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私自身はジャニーズウェブ?に入ってるわけではなく、妹から見せてもらってるんですが。松本潤さん、スマイルお疲れ様でした。濃い役だったので、当分抜け出せないようなことをおっしゃってましたが、一視聴者だったわたくしも当分抜け出せそうにありません。今週の土日までうだうだ考えて、暇があればここにスマイルについての考察を書き連ねると思います。誰も読んでくれなくても、自分の記録として残しておきたい。たぶん、愛すべき作品「それが答えだ!」と同じように、このドラマ、自分にとっては折にふれて見返すドラマになると思います。早川ビト、という人物。このキャラクターを生み出してくれたことに感謝。本気で好きですよ(笑)松潤の演技も素晴らしかった。とりあえず、松本潤の今までの演技の「癖」が完全にそぎ落とされ、見事なまでに早川ビトになりかわっていました。自分のツボだった場面を列挙すると。1話。みどり母さんから「心配掛けるなよ」と言われた時のあの、嬉しさがじんわりと心に沁みわたっていく表情。1話の花ちゃんがらみの場面はみな出色。2話。無罪になってゆく審理の展開に信じられない面持ち。自分のために弁護して自分を救ってくれる人がいることへの驚きと、胸の奥深くに芽生える嬉しさ。これも地味だけれどこちらの心に沁みわたるような演技。3話、林のことを一馬に語る場面。決して林のことを悪く言わず、濡れ衣についても釈明しない。ただもう関わりたくないと口にするだけ。けれどセリフ以上の想いを横顔に載せて表現。見事です。4話。「僕が守らなきゃ」。もう、言う言葉なし。7話。林を殺した後の茫然自失。そして恐怖。8話。花との逃避行はすべて素晴らしいと思う。憔悴し切った表情、すがるようなまなざし、そしてセリフ。心身ともにズタボロのビト。中でも「自首する」。静かな静かな強い決意と悲壮なまなざし。静寂の中の悲哀がたまらない。9話。裁判中の表情はどれも素晴らしいと思う。とにかく訥々と語るセリフへの心情の載せ方好き。うまくなったなあ。目と微妙な表情で心の奥底を表現する静かな演技に向いてる人だとつくづく思う。10話。全編の白眉だと思います、運動場の場面。白い一輪のコスモス。悲痛な涙。今までのどの涙とも違う、ひたすら悲しい涙。打ちのめされる魂。引きのカメラでの演技。全身で悲しみを表現。死刑判決を聞いた時、微妙に変化していく表情がすごい。ショックから絶望、最後に諦観。死んだような全く光のない目がとても印象に残りました。最終話。花との最後の面会場面。花を見たとたん溢れてくる涙。「待って」がいい。泣きじゃくりながら生きたいという想いを語る。花ちゃんの演技がまた素晴らしくて、二人の心が互いを求め合うのに果たされないもどかしさがたまりません。二人を隔てるアクリル板。触れあいたくてたまらない手の動き。これは花ちゃん役の新垣さんすごいです。後ろ姿だけど全身の演技でビトに触れたい!慰めたい、抱きしめてあげたい!って花の気持ちが伝わってくる。だからこそ、松潤の演技も引き立った。そして、無罪判決を言い渡された時の溢れだした涙。ラスト、花の出した店にやってきたときの、「ただいま」の後の表情。これもまた、言葉なく静かに表情が変化していく。最後の清澄なひたすら澄み切った美しく穏やかな笑顔。初見でチベット仏教の坊さんみたいだと思いました。でも本当にいい表情。髪型にインパクトを持ってかれてるのがもったいなさすぎる。以上、ざっと覚えてるだけあげましたけど、それ以外にも心に突き刺さったり、胸をひっかかれたりする場面がたくさんありました。菜の花の土手、自転車をこぐビトは大好きです。ランドセル取ってあげるビトも大好き。演技については素人なんで、うまい下手言ったって結局好みの問題ですけどね。でも、本気で今回ばかりは松本潤うまいじゃん!と思いましたよ。リピートしたときに。初見ではどの回も、ドラマにのめり込んでビトとしてしか見られなかったので、演技を批評したりする段ではありませんでしたから。それくらい毎回惹きこまれて見てました。そして今日もまた無駄に長いエントリー。時代遅れのスマイルネタだし。日記だからいっか。
2009/06/30
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過去の冤罪が晴らされ、「無罪」判決が言い渡された場面を画面に映し出した意味。無罪 ときいて涙するビト。どれだけ「冤罪」が彼の心にのしかかっていたか。自分のものではない罪で裁かれることの重さを感じた。冤罪が晴らされるというのは、ほかならぬ「自分自身」を正しく認識されるということだ。あのビトの涙の意味と重さ。リピートするとずっしりと心に迫る。存在することの意味。存在そのものに意味があること。それは自分一人で手に入れられるものじゃない。親が与えてくれるその「意味」を、林は最後まで誰からも与えられなかった。ビトは与えてもらえた。花や、一馬や、町村フーズのみんな、キンタやブルに。でもそれでも、はっきりと完全に手にできたのは、死が目の前に迫ったときだった。遅すぎるけれどそんなもの。ビトが自分を肯定できる材料は少なすぎるのだから。本当は、逃げないことも、負けないことも、受け入れることも戦いの一つなのだ。抗うことだけが戦うことだ、立ち向かわねば戦いとは思えないと決めつける人。料簡が狭いなあと思ってしまう。ビトは、その悲惨な生い立ちや境遇に立ち向かいはしなかった。でも流されているようで本質はなんら変わらなかった。流れの中で彼自身は途方にくれながらも立ち止まっていた。それもまた、ひとつの戦い方。戦うという意識はなくてもね。勇気にも戦い方にもいろんな形がある。それもまたこのドラマで再認識できたこと。
2009/06/27
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よかったーーーーーーーーーー!!!!!ビトが助かってよかった。もうそれだけでよかった。見ている間中うるさかったです。ドキドキして心臓が止まりそうで、全身の毛孔からアドレナリンが噴き出してました。うそっやめてっ明日の朝とか間に合わないじゃん。やっぱり死刑なんだ。ほんとに死刑にすんの?うそーーーーありえないしーーーーーやーめーてーいやだーーーーーーさいあくやんーーーーーああああああああ以上、柏木さんと思しき刑務官が執行室に駆け込むまでのわたくしの叫びでございます。マジでこれを声に出していたので、横で見ていた妹から「うるさいわ!」と怒鳴られました。ドラマとしては死刑執行エンドの方が締まるし生きると思いました。配列されたエピソード群も、最終話におけるビトの花に宛てた手紙(1話との照応も見事で、その後に続くビトの手紙には胸が締め付けられました。切ない。)も、執行エンドを思わせるものです。その方が明らかにエピソードが引き立ち輝く。恐らく宅間さんの当初の脚本では、執行室の扉は閉まったまま、開くことはなかったのでしょう。ビトがこの世からいなくなってのち、冤罪が晴れたという流れだったのではないかと推測します。完全にわたくしの勝手な推測ですが。全く見当違いかもしれません。宅間さん、思いこみで失礼します。でも、最後はハッピーエンドでよかった。ビトが助かってよかった。無理矢理だろうが力技だろうが、未来を夢見られる、生きることに希望を見出せるラストでよかった。最後を死刑執行のバッドエンドにするのなら、途中もう少しビトに救いを用意しておいてあげないと、視聴者は重苦しい閉塞感と重圧といらいらもやもや感の持って生き場がありません。白い春が成立したのは、それまでのドラマの中でペーソスあふれる人の関わりと温かさと面白み(笑える部分)があったからです。スマイルでそれをやったら、ある意味作品としては研ぎ澄まされたものになったかもしれませんが、誰も繰り返してみたくない代物になった気がします。ラストの祐ちゃん髪型に思わず笑い。リアルタイムで一回視聴した段階では、とにかく前述のように緊張しまくり興奮しまくり、リアルで吐きそうになりながら見ておりましたので、まともなドラマ語りは到底無理でした。初めて即行で二回目視聴しました。ドラマが始まってから初めてのことです!そして、松潤の演技の確かさにびっくり仰天です。ええ、本当にびっくりです。花との面会場面。死刑執行に至る場面。仮釈放されて花の店に戻ってきた場面。髪型に意識が集中しがちですが、実はここの松本さんの演技は地味にいい。(今回のドラマでは、松本潤は徹底してこの「地味にいい」演技を見せています。)新聞紙の箱いっぱいに詰められたブタの折り紙に号泣です。あれは象徴的だった。ビトの孤独。ビトの不安。ビトの悲しみ。たった一人ですべてを抱えて、人には笑顔しか見せなかった。自分を忘れて幸せになってほしいと、愛する人まで自分から切り離し、遠ざけて。でもそれが一番自分勝手なんだという一馬の言葉に大きくうなずきました。ああでも本当にそんなビトが救われてよかった。これ、感想?ではございませぬ。また後日思いのたけをぶちまけたいです。
2009/06/27
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谷川俊太郎の詩を読んで。ビトにおける花。花におけるビトを思わず想起。いっちゃってると自分でも思う。-------------------------------------------------「魂のいちばんおいしいところ」神様が大地と水と太陽をくれた大地と水と太陽がりんごの木をくれたりんごの木が真っ赤なりんごの実をくれたそのりんごをあなたが私にくれたやわらかいふたつのてのひらに包んでまるで世界の初まりのような朝の光といっしょに何ひとつ言葉はなくともあなたは私に今日をくれた失われることのない時をくれたりんごを実らせた人々のほほえみと歌をくれたもしかすると悲しみも私たちの上にひろがる青空にひそむあのあてどもないものに逆らってそうしてあなたは自分でも気づかずにあなたの魂のいちばんおいしいところを私にくれた------------------------------------------------「あい」あい 口で言うのはかんたんだ愛 文字で書くのもむずかしくないあい 気持ちはだれでも知っている愛 悲しいくらい好きになることあい いつでもそばにいたいこと愛 いつまでも生きてほしいと願うことあい それは愛ということばじゃない愛 それは気持ちだけでもないあい はるかな過去を忘れないこと愛 見えない未来を信じることあい くりかえしくりかえし考えること愛 いのちをかけて生きること---------------------------------------------読んでビービー泣きました。茨木のり子さんの詩あまりにも有名なものの一節に思ったこと。------------------------------------------------「マザー・テレサの瞳」(前略)(五連めから)外科手術の必要な者にただ包帯を巻いて歩いただけと批判する人は知らないのだ瀕死の病人をひたすら撫でさするだけの慰藉の意味を死にゆくひとのかたわらにただ寄り添って手を握りつづけることの意味を――言葉が多すぎますといって一九九七年その人は去った-----------------------------------------------------<外科手術の必要な者に/ただ包帯を巻いて歩いただけと批判する人>今もいます。批判というよりむしろ非難。外科手術が必要なんだから外科医に連れて行くのが筋。なぜ包帯だけ巻いて放っておくのか。常識では考えられない。人間として間違った行為。偽善。自分が善意の人だというプロパガンダ。その実見捨てているのと同じ。ひどい。等々、こんなバッシングが思い浮かびます。<瀕死の病人をひたすら撫でさするだけの/慰藉の意味を/死にゆくひとのかたわらにただ寄り添って/手を握りつづけることの意味を>見えないのか、見ようとしていないのか。見えていても見えないふりをしているのか。世の中は変わっているようで変わってないのかもしれません。最後にもうひとつ。また谷川さんの詩です。-----------------------------------------------------「じゃあね」思い出しておくれあの日のこと楽しかったあの日のことけれどもそれももう過ぎ去ってじゃあねひとりぼっちはこわいけどきみにはきみの明日があるどこか見知らぬ宇宙のかなたでまた会うこともあるかもしれないじゃあねもうふり返らなくていいんだよさようならよりもさりげなくじゃあね じゃあね・・・・・・忘れちゃっておくれあの日のことくやしかったあの日のことけれどもそれももう過ぎ去ってじゃあね年をとるのはこわいけどぼくにはぼくの日々があるいつか夜明けの夢のはざまでまた会うことがあるかもしれないじゃあねもうふり返らなくていいんだよさよならよりもきっぱりとじゃあね じゃあね・・・・・・-------------------------------------------------自分はどMかもしれない、と思い始めた梅雨の夜。
2009/06/24
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ネットの良し悪し。いろんな人の意見が見られること。スマイルの感想を見て回るのが楽しみのひとつ。非常に賢いなあと思う方も何人も感想をあげてらっしゃって。それを読むのが楽しい。頭の良さは文章に如実に現れる。一番は喋りだけど。きわめて筋道の通ったドラマの解釈を理路整然と述べている方。そういう方々はおしなべて非常に文面も温かい。ものの見方が温かい。文章には人間性も見え隠れするのだ。当たり前だよね、自分の考えを書き表してるんだから、そこに確実に自分の価値観や主観、規範意識、人への視線が反映される。心の広さを感じたり、純粋さを感じたり、優しさを感じたり。特にスマイルの感想は読みでのあるものも多い。翻って自分の感想を見たら、酷いもんだ(笑)分かりにくいし長いし、表現は冗長でくどいし。頭悪っ、と我ながら思う。でも、想いだけはあるんです。んで、今回書きたかったのは、「スマイル」が「ダンザー・イン・ザ・ダーク」「わたしは貝になりたい」を彷彿させるというご意見をみて思ったこと。ダンサー・イン・ザ・ダークを彷彿させるのはかねてから自分も思っていたこと。私の金返せ映画2本のうちの1本です。(もう一本はブレアウィッチ・プロジェクト)名作なんです。とてもいいミュージカル映画。でも、とことん暗い。死ぬほど暗い。救いが全くない。最後に主役の女性はあらぬ罪で死刑になるのですが。絞首台に上ってロープを首にかけられた彼女が高らかに歌い出す。でもその歌の途中でボタンは押される。ぷっつりと途切れる歌声。確かそんな場面があったと思う。映画館に見に行ったっきりなので、遠い記憶で定かではありません。脚色しまくってるかも?貝になりたいはあらすじしか知りません。でも最後、死刑になるんですよね。二本とも名作。たぶん。(貝は見てないので)いい映画だと思います。でもね。スマイルは名作にしなくていいから!と、この二日間本気で思っております。ご都合主義になってもいいから、ビトを生還させてほしい。だって、映画は二本とも「子供」がいるんですよ。彼らは世界に彼らがいた証をもう残せてる。でもビトには何もない。哀しすぎますよー。町村家のみんなが、一馬さんが、花ちゃんが覚えててくれるだけとか。僕の生きた証が、ここにある。スマイルが始まる前のスポットで、そんなビトのモノローグが流れていました。証残してから死ねや!と思わずにいられません。今のままじゃ証もくそもないです。とまあ、的外れな部分で燃え上がれる自分ってすごいと自画自賛。とにかく生き延びさせてください。この場合神様は制作者の石井さんとか瀬戸口さんとかになるんですよね。お願いします。制作者さま。ビトを助けてください。と、予告を見返すたびに本気で願ってます。追記。やっと10話をリピートできました。が、しかし裁判部分はビトの証言と林母証言部分以外は早送り。このドラマを早送りでみたのは初めてです。運動場の白いコスモスから最後の控訴取り下げまで、号泣です。声をあげて号泣。たまらん。絶対こんなのおかしいから!と、一人でテレビ見て泣きながら思う…って、こえーよ、私(笑)でもまあ、こうやって一人の人間を狂わせた罪なドラマでございます、スマイル。いや、狂わせたのはドラマではなくビトか。
2009/06/21
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まだ10話の感想が書けません。実は、私は(書いたかもしれませんが)1話終了後、火曜日くらいまで廃人同様でした。仕事にいって仕事をしている間だけスマイルのことを忘れられていました。昼食時間や帰宅してからは、心がビトに埋め尽くされて、とる物も手につかなかった。馬鹿でしょう。馬鹿ですねえ。でも、10話で同じように引きずっています。とはいえ、今回は夜も眠れたし、食事もできます。でも、引きずっている。そして、今回は、リピートができない。スマイルが始まってから初めてのことです。このドラマ、よほど自分と波長が合うらしく、最低4回くらいは毎回見直しています。そして細部を味わうことを楽しんでいました。繰り返すたび感動は深まり、役者の繊細な演技の機微を隅々まで味わうことができました。10話の役者さん、なかんずく中井さんと松本潤の演技は、鬼気迫るものがあったと思います。かねてからこの作品では松潤は一皮むけたなと思っていましたが、それをさらに実感させる10話でした。密度が濃かった。その印象をしっかりと確かめたいのに、できない。哀しすぎて辛すぎて、切なすぎて痛々しすぎて、もう全くお手上げ状態です。これもいつものことですが、本篇を見ている時はひたすら釘づけで息をのみ集中しているので、泣く暇がない。見返してびーびー号泣するのが常。今回は。見返してないにもかかわらず、ふとした折に辛くなって涙がこみ上げてくるのです。それも号泣です。ビトが悲しくて。ひたすら、ビトに助かってほしくて助かってほしくて助かってほしくて。お願いだから死刑執行エンドなんてのだけはやめてほしい。切なる願いです。心の底からの懇願です。ということで。予告からビトたちの台詞を拾ってみました。まずは王様のブランチから。ビト「生きたくてたまんない。必死で生きようと思わなくちゃいけないんだって。」アクリル板越しに手を合わせ、涙ながらに語るビト。同じく滂沱の涙を流しながらビトを見つめる花。そのあと、ビトは二人の刑務官ともう一人の事務官と思しき人に連れられて、大声で泣きじゃくりながら廊下を歩き去ります。それを柏木が見送っている。その廊下は、いったいどこへ続いているのか。予告。港のキリンさんを見つめ、泣く花。彼女の服は、上でビトと面会した時のものと同じです。一馬「俺は絶対あきらめねえぞ。てめえの惚れた女の笑顔くらいなてめえで守り抜け、馬鹿野郎!」アクリル板越しにビトを怒鳴りつける。面会室。柏木がビトに言う。「伝えろよ、5年分の想い」そして彼はビトの体を部屋の中へ押し込む。そして花との面会場面。ビト「花ちゃん。好きだよ。」廊下を歩いてくる複数の人間の足。「ビト、しっかりやれよ」被るこの声が誰のものか不明。柏木?一馬の声「俺は絶対死なせねえぞ」電話を取るみどり母さん。宗助社長が亡くなったときと同じような表情を浮かべています。周囲にはブル、キンタともう一人の男性。これ、誰?一馬ではない。ビトの声「死ぬって言うことの意味が分かって、初めて生きることの意味を…」柏木の上司?の声「何を考えてるんだ!」柏木「お願いします」上司「完全に服務規程違反だぞ」柏木「もう少しだけ(待ってください?時間をください?)」みどり母さんからビトの死刑執行が近いことを知らされる花。(たぶん。服はビトに面会してるところ、キリンを見てるところと同じ。)ビトの声「もしまた、君に会えることがあったら、今度はもう絶対に負けない。どんなことがあっても、君を守って生きてく」絶叫です。そして鍵の音。号泣し泣き崩れるビト。どうなるんでしょう。ああ、胃が痛い。たかがドラマにどれほど入れ込んでるんでしょう。ああ胃が痛い。一つだけ、心配していたほど10話で世界観の崩れや脚本の違和感は感じませんでした。ちょっとべったり叙情的だったかなと思いましたが。
2009/06/20
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あるところに一人の少年がいました。少年の父親はフィリピン人、母親は日本人でした。少年が小さい頃に父親はいなくなり、少年は母親に育てられました。少年の母親は破天荒な人でした。男の出入りが激しく、家を空けることも多い母親でした。少年はそんなお母さんに一生懸命絵をかきました。自分とお母さんの絵です。二人が笑ってる絵です。お母さんに、喜んでほしかったのです。でも、お母さんはだんだん家に戻らなくなりました。その日食べるお米もなくなりました。そしてとうとう、少年が中学3年になったころ、母親はどこかに行ってしましました。少年を置いて。中学校を卒業して、少年は働き始めました。派遣社員で全国を転々として、でも、まじめに一生懸命働き、穏やかな日々を過ごしていました。東京に仕事口を見つけて移ったときでした。少年はその生い立ちから、よく馬鹿にされていじめられていました。そんな彼に声をかけ、かばってくれた人がいました。林、という人でした。彼は少年をかばってくれただけでなく、こう言ってくれたのです。「ビトって、いい名前だな」それまでその名前でいやな思いをしたことは数知れずありました。からかわれたり、変な名前だと言われたり。そう言われるのが悲しかったのは、少年が、その名前を愛していたからです。嫌な名前だったけれど、でも大好きな名前でした。なぜなら、お母さんがつけてくれた名前だからです。めちゃくちゃだったお母さん。でも、お母さんは大好きな映画の大好きな主人公の名前を、自分につけてくれたのです。その名前は、少年が持っているたった一つの、お母さんの愛でした。その名前を、ほめてくれた。そして、何人だろうと関係ないよなとも、その人は言ってくれました。言うことさえ聞いていれば、その人は優しくしてくれました。でも、ある日大きな抗争を起こして、少年は林の残忍性を目の当たりにします。怯える少年に、追い打ちをかけるように、少年は警察に逮捕されます。林の犯した殺人と傷害の罪を着せられたのです。少年はびっくりしました。否定していたら、刑事さんから殴る蹴るのひどい暴行を受けました。怖くなった少年は、自分がやったと認めてしまいました。そうして、彼は少年院に入ることになったのです。17歳でした。6年の月日が流れ、少年は青年になっていました。刑務所から出て、町村宗助、という保護司の方にお世話になることが決まりました。町村さんはとてもいい人でした。昔の仲間のキンタやひとなつこいブルたちといっしょに、町村さんの愛情を受けて、青年は少しずつ、心を修復していくことができました。人を信じることができるようになりました。夢を持てるようになりました。自分の未来を思い描けるようになったのです。そして、その夢をかなえるために、彼は一生懸命努力を始めました。そんな最中、昔の対立していたグループの一員が同じバイト先に入ってきました。彼は弱みを握っているため、青年をいいように利用していました。でも、青年はもう利用されることになれきっていました。それは、青年の人生にとっては当たり前のことだったのです。そうしているうちに、その男は、青年に覚せい剤取引の罪をおしつけようとしました。青年はまたしても逮捕されました。でも今度は、以前とは違いました。青年には、本当に心配してくれる人たちがいたのです。彼らが奔走して、敏腕弁護士さんに弁護を頼んでくれました。青年の冤罪は晴れ、無罪放免になりました。青年は嬉しかった。自分のことを心配し、自分のことを弁護して、救ってくれた人ができたことが。だから、青年は素直にその気持ちを伝えました。「ぼくは、先生のことが好きですよ」嫌われているとしても。もう一人、青年を驚かせる人がいました。花ちゃん、という声の出ない女の子でした。彼女はなぜか青年に目いっぱいの好意を寄せてくれました。青年はとまどいます。なんで?今までの人生で、女の子に好かれたためしはありません。初恋の子には、フォークダンスで「なんかキタナイ」と手を振り払われました。そんな自分が好かれるわけがない。そう頑なに思い込んでいた青年。でも、女の子の想いは真剣で一途でした。そして、彼女もまた辛い過去をもっていることを知りました。彼女が本当に自分を好きなんだと分かったとき、青年は強くなろうと決心しました。彼女を守れるような人間になろう。ずっと守っていこう、と。でも、不幸が次々に襲ってきます。町村フーズが食中毒疑惑に巻き込まれ、大手の会社の罪をなすりつけられて危機に立たされました。林が出所し、ビトをまた自分の仲間にしようと画策し始めました。裏から手をまわしてビトの居場所を奪おうとした林は、社長を追い詰めます。そして社長は自殺してしまいました。それでも青年が自分になびかないと知った林は、今度は女の子を利用しようとします。それもうまくいかず、林は最後に、青年を利用して自分の復讐を果たそうと企てるのです。林は青年が無類のお人好しであることを知っていました。自分と同じ孤独を抱えていることを知っていました。どうすれば青年が自分の言うなりになるかもよく分かっていました。自分を差別しない存在に極端に弱く、その相手から無理難題を押し付けられても唯々諾々と従ってしまう。林は青年が自分に恩義を感じていて、簡単に断ち切れないことを読んでいたのです。そこで彼は青年に哀願します。最後でいいから、手伝ってくれ。あれだけ暴君だった林に頭を下げられ、彼を自分の人生から断ち切るにはかなりの苦しさを覚えていた青年は、ついついその懺悔と懇願に負けてしまいます。そして、交番襲撃の罪を、かぶせられてしまいました。そのあと、青年を助けに来た少女が、林に見つかって、目の前で殴る蹴るの暴行を受けました。それは、青年に甲斐を殺させるためでした。林は青年をベッドに拘束し、拳銃をつきつけて脅します。そのうえ青年の目の前で、少女を犯すといったのです。お前が言うことを聞かなければ犯す、と。少女は青年を愛していました。それはもう、青年にも分かっていました。林に好きにされてしまったら、少女がどんなにボロボロに傷つくか。そして林は、それだけにとどまらず、彼女が抵抗でもしたら、彼女を躊躇なく殺してしまうかもしれません。そんな人であることを青年は知っていました。林は青年が自分に弱いことを知っています。自分の願いを最後には聞き入れてしまうだろうと思っています。だから強気で青年に迫ります。逆上した青年から銃をつきつけられても平然としてます。青年には撃てっこないからです。だから、彼は、言ってはならない一言を口にしてしまいました。「このフィリピン野郎が。」「あのねーちゃんやっちまうぞ」三度目でした。一度目は林の殺人の罪を着せられ、二度目は、最後の願いとだまされ、三度目に、信じていた根幹が崩されたのです。とっさに、青年は引き金を引いてしまいました。林は死にました。もう、自分の人生は終わりだと青年は思いました。少女と一緒にその場を離れ、町をさまよいます。けれどもパトカーを見て、捕まるのは時間の問題だと悟ります。捕まれば、もう二度と少女と会えないかもしれない。だから、自分の人生で一番穏やかだった場所。一番幸せに過ごせていた場所に、彼女を連れて行こうとしたのです。そこは彼の思い出の中で宝物だったから。だから、少女に見せたかった。富士山を見て、彼は自首を決意します。けれども彼を憎む刑事の画策によって、青年は凶悪犯に仕立て上げられ、捕まって裁判にかけられました。みんなが必死に自分を救おうとしてくれました。けれど、判決は「死刑」そして、青年は林を殺した罪の重さに苦しみます。自分の人生をさんざん蹂躙した林。極悪非道で極度に暴力的で冷酷だった林。どこかに殺しても仕方がなかったという思いがあったのかもしれません。しかし、林の母親の言葉を聞いて、林もまた自分と同じ孤独な存在だったことを知ります。殺されていい命なんてない。林もまた、懸命に生きていた命だった。それを握りつぶしたのは、自分のこの手。だから、青年は自分も死のうと思いました。林を殺した罪は、自分の命でしか贖えないと思ったのです。必死に説得してくれる弁護士の声も、必死で訴える少女の涙も、遠いところのできごとでした。そして青年は少女に、もう会わないと告げるのです。少女を自分から解放してあげるために。2015年。死刑執行にサインがされました。青年の死刑が、執行されます。弁護士は青年を救うために最後まであきらめず奔走します。間に合うことができるのか。それは来週。哀しすぎる人生だよね。ビトは結局、自分の存在意義を感じられるようになりかけたら潰され、自分を好きになれそうになったら潰され。一度も心底から笑える瞬間を持てないまま生きてきてる気がする。林を殺した今、心底から笑うのは難しいかもしれないけど、でも、生きて償って、償いを胸に秘めつつ周囲の人の幸せのために笑える人間になってほしい。自分の価値をちゃんと実感できる瞬間を彼に与えてください。ドラマ制作者の方々。お願いしますよ。このまま死ぬなんて絶対だめですよ。第一視聴者が救われないよ!3ヵ月返せ!と思っちゃうよ。ビトを救ってくれたら、ありがとうこの3か月、だよ。結末によってこれほど印象が変わるドラマも珍しい。すべては結末にかかっている。星に願いを。
2009/06/20
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ゴーマンかましてよかですか。この期に及んで目につく「自業自得」論。オシナリ君の意見はそりゃあ筋は通ってますが、じゃあ過去の仲間を断ち切れなかったら林を殺したビトは死刑が妥当な判決ですか!?あのドラマ見てビトは死刑になって当然と思う人がいるのが信じられない。裁判員が、じゃないですよ、ドラマを見てる視聴者が、です。自分が裁判員になったつもりで、どう判断するかというなら分かりますが、状況も事情もよく分かってるはずの視聴者が、死刑が妥当・・・・って。ありえんだろー。なんでビトが死ななきゃいけないのって思いますけど。つーか林!警察!ビトに罪を償えっていうなら、その前に冤罪で奪われたビトの過去、青春を返せや。ビトが冤罪でムショに入ってなければ、その後の人生も大きく変わっていたでしょうよ。林がちゃんと罰を受けて服役するってことだから。すべては結果論でしょう。なぜビトに罪をなすりつけた林や警察の罪を断罪しないで、林を断ち切れなかったビトの罪だけを断罪しようとするのか。意味が分からん。罪の重さで言ったら、断然警察や林のが大きいでしょう。林は人を一人殺して、6人に重軽傷を負わせてるんだよ?だとしたら、林も自分の命でその殺人罪を償わなきゃいけない人だったはず。その人の罪は不問ですか。そして、林を殺したビトの罪は命で贖えというのでしょうか。毎回。ドラマそのものよりもその受け手に頭にくることが多いです。はっきりいって、過去の仲間を断ち切れないのは刑法に抵触する罪ではございません!そんなもん加味して死刑にするか!!!!オシナリ君の理屈は筋は通ってると思うけど、それで死刑はやっぱりおかしいと思うよ。しかも彼は、交番襲撃は被害者の行為、過去の冤罪が弁護側の主張通りだったとしても、まで言うてるからね。無期懲役でも重すぎるくらいだと思いますけどね。ビトの罪。林には泣いてくれる、描いた絵を受け取ってくれる母親がいたんだよ。ビトには描いた絵を受け取ってくれる母親はいなかった。泣きながら絵を描いてるビトにこっちが泣かされるよ。林よりも誰よりも、悲惨な生い立ち送ってきたのはお前だよ、ビト。なのに、裁判員も視聴者も、ビトを責めてばっかり。明らかに悪いのは林だっつーの!と声を大にして叫びたい。
2009/06/19
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やっと9話の感想です。今日は仕事が一段落ついたので、7話から見直しました。デートの場面は何回見ても癒されます。でも後半はとばす!松潤の演技いいんですけど。この先回想シーンでいやってほど出てくるしね、なんて思いながら。8話。叙情的ですよね。田園風景など出てこないのにイメージは田園。夜汽車に二人。何度見ても、ここで(最後じゃない)っていう花ちゃんを見つめてかすかに笑い、ゆっくりと正面を向くビトが切ない。正面を向いた時の何とも言えない哀しい諦観が。伝わり方が波動って感じ。ゆらゆらとやさしく染みてきて心を揺らす。富士山を見つめ、そして意を決したように自首すると告げる松潤の表情もこれまた何度見ても素晴らしい。ここは堪能ポイントの一つです。もの悲しげな翳りを帯びているのに、静かな深い決意を感じさせる澄み渡ったまなざし。この後の旅館での一件も、何度見ても警察やりすぎだろー、ドラマやりすぎだろーと思いながら、引き離される二人の手と、三人の魂に涙。孤独な三人――強いきずなで結ばれた三人の叫びが、サイレントな場面にも関わらずはっきりとこちらに突き刺さる。そしてふと思ったのですが。もし、ビトが死刑のまま終わるなら、この引き離された手が、二人が最後に感じた互いのぬくもりだったってことですね。もしかして宅間さんは、本気でビトを死刑にしようとしていたのかもしれない。だから、多少強引な展開であろうと、二人の最後の生身で触れあう瞬間をドラマティックに演出したかったのかもしれない、なんて。うがちすぎですね(苦笑)毎回この手の妄想でやらかしてるので、まあ適当に流そう。うん。そして、9話ですよ。裁判員裁判。検察側にいらつきはマックス。北川検事見事です。なぜ花ちゃんはビトがベットに手錠で縛りつけられていたことを言わないんだろう?言ったのかもしれませんね。でも、あれだけ詭弁を弄する検察側だと、大方手錠で縛られていたのは林だと反論するかもしれませんね。手錠には、ビト、花、林の指紋がしっかりついているはずですから。そんな風に、こじつければなんでもこじつけられるのが怖いなと思いました。確たる物証がなければ、事実なんて本当に藪の中。けれども、ビトの近しい人たちが供述するビトの人柄は、確かなものだと言えるのではないかと思います。いしだあゆみさんの静かな言葉に胸が詰まりました。あなたは、お気の毒な方ですね。被告を有罪に導くのは検察の仕事かもしれない。でも本来なら、真実を明らかにするのが検察の本分のはず。何もかもを悪意で解釈し、何が何でも被告を有罪にしようとするのはどこか違う気がします。みどりさんの言葉は、その部分を抉るものだったように思います。そして今回の見どころは、何といっても颯爽たる一馬の弁護。交番襲撃の不合理性を明らかにするくだりは必見ですね。非常にうまい!中井さんの巧さが光ります。達人、という感じ。そして、ビト。訥々と、ゆっくりとしたペースで、しかし淀みなくきちんと自分のことを語るビト。自分の気持ち。自分の罪。何一つ隠すことも自己弁護することもなく、ただただ事実をありのままに伝えようとするその姿に、胸を打たれました。ここでもまた、淡々とした演技ではあるのに、瞳がいろいろな表情を浮かべます。顔の表情は一定です。変わりません。なのに、目がものをいう。殊に、林のことを語る時のビトの演技は秀逸です。ビトに極刑の可能性があることを伝えた、公判三か月前の場面。あの場面も密度が高かったですね。死刑。ある程度は予想していただろう結末。けれど、さすがにそれはないだろうと、希望的観測を持っていたのかもしれません。それが砕かれた場面。本当に全編淡々と進むのに、ビトの繊細な心の揺れ動きが手に取るように伝わってきます。独房で夜な夜な苦しむビト。己の犯した罪の重さに責めさいなまれ、眠れない夜を重ねます。そんな彼に、自分の名前を名乗った刑務官。柏木。ありえないことなのかもしれません。でも、もしかしたら、誰も話さないだけで、どこかでありえているのかもしれません。そんなことを感じさせる場面。私は実はこの場面がとても好きです。己の罪の重さを自覚して苦しむ人間は、悪い人間ではないのです。それを柏木はよく知っている。自分に心を寄せてくれる人がまた一人。この重苦しく辛い日々で、どれほど癒されたか。というか、癒されてるのは見てる自分か。花ちゃんがしゃべった。この場面ももちろん好きです。一番好きなのは声が出た!のあと、映っていませんが彼女がペンを机に放り投げるところ。カランって音がしてるんですよね。あれが、男前!と思ってしまいました。ひるむことなく北川にビトは優しい人だと告げる花。そのあとの父親の暴露は、前項で言及しているので割愛します。駆け寄ろうとして駆け寄れないビトが辛い。そして取り押さえられながら、北川を睨みつけるビトのまなざしの重さ。光のない重さ。1話の土砂降りの道路に押しつけられたビトの叫びを思い出しました。一面だけの人間じゃない。彼の中にもまた、いい知れぬ暗い部分があるのだと思わせる。そりゃそうです、生半な人生じゃないですよ。自業自得と高見の見物人は軽く断罪しますがね。さて、10話は林母が駆り出され、殺さないでいてほしかったと泣いて訴えるようです。そして、その母の口から明かされた林の人生に、ビトはさらに胸を痛め、在る重大な決断をするとか。控訴断念でもするつもりでしょうか。自ら極刑を望むのでしょうか。10話の脚本家が変更となったようです。篠崎さんという女性脚本家です。美脚連とかいうのを作って歌うたったりもしてる?らしいです。今会いにゆきますとか、だいすき!なんかを執筆なさったとか。うーん。どちらも好きではありません。宅間さんは本篇が始まる前に最終話まで書き上げていたはず。最後にすべてのつじつまが合い、伏線が全部すくい取られて終わる宅間節。私はそれを楽しみに見続けていた部分が大いにあるので、残念でなりません。このドラマ、世界観が独特できっちり出来上がっているので、その空気感を理解してない人では脚本書くの無理だと思うんですけど。まあ、宅間脚本がベースになるだろうとは思いますが、最後の最後になって、今までの展開が台無しになりそうでものすごく怖いです。結構涙目です。見るまで何とも言えないんですけどね。って、9話の感想のはずがあらぬところに飛んでしまいました。ともあれ、「真実」が明らかにされて「正当」にビトが裁かれる、そんな結末であってほしいと願ってやみません。そしてそれは、絶対死刑なんかではないはずです。
2009/06/17
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スマイル#9の感想になかなか辿りつけません。9話、結論から言うと、「これがやりたかったのか」。やっと物語の本題にはいったのだなと言う感想を持ちました。かねてからサタケミキオ(宅間さん)のドラマ脚本は逆算の作りだなとは感じていました。結末が用意されていて、そのために必要なエピソードが配置される。だから無駄なエピソードがなく、論理的な物語展開になる。スマイルも全くそのままだと思いました。裁判員制度による裁判劇が描きたかった。主人公は死刑にならなければならない。それも、裁判員たちが逡巡し、ためらいつつも最終的に票が割れて死刑という評決が下るような微妙な問題を孕む、綱渡り的な死刑でなければならない。裁判員たちが揺らぐ要素として、人権問題を含ませる。差別意識を持つ者と理性でそれを抑制できるもの。まったくそんなものに関心を示さぬもの。3種の裁判員が用意される。過去の大事件に関係するものが、その事件にかかわる審理に裁判人として選出されたらどうするのか。マルチ商法の被害者の関係者が膨大な数に上って入れば、その可能性はないわけではない。偶然とは恐ろしいものだから。次に、主人公は死刑でない罪で死刑判決を下されなければならない。善人を主人公にする限り、彼が犯す罪状で死刑の可能性があるのは殺人しかない。その殺人を、追い詰められて切羽詰まった極限状況で、他に選択の余地なき行為として描く必要がある。しかし、その一件のみでは死刑にはならない。そのため過去の冤罪を用意する。それだけでは要件不足なので交番襲撃と犯行後の逃亡を付加し、旅館立てこもりをでっちあげて、世間の話題を「凶悪犯罪者」にしたてあげておく。こうしてお膳立てのために配置された数々のエピソード。ばらばらで座り心地の悪いエピソード配列は、ギリギリのところで演者の演技のリアリティに救われて成立していたように自分は感じます。ビトが林を殺すことも、必然というかもうそれしか道はなかっただろうと納得できるし、花との逃避行も、彼が人生に絶望したと思えば理解の範囲内です。それを自分は馬鹿だとは思いませんが、賢い選択ではなかったのは事実。そこに鬱陶しさを感じた視聴者がいたのも事実でしょう。けれど、逆に言うとこれからが真骨頂なのだろうと思います。今までちらばっていたピースが、9話で少しずつ集められ形を成してきました。10話でさらにピースはかき集められるでしょう。今までのドラマが集約され始める。それを想像するだけでわくわくします。今まで大変長い前振りでしたが、この9話までがあるからこそ、視聴者はビトの人となりを熟知し、ビト側に立って裁判を傍聴することができるわけです。誰かが、身内感覚で裁判を見ている、と評していました。うまいなと思いました。11話という長さを十分考慮に入れて、「論理的」に分量を配分したんだろうと思います。結果は死刑と分かっていますが、果たして脚本家は、そのまま死刑にして救いのなさを示し、これが現実だと開き直るのか、それとも正当な結果を示して判決を覆させ、日本の司法制度は捨てたものじゃないと思わせてくれるのか。(この書き方の差に自分の願望の強さが表れてるわけですが)さて。ビトについて、特に松潤ファンの間では不評だったりもするようです。全部が全部そうではないのは明白ですが。いわく、かっこよさがない。せっかくの松潤の華が生かされていない。最大の武器の目力封印してどうするんだ。松潤の魅力がすべて封じられてしまっている。こんなうじうじおどおどして受け身なやられキャラは松潤には合ってない。そう思いたくなる気持ちも、わからないではありません。自分は全くそうは思いませんが、それこそ、想像の範囲内です(笑)でもビトは奥深い人間です。以前のエントリにも書きましたが、松潤とおそらくは対極に位置するであろう早川ビトを理解し、その内面まで表現する松本潤の力量は素晴らしい。自分にはない要素を理解しようとし、また理解できる松本潤自身の人間性の深さを感じさせてくれる役柄でもあるのです。早川ビト。役者松本潤の「演技」から入ったファンは、歓迎している役なんじゃないかなと思ったりもします。アイドル松本潤が大好きな人は、いたたまれない思いかもしれないなとも。そういいつつ、次から次に起こる不幸な事態に、毎回視聴終了後頭を掻きむしりながら信じらんない!なんでこんなに暗いの!と吠える自分もいるのですが。最後ビトが幸せになってくれさえすれば、自分の中では神ドラマ認定です、これ。だから宅間さん、よろしくお願いします、とお星さまに願っておこう。なお、裁判劇の見せ方はとても巧かったと思います。単調になりがちな流れを工夫して見せることで、退屈さを感じさせませんでした。また、それぞれの証言や陳述に対応した裁判員の反応を見せることで、裁判の流れにもドラマにも動きが出ました。そして、いかにも「らしかった」。次こそは9話の感想を書こう。
2009/06/14
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ごーまんかましてよかですか。あーーーーーー!もうイライラする。問題なのは、一馬が花ちゃんの過去を最初に明らかにしておかなかったことではない!今までの裁判であれば、花ちゃんが柏原聖天の娘であることなんて、この審理に何の関係もなかったということですよ。検察側も弁護側もそこを問題にすることはなかったでしょう。判決を下すプロは、それが無関係であることを知っている。ゆえに、そのことに惑わされることがない。除外して、審理を進めることができる。問題なのは!(あえて繰り返す)裁判員制度だと、それが効力を持ってしまう可能性があるということです。当然この事件にはかかわりのないことですから弁護側が意義を申し立てれば棄却されるでしょう。でも、一度発せられた言葉は消えない。インプットされた情報は独り歩きをはじめ、素人はそれに惑わされる可能性が高い。そういう危険性があるんだということを示すエピソードじゃないですか。一馬は、ある意味検察を信用していたのだと思う。北川は一馬にライバル意識は持っているけれど、食品会社偽装問題の件で、公正さも持ち合わせていることがわかっている。だから、裁判に無関係の花の過去を持ち出してくるなんて卑劣極まりない馬鹿げた真似はしないと思っていたのかもしれない。そして、その同じく法曹界に身を置く者としての信頼の上にたって、花の過去をあえて法廷で晒す必要性を感じなかったんだろう。というか、できるならそこは絶対に避けて通りたかっただろう。だから言及しなかった。なぜなら、花にとってそのことがどれだけ大きな心理的負荷になっているか、一馬にはよくわかっているからだ。でも、北川はそこを責めてきた。裁判員制の裁判だからだ。有効であることが分かっているからである。本来良識ある――いや、普通のまともな検察官なら、絶対に持ち出さない事柄だと思う。この事件に全く何の関係もない要素だから。一馬の失態を突くなら、北川がどんな手に訴えてでも勝ちを取りに行く人間であることを見誤っていた、その一言に尽きると思う。だがしかし、証言するという花の決意が固い以上、一馬に押しとどめることはできなかっただろう。そしてまた、もし北川がその件について言及するかもしれないと考えたとしても、事前に手を打ち自分から先に花の過去について明らかにすることは絶対にできなかっただろう。だとしたら、北川を信用するしかなかったのだ。そして、この展開も予想の範囲にはあったのかもしれない。最もありえない、あってはならない展開の形として。北川がそこを突いてくるのは分かり切ってるのにそんなことも考えなかったのかという意見が多くて辟易。で、ごーまんさせていただきました。ちなみに、花ちゃんの声が出たことに関して、必ず次週裁判人から突っ込みが入ると思います!たぶん!宅間さんは自分の想像を常に凌駕するのでないかもしれないけど。声が出ないふりをして同情を買った、余計なことを言わずに済むように偽っていた、さすが稀代の詐欺師の娘は人を欺くのがうまい、とかなんとか。そして、だから証言も嘘に決まってる。みたいになりそうかなと、ひじょーに普通のことしか想像できない自分は予想しておりますです。
2009/06/14
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ビトはフィリピン人の父と日本人の母の間に生まれたハーフで日本国籍だよ!日本人なんだよ。2015年、花ちゃんはビトに会おうとしているんだよ。会わないようにしてるのはビトの方だよ!2015年、ビトは死刑囚として拘置所に収監されてます。ハードリピートしてないと見落としてしまいがちなんでしょうか。でもうちの妹は一回ずつしか視聴してませんが、しっかりこのことは理解できていました。たいしたことではありませんが、ちょっと言いたかった。ところで、「スマイル」のサントラ手に入れました。地元のCDショップ3件回りましたが、いずれも売り切れでした。ドラマサントラなんて入荷数がもとから少ないのは分かり切ってますが、自分の他にもスマイル好きな人がいるのが分かって嬉しかったです。そのサントラ。非常にいいです。花男Fのサントラも、隠し砦のサントラも良かったですが、これが一等好きかも知れません。今のところ、自分が購入したサントラの中で、全曲当たり!と思うものは、「スワロウ・テイル(邦画)」「ラビリンス(ドラマ)」「それが答えだ!(ドラマ)」「太陽は沈まない(ドラマ)」「救命病棟24時3(ドラマ)」かなあ。「医龍(ドラマ)」も割と好きでしたけど、当たり外れがあったかな。「タイタニック(洋画)」と「ラスト・オブ・モヒカン(洋画)」もお気に入りです。ストリングスがっつりが大好き。情景が浮かぶ音楽大好き。ということで、この「スマイル」、即お気に入りに仲間入りです。
2009/06/13
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松潤だから、というのでは説明がつかないのだ。だって、道明寺にしろ隼人さんにしろ、伴ちゃんにしろ祐ちゃんにしろボンにしろ、みんな松潤が演じていて、それなりにみんな大好きなのだ。順位付けするなら、隼人さん・大野拓くん→祐ちゃん→ぼん→慎→モモ→伴ちゃん→耕二→道明寺になるけど、いずれにしろみんな好き。でも、ビトほど常に頭のどこかに引っかかってるキャラはいない。で、つらつら考えるに。安岡章太郎と三浦綾子が好きだった自分ならではだと思い至った。安岡章太郎のサーカスの馬って掌編があって、それが大好きだった。ダメダメな主人公の少年はまるで自分の姿だったし(彼の作品の主人公ってたいていダメダメな人間ってイメージだ)、三浦綾子の小説の主人公はいつもまっすぐでひたむきだった。その双方を併せ持ってるのがビトなのだ。ビトは弱弱しい。ダメな男に見える。でも、彼は嘘をつかない。人に優しい。自分のことよりまず人のことを考えてしまう人間だ。そして自分が不利な状況に置かれることや、自分の危機に驚くほど鈍感だ。もう、傷つけられたり不幸になったりすることに慣れ切ってるのかもしれない。時に彼の笑顔は痛々しい諦観をともなう。でも彼は人を傷つけない。傷つけずに生きてきた。自分が傷ついても、だ。強くない?弱弱しいけど、強い人間だと思うよ。一馬の回想に出てくるビトの笑顔は、明るく笑う顔ばかりだった。ドラマが暗いので、ビトは始終泣いているかうじうじしているかのイメージが強いけれど、実は彼はよく笑う。町村フーズに来てからは、ディフェンスではない笑顔もたびたび見せる。殊に花や一馬、仲間たちに対しては、屈託のない明るい笑顔を見せているのだ。一話からこっち、彼は不幸に見舞われっぱなしである。悪意を浴びせられ陥れられ、詰られ傷つけられ。それでも彼は笑顔を忘れない。回想の中のビトに改めてそれを感じた。彼は、強いのだ。でもそれが今回土台から崩れ去った。人を傷つけることより自分が傷つく方を選ぶ人間なのに、なのに、守るべきものができた彼は、人を殺してしまった花とともに富士が見える場所に向かうビトの姿は憔悴しきってみじめだ。それはもう、松潤見事な演技。通り過ぎたパトカーに脅えて隠れ、物陰からうかがう表情なんてすごいよ。そのみじめな姿がどうしようもなく切ない。そして。でもやっぱり彼は、最後には踏みとどまる。花の愛を知って、想いを知って。踵を返すのだ。何度見ても、最後に花ちゃんと行きたい場所があると告げるビトは、死ぬつもりだとしか思えない。列車の中で花に「最後じゃない」と言われた時の表情もそうだ。薄く笑みを浮かべながら花を見、そして正面を向いた時の諦観。もう戻れないところまできてしまった、という独白。死をもって償うことにはある種の逃げも入っていると思う。けれど結局、彼は生きて償う道を選んだ。ビトはまっすぐだ。ひねこびたところが微塵もない。弱いけれど、汚さがない。人間らしくて、人間らしくない。それが松本潤の演技の資質や雰囲気と相まって、自分のレセプターにぴたりと合う形状に仕上がっているんだと思う。だからこんなにも心惹かれるんだろう。なんてちょっと考えてみた。仕事からの逃避です。ひじょーにひねこびて弱いわたくしでありました。すぐ現状から逃げだそうとする(笑)
2009/06/07
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6月1日付の日記、下書きにしたはずがなぜアップされているのかとびっくり。クリックし間違えたんですな。途中でぷっつり切れたまま放置。書き直す気も、一旦出ちゃったものを下げるつもりもなし(笑さて、スマイル8話です。演出が今回違います。結論から言うと、この方の演出好きです。一番このドラマのテイストに合っていると思います。相も変わらずリピートして号泣してます。けれども、今までの石井坪井演出の場合は、見返すことで細部に目が行き届き、また役者さんの演技をつぶさに味わうことができました。乱暴に言えば、見返さないとこのドラマの本来の姿が味わえないくらい、超特急のイメージがある演出でした。それはそれで好きだったのですが、この方の演出は、見返しても深まりはありません。それだけ一回で伝わるような見せ方だった、ということでしょう。だから、ゆったりした印象を与えるのかもしれません。でも、なのに、リピートすると号泣してしまうんですよ。音楽の力も大きいですね。曲も素晴らしいですが、今回は使われ方が特に良かった。とまあ、ドラマの感想にはなってないですね。ビトが自首せずに富士山を見に行こうとした理由は、盛んに繰り返される「最後に」というセリフで示されていると思います。彼はもう、おしまいだと思ってるんですね。自分の人生はもうおしまいだと。だから「戻れないところまできちゃったんだな」と呟くのです。絶望的な気持ちで<人生で唯一楽しかった記憶を与えてくれる場所>へ向かうビト。花がいなければ、ビトはもしかしたら死を選んだかもしれません。でも、花はいてくれた。手をきゅっと握りしめ、ずっとぬくもりを伝え続けてくれた。自分に向けられる信頼と愛情が、ビトに変化をもたらします。自首する。罪を償ってくる。抱きしめ合うビトと花。旅館でトイレと電話を借りようとするビト。無防備ですが、ほんのちょっとと思ったんでしょうね。彼の携帯は、美奈子の部屋に置いたまま、ということでしょうか。そして花の携帯も電池が切れてしまったのかもしれないですね。電話で一馬に自首すると告げるビト。そのまま旅館を出ようとしますが、なんともはや最悪のタイミングで古瀬が到着。旅館の通報を受けて、一番近くにいた彼が急行したということなのでしょう。県警にもすぐに連絡が行っていたのでしょうが、古瀬は早川ビトが銃を持っている可能性ありとでも報告したのでしょうか。銃を持って逃走している犯人が旅館に人質をとって立てこもった模様、という連絡を受ければ、県警も機動隊を出動させるような気がしますけど、実際はどうなんでしょうね。まあでも、そんなことはドラマの本筋には何ら関係がない。一馬が中に入りビトと会話しますが、一馬さん。ビトと花をまずは旅館から連れ出すことが先決だったのでは。なぜに宿泊客と女将を外に出したのか。それは間違いでしたよね。人質解放という誤認を生んで、即刻警察強行突入。ここはもう、なんで?なんで?ありえないでしょ。何考えてんの?古瀬何でたらめ報告してんの?ねつ造もいいとこだろーがよ!と、憤りつつ、美しい音楽をバックにビトと花のかたくつないだ手が離れてゆくのに号泣。そして2009年9月のビトと一馬のやりとり。一馬が己の過去を語り、それに応えてビトが初めて「一馬さん」と呼んだ場面。そこでまた号泣。リピートしたら、冒頭駅に着いたビトが「ごめんなさい」を繰り返す場面でも泣けてしかたありませんでした。ビトは決して不幸ではないんだ。花がいてくれる。一馬と出会えた。自分に向き合い、深い愛情をもって自分の存在を認め、尊んでくれる。みどりさんも同じですが、でも二人はもっと魂の近いところで、深い場所で、かけがえのない存在として思ってくれてる。それがビトに分かった回。視聴者にも分かった回です。だから、身を切るように辛い回であるはずにもかかわらず、さほど辛くなく見られたのかもしれません。その抒情性は、今回の演出家独特のもののような気がします。何にしても、1話と同じくらい自分にとっては胸に残る回となりました。8話。もっと叙情的だった内容にふさわしい、叙情的な感想を書きたいです。はい。
2009/06/06
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どこまで感情移入する気だろうと思う今日この頃。ビトが心に住み着いている感じすらある。こどもたちは誰一人単独でそこに存在しない。彼らの背中には家庭があり、家族がある。必ずその影を背負っている。温かい満ち足りた表情の子供。一生懸命何かをこらえている子供。でもたいてい、たいていの子供たちは、どんなに反抗しても親が好きだ。親の愛を求めている。そして、その小さな肩に、やっぱり家庭の抱えるいろんな状況を、背負っているのだ。彼らなりに。その小さな心を痛めていたりするのだ。もちろん、満たされている子供の方がずっと多いのだろうけれども。ビトを見るたびに、その健気に生きる子供の姿がオーバーラップする。ビトは健気だ。たぶんそれまで人の愛情をその身に浴びるほど受けたこともなく。裏切られ、蔑まれることも多かったのだろうと思われる。それでも、人を妬んだり恨んだり憎んだりすることがなかった。だからこそ、自分の身を守り、自分の心を守るためにディフェンスの笑顔を浮かべて生きるしかなかった。強者におもねり、その庇護を受けることで身を守って。それが彼の身につけた精一杯の処世術。でもその庇護者に売られ、罪を着せられ、刑事から取り調べと称した暴行を受け。ボロボロになった心を抱えて、それなのに彼は人を責めない。自分の心と体をボロボロに傷つけた相手さえ恨まないのだ。そして。町村フーズにきて、やっと人の愛情を前提とした心安らかな人間関係を紬ぐことができた。夢を持ち始めることができた。それは、小さいけれど、でも彼にとってはとても大きな前進だったはずだ。
2009/06/01
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