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2008.04.23
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テーマ: お勧めの本(7897)

橋部敦子(2005)「僕と彼女と彼女の生きる道」角川文庫.

フジテレビで人気になったドラマの小説版です。
小柳徹朗は,みどり銀行に勤めて8年。
30歳にしてマンションも購入し,一人娘の凛は小学1年生。
ある日,妻の可奈子が離婚したいと急に家を出て行ってしまう。
原因は思い当たらない。
可奈子の母が凛を預かろうと申し出るが,凛の心は傷ついていた。
凛にとって,家庭教師のゆらだけが心の支えだった。
凛と2人,悪戦苦闘の毎日を過ごすうち,徹朗の中に今までなかった感情が芽生えてきた。

徹朗は仕事熱心なあまりに妻の可奈子や凛のことに構う暇もなくなってしまっています。

そのために仕事をやめ,残業のない仕事を探します。
その過程で,家庭教師のゆらの協力も仰いで,勉強だけでなく晩ご飯を一緒に食べるなど,3人の関係が深くなっていきます。

その後可奈子と離婚し,凛の親権をめぐって離婚調停をするうちに,これまでの夫婦の関係を反省し,凛への愛をさらに深めていきます。

テレビで見た場面を思い浮かべながら読みました。
途中で感動させる台詞が登場します。
凛(美山加恋)は本当は父母三人で暮らしたいのに,徹朗と可奈子が離れなくてはならない状況を理解しようとするのが,とても健気です。

一番印象的な台詞があります。
ゆらは実は自分の自由な時間を優先させるため,高給のキングバースタイン証券を辞めた過去を持っていました。
徹朗が凛と過ごす時間を増やすために会社を辞めたことが本当に正しかったのか,ゆら(小雪)にたずねたとき,ゆらが徹朗(草なぎ剛)に語った言葉です。

「・・・私も,キングバースタインを辞める時,すごく悩みましたけど,今は思うんです。 どの道を選ぶかよりも,選んだ道でどう生きるかの方が,重要なんじゃないかって


実際には,自分が望んだものとは違って,やらざるを得ない状況に置かれている場合が多いです。
そんなときこの言葉はとっても心に染みます。
選んだ(選ばざるを得なかった)道は,きっかけにすぎなくて,そのなかで自分をしっかりもって生きていくことの方が大事なんだろうということだと思います。
自らの経験を踏まえたゆらのアドバイスは,徹朗をとても安心させたに違いありません。





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最終更新日  2008.04.23 12:55:26
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