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2013.03.15
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<内容>人口減少と経済衰退がすすむ今、減り続ける「パイの奪いあい」が大きな問題になっている。駅前や商店街に人が来ない地域、若者がいなくなり限界集落と化した地域、市町村合併で弱まる地域―。しかし、その一方で確実に成長しつづける地域もある。そうした「豊かな地域」は、いったい何がちがうのか?そこではどういうことが実践されているのか?本書は人口分析の手法から、北海道から沖縄県まで11の地域を検証し、シティ・マネジメントのあるべき姿を提唱する。日本全国の地域に、生きるための術を伝える一冊。




それぞれのケーススタディにおいて,長期人口推移,コーホート分析,従業・通学分析,経済センサスによる産業分類別の従業者ウェイトを調べています。

マクロ分析において,人口構造の中期的な変化について明らかにすることを可能にしています。
対象となった地域において,共通している環境要因は,減少する予算の一方で,増大する公共施設の老朽化に対処するため,施設統廃合や民間の運営にゆだねる必要が出てきていることかと思います。

しかし,対象地域の選定があいまいです。
都心のベッドタウン,離島やへき地など都市部との隔絶性が高い地域,地方ブロックの地方都市ともう少し地域特性を明確に位置付けたうえで事例分析に入る必要があります。
そうでなければ,それぞれの地域が十把一絡げにされ網羅的な記述になってしまいます。

著者が直接事業として携わった地域を対象にしているために当然偏りが出ています。
特に千葉県の八千代市(筆者の居住地),浦安市,習志野市,木更津市,館山市など複数の市町村が事例に挙がっています。

事例地域が人口や雇用を増やしたならば,他方で近隣地域では人口や雇用の流出が起きているわけで,近隣の複数の市町村を視野に入れた話をしなければ,勝ち組と負け組の二極化の問題は解決するどころか広がる可能性もあります。

分析の手法を紹介するのが本書の目的としても,今回の分析では人口構造の質的な変化について検討するには限界があります。
地理学では本書の内容は2章にあたり,3章以降のフィールドワークの前段にあたりそうです。
数字上の変化を要因とともにしっかり把握するためにはフィールドワークは不可欠だと感じました。





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最終更新日  2013.03.15 18:51:32
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