね。ちなみに、現在の勤務先のメーカーにも、実に多くのファンドが売り込みに来ます。(内容は、さておき・・・彼らもいろいろと提案するネタは持っていますので。)彼らが口をそろえて、第一声で言うのは、「我々は、ハゲタカではありません」「我々は、アクティビストではありません」ということですね。そもそも、大森南朋的な事業のやり方をして成功したファンドの人が実際に(一人も)いなかったのではないか?という疑問は少し残りました。
2007/02/28
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先々週から始まった、土曜日のドラマ「ハゲタカ」が面白い。1998年から2000年頃の日本が舞台になっていて、外資系の「ハゲタカ」と呼ばれる投資ファンドと、大量の不良債権を抱える日本の都市銀行が、経営が行き詰まりった老舗旅館や、おもちゃメーカーを舞台にお互いを出し抜き、論理をぶつけ合い、駆け引きを繰り広げ・・・という話です。邦銀のエリート(柴田恭兵)や役員(中尾彬)、外資ファンドのエリート(大森南朋)やスタッフの外人(名前不明・・・)、がハマり役で「あ、たしかにこんな銀行員(あるいはファンドの人)いそうだね」という雰囲気が出ています。老舗旅館の息子(松田龍平)や、おもちゃメーカーの社長(冨士眞奈美)もいい味を出しています。その結果、ということなのかわかりませんが、一番ひきこまれるのは、ドラマ全体が、98年~00年当時の日本の雰囲気をとてもうまく描き出している点です。当時の日本の雰囲気とは…・グローバルスタンダードの「スキル」をもつ外資系が唱える新しい、「ルール」が俄然説得力を持ち始める。でも、彼らが日本で完全な主役になりそうな予感も無い。(彼ら自身が、日本において「主役」になるつもりがあるのかさえ、定かではない)・しかし、日本経済が「痛んでいる」というのは、どうやら間違えなさそう。しかも、相当痛んでそうだ、ということも何となくわかる。しかし正直どこまで痛んでいるのか、皆目検討がつかない。もしかしたら、箱の中のリンゴは全部腐ってしまっているのかもしれない。・少なくともいままでの「ルール」が変わることだけは間違えなさそう。しかし、新しいルールでは、日本の中小企業は、それこそ全滅してしまうのではないか?そもそも、プレーヤーが全滅してしまうようなルールって、日本という国にとってよいルールなのか? それともこれも「グローバルスタンダード」という名のもとに、受け入れなければならないルールなのか。…そんな不安感があったように思います。「いったいぜんたい、どこまで落ちていくのか?そして、落ちた先には何が待っているのか?」みたいな不安です。「そういえば、こんな時代、あったよねぇ」と、いいながら、奥さんと見ています。で、はたと気がついたのですが…自分が社会人になった後のことについて、「そんな時代もあったなぁ」と振り返るのは、ぼくにとって初めての経験です。年をとったなぁ、と実感します。「そんな時代もあったなぁ」なんて、完全な「昔回想モード」ですからね・・・・。若い人のやることではない。もちろん今までも、個人的な出来事を回想するというのはありましたし、(こんなプロジェクトやったなぁ。とか、この人にはよく怒られたなぁとか。こんな人いたなぁ、とか。)自分が社会人になる前の出来事について、自分より年上の人が回想するのを見る機会もありました、(「バブルはよかった」らしい、学生だったからよく知らないけど。とか)のですが。。自分が「回想する側」に回った初めての経験、ということで。。もうとっくに「若手」なんていわれなくなりましたしね。というわけで、(最初の話に戻ると)「ハゲタカ」いいです!
2007/02/27
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またまた、最近読んだ本から。先日の結婚記念日の話を書いたときに紹介した本「ビジネスマンに贈る最後の言葉」の・時の流れは緩めることも、速めることもできない。まわりの環境にしても全てを変えるのは無理である。だが情熱は自分でどうにでもなる。何にどれだけの情熱を傾けるか、まわりからの働きかけに対してどれだけの情熱で応えるか、すべて自分で決められるのだ。という言葉が、何となく頭にひっかかっていて、別の本を見つけたので、思わず手にとり、次の瞬間クリックしてAmazonで注文してました。「成功と幸せのための4つのエネルギー管理術」という本です。4つのエネルギーとは、・身体・情動・頭脳・精神の4つです。というわりに、この「4つ」は、あまり印象に残りません。本としては、どちらかというと「フレームワーク負け」している感じがしました。が、上記の「4つ」とは別に、非常に印象に残った記述がいくつかありましたので、ここに書いておこうと思います。●「習慣の重力」は、とてつもなく重たい。習慣の重力(という言葉が、本書に出てくるわけではないですが、ぼく自身が本を読みながら頭に浮かんだ言葉です)は、大きい。人間の行動の95%は、無意識の過去の習慣や、突きつけられた要求や不安への反応として行っていて、「意識的に」選んでいる行動は、わずか5%しかない、という研究結果があるようです。だから、「明日から変わろう」と思っても、結局95%の行動は、変わらずじまいなため、もとの自分に戻ってしまうということです。そんな中で、パフォーマンスを高めようと思ったり、新しい試みにチャレンジしようと思ったときには「意識的に習慣化するプロセス」を組み入れることが重要である。ということ。トップテニスプレーヤーの大半は、ポイントが入ってから次のポイントが始まるまでの15~20秒の間に、気持ちを切り替え、集中力を高めるための「習慣」があるようです。こういう「自分の感情を高めるルーチン」を持つ事がパフォーマンスを高めるカギである。というのが、著者の主張です。そういえば、イチローの動作も習慣のかたまりですね。ネクストバッターズサークルにいる時点から(あるいはその前から?)の一連の動きは全て決まっているそうです。一つずつ「良い習慣」を積上げていくことで、パフォーマンスの絶対量や安定性を向上させていくべき、という主張です。なるほど。●自制心には総量がある。人間の「意志」は有限である、という記述です。簡単に言うと、「ガマンすることに、エネルギーを使うと、ほかの事にエネルギーが回らなくなる」ということです。本書ではこんな実験結果が出ています。お腹がすいた人に、チョコチップクッキーを見せる。片方のグループには「食べて良い」という。もう片方のグループには「チョコチップクッキー」は見せるだけで与えず、代わりに「ラディッシュ(カブ)を食べるように」といってカブを食べさせる。その後で両方のグループに忍耐力を試すテストを行う。結果どうなったか、「チョコチップクッキー」を食べてはいけない、といわれたグループは、実際にチョコチップクッキーを食べないでがまんできました。(まぁ、オトナですから、当たり前ですね。。。)しかし、その後、忍耐力を測定するテストでは、チョコチップクッキーを「食べて良い」とされたグループに対して、がまんさせられたグループは、「明らかに忍耐力が低い」という実験結果が出たそうです。つまり、「チョコチップクッキーをがまんする」ということに忍耐力を使ってしまうと、その分忍耐力の総量は減ってしまうということですね。つまり、自制心・忍耐力を頼りに何かをやろうと思っても、大抵はうまくいかない、というメッセージだと思います。(もちろん、長期的に見れば、ガマンを覚えることで「ガマンの許容量が増える」みたいな効果はあると思いますが(筋トレの超回復と同じ理屈で)しかし、短期的に見れば「何かをガマンしながらものごとに取り組む」ことの成功率は、「没頭してものごとに取り組む」場合の成功率とは、雲泥の差がありそうです)昨年、一昨年と、比較的業務に余裕のあった時期に取り組んだことで、うまく習慣化できたもの(例:メールの処理方法、タスク管理の方法)と、そうでないもの(例:あげ切れないほどたくさん・・・)がありました。何かに取り組む場合に、この「習慣化のプロセス」についてもう少し考える余地がありそうです。いくつか試みを試してみて、うまくいったら、再びブログに登場させます。
2007/02/26
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1月にグロービスで新しい講座を担当したので、その準備やら反省やらでバタバタしており、またまた更新があいてしまいました。さて、半年前に、「上半期読書総括」ということで2006年の1月~6月に読んだ本の中のベストを書きました。昨年後半はいろいろとバタバタしたのですが読書だけは何とか続けることが出来て、最終的に06年には101冊の本を読みました。下半期についても、上半期と同様に特に印象に残った本を5冊、挙げます。時間も経ってしまったので、簡単に。■武士道:新渡戸稲造これについては、「日本人の倫理」で書いた通りですね。■夜と霧:ヴィクトール・フランクル この本も「名著なので絶対に読むように」ということを複数のところで読んだり聞いたりしていたのですが、ようやく手に取る事が出来ました。ドイツの強制収容所に収容された、心理学者の記述です。ですが、「収容所ではこれほど残忍なことが行われた」ということを生々しく語る本ではなく、極限状態における人間の対処の仕方を観察し、考察した本です。極限状態において自分を見失わない人間と、人間性を失ってしまう人間に分かれるということ、そのような状況で自分を見失わないために必要なこと。印象的だったのは、「クリスマスの直後には、死亡者が増える」という記述。絶望的な状況に陥ると、非現実的な「夢」を見ることで、現状から目をそらす人がいる(「クリスマスになれば、きっと開放されて、家に帰れる」)。彼らは、その夢が実現されないとわかると、より絶望が深くなり、生きる気力を失っていくそうです。(だから、クリスマスの直後は、亡くなる人が多いとのこと)一方で、絶望的な状況においても、現実を見据えながらも、生きることへの執念・信念を失わない人もいる。それが、人間性を維持するために重要である。というような本でした。残りの3冊は、■物語力でヒトを動かせ :平野日出樹最近では、「MBA的」「科学的」「左脳的」スキルから、主流が、物語、のような「非MBA的」「芸術的」「右脳的」スキルに移っている、という人もいますね。人を動かす物語を語る、というのはロジカルである、ということとはまた違う要素が必要になってきますね。早速、グロービスの講義に取り入れてみたのですが、効果は上々でした。■イノベーションの達人!:トム・ケリーイノベーションを起こす上で必要な、10種類の人間(10種類の人間の要素)を紹介した本です。何よりも、カラフルで楽しい事例が満載なのが、読んでいて楽しくなります。■社員がワクワクして仕事をする仕組み:東川鷹年今まで買った本の中で、一番高い本でした(1万5千円)。「コストパフォーマンス」で見ると皆さんにオススメできるかどうかはわかりませんが、自分なりには「お金を出しただけのことはあった」かな、と思っています。これについては、機会を見てきちんと書いてみようと思います。今年も読書は続けて行きたいと思います。
2007/02/25
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