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2013.06.20
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そもそも部落とは何なのか。差別は解消したのか。同和教育の功罪は? 避けられがちで説明しにくい、なんとも摩訶不思議な部落問題を、初歩から考える。深く知ることで浮かび上がる、もうひとつの日本。〈角岡伸彦〉1963年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。神戸新聞記者などを経て、フリーのノンフィクション・ライターに。著書に「被差別部落の青春」「ホルモン奉行」ほか。




部落民とは何か,定義があいまいなことを踏まえ,本書では,明治時代に特殊部落民と呼ばれた人々およびその子孫。
現在は1.現住所が部落にあるもの,2.生まれも育ち,または本籍地が部落であるもの,3.少なくとも一方の親が1か2の要件を満たすものとしています。

部落差別とその他の差別の違いには「違い幻想」なるものが存在するといいます。
部落問題の場合,一世紀以上前の先祖の身分が賤民だった(とされる),あるいは「家」の論理でいえば,賤民につながる家柄で血筋が違う,ということになろうか。
人種的・民族的に日本人という同じグループの中での地縁と血縁をめぐる差別を違い幻想と呼んでいる。

筆者がインドのカースト制を調査した際,差別は「同質」を求めることが,「異質」を排除することと密接につながっているのではないかということを感じたという。

違い幻想を可能にしているのが,戸籍制度です。
戸籍があることが当たり前だと思っている私たちには,それを必要としてきた文化を客観的にみることがなかなかできない。

世界的にみて極めて珍しい戸籍が,部落民というマイノリティを再生産している。

筆者は部落問題論を教える中で,部落問題を教える必要性を訴えます。
なんのために学ぶのかといえば,世の中には多様な人がいて,殺し合いをしないことのためにと結論づけています。

新たな差別はあちこちでみられます。
何らかの理由で声を上げられない人が社会的に排除されていくことのないように。





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最終更新日  2013.06.20 22:50:17
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