ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン& オペラとクラシックコンサート通いのblog

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン& オペラとクラシックコンサート通いのblog

PR

サイド自由欄

QLOOKアクセス解析

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

Verdiさん

Verdiさん

カレンダー

コメント新着

Verdiさん @ Re[1]:9/14 N響定期公演 (2024年9月 Aプロ1日目)(09/14) Maybe.さんへ >隣の席のテーブルマナ…
Maybe.@ Re:9/14 N響定期公演 (2024年9月 Aプロ1日目)(09/14) 誰がどうであれ、感動したなら構わないけ…
Verdiさん @ Re[1]:3/30 東京春祭トリスタン(04/01) emigmaさんへ ああ、ヤノフスキですね。ま…
emigma@ Re:3/30 東京春祭トリスタン(04/01) ひぇっ!ヤンソンスがN響ふったんですか!…
Verdiさん @ Re:12/3 N響定期公演 (第1971回 2022年12月Aプロ1日目(12/04) NHKで録画が放送されたのを観てみました。…

フリーページ

2019年02月04日
XML
カテゴリ: オペラ
新国立劇場  14:00〜
 4階右手

 タンホイザー:トルステン・ケール
 ヴォルフラム:ローマン・トレーケル
 エリーザベト:リエネ・キンチャ
 ヴェーヌス:アレクサンドラ・ペーターザマー
 領主ヘルマン:妻屋秀和
 ヴァルター:鈴木准
 ビーテロルフ:萩原潤

 ラインマル:大塚博章
 新国立劇場バレエ団
 新国立劇場合唱団
 東京交響楽団
 指揮:アッシャー・フィッシュ
 演出:ハンス=ペーター・レーマン

 前回が10月のグルベローヴァの時で、4ヶ月ぶり....とか書いてるんですね〜
 あれから4ヶ月。あ、あけましておめでとうございます。<何を今更

 この4ヶ月間、聞いてないというわけでもないんですよ。むしろ聞いてる。グルベローヴァはもっと聞いたし、東フィルはメフィストフェレとかあったし、新国のファルスタッフもあった。年末には珍しく欧州行って聞き歩いたし、年明けも色々聞いて、藤原の久々の椿姫もあった。まぁ、昔に比べると確かに聞いてないけれど、それでもそこそこ聞いてる。でも、まぁ、書いてなかった。ツィートしてるしね。それと、やっぱりモチベーションがねー......いや、書かないからビューが伸びないとかいうのもあるけれど、ちょっとね、書こうが書くまいがもうあんまどーでもいーんかなーとか思うわけですよ。仕事も忙しいしね。
 でも、まぁ、たまにあっちで聞いた耳が残ってるままに引っ掛かりがあると、こうして書こうとする訳で、まぁ、やなモチベーションだよねぇ......

 新国のタンホイザー。初演が2007年だそうで、12年前。今回が3度目、6年おきにやってるようで、まぁ意外と物持ちがいいのね最近の新国は。それほど素晴らしい演出というほどでもないとは思うけれど、悪くもない。まぁ、ちょっとオーソドックス過ぎて、このオペラとしてはもうちょっといじってもいいんじゃないの?とも思わなくはないかと。いや、これはこれでいいんですよ?ただ、例えばトゥーランドットとか新制作するくらいなら、タンホイザーの新しいのの方が興味は湧くかなぁと。ここ数年の新国の演出ははっきり言って後退気味だと思うので、特にね。

 まぁ、いいんだけどね。

 ただ、率直に言って今回の上演は不満が残ります。多分、皆そんなに不満を抱えて帰ってる訳ではないんですよ。それだけに、個人的にはね。
 何が不満かというと、オケと合唱。まぁいつも悪口言うところではあるんですが、今回は結構残念で、どうやらあまり残念に思う人がいないようなのが、ちょっとショックなんすがね。

 今回の公演は全5回、2日は中日に当たります。新国の大抵のパターンは、初日はまだとっちらかってて、中日頃はある程度こなれてきつつ、楽日に向かっては皆疲れてる、とか、まぁざっくりそんな感じで、だから割とバランス良かったりする訳ですが、今回はちょっとね。
 何が残念かというと、オケはもう序曲から残念。何がと言って、要はちゃんと弾いてないんですよ。これ、実は、先月、東響のモーツァルト・マチネ聞きに行った時もそうだったんですが、音符の最後で抜いちゃうんですよね。当人達そのつもりは無いのかも知れないけれど、4分音符なら4分音符を最後まできちんと音を出して、次に行く。いわば当たり前がちゃんと出来てない。いや、あれは、やらない、なんだろうな。やりゃ出来る筈だよ。でも、やらない。だから、タンホイザーの序曲なら、下降音形のところが段々畑みたいにしか聞こえない。そうじゃないんだよ.....序曲だからさ、疲れてますってこともなかろう?



 合唱は、まぁ、相変わらずなんだけれど、合唱・オケ・指揮者の3者がもう絶望的....というのが、3幕前半の巡礼が帰還した場面。
 あのねぇ。この場面、一番大事なところってどこだか分かるかい?「ハレルヤ!」なんですよ。なんでか?
 この場面は、エリーザベトがタンホイザーが救われるのを一心に祈っている。それを見守るヴォルフラム。そこに、聞き覚えのある歌声が聞こえて来る。巡礼の歌だ!帰って来た!巡礼達は無事赦しを得、遂に故郷を目にすることが出来たその喜びと神への感謝を歌う訳です。だから、「ハレルヤ!」なんですね。だから、この「ハレルヤ!」はこの場面のクライマックスであるし、そういう風に音楽も書かれている。言ってみれば、この幕、いやうっかりするとこのオペラの中で最大のクライマックスと言ってもいいくらい。本当は違うんですけれどね。でも、彼ら巡礼達にとってはそれくらいの大事な場面。
 それがさぁ、なんで、全然クライマックスにも何にもならないのよ。と言うより、一体どんな気持ちで、どんなつもりで、その「ハレルヤ!」を歌っている?そこに神への感謝は、あるいは感動は、あるのか?全然何も感じないんですが。「あーここ大きめにやっときゃいーのねはいはい」ってな感じ。クライマックスになってない。電子レンジでチンしたピザみたいにべちゃっとしてる。
 この演出家は、タンホイザーをキリスト教の話だと書いてます。それはそうだと思う。であればこそ尚の事、ここはさらっとやっちゃダメでしょ。
 ここがこうである以上、予想通り、最後も、通り一遍の「クライマックス」なんですね。これはさぁ、奇蹟が顕現したという、とんでもない場面なんですよ。巡礼の合唱が我と我が身の事を神に感謝する「私にとってのクライマックス」ならば、これは「奇蹟の物語のクライマックス」。もっととんでもない事。それが、まぁ、そう言っちゃなんだが、ステレオのボリュームちょっと上げてみました、って感じのね...

 歌唱陣は、好みの問題はあるかもだけれど、まぁこの出来ならいいんでは。ちょっと自由過ぎないか?という感じの(歌い方もですよ)外題役のケール。ヴォルフラムのトレーケルは、ちょっと調子悪いのか?と思ったくらいだけれど、後半は良くなった。女声陣もまぁ良かったし。

 昔だったら、こんな感じだと、うるさ型の面々がブーイング仕掛けたりしそうなもんですが、ね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019年02月04日 01時57分34秒
コメント(0) | コメントを書く
[オペラ] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: