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うーやん★2011年テレビドラマ ベストテン その1
「ユリイカ」2012年5月号を購入して、ページ作者さんをはじめ、多くの関係者のテレビドラマへの熱い思いを読んで刺激された。ついでに鈴木先生の漫画原作者「武富健治」特集の「ユリイカ」2012年1月号も購入した。若い頃少し読んだ「ユリイカ」がいまも健在だったことにも驚き嬉しかった。5月6日に締め切り日に気づいて、急いで各クールのベストテンに手を入れた。2011年は「鈴木先生」、「カーネーション」の2つが突出していた。「家政婦のミタ」はドラマの評価よりも、視聴率40%だけでベストテンに入れようと思った。そして2011年は、「マルモ」の鈴木福、芦田愛菜、「ミタ」の本田望結、「全開ガール」谷花音さん、他にも達者な子役が脇でなく主役で大活躍した年だった。
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(連続ドラマ順位)
■1位 鈴木先生 TX
■2位 カーネーション NHK
■3位 TAROの塔 NHK
■4位 テンペスト NHK-BSーP
■5位 JIN-仁- TBS
■6位 荒川アンダーザブリッジ MBS
■7位 デカワンコ NTV
■8位 深夜食堂2 MBS
■9位 野田ともうします。 シーズン2 NHK ワンセグ2
■10位 家政婦のミタ NTV
■次点 それでも、生きてゆく CX
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(連続ドラマ コメント)
■1位 鈴木先生 TX
BS放送で全話見て、のめり込みDVDと原作漫画を買った。原作の漫画が素晴らしかった。衝撃の1話から全く新しい教師像を提示された。主役の長谷川博巳さんのキャラ・演技が絶妙だった。論理的で冷静な観察力と推理力、一方でエロい妄想のギャップもインパクト大だった。生徒も感情的だが理性的で饒舌だ、全てが過剰だ。その過剰な演出に圧倒された。ジジイは小川役の土屋太鳳さん(16歳なのか!)よりも、中村役の未来穂香さん(14歳!?)が好みだが・・・生徒役が豊作で、将来が楽しみだ。評価すべきこのドラマの視聴率は驚くべき2.1%だったが堂々の1位だ。原作漫画をすべてドラマ化していない。是非続編を期待する。
■2位 カーネーション NHK
2011年の前編は、頑固で人情にあつい父との葛藤、夫婦のゆるい関係など、主人公の成長と周辺の人々のエピソードが満載で楽しんだ。キャラが立っている、尾野真千子さんの表情が素晴らしい。伏線も演出も見事で、何度も泣かされた。戦争も暗いだけでなく、その中でもしたたかに生きている姿は、震災後に元気を貰った。ジジイの大好きな「火の魚」の渡辺あや脚本、尾野真千子主演のコンビは、最強だ。小林薫、麻生祐未、正司照枝、多くの役者さんに魅せられた。鈴木先生と断トツの双璧だった。
■3位 TAROの塔 NHK
序盤で「かの子伝説」の凄みを寺島しのぶさんに魅せてもらった。中盤からは時系列が跳んだり、視点が太郎だったり敏子だったりして混乱した。転機は、これまで壊すべきと主張した既成の芸術に太郎自身がなり、次の世代から「過去」と切り捨てられた。自暴自棄の太郎に敏子は、「画家じゃなくていい、画壇なんか気にしない、岡本太郎になればいい!」。岡本太郎は画家、芸術家を越えて岡本太郎という唯一無二の存在なのだ。老年期の変人として一般受けを狙う「岡本太郎」を初めて理解できた。その後、多くの岡本太郎に関する本や番組を楽しんだ。一平役の田辺誠一さんが、素敵な夫、父を魅せた。
■4位 テンペスト NHK-BSーP
王制の独立国だった琉球が、幕末に動乱に巻き込まれ消滅するまでをドラマにした。登場人物の名前が魅力的だ。国王は首里天加那志(シュリテン・ガナシ)、国王の姉妹は祈祷師・聞得大君(キコエノオオキミ)、御内原(ウーチバラ)の女官最高位である大勢頭部(オオセベ)、馴れれば魅力的な世界に浸ることができた。仲間由紀恵さんが、側室の真鶴と宦官の孫寧温の二役を演じた。どうみても同一人物だとツッコミたいが、ドラマの肝だから笑って許した。高岡早紀さんの唇、GACKTさんの長い舌も、気持ち悪い美しさで、インパクト大だった。最終回が急ぎすぎだったのは残念だった。
■5位 JIN-仁- TBS
評判に応えようとする役者さんとスタッフに気合いを感じた。延長が多かったけど、咲、野風、仁友堂、龍馬、それぞれ人間味あふれるドラマを楽しめた。今の大河ドラマ「江」よりも魅力的だった。心配だった結末もSFでは禁じ手?のパラレル・ワールドだった。タイムスリップの謎解きよりもドラマの楽しさに、これしかないだろうと了解した、苦笑。ジジイは綾瀬さん演じる咲が充実した人生を全うしたことで満足だった。視聴率も20.6%と4月クールの1位だった。