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おすそわけおふくわけ /小野藤子 著装丁にひかれて手に取ったのがかなり前なのですが、しかしそのときはなんとなく買うのをためらって(そんなに本ばかり買ってどうするのだ!とか、まだ読み込んでいない本がたくさんあるじゃないか!とかという内なる声がするのですね)いて、そうすると最近はまた、すぐいろいろな新刊がでて、少し前の新刊は本屋さんの平積みからは姿を消してしまうので、少しの間忘れていたのですが・・・やはり棚から探して買ってしまいました。読んでみて(そうなのです、この本は料理本というよりは読み物でした)買ってよかった本であることがわかり、うれしかったです。作者は編集者の方で、だからなのか?さすがに文章のキレがいいのです。保存食の作り方とそれを利用したお料理のバリエーション、またそのおすそわけのアイデア、という内容なのですがその紹介にとどまらないその保存食への気持、みたいなものが伝わってくる楽しい読み物でした。もちろん、紹介されている保存食もそうとうおいしそうで、おすそわけしてほしい!というものばかり。(気持ちに余裕ができたら)自分でも挑戦したいものもたくさんあります。いつになるかわかりませんが。(装丁は、この画像からはわかりにくいですが紙質がいいです。京都あたりの古いお店でおいしいものを買ったとき、箱がきちっと包んであるような紙。あくまで勝手なイメージですけど)
2006.09.03
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わたしのイタリア料理 / 米沢亜衣著潔い、すてきな本です。なにか力強いというか、お料理にも写真にも装丁にもまっすぐな感じがするというか。きっとこの本に載っているお料理の意識みたいなものをちゃんと再現して作ることができればすごくおいしいものができると思うのですが、たぶんそのまま作っても無理なんだろうなあ・・・ということで、今のところ私にとっては写真集のように眺め、いろいろと考えるお料理の本なのです。
2006.05.18
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TV Bros / 東京ニュース通信社刊薄くても内容ぎっしりのテレビ雑誌(というかコラム雑誌)で、スタッフみんなで愛読しています。(わたしはピピピクラブがすき)特集もいつもおもしろいのですが、今週(4/15~4/28)はGoogle特集。テレビブロスの魅力はいうまでもないことなので、これには特に触れないで、このGoogle特集を読んで思い出したことを。それはGoogleの社員食堂のことです。去年ぐらいに社員食堂のシェフを2人、世界中から募集しているという(選考方法は料理対決だとか)ニュースを見たときからひっかかってはいたのですが、どうやらとてもおいしいらしいのです。ブロスの記事のなかにも「朝はフルーツ、昼はケータリングの食事、あと、おやつが食べ放題・・・」などといううらやましいコメント。(どうも無料らしいです)でネットのほうにはこんな記事もありました。うらやましい・・・いい仕事をするにはおいしいものを食べないと、というのは至極まっとうなことで会社としてとてもよろしい気がします。
2006.04.16
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ゆっくりさよならをとなえる /川上弘美著川上弘美のエッセイ集で、まだ最初の10編ぐらいしか読んでないのですが3編目の「しょうがパンのこと」がかなりつぼにはまりましたのでこちらに書いてみようかと。小さい頃外国の児童文学をよんで出てきた、夢のある(というか実際見たことも聞いたこともなくよくわからない)食べ物のことを書いているのですが、ある程度夢見がちな、本好きの子供にとってはこういうことってよくあったのではないかと思います。私も文化出版局からでていた「アリスの国の不思議な国のお料理」tとかメアリー・ポピンズのお料理教室を読んでミンスミートパイって・・・などと思いを巡らしていたなあと懐かしくなりました。夢があったなあ、と思います。川上弘美のこの「しょうがパン」に対する気持ちの描写がすごくうまく、うなります。(他の文章ももちろん面白そうなので、これから楽しみです)
2006.03.05
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REAL SIMPLE JAPAN /日経BP社刊創刊4号目の雑誌です。私はこの間はじめて本屋さんにあるのを気づきまして(不覚にも)、外国っぽいけど地味だなーと思い購入、読んでびっくりしました。(おもしろくて)写真がとてもきれいで、読むところもいっぱいある(余白が多いレイアウトにもかかわらず)すごくまじめに作ってあるなあとも思います。今ある女性誌との決定的違い(というか違和感)はなんなんだろう、と思って考えていたんですが、前面にでているのが固有名詞(有名人、有名ブランドといってもいい)ではなく、作っている人々(複数、そして顔がぼんやりしている)というところではないか、と先ほど思い当たりました。こんなにちゃんと作っていて毎月もつんだろうか、といらぬ心配をしてしまうのですが、このままの感じで長く続いてほしい。料理のページももちろんあります。(料理研究家の名前は前面にでてないですが、有名な人がやってます。)声高にコツとか叫んでないけれど役にたつ感じです。あと、編集部で水とかマヨネーズとか食べ比べておすすめしているのもおもしろい。ページのすみっこに小説の引用があるのも楽しいです。
2006.01.22
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カンガルー日和 /村上春樹著昨日、読む本が途切れたので、朝本棚の前で「どの本が気分か?」みたいなことを考えていたらこれが目に入りました。読むのはいったい何度目か、という本なのですが、読むたびに新鮮、しかも書かれたのが一番古いもので(短めの短編(おかしな表現ですが)集なのです)1981年ということで、24年前・・・なんですが、今も今なりの読み方ができるなあとあらためて思った次第です。この中で特に好きなのが最後に収録されている「図書館奇譚」というお話です。図書館での消極的冒険活劇、といったおもむきなのですが、今回読み直してみてやっぱり抜群におもしろく、また不思議なお話です。そして、主人公が図書館の地下で食べる食事とおやつのドーナッツが魅力的。村上春樹はほんとに食べ物の描写が上手です。
2005.12.11
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今日の買い物。 /岡本仁 岡本敬子 著雑誌relaxの元編集長、岡本仁さんのブログが本になったものです。一日ひとつ買ったものに関して一枚のポラロイド写真と文章というスタイルで、レイアウトも一定、装丁もすごくいいです。これを読んでいて思ったのが、買い物って考え方だな、ということです。何かに価値を見いだして自分のお金を出して手に入れる、という行為はその人となりがしっかりとでる、おもしろいです。いっぱい買わないとみえてこないものもある、というのは私のとてもセンスの良い友人が言ってた言葉だったと思うのですが、まさに岡本さんと岡本さんの奥さまの買い物の毎日はそれを実感させていくれます。かくいう私も買い物大好き。でも最近はものすごく欲しいものしか買わなくなりました。(安いから、とかこれより安いから、とか将来使うかも、とかいう買い物はしなくなったということで、買う量はあんまりへってませんが。。。)私も買い物の道を極めたいと思っております。で、この本にはおいしそうな食べ物や食べ物やさんもたくさんでてきます。地方在住の人間にはなかなか実際縁がないところばかりですが、その中で、東京の尾山台というところにあるフランス菓子店オーボンヴュータンのカラメルはほんとにおいしかったです。買い物ガイドじゃないのはわかってるんですけど・・・
2005.11.13
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ハサミ男/殊能将之著おいしい描写の本・・・とは一見ほど遠いのですが、とてもおもしろい本です。「ハサミ男」の語りの部分で気になる描写(もちろん食べ物に関する)が随所にあり(例えばトーストとは薄いパンをかりかりにすること・・・うんぬん、など)??と思っていたら、やはりお料理好きでした。ほんとにうまいんだろうなあと読むたびうなっています。小説の中で食べるところとか料理するところとかでてくることが普通にありますけど、こういうミステリーで色を持ってちゃんと書き込まれているのはあんまりない感じがして、そういう細かなところの違いでお話がたしかな形と感じられたり、そうじゃなかったりするのかな、と考えてしまいました。その他にも脇の人々までキャラがしっかり書き込まれていて、まあお話にもびっくりするんですけど、そういうところじゃない読み方もできるミステリーです。
2005.10.16
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ガラスびんで まあるい暮らしずいぶん書くのが久しぶりになってしまいました。スーパーや百貨店の地下、旅行先なんかで、昔から保存食っぽいものを買うのが好きだったのですが、大体においてうまく使いきれず食材に悪いなあ、と思うことが。そしてそれは大体瓶詰めのものです。最近ではよっぽど絶対食べきれる自信があるものしか買わなくなってしまって少しさびしい感じでした。この本は私のうまく使いきれない(そして少しうしろめたささえ感じる)瓶詰め食材を愛する方々が作った本です。前半は保存食(もちろんガラスびんで保存する、保存期間の目安が書いてあってうれしい)とそのアレンジ。後半は瓶食材を愛するかたがたのおすすめ品(問い合わせ先付)という実際結構使えそうな内容で、あきらめかけていたちょっと冒険!な瓶詰め食材探検をまたやってみようかなと思ったりしました。ほんとのお料理上手への険しい道ですね。
2005.10.05
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西洋骨董洋菓子店/よしながふみ著数年前ドラマにもなりましたが、漫画のほうが数億倍おもしろいです。毎日たべなくてもいい食べ物だからこそ、食べるならすごくおいしいのが食べたい、(ジャンクでもなく)中途半端な作りのケーキを食べたときに感じる悔しさとかが私はいつもあるのですが、この漫画に出てくる人たちの、舞台であるケーキ屋さんのケーキを一口食べたときの顔、反応がすばらしいのです。うらやましい。食べたときちょっとはっとしてしまうおいしさ、食べるならそんな感じが味わえるケーキを食べたいとこれを読み返すたびに思います。
2005.09.11
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修道院のレシピ/猪本典子昔あったオリーブという雑誌のスタイリストの時代から、ちょっとほかのスタイリストとは違う!と勝手に注目をしていた著者の猪本典子さん。(手作りもののページとかが個性的だった)オリーブのスタイリストをやめてフランスへいき、現在は有名なデコレーターですが、その方がフランスで知り合ったお料理上手の友人が使っていた「COURS DE CUISINE」という本がこの「修道院のレシピ」という本の原本となっています。(全レシピの翻訳と猪本さんが作ってみて特においしいと思ったレシピ、現在も「COURS DE CUISINE」を使っているリセの調理実習?みたいな風景の写真がおさめられている)もともとフランス、ブルターニュ地方の修道院の花嫁学校なところで使われていた教科書がこの「COURS DE CUISINE」で、そこにおさめられているのはフランスの家庭で普通に食べられているもの。そのレシピ数は500以上もあります。私の母が今も文字だけのものすごくぼろぼろなお料理本をたまに見たりして料理をしていることがあるのですが、それと近いものがあるかもしれない、フランス家庭料理の教科書。基本のやり方や調味料の割合なんかが書いてあり、それを身につけほかのレシピに応用する、記憶が曖昧なときはちょっと見て確認する、そういう使い方をたぶんしてこられた本なのだろうなと思います。読んでみると特別な材料はほとんどなく、簡単で(もちろん日本人にはなじみのない工程はありますが)まさに家庭料理という感じです。実際すぐに毎日のごはんに使えるレシピ本というわけではないだろうと思いますが、読んでいるだけで楽しい本。用語の解説もしっかり載っていて、フランス家庭料理の基礎がなんとなくわかるかもです。(フランスでもほとんど流通していない本が日本語になって私もよめちゃうなんてすごいなと不思議な気持ちになりました。)
2005.09.04
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パティスリー 「オーブン・ミトン」の厨房から/ 小嶋ルミ生っぽいお菓子よりも焼き菓子が好きな方へ、とてもとてもおすすめなのがこの本。とにかくおいしくできます。(わたしでもできました)大事なところをきっちり気をつけて作るとこんなに違うんだ!と感動できます。粉をしっかり混ぜる、とか(もちろん練らないんですけど)ちょっとしたことなんですけど、いままで間違ってやっていたことがわかったり。著者の 小嶋ルミさんのお店に行ってタルトとシュークリームを買いたいんですが、まだ実現できてません。食べたいです。
2005.08.17
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チョコレート な夜 / 佐々木美穂著まず、装丁がすごくいいのです。まさにチョコレート。(この画像だとあんまりよさが伝わらないのが惜しいですが)薄さとかもいい感じで、ページを開くとセロリアンブルーがでてきます。中身ももちろんすてきです。イラストレーターの佐々木美穂さんの映画にまつわる文章はべたべたしてない、距離感がある感じで読んでいて心地よい。私は映画がそんなに得意ではないので、(テンポについていけない場合がままある。)これを読んでその映画を想像するのもいいなあと思ったりしています。ところどころに入るイラストもとてもいいです。持っていてうれしい本だと思います。
2005.07.31
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フルーツの部屋/100% orange 著表紙がとにかくいいこのまんが。(まんがというカテゴリーには収まりきらないとはおもいますが。あえてまんがといいたいので)中身はフルーツに関係あるかというと別にないところもいい感じです。食パンで年賀状の印刷をする工場の話が一番のお気に入り。かなりおかしいです。
2005.07.24
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わたしの献立日記/沢村貞子著うちの本棚にあったので、何気なく読んでいたらすごくおもしろい本でした。女優としての沢村貞子は(世代的に)なじみが少なかったんですがきっとすごく魅力がある人だったろうなと思います。毎日の献立って時には考えるのがめんどくさくなったり、家族の体の状態を考えたりで食べたいものばかり食べるわけにはいかなかったりなど、楽しいことばかりではないのですよね。でも毎日積み重ねていくことでリズムがでてくる、そんなことがわかる本です。「献立で大事なのはとりあわせ」という一文があるのですが、ここにも深くうなずいてしまいました。一緒に食べる何品かの、歯ざわりや温度、いろどりなんかのバランスがいいと、よりおいしく感じられます。たしかに。(なかなか自分ではできないけれど)沢村貞子さんが22年間ずっとつけてこられた30冊のノートから1冊目と30冊目が(そのまま)収録されていて、今読んでも十分使えそうな内容。またところどころミニコラムみたいなものがあるのですが、それが参考になります。(当時の芸能界こぼれ話みたいなものもある)私が持っているのは新潮社の単行本版なのですが、装丁は安野光雄でおいしそうな茄子、ししとうやなんかの絵が載っています。これもすてきです。今は文庫ででているようです。(単行本はおそらく絶版)楽天ブックスでは今のところ品切れになっていますが、絶版ではないようなのでよかったら読んでみてください。
2005.07.09
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森茉莉 天使の贅沢貧乏一冊まるごと森茉莉、というムック。中身は入門編とも、ベスト盤ともいえるエッセイ18編をはじめアルバム、森茉莉の対談、森茉莉に関する論考、エッセイ(なんとナンシー関の文章もあります)など盛りだくさんです。特に食に関するエッセイはすごくおもしろくて、感覚のするどさ、好き嫌いのはっきりしたところなんかに感心というかびっくりというか、そんな感じになります。ここに入っているエッセイはやっぱり印象に残っているものばかりでしたが、特に私は「卵」という一編がおもしろかったです。いつも普通に食べている食材なのにすごく特別なものに思えてくるから不思議。読んだことがない人も、ファンの人もおもしろく読めるムックではないかなと思います。
2005.06.26
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舌の記憶/筒井ともみ著この人の脚本だとなんとなく気になる、という脚本家の一人、筒井ともみ。小さい頃の食べ物と家族にまつわる記憶のエッセイです。読むうちに著者の小さい頃と同調してしまう、濃密な空気がただよいます。もちろんおいしそうなものもたくさん出てくるので、そういうところを読む楽しみもあるのですが、それよりももっと印象にのこるのは著者とその家族のひととなりが食べ物との関わりでくっきりと浮かび上がっているところです。すごく読み応えがありました。
2005.06.18
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カフェオレボウル/ 山本ゆりこ著日本人のある年代の、雑貨好きだった女の人たちには、特に思い入れ深いものがあるカフェオレボウル。(と思うのは私の思い込みかもしれませんが・・・)思い出せば何でもいれてました。(スープからどんぶりものまで。もちろんカフェオレもいれましたけど)そんなことを思い出しながらこの本を見ると、その多彩さ、デザインのすばらしさにあらためて驚きます。古いものに特に多い、パターンのすばらしいカフェオレボウルを図鑑のように見られる構成、フランスの地方ごとのカフェオレボウルのデザイン特徴をその地方の食べ物や小物とからめながら説明する章など勉強になるところも多い本。最後においしいカフェオレの作り方も載ってます!
2005.06.08
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温かなお皿/江國香織著今回調べてみてびっくりしたのですが、この本は文庫になっていないようです。おしい・・・こんなに江國香織が有名になったのにもかかわらず、この本が簡単に読めないなんておしいです。 → その後ranaccoさんからのご指摘でわかったのですが、新潮文庫から 「つめたいよるに」と一緒になって文庫になっているそうです。 早とちりしてすみません・・・でも簡単に読める状態でよかった!かなり昔の本なんですが、大傑作だと思います。12編のごく短いお話(どこかに印象的な食べ物の描写が必ずあります)で構成されているのですが、一編一編とてもくっきりとしていて、印象深いのです。私のお気に入りは小学生3人が自分のうちのお母さんとそのごはんについての作文を書いている「南ケ原団地A号棟」うまいです。
2005.06.01
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ソニアのショッピングマニュアル/ ソニア・S.パーク著とにかく趣味がよくていいものばかりがならぶ、お買い物辞書。みてるだけで目の保養になるものの数々です。お洋服やアクセサリーなどだけでなく、キッチン用品や食器、そして食べ物にいたるまで、「一貫してる・・・」とうなってしまうセレクト。お洋服やアクセサリーはお値段的にもステイタス的にもむり!という感じですけど、食べ物ならいける!私はここに載っているアイスもなかをぜひ食べてみたいです。
2005.05.20
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チョコレート工場の秘密/ロアルド・ダール 著ティム・バートン監督とジョニー・デップという期待度最大の組み合わせで再映画化される、ものすごくおもしろい童話(?童話にしてはかなりブラックですが)です。読んでいるとそこら中が甘い匂いがしてきそうで、でも相当黒いユーモアにあふれた描写の数々。大人になっても楽しめます。ティム・バートンはかなり忠実に映画にしているとのことらしく、ほんとに楽しみです!予告編がこちらでみれます。(日本では今年の9月公開予定!)
2005.05.18
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野菜だより 季節のいきおいを丸ごとたべる/高山なおみ著冷静に考えてみると、それぞれの野菜が一番おいしい季節をちゃんとわかってなかったなあ、と思いました。なんとなくは知ってたり、意識せずおいしい時に食べてたりはしてると思うんですけど。この本には、おいしさを引き出すシンプルな食べ方や季節ごとの野菜の味の変わり方、保存の方法なんかも実用書っぽく紹介されていて、それがいかにも現代的な感じです。(デザインもアリヤマデザインストアですし)昔の人なら普通に知ってた(かも)だろうなあ・・・でも知らない私はとても新鮮に読めました。
2005.05.15
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木曜組曲/恩田陸著最近本屋大賞も受賞して注目が集まる恩田陸ですが、昔からおもしろかったのです。「仕事ができて、観察眼が鋭くて、おいしいものとゴシップが好きな大人の女のひと」と「飲んだり食べたりしながらうだうだ夜通しおしゃべりするのが好き」な作者は、この小説の中でそのとおり、ひと癖もふた癖もある女5人とおいしそうな料理、お酒を(どんどん)登場させ、ひとつの謎について飲んだり食べたりしながら話させます。そのお料理のおいしそうなこと!息詰まる心理劇、非日常にもかかわらず、日常ととなりあわせな感じはこのお料理描写にあるのではないかなあと思います。2003年に篠原哲雄監督が映画化していて、まだ見る機会がないのですが、あのごちそうがどんな風に映像化されているのかずっと気になっています。
2005.05.09
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フランスの布 アンティークプリント1946ー1959/文化出版局編食べ物系な話からちょっとはずれてしまうのですが、今日買ったばかりの本のことを書きます。この本は、フランスの昔の布、それも高級なものでなく普通の人が使っていたプリントの布が、資料集といってもよい(わりとそっけない感じの)形でまとめられています。そして、そんな編集ゆえにかわいさがよりひきたっているような気がします。もちろん資料としての見応えもすごいですが。布好きのひとは驚喜することまちがいなし。いちいちかわいいですよ。
2005.05.07
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マンハッタンラブストーリー/宮藤官九郎著TBSのドラマ「タイガー&ドラゴン」ほんとおもしろいです。それでまたこれを読みたくなってしまい、そしてまたナポリタンが食べたくなっています。宮藤官九郎脚本の2003年放送ドラマの脚本、ドラマはもちろんおもしろかったのですが、活字で読むとまた違った意味で爆笑できます。これを読めば確実にナポリタンを作りたくなります。おすすめ。
2005.05.02
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パリのおいしい台所/上野万梨子著この本は1998にでたものなんですが、今読んでもぜんぜん古くない(少し前ものはすごく前のものより古く感じられたりするものなのですが・・・)すごく素敵な料理本?です。上野万梨子さんが普段使っている基本素材(塩・スパイス・ビネガー・オイル・粉・ワイン・バター・クリーム・マスタード・チョコレート)を紹介しつつ、それでできるとびきりおいしい、でもシンプルなレシピも紹介されています。レシピを読んでいると、シンプルだけど手抜きじゃないんだなあ、ということがわかります。ちょっと気をつけること、敏感になることで、すごくおいしくなったりするのかも、と考えさせられました。フルール・ド・セルやセル・マラン・ド・ゲランドの塩も紹介されています。
2005.04.29
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私たちのお店、キッチン道具の専門店TOOL&MEALがオープンして初めての週末でした。ご注文いただけるか正直どきどきしていたのですが、早速たくさんの方にアクセスしていただき、ご注文いただくことができました。ほんとうにありがたいです。ありがとうございます。これからいろんなイベント、新しい商品のご紹介、使い方のご提案などをやっていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします!!
2005.04.25
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おいしいごはんのためならば/平松洋子著ちまたにあふれる、生活を楽しむ、的本の中で、平松洋子さんの本は「信じられる」感じがします。いろいろな土地を旅して、いろいろなものを食べて、それらを消化したあとに残る「私らしい味」が平松さんの文章(すごくうまい)の中の毎日の食事や食器の使い方のエピソードににじみでているからだと思います。この本はブックデザインもすてき。気軽に読めて、でもほーっと思うところ満載の楽しい本です。
2005.04.23
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2005年4月21日キッチン道具の専門店TOOL&MEALがオープンしました。まだまだ不慣れなことばかりですが、これからどんどん使いやすい楽しいキッチン道具をご紹介していきたいと思います。そして、こちらのブログではぼちぼちと私たちの愛読書を紹介していきます。料理本にかぎらず、食べ物の描写がすてきで印象にのこっているものなどいいなと思ったものをきままにかいていきたいとおもいます。どうぞよろしくおねがいします!
2005.04.21
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