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2009.01.09
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テーマ: 生き方上手(711)
カテゴリ: クスリ・自己啓発

加藤諦三(1995):「偽りの愛・真実の愛」PHP文庫.


子どもをいつまでも手元に置いておきたい母親

母親が子供を教育するというのは,子どもが自分から離れていくための準備をしてやるということなのである。
そうでない限り子供は息詰まる生理的不快感と不安の泥沼の中に喘がなければならなくなる。
そうでない限り母親は子どもにとって離れてもいられないが,一緒にいるのが最も不愉快でもある人間になっていくのである。

子どもが自由になり自分から離れて独立していかれるだけの強さを持たしてやることが,母親の行うべき教育である。

いつまでも自分のところを離れたがらないなどということを得意にする母親は最も誤った教育者である。
自分を離れて大きく自由の空に羽ばたいていくことを準備してやるのが教育者である。
教育とは悲しいさびしい事業であることを忘れてはなるまい。
それを子どもの教育というと目を輝かせて満足するような母親が日本に多いことは何とも嘆かわしいことである。





そんな親子関係を家庭教師先で目の当たりにしました。

横浜の高級住宅街にBMWを所有している絵にかいたような裕福な家庭でした。
男兄弟2人で,歳の離れた小5の弟の勉強を教えました。
しかし,弟は母親に溺愛されていました。

母親が選んだブランド服を着ておしゃれは必要だと自慢していました。
プジョーがとても大好きで,運動ができないほど体が細い女の子のような子どもでした。
集中力がなくて,なかなか言うことを聞いてくれませんでした。
頻繁に休み時間を取る必要があるために勉強を教えるというよりは,話し相手になるような感じでした。

この子は,母親が自立していないためにペット化されているのだと思いました。
今後成長しても母親がいなければ何もできないのではないかと思いました。
自分の要望はすべて受け入れられてきたので,それが当たり前と思って成長していくのがかわいそうだと思いました。


結局,家庭教師は半年間で終わりました。

この母親の姿勢は「愛」ではないと思います。
母親はその子の人格をも左右してしまって,彼の自由な意思が抑え込まれていました。
母親にとって子どもは自分の「モノ」になってました。

こんなに素直でいい子が・・・というセリフはよく聞きますが,子どもの心には母親から離れたいのに依存せざるを得ない抑圧された気持ちがくすぶっているのかもしれません。






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最終更新日  2009.01.09 11:03:02
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