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本日休日だったので初めて見られました。アイシテル。話題の作品ですよね。丁寧に作ってある印象。見応えありました。でも、今日は加害者側の母が中心人物だったので、視点がそちらに寄り添いがち。加害者の母親の発言を被害者の遺族が聞いたらどんな気持ちになるだろう。と、疑問に思いました。その疑問を感じ取ったかのように、母親の言葉を偶然耳にする被害者のお姉ちゃん。来週は、被害者側の葛藤が中心になるようです。演出と構成がうまいんだろうなと思います。吉野洋さんなんですね。どうりで好きなわけだ。センスの音楽も珍しく仰々しくなくて抑えた感じ。淡々としたこのドラマによく合っています。たぶん、これはこれから見続けることになりそうです。中学生の姉の友達がいい子だった。その思いやりにちょっと涙ぐみました。
2009/04/29
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他に話題はないのか、というくらいに更新はスマイル関連のみ。しかも情報があるわけじゃなし、ぐだぐだ私見を述べるばかりという。今のところ明らかになっている早川ビト略歴。15歳(中3)のころ母親が行方不明。16歳~17歳 住み込みの仕事をしながら各地を転々とする。16歳~17歳 静岡で小学生の花と出会っている模様。17歳 就職した工事現場で林とキンタに出会う。林の束ねる不良グループに所属。17歳 悪事を働く。抗争で一人を殺し、6人に重傷を負わせた罪を着せられ、17歳 5~10年の実刑判決を受ける。以降6年間少年院で服役。23歳 仮釈放。保護司町村のもとに身を寄せる。保護観察中。25歳 2009年。花に再会。(覚えているのは花だけだが)林、刑務所から出所。26歳 2011年。死刑判決確定。東京拘置所に拘置される。31歳 2015年。現在。再審請求中。幼少時に両親が離婚し、母親に引き取られるも母は育児放棄に近い状態。一人で過ごすことが多かった。親の愛情を感じられることがあったのかどうかは不明。まともに人間らしい生活を経験できたのは、中学卒業後、林のグループに所属するまでの1,2年と、仮釈放になって町村家に身を寄せるようになってからの2年ほどだと思われる。ビトは、愛情に飢えている設定である。松潤のビトのキャラクター把握とその表現は、非常に的確だと思う。やっと愛情を得て、自分の存在の価値を認識できるようになったとき、ビトはどんなふうに変わり、どんなふうに状況に立ち向かっていくのか。楽しみです。でもちなみに一番楽しみなのは、ビトと花の二人。早く距離が近づいてほしいです。
2009/04/29
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つまんないつぶやきですが。ここんとこ寝ても覚めてもビトスマイルスマイルビトなもので。ちょっと覚書。一馬さんの台詞。名前変えちゃえばいいのに。それ聞いて、ふと思い出したんですよね。1話。ビトって名前は、ビト・コルレオーネからとったんだ。あのビトの言葉と、そしてそれを発したときの顔。なんかもしかしたら、この名前はビトにとって、自分をハーフだと思い知らせるものであると同時に、母親の愛情としてすがりつける唯一のものなのかもしれない、なんて思いました。もちろん、知識がなかっただけなのかもしれませんが。深読みしすぎですかね。でも深読みした方が自分勝手に感動深められるしね(笑)
2009/04/26
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初見の印象は、なにこの肩すかし。序盤、ビトの無罪を証明するために花が証拠を探し始めるまでは前回に無理なく続くいい流れでした。問題なのはその花の活躍です。ありえないご都合主義の連発に、あいた口がふさがらなかった。結果、そのぽかーんを引きずって、せっかくよかった後半を堪能することなく終わってしまった感じです。ドラマ的ご都合主義を押し通すなら、なぜ初回からそれをやらなかった。初回のあの「重さ」と一場面をじっくりと深く描く手法に引きつけられた者としては、2話のこのあっさりとしたいい加減さに眩暈を感じてしまいました。ビト花パートはとてもかわいくて、素敵なラブストーリーになってるんです。それがもったいない。心配する町村フーズの人たちの姿にも心温まります。可愛ければ可愛いほど、「社会派」とか取っ払って、こっちメインでアクセントに事件を放り込めば、軽く見られてしかも適度のはらはらどきどき、重さも感じさせるイマドキエンタメになって、視聴率も稼げただろうに。と、思ったり思わなかったり。で、まあ気を取り直してリピート。で。これがこのドラマの摩訶不思議なところなのですが、リピートすると、初見よりずっと面白く感じる。感動が深まる。このドラマは、時間かけて細部まで見届けて味わって初めて妙味を感じられる構造なのでしょうかね。さすがに花の証拠入手活劇はリピートしてもいただけませんが、(しかし「紹介する。こちら、おまわりさん」は良かった)それ以外はとてもよかった。特に、証拠として提出できない花の証拠を裁判で最大限に有効活用する弁護の持って行き方のうまさに舌を巻きました。たとえ決定的であろうと、証拠として採用させることができない代物です。法廷でそれを公開するしか方法がなく、その公開を検察に承認させないといけない。(たぶん)実に巧妙な誘導で一馬が録音した音声を流したときは、うまい!と思ってしまいました。映像は確実に証拠として採用されますよね。でもそれは近藤の証言が虚偽であったことを証明することにはなっても、ビトの罪を晴らすことにはつながらない。もともと、「君たち自白の強要とかしてないよね」とさらっと挿入されてたように、ビトの罪を立証するためのものはビトのロッカーから薬が発見されたという状況証拠(この薬に関しては、指紋調べたら近藤のが出てくるだろう、ビトの指紋なんか出てこないんだから、調べたら一発で疑いが晴れるだろう、というような向きもあるみたいですが、自分が罪を逃れるために人に被せようとしてるんですから、さすがに近藤も自分の指紋はつけてないでしょう。)と、自白調書しかないわけで。証拠物件としては提出できない不法入手の録音を使って、自白が強要されたものであると明示する手際に、ちょっとすっきりいたしました。というか、公判の流れは前回の重さを引きずってるだけに、対比効果で爽快感マックスです。その後のホームドラマというか、ビトと花を中心にしたヒューマンラブストーリー的流れもとてもよかった。詳細感想、今回はパスしようかなと思ってたのですが、この部分がすごく良かったのと、少々深読みできるセリフも散見されたので、また懲りもせずやることにしました。で、そこで、ビトと花の初々しい行動に茶々を入れていきたいと思います。ラストはまた災難。これはちょっと早すぎますよね。いい加減にしてほしいですが、今度はビト当人というより、町村フーズへの嫌疑。しかも、たぶん、地検の検察官北見の私怨も絡んで執拗な攻撃がしかけられそうです。リアリティをどこに置きたいのか。状況に負けずに前向きに生きていく青年の姿は、まだ脚本レベルでは見えてきていません。まだ2話だし、結論は今出せるはずもありませんが、そろそろビトを中心とした横の温かい人間関係をしっかりと固めて、迫りくる最大の苦難に立ち向かうベースを作り上げておかないとまずいんじゃないでしょうか。次回はその意味で、一馬との繋がり、花との繋がりをしっかり描いてくれることを期待します。事件はそのあとでよかったのに。
2009/04/26
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バイト先で別れる花とビト。その直後、張り込んでいた刑事たちが店に踏み込む。降り出す雨。ビトが今日バイトで、この時間にやってくることを当然掴んでいたんだろう。ビトを逮捕する目的の一斉捜査。背後からかけられる古瀬の声に、文字通り硬直し、震えあがるビト。「相変わらずろくでもねえことやってんのか」肩に手をおかれただけで、異常な拒否反応を示す。「何真面目ぶってんだ。下手な芝居しやがって」ロッカーを合いカギで開けて調べ始める刑事たち。「合鍵?」「あるの!?」なぜ。どうして。「なんもないっすねえ」刑事の声に安堵の表情を浮かべるも、しゃがみ込んでいた古瀬が「は~ん」と声を上げる。その瞬間、怯えが頂点に達したように、ビトは今にも泣きそうな子供のような表情になる。この人は、また何か僕を陥れるつもりなんだ。また何かを企んでるんだ。何?今度は何を僕に押し付けるの。そして、見つかる薬。「うそだ!」叫ぶビト。「嘘だじゃねえだろ!どう説明するんだ!署でゆっくり話を聞かせてもらおうか」署で。もうビトは声もでない。その怯えきった姿を見て、唾棄するように古瀬は言い放つ。「ったく、これだからフィリピン野郎はよ!」フィリピン人のハーフであること。何の引け目も感じる必要のないそのことを、ビトが否定的に受け止めるようになったのには、この刑事も深くかかわってるのかもしれない。古瀬がなぜビトをそこまで憎悪するのかは分からない。だが間違いなく彼の経験のどこかで、憎悪せざるをえないことがあったのだろう。それはこれから描かれるのだろうか。描いてほしい。でないと、ステレオタイプなただの悪役刑事で終わってしまう。それではドラマの深みもへったくれもない。「いかないよ。僕は警察にはいかない」ほんとうに退行現象だ。完全に子供みたいな口ぶりで、ビトはその場を必死で逃げだす。逃げ出すしかないのだ。警察署に連れていかれたら終りだとこの青年は思いこんでる。過去の経験から。何を言っても聞いてもらえない。自分の言うことなど、警察は誰も信じてくれない。ここに至るまで積み上げられてきたビトの警察に対する忌避感が頂点に達した瞬間でもある。ここからはもう、息もつかせぬ展開。HMVに逃げ込むビト。なんでそこなんだ。目立ちすぎだっつの。と突っ込む。右も左も分からなくて、行き着いた先がそこだったんかな。隅っこに転がるように逃げ込んで、僕は何もしてないと泣きじゃくる。そして、思いだしたように携帯をかける。町村フーズ。電話に出たのは、社長。声を聞いた途端にあふれ出る涙。「ごめんなさい」一番最初に絞り出した言葉は、これだった。ごめんなさい。「僕はなにもしてないんです」その言葉に、おお、何もしてないなと相槌を打つ社長。私に代わってと、電話に出るみどり母さん。優しい声がビトに届く。辛い、悲しい気持が噴き出す。嘘はついていないんだから、正々堂々としてればいいというみどり母さん。でも。でも、前はそんなことなかったよ。前は誰も、僕の言うこと信じてくれなかったよ。あたしは信じてるよビト。社長もしおりも、キンタもブルも。みんなビトを信じる。優しい声音。いしださん、さすがです。こんな癒しの、深い優しい声、ないです。「フィリピンのハーフでも、みんな信じてくれる?」流れ落ちる涙。「何いってんの。あたりまえじゃない」いったい何回見て何回泣けばいいのか自分。もう泣かないだろうと思っていたら、これ書きながらまた泣いてるし。ここの松本潤の演技には魂を持ってかれる。さっきも書いたけれど、この子はどれだけ傷ついて生きてきたのかと。圧し潰されてる子って実際いたりするんですよ。子供が周囲や状況におしつぶされるのって、その子自身のせいじゃないことがほとんどなんですよ。そんなの私は許せないの。どんなことしても守ってやりたくなる。と、そんな子供を思わせるのだ。このビトは。同じ日本人でも人が育つ境遇は千差万別である。耐えきれない悲しみを経験して育つ子もいる。恵まれて愛情に囲まれてすくすく育つ子もいる。ビトは、たまたま心ない人と接することが多くて。傷つけられることが多くて。そんな境遇に育ってしまった青年なんだろう。そして、心に大きな傷を抱えている。自分自身の存在の意味を、見つけられないでいる。見つけられそうな光が見えた矢先に、この出来事だ。自分を優しく包んでくれる、信じてくれる人たちがどれほどありがたくて嬉しかっただろう。なのに、心配かけるなよって言ってくれた人たちに、また心配をかけてしまうことになった。ごめんなさい。この最初の言葉がたまらない。警察が呼ばれ、見つけられるビト。脱兎の如く逃げ出す。通りを逃げ惑うビトを取り囲むパトカー。「抵抗しても無駄だ。もう逃げられねーぞ」「僕は何もやってない!」この叫び。もはや悲痛。ここも、松本潤、脱皮したなと思わせる叫びだ。「たくほっといたらやりたい放題だな。外国人はよ」パトカーから降りてくる古瀬刑事。丁度そこに居合わせた一馬の脇をすり抜けながら嘯く。彼の姿をもってして、日本の警察はこんなんじゃないと憤るのは少々的外れな気がする。ドラマでステレオタイプの悪徳警官が描かれるなんてよくあることだ。それを見たから日本の警察はみんなこんな差別丸出しだとか思う人なんているんだろうか。そんなこと言ってたら、よくドラマの題材になる自分の職業なんて、とんでもない勘違いされてしまうよ。ドラマはドラマ。リアリティと現実をありのまま写し取ることは似て非なるものなのだ。視聴者も、そこをわきまえてないといけないんじゃないのかな。ドラマの主人公も登場人物も「象徴」ではなく、「個」にすぎないのだから。ここは素直に、憎々しい悪役を思う存分演じ上げている北見さんに拍手喝采を送るべきだ。彼の悪役ぶりがあるから、ビトの痛々しさが際立つ。少々際立ちすぎてしまったかもしれないが。鞄を振り回して抵抗するビト。ビトのそばに何とかして近寄ろうとする花。取り押さえられるビト。「おい、ビト。この人殺しが」古瀬の言葉。やめろおおおおおおお!今までおどおどしてきたビトとは思えない、空恐ろしささえ感じさせる、咆哮。松潤。二皮剥けたな。と思ったのでありました。逃げ出してから以降はまったくもって息つく暇ない手に汗握る展開。というか、手に汗握ってることすら忘れてた。釘付けだった。それは初回もリピートしても変わらない。映画みたいだと思ったよ。カメラワークといい、音楽といい。いやー。初回見た後、尾を引いて、その日一睡もできなかったんですよ。眠たくならなかった。何をしてたのかすらはっきりしない。このドラマを咀嚼するのにそれだけ時間がかかったのかもしれない。一言で言うなら衝撃だった。月曜日まで尾を引いて、火曜日あたりからやっと息を吹き返せた。結構、ドスンと来ました。深い、とは思わないんだけど、インパクトはある。そして、彼らが描きたかったテーマに共鳴した。これからどんな風に料理してくれるか楽しみで仕方がない。
2009/04/22
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後半です。近藤からユキへ覚せい剤を渡した店に、刑事が張り込みに来ている。ジッポの蓋をカチカチと開け閉めする癖。古瀬刑事。そしてその部下の高柳刑事。古瀬はシフトを終えて店から出ようとするビトを見つける。「そうかそうか。そういうことだったか」「あいつはとんでもねえ悪党だ」思い込みと先入観で凝り固まってるセリフ。このセリフも、登場人物のポジションと人物像を非常に分かりやすくするためのもの。初回はキャラクターの顔見世興行ですから、どうしてもこういうセリフが多くなる。それを、浅いとかステレオタイプでひとくくりにしてしまうのは宅間さんがかわいそうではある。ともかく古瀬は、ビトに対して敵愾心といってもいい、憎悪に近い感情を抱いているように見える。キンタとブルに合流したビトは、近藤の属するチームの頭だった甲斐に出くわす。「ずいぶん丸くなったじゃねえか」とビトの頭をつかむ甲斐。怒ったブルが殴りかかるのをキンタとビトが必死に止めようとする。そこにやってきたしおり。慌てふためいて割って入り、ふた組を引き離す。しおりの胸の弁護士バッジをみて引き下がる甲斐。過去の回想。ビトたちの頭だった林の残虐さを語るキンタとビト。そして、過去対立していたグループの人間が同じバイト先にいるなら、さっさとやめた方がいいとみんなから忠告されるビト。当たり前だ。のんきにデミグラスソースが~なんて言ってる場合ではない。でも、ビトに料理を習いに行く金はないし、時間もないし、ミドリ母さんが作ってくれる料理はいつも日本食だし。多国籍料理を勉強するには、今のバイト先はうってつけだったんだろう。それに、近藤といつも同じシフトになるわけではなし、避けてればとりあえず無風で過ごせていたのかもしれない。これまでは。皆の忠告を聞き入れて、やめる決心をするビト。町村フーズ。工場で作業するビトのもとへ、みどり母さんがやってくる。「ビト。しおりにきいたけど、なるべく早くバイト、変えなさい。まあ、ビトのことは、もう大丈夫って信頼してるし、最悪何があっても、あたしも社長も、ビトの味方だから。心配しなくてもいいけど、心配かけるなよ」ぽんっと、ビトの背中をたたくみどり母さん。優しい笑顔。どこかに居心地の悪さととまどいを覚えているようだったビトだが、その笑顔と言葉に、ゆっくりと、滲むように微笑む。ビトの心に沁みていくその優しさ。人の温かさに餓えて、人の前に心をさらすことができない臆病になってしまってるビト。その心をゆっくりと解きほぐしていく町村家の人々。そんな場面だ。人を信じていいのかもしれない。大丈夫かもしれない。おずおずと扉を開けようとしているようなビトの表情が印象的。小学校へおはぎを配達。給食のおばちゃんとも懇意にしてる。屈託なく話しかける好青年の姿がそこにある。事務室からの帰り、廊下でビトの背中に飛び乗る少女「ビト兄ちゃん」。おんぶしてあげながら「りなちゃん」と嬉しそうなビト。彼の過去も素性も知らない人々の前では、彼は彼自身でいられるのかもしれない。あるいは、深く付き合う可能性のない、一過性の人々とは、何の気負いもなく接することができるのだろうか。昼間の彼は実に働き者で好青年だ。結婚してくださいって言いたくなる。(いや、このビトくん、もろ好みなもので。失礼しました)そして。さあ、いよいよ、後半のいやーーーな展開に突入ですよ。意を決して近藤から鍵を取り返すビト。ここでのビトは近藤の前にビビって言うなりになってたビトと少しだけ違う。おどおどしながらも、「鍵返してほしいんですけど」と言いだすことができる。甲斐さんにあっただろう。甲斐さんはやくざとつながっている。俺になめた態度とってると、殺されるよ。近藤の恫喝にもビトは屈さない。「鍵、返してください」「てめえ人の話聞いてんのか」「僕の!」「僕の話、聴いてますか」近藤の言葉を遮るビト!相変わらず腰は引けてるっぽく見えるし、よわよわしい口調ではあるが。「だから、先輩面すんな」「ユキ」人の言葉遮り二連発。しかも、脅し返しやがった。の、ビトくん。実はこの子、もしかしたらたいした玉なのかもしれない。こうと決めたら一歩も引かない性格なのかもな。と思う。デミグラスソースの件にしても。キンタやブル、しおりさん、町村家のみんなが、自分のことを心底思って、忠告してくれた。だから、引かないって心を決めてきた。その表れか。「来てましたよね。ここ」立派に脅してますよ。その上目遣いでも。気圧されたのか、近藤は渋りつつ鍵をテーブルに置き、捨て台詞を残して出てゆく。急いで自分のロッカーを探るビト。確認するが中には何もない。ほっと息をつくビト。安心して迎えた町村家のお昼。しおりの話。一馬の辣腕ぶりを披露。ちょっと無理やり。もう少しうまく見せてくれると良かったな。しおりさんの演技はとても上手!一馬さんもほんとに食えない弁護士だよ。さて、その日は面接の日だった。やってきた女の子の品定めをするみんな。キンタの好みではないみたい。ブルは好み。そして、ビトの心に掛っていた、少女。やってきた女の子は、花だった。花の紹介で、彼女が失声症であることを初めて知るビト。嬉しい、でも、戸惑ってしまうビト。いつものようにバイトに向かうビトの後をつける花。ストーカーだよ(笑)たぶん町村フーズに就職したのもビトが働いていることを知ってたから。どうやって調べたかは不明。花にとって、ビトは完全に特別で、大好きな人なのだ。それが実によく分かる。連れだって街を歩く二人。刑事に尾行されていることなど、当然気づいていない。「でも、驚いた。まさか、君がうちで働くとか」「ん?」「あのさ、分からないことがあったら、聞いてね、なんでも。」「あ、あと。これ。」豚さんのキーホルダーを取りだすビト。「ありがと」花はビトの鍵束にキーホルダーをつける。なんで豚?って聞くビトに、豚が好きって答える花。「あ、ぼくも、まあまあ」無理に話を合わせるビトくん。ブタに願い事をすると、夢がかなうんだと、身ぶり手ぶりでビトに伝える花。「夢?」花と会話をすることが嬉しそうなビト。そして、ちょっとだけ、誇らしげに「あるよ」と語る。レストランをやること。多国籍料理の店なんだ。もしかしたら、自分の夢を誰かに語ったのは初めてなのかもしれない。語れることが嬉しそうなのだ。誰だって自分自身を分かってもらえるのは嬉しい。花の語る言葉を理解するのすら嬉しそうなビト。「あ、そう、名前まだ言ってなかったよね」「おれ、早川」と言いかけて、視線をそらす。「ビト…です」「変な名前でしょ」自嘲気味に言いながら鍵をもとに戻すビト、その顔をわざわざ覗き込んで、花は怒って見せるのだ。ぜんぜんそんなことないよ。って。何を言ってるのって。その表情を見たビトの、胸の奥にくすぐったいような喜びがよぎる表情。この場面はもう、ひたすら初々しくて可愛い!今の今までほほえましく見てたんですが、この感想書きながら見て初めて泣いてしまいました。ここで。自分の夢を語れる、そんなささいなことですら、こんなに嬉しそうな青年がせつなくて。この子はどれだけ胸を痛めて、ぼろぼろに傷ついて生きてきたんだろうって思う。そうすると、もうだめなんですよ。一馬さんがユキの弁護を申し出る。そこでどうやら一馬にも、過去のいわくがあるとわかる。字数オーバーだったんでいったん切ります。
2009/04/22
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前回のにちょっと追加。すごいどうでもいい些細なことだけど、タイムサービス大トロ食べに行った回転寿司で、席に着いたビト、キンタとブルの分まで醤油をさしてあげてたんですね。優しい人柄がそんなところにも出てますね。それから「きんちゃん、そんなに好きだったんだ」のセリフ回し。松本潤のセリフ回しとは思えない。ビトだなあと感心。本屋の場面もそうなんだけども。てか全編にわたってそうなんですけどね。このドラマでは本当に松本潤の演技力に感心する。それから主題歌。「ありあまる富」の歌詞がすばらしい。感動してしまった。このドラマの本質をずばり表現してる。椎名林檎天才。なんて思ってしまった。タイトルバックのビトと花が何度見ても若夫婦に見える。さて、では詳細こじつけ感想(2)を。これから先はざっと流します。伊藤一馬法律事務所。サンジャポ出演が決まって浮かれる一馬としおり。中井さんも余裕しゃくしゃくだけど、しおり役の小池栄子もとてもうまい。町村家。親子の語らい。テンション高いみどりおかあさん。テーブルを囲む一同。料理メモをこまめに更新するビト。ここの会話も実は重要な場面だと思った。みなこちゃんの、無意識の暴言。ざっくばらんな、あっけらかんとした性格で、見るからに全く悪意のない彼女の「ねえビト、あんたこんなザ・日本食って全く抵抗ないわけ?」「じゃなんでそんな、ビトなんて変な名前つけてんのよ」「ビトってかっこいいと思う?」そして、しおりのセリフもそうだ。「でもなんか、急にビトって名前がかっこよく思えてきたよ」ちょっと複雑な笑顔のビト。悪気はないのは分かってるから、傷つくことはないけど、ささいな棘がささったような感じ。この場面ではビトの父親がビトの名を嫌がり、それを押し切って母親が名づけたことも分かる。「母さん、めちゃくちゃな人だったから」めちゃくちゃって表現。でも、憎しみやや恨みなんかは全く感じられない、少しばかり郷愁を感じるような口調。この名は、父親が嫌がっていた名なのだ。でもめちゃくちゃな母は、気に入っていた名前。呼び出されてバイト先に向かうビト。先日花と出会った本屋の先で、花のことを思い出す。そして、花が貼ってくれた絆創膏をはがしてゴミ箱へ捨てる。嬉しかった気持ち。忘れてなくて、思わず本屋を見てしまう自分。期待してしまう自分を切り捨てるような感じを受けた。夢なんか見ちゃだめだって。一瞬の幸せな記憶はビトには辛すぎるのかもなあ。近藤に対するビト。怯え方が尋常ではない。この男に何か弱みでも握られているのか。それとも、過去の事件がらみでこの男に逆らえないような何かをしでかしたのか。いずれにしてもこの時点では、なぜここまで近藤に怯えて言いなりになっているのか、理由は不明。言われるがままにシフトを交代するビト。そして、目撃する。覚せい剤の受け渡し場面を。「ユキだよ~」と嬉しがる表情と「え?」がいいなあ。その後のひきつった「何がですか?」も出色。ビトだ。ロッカーの鍵を貸せと命じられるビト。渋りながらも命ぜられるままに貸してしまう。そして不安な目で外にでて不穏な男たちと去ってゆく近藤を見つめる。ここのアップも表情抜群です。嫌な予感にさいなまれながらとぼとぼと歩道橋を歩くビト。警官に気づき、身を固くする。そりゃー警官に気づいた途端そんな体と顔強張らせてたら警察官も不審に思うわ。職務質問はごく普通にあるけど、外国人登録証を見せてなんて言われるのだろうかと思っていたら、廻ったブログのどこかに経験があると書いたものがあった。日本人の方だったけれども。あるものなのかもしれない。でもドラマなので現実そのものと混同はしないでおきたいもの。リアリティと現実そのままは全く違うのだ。袋を取り落とし、ビトは固まったままだ。警官は「どげんとせんかいかん」と冗談めかしてビトの肩をぽんと叩いて歩き去る。職務に忠実な警察官。悪い人じゃない。別に悪意や偏見があるわけでもない。不審だと感じたから声をかけたまでだ。でも、ビトはしばらくその場を動けない。なぜ警察官を見てそこまで怖がるのか。身をすくませるのか。これもまた伏線だし、この時点では意味不明である。フィリピン人のハーフだから?外国人に間違われたのがショックだったの?としか思わないよなあ。最後まで見て初めて分かるのだ。ビトにとって警察が鬼門だと。彼はおそらく、過去捕まった時にとてもとても辛い思いをしたのだと。もちろん、もしかしたらそれは自業自得かもしれないのだが。ようやく我に帰って取り落とした袋を拾おうとビトは身を屈める。その時。妖精さんが現れた!という音楽が流れるの(笑)落ちた本を同時に拾う二人の手。なんて少女マンガなシチュエイション!と言いたくなってしまう。乙女だなあ宅間さん。暗い物語の中の一服の清涼剤、花の登場である。落としたビトの荷物を拾いながら、去って行った警官をにらみつける花。それに気づいたビトは、明るい顔を装って、「ああ、大丈夫大丈夫。よくあるんだよね」と強がり、立ちあがる。それを見上げる花。この花の表情が絶品なのだ。彼女はビトの虚勢をちゃんと見抜いてる。同情するでもなく、ただただ、ひたすら悲しい目でビトを見上げる。なんかもう。花ちゃん!と声を上げたくなる場面だった。花は世を諦観しまくったみたいなビトの代わりに怒り、ビトの切なさをともに悲しんでくれる。彼女の存在は本当に見てるこちらの救いになる。絶対一目ぼれとかじゃないよな。ここでビトにあったのも偶然じゃないと思う。お礼の品を渡すために、あの本屋の周辺で張ってたんじゃないだろうか。って、すごい妄想でしょうか。そしてビトにお礼を押し付ける花。ためらうビトに、「あ・り・が・と・う」ぺこり。かーわーいーいー!と叫びたくなったぞ。「それじゃ…ども」と照れくさそうに受け取るビト。嬉しそうにはにかんで、花は踵を返す。かけだす彼女の背中に「あ、ちょっと」とビトが慌てて声をかける。立ち止まり、振り向いた少女ぬ向かって、ビトはぺこりとお辞儀をする。ああ、ビトだ~。なんて純朴な青年なんだろう。それに対して同じようにお辞儀を返す花。にこっと微笑んで去って行った彼女を見送り、ビトは複雑そうな顔をする。嬉しがったり喜んだりすることをためらうような。夢を見ちゃいけない。期待するな自分。そんな感じの表情。でも、嬉しさを隠しきれなくて、こぼれ出てしまう。こういう表情がうまいよね、松本潤。町村フーズに帰ってきて、お礼を開けると、中には豚が。「なんで、ブタ?」その声と真ん丸な目がいい。そこにタイミングよく風呂から上がってきたと思しきブルキンタ。何を隠した!?とビトをからかう。仲良しの三人組。この二人には心を許しているようなビト。見ていてほのぼのする場面だった。インパクトは弱いけど。ということで、やっと30分まで来ました。今日はここまでにしとこう。
2009/04/21
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スマイル詳細感想。最初に映る写真。リンカーン記念館。I have a dream.プロローグ2015年。東京拘置所。面会申請する一馬。右手に大きな傷跡。柏木と交わされる会話。 どう?ビトの様子は。 明るいよ、奴は。根っから。感心するくらい。フィリピンの人って根が明るいのかね。 そうらしいよ。 で、今日は新展開あるの?判決が覆るような、新しい証拠でも見つけた? 見つけても喋らないっつの。あんたには。状況説明。ビトの様子が語られる。ビトがフィリピン人のハーフであることもここで暗示。服役中であること、一馬がビトの弁護士であるという関係明示。そしてまた、「判決が覆る」というセリフから、どうやらビトは無実の罪で拘置されているらしいという状況も示される。部屋に入ってくる一馬。迎える眩しいほどの屈託のない笑顔の青年。判決が覆る可能性のある罪で拘置されている青年なのに、その笑顔は非常に明るい。暗さを微塵も感じさせない。それは冤罪が晴らされることを信じているからではないことが、すぐ後の会話で示される。といって諦観しているわけでもない。現状を全て容認し、そこに在ることを素直に自然に享受する姿のように思える。交わされる会話は寿司の話。過去場面に移行する橋渡しだが、この何気ない会話にも意味があると思う。大トロという些細なことにも喜びを見出す青年のほほえましい落胆。ビトは一馬と出会った回転寿司のタイムサービスを覚えていない。一馬はしっかりと覚えている。そう聞いた時、ビトが言う。 なんで?なんでそんなに僕のこと印象に残ってるの? 職業柄、記憶力はいいんだよ。 わかった。東南アジアっぽいのがなんで寿司食ってんだとか思ったんでしょ。ここのセリフ。一話通して見て振り返って初めて分かるセリフの意味。圧し潰されて、フィリピンのハーフでも信じてくれると泣きながら訴えたビト。コンプレックスにまみれたあの絞り出した叫びとは全く違う。「東南アジアっぽいのが」と口にするビトの表情は至極普通で、そこにはコンプレックスの陰など微塵もない。ようやく自分自身を肯定することができるようになった姿がそこにある。しかし、なんで刑が確定してから5年も経過させたんだろう。この年限の意味はどこにあるんだろう。後になったらこれもまた意味が出てきそうな気がする。柏木を絡めた何気ない会話の後、一馬のモノローグが入る。今笑っている我々はこうして笑顔を取り戻すまで、どれだけ傷ついたことだろう。ここで、リンカーン記念館(Ihave a dream)の紙で何かを折るビトが映し出される。手もとのアップこれは、壮絶な生きざまを見せた男の、愛と正義の物語だ。プロローグ終了。場面は過去、2009年に。一馬と出会った回転寿司大トロタイムサービス。大トロなんて食べたことのない青年たち。期待値の高さと落胆の仕方が三人とも可愛くて可愛くて。一馬の大トロを見つめるビトの顔がなんともいえない。町村フーズの工場。ブルが執行猶予の身であることがセリフで示される。ビトが夜もバイトしてることもここで分かる。ビト、作業機械で手を怪我。←これは3話以降の伏線?バイトに赴くビト。途中、時間に余裕があるので本屋に寄る。「自分のお店を開く」それがビトの夢だというのが示される。勉強家なんだろう。でも、買う金はないから専ら立ち読みらしい(笑)立ち読みする後ろを通り過ぎていく女子高生。通り過ぎた後、ビトを見て驚いたような表情を見せる。たぶん、花の方はビトを見知っている可能性がある。それを示唆するような見せ方だった。その視線に気づき、花に目をやり、気まずそうに場所を変えるビト。でも、花のことが気になるらしく、再び視線をやると、そこには花はもういなかった。代わりに、財布を拾うビト。「三島 花」。さっきの女子高生のもの。そのとき、花が万引きに間違えられて事務所へ連れて行かれる。財布を落としたらしいことに気づき、うっかり本を持ったまま探してるうちに店の外にでてしまったようだ。事務所で詰問されるが何も答えない花。ただただ、困惑したような焦った顔を見せるばかり。そのとき、ビトが入ってくる。財布を届けて、花の誤解を解くビト。二人揃って本屋を出る。その店先で、「じゃ、ここで」と別れようとするビト。でも、すぐには二人とも動かないんだ。すでにちょっと別れがたいなって思ってる空気が漂っていて、なんかほほえましい。ビトに深々とお辞儀をする花。それを何とも言えない表情で見つめて、袋を抱えなおすビト。いやー、可愛いなあと思ってるのがあからさまではなく透けて見えるビトの表情が何とも言えません。戸惑ったような、どう接していいか分からないような。これが、早川ビトって青年なんだなあ。バッグを抱え直した手に傷があるのに気づく花。いきなり自分のバッグを漁りだすので、ビトは何かあるの?とちょっと怪訝そうな顔。何とりだしたの?って顔のビトに、花は絆創膏を示す。続いて、ビトの傷ついた手を。花が絆創膏を貼るためにビトの手を取ろうとするも、ビトはすぐに手を引っ込める。ああ、…いいよ。でも花は無理やりビトの手をとって、そして貼ってあげるのだ。ここの松本潤の表情が絶品なんですよ。どうしていいか分からない、嬉しいけどでも戸惑いの方がずっと大きくて。見ず知らずの人から優しくしてもらった経験なんてほとんどないんだろうなと。て、まあ、誰でもいきなりここまで親切にされたらとまどうとは思いますが(笑)どうやって反応したらいいか分からないビトは、だから時間がないって言い訳しながら去っていく。見送る花の、もう、満面に「あなたが好き!」って思いを浮かべた表情が可愛すぎる。大好きだった人を見つけた。やっぱり大好き!に見えるんですが。…うがちすぎだったら笑ってやってください。ビトがバイトしてる店。駆け込むビトを殴る店員。「おせえんだよ、フィリピン野郎が」なじられても反抗するでなく、ただ諦観に満ちた悲しい表情を見せるビト。もう、傷つく余地も残ってないという感じ。かぶさるナレーション。I have a dream.僕には夢がある。それは、レストランを作ることです。そのレストランは多国籍料理の店です。さまざまな国の料理が味わえるレストランです。あなたとふたりで一緒にそのレストランができればいいなと思います。店の名前はまだ決めてません。でも、そこで食事をしている人は、みんな笑顔です。顔見知りも、見ず知らずの人も みんな同じテーブルについてそして笑顔なのです。ナレーションのバック。「僕には夢がある~まだきめてません」プロローグの続き。折り紙を折るビトの姿が映される。「でも~食事をしている人はみんな笑顔です」折り上がったブタのアップ。「顔見知りの~みんな同じテーブルについて」一話で登場する人物総出という感じ。町村家の人々、キンタ、ブル。一真。甲斐や林、刑事でさえも映し出される。 この意味のなんちゃって解釈は前エントリで書いたので省略。「そして 笑顔なのです」ブタをもって笑うビト。本当に暗さのない、満面の優しく明るい、無垢な笑みである。独房の中で、そんな風に笑う。過去のビトにはなかった笑顔である。そこに5年の年月と重みを感じるのだが。で、オープニング。ここで小休止します。長すぎるし(苦笑)一言、音楽が素晴らしい。これを書きながらDVD流してるわけですが、もうこの花が絆創膏を貼る場面からオープニングに至る流れは鳥肌たちまくりです。心の底から喜びがわいてくる感じ。すごいよ、このドラマは。本当にすごいよって思っちゃって。フォルクローレ調が見え隠れするのもニクイ。多国籍なんですよね。これはねー、リピートすればするほど感動が深まって倍増していくっていう、なんだか珍しいケースです。初見より今の方がずっと感動してますもの。ゆえに、視聴者は選ぶだろうなあとは思います。そこが残念。
2009/04/19
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まず見て思ったのは、別にこれは声高に「差別」あるいは「差別撤廃」を叫ぶドラマではないということです。冒頭画面に映されるリンカーン記念館。I have a dream.という文字。ゆっくりと読みあげるビトのナレーション。かの有名なマーティン・ルーサー・キング牧師の演説の冒頭。しばらく話が進んだ後に再び挿入される拘置所の場面。流れるビトのモノローグ。I have a dream.僕には夢がある。それは、レストランを作ることです。そのレストランは多国籍料理の店です。さまざまな国の料理が味わえるレストランです。あなたと二人で、一緒にそのレストランができればいいな、と思います。店の名前は、まだ決めてません。でも、そこで食事をしている人は、みんな笑顔です。顔見知りも、見ず知らずの人も、みんな同じテーブルについて、そして、笑顔なのです。キング牧師の演説をなぞるような言葉。敵とか味方とか、何人とか階級とか。そんなものとっぱらって。人が人としてともに生きられる世界。牧師はそれを兄弟愛と表現しました。それを理想見る(ゆめみる)物語。人が人として、辛い状況や苦境に負けないで、自分を保ち続けること。自分であり続けることができる強さを持つこと。その強さをあたえてくれるのは、人と人のつながりであること。支えであること。信じる心であること。それを、描こうとしている、まさにベタな物語。その主人公として、これでもかという苦難に見舞われるのが青年ビト。シンボライズに兄弟愛を提示するためには、自分自身のせいではない外的要因による苦境に身を置く存在が必要だった。そのための設定だと認識しています。(また、その立場の人すべてに当てはまるものでもない。ハーフの人たちを象徴するものではなく、苦境に身を置く存在の一つの例示。ととらえています。同じ日本人でも育つ環境や境遇は様々です。善意と愛情に囲まれて育つ子もいるし、ネグレクトを受け愛情に飢えて育つ子もいる。ハーフの方でも外国の方でも、状況は同じだと思います。さまざまな境遇にある方がおられるでしょう。だから、くくり方を間違えてはいけないと思う。さらに言えば、幸福かどうかは本人の意識によります。外的状況にはよりません。この場合の苦境とは外側から見た客観的な不遇をさすものです。)そしてそれは、その外的要因を糾弾するための手段では決してない。(この場合は北見さん演じる刑事とかハーフ設定とか)だからこそ、ビトのモノローグのバックに流れるのが全ての登場人物なのだろうと推測します。ビトを信じてくれる人々のみならず、敵対する刑事も。ビトの人生を狂わせた林も。それは理想です。背中がかゆくなるほどの理想です。だから、そういう理想論が嫌いな人は受け付けないドラマだろうと思います。でも私は、共鳴する。決して実現しないのが理想であると認識するが故に、その理想を持ち続けることの意味を信じるからです。決して、その理想を思い描くフィリピン人の青年が正義だとか、追い詰める刑事が悪だとか、そんな二元的な勧善懲悪ドラマではありません。それだけは断言できます。タイトルバック。世界各国の赤ちゃん。これもまた、そのテーマを象徴的に示すものだと思うのです。それにしても、時間があっという間に過ぎました。気がついたら予告でした。辛い辛い悲しくて切ない、重ーい一時間でしたけど、ビトと花、町村家の人々の優しさ、キンタとブルという仲間たちとの絆に、心温まった一時間でもありました。ということで。次のエントリには詳細感想こじつけ解釈を載せたいと思います。
2009/04/18
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ドラマカテゴリですが、見たいドラマなかなか見られていません。4月に入ってからというもの、仕事が忙しくてしかも精神的に余裕がなかったせいです。とりあえず今季見た(見ようと努力した)ドラマは、アタシん家の男子・・・がんばったけど30分で挫折。向井君はイケメンだとしみじみ思いました。白い春・・・最初見られず、後半見るもストーリーつかめず。BOSS・・・軽く面白かったですが、中盤のある場面で挫折。そこからチャンネル変えて最後はまた見ました。面白かったです。軽く。玉鉄は美形だとしみじみ思いました。そしてスマイル。これは次にエントリします。
2009/04/18
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窓が好きなのは、切り取られた真四角の向こう側に、どこまでも続く世界と空間が広がっているのがわかるから。完全に開放された状態より壁に遮られている方が空間の奥行きと広さを強く感じさせるような気がする。文字で描かれる世界も同じ。限られた字数で無限の空間をその文字=入口の向こうに作り出す。俳句や短歌などの韻文はその最たるもので。なぜ、こんなことを突然言い出したかというと、今日懐かしい歌を聴いたから。王様のブランチに松任谷由美が出てて、彼女の「春よ、来い」が流れたのだ。名曲だね。名曲だと思うよ。で、某所に行ってその曲を聴いて感動に浸っていた。泣きそうになるよな、ものすごい郷愁にとらわれるよなとしみじみ感動しつつ、ふと、泣きそうになる曲といえばさだまさしだと思いついたのだ。「償い」聴いたのが運のつき。号泣。何回も繰り返し聴き、そのたび、号泣。名曲だね。名曲だと思うよ。曲も歌唱もすばらしいけれど、殊に歌詞が素晴らしい。限られた表現最小限にそぎ落とされた表現でかくもドラマを描けるものなのか。完全なる一つの物語の流れがそこに再現される。絵空事ではない血肉を持ったリアリティ。触れることのできる臨場感をもった世界の再構築。だから、押し寄せてくる圧倒的な力を感じ、胸が堪え切れなくなって涙が溢れる。たったこれだけのインターフェイスで、その奥にこれだけの世界=物語を描けるのだと、それにあまりにも感動したので、冒頭の文章になるわけである。いやそれにしても、マジで号泣した。泣きたかったんだな~、最近泣いてなかったもんなあ~、なんて思った。思いのほか、新しい環境はストレスになっていたらしい。泣くのは精神衛生上大変有益であることは知ってはいるけど、確かにその通りだと効果を実感した本日(もう昨日)でした。
2009/04/04
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